JP4388046B2 - レンズホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、眼鏡レンズのエッジ部の加工を行う縁摺り加工装置のレンズ保持軸に装着、使用されるレンズホルダに関し、特にカニ目レンズの縁摺り加工に用いて好適なレンズホルダに関するものである。
通常、縁摺り加工装置による未加工の円形レンズの縁摺り加工は、軸線を一致させて配置した2本のレンズ保持軸の対向端面に加工治具(レンズホルダとレンズ押え)をそれぞれ装着し、これらの加工治具によって直径が60〜80mmのレンズの加工中心を挟持する。そして、2本のレンズ保持軸を同一速度で回転させて砥石またはカッターによりレンズの縁摺り加工を行い、眼鏡フレームの枠形状に適合する形状に加工する。
眼鏡レンズの縁摺り加工に用いられるレンズホルダとしては、例えば特許文献1、2等に開示されたものが知られている。このレンズホルダは、筒状体に形成されて先端面に凹球面状のレンズ保持面を有し、この保持面に貼着される両面接着用の薄い弾性シール(リープテープ)を介してレンズの凸側レンズ面を保持するものである。
ところで、眼鏡フレームはデザインの多様化に伴い種々の玉型形状のものが存在する。その中で上下方向の幅が狭く、横に長い所謂カニ目系フレーム(細長い楕円形フレームも含む)と呼ばれる小型化されたフレームがあり、従来は老視用または近用眼鏡に多く用いられていたが、近年はファッション的要素も取り入れられ、用途にこだわらず広く普及している。
このようなカニ目レンズの縁摺り加工を行う場合、通常のレンズホルダではレンズの上下方向の幅に対してホルダ自体の径の方が大きいという逆転現象を起こし、加工時に砥石またはカッターとレンズホルダとが干渉してしまうため、カニ目レンズ加工専用の小さなレンズホルダを用いる必要がある。
カニ目レンズ加工専用のレンズホルダとしては、例えば特許文献3に開示されたレンズホルダが知られている。このレンズホルダは、レンズの凸側レンズ面を保持する固定カップを、ポリカーボネートとグラスファイバを混入した複合素材で形成したもので、従来のゴム製のものに比べて剛性を高く設定している。
実開平6−024852号公報 特開昭9−225798号公報 特開平10−249692号公報
しかしながら、上記した従来のカニ目レンズ加工専用のレンズホルダは、剛性が高い硬質材料で製作されているためにコーティング膜層を傷つけ易いという問題があった。すなわち、近年プライマー層を有する耐衝撃コーティングを施した眼鏡レンズが普及してきているが、このコーティングは従来の耐摩耗性のシリコーン系ハードコーティング層(1〜3μm)のレンズ素材側に、熱可塑または熱硬化型のウレタン系やエポキシ系等のプライマー層(0.05〜5μm)を成膜するものである。したがって、全体として有機のコーティング膜層が厚くなっているため、前記のレンズホルダを用いて保持すると、縁摺り加工中にコーティング膜層の表面にレンズホルダの外縁に沿ってエッジングクラックが発生する。
また、レンズホルダはレンズを保持するレンズ保持面の中央部分を凹部(または穴)の形成によって非接触部とし、眼鏡レンズの光学中心付近(光学的に最も重要度の高い部分)を傷つけないようにしている。しかしながら、このような凹部を設けておくと、レンズホルダでレンズを保持したとき、その穴縁がレンズ表面に押し付けられるためか、コーティング膜層に円形のレンズクラックが発生することが判明した。また、凹部があるとそれだけレンズとの接触面積が少なくなるため、カニ目レンズ加工専用のホルダの場合は、レンズの保持力が低下する。
さらに、上記の複合素材によって一体に形成しているため、軸部分の強度が弱く、根元部分に捩れが生じると、軸ずれするという問題もあった。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、軸ずれが生じたりレンズ表面のコーティング膜層にクラックが生じたりするおそれがなく、安定した保持力で確実に保持し得るようにしたレンズホルダを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、レンズ基材側にプライマー層及びシリコーン系ハードコーティング層の有機のコーティング膜を備えた未加工眼鏡レンズの凸側レンズ面を保持するレンズホルダであって、軸と、この軸の先端側に国際ゴム硬さが70〜95の軟質材料によって一体成形された保持カップとを備え、この保持カップは、前記軸に固定される軸部と、この軸部の軸線と直交し加工対象であるカニ目レンズの外形より小さい矩形板状に形成されたレンズ保持部とからなり、このレンズ保持部のレンズ保持面を全面にわたって幅方向および長手方向に連続した凹球面に形成したものである。
また、本発明は、前記シリコーン系ハードコーティング層の膜厚を1〜3μmとし、プライマー層がウレタン系もしくはエポキシ系であって、その膜厚を0.05〜5μmとしたものである。
さらに、本発明は、前記軸がアルミニウム合金、ステンレス、鉄から選択される金属材料からなるものである。
このような発明によれば、レンズ保持軸と干渉せずカニ目レンズの縁摺り加工を可能にする。また、保持カップを国際ゴム硬さ(IRHD)が70〜95の範囲内の軟質材料によって形成しているので、レンズの保持が良好で、軸ずれを起こしたり、レンズ表面にクラックが生じたりすることがない。また、レンズ保持面の中央に凹部や穴を設けていないので、コーティング膜層に円形のクラックが生じたりすることもなく、カニ目レンズの縁摺り加工を良好に行うことができる。特に、ウレタン系やエポキシ系のプライマー層を有する耐衝撃コーティング層を備えたレンズに好適である。なお、保持カップの国際ゴム硬さ(IRHD)が70以下であると柔らかすぎて保持力が弱く、縁摺り加工時に軸ずれを起こす。また、95以上であると硬すぎてコーティング膜層にクラックが生じるため好ましくない。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1(a)〜(d)は本発明に係るレンズホルダの外観斜視図、平面図、側面図および背面図、図2はレンズとレンズホルダの関係を示す図、図3はカニ目レンズのヤゲン加工を説明するための図である。これらの図において、1は縁摺り加工装置で、軸線を一致させて配置されたレンズ保持軸2,3を備えている。4,5は各レンズ保持軸2,3に装着され未加工のレンズ6を協同して保持するレンズホルダおよびレンズ押えである。レンズ6の外周にヤゲンと称するV字状の突状体を形成するヤゲンカッターで、前記レンズ保持軸2,3と平行な軸8に取付けられている。
前記レンズホルダ4は、軸10と、この軸10に一体成形された保持カップ11とで構成されている。軸10の材質は軽量化を図るためアルミニウム合金が好ましいが、ステンレス、鉄等であってもよい。また、前記保持カップ11より剛性が高いものであれば、セラミック、プラスチック等であってもよい。特に金属製の場合は高速回転時に捩れが生じないので好ましい。軸10は外径が12mm、長さが8mm程度で、基端面12に中心を通る嵌合溝13と、不貫通穴からなる嵌合穴14が形成され、外周面の前端部側には環状溝15が形成されている。そして、この環状溝15より先端部は小径部16を形成している。
前記保持カップ11は、インサート成形またはアウトサート成形によって前記軸10と一体に形成されるもので、ウレタン等の軟質材料によって形成され、前記軸10に固定される軸部17と、この軸部17の先端面に一体に設けられたレンズ保持部18とで構成されている。軸部17は直径が12mm、長さが3mm程度で、前記軸10の小径部16が埋め込まれている。レンズ保持部18は、前記軸部17の軸線と直交し、加工対象であるカニ目レンズ20の外形より若干小さい矩形板状に形成されている。レンズ保持部18の大きさは、長さが24mm、幅が14mmで、厚さが中央部において最も厚く、外側に向かって暫時減少している。レンズ保持部18のレンズ6の凸側レンズ面6aを保持する面、すなわちレンズ保持面21は、全面にわたって幅方向および長手方向に連続した凹球面に形成されている。レンズ保持面21は、中央にレンズ6の光学中心付近と非接触部となる凹部(または穴)が形成されておらず、レンズ6を保持するためリープテープ22が貼着される。レンズ保持面21の曲率半径は、例えば40mm、100mm程度で、レンズ6との密着結合力を高めるためにレンズ6の曲率半径と略等しいことが望ましい。また、レンズ保持面21が深いレンズカーブ(例えば40mm)と、浅いレンズカーブ(例えば100mm)用の2種類以上のレンズホルダを用意することが好ましい。
前記保持カップ11の最適硬さとしては、国際ゴム硬さ(IRHD)で70〜95の範囲内であることが好ましい。この範囲内であると、レンズ6を良好に保持することができ、70以下であると柔らかすぎて保持力が弱く、縁摺り加工時に軸ずれを起こす。また、95以上であると硬すぎてコーティング膜層にクラックが生じるため好ましくない。
次に、図3に基づいてレンズのヤゲン加工について説明する。
レンズホルダ4はリープテープ22を介してレンズ6を保持した後、縁摺り加工装置1の一方のレンズ保持軸2に着脱可能に装着される。レンズ保持軸2の先端面には、軸10の嵌合溝13と嵌合穴14に嵌合する突起25,26が一体に突設されている。また、他方のレンズ保持軸3にレンズ押え5を装着する。このレンズ押え5もウレタン、ゴム等の軟質材料によって形成されレンズ6の凹曲面6bを押圧する押圧部材28を有している。
レンズ保持軸3を前進させてレンズ押え5をレンズ6の凹側レンズ面6bに押し付け、レンズホルダ4とレンズ押え5とでレンズ6の光学中心付近を挟持する。また、レンズ枠形状データに基づいてカニ目レンズの加工プログラムを作成し、縁摺り加工装置の制御部に入力する。
次に、駆動装置の駆動によってレンズ保持軸2,3を同期して矢印A方向にそれぞれ回転させると同時にレンズ枠形状データに基づいて軸線と直交する方向、言い換えればヤゲンカッター7に対して接近離間する方向に移動させ、外周面をヤゲンカッターに接触させる。ヤゲンカッター7は、駆動装置によって矢印C方向に回転されることにより切刃によってレンズ6の外周を切削しヤゲン溝29によってこれと同形状のヤゲンを形成する。そして、最終的にフレーム枠の形状と略一致する輪郭形状で、かつ周面にヤゲンを有するカニ目レンズ20を製作する。
(a)〜(d)は本発明に係るレンズホルダの外観斜視図、平面図、側面図および背面図である。 レンズとレンズホルダの関係を示す図である。 カニ目レンズのヤゲン加工を説明するための図である。
符号の説明
1…縁摺り加工装置、2,3…レンズ保持軸、4…レンズホルダ、6…未加工のレンズ、6a…凸側レンズ面、7…ヤゲンカッター、10…軸、11…保持カップ、17…軸部、18…レンズ保持部、20…カニ目レンズ、21…レンズ保持面。

Claims (3)

  1. レンズ基材側にプライマー層及びシリコーン系ハードコーティング層の有機のコーティング膜を備えた未加工眼鏡レンズの凸側レンズ面を保持するレンズホルダであって、
    軸と、この軸の先端側に国際ゴム硬さが70〜95の軟質材料によって一体成形された保持カップとを備え、この保持カップは、前記軸に固定される軸部と、この軸部の軸線と直交し加工対象であるカニ目レンズの外形より小さい矩形板状に形成されたレンズ保持部とからなり、このレンズ保持部のレンズ保持面を全面にわたって幅方向および長手方向に連続した凹球面に形成したことを特徴とするレンズホルダ。
  2. 前記シリコーン系ハードコーティング層は1〜3μm、プライマー層はウレタン系もしくはエポキシ系であって、膜厚は0.05〜5μmであることを特徴とする請求項1記載のレンズホルダ。
  3. 前記軸は、アルミニウム合金、ステンレス、鉄から選択される金属材料からなることを特徴とする請求項1記載のレンズホルダ。
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