JP2007116287A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のアルゴリズムを網点画像などの強い周期性を持つ画像に適応すると、周期成分の影響が大きすぎるために、本来評価すべきノイズ情報が評価できず、目視で評価した値と評価値とが大きく異なる。
【解決手段】 印刷されたパッチ画像を読取って測色を行う測色部14と、測色部14で測色されたパッチ画像の粒状度を算出し、UI部11により設定された最適化条件に基づいて粒状度を最小にする画像形成条件を決定するパラメータを算出する最適化部12とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データに含まれる色を、像形成装置で使用される色材(例えばインクやトナーなど)の色へ色分解するためのデータを作成するのに使用される技術に関するものである。
プリンタなどの印刷装置でカラー画像を印刷する際には、画像データの各画素毎の色成分を有限個のインクによって表現している。このため、インクの組み合わせに応じた画像データの色分解を行って最適な色再現方法を実現している。ところが、近年の印刷画像の画質の要求に応じて印刷装置における色再現域が向上し、そのような印刷装置で使用されるインク数も多くなっている。このため、それらインクの組み合わせに応じた最適な色分解が必要となるが、インク数の増大によりその組み合わせの数は膨大な数になるため、最適な色分解を行うことは困難である。また、従来のCMYK以外の色の特色インクを用いると、例えば彩度を保持しながら粒状度を向上できる色分解の最適な組み合わせを一意に決定することは困難であった。
また印刷された画像の品質評価法には、視覚で感じる程度を数量化する心理評価と、画像構造の性質を客観的に測定した量で評価する物理評価とがある。また、この画像品質の重要な要素として画像ノイズがある。この画像ノイズを物理的に表現する尺度として、濃度変化の標準偏差を用いるRMS粒状度、濃度の変化分をフーリエ変換して求めるウイナー(Wiener)スペクトル等が挙げられる。更には、上記心理評価と物理評価を結合した評価法もあり、その例として、心理的粒状性(grainness)をウイナースペクトルと平均濃度の測定値より予測するショーとドゥーリー(Shaw & Dooley)のアルゴリズムがある。また、画像データを均等色空間成分に変換し、各色成分毎に得られるウイナースペクトルにそれぞれ異なる重み係数を乗算した和を求めてカラー画像の画像ノイズ量を評価する方法も提案されている(非特許文献1)。
「デジタルカラー画像の解析・評価』(東京大学出版会、著者三宅洋一)
ところが上記従来技術のアルゴリズムでは、精度の高い粒状度を算出することを目的としているため、画像品質の評価値の算出に占める空間周波数の算出時間が大きくなっている。このため評価対象の画像データの量に従って、評価値を算出するのに要する時間が増大する。
また上記従来技術のアルゴリズムは、画像に含まれるパターンがランダムであったり、濃度変化が緩やかであるような場合にしか適用されない。よって、上記アルゴリズムを網点画像などの強い周期性を持つ画像に適応すると、周期成分の影響が大きすぎるために、本来評価すべきノイズ情報が評価できず、目視で評価した値と評価値とが大きく異なる。また、画像入力時の画像の位置ずれによって網点成分の空間周波数が変化するため、評価値が一致しないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とする。
本発明の特徴は、評価画像の量によって、ユーザが画像評価方法を選択し、精度と評価速度の選択が可能な画像処理装置及びその方法を提供するものである。
また本発明の特徴は、周期性を有する階調画像に対して画像品質の評価が可能な画像処理装置及びその方法を提供するものである。
また本発明は、色分解の最適化に粒状性評価値を使用して、最適な色分解曲線を求める画像処理装置及びその方法を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
印刷されたパッチ画像を読取って測色を行う測色手段と、
前記測色手段により測色されたパッチ画像の粒状度を算出する粒状性算出手段と、
最適化条件を入力して設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された最適化条件に基づいて粒状度を最小にする画像形成条件を決定するパラメータを算出する最適化手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理方法は以下のような工程を備える。即ち、
印刷されたパッチ画像を読取って測色を行う測色工程と、
前記測色工程で測色されたパッチ画像の粒状度を算出する粒状性算出工程と、
最適化条件を入力して設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された最適化条件に基づいて粒状度を最小にする画像形成条件を決定するパラメータを算出する最適化工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像データを色分解する際に、粒状性評価値を合わせて最適化することにより、出力画像の画質を予測した色分解が可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るカラー画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図において、画像入力部10は、例えばパッチ画像を読み取って、パッチ画像の画像データを入力するスキャナなどであるが、例えば記憶されている画像データを読み出して出力する記憶装置であっても良い。UI(ユーザインターフェース)部11は、ユーザによる指示を入力する。このUI部11には、キーボードや、マウス等のポインティングデバイス、及び表示部などが含まれる。最適化部12は、UI部11により入力されるユーザ指示、及び測色部14で測定されたパッチ画像の色に基づいて画像の最適化を行う。最適結果表示部13は、最適化部12により最適化された画像を表示する。測色部14は、画像入力部10で入力される画像が有する色を測定する。
図2(A)は、このカラー画像処理装置の概観を示す概観斜視図、図2(B)は、このカラー画像処理装置の構成を示すブロック図である。
制御装置本体40は、CPU210やRAM211、ROMなどのメモリユニット、及びハードディスク(HD)213などの大容量の記憶装置を備えており、この装置全体の動作を制御している。表示部41は、液晶やCRT等の表示装置を有し、前述のUI部11、最適結果表示部13としても使用される。キーボード42、ポインティングデバイス(マウス)43はUI部11に含まれ、ユーザの操作に応じたデータやコマンドの入力に使用される。尚、図1の最適化部12、測色部14などの機能は、制御装置本体40に収容されているCPU210や、その制御プログラムにより実現されている。尚、図2(B)の入力部212は、図2(A)のキーボード42、マウス43などを備えている。
図3は、本実施の形態に係るカラー画像処理部における色分解処理の手順を表すフローチャートで、この処理を実行するプログラムは制御装置40のメモリ211或はハードディスク213等に記憶されており、実行時にはRAM211にロードされてCPU210の制御の下に実行される。
まずステップS1で、制御装置本体40に接続されているプリンタ(不図示)により、例えば図4に示すような色分解を最適化するためのパッチ画像を印刷する。
図4は、パッチ画像の一例を示す図で、左上を原点とし、水平右方向にインクXにより記録濃度を高くしながら印刷し、垂直方向にはインクYにより記録濃度を高くしながら印刷を行う。尚、図において、細い点線は等色相を示し、太いほうの点線は等濃度を示している。この例では、水平及び垂直方向のパッチ(各格子(グリッド)に対応)の数は256個(0≦K<256,0≦H<256)としている。
次にステップS2で、画像入力部10により、ステップS1で作成したパッチ画像を読み込み、その画像データの各画素データをRGBデータに分解し、そのRGBデータを保存する。次にステップS3で、ステップS2で保存したRGBデータを均等色空間の色情報(例えばL*,a*,b*)に変換し、その均等色空間の色情報を最適化部12に転送する。次にステップS4で、表示部41や入力部212を使用して、UI部11により最適化を行う際の粒状度、インク濃度のパラメータを選択して、そのパラメータを最適化部12に転送する。次にステップS5で、測色部11により測色した、図4に示すパッチ画像の明度、その画像を印刷する際の打ち込み量データを最適化部12に転送する。これによりステップS6で、最適化部12は、前述のL*に基づいて、後述の方法で粒状性評価値を算出する。
次にステップS7で、UI部11により指定された前述の最適化パラメータから、後述する方法でパッチ画像と1対1に対応した明度、打ち込み量、粒状度の等値マップを作成する。次にステップS8で、最適化部12により、前述の等値マップを、最適化条件に合致したパラメータの等値マップを重ね合わせた等値マップにする。そしてUI部11により入力された最適化条件に応じた優先パラメータによって、各グリッド点での最適値を求める。こうして全てのグリッド点に対して求めた最適値に基づいて最適な色分解曲線を算出する。そしてステップS9で、ステップS8で算出した最適な色分解曲線を表示部41に表示して、この処理を終了する。
図5は、図3のステップS7における等値マップの作成方法を説明するフローチャートである。
まずステップS11で、対象となるインクの色を選択する。次にステップS12で、UI部11により入力された最適化条件を読み込む。次にステップS13で、その読み込んだ最適化条件から明度マップを作成するか否かを判定する。ここで明度マップを作成する場合はステップS14に進み、明度マップを作成しない場合にはステップS21に進む。ステップS14では、インクYのグリッド(図4の格子)のインデッスHを「0」に初期化する。次にステップS15で、インクXのグリッド(図4の格子)のインデックスKを「0」に初期化する。次にステップS16で、図4の各格子のパッチ(K,H)に相当する明度の値を、RAMに設けられたメモリエリア(256×256のデータエリア)に記憶する。
次にステップS17で、インクXのグリッドのインデックスKが256未満であるか否かを判定し、256未満である場合にはステップS18に進み、KをインクリメントしてステップS16に戻る。一方、256以上の場合にはステップS19に進み、インクYのグリッドのインデックスHが256未満であるか否かを判定し、256未満の場合にはステップS20で、HをインクリメントしてステップS15に戻りインデックスK=0としてステップS16に進む。こうしてステップS19で、インデックスHの値が256以上になると、256×256のパッチの明度値が格納されたことになり、明度マップの作成処理(処理1)が完了したことになる。
こうしてステップS21に進み、打ち込み量マップを作成するか否かを判定し、作成する場合はステップS22で「処理1」を実行する。即ち、ステップS22では、前述のステップS14からステップS19までの「処理1」を繰り返し、作成しない場合にはステップS23に進む。尚、ステップS16では、明度値をメモリエリア(256×256)に保存した。しかし、このステップS22のステップS16に対応する処理では、各パッチに対応付けて打ち込み量を求めて、RAM211のエリア(上述のメモリエリアとは別のメモリエリア)に保存する。
次にステップS23で、粒状度マップを作成するか否かを判定する。作成する場合はステップS24で、前述のステップS14からステップS19までの「処理1」を繰り返す。一方、作成しない場合はこのまま処理を終了する。尚、このステップS24でも、ステップS16に対応する処理では、各パッチに対応付けて粒状性評価値を求めて、RAM211のエリア(上述のメモリエリアとは別のメモリエリア)に保存する。
図6は、図3のフローチャートのステップS8で実行される、本実施の形態の最適化部12による色分解曲線を用いた最適化処理を説明するフローチャートである。
まずステップS31でインクの色を選択する。次にステップS32で、前述のステップS16で作成された明度マップを読み込む。次にステップS33で、前述のステップS22で作成された打ち込み量マップを読み込む。
次にステップS34で、彩度マップを読み込むか否かを判定し、読み込む場合にはステップS35に進んで彩度マップを読み込み、次にステップS36で、その読み込んだ明度、打ち込み量、彩度マップの重ね合わせを行い、図7に示すような、最適化を行うためのマップを作成してステップS37に進む。尚、ここで彩度マップは、各パッチの測定値をLCh表色系のC(彩度)に変換して得られたマップで、最適化部12で作成される。
図7は、本実施の形態に係る色分解の理想的な明度特性の一例を示す図である。
この図7では、等彩度ラインは2点鎖線で、等濃度ラインは棒点線で、等粒状性ラインはゆるい2点鎖線で、打ち込み制限ラインは点線でそれぞれ示されている。また曲線は粒状性が等しい等高線を示している。
また一方、ステップS34で彩度マップを読み込まない場合はステップS37に進む。ステップS37では、前述のステップS24で作成された粒状性マップを読み込むか否かを判定し、読み込む場合にはステップS38に進んで粒状度マップを読み込み、ステップS39で、その読み込んだ明度、打ち込み量、粒状度マップの重ね合わせを行い、ステップS36と同様にして、最適化算出のためのマップを作成してステップS40に進む。
一方、ステップS37で、粒状性マップを読み込まない場合はステップS40に進む。ステップS40では、色分解を行う際のグリッド点のインデックスGを「0」に初期化する。次にステップS41で、UI部11でキーボード42やマウス43などの入力部212によって設定したパラメータにより、彩度を優先するか否かを判定する。ここで、彩度を優先する場合にはステップS42に進み、彩度を優先しない場合にはステップS43で、図8に示す各グリッドでの理想明度特性と、打ち込み量制限を満たし、粒状度を最小とするグリッド点を等明度曲線から算出する。
図8は、本実施の形態における色分解最適化の等値マップの一例を示す図である。入力グリッド値に対する出力明度が示されている。
ステップS42(彩度優先)では、図8に示す各グリッドでの理想明度特性と、打ち込み量制限を満たし彩度が最大となる点を、図9のモデルに示された3つのライン(等明度ライン、等彩度ライン、打ち込み量制限ライン)から求める。即ち、図9のグリッドGの等明度ライン上で、等粒状度ラインが最小のラインを示す点(図9の黒丸で示された点)をグリッドGの最適点とする。
図9は、本実施の形態における色分解方法の最適点を算出する具体例を説明する図である。
こうしてステップS42或はS43を実行した後ステップS44に進み、全てのグリッド点に対する計算が終了したか否かを判定し、全ての計算が終了していない場合にはステップS45に進み、グリッドのインデックスGを+1してステップS41に戻り、前述の処理を繰り返す。こうしてステップS44で、全てのグリッドについて最適化を終了すると、最適データを表示部41に図10のように表示して(ステップS9)計算を終了する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る色分解の最適化結果を表示した一例を示す図である。尚、本実施の形態1では、特色インクの分解を例として説明したが、四色分解や六色分解においても同様のアルゴリズムが適用可能である。
次に本実施の形態1に係る最適化部12で実行される粒状性評価値の算出処理手順を説明する。
図11は、本発明の実施の形態1に係る最適化部12で最適化を行う際に算出する粒状性評価値の算出方法を示すフローチャートである。
まずステップS51で、画像入力部10により入力したパッチ画像の中心部分を2のべき乗画素角のRGBデータで保存する。次にステップS52で、以下の式(1)〜(5)によりRGB画像データをCIE L*a*b*データに変換してRAM211に保存する。
R'=R/65535
G'=G/65535
B'=B/65535 …式(1)
ここで、もし、R',G',B'≦0.04045であれば、
R''=R/12.92
G''=G/12.92
B''=B/12.92 …式(2)
とし、R',G',B'>0.04045であれば、
R''=[(R'+0.055)/1.055]2.4
G''=[(G'+0.055)/1.055]2.4
B''=[(B'+0.055)/1.055]2.4 …式(3)
とする。
|X| |0.4124 0.3576 0.1805| |R''|
|Y|=|0.2126 0.7152 0.0722|×|G''|
|Z| |0.0193 0.1192 0.9505| |B''| …式(4)

X/Xn,Y/Yn,Z/Zn>0.008856
L*=116(Y/Yn)1/3−16
a*=500[(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3
b*=200[(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3] …式(5)
但し、(X/Xn),(Y/Yn),(Z/Zn)>0.008856である。ここで、XYZは、試料のXYZ表色系における三刺激値、Xn,Yn,Znは、完全拡散反射面の三刺激値である。もし(X/Xn),(Y/Yn),(Z/Zn)<0.008856であれば、次式(6)に置き換えて計算する。
(X/Xn)1/3 →7.787(X/Xn)+16/116
(Y/Yn)1/3 →7.787(Y/Yn)+16/116
(Z/Zn)1/3 →7.787(Z/Zn)+16/116 …式(6)
次にステップS53で、下記の式(7)に従ってL*をフーリエ変換してスペクトルS(u',v')を求める。次に式(8)に従ってパワースペクトルP(u',v')を求める。
S(u',v')=ΣΣL*(u',v')exp(-j2πu'n/N)exp(-j2πv'm/M) …式(7)
ここで最初のΣは、m=0からm=M−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=N−1までの総計を意味している。
P(u',v')=|S(u',v')|2 …式(8)
本実施の形態1では、正方形の原画像を用いているため、NとMは等しい。従って、以下は、Nに統一して記述する。
次にステップS54で、空間周波数領域のカウンタv'を「0」にし、次にステップS55でカウンタu'を「0」にそれぞれ初期化する。次にステップS56で、空間周波数u,vを以下の式(9)に従って算出する。次にステップS57で、空間周波数(u,v)のパワースペクトルP(u',v')に式(10)で与えられるVTFを乗算してパワースペクトルP'(u,v)を算出する。
u=u'(dpi/N/25.4)(πR/180), 0≦u≦N/2
v=v'(dpi/N/25.4)(πR/180), 0≦v≦N/2
u=(u'−N)(dpi/N/25.4)(πR/180), N/2+1≦u≦N−1
v=(v'−N)(dpi/N/25.4)(πR/180), N/2+1≦v≦N−1
…式(9)
VTF(f)=5.05exp(-0.138f)(1-exp(-0.1f)) …式(10)
ここでfは空間周波数(cycles/degree)で、
f=√(u2+v2) …式(11)
但し、dpiは入力解像度であり、Nは縦横の画素数である。また、Rは明視距離(300mm)であり、空間周波数fの単位は、(cycles/degree)である。空間周波数fの算出は上式(11)を用いる。
次にステップS58で、カウンタu'の値がN未満であるか否かを判定し、カウンタu'の値がNより小さければステップS59に進み、カウンタu'をインクリメントしてステップS56に戻る。ステップS58で、カウンタu'がN以上である場合はステップS60に進み、カウンタv'がN未満であるか否かを判定する。ここでカウンタv'がNより小さければステップS61に進み、カウンタv'をインクリメントしてステップS55に戻り、カウンタu'を「0」にしてステップS56に進む。こうしてステップS60で、カウンタv'がN以上になるとステップS62に進み、下記の式(12)に基づいて、空間周波数(u',v')のパワースペクトルS'(u',v')を全周波数について積分し、粒状性評価値gを算出して終了する。
g=√(ΣΣP'(u,v)) …式(12)
ここで、一番目のΣはv=−N/2からN/2までの総計を、二番目のΣはu=−N/2からN/2までの総計を示している。
以上のように、特色インク分解に対して、ユーザが優先させるパラメータに応じて分解方法を最適化させることによって、より現実の製品と画像を対応させた色分解が可能になる。
[実施の形態2]
以下、本発明の実施の形態2を図面を用いて説明する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。尚、この実施の形態2に係る画像処理装置のハードウェア構成は前述の図2と同じであるため、その説明を省略する。
この実施の形態2に係る画像処理装置は、画像入力部10、均等色空間成分算出部101、空間周波数成分算出部102、スクリーン角度成分算出部103、スクリーン角度成分補正部104、視覚特性乗算部105、粒状性評価値算出部106を備えている。
図13は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置における処理手順を説明するフローチャートである。また図16は、網点ハーフトーンにより生成された粒状性を評価する画像の一例を示す図である。
以下、実施の形態2に係る画像処理装置の動作を図13のフローチャートに従って説明する。
まずステップS70で、画像入力部10により原画像を解像度1000dpiで読み込み、2048画素角のRGB画像データとして保存する。この実施の形態2では、読み込む画像のサイズを2048画素角とした。これはスクリーン角度成分補正部104で画像の角度成分を変換して、中心部分を1024画素角で切り取ることを予め考慮したためであり、1024画素の√2倍以上の画素数を保存すればよい。次にステップS71で、均等色空間成分算出部101は、上述した式(1)〜(6)により、RGB画像データをCIE Labデータに変換して保存する。
次にステップS72で、空間周波数成分算出部102により、前述の均等色空間成分算出部101で保存した画像データの明度L*成分を下式(7')に従ってフーリエ変換してスペクトルS(u',v')を求め、上記式(8)に従ってパワースペクトルP(u',v')を求める。尚、本実施の形態2では、正方形の原画像を用いているため、NとMは等しい。従って以下はNに統一して記述する。
S(u',v')=ΣΣL*(x,y)exp(-j2πu'n/N)exp(-j2πv'm/M) …式(7')
ここで最初のΣは、m=0からm=M−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=N−1までの総計を意味している。
次にステップS73で、スクリーン角度成分算出部103は、空間周波数領域のカウンタv'を「−N/2」に初期化する。次にステップS74で、空間周波数領域のカウンタu'を「0」に初期化する。本実施の形態2では、空間周波数u'の初期値を「0」とした。これは、空間周波数u'軸上の右半平面を調べればスクリーン角度成分が算出できるために算出過程を省略をしたためである。
次にステップS75で、パワースペクトルのピーク振幅PMAXとピーク位置情報(umax,vmax)を初期化する。次にステップS76で、カウンタ(u',v')でのパワースペクトルP(u',v')がPMAXの値よりも大きいか否かを判定する。ここで、もしP(u',v')がPMAXよりも大きい場合はステップS77に進み、PMAXにピーク振幅P(u',v')の値を代入し、ピークの位置情報(umax,vmax)に、そのパワースペクトルの座標値(u',v')を代入する。一方、ステップS76で、パワースペクトルP(u',v')がPMAX以下である場合はステップS78に進み、カウンタu'が「N/2」よりも小さいか否かを判定し、カウンタu'の値が「N/2」よりも小さい場合はステップS79で、カウンタu'をインクリメントしてステップS76に戻る。
一方、ステップS78で、カウンタu'の値が「N/2」以上の場合はステップS80で、カウンタu'を「0」にしてステップS81に進み、カウンタv'の値が「N/2」より大きいか否かを判定する。カウンタv'の値が「N/2」よりも小さい場合はステップS82で、カウンタv'をインクリメントしてステップS76に戻るが、カウンタv'の値が「N/2」以上であれば、ピーク値の算出処理を終了してステップS83に進み、ピーク位置(umax,vmax)から、下記の式(13)に従って網点のスクリーン角度θを算出する。
θ=tan-1(vmax/umax) …式(13)
0≦i≦N/2,−N/2≦j≦N/2
次にステップS84で、スクリーン角度成分補正部104は、式(13)で得られた角度θから、画像の位置情報の中心(N/2,N/2)を中心として下記の式(14)真中の回転行列によって、1024画素角の画像の回転後の座標(x',y')から回転前の座標(x,y)を算出する。
|x| |cosθ -sinθ| |x'+N/2|
| |=(1/α)| |×| |
|y| |sinθ cosθ| |y'+N/2| …式(14)
ここで、画像の位置情報を求める際に、新しい画素情報から元の画素情報を逆算している。これは位置情報を回転した時に算出される座標が実数値となるものを整数値へ変換するために生じる位置情報の重複や飛びを解消するためである。また位置情報が補正された画像は、両端で網点の成分が不連続である。このため、スクリーン角度成分算出部103で算出したピークの位置情報から網点周期を算出し、原画像と網点周期が整数比となるように拡大係数αを算出する。そして画像の明度成分L*をバイキュービックなどの方法によって補間して画像を拡大する。これにより、拡大された画像の両端が連続になる(ステップS85)。次にステップS86で、下式(15)に従って位置情報を回転したL*データをフーリエ変換し、スペクトルS'(u',v')を算出し、式(8')によってパワースペクトルP'(u',v')を算出する。
S'(u',v')=ΣΣL*(x'',y'')exp(-j2πu'n/N)exp(-j2πv'm/N) …式(15)
ここで最初のΣは、m=0からm=N−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=N−1までの総計を意味している。
P'(u',v')=|S'(u',v')|2 …式(8')
次にステップS87で、視覚特性乗算部105で、空間周波数領域のカウンタu',v'を「0」に初期化する。次にステップS88で、空間周波数u,vを上記式(10)に従って算出する。次にステップS89で、空間周波数(u,v)のパワースペクトルP'(u',v')に、上記式(10)で与えられるVTFを乗算してパワースペクトルを算出する。
次にステップS90で、カウンタu'の値がN未満であるか否かを判定し、カウンタu'の値がNより小さければステップS91で、カウンタu'をインクリメントしてステップS88に戻る。一方、ステップS90で、カウンタu'の値がN以上である場合はステップS92でカウンタu'を「0」にしてステップS93に進み、カウンタv'の値がN未満であるか否かを判定する。ここでカウンタv'の値がNより小さければステップS9で、カウンタv'をインクリメントしてステップS94に戻る。またステップS93で、カウンタv'の値がN以上である場合はステップS95に進み、粒状性評価値算出部106で、以下の式(16)で与えられる式に基づき全空間周波数のパワースペクトルを積分して粒状性評価値gを算出して終了する。
g=√(ΣΣS'(u,v)2) …式(16)
但し、一番目のΣはv=0からv=N/2までの総計を、二番目のΣはu=0からu=N/2までの総計を示している.
以上のように本実施の形態2によれば、網点画像のスクリーン角度成分を補正して空間周波数情報を算出することで、画像入力時の位置ずれによる空間周波数情報の変化を低減し好適な画像評価を行うことができる。
[実施の形態3]
次に本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、上述の実施の形態2において、網点画像のスクリーン角度成分補正部104でスクリーン角度の補正を行った後、空間周波数成分にランダムノイズを重畳したものと、重畳する前の空間周波数成分との差を求める。そして網点成分を除去した空間周波数情報に対して粒状性評価値を得る画像評価装置の場合で説明する。
図14は、本発明の実施の形態3に係る画像評価装置の機能構成を示すブロック図で、前述の実施の形態に係る構成と共通する部分は同じ記号で示し、その説明を省略する。尚、本実施の形態3に係る画像処理装置のハードウェア構成は前述の図2と同じであるため、その説明を省略する。
本実施の形態3に係る画像評価装置は、前述の図12に示す実施の形態2に係る構成に対して、スクリーン角度成分補正部104の前後にノイズ重畳部205と網点成分除去部206を付加したものであるため、以下、これらノイズ重畳処理部205と網点成除去部206の処理について説明する。
図17は、スクリーン角度成分補正部104で算出される原画像の2次元パワースペクトルを説明する図である。
61は、中心(直流成分)からの距離が等しくなる空間周波数成分の積分を行い1次元化したパワースペクトルの積分値を示す。62は、原画像にノイズを重畳した画像の2次元パワースペクトルを、中心(直流成分)からの距離が等しくなる空間周波数成分を積分して1次元化したパワースペクトル積分値を示す。また63は、62で示すパワースペクトル積分値から、61で示すパワースペクトル積分値を引いた差分の一例を示している。尚、図17における61,62の縦軸は対数軸である。
次に図15のフローチャートを参照して、この実施の形態3に係る画像評価装置の動作について説明する。
図15は、実施の形態3に係る画像評価装置における処理を説明するフローチャートである。
まずステップS100で、スクリーン角度成分補正部104により、以下の式(7'')に従って、L*,L'*をフーリエ変換してスペクトルSds(u',v')を求める。次に、式(8'')に従って、パワースペクトルPds(u',v')を求める。
Sds(u',v')=ΣΣL*(u',v')exp(-j2πu'n/N)exp(-j2πv'm/M) …式(7'')
ここで最初のΣは、m=0からm=M−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=N−1までの総計を意味している。
Pds(u',v')=|S'(u',v')|2 …式(8'')
次にステップS101で、ノイズ重畳処理部205により、均等色空間成分算出部101で算出されたL*に、明度の変動幅が±5のランダム(ホワイト)ノイズを重畳してL'*を作成し、式(7"')に従ってフーリエ変換を行い、スペクトルS'ds(u',v')を求める。その後、式(20)に従ってパワースペクトルP'ds(u',v')を求める(ステップS401)。ここで、本実施例では重畳するノイズ量を明度で±5としたが、ノイズ量は任意の量で構わない。
S'ds(u',v')=ΣΣL'*(u',v')exp(-j2πu'n/N)exp(-j2πv'm/M) …式(7"')
ここで最初のΣは、m=0からm=M−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=N−1までの総計を意味している。
P'ds(u',v')=|S'(u',v')|2 …式(8"')
本実施の形態3では、正方形の原画像を用いているためNとMは等しい。従って以下はNに統一して記述する。
次にステップS102で、空間周波数領域のカウンタu',v'を「0」に初期化する。次にステップS103で、網点周波数除去部206において、カウンタ(u',v')でのノイズ付加画像のパワースペクトルPds'(u',v')が、原画像のパワースペクトルPds(u',v')よりも小さいか否かを判定する。ここでPds(u',v')がP'ds(u',v')より大きい場合はステップS104に進み、P(u',v')を「0」にしてステップS105に進む。ステップS103で、P'ds(u',v')がPds(u',v')より大きい場合にはステップS105に進む。ステップS105では、u'がNよりも小さいか否かを判定し、u'がNより小さければステップS10でu'をインクリメントしてステップS103に戻る。一方、ステップS105で、u'がN以上である場合はステップS107に進み、u'を「0」にしてステップS108に進み、v'がN以下であるか否かを判定する。v'がNより小さければステップS109でv'をインクリメントしてステップS103に戻るが、ステップS108で、v'がN以上である場合には、この網点成分の算出を終了する。
以上説明したように本実施の形態3によれば、入力画像の網点成分を除去することにより、空間周波数情報に含まれる網点成分の寄与率を抑圧し、ノイズ成分のみで粒状性評価値を算出する。これにより好適な画像評価を行うことが可能である。
以上説明したように本実施の形態2,3によれば、網点ハーフトーンを使用した画像において網点画像の角度成分を補正することにより、同じ網点成分でも角度によって空間周波数情報が異なるのを改善できる。
また画像入力時の画像の傾きによって空間周波数情報が変化するのを補正できる。
また空間周波数情報にランダムノイズを重畳して網点成分を除去することで、網点成分の影響を受容しにくくなる。更に、画像の角度変化による空間周波数情報の変化を改善して好適な粒状性評価を行うことが可能となる。
[実施の形態4]
図18は、本発明の実施の形態4に係る画像評価装置の構成を説明するブロック図である。
画像入力部10、均等色空間変換部101、画像評価方法選択部301、簡易粒状度算出部302、高精度粒状度算出部303、表示部41を備えている。尚、本実施の形態4に係る画像処理装置のハードウェア構成は前述の図2と同じであるため、その説明を省略する。以下、図19のフローチャートに従って、この画像評価装置の動作を説明する。
図19は、本実施の形態4に係る画像評価装置における処理を説明するフローチャートである。
まずステップS121で、画像入力部10は原画像を解像度1000dpiで読み込み、1024画素角のRGB画像データを保存する。次にステップS122で、画像評価方法選択部301は、表示部41に簡易画質評価モードと高精度画質評価モードのどちらの方法で画質評価をするかについての判断を要求するGUIを表示する。そして入力部212による操作に基づいて、いずれの評価モードが選択されたかを判定する。簡易画質評価モードが選択された場合はステップS123に進み、後述する方法によってRMS粒状度を算出する。一方、高精度画質評価モードが選択された場合はステップS124に進み、後述する方法によって粒状度(granularity)を算出する。こうしてステップS123或はS124で算出された画質評価値を表示部41に表示して処理を終了する。
図20は、本実施の形態4に係る簡易粒状度算出部302の一例を示すブロック図である。
この簡易粒状度算出部302は、濃度測定部310、平均濃度算出部311、RMS粒状度算出部312を備えている。
図21は、本実施の形態4に係る簡易粒状度算出部302における処理手順を説明するフローチャートである。以下、簡易粒状度算出部302の動作を、このフローチャートに従って説明する。
まずステップS130で、濃度測定部310は、画像入力部10から入力された画像データを読み込む。次にステップS131で、濃度の測定番号を示すカウンタiと平均濃度値を格納するバッファDAVを「0」に初期化する。次にステップS132で、カウンタiの値がNより小さいか否かを判定し、カウンタiの値がNより小さければステップS133に進み、i番目のアパーチャ内の濃度D(xi)を測定する。そしてステップS134で、平均濃度算出部311により、平均濃度バッファDAVに測定した濃度を加算して保存する。そしてステップS135で、カウンタiをインクリメントしてステップS132に進む。
一方、ステップS132で、カウンタiの値がN以上であればステップS136に進み、DAVをNで割って平均値を求める。次にステップS137で、カウンタiを「0」に初期化し、ステップS138で、カウンタiの値がNより小さいか否かを判定する。ここで、カウンタiの値がNより小さい場合はステップS139に進み、RMS粒状度算出部312により、i番目の濃度と平均との平方残差を算出する。そして、ステップS140で、カウンタiをインクリメントしてステップS138に進む。一方、ステップS138で、カウンタiの値がN以上の場合にはステップS141に進み、σAを(N−1)で割り、その平方根を算出し(σA=√(σA/(N−1)))保存して、この処理を終了する。
図22は、本実施の形態4に係る高精度粒状度算出部303の一例を示すブロック図で、前述の実施の形態と共通する部分は同じ記号で示している。
この高精粒状度算出部303は、均等色空間成分算出部部101、空間周波数成分算出部102、視覚特性乗算部105、空間周波数成分積分部320を具備している。
図23は、本実施の形態4に係る高精度粒状度算出部303における処理手順を示すフローチャートである。
まず、均等色空間成分算出部101は、前述の式(1)から(6)により、RGB画像データをCIE Lab画像データに変換して保存する(ステップS150)。次にステップS151で、空間周波数成分算出部102では、前述の均等色空間成分算出部101で保存した画像データの明度L*成分を、上記式(7')に従ってフーリエ変換してスペクトルS(u',v')を求める。次に、式(8)に従ってパワースペクトルP(u',v')を求める。ここで、本実施の形態では、正方形の原画像を用いているため、上記式においてNとMは等しい。従って以下はNに統一して記述する。
次にステップS152で、視覚特性乗算部105により、空間周波数領域のカウンタu',v'を「0」に初期化する。次にステップS153に進み、空間周波数u,vを式(9)に従って算出する。次にステップS154で、空間周波数(u,v)のパワースペクトルP'(u,v)に式(10)で与えられるVTFを乗算してパワースペクトルを算出する。ここでdpiは入力解像度(1000dpi)であり、Nは縦横の画素数(1024画素)である。また、Rは明視距離(300mm)であり、空間周波数fの単位は(cycles/degree)である。空間周波数fの算出は、前述の式(11)を用いる。
次にステップS155で、u'の値がN未満であるか否かを判定する。ここでもしu'の値がNより小さければステップS156に進み、u'の値をインクリメントしてステップS153に戻る。もしu'の値がN以上の場合はステップS157に進み、u'の値を「0」にする。次にステップS158で、v'の値がN未満であるか否かを判定する。ここでもし、v'の値がNより小さければステップS159に進み、v'の値をインクリメントしてステップS153に戻る。ステップS158で、v'の値がN以上である場合にはステップS160に進み、空間周波数成分積分部320により、前述の式(16)に基づいて全空間周波数のパワースペクトルを積分して粒状性評価値gを算出して終了する。
以上説明したように本実施の形態によれば、評価画像の粒状性評価値を算出する際に、ユーザが評価画像の量に応じて評価速度と評価精度を選択することにより、ユーザにとって便利な画像評価を行うことができる。
以上説明したように本実施の形態4によれば、評価画像の量が膨大であるような場合や少ないが高精度で評価を行いたい場合に対しても、ユーザがGUI上で任意に評価方法を選択することにより評価目的に適した評価を行うことが可能である。
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施の形態1に係るカラー画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態に係るカラー画像処理装置の概観を示す概観斜視図(A)と、このカラー画像処理装置の構成を示すブロック図(B)である。 本実施の形態1に係るカラー画像処理部における色分解処理の手順を表すフローチャートである。 本実施の形態に係るパッチ画像の一例を示す図である。 図3のステップS7における等値マップの作成方法を説明するフローチャートである。 図3のフローチャートのステップS8で実行される、本実施の形態1の最適化部による色分解曲線を用いた最適化処理を説明するフローチャートである。 本実施の形態に係る色分解の理想的な明度特性の一例を示す図である。 本実施の形態における色分解最適化の等値マップの一例を示す図である。 本実施の形態における色分解方法の最適点を算出する具体例を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る色分解の最適化結果を表示した一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る最適化部で最適化を行う際に算出する粒状性評価値の算出方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置における処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る画像評価装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る画像評価装置における処理を説明するフローチャートである。 網点ハーフトーンにより生成された粒状性を評価する画像の一例を示す図である。 本実施の形態3に係るスクリーン角度成分補正部で算出される原画像の2次元パワースペクトルを説明する図である。 本発明の実施の形態4に係る画像評価装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態4に係る画像評価装置における処理を説明するフローチャートである。 本実施の形態4に係る簡易粒状度算出部の一例を示すブロック図である。 本実施の形態4に係る簡易粒状度算出部における処理手順を説明するフローチャートである。 本実施の形態4に係る高精度粒状度算出部の一例を示すブロック図である。 本実施の形態4に係る高精度粒状度算出部における処理手順を示すフローチャートである。

Claims (14)

  1. 印刷されたパッチ画像を読取って測色を行う測色手段と、
    前記測色手段により測色されたパッチ画像の粒状度を算出する粒状性算出手段と、
    最適化条件を入力して設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された最適化条件に基づいて粒状度を最小にする画像形成条件を決定するパラメータを算出する最適化手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記パラメータは、インクを用いた画像形成条件におけるインクの打ち込み量を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記粒状性算出手段は、前記測色手段により測色された画像信号の輝度成分に基づいて前記粒状度を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記最適化手段により算出された前記パラメータに基づく画像形成条件を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 原画像の画像データを均等色空間成分に変換する色空間算出手段と、
    前記均等色空間成分の平均明度成分を空間周波数成分に変換する空間周波数算出手段と、
    前記空間周波数算出手段により算出された空間周波数成分から、網点画像の角度成分を算出するスクリーン角算出手段と、
    前記スクリーン角算出手段により算出されたスクリーン角度成分を補正して空間周波数成分に変換するスクリーン角補正手段と、
    前記スクリーン角補正手段により変換された空間周波数成分に人間の明度の視覚特性を乗算する視覚特性乗算手段と、
    前記視覚特性乗算手段により視覚特性が乗算された空間周波数成分から画像ノイズ量を算出する粒状性評価値算出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記スクリーン角補正手段でスクリーン角度成分が補正された前記空間周波数成分の明度成分にランダムノイズを重畳し、前記ランダムノイズが重畳された空間周波数成分から網点成分を除去する網点成分除去手段を更に有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 原画像の画像データを均等色空間成分に変換する色空間算出手段と、
    ユーザの選択に従って画像評価方法を決定する画像評価方法選択手段と、
    前記画像評価方法選択手段によって選択された画像評価方法に従って第1の精度の粒状度を計算する簡易粒状度算出手段と、
    前記第1の精度よりも高い精度で粒状度を算出する高精度粒状度算出手段と、
    前記簡易粒状度算出手段或は前記高精度粒状度算出手段によって算出された評価値を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 印刷されたパッチ画像を読取って測色を行う測色工程と、
    前記測色工程で測色されたパッチ画像の粒状度を算出する粒状性算出工程と、
    最適化条件を入力して設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された最適化条件に基づいて粒状度を最小にする画像形成条件を決定するパラメータを算出する最適化工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記パラメータは、インクを用いた画像形成条件におけるインクの打ち込み量を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記粒状性算出工程では、前記測色工程により測色された画像信号の輝度成分に基づいて前記粒状度を算出することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  11. 前記最適化工程で算出された前記パラメータに基づく画像形成条件を表示する表示工程を更に有することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  12. 原画像の画像データを均等色空間成分に変換する色空間算出工程と、
    前記均等色空間成分の平均明度成分を空間周波数成分に変換する空間周波数算出工程と、
    前記空間周波数算出工程で算出された空間周波数成分から、網点画像の角度成分を算出するスクリーン角算出工程と、
    前記スクリーン角算出工程で算出されたスクリーン角度成分を補正して空間周波数成分に変換するスクリーン角補正工程と、
    前記スクリーン角補正工程で変換された空間周波数成分に人間の明度の視覚特性を乗算する視覚特性乗算工程と、
    前記視覚特性乗算工程で視覚特性が乗算された空間周波数成分から画像ノイズ量を算出する粒状性評価値算出工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 前記スクリーン角補正工程でスクリーン角度成分が補正された前記空間周波数成分の明度成分にランダムノイズを重畳し、前記ランダムノイズが重畳された空間周波数成分から網点成分を除去する網点成分除去工程を更に有することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 原画像の画像データを均等色空間成分に変換する色空間算出工程と、
    ユーザの選択に従って画像評価方法を決定する画像評価方法選択工程と、
    前記画像評価方法選択工程で選択された画像評価方法に従って第1の精度の粒状度を計算する簡易粒状度算出工程と、
    前記第1の精度よりも高い精度で粒状度を算出する高精度粒状度算出工程と、
    前記簡易粒状度算出工程或は前記高精度粒状度算出工程で算出された評価値を表示する表示工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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