JP2007118099A - レンズの加工方法及びレンズの加工に用いられる保持シート - Google Patents

レンズの加工方法及びレンズの加工に用いられる保持シート Download PDF

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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】撥水コーティングが施されたレンズであっても確実に保持用治具を固定して、正確な形状にレンズを研削でき、加工後能率的にレンズからシートを剥離することができる、レンズの加工方法及びそれに用いられる保持シートを提供する。
【解決手段】レンズ12の表面より粘着剤に対する濡れ性が良好な表面を有し、かつ前記レンズ12側に粘着剤層を形成した不透明な保持シート60を前記レンズ12の一方面に貼着する工程、前記保持シート60上に両面粘着テープ42を貼着する工程、レンズ12に付された印点に合わせて固定されたレンズ12に砥石を当てて所定の形状に研削する工程を含み、前記レンズ12に貼着される保持シート60は、前記両面粘着テープ42より大きい面積を有し、レンズ12に付された印点40に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔66a,66b,66c及び/又は切欠部が形成されたものである、レンズの加工方法である。
【選択図】図1

Description

この発明は、レンズの加工方法及びレンズの加工に用いられる保持シートに関し、特に、たとえば眼鏡のデザインに合わせてレンズの形状を整えるためのレンズの加工方法及びレンズの加工に用いられる保持シートに関する。
図5は、眼鏡の一例を示す斜視図である。眼鏡10は、2つのレンズ12を含む。2つのレンズ12は、ブリッジ14で連結される。ブリッジ14で連結されたレンズ12の両側には、耳にかけるためのテンプル16が取り付けられる。
レンズ12は、図7(A)(B)に示すように、平面形状が円形で、かつ各視力に対応した断面形状を有する形で、レンズメーカーから供給される。このレンズ12の外周部が研削され、眼鏡10のデザインに合わせた形状のレンズ12が得られる。
レンズ12を研削するために、図6に示すようなレンズ研削機20が用いられる。レンズ研削機20は、研削室22を含む。研削室22内の両側には、駆動部24a,24bが設けられ、これらの駆動部24a,24bからクランプ軸26a,26bが延びるように形成される。そして、駆動部24a,24bによって、クランプ軸26a,26bの繰り出し量が制御される。また、駆動部24a,24bによって、クランプ軸26a,26bが回転させられ、その回転量も制御される。
一方のクランプ軸26aの先端部には、治具受け28が形成される。治具受け28は、後述のレンズを保持するための保持用治具を装着するためのものである。また、他方のクランプ軸26bの先端部には、レンズ押さえ30が形成される。レンズ押さえ30は、治具受け28によって保持されたレンズ12の対向面側に押し当てられる。なお、レンズ押さえ30の先端部には、ゴムなどの弾性体が設けられ、レンズ12の表面に傷がつかないようになっている。
さらに、治具受け28とレンズ押さえ30の間に向かって水を供給するための2つの給水ノズル32が形成される。また、2つの給水ノズル32の中間部には、ウォータークリーンノズル34が形成される。このウォータークリーンノズル34は、ポリカーボネートレンズを研削するときに水を供給して、削粉を洗い流すために用いられる。
また、研削室22内には、複数の円板状の砥石36が設けられる。これらの砥石36は、粒度の異なる砥粒を含み、研削するレンズ12の種類や用途に対応して使い分けられる。つまり、ガラス製のレンズやプラスチック製のレンズなどのように、レンズの種類に応じて使い分けられたり、粗加工用や仕上げ加工用などのように、研削用途に応じて使い分けられる。
このレンズ研削機20を用いてレンズ12の研削を行うために、レンズ12を治具受け28に保持させるための治具が取り付けられる。そのために、図7に示すように、レンズメータなどを用いて、レンズ12に3つの印点40、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cが押印される。印点40は、眼鏡10を使用するときに水平となる直線上に沿って、レンズ12の凸面側に押印される。このとき、たとえば近視用の単焦点レンズなどの場合、中央の印点40cは、レンズ12の光学中心に押印される。また、乱視用レンズなどの場合、3つの印点40が並ぶ直線と乱視軸とが、処方箋の軸角度となるように、3つの印点40がレンズ12に押印される。
さらに、図8および図9に示すように、レンズ12の凸面側に、両面粘着テープ42が貼着される。両面粘着テープ42は、たとえば0.8mm程度のやや厚めの基材の両面に粘着剤層が形成されたものである。さらに、両面粘着テープ42の中央部には、貫通孔42aが形成され、貫通孔42を通して印点40を確認することができるようになっている。この両面粘着テープ42は、その長手方向が両端の第1の印点40aと第2の印点40bとの内側に納まる大きさに形成される。
両面粘着テープ42上には、軸出し機などを用いて、保持用治具44が取り付けられる。保持用治具44は、レンズ12をレンズ研削機20の治具受け28に保持するために用いられる。保持用治具44は、両面粘着テープ42に貼着されるカップ状の貼着部46を含む。この貼着部46の凸面側には、レンズ研削機20の治具受け28に装着するための装着部48が形成される。装着部48は、貼着部46から突き出すように形成される。装着部48の中央部には、円形の凹部50が形成され、その中央部に貫通孔52が形成される。したがって、貫通孔52は、装着部48側から貼着部46の中央部に向かって貫通する孔となっている。そして、貫通孔52が形成されることにより、レンズ12の中央の印点40cに貫通孔52を合わせて、正確な位置に保持用治具44を取り付けることができる。
さらに、装着部48の端部には、3つの溝54a,54b,54cが形成される。溝54a,54b,54cは、凹部50側から外側に向かって放射状に形成される。そして、2つの溝54a,54bは直線状に配置され、別の溝54cは溝54a,54bと直交する向きに形成される。ここで、2つの溝54a,54bは、他の溝54cより広い幅となるように形成されている。そして、直線状に配置された2つの溝54a,54bが、3つの印点40の並ぶ直線上に配置されるようにして、保持用治具44がレンズ12の凸面上に取り付けられる。また、保持用治具44に形成された貫通孔52は、レンズ12の中央の印点40cに対応した位置に配置される。したがって、保持用治具44の溝54cは、眼鏡10の使用時に、レンズ12の上方となる方向に配置される。
レンズ12に取り付けられた保持用治具44は、レンズ研削機20の治具受け28に装着される。このとき、保持用治具44に溝54a,54b,54cが形成されているため、治具受け28に溝54a,54b,54cに嵌合する凸部を形成しておくことにより、レンズ12の向きを決定することができる。
保持用治具44が治具受け28に取り付けられた状態で、クランプ軸26bが繰り出され、レンズ押さえ30がレンズ12の凹面側に押し当てられる。それにより、レンズ12は、治具受け28とレンズ押さえ30とで挟まれて固定される。この状態で、砥石36を回転させ、レンズ12の端部に押し当てられることにより、レンズ12は研削される。このとき、給水ノズル32から水が供給され、研削によって発生する熱が冷却され、かつ削粉が洗い流される。
レンズ12の研削は、予めレンズの形状を記憶させておくことにより行われる。レンズの形状を記憶させるには、たとえばフレームの形状をトレースしたり、レンズの型板の形状をトレースしたり、ダミーレンズの形状をトレースすることにより行うことができる。そして、保持用治具44の溝54a,54b,54cによってレンズ12の向きが決定されているため、眼鏡10の使用時におけるレンズ12の向きが正しく、かつ正確な形状にレンズ12を研削することができる。このようにして研削されたレンズ12に、ブリッジ14やテンプル16を取り付けることにより、眼鏡10が完成する。
眼鏡のレンズには、たとえばレンズ表面に傷がつきにくくするための物質や、紫外線吸収物質などがコーティングされたものがある。また、レンズの表面に汚れが付着しにくい物質をコーティングしたものが開発され、防汚レンズとして用いられている。しかしながら、このような防汚レンズには、水や油などが付着しにくい撥水物質がコーティングされており、両面粘着テープの粘着剤に対しても濡れ性の低いものである。そのため、レンズの研削時に、レンズと保持用治具との間にずれが生じ、正確な形状にレンズを研削できない場合がある。
その不都合を解消する方法として、両面粘着テープを大きくして、大きい保持力を得ることが考えられる。しかしながら、両面粘着テープを大きくすると、レンズの表面に押印した印点が隠れてしまい、正確な位置に保持用治具を取り付けられないという問題が生じる。また、両面粘着テープはある程度の厚みがあり、曲率の大きいレンズの場合、両面粘着テープを大きくすると屈曲しにくくなり、レンズ表面に貼着しにくい場合がある。そのため、両面粘着テープを大きくするのには限界があり、両面粘着テープによる保持力を大きくすることが困難である。
そこで、撥水コーティングが施されたレンズであっても、確実に保持用治具を固定することができ、正確な形状にレンズを研削することができるレンズの加工方法を提案した。
特開2004−122302号公報
この従来の発明においては、透明な粘着シートをレンズに貼着して加工した後、剥離するに際し、透明であるがゆえに、その端縁が見ずらく剥離に手間どるきらがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、撥水コーティングが施されたレンズであっても確実に保持用治具を固定することができ、正確な形状にレンズを研削でき、加工後能率的にレンズからシートを剥離することができる、レンズの加工方法及びレンズの加工に用いられる保持シートを提供することである。
この発明の請求項1にかかるレンズの加工方法は、レンズの表面より粘着剤に対する濡れ性が良好な表面を有し、かつ前記レンズ側に粘着剤層を形成した不透明な保持シートを前記レンズの一方面に貼着する工程、前記レンズに貼着される前記保持シート上に両面粘着テープを貼着する工程、前記レンズに付された印点に合わせて前記両面粘着テープ上に保持用治具を貼着する工程、前記レンズに取り付けた前記保持用治具をレンズ研削機の治具受けに取り付ける工程、前記レンズを前記治具受けとレンズ押さえとで固定する工程、および固定された前記レンズに砥石を当てて所定の形状に研削する工程を含み、前記レンズに貼着される前記保持シートは、前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、レンズの加工方法である。
この発明の請求項2にかかるレンズの加工方法は、さらに、前記レンズの他方面上に前記保持シートを貼着する工程と、前記レンズの他方面上に貼着される前記保持シート上に前記両面粘着テープを貼着する工程とを含み、前記レンズを固定する工程において前記レンズの他方面の前記両面粘着テープ上に前記レンズ押さえが押し当てられるレンズの加工方法であって、前記レンズの他方面に貼着される前記保持シートは、その上に貼着される前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、請求項1に記載のレンズの加工方法である。
この発明の請求項3にかかるレンズの加工方法は、前記保持シートは、レンズに貼着される面とは反対側の面に、予め両面粘着テープが貼着されている、請求項1又は2に記載のレンズの加工方法である。
この発明の請求項4にかかるレンズの加工方法は、前記保持シートは、レンズに貼着される面に粘着剤層を備えた粘着シートである、請求項1ないし3のいずれかに記載のレンズの加工方法である。
この発明の請求項5にかかるレンズの加工に用いられる保持シートは、レンズの表面より粘着剤に対する濡れ性が良好な表面を有し、かつ前記レンズ側に粘着剤層を形成した不透明な保持シートを前記レンズの一方面に貼着する工程、前記レンズに貼着される前記保持シート上に両面粘着テープを貼着する工程、前記レンズに付された印点に合わせて前記両面粘着テープ上に保持用治具を貼着する工程、前記レンズに取り付けた前記保持用治具をレンズ研削機の治具受けに取り付ける工程、前記レンズを前記治具受けとレンズ押さえとで固定する工程、および固定された前記レンズに砥石を当てて所定の形状に研削する工程を含むレンズ加工に用いられるものであって、前記レンズに貼着される前記保持シートは、前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、レンズの加工に用いられる保持シートである。
この発明の請求項6にかかるレンズの加工に用いられる保持シートは、前記保持シートは、レンズに貼着される面とは反対側の面に、予め両面粘着テープが貼着されている、請求項5に記載のレンズの加工に用いられる保持シートである。
この発明の請求項7にかかるレンズの加工に用いられる保持シートは、前記保持シートは、レンズに貼着される面に粘着剤層を備えた粘着シートである、請求項5又は6に記載のレンズの加工に用いられる保持シートである。
両面粘着テープより大きい保持シートをレンズ表面に貼着することにより、全体として大きい保持力を得ることができる。さらに、保持シートの材料として、レンズ表面より粘着剤に対する濡れ性が良好なものを使用することにより、保持シート上に貼着された小さい両面粘着テープによっても大きい保持力を得ることができる。ここで、薄い材料で形成された保持シートを用いることにより屈曲しやすくなり、レンズの曲率が大きくても、大きい面積に保持シートを貼着することができ、大きい保持力を得ることができる。さらに、前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成された不透明な保持シートを用いることにより、大きい保持シートを用いても、レンズに押印された印点が見える状態で保持用治具を取り付けることができる。
また、レンズの両面に保持シートおよび両面粘着テープを貼着することにより、保持用治具およびレンズ押さえの両方が、レンズの両面で固着され、大きい保持力を得ることができる。そのため、砥石によるレンズの研削時に、レンズのずれを防止することができる。
この発明によれば、大きい面積を有する保持シートをレンズ表面に貼着し、さらに両面粘着テープを用いて保持用治具を取り付けることにより、十分な保持力でレンズをレンズ研削機に固定することができる。そのため、撥水コーティングが施されたレンズのような滑らかな表面をもつレンズに砥石を当てて研削を行う場合においても、レンズがずれることを抑えることができる。したがって、正確な形状のレンズを得ることができる。
そして、保持シートが不透明であるのでその周縁が見易く、加工後能率的にレンズからシートを剥離することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図5に示すような眼鏡10を得るために、図7に示すような平面円形状のレンズ12が研削される。レンズ12の研削を行うために、図6に示すレンズ研削機20が用いられる。このレンズ研削機20にレンズ12を取り付けるために、図1および図2に示すようにして、レンズ12に保持用治具44が取り付けられる。
レンズ12の凸面側には、図7に示すように、3つの印点40、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cが押印される。このとき、レンズ12が近視用の単焦点レンズである場合、中央の印点40cは、たとえばレンズメータなどを用いて、レンズ12の光学中心に押印される。そして、3つの印点40、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cは、眼鏡10の使用時に水平となる軸に沿って押印される。
印点40が押印されたレンズ12の両面には、保持シート60が貼着される。
保持シート60は、たとえば厚さ0.1mm程度の薄い不透明な樹脂フィルム62又は紙を含み、樹脂フィルム62の一方面に粘着剤層64が形成されたものである。また、保持シート60の樹脂フィルム62としては、粘着剤層64が形成されていない粘着剤層64とは反対側の樹脂フィルム62の表面が、レンズ12の表面に比べて、粘着剤に対する濡れ性の高いものが用いられる。
保持シート60は、レンズ12より小さく且つ3つの印点40、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cよりも広がり包み込むような大きさであり、粘着剤層64の面によりレンズ12に貼着される。そして、保持シート60は、第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cを覆う領域に、第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cを確認するための第1の貫通孔66a、第2の貫通孔66b及び中央の貫通孔66cが形成されている。
すなわち、第1の印点40aと対応する第1の貫通孔66a、第2の印点40bと対応する第2の貫通孔66b及び中央の印点40cに対応する中央の貫通孔66cが穿設されている。このとき、保持シート60には第1の貫通孔66a、第2の貫通孔66b及び中央の貫通孔66cが形成されているため、第1の貫通孔66a、第2の貫通孔66b及び中央の貫通孔66cを通して、第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cを確認することができる。
この保持シート60上に、両面粘着テープ42が貼着され、両面粘着テープ42よりも大きい保持シート60が両面粘着テープ42の外周縁より外方に延びて包み込む。このとき、中央の印点40cが、両面粘着テープ42の中央の貫通孔42c部分に配置されるようにして、両面粘着テープ42が保持シート60上に貼着される。
保持シート60の樹脂フィルム62の周縁に、摘み部62aが突設されており、摘み部62aの裏面には粘着剤層64が形成されていない。
したがって、摘み部62aの部位はレンズ12に貼着されず、加工後に保持シート60をレンズ12から剥離するときに摘み易く、効率的にレンズ12から保持シート60を剥がすことができる。もっとも、この摘み部62aは、無くてもよい。
さらに、レンズ12の凸面側には、両面粘着テープ42上に、保持用治具44の貼着部46が貼着される。このとき、保持用治具44の貫通孔52が、中央の印点40cに合わせられる。さらに、直線状に配置された2つの溝54a,54bが、3つの印点、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cが結ぶ直線に対応するように配置される。したがって、他の溝54cは、3つの印点、すなわち第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cが結ぶ直線に対して直交する向きに配置される。
つまり、溝54cは、眼鏡10の使用時において、上方となる向きに配置される。
レンズ12に取り付けられた保持用治具44は、レンズ研削機20の治具受け28に取り付けられる。このとき、保持用治具44には、3つの溝54a,54b,54cが形成されているため、治具受け28に溝54a,54b,54cに対応する凸部を形成しておくことにより、レンズ12の向きを正確に決定することができる。この状態で、クランプ軸26bを押し出すことにより、レンズ押さえ30でレンズ12の凹面側が押えられる。レンズ12の凹面側にも、保持シート60および両面粘着テープ42が貼着されているため、レンズ押さえ30は両面粘着テープ42に貼着される。したがって、レンズ12は、その両面において、保持シート60および両面粘着テープ42の貼着力により、治具受け28およびレンズ押さえ30で固定される。なお、レンズ押さえ30でレンズ12の凹面側が支持できるのであれば、レンズ12の凹面側においては、保持シート60のみを貼着し、両面粘着テープ42は貼着されなくてもよい。
固定されたレンズ12に、給水ノズル32から水が供給され、回転する砥石36が当接されて、レンズ12が研削される。このとき、クランプ軸26a,26bの繰り出し量や回転量が調整され、さらに砥石36の繰り出し量が調整されることにより、所定の形状のレンズ12となるように研削される。
このように、保持シート60を用いることにより、両面粘着テープ42より大きい面積でレンズ12を保持することができる。このとき、保持シート60に用いられる樹脂フィルム62は第1の貫通孔66a、第2の貫通孔66b及び中央の貫通孔66cが形成されているため、レンズ12に押印された第1の印点40a、第2の印点40b及び中央の印点40cの確認が容易である。さらに、薄い樹脂フィルム62を用いることにより、レンズ12の曲率が大きくても、それに対応して樹脂フィルム62が屈曲し、大きい面積で保持シート60をレンズ12に貼着することができる。また、大きい保持シート60が貼着されることにより、レンズ12の表面に傷がつくことを防ぐことができる。
また、保持シート60の樹脂フィルム62の表面は、レンズ12の表面に比べて粘着剤に対する濡れ性が高いため、小さい両面粘着テープ42によって保持用治具44が取付けられても、十分大きい保持力を得ることができ、レンズ12の研削中にレンズ12がずれたりすることを抑えることができる。したがって、表面が滑らかな撥水コーティングが施されたレンズ12であっても、十分な保持力で固定して研削を行うことができ、正確な形状のレンズ12を得ることができる。なお、レンズ12の表面に、複数枚の保持シート60を重ねて貼着してもよい。この場合、必要に応じて、各保持シート60の粘着力に差を設けてもよい。
前記実施の形態においては、レンズ12の表面に保持シート60を貼着し、保持シート60の表面に両面粘着テープ42を貼着し、両面粘着テープ42を保持用治具44に貼着するとしたが、その順序はこれに限定されるものではない。
また、予め、図4に示すように、保持シート60と両面粘着テープ42とを貼着したものを準備しておき、保持シート60と両面粘着テープ42との重ね合わせ体をレンズ12に貼着するかもしくは保持用治具44に貼着してもよい。
また、保持シート60の第1の貫通孔66aおよび第2の貫通孔66bに代えて、貫通孔ではなく、摘み部62aの周縁から第1の印点40aおよび第2の印点40bの内側に至るまで内側に切り欠かれた切欠部とし、その切欠部を通して第1の印点40aおよび第2の印点40bを確認できるように構成してもよい。
この発明のレンズの加工方法を採用するために用いられるレンズの保持構造を示す分解斜視図である。 図1に示すレンズの保持構造を示す平面図である。 保持シート及び両面粘着テープをレンズに貼着する方法を示す断面図解図である。 保持シートと両面粘着テープとの重ね合わせ体を示す図で、(A)はその斜視図解図であり、(B)はその断面図解図である。 加工したレンズを用いた眼鏡の一例を示す斜視図である。 レンズの加工を行うために用いられるレンズ研削機の研削室内の一例を示す図解図である。 (A)は、印点を施した加工前のレンズを示す平面図であり、(B)はその断面図である。 従来のレンズの保持構造を示す分解斜視図である。 図8に示す従来のレンズの保持構造を示す平面図である。
符号の説明
10 眼鏡
12 レンズ
20 レンズ研削機
22 研削室
28 治具受け
30 レンズ押さえ
32 給水ノズル
36 砥石
40 印点
40a 第1の印点
40b 第2の印点
40c 中央の印点
42 両面粘着テープ
44 保持用治具
60 保持シート
62 樹脂フィルム
62a 摘み部
64 粘着剤層
66a 第1の貫通孔
66b 第2の貫通孔
66c 中央の貫通孔

Claims (7)

  1. レンズの表面より粘着剤に対する濡れ性が良好な表面を有し、かつ前記レンズ側に粘着剤層を形成した不透明な保持シートを前記レンズの一方面に貼着する工程、
    前記レンズに貼着される前記保持シート上に両面粘着テープを貼着する工程、
    前記レンズに付された印点に合わせて前記両面粘着テープ上に保持用治具を貼着する工程、
    前記レンズに取り付けた前記保持用治具をレンズ研削機の治具受けに取り付ける工程、
    前記レンズを前記治具受けとレンズ押さえとで固定する工程、および
    固定された前記レンズに砥石を当てて所定の形状に研削する工程を含み、
    前記レンズに貼着される前記保持シートは、前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、レンズの加工方法。
  2. さらに、前記レンズの他方面上に前記保持シートを貼着する工程と、前記レンズの他方面上に貼着される前記保持シート上に前記両面粘着テープを貼着する工程とを含み、前記レンズを固定する工程において前記レンズの他方面の前記両面粘着テープ上に前記レンズ押さえが押し当てられるレンズの加工方法であって、
    前記レンズの他方面に貼着される前記保持シートは、その上に貼着される前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、請求項1に記載のレンズの加工方法。
  3. 前記保持シートは、レンズに貼着される面とは反対側の面に、予め両面粘着テープが貼着されている、請求項1又は2に記載のレンズの加工方法。
  4. 前記保持シートは、レンズに貼着される面に粘着剤層を備えた粘着シートである、請求項1ないし3のいずれかに記載のレンズの加工方法。
  5. レンズの表面より粘着剤に対する濡れ性が良好な表面を有し、かつ前記レンズ側に粘着剤層を形成した不透明な保持シートを前記レンズの一方面に貼着する工程、
    前記レンズに貼着される前記保持シート上に両面粘着テープを貼着する工程、
    前記レンズに付された印点に合わせて前記両面粘着テープ上に保持用治具を貼着する工程、
    前記レンズに取り付けた前記保持用治具をレンズ研削機の治具受けに取り付ける工程、
    前記レンズを前記治具受けとレンズ押さえとで固定する工程、および
    固定された前記レンズに砥石を当てて所定の形状に研削する工程を含むレンズ加工に用いられるものであって、
    前記レンズに貼着される前記保持シートは、前記両面粘着テープより大きい面積を有し、レンズに付された印点に対応する領域に、印点を確認するための貫通孔及び/又は切欠部が形成されたものである、レンズの加工に用いられる保持シート。
  6. 前記保持シートは、レンズに貼着される面とは反対側の面に、予め両面粘着テープが貼着されている、請求項5に記載のレンズの加工に用いられる保持シート。
  7. 前記保持シートは、レンズに貼着される面に粘着剤層を備えた粘着シートである、請求項5又は6に記載のレンズの加工に用いられる保持シート。
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