JP2007116274A - フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】A/D変換結果を安定させるとともに、入力信号の変化への追従を遅らせないフィルタ装置を実現する。
【解決手段】入力信号に重畳されたノイズを除去するフィルタ装置に関するものである。アナログ信号をデジタル信号にA/D変換して扱う機器のフィルタ装置であって、アナログ信号が非変化状態か変化状態かを判定する信号変化判定手段と、アナログ信号及びデジタル信号の少なくとも一方に重畳されたノイズを除去するフィルタ手段と、フィルタ手段によるフィルタ処理を実行するかしないかを切り換える処理切替手段と、を有し、処理切替手段は、信号変化判定手段の判定結果が、非変化状態のときはフィルタ手段を動作させ、変化状態のときはフィルタ手段を動作させないように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号に重畳されたノイズを除去するフィルタ装置に関するものである。
アナログ信号をデジタル値に変換(A/D変換)して扱うアナログ入力モジュールでは、A/D変換結果を安定させるため、フィルタ処理を行い入力信号に重畳されたノイズを除去している。
図16は、従来のアナログ入力モジュールのフィルタ処理の説明図である。
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)のアナログ入力モジュールにおけるアナログ入力信号の処理について説明する。
センサ等からのアナログ入力信号1は、アナログフィルタ回路11で、信号に重畳されたノイズを取り除かれ、アナログ回路12で、信号の大きさがA/D変換回路13の入力範囲に調整される。A/D変換回路13で、アナログ信号1はデジタル値に変換され、マイクロプロセッサ等のデジタル処理部20でデジタル値が処理される。
A/D変換の結果であるデジタル値は、理想的には一定のアナログ入力に対して一定の値を出力するが、実際には、回路内に内在するノイズの影響やA/D変換器の性能により変動する。この変動は、A/D変換の高分解能化に伴って微小な変化も検出され、無視できないものとなっている。
この変動を抑えるため、デジタルフィルタ部21では、複数回のA/D変換結果の平均をとることや、デジタル値に対してフィルタ演算を施すことが行われる。
平均化処理では、より多くのデータの平均をとることで、A/D変換結果をより安定させることができ、フィルタ演算としてのロー・パス・フィルタ(LPF)処理では、カットオフ周波数をより低い周波数に設定することで、A/D変換結果をより安定させることができる。
デジタルフィルタ部21でフィルタ処理をされたデータは、データ処理部22でフィルタ処理以外の処理がされる。
A/D変換器により得るデジタル信号をそのまま出力するかあるいはLPFを通過させて出力するか否かを選択するデジタルフィルタ部を示したものとして、例えば特許文献1に記載されたものがあった。
特開平6−303136号公報
図16の従来例では次の問題点があった。
A/D変換結果を安定させるため、より多くのA/D変換結果の平均をとることで、または、LPFのカットオフ周波数をより低い周波数に設定することで、入力信号変化への追従が遅くなるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、A/D変換結果を安定させるとともに、入力信号の変化への追従を遅らせないフィルタ装置を実現することを目的とする。
このような課題を達成するために、本発明は次のとおりの構成になっている。
(1)アナログ信号をデジタル信号にA/D変換して扱う機器のフィルタ装置であって、
前記アナログ信号が非変化状態か変化状態かを判定する信号変化判定手段と、
前記アナログ信号及びデジタル信号の少なくとも一方に重畳されたノイズを除去するフィルタ手段と、
該フィルタ手段によるフィルタ処理を実行するかしないかを切り換える処理切替手段と、を有し、
該処理切替手段は、前記信号変化判定手段の判定結果が、非変化状態のときは前記フィルタ手段を動作させ、変化状態のときは前記フィルタ手段を動作させないようにしたことを特徴とするフィルタ装置。
(2)前記信号変化判定手段は、判定値として設定される変化許容範囲に対して、前記アナログ信号の変化量が変化許容範囲内であれば非変化状態と判定し、前記アナログ信号の変化量が変化許容範囲外であれば変化状態と判定することを特徴とする(1)記載のフィルタ装置。
(3)前記変化許容範囲は、あらかじめ一定のアナログ信号を入力した際のA/D変換結果であるデジタル値のばらつきから求めた変化幅より広い範囲に設定されていることを特徴とする(2)記載のフィルタ装置。
(4)前記変化許容範囲は、測定対象である前記アナログ信号とは別に、一定のアナログ信号を与える基準入力をA/D変換した結果であるデジタル値のばらつきから随時求まる変化幅に応じて変更されることを特徴とする(2)記載のフィルタ装置。
(5)前記フィルタ手段は、複数回のA/D変換結果のデジタル値に対して平均をとることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のフィルタ装置。
(6)前記フィルタ手段は、A/D変換結果のデジタル値に対してロー・パス・フィルタ処理をすることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のフィルタ装置。
(7)前記フィルタ手段は、前記アナログ信号の変化量に応じてフィルタ強度を変更することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載のフィルタ装置。
(8)前記フィルタ強度は、前記変化許容範囲内において、前記アナログ信号の変化がないときに最も強く、前記アナログ信号の変化が大きくなるにつれて連続的に少しずつ弱くなることを特徴とする(7)記載のフィルタ装置。
(9)アナログ信号に重畳されたノイズを除去するフィルタ回路と、
該フィルタ回路によるフィルタ処理後のアナログ信号と、フィルタ処理前のアナログ信号を比較し、アナログ信号の変化量を抽出する変化量抽出回路と、を有し、
該変化量抽出回路は、アナログ信号の変化量に応じて、前記フィルタ回路のフィルタ強度を変化させることを特徴とするフィルタ装置。
(10)前記フィルタ回路は、抵抗及びコンデンサで構成されたロー・パス・フィルタであり、前記変化量抽出回路は、アナログ信号の変化量に応じて、前記抵抗及びコンデンサの少なくとも一方の特性値を変化させることを特徴とする(9)記載のフィルタ装置。
本発明によれば次のような効果がある。
入力信号の変化量に応じてフィルタの強度を変化させることにより、入力信号の変化への追従を遅らせずに、A/D変換結果を安定させることができる。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す構成図である。前出の図と同一のものは同一符号を付ける。
センサ等からのアナログ入力信号1は、アナログ回路12で、信号の大きさがA/D変換回路13の入力範囲に調整される。A/D変換回路13で、アナログ信号1はデジタル値に変換される。
フィルタ手段31では、複数回のA/D変換結果の平均をとることや、デジタル値に対してフィルタ演算を施すことが行われる。
平均化処理では、より多くのデータの平均をとることで、A/D変換結果をより安定させることができ、フィルタ演算としてのLPF処理では、カットオフ周波数をより低い周波数に設定することで、A/D変換結果をより安定させることができる。
信号変化判定手段32は、本フィルタ装置により得られた前回のデジタル値の結果(前回値y(n-1))と、今回A/D変換回路13から得られたデジタル値(今回変換値x(n))との差が変化許容範囲内に収まっている場合には、処理切替手段33a,33bをフィルタ手段31側へ切り替える。フィルタ手段31は、前回値y(n-1)と今回変換値x(n)を用いてフィルタ処理を施し、この処理の結果を今回のデジタル値の結果(今回値y(n))とする。
一方、信号変化判定手段32は、前回値y(n-1)と今回変換値x(n)の差が変化許容範囲内に収まっていない場合には、処理切替手段33a,33bをフィルタ手段31とは反対側へ切り替える。その結果、今回変換値x(n)をそのまま今回値y(n)とする。
図2は変化許容範囲の設定の考え方を示す図である。
あらかじめ、一定のアナログ信号を入力した場合、理想値に対し、A/D変換結果であるデジタル値はある変動幅を持ってばらつく。このデジタル値の最大値及び最小値から変動幅を求めておき、この変動幅より広い範囲にアナログ信号が非変化状態か変化状態かを判定するための変化許容範囲を設定する。
または、アナログ入力モジュールの動作中に、アナログ入力モジュールの外部又は内部から一定の基準入力であるアナログ信号(図1の基準入力2)に対してA/D変換を施した結果の変動幅を監視しておき、この変動幅の変化に応じて変化許容範囲を変更していくようにしてもよい。このようにすれば、アナログ入力モジュールの持つ動作特性の差異、設置環境による動作特性変化、経年変化に伴う動作特性の変化といった状況にも容易に対応することができる。
図3は本発明の動作手順を示したフローチャートである。
アナログ信号のA/D変換値(今回変換値x(n))を取り込み(S10)、本フィルタ装置により得られた前回のデジタル値の結果(前回値y(n-1))との比較を行う(S20)。
前回値y(n-1)と今回変換値x(n)の差が変化許容範囲内に収まっている場合には、今回変換値x(n)に対するフィルタ処理を行い(S30)、フィルタ処理結果が今回値y(n)とする(S40)。
一方、前回値y(n-1)と今回変換値x(n)の差が変化許容範囲内に収まっていない場合には、今回変換値x(n)でフィルタ処理等の演算を初期化し(S50)、今回変換値x(n)をそのまま今回値y(n)とする(S60)。
図4はフィルタ強度を一定とした際の変化許容範囲との関係図である。
前回値y(n-1)と今回変換値x(n)の差が変化許容範囲内にあるときはフィルタ処理を行い、変化許容範囲内にないときはフィルタ処理を行わないようにしたもので、フィルタ処理を行う場合、フィルタ処理の強さ(フィルタ強度)は一定である。
図5はフィルタ強度を一定とした際の信号変化の様子を示した図である。
図中のAはA/D変換回路に入るアナログ信号波形、BはA/D変換結果(今回変換値)、Cは本発明のフィルタ強度を一定とした場合のフィルタ処理による出力値(今回値又は前回値)、Dは信号の変化状態を判定するための変化許容範囲を示す。
例えば、今回変換値B2は、前回値C1との差が変化許容範囲Dに収まっているので、今回変換値B2に対してフィルタ演算処理を施して今回値C2とする。これにより、デジタル信号の変動が、フィルタ処理を施さない場合の変化量|B2−C1|に比べ、|C2−C1|と抑えられている。
このように、今回変換値の前回値からの変化量|x(n)−y(n-1)|が変化許容範囲内に収まっている場合は、フィルタ処理を施すのでデジタル信号の変動を抑えることができる。
一方、例えば、今回変換値B5は、前回値C4との差が変化許容範囲Dに収まっていないので、今回変換値B5に対してフィルタ演算処理を施さずに今回変換値B5をそのまま今回値C5とする。これにより、アナログ信号の変化への追従の速さを確保することができる。
このように、今回変換値の前回値からの変化量|x(n)−y(n-1)|が変化許容範囲に収まっていない場合は、フィルタ処理を施さないのでデジタル信号の変動を抑えることはできないが、この状態はアナログ信号が実際に変化している状態であり、アナログ信号の変化に起因してデジタル信号の変動より大きな変化が生じている状態であるので、デジタル信号の変動を抑えきれなくても問題とはならない。
図6はフィルタ強度を一定とした際の他の信号変化の様子を示した図である。
図中のEはA/D変換回路に入るアナログ信号波形、FはA/D変換結果(今回変換値)、Gは本発明のフィルタ強度を一定とした場合のフィルタ処理による出力値(今回値又は前回値)、Dは信号の変化状態を判定するための変化許容範囲を示す。
アナログ信号がゆっくり変化する場合、前回値Gと今回変換値Fとの差が徐々に開いていき、今回変換値F5では、前回値G4との差が変化許容範囲Dを越え、一気に今回値がG5へと変化してしまう。
このように、入力のアナログ信号は一定の変化速度で推移しているにも関わらず、フィルタ処理後のデジタル値は階段状に変化してしまい、ランプ入力に対しては問題が残る。これは、フィルタ処理の強度を弱くすること(例えば、平均化処理であれば平均化データの個数を少なくすることや、LPFであればカットオフ周波数を高い周波数に設定すること)で、階段状に現れるデジタル値の急変を小さいものに抑えることができるが、この場合にはもともと意図していたアナログ信号が変化しない場合のデジタル値の変動の抑制効果も犠牲にしてしまうこととなる。
図7はフィルタ強度を可変とした際の変化許容範囲との関係図である。
前回値y(n-1)と今回変換値x(n)の差(信号変化量)が変化許容範囲内にあるときはフィルタ処理を行い、変化許容範囲内にないときはフィルタ処理を行わないようにしたものであり、かつ、フィルタ処理を行う場合、信号変化量に応じてフィルタ強度を変更する。具体的には、変化許容範囲内において、信号変化がないときにフィルタ強度を最も強くし、信号変化量が大きくなるにつれてフィルタ強度を連続的に少しずつ弱くしている。
図8はフィルタ強度を可変とした場合の信号変化の様子を示した図である。
図中のEはA/D変換回路に入るアナログ信号波形、FはA/D変換結果(今回変換値)、Hは本発明のフィルタ強度を可変とした場合のフィルタ処理による出力値(今回値又は前回値)、Dは信号の変化状態を判定するための変化許容範囲を示す。
アナログ信号がゆっくり変化する場合、フィルタ処理を施すことになるが、前回値Hと今回変換値Fの差が開くと図7のようにフィルタ強度が弱くなり、フィルタ処理による出力値Hのアナログ信号Eに対する追従性が高くなる。
また、フィルタ強度は信号変化量が大きくなるに連れて徐々に小さくなるので、信号変化量が変化許容範囲Dを越える前後においてフィルタ処理による出力値Hが急変することはなくなる。
このように、フィルタ強度を変化許容範囲内において、信号変化量がないときに最も強く、信号変化量が大きくなるにつれて連続的に少しずつ弱くなるようにすることで、アナログ信号が安定している場合は、フィルタ強度を強いものとしてデジタル値の安定性を高めることができるとともに、変化許容範囲を越えるアナログ信号の変化が生じた場合にも、フィルタ処理を施さないでアナログ信号の変化への追従速度を確保することができる。
図9は本発明をアナログ信号に対するフィルタ処理で実現する場合の構成図である。
アナログ入力信号1は、アナログ回路12で、信号の大きさが調整される。アナログのフィルタ回路(LPF)41を通した後のA/D変換回路13直前の値と、アナログ回路12からの信号の差を変化量抽出回路42にて求め、抽出した変化量に応じてLPF41の抵抗R41及びコンデンサC41の特性値を変化させることで、LPF41の動作強度を変化させる。その後、この信号をA/D変換回路13に与えることで、アナログ信号1はデジタル値に変換され、マイクロプロセッサ等のデジタル処理部20のデータ処理部22でデジタル値が処理される。
このようにすることで、アナログ信号に対するフィルタ処理においても、ノイズによる変動を抑えつつ信号の変化への追従速度を確保した変換結果を得ることができる。
図10から図15は、実際にPLCのアナログ入力モジュールに本発明のフィルタ装置を搭載した場合の効果を示す動作結果である。
本アナログ入力モジュールは、16bitのA/D変換器を備え、変換周期50usで動作する。変換データ(A/D変換のデジタル値)の分解能は0.5mVである。
図10から図12は、アナログ入力信号を+75mVから−75mVにステップ状に変化させた場合のデジタル値の変化(+150から−150に変化する)をプロットしたものであり、図中の丸印がデジタル値のプロット点を表す。
図10はステップ入力に対してフィルタ処理を施さなかった場合の動作を示した図である。
アナログ信号が変化していない状態(時間2485ms〜2500ms及び2500ms〜2565ms)でデジタル値が変動している様子が分かる。ただし、アナログ信号がステップ状に変化した瞬間(2500ms前後)の信号の変化への追従性は十分な速度である(デジタル値+150から−150へ一気に変化している)。
図11はステップ入力に対して従来のフィルタ処理を施した場合の動作を示した図である。
アナログ信号が変化していない状態(時間2450ms〜2465ms)でデジタル値の変動が抑えられ、値が安定している。しかし、アナログ信号がステップ状に変化した瞬間(2465ms)からの信号変化に対してもフィルタが動作してしまい、信号変化に追従できていない。
図12はステップ入力に対して本発明のフィルタ処理を施した場合の動作を示した図である。
アナログ信号が変化していない状態(時間2485ms〜2500ms及び2500ms〜2565ms)でデジタル値の変動が抑えられて安定している様子が分かる。また、アナログ信号がステップ状に変化した瞬間(2500ms前後)の信号の変化への追従性も十分な速度である(デジタル値+150から−150へ一気に変化している)。
これにより、本発明のフィルタ装置によるフィルタ処理は、デジタル信号の変動抑制と信号変化への追従性の両立ができることが確認できる。
図13から図15は、アナログ入力信号を0Vから1V/sの速さでランプ状に変化させた場合のデジタル値の変化をプロットしたものであり、図中の丸印がデジタル値のプロット点を表す。
図13はランプ入力に対してフィルタ処理を施さなかった場合の動作を示した図である。
時間10ms当りデジタル値が20程度ずつ増加している様子が分かる。ただし、デジタル値が変動し、幅のあるプロットとなっている。
図14はランプ入力に対して本発明のフィルタ処理でフィルタ強度を一定とした場合の動作を示した図である。
デジタル値は階段状にところどころ急変している様子が分かる。フィルタ強度を一定とした場合、ランプ入力に対して適切なフィルタ処理が成されていない。
図15はランプ入力に対して本発明のフィルタ処理でフィルタ強度を可変とした場合の動作を示した図である。
時間10ms当りデジタル値が20程度ずつ増加している様子が分かる。さらに、デジタル値の変動が除去された直線的なプロットとなっている。
これにより、フィルタ強度を可変とすることで、ランプ入力に対しても適切なフィルタ処理が成されていることが確認できる。
本発明の一実施例を示す構成図である。 変化許容範囲の設定の考え方を示す図である。 本発明の動作手順を示したフローチャートである。 フィルタ強度を一定とした際の変化許容範囲との関係図である。 フィルタ強度を一定とした際の信号変化の様子を示した図である。 フィルタ強度を一定とした際の他の信号変化の様子を示した図である。 フィルタ強度を可変とした際の変化許容範囲との関係図である。 フィルタ強度を可変とした場合の信号変化の様子を示した図である。 本発明をアナログ信号に対するフィルタ処理で実現する場合の構成図である。 ステップ入力に対してフィルタ処理を施さなかった場合の動作を示した図である。 ステップ入力に対して従来のフィルタ処理を施した場合の動作を示した図である。 ステップ入力に対して本発明のフィルタ処理を施した場合の動作を示した図である。 ランプ入力に対してフィルタ処理を施さなかった場合の動作を示した図である。 ランプ入力に対して本発明のフィルタ処理でフィルタ強度を一定とした場合の動作を示した図である。 ランプ入力に対して本発明のフィルタ処理でフィルタ強度を可変とした場合の動作を示した図である。 従来のフィルタ処理を示す構成図である。
符号の説明
1 アナログ信号
2 基準入力
13 A/D変換回路
31 フィルタ手段
32 信号変化判定手段
33a,33b 処理切替手段
41 フィルタ回路
42 変化量抽出回路
C41 コンデンサ
R41 抵抗

Claims (10)

  1. アナログ信号をデジタル信号にA/D変換して扱う機器のフィルタ装置であって、
    前記アナログ信号が非変化状態か変化状態かを判定する信号変化判定手段と、
    前記アナログ信号及びデジタル信号の少なくとも一方に重畳されたノイズを除去するフィルタ手段と、
    該フィルタ手段によるフィルタ処理を実行するかしないかを切り換える処理切替手段と、を有し、
    該処理切替手段は、前記信号変化判定手段の判定結果が、非変化状態のときは前記フィルタ手段を動作させ、変化状態のときは前記フィルタ手段を動作させないようにしたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記信号変化判定手段は、判定値として設定される変化許容範囲に対して、前記アナログ信号の変化量が変化許容範囲内であれば非変化状態と判定し、前記アナログ信号の変化量が変化許容範囲外であれば変化状態と判定することを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  3. 前記変化許容範囲は、あらかじめ一定のアナログ信号を入力した際のA/D変換結果であるデジタル値のばらつきから求めた変化幅より広い範囲に設定されていることを特徴とする請求項2記載のフィルタ装置。
  4. 前記変化許容範囲は、測定対象である前記アナログ信号とは別に、一定のアナログ信号を与える基準入力をA/D変換した結果であるデジタル値のばらつきから随時求まる変化幅に応じて変更されることを特徴とする請求項2記載のフィルタ装置。
  5. 前記フィルタ手段は、複数回のA/D変換結果のデジタル値に対して平均をとることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルタ装置。
  6. 前記フィルタ手段は、A/D変換結果のデジタル値に対してロー・パス・フィルタ処理をすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルタ装置。
  7. 前記フィルタ手段は、前記アナログ信号の変化量に応じてフィルタ強度を変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフィルタ装置。
  8. 前記フィルタ強度は、前記変化許容範囲内において、前記アナログ信号の変化がないときに最も強く、前記アナログ信号の変化が大きくなるにつれて連続的に少しずつ弱くなることを特徴とする請求項7記載のフィルタ装置。
  9. アナログ信号に重畳されたノイズを除去するフィルタ回路と、
    該フィルタ回路によるフィルタ処理後のアナログ信号と、フィルタ処理前のアナログ信号を比較し、アナログ信号の変化量を抽出する変化量抽出回路と、を有し、
    該変化量抽出回路は、アナログ信号の変化量に応じて、前記フィルタ回路のフィルタ強度を変化させることを特徴とするフィルタ装置。
  10. 前記フィルタ回路は、抵抗及びコンデンサで構成されたロー・パス・フィルタであり、前記変化量抽出回路は、アナログ信号の変化量に応じて、前記抵抗及びコンデンサの少なくとも一方の特性値を変化させることを特徴とする請求項9記載のフィルタ装置。
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