JP2005230986A - レンズ心取り加工方法とその加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ両面の面取りを同装置上で研削加工することが可能なレンズの心取り加工方法を提供する。
【解決手段】研削加工を施すレンズ1をレンズ保持軸に芯出して保持し、上記レンズを回転しながら上記レンズ1を研削するレンズ1の心取り加工方法において、上記レンズの片面に接着した状態で上記レンズ1を保持した研削可能な材質のレンズ保持部材2を介して上記レンズ1を上記レンズ回転用レンズ保持軸3に取り付けて、上記レンズ保持部材2を含み、上記レンズ1を研削するレンズの心取り加工方法。
【選択図】図4
【解決手段】研削加工を施すレンズ1をレンズ保持軸に芯出して保持し、上記レンズを回転しながら上記レンズ1を研削するレンズ1の心取り加工方法において、上記レンズの片面に接着した状態で上記レンズ1を保持した研削可能な材質のレンズ保持部材2を介して上記レンズ1を上記レンズ回転用レンズ保持軸3に取り付けて、上記レンズ保持部材2を含み、上記レンズ1を研削するレンズの心取り加工方法。
【選択図】図4
Description
本発明は、加工対象のレンズの光学中心軸に合わせて該レンズの周辺部を所定の寸法に研削加工するレンズ心取り加工方法とその加工装置に関する。
レンズ心取り加工方法は、心取り加工に先立って行われる心出し方法により、光学的心出し方式とベルクランプ方式に大別される。まず、光学的心出し方式は、レンズの一方側から照射された検査光を透過あるいは反射させて結像させ、この結像を接眼部で観察することにより、レンズの偏心状態を検知し、レンズの心出しを行なうものである。また、ベルクランプ方式は、同一軸上に対向するように配置された2つのスピンドルの間にレンズを挟み込み、両スピンドルをお互いに押し付けることによってレンズを所定の位置に滑動させ、レンズの心出しを行うものである。
一般的に、高精度に心出しを行い、高品質の心取りレンズを得る場合には、光学的心出し方式を採用した心取り装置が用いられている。実開昭59−167647号公報には、その光学的心出し作業と、心取り加工の両方を1台の機械で行うようにした装置が提案されている。この装置を、図13〜図15により具体的に説明する。
図13に示すように、レンズヤトイ51の先端に心出しするレンズ52を真空吸着した状態で、光源61から出た光束をチャート62上に集光すると共にレンズ63,64を介して上記レンズ52の面で反射させるようにする。この反射した光束をレンズ63,64の間に設けたハーフミラー65で直角に反射させ、結像レンズ66により結像する像を接眼レンズ67によって観察するようにする。その結像した像を、レンズヤトイ51を回転させながら観察すると、レンズ52の回転中心と光軸とが一致していない場合、像は回転して円を描く。そこで、像が円を描かず、点となるように、レンズ52の位置を調整し、心出しを行う。
次に、図14に示すように、加熱装置71とヤニホルダー72をレンズヤトイ51に接近させると、レンズヤトイ51は加熱装置71によって加熱され、ヤニ73がヤニホルダー72からレンズ52とレンズヤトイ51の間に供給される。
この後、加熱装置71およびヤニホルダー72を退避させる。すると、ヤニ73が冷却して硬化する。これにより、レンズ52がレンズヤトイ51に固着される。
その後、図15に示すように、同一の機械に設けられた砥石74が軸方向に前後運動しながらレンズ52の外周面に接触し、レンズ52の外周の研削が行われる。
実開昭59−167647号公報
上述した実開昭59−167647号公報のレンズ心取り装置では、レンズの面取り加工ができない。このため、面取り加工は別の装置でしなければならなかった。また、上述した心取り装置で砥石の形状等を工夫し、レンズの面取り加工ができるようにしたとしても、レンズの貼付面側の面取りまでも行うことは難しい。レンズ52の貼付面側の面取り加工はレンズヤトイ51からレンズ52を剥がし、別工程で行わなければならない。
特に、微小レンズの場合には、貼付面側の面取り加工を行なうとしても、砥石74の入るスペースもなく、面取り加工しようとする部分が、レンズヤトイ51と極めて近い位置になるため、研削中、砥石74がレンズヤトイ51に接触して、レンズヤトイ51もしくは砥石74を破損する虞があった。
また、レンズ52とレンズヤトイ51の接着面積が小さいため、レンズヤトイ51への接着剤の供給が困難であるとともに、研削加工中に、レンズ52が剥がれ、また、紛失する虞があった。
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、レンズの外周を研削加工後、レンズヤトイからレンズを剥がして別の工程でレンズの貼付面側の面取り加工を行なう必要がなく、レンズの貼付面側の面取りを含めたレンズ両面の面取りを同装置上で研削加工することが可能なレンズの心取り加工方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、研削加工を施すレンズをレンズ保持軸に芯出して保持し、上記レンズを回転しながら上記レンズを研削するレンズの心取り加工方法において、上記レンズの片面に接着した状態で上記レンズを保持した研削可能な材質のレンズ保持部材を介して上記レンズを上記レンズ保持軸に取り付けて、上記レンズ保持部材を含み、上記レンズを研削することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、研削可能な材質のレンズ保持部材にレンズを接着する第一の接着工程と、上記レンズを接着したレンズ保持部材をレンズ回転用保持軸に接着する第二の接着工程と、上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工工程と、を有することを特徴とする心取り加工方法である。
請求項3に係る発明は、研削加工を施すレンズを着脱可能に保持する研削可能な材質のレンズ保持部材と、上記レンズ保持部材を着脱可能に支持して上記レンズを回転可能に支持するレンズ保持軸と、上記レンズ保持軸に支持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと研削する加工部と、を有することを特徴とする心取り加工装置である。
請求項2に係る発明は、研削可能な材質のレンズ保持部材にレンズを接着する第一の接着工程と、上記レンズを接着したレンズ保持部材をレンズ回転用保持軸に接着する第二の接着工程と、上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工工程と、を有することを特徴とする心取り加工方法である。
請求項3に係る発明は、研削加工を施すレンズを着脱可能に保持する研削可能な材質のレンズ保持部材と、上記レンズ保持部材を着脱可能に支持して上記レンズを回転可能に支持するレンズ保持軸と、上記レンズ保持軸に支持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと研削する加工部と、を有することを特徴とする心取り加工装置である。
本発明によれば、微小レンズにおいても、レンズの外周を研削加工後、レンズをレンズ保持軸から剥がす必要がなく、レンズの取付け面側の面取りを含めたレンズ両面の面取りまでも同装置上で研削加工することが可能である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態において同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
図1乃至図4を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態においてレンズヤトイにレンズを取り付けた加工直前の状態を示す平面図である。図2は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの加工を始めた状態を示す平面図である。図3は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの表面側周縁の面取り加工する状態を示す平面図である。図4は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの貼付面側の面取り加工する状態を示す平面図である。
図1乃至図4を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態においてレンズヤトイにレンズを取り付けた加工直前の状態を示す平面図である。図2は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの加工を始めた状態を示す平面図である。図3は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの表面側周縁の面取り加工する状態を示す平面図である。図4は本実施形態のレンズ面取り装置を用いてレンズの貼付面側の面取り加工する状態を示す平面図である。
(構成)
図1〜図4において、符号1は加工対象の平凹型レンズであり、このレンズ1はレンズ保持部材2に保持された上で、このレンズ保持部材2を介してレンズヤトイ3の先端3aに着脱自在に取り付けられる。レンズヤトイ3は回転中心軸L1 回りに回転が可能である。また、図1に示すように、レンズヤトイ3の先端3a近傍には定位置で回転中心軸L2 回りに高速で回転する砥石4が設置されている。
図1〜図4において、符号1は加工対象の平凹型レンズであり、このレンズ1はレンズ保持部材2に保持された上で、このレンズ保持部材2を介してレンズヤトイ3の先端3aに着脱自在に取り付けられる。レンズヤトイ3は回転中心軸L1 回りに回転が可能である。また、図1に示すように、レンズヤトイ3の先端3a近傍には定位置で回転中心軸L2 回りに高速で回転する砥石4が設置されている。
砥石4は砥石軸5の先端に取り付けられている。砥石軸5の回転中心軸L2 は上記レンズヤトイ3の回転中心軸L1 を含む直線と同一の平面上において平行に配置されている。また、砥石軸5は図示しない砥石回転モータにより回転駆動される。
上記レンズヤトイ3は、図示しない移動テーブル上に軸支されており、移動テーブルを、図示しない移動駆動装置により移動し、各図に矢印で示す左右および上下の方向への移動が可能になっている。上記移動駆動装置は上記移動テーブルを案内するガイド、この移動テーブルを移動させる送りネジ、この送りネジを駆動するモータ等の要素を備える。
上記移動テーブル上にはレンズヤトイ3を回転させるための回転駆動装置(図示せず)が設けられている。そして、上記レンズヤトイ3は移動テーブル上において回転自在に支持され、図示しない回転駆動装置によって回転駆動される。回転駆動装置は移動テーブル上に設置された駆動モータ、この駆動モータの回転をレンズヤトイ3に伝達するプーリやベルト等からなる伝達機構を備える。
図1に示すように、上記砥石4はレンズ1両側の面取り部をそれぞれ研削加工するための面取り加工部4a,4bを両端稜線両方に施された円盤形状の砥石からなっている。
上記レンズ保持部材2は例えばガラス製の円柱体からなり、このレンズ保持部材2の一端面にレンズ1の背面を当て両者を接着するようになっている。レンズ保持部材2の他端面はレンズヤトイ3の先端3aに当てられ、真空吸着して着脱自在に取り付けられる。このレンズ保持部材2はレンズ1の面取り加工後に不要となる捨て部材である。
(作用)
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
1.まず、レンズヤトイ3を回転させて、図示せぬ工具により、レンズヤトイ3の先端3aが振れないようにその先端部分を加工する調整を行なう。
2.一方、レンズ保持部材2の一方の端面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、この端面にレンズ1の背面を密着し、この状態のままで紫外線硬化型接着剤に紫外線を当てて硬化し、レンズ保持部材2にレンズ1を接着固定する。
3.次に、レンズ1を保持したレンズ保持部材2の他方の端面を、レンズヤトイ3の先端3aに当て真空吸着して、レンズヤトイ3の先端3aにレンズ保持部材2を保持し、図示せぬ治具で加熱しながら熱可塑性接着剤でレンズヤトイ3の先端3aにレンズ保持部材2を仮止め固定しつつ、そのレンズ1の光学的心出しを行う。最終的に熱可塑性接着剤を硬化させてレンズヤトイ3の先端3aにレンズ1を保持したレンズ保持部材2を取付け固定する。
4.図2に矢印で示す左右方向および上下方向へ適宜、レンズ1を保持するレンズヤトイ3を移動し、図2に示すように、同一の機械に設けられた高速回転する砥石4に、レンズヤトイ3に保持されたレンズ保持部材2の外周部分を接触させ、レンズ保持部材2の部分まで研削しつつ、レンズ1の周面部分を所望の形状と外径に研削する。
5.次に、図3に示すように、同一の機械に設けられた高速回転する砥石4に向けて、同じく図3に矢印で示す左右および上下方向へ、レンズ1を保持したレンズヤトイ3を移動し、砥石4の左側の面取り加工部4aに、レンズ1の表面側の外周端縁を移動させ、レンズ1の表側稜部に上記面取り加工部4aを適宜接触させ、レンズ1の表面側面取り部の研削を行う。
6.次に、図4に示すように、同一の機械に設けられた高速回転する砥石4に対し、同じく図4に矢印で示す左右および上下方向へレンズ1を保持したレンズヤトイ3を移動し、砥石4の右側面取り加工部4bを、レンズ1の貼付面側の外周端面側に移動し、レンズ保持部材2の研削を行いつつ、更に、レンズ1の裏側稜部に砥石4の右側面取り加工部4bを接触させ、レンズ1の貼付面側面取り部の研削を行う。
7.この後、レンズ1を保持したレンズ保持部材2をレンズヤトイ3から取り外す。
最後に、レンズ保持部材2からレンズ1を外す。
最後に、レンズ保持部材2からレンズ1を外す。
(効果)
本実施形態によれば、紫外線硬化型接着剤でレンズ1のレンズ面にレンズ保持部材2を密着して貼り付け、レンズ保持部材2にレンズ1を保持した状態でレンズ1を加工する。このため、心取り加工と共にレンズ両面の面取り加工を同一装置上できる。また、レンズ保持部材2とレンズヤトイ3の接着面積が大きくとれるので、両者の接着強度が増し、微小レンズであっても、レンズヤトイ3にレンズ1を確実かつ安定的に取り付けることができる。しかも、加工時に加わる力が、レンズ1とレンズ保持部材2に分散し、剥がれにくくなり、それらが紛失することがない。また、レンズ保持部材2とレンズヤトイ3との接着面積が大きくできるので、レンズヤトイ3へのレンズ1の供給作業も容易である。
本実施形態によれば、紫外線硬化型接着剤でレンズ1のレンズ面にレンズ保持部材2を密着して貼り付け、レンズ保持部材2にレンズ1を保持した状態でレンズ1を加工する。このため、心取り加工と共にレンズ両面の面取り加工を同一装置上できる。また、レンズ保持部材2とレンズヤトイ3の接着面積が大きくとれるので、両者の接着強度が増し、微小レンズであっても、レンズヤトイ3にレンズ1を確実かつ安定的に取り付けることができる。しかも、加工時に加わる力が、レンズ1とレンズ保持部材2に分散し、剥がれにくくなり、それらが紛失することがない。また、レンズ保持部材2とレンズヤトイ3との接着面積が大きくできるので、レンズヤトイ3へのレンズ1の供給作業も容易である。
さらに、レンズ1の貼付け面側の面取り部を砥石4で加工する際に砥石4が入り込めるスペースがレンズ保持部材2によって確保でき、レンズヤトイ3に砥石4が接触することもなくなり、レンズヤトイ3や砥石4を破損することなく、心取り加工と共に両面の面取り加工が可能である。
上述した本実施形態では平凹レンズを加工する場合について示したが、他の形状の場合でも、そのレンズに対応した形状にレンズ保持部材2を形成することで容易に対応することができ、上記同様の効果が得られる。
上述したように、本実施形態では、外径研削加工後、レンズ1をレンズヤトイ3から剥がすことなく、貼付面側の面取り加工を行うことができる。このため、心取り、表面側の面取り、貼付面側の面取りの手順に制限がなく、順不同で行っても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、レンズヤトイ3側が各図の上下左右方向に移動可能な構成になっているが、砥石4側または両者が同図の上下左右方向に移動可能な構成のものとしても良く、このような場合にも同様な効果が得られる。さらに、レンズヤトイ3と砥石4のどちらか一方のものが図の上下方向へ、もう一方のものが図の左右方向に移動可能な構成とした場合でも同様な効果が得られる。
[第2実施形態]
図5乃至図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図5は本実施形態のレンズをレンズヤトイに取り付けた状態を示す平面図である。図6は本実施形態のレンズを研削する状態を示す平面図である。図7は本実施形態のレンズの表面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。図8は本実施形態のレンズの貼付面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。
図5乃至図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図5は本実施形態のレンズをレンズヤトイに取り付けた状態を示す平面図である。図6は本実施形態のレンズを研削する状態を示す平面図である。図7は本実施形態のレンズの表面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。図8は本実施形態のレンズの貼付面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。
(構成)
図5〜図8において示す符号1は加工対象の平凹型のレンズ、2は回転可能なレンズ保持部材、3はレンズ保持部材2を回転可能に保持可能なレンズヤトイ、4は高速回転可能な砥石である。本実施形態ではレンズヤトイ3は定位置に設置され、砥石4は同図5〜図8において矢印で示すように左右および上下の各方向へ移動可能に設けられている。砥石4は図示しない移動テーブルに設置され、この移動テーブルを、図示しない移動駆動装置により移動し、各図5〜図8に矢印で示す左右および上下の方向への移動が可能である。
図5〜図8において示す符号1は加工対象の平凹型のレンズ、2は回転可能なレンズ保持部材、3はレンズ保持部材2を回転可能に保持可能なレンズヤトイ、4は高速回転可能な砥石である。本実施形態ではレンズヤトイ3は定位置に設置され、砥石4は同図5〜図8において矢印で示すように左右および上下の各方向へ移動可能に設けられている。砥石4は図示しない移動テーブルに設置され、この移動テーブルを、図示しない移動駆動装置により移動し、各図5〜図8に矢印で示す左右および上下の方向への移動が可能である。
また、図5〜図8に示すように、本実施形態での砥石4は外周面の中央部が全周にわたり溝状に窪む形状に形成されており、この溝部11の前後両側に位置した稜線の両方がそれぞれ逆向きに傾斜した面取り加工部4a,4bを形成した円盤形状の砥石からなっている。
(作用)
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
1.まず、レンズヤトイ3を回転させて、図示せぬ工具により、レンズヤトイ3の先端3aが振れないようにその先端部分を調整する加工を行なう。
2.一方、レンズ保持部材2の一方の端面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、この端面にレンズ1の背面を密着し、この状態のままで紫外線硬化型接着剤に紫外線を当て、その接着剤を硬化し、レンズ保持部材2にレンズ1を接着固定する。
3.次に、レンズ1を保持したレンズ保持部材2のもう一方の端面を、レンズヤトイ3の先端3aに当てレンズ保持部材2をレンズヤトイ3の先端3aに保持し、必要なら真空吸着して仮に保持しながら、図示せぬ治具で加熱しながら熱可塑性接着剤でレンズヤトイ3の先端3aにレンズ保持部材2を仮止め固定し、レンズ1の光学的心出しを行う。最終的に熱可塑性接着剤を硬化させてレンズヤトイ3の先端3aにレンズ1を保持したレンズ保持部材2を取り付ける。
4.次に、図6に示すように、同一の機械に設けられた高速回転する砥石4を同図6の左右方向および上下方向へ移動し、上記レンズヤトイ3に保持されたレンズ1の外周面に接触させ、レンズ保持部材2の外周部分の研削も併せ行いつつ、レンズ1の外径研削を行う。
5.次に、図7に示すように、同一の機械に設けられた同図7の左右方向および上下方向に砥石を移動してレンズ1の外径研削を行いつつ、砥石4の右側面取り加工部4aを、レンズ1の表面側の外周端面側に移動し、レンズ保持部材2の研削も併せて行いつつ、砥石4の右側面取り加工部4aにより、レンズ1の表側稜部に接触させ、レンズ1の表面側面取り部の研削を行う。
6.次に、図8に示すように、同一の機械に設けられた高速回転する砥石を、同図8の左右方向および上下方向に移動してレンズ1の外径研削を行いつつ、砥石4の左側面取り加工部4bを、レンズ1の貼付面側の外周端面側に移動して、レンズ1の裏側稜部に接触させ、レンズ1の貼付面側の面取り研削を行う。これにより、レンズ1を所望の形状に研削する。
7.この後、レンズ1を保持したレンズ保持部材2をレンズヤトイ3から取り外し、レンズ1をレンズ保持部材2から外す。
(効果)
本実施形態によれば、上述した第1実施形態のものと同様な効果が得られるとともに、レンズ1の外径研削と同時に前後両側の面取りを行うことができ、加工時間が短縮するとともに、砥石4側が複雑な動きをすることがなくなり、制御が容易である。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態のものと同様な効果が得られるとともに、レンズ1の外径研削と同時に前後両側の面取りを行うことができ、加工時間が短縮するとともに、砥石4側が複雑な動きをすることがなくなり、制御が容易である。
また、本実施形態では、砥石4側が図の上下左右方向に移動可能な構成になっているが、レンズヤトイ3側が図の上下左右方向に移動可能な構成でも同様な効果が得られる。また、レンズヤトイ3と砥石4のどちらか一方が図の上下方向へ、もう一方が図の左右方向に移動可能な構成でも同様な効果が得られる。
[第3実施形態]
図9至図12を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図9は本実施形態のレンズをレンズヤトイに取り付けた状態を示す平面図である。図10は本実施形態のレンズを研削する状態を示す平面図である。図11は本実施形態の砥石軸をレンズに対して傾けた状態でレンズの表面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。図12は本実施形態の砥石軸をレンズに対して傾けた状態でレンズの貼付面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。
図9至図12を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図9は本実施形態のレンズをレンズヤトイに取り付けた状態を示す平面図である。図10は本実施形態のレンズを研削する状態を示す平面図である。図11は本実施形態の砥石軸をレンズに対して傾けた状態でレンズの表面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。図12は本実施形態の砥石軸をレンズに対して傾けた状態でレンズの貼付面側部分を面取り加工する状態を示す平面図である。
(構成)
図9〜図12において示す符号1は加工対象の平凹型のレンズ、2は回転可能なレンズ保持部材、3はレンズ保持部材2を回転可能に保持可能なレンズヤトイ、4は高速回転可能な砥石である。
図9〜図12において示す符号1は加工対象の平凹型のレンズ、2は回転可能なレンズ保持部材、3はレンズ保持部材2を回転可能に保持可能なレンズヤトイ、4は高速回転可能な砥石である。
本実施形態ではレンズヤトイ3は定位置に設置されている。砥石軸5は図示しない移動テーブルに設置されている。また、砥石軸5の回転中心軸L2 は上記レンズヤトイの回転中心軸L1 に対し傾き自在に支持されている。上記レンズヤトイ3の回転中心軸L1 と砥石4の回転中心軸L2 とは同一平面内で平行または交差するように配置される。
レンズヤトイ3および砥石4は同図9〜図12においてそれぞれ矢印で示す向きの各方向へ移動可能に設けられている。レンズヤトイ3および砥石4は図示しない移動駆動装置により移動テーブルを移動し、砥石4はその回転中心軸L2 に直交する方向に旋回し、上記レンズヤトイの回転中心軸L1 に対し回転中心軸L2 を傾けることができるようになっている。また、本実施形態での砥石4はその回転中心軸L2 と平行な外周面の円盤形状の砥石からなる。
(作用)
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
上述したレンズ面取り装置を用いてレンズ1を面取り加工する手順について説明する。
1.まず、レンズヤトイ3を回転させて、図示せぬ工具により、レンズヤトイ3の先端3aが振れないようにその先端部分を調整する加工を施す。
2.一方、レンズ保持部材2の一方の端面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、この端面にレンズ1の背面を密着し、この状態のままで紫外線硬化型接着剤に紫外線を当ててその接着剤を硬化し、レンズ保持部材2にレンズ1を接着固定する。
3.次に、レンズ1を保持したレンズ保持部材2のもう一方の端面を、レンズヤトイ3の先端3aに当てレンズ保持部材2をレンズヤトイ3の先端3aに真空吸着して保持し、図示せぬ治具で加熱しながら熱可塑性接着剤でレンズヤトイ3の先端3aにレンズ保持部材2を仮止め固定し、レンズ1の光学的心出しを行う。
最終的に熱可塑性接着剤を硬化させてレンズヤトイ3の先端3aにレンズ1を保持したレンズ保持部材2を取り付ける。
最終的に熱可塑性接着剤を硬化させてレンズヤトイ3の先端3aにレンズ1を保持したレンズ保持部材2を取り付ける。
4.次に、図10に示すように、上記レンズヤトイ3の回転中心軸L1 と砥石4の回転中心軸L2 が平行な状態で、レンズヤトイ3を同図の左右方向に移動させ、同一の機械に設けられた砥石4を、レンズヤトイ3の回転中心軸L1 に直交する上方向に移動させる。これにより、高速回転する砥石4が、レンズヤトイ3に保持されたレンズ保持部材2の外周面に接触し、レンズ保持部材2の研削を行いつつ、レンズ1を所望の形状に外径研削する。
5.次に、図11に示すように、外径研削した後のレンズ1から直交する方向に砥石4を後退させると共に、砥石4の砥石軸5を旋回し、また、レンズ1を保持するレンズヤトイ3が図11の右方向に移動し、高速回転する砥石4が、レンズ1の表面側の外周端面側に移動し、レンズ1の表側稜部に接触し、レンズ1の表面側の面取り研削を行う。
6.この後、図12に示すように、砥石4を一旦後退させ、レンズ1を保持するレンズヤトイ3が同図12の右方向に移動し、高速回転する砥石4を、レンズ1の貼付面側の外周端面側に位置させ、レンズ1の貼付面側稜部に接触させると共にレンズ保持部材2の外周端面に接触させつつ、レンズ1の貼付面側の面取り研削を行う。
7.この後、レンズ1を保持したレンズ保持部材2をレンズヤトイ3から取り外し、レンズ1をレンズ保持部材2から外す。
(効果)
本実施形態は上述した第1実施形態のものと同様な効果が得られるとともに砥石4の形状を単純なものにすることができ、砥石4を形状よく製作することができるため、より高精度な加工を行うことができる。また、レンズ1に対して旋回方向に移動可能な砥石4によって、レンズ1の外周とレンズ1の両面の面取りを任意の角度に研削加工することができる。また、上述した第2実施形態では、砥石4側がその軸と直交する方向に、レンズヤトイ3側が図の左右方向に移動可能な構成になっていたが、砥石4側がその軸の水平方向に、レンズヤトイ3側が図の上下方向に、移動可能な構成でも同様な効果が得られる。また、レンズヤトイ3側が旋回方向に移動可能な構成でも同様な効果が得られる。
本実施形態は上述した第1実施形態のものと同様な効果が得られるとともに砥石4の形状を単純なものにすることができ、砥石4を形状よく製作することができるため、より高精度な加工を行うことができる。また、レンズ1に対して旋回方向に移動可能な砥石4によって、レンズ1の外周とレンズ1の両面の面取りを任意の角度に研削加工することができる。また、上述した第2実施形態では、砥石4側がその軸と直交する方向に、レンズヤトイ3側が図の左右方向に移動可能な構成になっていたが、砥石4側がその軸の水平方向に、レンズヤトイ3側が図の上下方向に、移動可能な構成でも同様な効果が得られる。また、レンズヤトイ3側が旋回方向に移動可能な構成でも同様な効果が得られる。
なお、本発明は、前述した実施形態のものに限定されず、他の形態にも適用が可能である。また、前述した説明によれば、以下の事項の発明が得られる。
1.研削加工を施すレンズをレンズ保持軸に芯出して保持し、上記レンズを回転しながら上記レンズを研削するレンズの心取り加工方法において、上記レンズの片面に接着した状態で上記レンズを保持した研削可能な材質の捨て部材を介して上記レンズを上記レンズ回転用レンズ保持軸に取り付けて、上記捨て部材を含み、上記レンズの外周と両端縁を研削することを特徴とするレンズの心取り加工方法。
2.研削加工を施すレンズを着脱可能に保持するレンズ保持部材と、
上記レンズ保持部材を着脱可能に支持する回転可能な支持部と、
上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工部と、
を有することを特徴とする心取り加工装置。
上記レンズ保持部材を着脱可能に支持する回転可能な支持部と、
上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工部と、
を有することを特徴とする心取り加工装置。
3.研削可能な部材にレンズを接着する第一の接着工程と、
上記レンズを接着した部材を支持部に接着する第二の接着工程と、
上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工工程と、
を有することを特徴とする心取り加工方法。
上記レンズを接着した部材を支持部に接着する第二の接着工程と、
上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工工程と、
を有することを特徴とする心取り加工方法。
1…レンズ
2…レンズ保持部材
3…レンズヤトイ
4…砥石
2…レンズ保持部材
3…レンズヤトイ
4…砥石
Claims (3)
- 研削加工を施すレンズをレンズ保持軸に芯出して保持し、上記レンズを回転しながら上記レンズを研削するレンズの心取り加工方法において、
上記レンズの片面に接着した状態で上記レンズを保持した研削可能な材質のレンズ保持部材を介して上記レンズを上記レンズ保持軸に取り付けて、上記レンズ保持部材を含み、上記レンズを研削することを特徴とするレンズの心取り加工方法。 - 研削可能な材質のレンズ保持部材にレンズを接着する第一の接着工程と、
上記レンズを接着したレンズ保持部材をレンズ回転用保持軸に接着する第二の接着工程と、
上記レンズ保持部材に保持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと加工する加工工程と、
を有することを特徴とする心取り加工方法。 - 研削加工を施すレンズを着脱可能に保持する研削可能な材質のレンズ保持部材と、
上記レンズ保持部材を着脱可能に支持して上記レンズを回転可能に支持するレンズ保持軸と、
上記レンズ保持軸に支持された上記レンズを上記レンズ保持部材ごと研削する加工部と、
を有することを特徴とする心取り加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044339A JP2005230986A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | レンズ心取り加工方法とその加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044339A JP2005230986A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | レンズ心取り加工方法とその加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005230986A true JP2005230986A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35014452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004044339A Pending JP2005230986A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | レンズ心取り加工方法とその加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005230986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260080A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Olympus Corp | 光学素子の面取り加工方法、面取り加工装置 |
KR101114282B1 (ko) | 2009-07-10 | 2012-04-12 | 카부시키가이샤하루치카세이미쯔 | 렌즈 심내기 기계의 렌즈 심내기 방법 |
-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004044339A patent/JP2005230986A/ja active Pending
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JP2008260080A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Olympus Corp | 光学素子の面取り加工方法、面取り加工装置 |
KR101114282B1 (ko) | 2009-07-10 | 2012-04-12 | 카부시키가이샤하루치카세이미쯔 | 렌즈 심내기 기계의 렌즈 심내기 방법 |
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