JP2007116911A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】走行フレーム上に泥土が堆積し、走行抵抗が増加する課題。
【解決手段】機体フレーム1の下方に、左右一対の走行フレーム6に設けた複数の転輪7と駆動輪8とアイドルローラ9の夫々の外周にクローラ10を掛け回して構成した走行装置4を設け、前記左右の走行フレーム6は、正面視において、少なくとも、その上面の断面が山型となって左右に傾斜面45を有する。前記アイドルローラ9は取付挿入部材46に取付け、該取付挿入部材46は、該取付挿入部材46の断面形状を前記走行フレーム6の断面形状に合わせて形成すると共に、前記走行フレーム6の後端に位置調節自在に挿入して取付ける。
【選択図】図1
【解決手段】機体フレーム1の下方に、左右一対の走行フレーム6に設けた複数の転輪7と駆動輪8とアイドルローラ9の夫々の外周にクローラ10を掛け回して構成した走行装置4を設け、前記左右の走行フレーム6は、正面視において、少なくとも、その上面の断面が山型となって左右に傾斜面45を有する。前記アイドルローラ9は取付挿入部材46に取付け、該取付挿入部材46は、該取付挿入部材46の断面形状を前記走行フレーム6の断面形状に合わせて形成すると共に、前記走行フレーム6の後端に位置調節自在に挿入して取付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンバインに係るものである。
従来、コンバインの走行装置は、機体フレームの下方に左右一対の走行フレームを設け、走行フレームに複数の転輪と駆動輪とアイドルローラを設け、転輪と駆動輪とアイドルローラの夫々の外周にクローラを掛け回して構成している(特許文献1)。
特開2005−237293号公報
前記公知例は、単に、上面が平らな走行フレームに転輪と駆動輪とアイドルローラを取付けていたので、走行フレームの上面に泥土が堆積して付着し、走行抵抗となるという課題がある。
本願は、走行フレームの構成を工夫して、簡素で安価な構成により、泥土の付着を防止したものである。
本願は、走行フレームの構成を工夫して、簡素で安価な構成により、泥土の付着を防止したものである。
本発明は、機体フレーム1の下方に、左右一対の走行フレーム6に設けた複数の転輪7と駆動輪8とアイドルローラ9の夫々の外周にクローラ10を掛け回して構成した走行装置4を設け、前記左右の走行フレーム6は、正面視において、少なくとも、その上面の断面が山型となって左右に傾斜面45を有するように形成したコンバインとしたものであり、原動機の動力を伝達して左右の駆動輪8を回転させ、左右の駆動輪8はクローラ10を回転させて機体を走行させる。
走行中のクローラ10は、駆動輪8により駆動輪8からアイドルローラ9に向けて走行フレーム6の下方を通って路面に駆動力を伝達し、アイドルローラ9から駆動輪8に戻るとき走行フレーム6の上方を通って回転し、路面に接触してクローラ10の内面に付着した泥土がアイドルローラ9から駆動輪8に戻るとき走行フレーム6の上面に落下する。
走行フレーム6は上面の断面が山型となって左右に傾斜面45を有しているから、走行フレーム6の上面に落下した泥土は傾斜面45に沿ってそのまま落下し、走行フレーム6上に泥土が堆積するのを抑制する。
本発明は、前記走行フレーム6は、断面ひし形形状に形成したコンバインとしたものであり、走行フレーム6の断面はひし形形状に形成しているので、走行フレーム6の上面の傾斜面45により泥土が堆積するのを抑制を有すると共に、ひし形の各四面(四辺)が互いに強度メンバーとなって互いを支持し、走行フレーム6の強度を向上させる。
本発明は、前記アイドルローラ9は取付挿入部材46に取付け、該取付挿入部材46は、該取付挿入部材46の断面形状を前記走行フレーム6の断面形状に合わせて形成すると共に、前記走行フレーム6の後端に位置調節自在に挿入して取付けたコンバインとしたものであり、アイドルローラ9の取付挿入部材46の上面に傾斜面47が形成され、取付挿入部材46の上面に落下した泥土は取付挿入部材46の上部傾斜面47に沿ってそのまま落下し、取付挿入部材46上に泥土が堆積するのを抑制する。
走行中のクローラ10は、駆動輪8により駆動輪8からアイドルローラ9に向けて走行フレーム6の下方を通って路面に駆動力を伝達し、アイドルローラ9から駆動輪8に戻るとき走行フレーム6の上方を通って回転し、路面に接触してクローラ10の内面に付着した泥土がアイドルローラ9から駆動輪8に戻るとき走行フレーム6の上面に落下する。
走行フレーム6は上面の断面が山型となって左右に傾斜面45を有しているから、走行フレーム6の上面に落下した泥土は傾斜面45に沿ってそのまま落下し、走行フレーム6上に泥土が堆積するのを抑制する。
本発明は、前記走行フレーム6は、断面ひし形形状に形成したコンバインとしたものであり、走行フレーム6の断面はひし形形状に形成しているので、走行フレーム6の上面の傾斜面45により泥土が堆積するのを抑制を有すると共に、ひし形の各四面(四辺)が互いに強度メンバーとなって互いを支持し、走行フレーム6の強度を向上させる。
本発明は、前記アイドルローラ9は取付挿入部材46に取付け、該取付挿入部材46は、該取付挿入部材46の断面形状を前記走行フレーム6の断面形状に合わせて形成すると共に、前記走行フレーム6の後端に位置調節自在に挿入して取付けたコンバインとしたものであり、アイドルローラ9の取付挿入部材46の上面に傾斜面47が形成され、取付挿入部材46の上面に落下した泥土は取付挿入部材46の上部傾斜面47に沿ってそのまま落下し、取付挿入部材46上に泥土が堆積するのを抑制する。
請求項1の発明では、傾斜面45により走行フレーム6の上面の泥土の付着および堆積を抑制できる。
請求項2の発明では、泥土の堆積を抑制すると共に、走行フレーム6の強度を向上させることができる。
請求項3の発明では、アイドルローラ9の取付挿入部材46の上面の泥土の堆積を抑制すると共に、走行フレーム6をひし形にしたときには強度も向上させることができる。
請求項2の発明では、泥土の堆積を抑制すると共に、走行フレーム6の強度を向上させることができる。
請求項3の発明では、アイドルローラ9の取付挿入部材46の上面の泥土の堆積を抑制すると共に、走行フレーム6をひし形にしたときには強度も向上させることができる。
本発明の一実施例をコンバインの例にて図面により説明すると、1はコンバイン等の作業機の機体フレームであり、機体フレーム1の上方の左右何れか一側には脱穀装置2を設け、何れか他側にはグレンタンク3を設け、機体フレーム1の下方位置には走行装置4を設ける。
前記走行装置4は、左右一対の走行フレーム6に前後に所定の間隔を置いて転輪7を複数軸装し、走行フレーム6の前側には駆動輪8を、走行フレーム6の後側にはアイドルローラ9を夫々配置し、左右の走行フレーム6に設けた前記転輪7と駆動輪8とアイドルローラ9の夫々の外周にはクローラ10を夫々掛け回して構成している。
前記走行装置4は、左右一対の走行フレーム6に前後に所定の間隔を置いて転輪7を複数軸装し、走行フレーム6の前側には駆動輪8を、走行フレーム6の後側にはアイドルローラ9を夫々配置し、左右の走行フレーム6に設けた前記転輪7と駆動輪8とアイドルローラ9の夫々の外周にはクローラ10を夫々掛け回して構成している。
前記走行装置4は、機体フレーム1との間に車体水平機構Lを介して取付け、走行面の走行方向に対する左右何れか一方側が高く(低く)傾斜していても、機体フレーム1を略水平状態で走行させる。
前記車体水平機構Lは、左右の走行フレーム6が機体フレーム1に対して上下するようにリンク機構13を介して機体フレーム1に取付け、左右何れか一方のリンク機構13にシリンダ15のピストンロッド14を連結し、一方の走行フレーム6が上下するように構成している。
前記車体水平機構Lは、左右の走行フレーム6が機体フレーム1に対して上下するようにリンク機構13を介して機体フレーム1に取付け、左右何れか一方のリンク機構13にシリンダ15のピストンロッド14を連結し、一方の走行フレーム6が上下するように構成している。
即ち、左右のクローラ10を二つのシリンダ15により独立して夫々上下させるように構成すると、構成および制御が複雑になってコストが高くなるが、本願では、左右何れか一方の走行フレーム6を、単独のシリンダ15により上下させるので、構成を簡素にし、コストを低くする。
16はリンク機構13のアーム、17はアーム16を連結する連結ロッド、18は取付軸である。
16はリンク機構13のアーム、17はアーム16を連結する連結ロッド、18は取付軸である。
しかして、単に、単独のシリンダ15により一方の走行フレーム6を上下させたのでは、傾斜に対して車体水平(ローリング)は可能となるが、一方のみの走行フレーム6の上下に留まるので、車高調節はできない。
そこで、一つのシリンダ15によりローリングも可能にしつつ、車高調節も可能となるように構成すると、好適である。
左右の走行フレーム6の夫々は、前後一対のリンク機構13を介して機体フレーム1に上下自在に取付ける。前または後のリンク機構13の一方の、左右両側のリンク機構13の回転軸25を、連結すると共に、連結状態と非連結状態とに切替自在に構成し、左右の回転軸25の中間部に、回転を継脱する切替装置(クラッチ)30を設ける。
そこで、一つのシリンダ15によりローリングも可能にしつつ、車高調節も可能となるように構成すると、好適である。
左右の走行フレーム6の夫々は、前後一対のリンク機構13を介して機体フレーム1に上下自在に取付ける。前または後のリンク機構13の一方の、左右両側のリンク機構13の回転軸25を、連結すると共に、連結状態と非連結状態とに切替自在に構成し、左右の回転軸25の中間部に、回転を継脱する切替装置(クラッチ)30を設ける。
クラッチ30を切りにすると、シリンダ15の作動により一方(右側)の走行フレーム6の単独の上下になってローリングとなり、クラッチ30が入りのときは左右の走行フレーム6が同時に上下して車高調節となる。
したがって、一つのシリンダ15により車高調節とローリングとを行える。
この場合、前記クラッチ30の構成は任意であるが一例を示すと、左右の回転軸25の中間部の夫々に相対峙するように回転体31を設け、回転体31に継脱する係合爪32を夫々設け、回転体31が軸方向に移動して係合爪32が係合するように構成する(図5)。33は係合爪32が係合するように付勢するバネである。
したがって、一つのシリンダ15により車高調節とローリングとを行える。
この場合、前記クラッチ30の構成は任意であるが一例を示すと、左右の回転軸25の中間部の夫々に相対峙するように回転体31を設け、回転体31に継脱する係合爪32を夫々設け、回転体31が軸方向に移動して係合爪32が係合するように構成する(図5)。33は係合爪32が係合するように付勢するバネである。
前記クラッチ30は、シフタ等の任意手段により係合爪32を離脱させると、クラッチ「切り」となり、係合爪32が係合すると「入り」となる。
一対の回転体31は、バネ33により常時押されて、各係合爪32が係合し、車高を上げるときは、係合爪32が係合したままでクラッチ30が入りとなって左右の回転軸25を回転させ、機体フレーム1の車高を上昇させる。反対に、左右の走行フレーム6のうちシリンダ15により直接上下する一方走行フレーム6Aを単独で上下させるときは、クラッチ30の係合爪32の係合を外して「切り」にしてから右の一方走行フレーム6Aを昇降させる。
一対の回転体31は、バネ33により常時押されて、各係合爪32が係合し、車高を上げるときは、係合爪32が係合したままでクラッチ30が入りとなって左右の回転軸25を回転させ、機体フレーム1の車高を上昇させる。反対に、左右の走行フレーム6のうちシリンダ15により直接上下する一方走行フレーム6Aを単独で上下させるときは、クラッチ30の係合爪32の係合を外して「切り」にしてから右の一方走行フレーム6Aを昇降させる。
なお、実施例では、左右の走行フレーム6のうち、シリンダ15の作動により直接上下する一方走行フレーム6Aに対して、クラッチ30が入りのとき連動して上下する他方走行フレーム6Bに、所定高さで他方走行フレーム6Bを保持する保持機構(ロック機構)35を設けている(図1)。
保持機構35の構成も任意であるが、一例を示すと、他方走行フレーム6Bまたは前記リンク機構13等の機体フレーム1に対して上下する部分に係合突起37を設け、該係合突起37に係合するロックプレート38を軸40により機体フレーム1に回動自在に取付ける(図6)。ロックプレート38の先端にはソレノイド等の作動手段41を取付ける。作動手段41はロックプレート38をロック状態とアンロック状態とに切り替える。ロックプレート38には係合突起37に係合する係合溝42を設ける。
保持機構35の構成も任意であるが、一例を示すと、他方走行フレーム6Bまたは前記リンク機構13等の機体フレーム1に対して上下する部分に係合突起37を設け、該係合突起37に係合するロックプレート38を軸40により機体フレーム1に回動自在に取付ける(図6)。ロックプレート38の先端にはソレノイド等の作動手段41を取付ける。作動手段41はロックプレート38をロック状態とアンロック状態とに切り替える。ロックプレート38には係合突起37に係合する係合溝42を設ける。
しかして、左右の走行フレーム6は、正面視において、少なくとも、その上面の断面が山型形状に左右の傾斜面45を有するように形成する。実施例では四角筒形状に形成しており、ひし形形状に形成すると、傾斜面45により走行フレーム6の上面に泥土が堆積するのを抑制すると共に、強度を向上させられて、好適である。
この場合、前記アイドルローラ9は取付挿入部材46に取付けられ、取付挿入部材46は前記走行フレーム6の後端に位置調節自在に挿入して取付ける。取付挿入部材46の断面形状は、前記走行フレーム6の断面形状に合わせて走行フレーム6に対して移動自在となるように挿入し、調節機構(図示省略)により位置調節する。
したがって、取付挿入部材46の上面形状は、少なくとも、走行フレーム6の傾斜面45に合わせた傾斜面47を有して形成し、実施例ではひし形形状に形成している。
そのため、取付挿入部材46は、クローラ10の張り具合の調節のために、走行フレーム6に対して移動自在に走行フレーム6に挿入される。
そのため、取付挿入部材46は、クローラ10の張り具合の調節のために、走行フレーム6に対して移動自在に走行フレーム6に挿入される。
しかして、転輪7は転輪軸装部材50を介して走行フレーム6に取付けられ、走行フレーム6の傾斜面45にはステー51を設け、ステー51にはリンク機構13のアーム16の先端を取付ける。
また、図9は、車体水平機構Lを設けていない実施例であり、機体フレーム1の下面に取付フレーム20を設け、取付フレーム20の左右両側には走行フレーム6の傾斜面45を固定する。
また、図9は、車体水平機構Lを設けていない実施例であり、機体フレーム1の下面に取付フレーム20を設け、取付フレーム20の左右両側には走行フレーム6の傾斜面45を固定する。
しかして、前記左右のアイドルローラ9の前方には、クローラ10の内面の泥土を落とすスクレーパ55を設ける。スクレーパ55はアイドルローラ9から前側に向けて移動するクローラ10の内面(下面)下方に設けられ、クローラ10の内面に付着している泥土を掻き落とす。
そのため、簡単な構成で安定した泥落とし処理が行える。
そのため、簡単な構成で安定した泥落とし処理が行える。
スクレーパ55は、車高を上げると(図10)、クローラ10の内面とスクレーパ55との間隔が大きく(広く)なり、車高を下げると(図9)、クローラ10の内面とスクレーパ55との間隔が小さく(狭く)なるように構成する。
即ち、一例として挙げると、湿田にて車高を上げて走行し、クローラ10の内面とスクレーパ55との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、路上等の車体の沈下の少ない所で車高を下げてクローラ10の内面とスクレーパ55との間隔が小さくすることで、スクレーパ55の作用を一層強めて、クローラ10の内面の付着泥土をスクレーパ55により掻き落とす。
即ち、一例として挙げると、湿田にて車高を上げて走行し、クローラ10の内面とスクレーパ55との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、路上等の車体の沈下の少ない所で車高を下げてクローラ10の内面とスクレーパ55との間隔が小さくすることで、スクレーパ55の作用を一層強めて、クローラ10の内面の付着泥土をスクレーパ55により掻き落とす。
しかして、図14、図15は、他の実施例であり、前記左右の走行フレーム6には、クローラ10の内面の泥土を落とすブラシ56を設ける。実施例では走行フレーム6の前後略中間位置の上面に設け、アイドルローラ9から駆動輪8へ向かって移動するクローラ10の下面にブラシ56の先端が接触し、クローラ10の内面に付着している泥土を落とす。
前記ブラシ56は、クローラ10の左右幅一杯に構成する(図16)。
即ち、ブラシ56は、クローラ10の左右幅と略同じ幅に形成した取付部57に植毛し、取付部57は縦軸状の支持部材58の上部に固定し、支持部材58の下部は走行フレーム6の上面に固定する(図17)。
したがって、転輪7や転輪軸装部材50等の位置に影響されないで、ブラシ56を設けることができ、そのため、ブラシ56はクローラ10の左右幅一杯に形成でき、その結果、クローラ10の幅一杯の内面にブラシ56が接触して付着している泥土を落とすことができる。
即ち、ブラシ56は、クローラ10の左右幅と略同じ幅に形成した取付部57に植毛し、取付部57は縦軸状の支持部材58の上部に固定し、支持部材58の下部は走行フレーム6の上面に固定する(図17)。
したがって、転輪7や転輪軸装部材50等の位置に影響されないで、ブラシ56を設けることができ、そのため、ブラシ56はクローラ10の左右幅一杯に形成でき、その結果、クローラ10の幅一杯の内面にブラシ56が接触して付着している泥土を落とすことができる。
前記ブラシ56は、クローラ10に対して平面視略直角に交差するように設ける。したがって、機体を前後進何れの方向でも走行走行させると、ブラシ56はクローラ10の内面との間に接触抵抗を発生させて、泥土を落とすことができ、ブラシ56の作用効率を向上させる。
また、前記取付部57は弾性部材により形成し、ブラシ56がクローラ10の前後進により前後方向に撓んで弾性変形するように構成する(図18)。
したがって、ブラシ56は、支持部材58との固定部分に対する左右両側がクローラ10の進行方向に対して後側(前側)に撓(しな)るので、クローラ10の内面に付着している泥土をクローラ10の外側に案内しながら掻き落とすことができ、しかも、掻き落とした泥土が走行フレーム6や転輪軸装部材50上に堆積するのを抑制できる。
したがって、ブラシ56は、支持部材58との固定部分に対する左右両側がクローラ10の進行方向に対して後側(前側)に撓(しな)るので、クローラ10の内面に付着している泥土をクローラ10の外側に案内しながら掻き落とすことができ、しかも、掻き落とした泥土が走行フレーム6や転輪軸装部材50上に堆積するのを抑制できる。
即ち、ブラシ56は、クローラ10の左右幅と略同じ幅に形成した取付部57の左右中間位置に支持部材58の上部を固定することで、ブラシ56の左右側が撓むので、構成を簡素にできる。
なお、取付部57と支持部材58との取付構成は任意であるが、支持部材58に対して取付部57を着脱自在にすると、ブラシ56の交換が容易となる。また、支持部材58を走行フレーム6に対して着脱自在にして、ブラシ56を交換するように構成してもよい。
なお、取付部57と支持部材58との取付構成は任意であるが、支持部材58に対して取付部57を着脱自在にすると、ブラシ56の交換が容易となる。また、支持部材58を走行フレーム6に対して着脱自在にして、ブラシ56を交換するように構成してもよい。
また、ブラシ56は、走行フレーム6の取付位置を変更自在に構成すると、走行状態において最適な位置を選択でき、ブラシ56の泥掻き落とし作用を十分に発揮させることが可能となる(図19)。
即ち、ブラシ56の取付位置を、走行フレーム6の長さ方向に変更可能に構成して、ブラシ56の先端とクローラ10の内面との間隔を、泥の付着が少ないときには広くし、泥の付着が多いときには狭くする。
即ち、ブラシ56の取付位置を、走行フレーム6の長さ方向に変更可能に構成して、ブラシ56の先端とクローラ10の内面との間隔を、泥の付着が少ないときには広くし、泥の付着が多いときには狭くする。
実施例では、走行フレーム6に縦の挿通孔60を長さ方向に複数並設し、複数の挿通孔60の何れかにブラシ56の支持部材58を選択的に装着固定し、図19の前側挿通孔60Aでは一番間隔が広く、ブラシ56Aの接触圧力が一番小さく、後側挿通孔60Cでは一番間隔が狭く、ブラシ56Cの接触圧力が一番大きく、中間挿通孔60Bでは間隔が中間であり、ブラシ56Bの接触圧力も中間となる。
即ち、駆動輪8からアイドルローラ9に至るに従い低くクローラ10を傾斜させ、ブラシ56を走行フレーム6の長さ方向に移動させることで、クローラ10との間隔を変更するようにしている。
なお、図19では理解を容易にするため、三つのブラシ56を図示しているが、何れか一か所に選択的に装着する。
なお、図19では理解を容易にするため、三つのブラシ56を図示しているが、何れか一か所に選択的に装着する。
しかして、前記駆動輪8の車軸(図示省略)を軸装した左右のホイルパイプ63には、スクレーパ64を設ける(図21)。スクレーパ64は上部をホイルパイプ63の下面に固定し、中間部はホイルパイプ63の取付部材65の側方に位置し、スクレーパ64の下部は駆動輪8からアイドルローラ9へ移動中のクローラ10の内面(上面)に近接させる。
ホイルパイプ63の下方にスクレーパ64を設けているので、クローラ10の内面に付着する泥土を掻き落とせる。
簡単な構成で、安定した泥落とし処理ができる。駆動輪8の内側のクローラ10とホイルパイプ63との上下間隔は、クローラ10の前後の伸びに影響されにくく、常に一定のクリアランスを確保でき、スクレーパ64を設けるのに適当な場所となる。
61はミッションである。
簡単な構成で、安定した泥落とし処理ができる。駆動輪8の内側のクローラ10とホイルパイプ63との上下間隔は、クローラ10の前後の伸びに影響されにくく、常に一定のクリアランスを確保でき、スクレーパ64を設けるのに適当な場所となる。
61はミッションである。
なお、スクレーパ64は、車体水平機構Lの構成により、車高を上げると、クローラ10の内面とスクレーパ64との間隔が大きく(広く)なり(図22)、車高を下げると、クローラ10の内面とスクレーパ64との間隔が小さく(狭く)なるように構成してもよい(図21)。
即ち、湿田等の車高を上げて走行しているとき、クローラ10の内面とスクレーパ64との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、車高を下げるとクローラ10の内面とスクレーパ64との間隔が小さくしてクローラ10の内面の付着泥土をスクレーパ64により掻き落とす。
即ち、湿田等の車高を上げて走行しているとき、クローラ10の内面とスクレーパ64との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、車高を下げるとクローラ10の内面とスクレーパ64との間隔が小さくしてクローラ10の内面の付着泥土をスクレーパ64により掻き落とす。
図25は、スクレーパ64の他の実施例であり、ホイルパイプ63の軸心に対して斜めに取付ける。したがって、スクレーパ64が掻き落とした泥土はスクレーパ64によりクローラ10より外側に案内して排出される。
しかして、前記左右のホイルパイプ63には、ホイルパイプ63の上面より上方に突き出る上側スクレーパ67を設ける(図26)。上側スクレーパ67は上部をホイルパイプ63の後面に固定し、中間部はホイルパイプ63の取付部材取付部材65の上方に位置し、上側スクレーパ67の上部はアイドルローラ9から駆動輪8へ移動中のクローラ10の内面(下面)に近接させる。
ホイルパイプ63の上方に上側スクレーパ67を位置させているので、クローラ10の内面に付着する泥土を掻き落とせる。即ち、駆動輪8の内側の上側を通るクローラ10と上側スクレーパ67との上下間隔は、クローラ10の前後の伸びに影響されにくく、常に一定のクリアランスを確保でき、簡単な構成で、安定した泥落とし処理ができる。
ホイルパイプ63の上方に上側スクレーパ67を位置させているので、クローラ10の内面に付着する泥土を掻き落とせる。即ち、駆動輪8の内側の上側を通るクローラ10と上側スクレーパ67との上下間隔は、クローラ10の前後の伸びに影響されにくく、常に一定のクリアランスを確保でき、簡単な構成で、安定した泥落とし処理ができる。
なお、車体水平機構Lの構成により、車高を上げると、クローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔が大きく(広く)なり、車高を下げると、クローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔が小さく(狭く)なるように構成してもよい(図26、図27)。
即ち、湿田等の車高を上げて走行しているとき、クローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、車高を下げるとクローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔を小さくしてクローラ10の内面の付着泥土を上側スクレーパ67により掻き落とす。
即ち、湿田等の車高を上げて走行しているとき、クローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔を大きくして走行抵抗を減少させ、車高を下げるとクローラ10の内面と上側スクレーパ67との間隔を小さくしてクローラ10の内面の付着泥土を上側スクレーパ67により掻き落とす。
図30は、上側スクレーパ67の他の実施例であり、ホイルパイプ63の軸心に対して斜めに取付ける。したがって、上側スクレーパ67が掻き落とした泥土は上側スクレーパ67によりクローラ10より外側に案内して排出される。
しかして、図31〜図32は、ホイルパイプ63に前記下側スクレーパ64および上側スクレーパ67の両方を設けた実施例であり、ローリングにより車高が上下しても、下側スクレーパ64および上側スクレーパ67がクローラ10の内面の泥土を掻き落とせる。
この場合、下側スクレーパ64および上側スクレーパ67は、両方とも、ホイルパイプ63の軸心に対して斜めに取付ける。したがって、下側スクレーパ64および上側スクレーパ67が掻き落とした泥土は下側スクレーパ64および上側スクレーパ67によりクローラ10より外側に案内して排出される。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの説明順序・表現等によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの説明順序・表現等によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、4…走行装置、6…走行フレーム、7…転輪、8…駆動輪、9…アイドルローラ、10…クローラ、13…リンク機構、15…アクチュエータ、16…アーム、17…連結ロッド、20…取付フレーム、25…回転軸、30…クラッチ、31…回転体、32…係合爪、33…バネ、35…保持機構、36…上部アーム、37…係合突起、38…ロックプレート、40…軸、41…ソレノイド、42…係合溝、45…傾斜面、46…取付挿入部材、47…傾斜面、50…転輪軸装部材、55…スクレーパ、56…ブラシ、57…取付部、58…支持部材、60…挿通孔、63…ホイルパイプ、64…スクレーパ、65…取付部材、67…上側スクレーパ。
Claims (3)
- 機体フレーム(1)の下方に、左右一対の走行フレーム(6)に設けた複数の転輪(7)と駆動輪(8)とアイドルローラ(9)の夫々の外周にクローラ(10)を掛け回して構成した走行装置(4)を設け、前記左右の走行フレーム(6)は、正面視において、少なくとも、その上面の断面が山型となって左右に傾斜面(45)を有するように形成したコンバイン。
- 請求項1において、前記走行フレーム(6)は、断面ひし形形状に形成したコンバイン。
- 請求項1または請求項2において、前記アイドルローラ(9)は取付挿入部材(46)に取付け、該取付挿入部材(46)は、該取付挿入部材(46)の断面形状を前記走行フレーム(6)の断面形状に合わせて形成すると共に、前記走行フレーム(6)の後端に位置調節自在に挿入して取付けたコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005309508A JP2007116911A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | コンバイン |
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JP2005309508A JP2007116911A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | コンバイン |
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JP2007116911A true JP2007116911A (ja) | 2007-05-17 |
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ID=38141438
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JP2005309508A Withdrawn JP2007116911A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | コンバイン |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023173181A (ja) * | 2022-05-25 | 2023-12-07 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
-
2005
- 2005-10-25 JP JP2005309508A patent/JP2007116911A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2023173181A (ja) * | 2022-05-25 | 2023-12-07 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
JP7459895B2 (ja) | 2022-05-25 | 2024-04-02 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
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