JP6126482B2 - 容器減容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不要になった缶などの容器を圧縮して容積を小さくする容器減容装置、特に、オイル缶やオイルフィルター(オイルエレメントとも称される。)など、内部に油などの残留液がある容器を押し潰して、容器と残留液を分離して取り出すものに関する。
本出願人は、特許文献1において、内部に残留液がある容器を押し潰して、容器と残留液を分離して取り出す容器減容装置を開示した。この容器減容装置は、オイル缶を圧縮室に斜めに投入して上からプレス機のプレス板で圧縮室の底部の斜めの受圧台に押圧し、潰されたオイル缶を圧縮室の下部から滑落させるとともに、押し潰されたオイル缶から出された残留液(油)を受圧台の下端から樋に流下させるものである。
特開2008−183575号公報
しかしながら、特許文献1に開示された容器減容装置は、オイル缶を圧縮室に斜めに投入して上からプレス機のプレス板で圧縮室の斜めの受圧台に押して潰そうとするものであるから、プレス機の加圧エネルギーの利用率が低いため、オイル缶が完全には潰れない場合もあり、減容率が良くない。また、潰されたオイル缶が油濡れの受圧台に密着して、円滑に落下しないリスクを考え、落下を促進するため受圧台を振動させる手段を備えている。したがって、構造が複雑であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものである。すなわち、本発明は、容器の完全な圧縮及び残留液の回収を効率良く行うことができる容器減容装置、すなわち、容器を完全に潰すことができ、潰された容器と残留液の分離および回収を迅速確実に行うことができる容器減容装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内部に残留液がある容器を押し潰して、容器と残留液とを分離して取り出す容器減容装置において、水平な支軸間を周回するように設けられ、容器載置用テーブルを外周面側に備えたチェーンコンベアと、そのチェーンコンベアを周回方向に駆動させる駆動装置と、チェーンコンベアの上面側に存在する容器載置用テーブルに載置されている容器を押し潰すためのプレス装置と、チェーンコンベアの下側に設けられ、プレス装置により押し潰された容器から出て容器載置用テーブルから流下する残留液を受け入れるオイルパンと、チェーンコンベア、駆動装置および前記プレス装置の動作を制御する制御部とを有し、プレス装置は、容器載置用テーブルを下側から支持するように設けられた、水平な上面を有する受圧台と、チェーンコンベアの上方に設けられ、受圧台に向けて圧力を加えるプレス板とを有し、プレス板を垂直に昇降させるものでありプレス装置は、底面が開放されてチェーンコンベアの上面側部分に臨む圧縮室を有し、その圧縮室のチェーンコンベアの周回方向における正面側および背面側が、容器載置用テーブルに載置されている容器が圧縮室に搬入され、かつ、圧縮室から搬出されるように開口され、かつ、圧縮室の正面側開口は油圧シリンダにより昇降される正面シャッタにより開閉され、圧縮室の背面側開口は背面側開口の上部に水平軸周りに回動可能に設けられ、チェーンコンベアの周回時に移動される容器載置用テーブルにより回動される背面シャッタにより開閉され、制御部は、チェーンコンベアを周回方向に間欠的に駆動させ、前記チェーンコンベアの前記容器載置用テーブルが前記受圧台に支持される位置に到達したときに一定時間止めてプレス装置を動作させるものであることを特徴とする。
前記チェーンコンベアは、複数の容器載置用テーブルを周回方向に間隔をおいて外周面側に備え、前記オイルパンは、容器載置用テーブルから流下する残留液を受け入れて一か所に集めるように形成され、プレス装置は、プレス板を垂直に昇降させるものであり、前記制御部は、チェーンコンベアを周回方向に間欠的に駆動させ、チェーンコンベアの容器載置用テーブルが受圧台に支持される位置に到達したときに一定時間止めるとともに、チェーンコンベアの長手方向中間位置の上面側に存在する容器載置用テーブルに容器が載置されているときに前記プレス装置を動作させるものであることが望ましい。
上記容器減容装置において、チェーンコンベアの正面側の上面をプレス装置の圧縮室の手前側において上方に開放させて、容器載置用テーブルにプレス前の容器を載置するためのスペースが形成されていることが好ましい。
上記容器減容装置において、容器載置用テーブルをそのテーブルの前後方向中間位置の下側においてチェーンコンベアに設けたチェーンコンベアの周回方向に対して直角で水平な支軸回りに回動可能に取付けるとともに、その支軸とテーブルの前端部との間に引っ張りバネを備えることが望ましい。
さらに、上記容器減容装置において、チェーンコンベアの背面側端部の下方にチェーンコンベアの上面から落下する圧潰後の容器を可搬コンテナに滑落させるシュートを備えることが望ましい。
本発明によれば、容器を完全に潰すことができ、潰された容器と残留液の分離および回収を迅速確実に行うことができる容器減容装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る容器減容装置を正面左側から見た斜視図である。 図1の容器減容装置を背面左側から見た斜視図である。 図1の容器減容装置の正面図であり、正面カバーおよび正面シャッタを取り除いて示してある。 図3の容器減容装置の中央縦断面図である。 図4のA―A線断面図である。 図5の受圧台の拡大断面図である。 容器載置用テーブルを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 チェーンコンベアに対する容器載置用テーブルの取付構造を示す側面図である。 容器載置用テーブルに対する容器の載置パターンを例示する図である。 チェーンコンベア動作時の両端部のテーブルの動きを示す図である。 図1の容器減容装置の制御システムの一例を示す図である。
続いて、本発明の実施の形態について図1から図10を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る容器減容装置Aは、主たる構成要素として、フレーム10と、動力源20と、駆動装置30と、チェーンコンベア40と、プレス装置50と、オイルパン70と、制御部80とを有する。以下、これらの各構成要素について詳細に説明する。
フレーム10は、床面Fなどに安定して静置することができる堅牢な構造を有するとともに、フレーム10の所定の位置に容器減容装置Aのプレス装置50の油圧シリンダ32以外の上記構成要素20〜80が取り付けられている。フレーム10の上面後半部の前側部分に付加フレーム10Aが立設され、その付加フレーム10Aにプレス装置50の油圧シリンダ32が取付けられている。ここで、後半部とは、図1において容器減容装置Aの中央から右側部分を指し、前半部とは左側部分を指す。
容器減容装置Aにより圧潰される容器の残留液が非可燃性である場合は、動力源20には電力発生装置、例えば変圧機でも良いが、本実施の形態はオイル缶のように残留液が可燃性である容器を減容対象物とするので、動力源20には火花などの発火可能性のない油圧発生装置、例えば、油圧ポンプ20P(図1参照)タンク20T(図4参照)が用いられている。以下、油圧ポンプの符号として20を用いる。
本実施の形態において、可動部には、少なくともチェーンコンベア40とプレス装置50がある(図3、図4参照)。したがって、油圧ポンプ20から駆動エネルギーを与えられて可動部を駆動させる駆動装置30には、少なくとも油圧ポンプ20から圧油を供給されてチェーンコンベア40を回転(周回)させる油圧モータ31(図5参照)と、油圧ポンプ20より圧油を供給されてプレス装置50の後記プレス板54(図3参照)を受圧台55に向けて昇降させるための油圧シリンダ32とが含まれている。
図4において右側から見たものが容器減容装置Aの正面側であり、左側から見たものが容器減容装置Aの背面側である。チェーンコンベア40は、フレーム10の正面側上部と背面側上部においてフレーム10の前後方向に直交するようにフレーム10に貫通された支軸41,41において回転自在に支持されたスプロケット42のうち、正面側から見た左右それぞれ同じ側にある前後のスプロケット42に無端チェーン43を掛け回し、左右の無端チェーン43をそのチェーンの長手方向に対して直角な連結部材44によりチェーンの長手方向に等間隔を置いて連結して構成されている。したがって、チェーンコンベア40の左右の無端チェーン43は一体となって周回可能である。
そして、チェーンコンベア40には、周回方向に等間隔を有する連結部材44の外周面側に容器載置用テーブル(以下、テーブルという。)45が複数取付けられている。この実施の形態では、テーブル45は等距離間隔で取り付けられているが、不等間隔にしてもよい。テーブル45は、図7、図8に例示するように、矩形の平板状に形成されている。そのテーブル45の底面のチェーンコンベア40周回方向中間位置において下方に突出する軸受46に、連結部材44の上面に起立する突起(図示せず)の先端部に貫通させた軸47を貫通させてある。連結部材44の上面の後端部にはストッパ48が起立されている(図8参照)。これにより、テーブル45が水平状態にあるときは、テーブル45の下面がストッパ48に当接することにより、テーブル45はバランスが取れた水平状態を維持することができる。
チェーンコンベア40は、周回時には、油圧モータ31により図4において反時計方向に回転され、チェーンコンベア40の上面側のテーブル45は図4において右側(正面側)から左側(背面側)に移動する。このような場合、もし、テーブル45がチェーンコンベア40の連結部材44に対して回動不能に固定されている場合は、テーブル45がスプロケット42の周囲を回転するときの回転半径が大きくなり、したがって、スプロケット42の周囲にテーブル45回転(ターン)用の大きな空間を確保する必要があり、容器減容装置が大型になり、好ましくない。この問題を解決するため、図9に示すように、本発明の好ましい実施の形態においては、テーブル45をチェーンコンベア40に対して水平な軸47の回りに回動可能に取付けるとともに、テーブル45の移動方向の前部と連結部材44との間に引っ張りバネ49などの付勢手段を設けてある。
引っ張りバネ49のテーブル45に対する付勢力は、図8に示されているように、水平状態にあるテーブル45を傾斜させる程大きくはないが、チェーンコンベア40がスプロケット42の周りを回り始めると、テーブル45の水平状態の時のバランスを失わせて前方に急傾斜させるように設定されている。これにより、テーブル45がスプロケット42の側方から下方に移るとき早めにテーブル45は水平状態となるため、スプロケット42の下方の空間であって、テーブル45の回転に必要な空間(テーブル45の回転領域)であって垂直状態から裏返った状態での占有空間が小さくなる。したがって、チェーンコンベア40とテーブル45を用いる本発明の容器減容装置Aが大型になるのを軽減することができる。引っ張りバネ49の取付位置およびバネ定数を適宜設定することにより、実施可能である。
フレーム10の左右両側には、安全性確保と美観向上のため、チェーンコンベア40の左右両側面を被覆する側面カバー11,11が固定されている。また、チェーンコンベア40の正面側のスプロケット42の上側は、作業者の安全確保のため、フレーム10の正面側上部に固定された正面カバー12により被覆されている。さらに、チェーンコンベア40の背面側のスプロケット42の上側およびさらに背後方向に適宜延長された部分は、フレーム10の背面側上部に開閉可能に設けられた背面カバー13により被覆されている。この背面カバー13は、作業者の安全確保のためと、背面側のスプロケット42の周辺の油汚れの清浄作業などのメンテナンスのためである。
正面カバー12よりも後方の両側の側面カバー11,11の間は上方に開放されていて、その開放面がチェーンコンベア40の上面側のテーブル45に押し潰すための容器を載置するための容器載置スペース14(図4参照)を形成している。後述するように、チェーンコンベア40は間欠的に移動され、上面側のテーブル45がその容器載置スペース14に臨む位置に到来したときに、チェーンコンベア40の周回を一時停止させると、テーブル45の上面に押し潰すための容器を載置することができる。
水平状態のテーブル45の上面には、図9に示すように、容器、例えばオイル缶Cをその大きさに応じて複数種類の載置パターンで載置することができる。図9(a)は、直径としてΦ126またはΦ130(mm)のオイル缶C1,C2をテーブル45の上面中央に1個のみ載置する載置パターンを、図9(b)は、Φ110のオイル缶C3をテーブル45の上面の中央に2個斜めに載置する載置パターンを、図9(c)は、Φ80のオイル缶C4をテーブル45の上面の中央寄りに4個載置する載置パターンを、図9(d)は、Φ60のオイル缶C5をテーブル45の上面の中央寄りに9個載置する載置パターンを、それぞれ例示する。
図1に示すように、容器載置スペース14のチェーンコンベア40移動方向下流側にある付加フレーム10Aには、プレス装置50が設けられている。付加フレーム10Aの下部には圧縮室51が形成されている。圧縮室51は長方体状に形成され、少なくとも正面、背面および底面が開放されている。圧縮室51の底面の形状および大きさは、チェーンコンベア40のテーブル45の形状および大きさと等しいか、それよりもわずかに大きく設定されている。そして、圧縮室51の下方に開放された底面は、チェーンコンベア40の上面側部分の一部に臨んでいる。
プレス装置50は、圧縮室51と、圧縮室51の上方において付加フレーム10Aの上部に取付けられた油圧シリンダ32と、圧縮室51の下方においてチェーンコンベア40の前端部と後端部の中間位置に存するチェーンコンベア40の上面側部分と下面側部分の間に設けられた受圧台55とで構成されている。
油圧シリンダ32は、垂直下方に伸縮されるピストンロッド52を有し、そのピストンロッド52の下端にプレス板54が固定されている。プレス板54は水平な底面を有し、油圧シリンダ32の動作により圧縮室51内の上限と下限の間を昇降する。プレス板54の幅(図3において左右の長さ)は、チェーンコンベア40の左右無端チェーン43の間隔よりもわずかに小さく設定されている。
受圧台55は、テーブル45の上面と形状および大きさがほぼ等しい水平な上面を有し、油圧シリンダ32の例えば25tのプレス力に耐えることができる強度を有して、フレーム10に固定されている。
テーブル45には、図7に示すように、その上面に前後方向(チェーンコンベア40の周回方向)の全長にわたって連続する複数の溝45aがテーブル45の幅方向に好ましくは等間隔をおいて形成され、その溝45aの底部にテーブル45の下面まで貫通する孔45bが溝45aの長さ方向に好ましくは等間隔をおいて形成されている。これらの溝45aと孔45bは、テーブル45の上面で残留液のある容器が押し潰されたときに押し出される残留液を、テーブル45から速やかに下方に排除するためのものである。
テーブル45は、さらに左右両端側に廃油止め45cが移動方向に延びるように形成されている。この廃油止め45cは、容器内のオイルがテーブル45から左右に零れるようにするためのものである。この廃油止め45cの少し中央側に軸受46を取り付けるための孔45eが一つずつ設けられている。
図5および図6に示すように、プレス装置50の受圧台55の上面にもテーブル45と同様に、受圧台55の上面に前後方向にわたって連続する溝55aが受圧台55の幅方向に好ましくは等間隔をおいて形成され、その溝55aの底部に受圧台55の下面まで貫通する孔55bが溝55aの長さ方向に好ましくは等間隔をおいて形成されている。
受圧台55は、その前方(図4の右側)が垂れ下がるように傾斜する傾斜部55cを有し、この傾斜部55cには溝55aや孔55bは形成されていない。このため、傾斜部55cには、テーブル45がスムーズに受圧台55の所定位置に導くためのものである。受圧台55の左右両側には、廃油止め45と同様に機能を果たす廃油止め55dがフレーム10に設けられている。
プレス装置50のプレス板54により容器が受圧台55にプレスされて押し潰されるときは、その押し潰される容器から残留液が圧縮室51内に飛散することがある。その残留液が圧縮室の51の外に飛散するのを防ぐため、図4に示すように、正面側開口を開閉する開閉手段60Aと、背面側開口を開閉する開閉手段60Bが備えられている。開閉手段60Aは、付加フレーム10Aに取り付けた油圧シリンダ32により正面シャッタ61を昇降させて、圧縮室51の正面側開口を開閉するようになっている。容器が載置されたテーブル45が圧縮室51内に搬入されたことを検知するセンサ(図11のS2)が設けられ、そのセンサS2が圧縮室51内のテーブル上の容器を検知したとき、油圧シリンダ32を動作させて、正面シャッタ61を閉めるように設定されている。また、開閉手段60Bは、背面側開口の上部に水平軸62の周りに回動可能に設けられ、チェーンコンベア40の周回時に移動されるテーブル45により回動される背面シャッタ63により開閉されるようになっている。
チェーンコンベア40の後端部の下側に、チェーンコンベア40のテーブル45により搬送されて、ターンするテーブルから落下する容器(被圧潰物)を滑落させるためのシュート64が斜めに設けてある。シュート64の下方には、被圧潰物を収容する可搬コンテナ(図示省略)などが置かれる。
フレーム10には、オイルパン70が設置されている。チェーンコンベア40の無端チェーン43、連結部材44およびテーブル45並びに受圧台55には、潰された容器から押し出された、または飛散した残留液が付着するので、その付着した残留液を床面に落下させずに回収するため、チェーンコンベア40の下側全面を覆うようにオイルパン70が取り付けられている。オイルパン70は一方の端部から他方の端部にかけて傾斜され、この実施の形態では、図4に示すように、前方から後方に向かって下側に傾斜され、最も低い位置にロート状の排出口71が設けられて、オイルパン70に落下した残留液を一か所に集めて回収し易くしてある。
図11は、動力源である油圧ポンプ20と、可動部であるチェーンコンベア40、正面シャッタ61およびプレス装置50を駆動する駆動装置30を構成する油圧モータ31、油圧シリンダ32および油圧シリンダ33の動作を制御する制御システムの一例を示す。すなわち、油圧ポンプ20は配管により方向切替弁34を介して油圧モータ31、油圧シリンダ32および油圧シリンダ33にそれぞれ接続され、油圧ポンプ20および各方向切替弁34は制御部80に電気的に接続されている。また、容器載置位置に設けられたセンサS1と、プレス装置50のプレス板54の下限センサS3および上限センサS4と、正面シャッタ61の下限センサS5および上限センサS6が制御部80に接続されている。そして、各可動部を駆動させるための操作部81が制御部80に接続されている。
次に、上記構成の制御システムによる本実施の形態に係る容器減容装置Aの作用を図10、図11等を参照して説明する。まず、操作部81を操作して油圧ポンプ20の運転を開始する。続いて、操作部81を操作して油圧モータ31を回転させ、チェーンコンベア40の周回運動を開始させる。容器載置位置のセンサS1が、テーブル45の容器載置スペース14への到来を検知すると、油圧モータ31の回転が止められ、チェーンコンベア40の周回運動が止められる。したがって、その容器載置スペース14のテーブル45に容器Cを載置することができる。チェーンコンベア40で移動されて容器載置スペース14に止まったテーブル45に容器Cを複数個を載せるだけでよいので、作業が楽であり、熟練を必要としない。
テーブル45に容器Cを適宜数載置した後、操作部81を操作して、チェーンコンベア40の周回運動を再開させ、その容器Cを載置したテーブル45を圧縮室51内に搬入させる。圧縮室51の下部には受圧台55が設けてあるので、テーブル45はその受圧台55の上面に乗る。
なお、受圧台55の前端部上面には後端部方向に上り傾斜する傾斜部55cが形成されているので、チェーンコンベア40の移動時にテーブル45が受圧台55に円滑に乗り上がることができる。
テーブル45が圧縮室51内に搬入されたことを圧縮室内のセンサS2が検知すると、チェーンコンベア40の周回運動が止められる。これに引き続き、操作部81により正面シャッタ61の閉鎖操作をすると、油圧シリンダ32が駆動され、正面シャッタ61が下降して圧縮室51の正面側開口が密閉される。下限センサS3が動作されると正面シャッタ61の下降は停止される。
続いて、操作部81を介してプレス装置50を駆動させると、油圧シリンダ33がピストンロッド52を下降させるので、プレス板54が一例として25tの圧力を受圧台55 に向けて垂直に、すなわち、容器Cの軸芯と平行な方向に加える。したがって、プレス板54の圧力がテーブル45に載置されていた容器Cに効率よく加えられるとともに、その容器Cが完全に平板状に押し潰され、容器C内の残留液が押し出される。その残留液はテーブル45の上面の溝45aおよび孔45bを通って速やかにテーブルから流れ落ちる。テーブル45の下側の受圧台55も上面に溝55aと孔55bを有するので、受圧台55に流下した残留液は、下方のオイルパン70に落下して受けられる。
圧縮室51内でブレス装置50により容器Cが押し潰される際に、容器C内の残留液が飛散することがあっても、圧縮室51の周囲は正面シャッタ61や背面シャッタ63により遮蔽されているので、残留液が圧縮室51の外に飛散することはない。したがって、安全性が高い。また、廃油止め45c,55dの存在により圧縮室51の左右に流れるリスクは減少している。
圧縮室51内で容器圧潰が行われているときは、容器載置スペース14に次のテーブル45が到来して停止している。したがって、そのテーブル45に次に圧潰する容器Cを載置することができる。このようにして、本発明の容器減容装置Aでは、多数の容器Cを次々と減容することができるので、作業性が高く、容器Cの処理数が大幅に増える。
プレス装置50の油圧シリンダ33によりピストンロッド52が下降され、下限センサS3が動作された後、油圧シリンダ33の油圧が所定値に達すると、圧縮室51内での容器圧潰が終了したと検知され、これと同時に、油圧スイッチを介して方向切替弁34が動作されて、油圧シリンダ33によりピストンロッド52が上昇される。また、圧縮室51の正面シャッタ61が油圧シリンダ32により上昇され、操作部81の操作によりチェーンコンベア40が移動可能となる。チェーンコンベア40が移動されると、圧縮室51から搬出されるテーブル45により、それまで圧縮室51の背面開口を閉鎖していた背面シャッタ63が押し開けられる。そのテーブル45は図10に示すように、チェーンコンベア40の後端部のスプロケット42の上側から下側にかけて180度反転される。したがって、テーブル45の上に載っていた押し潰された容器Cが完全に落下する。スプロケット42の下側にシュート64が設けられている場合は、容器Cはそのシュート64を滑落して下方のコンテナなどに収容される。
図10に示すように、テーブル45がチェーンコンベア40の後端部のスプロケット42の上側から下側にかけて回転(ターン)する際は、その前までは水平状態に保たれていたテーブルが、ばね49の作用により早回りして傾く。そのため、テーブル45上の平らに潰された容器Cが確実に排除される。また、テーブル45の回転領域空間が小さくなるので、チェーンコンベア40の後端部側に大きい回転スペースを確保する必要がない。したがって、装置を小型化することができる。
容器Cが圧縮室51で押し潰された時から、その容器Cがチェーンコンベア40の後端部から落下するまでの間は、テーブル45と受圧台55から残留液が滴下する可能性があるが、それらはすべてオイルパン70により受け入れられ、排出口71から回収タンクなどに排出される。したがって、容器減容装置Aが設置されている床面Fを汚すことなく、清潔な環境の中で容器減容処理を行うことができる。
[他の実施の形態]
圧縮室51の背面側開口の開閉手段60Bも、正面側開口の開閉手段60Aと同様に、背面シャッタ63を昇降させる油圧シリンダ(図示せず)を設けるとともに、圧縮室51内のセンサS2の検知信号に基づき、その油圧シリンダにより背面シャッタ63を下降させて背面側開口を閉め、圧縮室51内のプレス装置50のプレス工程が終了したことに基づき、その油圧シリンダにより背面シャッタ63を上昇駆動して背面側開口を開けるように構成することもできる。
また、上述した実施の形態においては、操作部81を操作して可動部を駆動させたが、必要なセンサ及びタイマを制御部80に接続することにより、可動部が自動で駆動されるように構成することもできる。
上述した実施の形態においては、複数のテーブル45を設けたが、一つのテーブル45のみとしてもよく、また、オイルパン70は、残留液を一か所に集めるようにされているが、複数個所に集めるようにしてもよい。また、チェーンコンベア40は、完結的に駆動されるものとしたが、連続的に駆動されるものとしたり、その速度を可変できるものとしてもよい。連続駆動させる場合は、プレス装置ではテーブル45をチェーンコンベア40から切り離し可能に構成することが好ましい。速度を可変にする場合は、テーブル45が容器載置スペースの近くに来たとき、速度を遅くし容器を載せ易くし、その位置からプレス位置までは速度を速くするのが好ましい。
また、チェーンコンベア40の駆動速度は、作業者の熟練度によって変更できるようにするのが好ましい。また、正面シャッタ61と背面シャッタ63のいずれか一方または両者を設けないようにしてもよい。また、テーブル45に引っ張りバネ49等を設けず、チェーンコンベア40の軸に固定されるものとしてもよい。さらに、この実施の形態では、オイル缶Cを例示したが、このオイル缶としては自動車に用いられるオイルエレメントを内部に有するオイル缶が好ましいが、他のオイル缶としたり、オイル以外の液体が入っているものとしてもよい。
A 容器減容装置
10 フレーム
10A 付加フレーム
12 正面カバー
13 背面カバー
14 容器載置スペース
20 動力源
30 駆動装置
31 油圧モータ
32 油圧シリンダ
33 油圧シリンダ
40 チェーンコンベア
41 支軸
42 スプロケット
43 無端チェーン
44 連結部材
45 テーブル(容器載置テーブル)
50 プレス装置
51 圧縮室
32 油圧シリンダ
52 ピストンロッド
54 プレス板
55 受圧台
60A 正面開口開閉手段
33 油圧シリンダ
61 正面シャッタ
60B 背面開口開閉手段
62 支軸
63 背面シャッタ
70 オイルパン
71 排出口
80 制御部
81 操作部

Claims (4)

  1. 内部に残留液がある容器を押し潰して、前記容器と前記残留液とを分離して取り出す容器減容装置において、
    水平な支軸間を周回し、容器載置用テーブルを外周面側に備えたチェーンコンベアと、そのチェーンコンベアを周回方向に駆動させる駆動装置と、前記チェーンコンベアの上面側に存在する容器載置用テーブルに載置されている容器を押し潰すためのプレス装置と、前記チェーンコンベアの下側に設けられ、前記プレス装置により押し潰された容器から出て前記容器載置用テーブルから流下する残留液を受け入れるオイルパンと、前記チェーンコンベア、前記駆動装置および前記プレス装置の動作を制御する制御部とを有し、
    前記プレス装置は、前記容器載置用テーブルを下側から支持するように設けられた、水平な上面を有する受圧台と、前記チェーンコンベアの上方に設けられ、前記受圧台に向けて圧力を加えるプレス板とを有し、前記プレス板を垂直に昇降させるものであり
    前記プレス装置は、底面が開放されて前記チェーンコンベアの上面側部分に臨む圧縮室を有し、その圧縮室の前記チェーンコンベアの周回方向における正面側および背面側が、前記容器載置用テーブルに載置されている容器が前記圧縮室に搬入され、かつ、前記圧縮室から搬出されるように開口され、かつ、前記圧縮室の正面側開口は油圧シリンダにより昇降される正面シャッタにより開閉され、前記圧縮室の背面側開口は背面側開口の上部に水平軸周りに回動可能に設けられ、前記チェーンコンベアの周回時に移動される前記容器載置用テーブルにより回動される背面シャッタにより開閉され、
    前記制御部は、前記チェーンコンベアを周回方向に間欠的に駆動させ、前記チェーンコンベアの前記容器載置用テーブルが前記受圧台に支持される位置に到達したときに一定時間止めて前記プレス装置を動作させるものである、
    ことを特徴とする容器減容装置。
  2. 請求項1に記載の容器減容装置において、前記チェーンコンベアは、複数の前記容器載置用テーブルを周回方向に間隔をおいて外周面側に備え、前記オイルパンは、前記容器載置用テーブルから流下する残留液を受け入れて一か所に集めるように形成される
    ことを特徴とする容器減容装置。
  3. 請求項1または2に記載の容器減容装置において、前記チェーンコンベアの正面側の上面を前記プレス装置の圧縮室の手前側において上方に開放させて、前記容器載置用テーブルにプレス前の前記容器を載置するためのスペースが形成されていることを特徴とする容器減容装置。
  4. 請求項1,2,または3に記載の容器減容装置において、前記チェーンコンベアの背面側端部の下方に前記チェーンコンベアの上面から落下する圧潰後の容器を可搬コンテナに滑落させるシュートを備えたこと特徴とする容器減容装置。
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