JP2007117804A - 濾過脱水機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量処理ができる大型化が容易でありながら、高コストとならず、また、特別に頻繁なメンテナンスを行わずとも寿命の長い濾過脱水機を提供する。
【解決手段】蓋体上下動用手段が、蓋体横方向移動規制手段、蓋体上方に設けられた固定点、固定点下方に回動自在に軸止された上リンクアーム部、一方の端が上リンクアーム部の他方の端に連結され、かつ、他方の端が蓋体上面に連結された下リンクアーム部、及び、上リンクアーム部と下リンクアーム部との連結部を略水平方向に移動させることにより該蓋体を上記濾材から上方へ離間させ、濾材上の濾過ケーキが皿体上から除去可能となる蓋体開放時位置と、該蓋体が下降して該濾材に圧接して上記濾過空間が形成される濾過時位置との間を上下動させる連結部駆動手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、濾材により固形物を有する水などの液体から固形物を濾過除去するとともに、濾過により形成された、固形物からなる濾過ケーキを装置内から容易に除去することができる濾過脱水機に関する。
濾材により固形物を有する水などの液体から固形物を濾過除去するとともに、濾過により形成された、固形物からなる濾過ケーキを装置内から容易に除去する装置として、特開昭61−220714号公報(特許文献1)によって提案された自動式濾過脱水機が知られている。
この自動式濾過脱水機Cの概略を図5に示す。自動式濾過脱水機Cは大別して蓋体50と皿体60とからなり、蓋体50には濾過原液および空気を供給する供給管を兼ねた供給管51が備わり、蓋体50内部の、下方は開放されている空間52に接続されている。また、蓋体50の下端にはゴムなどの柔軟材料からなるパッキン53が配されている。
この蓋体50の中央、即ち蓋体50の重心位置の直上付近は、上方の梁55によって懸垂されたエアシリンダ56に接続されていて、蓋体50全体が上下動可能となっている。
このような蓋体50の下方には、皿体60が配置されており、その上面には目皿状の濾材支持体61が備わっている。この例では濾材支持体61の上には長尺の濾材69(濾布等)が配されており、長尺の濾材69は必要に応じ(通常は一回の濾過作業につき1回)、図中矢印方向に所定長さだけ移動し、巻き取られる。
濾材支持体61上の濾材69により濾過された濾液は皿体60の下部に設けられた濾液の排出管62から濾過脱水機C外に排出される。
この濾過脱水機Cでは濾過作業時にはエアシリンダ56により蓋体50は皿体60方向、即ち、下方に移動され、これにより蓋体50と皿体60により、内部に濾材69を有する濾過空間が形成される。
次いで、蓋体50に設けられた供給管51から固形分を有する要濾過液がこの濾過空間に供給され、内部の濾材69により濾過され、濾液は皿体60の下部に設けられた濾液の排出管62から濾過脱水機C外に排出される。
所定量の濾過後、あるいは、濾過による濾材69前後の圧力損失の増大が所定値に達した後、または、所定の濾過作業時間後に、要濾過液の供給をやめ、供給管51から空気などの圧搾気体を濾過空間内に導入し、濾過空間の濾材69上に形成された濾過ケーキの水分を脱水する。
その後、エアシリンダ56により蓋体50を上方に移動し、濾材69を図中矢印方向に移動させて、皿体60上に濾材69の未使用部分を供給すると共に、濾材69上の濾過ケーキを図中αで示された太矢印方向に誘導し、図示しない容器などにより受ける。
このような工程を自動的に繰り返すことにより、この濾過脱水機Cにより連続的に濾過、脱水を行うことができる。
特開昭61−220714号公報
上述のように濾過脱水機Cは、連続的に濾過脱水を行うことができる優れた装置であったが、処理量の増加への対応には困難があった。
すなわち、処理量の増加に対応するために、濾過面積を大きくしようとすると当然蓋体50も大型化する。その結果、蓋体50の重量も増加するのでエアシリンダ56も蓋体50の重量に見合ったものとする必要があるが、市販のエアシリンダでは対応が困難となり、高価な特注品を用いる必要があり、また、さらに大型化しようとすると特注品ですら対応できなくなるので、事実上、大型化が不可能となるなどの問題があった。
そこで、本発明者等は蓋体の代わりに皿体を動かす濾過脱水機によって大型化を可能としてきた。図6(a)及び図6(b)にこのような皿体を動かす濾過脱水機の一例である、濾過脱水機Dを示す。
濾過脱水機Dの蓋体70は図示しない枠体(フレーム)に固定されていて動かない。蓋体70には濾過原液および空気を供給する供給管を兼ねた供給管71が備わり、蓋体70内部の、下方は開放されている空間72に接続されている。また、蓋体70の下端にはゴムなどの柔軟材料からなるパッキン73が配されている。
これに対して皿体80は回動軸85に軸止されており、回動軸85を中心に図中両矢印方向に回動可能となっている。皿体80の上面には目皿状の濾材支持体81が備わっている。この例では濾材支持体81の上には長尺の濾材89(濾布等)が配されており、長尺の濾材89は必要に応じ(通常は一回の濾過作業につき1回)、図5(b)中矢印方向に所定長さだけ移動し、巻き取られる。
濾材支持体81上の濾材89により濾過された濾液は皿体80の下部に設けられた濾液の排出管82から濾過脱水機D外に排出される。
皿体80の下部には、エアシリンダ83を備えたリンク部84が設けられており、このリンク部84により皿体80の前記回動が行われる。回動により皿体80と蓋体70とが濾材89を挟んで閉じ、これらにより濾材89を内部に配した濾過空間が形成された状態をモデル的に示したが図5(a)で、回動により、この濾過空間内の濾材89上に形成された濾過ケーキ88を濾材の移動により取り出し可能とする状態をモデル的に示したのが図5(b)である。
このような濾過脱水機Dは、大型化にも対応できるが、皿体80の下方にリンク部84を有しているために、蓋体70と皿体80との間などから漏れた濾液がこれらリンク部84に及び、その結果腐食が生じて装置の寿命が短くなったり、頻繁なメンテナンスが必要になる、あるいは、高価な油圧ユニットを備えた油圧シリンダで対応する必要が生じるなどの問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決する、すなわち、大量処理ができる大型化が容易でありながら、高コストとならず、また、特別に頻繁なメンテナンスを行わずとも寿命の長い濾過脱水機を提供することを目的とする。
本発明の濾過脱水機は上記課題を解決するため、請求項1に記載の通り、濾過原液および空気を供給する供給管を備えた蓋体と、該蓋体の下方に配置され、上面に濾材支持体と下部に濾液の排出管とを有する皿体とを有し、該皿体の濾材支持体上に平面状の濾材を配置したのち該蓋体を蓋体上下動用手段により下方に移動させることにより蓋体と皿体とからなる濾過空間を形成し、かつ、該蓋体を蓋体上下動用手段により上方に移動させることにより濾材上の濾過ケーキを皿体上から除去可能とする濾過脱水機において、上記蓋体上下動用手段が、該蓋体を上下方向のみに移動可能とする蓋体横方向移動規制手段、該蓋体上方に設けられた固定点、該固定点に一方の端が固定点下方に回動自在に軸止された上リンクアーム部、一方の端が、該上リンクアーム部の他方の端に、該上リンクアーム部が回動する平面と同一平面に回動可能に軸止により連結され、かつ、他方の端が、上記蓋体上面に連結された下リンクアーム部、及び、前記平面に、該上リンクアーム部と下リンクアーム部との連結部を略水平方向に移動させることにより、該蓋体を上記濾材から上方へ離間させ、濾材上の濾過ケーキが皿体上から除去可能となる蓋体開放時位置と、該蓋体が下降して該濾材に圧接して上記濾過空間が形成される濾過時位置との間を上下動させる連結部駆動手段とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の濾過脱水機は、請求項2に記載の通り、請求項1に記載の濾過脱水機において、 上記蓋体が蓋体開放時位置にあるとき、該上リンクアーム部と下リンクアーム部とがなす角度が最小となるとともに、該蓋体が下降するに従い該角度が増加して、180°となったときに該蓋体が最も下降し、さらに該蓋体が濾過時位置に至ったときに該角度が180°を超えるとともに、このときに、該角度の更なる増加を防止するストッパを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る濾過脱水機は大量処理ができる大型化が容易でありながら、高コストとならず、また、特別に頻繁なメンテナンスが不要でありながら、寿命の長い濾過脱水機である。
また請求項2に係るによれば、装置を利用する際に最も長時間となる、濾過処理時に連結部駆動手段に対して、全体を特に高精度に工作する必要がなく、そのときでも、充分に液漏れが少ない濾過脱水機とすることができる。
以下に本発明に係る濾過脱水機の一例Aについて、図面を用いて具体的に説明する。図1に本発明に係る濾過脱水機の一例Aの主要部を示した。
この濾過脱水機Aは濾過原液および空気を供給する供給管を兼用する供給管1aを備えた蓋体1と、蓋体1の下方に配置され、上面に目皿状の濾材支持体5aと下部に濾液の排出管5bとを有する皿体5とを有し、皿体5の濾材支持体5a上に平面状の濾材7を配置したのち蓋体1を蓋体上下動用手段2により下方に移動させることにより蓋体1と皿体5とからなる濾過空間6を形成し、かつ、蓋体1を蓋体上下動用手段により上方に移動させることにより濾材上の濾過ケーキ10を皿体5上から除去可能とする濾過脱水機であって、上記蓋体上下動用手段2が、蓋体1を上下方向のみに移動可能とする蓋体横方向移動規制手段21、蓋体1上方に設けられた固定点22、固定点22に一方の端が固定点下方に回動自在に軸止された上リンクアーム部23、一方の端が、上リンクアーム部23の他方の端に、上リンクアーム部23が回動する平面と同一平面に回動可能に軸止により連結され、かつ、他方の端が、上記蓋体1上面に連結された下リンクアーム部25、及び、前記平面に、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25との連結部を略水平方向に移動させることにより、蓋体1を、濾材7から上方へ離間させて、濾材7上の濾過ケーキ10が皿体5上から除去可能となる蓋体開放時位置(図1は蓋体1が蓋体開放時位置にある状態を示している)と、蓋体21が下降して濾材7に圧接して上記濾過空間が形成される濾過時位置との間を上下動させる連結部駆動手段26とを備えている。
図2に蓋体1及び蓋体上下動用手段2付近の拡大図(部分断面図)を示す。蓋体1は蓋体1を上下動させる蓋体上下動用手段2、及び、ボールジョイント式の自在継手部3及び蓋体横方向移動規制手段21を介して蓋部1上方に設けられたフレーム(梁)Fによって、後述する皿部5上方の蓋体開放時位置に保持されている。
ここで、蓋体上下動用手段2は、蓋体を上下方向のみに移動可能とする、連結棒21aと、フレーム(梁)Fに設けられ連結棒21aが上下動可能に貫通する貫通孔21bからなる蓋体横方向移動規制手段21、蓋体上方に設けられた固定点22、該固定点22に一方の端23aがフレームFに固定された固定点22下方に回動自在に軸24aにより軸止された上リンクアーム部23、一方の端25aが、上リンクアーム部23の他方の端23bに上リンクアーム部23が回動する平面と同一平面に回動可能に軸24bにより軸止されて連結され、かつ、他方の端25bが、軸24cによって連結された蓋体横方向移動規制手段21の連結棒21aを介して蓋体1上面に連結された下リンクアーム部25、及び、前記平面に、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25との軸24bによる回動可能な連結部を略水平方向(図中左方向)に移動させることにより、蓋体1を、濾材7から上方へ離間させて、濾材7上の濾過ケーキ10が皿体5上から除去可能となる蓋体開放時位置と、蓋体1が下降して濾材7に圧接して上記濾過空間が形成される濾過時位置との間を上下動させる連結部駆動手段26として、一方の端26aが軸24bによって上リンクアーム23の他方の端23b及び下リンクアーム25の一方の端25aと連結し、他方の端26bが軸24dによってフレームFに軸24dによって回動可能に連結しているエアシリンダ26cを備えている。
上記構成により蓋体1は皿体5に対しての上下の移動のみ可能となるが、蓋体1が連結棒21aを軸にしてわずかに回動する場合があり、その場合には、例えば、連結棒21a側面と貫通孔21b内面に上下方向に長い溝及びこの溝に嵌合する凸部を設けることにより、このような蓋体1の回動を防止することができる。
自在継手部3は上記のようにボールジョイント式自在継手であり、蓋体の姿勢を修正可能として、後述する皿部5とによって形成される濾過空間の気密性を確保する働きをする。
蓋体1には濾過原液および空気を供給する供給管を兼ねた供給管1aが設けられ、蓋体1の下端全周には軟質ゴム製のパッキン1bが配されていて、後述する皿体5との濾過空間形成時に内部を水密に保つ。なお、本発明おける蓋体には濾過原液および空気を供給する供給管がそれぞれ設けられていても、あるいは、濾過原液および空気を供給する供給管を兼用する供給管が設けられていても良く、共に本発明に含まれる。
図3には、連結部駆動手段26のエアシリンダ26cが圧搾空気により伸ばされて、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25との連結部が略水平方向(図中右)に移動され、その結果、図1に示した蓋体開放時位置から蓋体1が下降して蓋体1の軟質ゴム製のパッキン1bが濾材7に圧接して濾過空間6が形成される濾過時位置に達したときの濾過脱水機Aの主要部をモデル的に示す。
図3に示すこのような状態で、濾過脱水機Aを用いた濾過は供給管1aから濾過対象液を濾過空間6に導入し、濾過空間6内の目皿状の濾材支持体5aの上に配された濾材7により濾過した後、皿体5の下部に設けられた濾液の排出管5bにより濾過空間6から排出することによって行われる。
このとき皿体5の下には濾過脱水機Aの主要機器は存在しないので、蓋体1と皿体5との間から液が漏れた場合であっても、濾過脱水機Aの機能を大きく損なうような障害の発生はない。
次いで、所定量の濾過後、あるいは濾過による濾材7前後の圧力損失の増大が所定値に達した後、または、所定の濾過作業時間経過後に、濾過対象液の供給をやめ、供給管1aから空気などの圧搾気体を濾過空間内に導入し、濾過空間の濾材7上に形成された濾過ケーキ10の水分を脱水する。
濾過ケーキ10の水分を脱水した後、蓋体1を上昇させて、濾材上の濾過ケーキを皿体5上から除去可能とする。このために、連結部駆動手段26であるエアシリンダ26cを圧搾空気により短縮させ、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25との連結部を略水平方向(図中左)に移動させる。その結果、蓋体1が上昇して図1に示す蓋体開放時位置に達する。
その後、目皿状の濾材支持体5aの上の部分の濾材7(長尺の濾布等)を図中右方向に所定長さだけ送り、巻き取る。このとき、濾材上の濾過ケーキ10は、装置右側におかれた、図示しない濾過ケーキ用容器に移される。以後、上記工程が繰り替えられる。
このような本発明に係る濾過脱水機Aは、従来の濾過脱水機に比べて、特殊な部材・機器を必要としないので、安価に製造することができ、また、大容量化が容易であり、同時に、皿体5の下に、主要な機器を配す必要がないので、濾過脱水機の動作に重要な働きを行う主要機器の腐食がおきにくく、濾過脱水機自体の寿命も長くなる。
上記濾過脱水機Aでは、蓋体1が濾過時位置にあるときには、蓋体1を皿体5側に押しつけて、濾過に必要な水密性を確保していたが、この場合、エアシリンダ26cに対して、圧搾空気を供給し続けなければならないが、このような濾過脱水機Aでは一般に濾過時間が最も長い。
ここで、蓋体の下端に設けられたパッキンの柔軟性を利用して、本発明に係る濾過脱水機Aをさらに改良した、濾過工程時にエアシリンダに対して圧搾空気を供給し続けなくてもよい濾過脱水機Bについて説明する。
図4には本発明に係る濾過脱水機Bを示した(共通する部材は符号は濾過脱水機Aと同じとし、説明を省いた)。濾過脱水機Bは蓋体1が蓋体開放時位置にあるとき、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25とがなす角度が最小となるとともに、蓋体1が下降するに従いこの角度が増加し、該角度が180°となったときに蓋体1が最も下降し、さらに蓋体1が濾過時位置に至ったときにこの角度が180°を超えるとともに、このときに、この角度の更なる増加を防止するストッパ27を備えている。
濾過脱水機Bは濾過脱水機Aと比べると、蓋体1が濾過時位置に至ったときのエアシリンダ26cの伸び量(つきだし量)が若干多く、その結果、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25とがなす角度が180°となったとき、蓋体1は一旦、最低位置まで下がり、さらに、エアシリンダ26cが伸びるため、濾過時位置では上記角度は180°を超える。
濾過時位置での蓋体1と皿体5との間隔は蓋体1下部に設けられたパッキン1bにより、充分な濾過空間の水密性が保たれるものとする必要がある。さらに、蓋体1の下端に設けられたパッキン1bは蓋体1が上記のように最低位置になった場合、その柔軟性によって変形して最低位置と濾過時位置との差を吸収する必要がある。なお、このようなパッキン1bの大きな変形は一瞬であるため、装置の耐久性には影響がない。
濾過時位置では、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25とがなす角度が180°を上述のように越えるが、濾過脱水機Bにはこの角度の更なる増加を防止するストッパ27が備えられている。この例ではフレームFの一部が突出してストッパー基部27aが設けられていると共に、その基部27aと、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25とが連結する連結部との接触ショックを吸収する軟質ゴムからなる接触ショック吸収体27bとが設けられて、ストッパ27を形成している。
蓋体1が濾過時位置にあるときには、蓋体1下部の下端に設けられた、変形されたパッキン1bと濾材7を介して皿体5とにより、蓋体1は上方に付勢されているため、上リンクアーム部23と下リンクアーム部25の連結部は上記ストッパ27に押しつけられているため、蓋体1は濾過時位置に安定しており、このときエアシリンダ26cへの圧搾空気の継続的な供給は必要ではない。濾過、及び、脱水の工程が終了したときに至って、エアシリンダ26cに圧搾空気を供給してエアシリンダ26cを短くして、蓋体1を蓋体開放時位置に移動させさればよい。
このように、本発明に係る濾過脱水機Bによれば、濾過工程時での蓋体1の濾過時位置の維持に圧搾空気が不要となり、消費エネルギーを省くことができ、また、濾過工程中に突発停電などの不測な自体が生じても、蓋体が不用意に上って、被濾過液がこぼれる等の事故が予め予防される。
本発明の濾過脱水機によれば、大量処理に対応する大型化が容易でありながら、装置コストが低廉となり、また、特別に頻繁なメンテナンスを行わずとも寿命が長い。このため、従来の濾過脱水機が用いられてきた分野に好適に応用することができる。
本発明に係る濾過脱水機Aの主要部を示すモデル図(蓋体1が蓋体開放時位置にある状態)である。 本発明に係る濾過脱水機Aの蓋体1および蓋体上下動用手段2付近のモデル部分断面図(蓋体1が蓋体開放時位置にある状態)である。 本発明に係る濾過脱水機Aの主要部を示すモデル図(蓋体1が濾過時位置にある状態)である。 本発明に係る濾過脱水機Bの主要部を示すモデル図(蓋体1が濾過時位置にある状態)である。 従来技術に係る濾過脱水機Cの主要部全体を示すモデル図である。 従来技術に係る濾過脱水機Dの主要部全体を示すモデル図である。(a)濾過空間が形成された状態を示す図である。(b)濾過ケーキを皿体5上から除去可能とした状態を示す図である。
符号の説明
A 本発明に係る濾過脱水機
1 蓋体
1a 供給管
1b パッキン
2 蓋体上下動用手段
21 蓋体横方向移動規制手段21
21a 連結棒
21b 貫通孔
22 固定点
23 上リンクアーム部
24a〜24d 軸
25 下リンクアーム部
26 連結部駆動手段
26c エアシリンダ
27 ストッパ
27a 基部
27b 接触ショック吸収体
5 皿体
5a 濾材支持体
5b 排出管
6 濾過空間
7 濾材
10 濾過ケーキ
F フレーム

Claims (2)

  1. 濾過原液および空気を供給する供給管を備えた蓋体と、
    該蓋体の下方に配置され、上面に濾材支持体と下部に濾液の排出管とを有する皿体とを有し、
    該皿体の濾材支持体上に平面状の濾材を配置したのち該蓋体を蓋体上下動用手段により下方に移動させることにより蓋体と皿体とからなる濾過空間を形成し、かつ、該蓋体を蓋体上下動用手段により上方に移動させることにより濾材上の濾過ケーキを皿体上から除去可能とする濾過脱水機において、
    上記蓋体上下動用手段が、
    該蓋体を上下方向のみに移動可能とする蓋体横方向移動規制手段、
    該蓋体上方に設けられた固定点、
    該固定点に一方の端が固定点下方に回動自在に軸止された上リンクアーム部、
    一方の端が、該上リンクアーム部の他方の端に、該上リンクアーム部が回動する平面と同一平面に回動可能に軸止により連結され、かつ、他方の端が、上記蓋体上面に連結された下リンクアーム部、及び、
    前記平面に、該上リンクアーム部と下リンクアーム部との連結部を略水平方向に移動させることにより、該蓋体を上記濾材から上方へ離間させ、濾材上の濾過ケーキが皿体上から除去可能となる蓋体開放時位置と、該蓋体が下降して該濾材に圧接して上記濾過空間が形成される濾過時位置との間を上下動させる連結部駆動手段とを備えていることを特徴とする濾過脱水機。
  2. 上記蓋体が蓋体開放時位置にあるとき、該上リンクアーム部と下リンクアーム部とがなす角度が最小となるとともに、該蓋体が下降するに従い該角度が増加して、180°となったときに該蓋体が最も下降し、さらに該蓋体が濾過時位置に至ったときに該角度が180°を超えるとともに、このときに、該角度の更なる増加を防止するストッパを備えていることを特徴とする請求項1に記載の濾過脱水機。
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