JP2007116238A - 色変換装置、色変換方法、および色変換プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換方法、および色変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より簡単な処理によって、色の連続性の向上を図りつつグレー軸近傍における色づきを防止することができる色変換装置を提供する。
【解決手段】入力画像色空間における入力色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置30において、DLUT31は、入力画像色空間の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している。補間演算部32は、入力色値に応じてDLUT31の格子点から複数の参照格子点を選択し、当該複数の参照格子点に対応づけられた出力画像色空間の色値を用いて、入力画像色空間における入力色値と各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、変換後の色値を求める。補間演算部32は、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いる場合に、各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像色空間における入力画像信号の色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置、色変換方法、および色変換プログラムに関する。
入力画像色空間における入力画像信号の色値(以下、適宜「入力色値」と称す)を、出力画像色空間における色値(以下、適宜「出力色値」と称す)に変換する色変換方法として、多次元ルックアップテーブルと補間演算処理とを併用するものが知られている。この色変換方法では、入力画像色空間を複数に分割する単位補間立体の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を格子点データとして保持する多次元ルックアップテーブルを用意しておく。そして、ある入力色値の変換に際しては、当該入力色値が属する単位補間立体を特定し、特定された単位補間立体の複数(4個以上)の格子点を補間に用いる参照格子点として選択する。そして、選択された複数の参照格子点の格子点データを用いて入力色値に対応する出力色値を補間演算により求める。この補間演算では、入力画像色空間における入力色値と各参照格子点との位置関係(近さ)に応じて各参照格子点についての重み付け係数を決定し、決定された重み付け係数により複数の参照格子点の格子点データを重み付けして加重平均する。
しかし、単純に入力色値と各参照格子点との位置関係によって補間演算の重みを決定する上記の方法では、グレー軸近傍の色が色づくことがあり、粒状性を悪化させる原因となっている。特に、スキャナで読み取ったグレー部分を処理する場合、読み取り時のノイズなどによって粒状性の悪化が目立ってしまう。
特許文献1には、グレー軸近傍における色づきを防止可能な技術として、グレー軸近傍ではグレー軸上の2つの格子点による2点補間を行い、それ以外の点では通常の補間(例えば8点補間)を行う方法が示されている。しかし、この方法では、グレー近傍点はすべてグレー軸と同じ再現となってしまい、またグレー軸近傍領域と近傍ではない領域の境目ができてしまう。すなわち、色の連続性に問題がある。
特許文献2には、色の連続性の向上を図りつつグレー軸近傍における色づきを防止する技術として、グレー近傍の入力色値については、その入力色値に対応する出力色値、および、その入力色値をグレー軸へ投影した無彩色の色値に対応する出力色値を求め、これらの出力色値をグレー軸からの距離により加重平均して最終的な出力色値を求めるものが提案されている。
特開2002−171419号公報 特開2001−251524号公報 特開2000−134497号公報
しかし、上記特許文献2に記載された技術では、入力色値に対応する出力色値Qcを求める通常の補間演算に加えて、入力色値のグレー軸への投影点の算出、入力色値と投影点との距離dの算出、投影点に対応する出力色値Qgを求める補間演算、および2つの出力色値Qc,Qgを距離dにより加重平均して最終的な出力色値を求める処理が必要となる。このため、色変換の処理や回路が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、より簡単な処理によって、色の連続性の向上を図りつつグレー軸近傍における色づきを防止することができる色変換装置、色変換方法、および色変換プログラムを提供する。
本発明に係る色変換装置は、入力画像色空間における入力画像信号の色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置において、前記入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、前記出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルと、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段と、を有し、前記補間演算手段が、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る色変換装置は、入力画像色空間における入力画像信号の色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置において、前記入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、前記出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルと、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段と、を有し、前記補間演算手段が、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする。
本発明に係る色変換方法は、入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換する色変換方法において、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算ステップを有し、前記補間演算ステップでは、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る色変換方法は、入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換する色変換方法において、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算ステップを有し、前記補間演算ステップでは、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする。
本発明に係る色変換プログラムは、入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換するための色変換プログラムにおいて、コンピュータを、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段として機能させ、前記補間演算手段が、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る色変換プログラムは、入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換するための色変換プログラムにおいて、コンピュータを、前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段として機能させ、前記補間演算手段が、前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする。
本発明によれば、より簡単な処理によって、色の連続性の向上を図りつつグレー軸近傍における色づきを防止することができる色変換装置、色変換方法、および色変換プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係る色変換装置30を含む画像処理装置1の構成を示すブロック図である。この画像処理装置1は、原稿の画像をスキャナで読み取って出力デバイス(プリントエンジン)により出力するカラーコピー機である。すなわち、本実施の形態では、本発明に係る色変換装置をカラーコピー機に適用した場合を例にとって説明する。ただし、本発明に係る色変換装置の用途は特に限定されない。
画像処理装置1全体の構成および動作について簡単に説明する。図1において、スキャナ10は、原稿の画像を光学的に読み取って濃度RGB信号を生成する。前段色変換部20は、スキャナ10により得られたRGB信号をマトリックス演算などでL信号に変換する。色変換装置30は、前段色変換部20により得られたL信号をダイレクトルックアップテーブル(DLUT)を用いてCMYK信号に変換する。トーン補正部40は、色変換装置30により得られたCMYK信号に対して出力デバイス(プリントエンジン)50に合わせたトーン補正を施す。出力デバイス50は、トーン補正後のCMYK信号に基づき、CMYK四色の色材(トナーやインク等)を用いて紙等の印刷媒体に画像を印刷する。
以下、本実施の形態に係る色変換装置30について詳しく説明する。色変換装置30は、多次元ルックアップテーブルと補間演算処理とを併用して、入力画像色空間における入力画像信号の色値(入力色値)を、出力画像色空間における色値(出力色値)に変換するものである。図1において、色変換装置30は、DLUT31と補間演算部32とを有する。
DLUT31は、入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を格子点データとして保持している。本実施の形態では、DLUT31は、図2に示されるようにL色空間を複数の単位立方体(単位立方格子)に分割し、各単位立方体の各格子点に対応づけて、当該格子点の座標値(L値)に対応するCMYK値を保持する3次元ルックアップテーブルである。より具体的には、DLUT31は、各格子点の座標(L,a,b)に対応したアドレスに対応づけて、格子点データ(C,M,Y,K)を格納しているメモリである。
補間演算部32は、入力色値に応じて、DLUT31の格子点から複数の参照格子点を選択し、選択された複数の参照格子点の格子点データを用いて、入力画像色空間における入力色値と各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた重み付け補間演算を行うことにより、入力色値の変換後の色値(すなわち入力色値に対応する出力色値)を求めるものである。この補間演算部32の機能は、適宜の構成により実現可能であり、例えばハードウェア回路によって実現されてもよいし、記録媒体に記録された色変換プログラムがコンピュータにより実行されることによって実現されてもよい。
補間演算部32は、具体的には、入力色値が属する単位立方体を特定し、特定された単位立方体の8個の格子点を参照格子点として選択する。そして、補間演算部32は、選択された8個の参照格子点の格子点データを用いて、入力色値に対応する出力色値を補間演算により求める。
ここで、一般的な補間演算について説明すると、補間演算では、単位立方体内における入力色値の位置に応じて、具体的には入力画像色空間における入力色値と各参照格子点との位置関係(近さ)に応じて、各参照格子点に対して同等に重み付けを行って、各参照格子点の重み付け係数を決定する。そして、下記式(1)のとおり、8個の参照格子点の格子点データを、それぞれ対応する重み付け係数で重み付けして加重平均を算出し、出力色値を求める。なお、式(1)において、Pは出力色値、P(iは1〜8の整数)はi番目の参照格子点の格子点データ、Wはi番目の参照格子点の重み付け係数であり、重み付け係数Wの総和は1である。
Figure 2007116238
例えば、入力色値が各色8ビットのL値であり、DLUT31が各軸16分割されて(17×17×17)個の格子点を持つLUTである場合、補間演算部32は、入力色値の上位4ビットにより当該入力色値が属する単位立方体(参照格子点)を決定し、単位立方体内の位置に相当する下位4ビットにより各参照格子点の重み付け係数を算出して補間演算を行う。
上記の重み付け係数は、例えば体積比によって決定することができる。すなわち、入力色値を通りL各軸に垂直な平面によって単位立方体を8個の直方体に分割し、各参照格子点の重みとして、当該参照格子点の対角に位置する参照格子点を頂点に持つ直方体の体積を用いることができる。図3を参照すると、この重み付け方法では、入力色値(点A)に対応する出力色値Pは、下記式(2)により算出される。なお、式(2)において、(x,y,z)(0≦x,y,z≦1)は入力色値(点A)の単位立方体内での座標、P(iは1〜8の整数)は参照格子点Bの格子点データである。
Figure 2007116238
先述したとおり、上記のような単純に入力色値と各参照格子点との位置関係によって補間演算の重みを決定する方法では、すなわち各参照格子点に同等に重み付けを行う方法では、グレー軸近傍の色が色づくことがあり、粒状性を悪化させる原因となっている。
そこで、本実施の形態では、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合、各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いることとする。
具体的には、補間演算部32は、入力色値がグレー軸上の格子点を含まない単位立方体に属する場合には、入力色値と各参照格子点との近さに応じた重み付け係数Wを用いて一般的な補間式(1)により補間演算を行う。一方、入力色値がグレー軸上の格子点を含む単位立方体に属する場合には、グレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数W’を用いて下記グレー軸近傍用の補間式(3)により補間演算を行う。なお、式(3)において、W’はi番目の参照格子点の重み付け係数であり、その総和は1である。また、グレー軸上の参照格子点については、W’>Wが成立する。
Figure 2007116238
より具体的には、重み付け係数を体積比によって決める例では、補間演算部32は、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いない場合には、上記一般的な補間式(2)により補間演算を行う。一方、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いる場合には、入力色値の単位立方体内での位置(x,y,z)のうち、a−b平面内の座標(x,y)を、よりグレー軸に近い座標(x’,y’)(x’<x,y’<y)に補正し、(x,y)の代わりに(x’,y’)を用いて下記グレー軸近傍用の補間式(4)により補間演算を行う。
Figure 2007116238
ここで、座標値xをx’に補正する関数x’=f(x)は、x’<xとなるように適宜に決められればよいが、色の連続性を保つ観点より、例えば図4に示すように、座標(0,0)と(1,1)とを滑らかに結ぶ関数であることが好ましい。座標値yをy’に補正する関数についても同様である。なお、上記座標の補正は、関数x’=f(x),y’=f(y)を用いた演算処理により実行されてもよいし、同関数に相当するルックアップテーブルを用いて実行されてもよい。
各参照格子点についての重み付け係数は入力色値の位置(x,y,z)で決まるので、当該位置(x,y,z)を補正することは各参照格子点の重み付け係数を変えることに等しい。そして、補間式(2)と補間式(4)とを比較すれば分かるように、グレー軸上の格子点B,Bの重み付け係数は、それぞれ、(1−x)・(1−y)・(1−z)から(1−x’)・(1−y’)・(1−z)に、(1−x)・(1−y)・zから(1−x’)・(1−y’)・zに増している。
別の見方をすれば、本実施の形態では、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いる場合、図5に示されるように、入力画像色空間においてグレー軸に近づくように入力色値(点A)を補正し、補正後の色値(点C)について一般的な補間演算を行う。すなわち、グレー軸に近づけられた補正後の色値を入力色値として、各参照格子点に同等に重み付けする一般的な補間演算により出力色値を求め、当該出力色値を元の入力色値に対応する出力色値とする。
以上のとおり、本実施の形態では、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いる。このため、本実施の形態によれば、グレー軸上の参照格子点の重みを増やすことによって、グレー軸近傍における色づきや粒状性の悪化を防ぐことができる。また、グレー軸上の参照格子点の重みを増やすことによって、グレー軸近傍での出力信号をなまらせることでノイズの低減、色の連続性の向上を図ることができる。また、グレー軸上の参照格子点のみを用いる特許文献1に記載の技術と比較して、色の連続性の向上を図ることができる。また、グレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いることによってグレー軸上の参照格子点の重みを増やすので、複雑な演算処理を経て結果的にグレー軸上の参照格子点の重みが増す特許文献2に記載の技術と比較して、処理の簡易化を図ることができる。
また、本実施の形態では、参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、入力画像色空間においてグレー軸に近づくように入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行う。このため、本実施の形態によれば、入力色値の座標補正という簡単な処理によって、グレー軸上の参照格子点の重みを増やすことができ、色づきや粒状性の悪化の防止、ノイズの低減、あるいは色の連続性を容易に図ることができる。また、通常の補間演算式をそのまま利用することが可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更することができる。例えば、入力画像色空間および出力画像色空間は、それぞれ、L色空間およびCMYK色空間に限られず、RGB色空間、YCC色空間、L色空間、CMYK色空間など、他の色空間であってもよい。また、入力画像色空間および出力画像色空間は、互いに同一の色空間であってもよい。すなわち、本発明は、いわゆる色空間変換だけでなく、ガミュート圧縮、色バランス調整、コントラスト補正、明るさ補正、彩度補正など、各種の色変換処理に適用可能である。
また、上記実施の形態では、単位補間立体として立方体を用いる立方体補間を行う場合を例示したが、三角柱補間や四面体補間など、他の補間法であってもよい。
また、上記実施の形態では、重み付け係数を体積比により決定する例を示したが、他のパラメータに基づいて決定してもよい。例えば、入力画像色空間における各参照格子点と入力色値との距離を求め、当該距離に基づいて各参照格子点の重み付け係数を決定することができる。例えば、距離の逆数を重み付け係数とすることができる。
また、上記実施の形態では、入力色値の位置を補正することでグレー軸上の参照格子点の重みを増やすこととしたが、重みの増やし方はこれに限られない。例えば、補間式(3)の各重み付け係数W’は、補間式(1)の各重み付け係数Wに補正係数αを乗じた値α・Wであってもよい。ここで、αは、定数であってもよいが、好適には入力色値の位置(x,y,z)の関数である。
また、上記実施の形態では、参照格子点としてグレー軸上の格子点を使用しない場合には一般的な補間演算を行うこととしたが、本発明においては、グレー軸上の格子点を使用しない場合の補間処理は、特に限定されない。したがって、例えば、入力色値がグレー軸上の格子点を含まない単位立方体に属する場合において、入力色値をグレー軸に近づける補正を行っても構わない。
実施の形態に係る色変換装置を含む画像処理装置の構成を示すブロック図である。 DLUTを説明するための図である。 一般的な補間方法を説明するための図である。 入力色値の補正に用いられる関数を示す図である。 実施の形態におけるグレー軸近傍での補間方法を説明するための図である。
符号の説明
1 画像処理装置、10 スキャナ、20 前段色変換部、30 色変換装置、31 ダイレクトルックアップテーブル(DLUT)、32 補間演算部、40 トーン補正部、50 出力デバイス。

Claims (6)

  1. 入力画像色空間における入力画像信号の色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置において、
    前記入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、前記出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルと、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段と、を有し、
    前記補間演算手段が、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする色変換装置。
  2. 入力画像色空間における入力画像信号の色値を、出力画像色空間における色値に変換する色変換装置において、
    前記入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、前記出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルと、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段と、を有し、
    前記補間演算手段が、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする色変換装置。
  3. 入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換する色変換方法において、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算ステップを有し、
    前記補間演算ステップでは、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする色変換方法。
  4. 入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換する色変換方法において、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算ステップを有し、
    前記補間演算ステップでは、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする色変換方法。
  5. 入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換するための色変換プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段として機能させ、
    前記補間演算手段が、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記各参照格子点に同等に重み付けする場合と比較してグレー軸上の参照格子点の重みを増やした重み付け係数を用いて、補間演算を行うことを特徴とする色変換プログラム。
  6. 入力画像色空間を複数に分割する格子の各格子点に対応づけて、出力画像色空間における色値を保持している多次元ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像色空間における入力画像信号の色値を、前記出力画像色空間における色値に変換するための色変換プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記入力画像信号の色値に応じて、前記多次元ルックアップテーブルの格子点から複数の参照格子点を選択し、前記多次元ルックアップテーブルによって求められる前記複数の参照格子点に対応づけられた前記出力画像色空間における色値を用いて、前記入力画像色空間における前記入力画像信号の色値と前記各参照格子点との位置関係に応じた重み付け係数を用いた補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求める補間演算手段として機能させ、
    前記補間演算手段が、
    前記参照格子点としてグレー軸上の格子点を用いた補間演算を行う場合に、前記入力画像色空間においてグレー軸に近づくように前記入力画像信号の色値を補正し、補正後の色値について補間演算を行うことにより、前記入力画像信号の変換後の色値を求めることを特徴とする色変換プログラム。
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