JP2007116068A - メモリ素子およびその製造方法 - Google Patents

メモリ素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007116068A
JP2007116068A JP2005308918A JP2005308918A JP2007116068A JP 2007116068 A JP2007116068 A JP 2007116068A JP 2005308918 A JP2005308918 A JP 2005308918A JP 2005308918 A JP2005308918 A JP 2005308918A JP 2007116068 A JP2007116068 A JP 2007116068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
magnetic
memory element
wire
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005308918A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Egawa
智浩 江川
Tomoyuki Miyake
知之 三宅
Hideaki Nagura
秀明 名倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005308918A priority Critical patent/JP2007116068A/ja
Publication of JP2007116068A publication Critical patent/JP2007116068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】単純な加工プロセスおよび簡略な成膜プロセスによって、磁性細線にピニングサイトを設けたメモリ素子を製造する。
【解決手段】基板1と、基板1上に設けられた堆積部2と、堆積部2に基板1の直上まで設けられた開口形状が矩形状の溝8と、溝8に設けられた磁性細線3と、磁性細線3にデータの記録を行なう書き込み素子4と、磁性細線3に記録されたデータを再生する読み込み素子5とを有しており、磁性細線3内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、溝8における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な湾曲部7を設けて、磁性細線3を第1側面の湾曲部7に沿って形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溝と、溝内外に形成される記録部となる磁性細線と、磁性細線に記録を行なう書き込み素子と、磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とで構成され、磁性細線内に複数のデータが記録されることによって形成される複数の磁壁を電流によって制御して移動させるメモリ素子およびその製造方法に関する。
近年、新型の不揮発性メモリへの期待が高まっている。これは、コスト競争力でフラッシュ・メモリに対抗しうるメモリが出現してきたからである。新型の不揮発性メモリのひとつとして、3次元型メモリが挙げられる。
一般的に、3次元型メモリは、セル・アレイを縦方向に積層したメモリであり、層数に応じて1ビットあたりの実効的なセル面積とセルあたりのコストとを削減することができる。3次元型メモリ中で、特に容量において、大きなポテンシャルを有する不揮発性メモリとして、IBM社が提案した磁性材料を用いた不揮発性メモリ(MRTM;Magnetic Race−Track Memory)がある。MRTMは、Si基板を有し、垂直方向に配置した磁性細線に情報を多数記録するため、1ビットあたりの実効的なセル面積が小さい。このような多ビットメモリ構成にすることにより、ビット単価(ビット当たりのコスト)を低下させることができる。
例えば、特許文献1にMRTMの基本構成が開示されている。図14は、特許文献1に記載されているMRTM単位セルを示す概略構成図である。MRTM単位セルは、磁性細線部100がU字型形状となってSi基板上の溝内に形成されている。図13の右拡大図に示すように、磁性細線部100の下には、磁性細線部100に記録を行なう書き込みデバイス101と、磁性細線部100に記録されたデータを再生する読み込みデバイス102とが配置されている。
書き込みデバイス101によって記録を行なう際、磁性細線部100内には磁化方向を記録情報とする記録部103と異なる磁化方向を持つ記録部103間に形成される磁壁104が形成される。書き込みデバイス101によって記録されたデータを再生する際、磁性細線部100にパルス電流を与えて磁壁104を移動させる、つまり、読み込みデバイス102上に所望の記録部103を移動させることにより、所望のデータを取得することが可能となる。例えば、記録部103の周期的長さを約0.1μm、磁性細線部100の深さ105を約10μmとすることにより、単位セルに約100ビットの記録を可能とした大容量メモリが実現できる。そして、図15に示すように、それぞれの単位セルを電気的に複数接続させることにより、メモリチップが構成される。
所望の領域にデータを記録し、所望のデータを再生するには、磁壁104の移動を制御する必要がある。一般的に磁壁104の移動の向きは、与えるパルス電流の向きによって変えることができる。また、磁壁104の移動量は、与えるパルス電流のパルス数によって変えることができる。しかし、磁性細線部100の形状に依存して磁壁104の移動量に誤差が生じる可能性が高い。このことから、移動した磁壁104が安定して存在し得るピニングサイトを形成する必要がある。そして、このピニングサイトの形成と電流パルスの制御により、磁壁104の移動を制御してやる必要がある。
図14の左拡大図に、磁壁104をピニングするための磁性細線部100の加工形状を示す。磁壁104の移動制御を行なうには、磁性細線部100内に磁壁104が安定してピニングされるピニングサイトを形成すればよい。この方法として、磁性細線部100にピニングサイトとなる括れ加工部106を形成する方法がある。この括れ加工部106位置で、磁壁104は安定して存在することができる。
磁性細線部100に加工を行なう上記方法以外に、ピニングサイトを形成する方法として、磁性細線部100を配置させる溝に加工を行なう方法が特許文献2に開示されている。磁壁104をピニングするための溝形状を図16に示す。まず、少なくとも2種類の材料を交互に積層(層Aおよび層B)させる。次に、エッチングによって磁性細線部100を埋め込むための2つの溝加工部107を形成する。エッチングを行なう際、層Aと層Bのエッチングレートの違いにより、図に示すような括れ形成部108を溝加工部107側面に形成することができる。この溝加工部107に磁性細線部100を埋め込むことにより、磁性細線部100に括れ形成部108による膜厚分布を与えることができる。この膜厚の薄い部分(ピニングサイト)で、磁壁104は安定して存在することが可能となり、磁壁104の移動を制御することができる。
米国特許第6834005号公報(平成16年12月21日 公開) 米国特許2004/0251232号公報(平成16年12月16日 公開)
特許文献1に記載されている磁壁104をピニングするための磁性細線部100の形状(ピニングサイト)の加工について、3次元的に配置する深さ10μm以上の磁性細線部100の側面に直接加工を行なうことは、Si基板上溝内への形成前および形成後であっても、共に困難である。そして、記録部103の周期的長さ(約0.1μm)ごとに、微細な加工を3次元的に配置された磁性細線部100全面にわたって行なうことは、加工プロセスが困難となることは明確である。
特許文献2に記載された磁性細線部100を配置させる溝加工部107に加工を行なう方法について、上記方法で大容量、低コストを特長とする多ビットメモリを実現するには、積層を多数行なう必要がでてくる。前述のような単位セルに100ビットの記録を可能とした大容量メモリを実現するには、合計200層以上の積層を行なうことが必要となることから、成膜プロセスが多く、製造時間/コストに問題が生じる。また、ウェハ全面において、厚さ約0.1μmの層を200層以上積層することから、ウェハ全面における高度な膜厚制御技術が必要となる。
すなわち、上記の特許文献に開示された技術では、磁性細線にピングサイトを設けるには、加工プロセスが複雑になるか、Si基板上の成膜プロセスが困難になるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、単純な加工プロセスおよび簡略な成膜プロセスによって、磁性細線にピニングサイトを設けたメモリ素子およびその製造方法を提供することである。
本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成することを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成することを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されている。
また、本発明のメモリ素子は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられ、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されている。
上記構成によれば、磁性細線を第1側面の凹凸形状に沿って形成している。そのため、磁性細線を直接加工することなく、磁性細線に膜厚分布を設けることができる。そして、この凹凸形状は、周期的に設けられているので、磁性細線内の磁壁を留めるピニングサイトとして用いることができる。
さらに、上記構成では、凹凸形状をエッチングの繰り返しにて形成している。そのため、従来のように異なる層を多数積層させる必要もなく、単に、基板の上に堆積部を設けるだけでよい。そのため、基板上の成膜プロセスが簡単で、製造時間が短くなり、コストが削減される。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、凹凸形状を等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことによって形成してしている。そのため溝内に配置させる磁性細線に直接括れ加工を行なうことなく周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁性細線内を移動する磁壁の移動位置を制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第1溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第1溝が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第1溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第1溝が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1溝における互いに対峙する2組の側面のうち、一方の側面を絶縁膜にて形成する一方、他方の側面(第1側面)をSiにて形成することができる。そのため、両側面のエッチングレートを変えることができる。従って、第1溝をエッチングした場合、エッチングレートの小さい絶縁膜の形状を殆ど変えることなく、第1側面に凹凸形状を形成することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第1溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第1溝に磁性材料を埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線を形成するにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線を形成するにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存させないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記単位セル間の上記基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記単位セル間の上記基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成されており、この括れ部上に磁性材料が設けられていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子での製造方法では、上記基板の上面かつ上記第1溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記基板の上面かつ上記第1溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設されていることが好ましい。
上記構成によれば、基板の上面かつ第1溝に対応する箇所に括れ部を配設している。つまり、第1溝の底面に括れ部を形成している。また、この括れ部は、凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配されている。従って、第1溝の第1側面および底面にU字型に磁性細線を形成した場合、かつ、第1側面および底面において連続的に磁壁の移動を連続的に制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第1溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第1溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体が設けられていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることが好ましい。
上記構成によれば、記録部である磁性細線や配線形成プロセス、または加工プロセスを簡略化することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けることを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子では、酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、磁性細線を凹凸形状が設けられた第3溝に沿って形成している。そのため、磁性細線を直接加工することなく、磁性細線に膜厚分布を設けることができる。そして、この凹凸形状は、周期的に設けられているので、磁性細線内の磁壁を留めるピニングサイトとして用いることができる。
さらに、上記構成では、凹凸形状をエッチングの繰り返しにて形成している。そのため、従来のように異なる層を多数積層させる必要もなく、単に、SOI基板の上に堆積部を設けるだけでよい。そのため、プロセスが簡単で、製造時間が短くなり、コストが削減される。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、凹凸形状を等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことによって形成してしている。そのため溝内に配置させる磁性細線に直接括れ加工を行なうことなく周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁性細線内を移動する磁壁の移動位置を制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記単位セル間の上記SOI基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記単位セル間の上記SOI基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成され、この括れ部上に磁性材料が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、単位セル間の上記堆積部上に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成している。そのため、単位セル間においても途切れることなく、連続的に磁壁の移動を連続的に制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記磁性細線は、さらに、上記第3溝および空洞部に磁性材料を埋め込むことにより形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記磁性細線は、さらに、上記第3溝および空洞部に磁性材料が埋め込まれることにより形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることが好ましい。
上記構成によれば、記録部である磁性細線や配線形成プロセス、または加工プロセスを簡略化することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部を配し、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けることを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部が配されており、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、磁性細線を凹凸形状が設けられた第4溝に沿って形成している。そのため、磁性細線を直接加工することなく、磁性細線に膜厚分布を設けることができる。そして、この凹凸形状は、周期的に設けられているので、磁性細線内の磁壁を留めるピニングサイトとして用いることができる。
さらに、上記構成では、凹凸形状をエッチングの繰り返しにて形成している。そのため、従来のように異なる層を多数積層させる必要もなく、単に、基板の上に堆積部を設けるだけでよい。そのため、プロセスが簡単で、製造時間が短くなり、コストが削減される。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、凹凸形状を等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことによって形成してしている。そのため溝内に配置させる磁性細線に直接括れ加工を行なうことなく周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁性細線内を移動する磁壁の移動位置を制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記単位セル間の上記堆積部上に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記単位セル間の上記堆積部上に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成されており、この括れ部上に磁性材料が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、単位セル間の上記堆積部上に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成している。そのため、単位セル間においても途切れることなく、連続的に磁壁の移動を連続的に制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記磁性細線は、さらに、上記第4溝に磁性材料を埋め込むことが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記磁性細線は、さらに、上記第4溝に磁性材料が埋め込まれることにより形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることが好ましい。
上記構成によれば、記録部である磁性細線や配線形成プロセス、または加工プロセスを簡略化することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成することを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成することを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子は、上記課題を解決するために、基板と、この基板の表面に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線は上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴としている。
また、本発明のメモリ素子は、上記課題を解決するために、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、磁性細線を第1側面の凹凸形状に沿って形成している。そのため、磁性細線を直接加工することなく、磁性細線に膜厚分布を設けることができる。そして、この凹凸形状は、周期的に設けられているので、磁性細線内の磁壁を留めるピニングサイトとして用いることができる。
さらに、上記構成では、凹凸形状をエッチングの繰り返しにて形成している。そのため、従来のように異なる層を多数積層させる必要もなく、単に、基板の上に堆積部を設けるだけでよい。そのため、プロセスが簡単で、製造時間が短くなり、コストが削減される。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、凹凸形状を等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことによって形成してしている。そのため溝内に配置させる磁性細線に直接括れ加工を行なうことなく周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁性細線内を移動する磁壁の移動位置を制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記堆積部上に絶縁層を堆積し、この絶縁層に第6溝を形成して、等方性エッチングすることにより上記第5溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記基板上に絶縁層を堆積し、この絶縁層に第6溝を形成して、等方性エッチングすることにより上記第5溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記基板上に堆積された絶縁層に形成された第6溝が等方性エッチングされることにより上記第5溝が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記堆積部上に絶縁層が堆積され、この絶縁層に第6溝が形成され、等方性エッチングされることにより上記第5溝が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝を形成して、これらの第7の溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第5溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第5溝が形成されることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝を形成して、これらの第7の溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第5溝を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝が形成され、これらの第7の溝に絶縁膜が埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第5溝が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、第5溝における互いに対峙する2組の側面のうち、一方の側面を絶縁膜にて形成する一方、他方の側面(第1側面)をSiにて形成することができる。そのため、両側面のエッチングレートを変えることができる。従って、第5溝をエッチングした場合、エッチングレートの小さい絶縁膜の形状を殆ど変えることなく、第1側面に凹凸形状を形成することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第5溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングして上記磁性細線を形成することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第5溝に磁性材料が埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側に上記磁性材料を残存させないように、エッチングされて上記磁性細線が形成されていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記基板の上面かつ上記第5溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記基板の上面かつ上記第5溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設されていることが好ましい。
上記構成によれば、基板の上面かつ第5溝に対応する箇所に括れ部を配設している。つまり、第5溝の底面に括れ部を形成している。また、この括れ部は、凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配されている。従って、第5溝の第1側面および底面にU字型に磁性細線を形成した場合、かつ、第1側面および底面において連続的に磁壁の移動を連続的に制御することができる。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体が設けられていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記単位セル間の上記基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記単位セル間の上記基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成され、この括れ部上に磁性材料が設けられていることが好ましい。
また、本発明のメモリ素子の製造方法では、上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することが好ましい。
また、本発明のメモリ素子では、上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることが好ましい。
上記構成によれば、記録部である磁性細線や配線形成プロセス、または加工プロセスを簡略化することができる。
本発明のメモリ素子の製造方法は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成している。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成している。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、以上のように、酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けている。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部を配し、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けている。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成している。
また、本発明のメモリ素子の製造方法は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成している。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されている。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられ、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されている。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられている
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部が配されており、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられている。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板の表面に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線は上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されている。
また、本発明のメモリ素子は、以上のように、基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されている。
従って、単純な加工プロセスおよび簡略な成膜プロセスによって、磁性細線にピニングサイトを設けたメモリ素子およびその製造方法を提供することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。
本実施の形態のMRTM(Magnetic Race-Track Memory)のメモリチップ(メモリ素子)は、図2に示すように、単位セルがマトリクス状に配されて構成されている。このメモリ素子は、磁性細線内を移動する磁壁の移動位置を制御するようになっている。そして、メモリ素子は、概略的には行方向に延びた磁性細線と、列方向に延びた書き込み素子および読み込み素子との交点に、単位セルが配されている。
磁性細線は、行方向に隣接する単位セルを互いに接続している。書き込み素子および読み込み素子は、列方向に延びて設けられている。なお、実際には、書き込み素子および読み込み素子は、それぞれ互いに独立した部材であるが、図2では、簡単のため、同一の部材にて示されている。
(単位セルの概略構成)
図1は、本実施の形態のメモリ素子を構成する単位セルを示す縦断面図である。
単位セルは、同図に示すように、Si基板(基板)1、Si堆積部(堆積部)2、磁性細線3、書き込み素子4、読み込み素子5、および括れ部6を有している。なお、説明の便宜上、基板1と堆積部2とを合わせて、「Si」と呼ぶこともある。基板1は、書き込み素子4および読み込み素子5を内蔵しており、単位セルの基台としての役割を有している。堆積部2は、基板1上に設けられており、磁性細線3を3次元的に配設する役割を有している。なお、図1は単位セルの断面図を示すしているが、説明の便宜上、ハッチングは磁性細線3のみに付されている。また、基板1と堆積部2とは必ずしも同じ材料である必要はない。
括れ部6は、磁性細線3に膜厚分布を与える役割を果たしており、図1に示すように、基板1上に周期的に配されている。この括れ部6上には、溝(空洞;第1溝)8が設けられており、この溝8を側面から取り囲むように、堆積部2が設けられている。この溝8に沿って磁性細線3が設けられている。
この溝8の互いに対峙する2組の側面のうち、一組の側面(第1側面)の形状は、図1に示すように、堆積部2側に凸の半球(湾曲部7;周期的括れ加工形状;凹凸形状)が高さ方向に連続して並んだ形状となっている。また、この湾曲部7の配置周期は、括れ部6の配置周期と同一であることが好ましい。
磁性細線3は、記録媒体としての役割と、隣接する単位セル1を互いに電気的に接続する役割と、を有している。この磁性細線3は、堆積部2の上面と、溝8の湾曲部7に沿った側面(第1側面)と、溝8の括れ部6に沿った底面と、のそれぞれに連続して形成されている。磁性細線3は、溝8の第1側面および溝8の底面において、それぞれ湾曲部7および括れ部6によって周期的な膜厚分布を有している。なお、図1には図示しないが、溝8の側面における、湾曲部7が形成されていない側面(第2側面)には、磁性細線3は設けられておらず、後述するように、絶縁膜13が配されている。
書き込み素子4は、磁性細線3にデータの記録を行なう一方、読み込み素子5は、磁性細線3に記録されたデータを再生する役割を有している。これらの書き込み素子4および読み込み素子5は、共に基板1内に埋め込まれている。書き込み素子4および読み込み素子5は、図1に示すように、隣接する括れ部6間に設けられている。
なお、書き込み素子4および読み込み素子5は、括れ部6のサイズに合わせて配置されている。また、上記の溝8の開口形状の幅は、約十nm〜数μmであり、溝8の深さは、約数百nm〜数十μmである。また、読み込み素子5は、例えば、上部3層は強磁性層で絶縁層を挟み込む構造となっています。強磁性層は上部が自由層であり、下部が固定層となっている。また、最下部層は配線層となっている。
また、湾曲部7、および括れ部6にて形成された磁性細線3の膜厚が薄い部分は、後述する磁壁23が安定して存在することが可能なピニングサイトとしての役割を有する。このような形状の磁性細線3と、磁壁23を移動させるパルス電流の制御により磁壁23の移動・位置を制御することができる。
次に、この単位セルの製造方法について、順を追って説明する。
(括れ部6、書き込み素子4、および読み込み素子5の形成方法)
まず、括れ部6、書き込み素子4、および読み込み素子5を形成する方法について説明する。図3(a)に示すように、基板1上に、絶縁膜9を形成する。この絶縁膜9は、例えば、SiOやSiなどの窒化膜である。次に、異方性エッチングにより、図3(b)に示すように、基板1上に括れ部6を周期的に形成する。
また、図示しないが、レジスト膜をパターン化し、異方性エッチングすることによって、基板1における書き込み素子6(図1参照)を配設する箇所(括れ部6と括れ部6との間の箇所)に穴(不図示)をあける。その後、この穴に書き込み素子4を埋め込む。書き込み素子4を埋め込んだ後、基板材料、基板と良質な成膜を行なえる半導体材料、または絶縁性の材料にて、書き込み素子4を覆う。次に、読み込み素子5(図1参照)についても同様の作業を行なう。
このような書き込み素子4および読み込み素子5の作製方法(ヘッド素子の作製方法)は、基本的にMRAMのヘッド作製方法と同じであり、確立された技術である。書き込み素子4および読み込み素子5の形成後、図3(c)に示すように、括れ部6を堆積部2で覆う。この堆積部2の材料は、基板材料、基板と良質な成膜を行なえる半導体材料、または絶縁性の材料である。なお、括れ部6の配置周期は、約数十nm〜数nmであり、括れ部6の高さは、数十nm〜数百nmである。
なお、括れ部6の形成プロセスは、図3(a)〜(c)に示したような絶縁膜9の成膜後にエッチングを行なうプロセスに限らず、堆積部(Si)2を直接エッチングするプロセスでもよい。
(湾曲部7を形成するための第1プロセス)
図4(a)〜(e)は、湾曲部7を形成するための第1プロセスにおける単位セルの平面図と、これら各々の平面図のA−A’に沿った断面図と、を示している。なお、図4(a)〜(e)では、説明の便宜上、書き込み素子4、読み込み素子5、および括れ部6は省略されている。なお、平面図と断面図との関係を分かり易くするため、平面図においても適宜、ハッチングが付されている。
まず、堆積部2の上面に第1レジスト膜10を形成し、この第1レジスト膜10に、図4(a)に示すような互いに離間した2つの第1穴11を設ける。これらの第1穴11の平面形状および断面形状は共に、図4(a)に示すように、矩形状となっている。
次に、図4(b)に示すように、TMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)やKOH水溶液などのウェットエッチングにより、第1レジスト膜10と連続した第2穴(第2溝;第7溝)12を堆積部2に設ける。なお、このウェットエッチングは、異方性エッチングである。
この、第2穴12は、基板1の直上まで(括れ部6が設けられている位置まで)達している。また、第2穴12の平面形状は、第1穴11の平面形状と同一の形状である。さらに、第2穴12の断面形状も矩形状となっている。
第2穴12を設けた後、図4(c)に示すように、第2穴12に絶縁膜13を充填する。この絶縁膜13としては、例えばSiO、または、Siなどを用いることができる。絶縁膜13の充填後、図4(d)に示すように、第1レジスト膜10上における、第1穴11の外側に第2レジスト膜14を形成する。この第2レジスト膜14は、図4(d)に示すように、平面形状が長方形の第3穴15を有している。さらに、図4(e)に示すように、第1穴11の間に配された第1レジスト膜10(第1レジスト膜10の一部分)を除去する。これにより、図4(e)に示すように、第2穴12内に埋め込まれた絶縁膜13およびこれらの間にある堆積部2(Si)の一部が表面に露出する。
(湾曲部7を形成するための第2プロセス)
図5(a)〜(d)は、湾曲部7を形成するための第2プロセスにおける単位セルの平面図と、これら各々の平面図のB−B’に沿った断面図と、を示している。
図5(a)に示す平面図は、図4(e)に示す平面図を90°回転させた平面図である。まず、図5(a)に示すように、SF6ガスによって、Si(堆積部2)を等方性エッチングする。これにより、堆積部2(Si)がエッチングされて、溝部分16が形成される。
この際、Siに比べて、絶縁膜13のエッチングレートは小さいので、絶縁膜13の形状は殆ど変化しない。そのため、溝部分16は、対向する2組の側面のうち、一組(絶縁膜13が形成された方)の側面は、絶縁膜13に沿って平らになり、他組の側面はエッチングされて湾曲する。この湾曲した部分は、図5(a)に示すように、堆積部2側に凸の半球(湾曲部7)となっている。
次に、図5(b)に示すように、C4F8ガスを用いて、保護膜17を溝部分16に堆積する。さらに、SF6ガスによって、Siを等方性エッチングする。この等方性エッチングにより、図5(c)に示すように、溝部分16の底面側の保護膜17が、溝部分16の側面側の保護膜よりも先に除去され、溝部分18が形成される。
そして、これ以降、溝部分18、…への保護膜17の堆積、および、等方性エッチング、を溝が基板1の直上にくるまで、交互に繰り返す。換言すれば、保護膜17堆積ステップと等方性エッチングステップとを1サイクルとして交互に繰り返す。これにより、図5(d)に示すように、高アスペクト比の溝8を形成することができる。この溝8の側面は、湾曲部7が深さ方向へ周期的に並んでいる。最後に、同図に示すように、第1レジスト膜10および第2レジスト膜14を取り除く。
なお、等方性エッチングされたそれぞれの溝(溝部分16・溝部分18…)の深さは、数十nm〜数百nmである。また、等方性エッチングを行なう際の深さ方向へのエッチングレートは数百nm〜数μm/minであり、横方向へのエッチングレートは20nm/minである。
また、溝8の形成は、堆積部2のエッチングにて行なわれるので、絶縁性の材料から形成された括れ部6は残存する。また、保護膜17の上に、周期的に並んだ括れ部6を保ちつつ、SiO膜を形成してもよい。高アスペクト比な溝8を形成するにあたり、初期段階での保護膜17がエッチングに耐えることができなければ、加工途中でSiO膜を溝8内に堆積してもよい。また、括れ部6の形状および周期を変えるには、エッチングレート、エッチング時間、または保護膜17の堆積時間を変えればよい。
溝8側面に湾曲部7を形成する方法として、溝8が所望の深さに達するまでの等方性エッチングステップと、保護膜17堆積ステップとを1サイクルとして交互に繰り返す加工プロセス以外に、光アシスト電解エッチング法などを用いても構わない。光アシスト電解エッチング法は、高アスペクト比のエッチングが可能なウェットエッチングプロセスであり、溝周辺の空乏層の幅を制御することにより、上記と同じように側面に周期的湾曲部7を形成することができる。また、溝8の内外に関わらず、磁性細線3周辺は、絶縁性の材料のみに覆われる、または接触する構成として構わない。
(磁性細線3を形成する方法)
次に、磁性細線3の形成方法について説明する。図6(a)に示すように、溝8に磁性材料19を埋め込む。この埋め込みは、めっきプロセスなどである。磁性材料19は、FeNi、FePt、FeCr、またはFeVなどである。埋め込んだ磁性材料19の上に、同図に示すように、第3レジスト膜20を形成する。この第3レジスト膜20は、図6(b)に示すように、磁性材料19に対して異方性エッチングを行なった際に、溝8における湾曲部7が形成された側面に磁性細線3が残るように配置する。このように配置することにより、異方性エッチングを行なうと、溝8における湾曲した側面(第1側面)および底面に磁性細線3が残り、絶縁膜13が形成されている側面(第2側面)に磁性細線3が残らないようになる。
なお、溝8の側面(第1側面)に配された磁性細線3と、溝8の底面に配された磁性細線3とは互いにほぼ同じ膜厚となることが好ましい。なお、隣接する単位セル同士の連結は、磁性細線3で行なってもよいし、金属で行なってもよい。
溝8の底面に形成された磁性細線3は、括れ部6により、周期的膜厚分布を有する。また、溝8の底面に形成された括れ部6によって磁性細線3に形成された括れを、磁性細線3における、溝5の底面側と反対側に形成してもよい。これにより磁性細線3に対称的な括れを設けることができる。これは、図5(a)において、予め括れ部6と同様の構造を形成しておき、さらに異方性エッチングを行なうことにより可能である。これにより、磁性細線3に対称的な括れを与えることができる。例えば、磁性細線括れ幅21は、磁性細線幅22の50〜70%の膜厚である。
また、湾曲部7が形成されている側面のみへの磁性細線3の形成は、レーザアブレーション法などを用いて、溝8の側面のみに磁性材料19を形成することにより行なってもよい。また、溝8の内外に関わらず、磁性細線3周辺は、絶縁性の材料のみに覆われる、または接触する構成として構わない。上記のようにして形成した、単位セルを同じ方向にして、2次元平面的に、連続的、かつ、電気的に結合して、これらをアレイ化することによりメモリ素子を作製することができる。
また、図7に示すように、書き込み素子4、読み込み素子5、および括れ部6を隣接する単位セルと単位セルとの間(より詳細には、堆積部2の上面部)に形成してもよい。この場合、図3(c)に示したような、括れ部6をSi(堆積部2)で覆う、というプロセスは省略できる。括れ部6の形成プロセスは、図3(b)で示したような絶縁膜9の成膜後にエッチングを行なうプロセスでもよいし、Si(堆積部2)を直接エッチングするプロセスでもよい。また、単位セルと単位セルとの間に書き込み素子4および読み込み素子5を配設する場合には、図7に示すように、基板1に直接溝8を設けてもよい。すなわち、堆積部2は必ずしも必須の構成要素ではなく、溝8も基板1上に形成されていれば、堆積部2に形成されている必要はない。
(記録・再生方法)
図8(a)〜(c)に、磁壁の移動の一例に基づいた、データの記録および再生手順を示す。図8(a)は、データを記録する前の単位セルの断面図を示している。この単位セルにデータの記録を行なう際には、図8(b)に示すように、磁性細線3にアドレス情報またはデータを書き込み素子4によって記録し、磁区24と磁壁23を形成する。なお、磁壁23は、図8(b)に示すように、磁区24の向きが異なる場合に形成され、磁区24の向きが同じ場合には形成されない。
多数のデータを記録もしくは再生する場合は、磁壁23を磁区24の周期的長さ分、矢印C方向に移動するように、データ数に相当する電流パルスによって駆動させる。記録と駆動を繰り返すことにより、単位セルあたりにデータを多ビット化させることが可能となる。
また、図8(c)に示すように、磁区24および磁壁23を矢印Cの方法に移動させることにより、読み込み素子5によって、磁性細線3に記録されたデータを再生することができる。
図9は、単位セルの連結状態と記録データの書き込み後の記録データ保管状態を示している。隣接する単位セルと単位セルとは、磁性細線3で接続されることにより連結されている。磁性細線3は、記録データが保管されている記録領域41と、記録データが存在しないリザーブ領域42と、を有している。リザーブ領域42は、隣接する単位セル間での記録データの混合を防ぐ役割を有している。
同図に示すように、記録データ保管状態で、記録データを読み込み素子5で再生する際には、パルス電流を与えて、矢印Dの方向に磁壁23をさせる。また、記録後、記録領域41を読み込み素子5よりも矢印D方向へ移動させておき、再生の際には、パルス電流を与えることにより、矢印Eの方向に磁壁23を移動させて記録データの再生および記録データの修正を行なってもよい。なお、磁性細線3の材料によって、電流の向きと磁壁23の向きを同じ向きにしたり、異なる向きにしたりすることができる。
(変形例)
また、図10に示すように、湾曲部7および溝8を形成した後、磁性細線3を形成する前に、溝8に金属体25を埋め込んで溝8の底面のみに金属体25が残るようにエッチングを行ない、堆積部2の上面および溝8の第1側面に配された各磁性細線3を、溝8の底面に形成された金属体25を介して接続してもよい。つまり、溝8の底面に磁性細線3の代わりに金属体25を設けてもよい。
また、溝8の底面に金属体25を設けた後、磁性材料19を埋め込み、溝8の4方向の側面のうち、1組の対峙する側面にだけに磁性材料19が接触するように、磁性材料19を細線状に加工することによって、磁性細線3を形成する。この磁性細線3は、溝5の底面に形成された金属体25を介して接続される。
これらの金属体25および磁性細線3は、めっきプロセスなどの埋め込み方法と、エッチングプロセスとにより形成することができる。そして、単位セルと単位セルとの間に、周期的な湾曲部7の周期と連続するように、この湾曲部7とほぼ同周期の括れ部6を形成する。括れ部6の形成プロセスは、図3で示したような絶縁膜の成膜後にエッチングを行なうプロセスか、Si(堆積部2)を直接エッチングするプロセスでも構わない。
括れ部6上および溝8の第1側面に形成された磁性細線3は、周期的膜厚分布を有する。また、括れ部6によって磁性細線1に形成された括れを、括れ部6と反対方向に形成してもよい。これにより、磁性細線1に対称的な括れを与えることができる。また、書き込み素子4および読み込み素子5は、溝8底面、溝8側面、および、磁性細線3によって接続されている単位セルと単位セルとの間、のいずれに形成しても構わない。なお、図10に示すメモリ素子では、溝8は基板1に直接形成されている。
〔実施の形態2〕
本発明の別の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1で述べた部材と同等の機能を有する部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11(a)〜(d)は、別の実施の形態としてのメモリ素子を示す図である。このメモリ素子は、SOI基板を用いたものである。このメモリ素子は、酸化膜を有する基板(SOI基板)上に、U字状の溝を形成し、この溝に磁性細線を配設することにより作製することができる。
このメモリ素子は、図11(a)で示すように、SOI(Silicon On Insulator)基板26と、3次元的に配された磁性細線3と、を有している。SOI基板26は、同図に示すように、酸化膜(絶縁膜)29にSi層27・28が形成されて構成されている。
このメモリ素子の形成方法を図11(b)〜(d)を用いて説明する。
まず、図11(b)に示すように、Si層27に、磁性細線3を配置するための溝(第3溝)38を単位セルあたり2つずつ形成する。この溝38は、酸化膜29の直上まで設けられている。この溝38の加工プロセスは、溝38が所望の深さに達するまでの等方性エッチングステップと、保護膜17堆積ステップと、を1サイクルとして交互に繰り返す実施の形態と同じである。これにより、溝38における1組の対峙する側面(第1側面)に、湾曲部7が形成される。
なお、第2側面に絶縁膜13を形成せずに、溝38の全側面に湾曲部7を形成してもよい。また、単位セルと単位セルとの間に、周期的な湾曲部7の配置周期と連続するように、ほぼ同周期の括れ部6を形成する。括れ部6の形成プロセスは、図3で示したような絶縁膜9の成膜後にエッチングを行なうプロセスでもよいし、Siを直接エッチングするプロセスでもよい。
次に、図11(c)に示すように、溝38が酸化膜29の上面まで達したあと、等方性エッチングをさらに行なうと、FイオンがSi層27と酸化膜29との境界面に向けられ、Si層27と酸化膜29との境界面で優先的にエッチングが起こり、2つの隣接する溝38を酸化膜29上(Si層27内)で接続する空洞(空洞部)30が、Si層27に形成される。この空洞30の開口形状の幅または直径形状は、約数十nm〜数百nmである。さらに、図10(d)に示すように、溝38および空洞30内に磁性材料19を埋め込む。そして、隣接する単位セルと単位セルとを磁性細線3で接続する。磁性細線3の形成方法は、上記した図6の説明と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
〔実施の形態3〕
次に、図12を用いて、別の実施の形態のメモリ素子について説明する。なお、実施の形態1・2で述べた部材と同等の機能を有する部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
このメモリ素子は、Si基板内に金属部が埋め込まれて構成されている。
メモリ素子を作製する作製プロセスにおいて、金属部上に2つの溝を形成し、磁性材料を埋めることによって、U字状の電流流動部(磁性細線)を形成している。
まず、図12(a)に示すように、Si基板1上に互いに離間した2つの金属部32を形成する。金属部32の幅および隣接する金属部32間の間隔は、数百nm〜数μmである。次に、図12(b)のように、金属部32をSiから成る堆積部2で覆う。
そして、図12(c)に示すように、Si(Si基板1および堆積部2)内に形成された金属部32上に、磁性細線3を配置する溝(第4溝)39を単位セルあたり2つずつ形成する。これにより、2つの溝39は、金属部32にて接続される。この溝39の形成方法は、上記の実施の形態と同様である。そして、この溝39に磁性材料19を埋め込むことにより、図12(d)に示すように、金属部32にて接続された磁性細線3を形成することができる。
〔実施の形態4〕
さらに、別の実施の形態のメモリ素子について、図13(a)〜(f)を用いて説明する。なお、実施の形態1〜3で述べた部材と同等の機能を有する部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のメモリ素子は、ボトル型溝構造を用いたメモリ素子である。このメモリ素子は、Siにボトル型溝構造を形成し、このボトル型溝に磁性材料を埋めることによって、U字状の電流流動部(磁性細線)を形成することができる。
まず、図13(a)のように、Si(上記の実施の形態のSi基板1および堆積部2に相当)35上に配線層33と絶縁層34とをこの順に形成する。なお、図示しないが、Si35には、予め書き込み素子4、読み込み素子5、括れ部6が形成されている。また、同じく図示しないが、この実施の形態のSi35には、図4(e)のように、第2穴12内に埋め込まれた絶縁膜13と、その間にあるSiと、が表面に露出した構成となっている。また、図4(e)に示す、第1レジスト膜10および第2レジスト膜14は除去している。
ここで、配線層33は、FeNi、FePt、FeCrやFeVなどの磁性材料や金属材料などから成っている。また、配線層33は、隣接する単位セルを接続するものである。絶縁層34は、SiO2やSi3N4などの絶縁材料である。
次に、図13(b)に示すように、絶縁層34の一部を取り除いて、溝(第6溝)36を形成する。この溝36の形成方法は、ドライエッチングである。次に、図13(c)のように、ケミカルドライエッチングをすることにより、等方性エッチングを行なう。これにより、単位セルにボトル型溝37を形成する。この際、Si35に比べ、図3で示した絶縁膜13のエッチングレートは小さいので、絶縁膜13の形状はほぼ変化がない。
これにより、ボトル型溝37の4方向の側面のうち、1組の対峙する側面(第1側面)のSiのみをボトル型にエッチングすることができる。これにより、ボトル型溝37は、1組の対峙する側面がボトル型の形状となり、他組の対峙する側面は絶縁膜13が露出している形状となる。
次に、図13(d)のように、ボトル型溝37に磁性材料19を埋める。ここで、磁性材料19は、FeNi、FePt、FeCr、またはFeVなどである。次に、図13(e)のように、磁性材料19に溝(第5溝)40を形成する。この溝40の加工方法は、図4で示したように、等方性エッチングステップと、保護膜17堆積ステップを1サイクルとして交互に繰り返すものである。この際も、上述と同様、溝37の4方向の側面のうち、1組の対峙する側面に周期的括れ加工形状6を形成し、他組の対峙する側面に絶縁膜13が露出している形状となる。
ボトル型溝37は、溝開口形状の幅または直径形状が約数十nm〜数百nmであり、溝深さが数百nm〜数十μmである。これにより、ボトル型溝37には周期的膜厚分布を有する磁性細線3が形成される。また、ボトル型溝37の底面に設けられた括れ部6上に形成された磁性細線3上にも、括れ部6と対応した括れを形成してもよい。
また、この単位セルと単位セルの間に、周期的括れ加工形状6の周期と連続するようにほぼ同周期の括れ部6を形成しても構わない。この括れ部6の形成プロセスは、図2で示したような絶縁膜の成膜後にエッチングを行なうプロセスか、Siを直接エッチングするプロセスでも構わない。また、括れ部6によって磁性細線1に形成された括れを、括れ部6と反対方向になる磁性細線3上に形成してもよい。これは、図12(f)に示すように、絶縁層34を除去したあとに形成することとなる。これにより、磁性細線3に対称的な括れを与えることができる。
なお、磁性細線を配置させる溝形成時に、溝側面に周期的加工形状をエッチングの繰り返しによって形成することにより、溝内に配置させる磁性細線に周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁壁の移動を制御することを特徴とするメモリ素子を提供する。以上により、磁性細線を配置させる溝形成時に、溝側面に周期的加工形状をエッチングの繰り返しによって形成することにより、単純な加工プロセスおよび簡略な成膜プロセスによって溝内に配置させる磁性細線に直接括れ加工を行なうことなく周期的な膜厚分布形成し、その周期的な膜厚分布によって磁壁の移動を制御することを特徴とするメモリ素子を作製することができた。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のメモリ素子は、大容量の情報を記憶させるメモリチップとして特に好適に利用することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、メモリ素子を構成する単位セルを示す縦断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、メモリ素子を示す模式図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態を示すものであり、括れ部を形成するプロセスを示す斜視図である。 (a)〜(e)は、本発明の実施形態を示すものであり、それぞれ、湾曲部を形成するための第1プロセスにおける単位セルを示す平面図と、これら各々の平面図のA−A’に沿った断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態を示すものであり、それぞれ、湾曲部を形成するための第2プロセスにおける単位セルを示す平面図と、これら各々の平面図のB−B’に沿った断面図である。 (a)は、本発明の実施形態を示すものであり、溝に磁性細線を埋め込んだ単位セルを示す断面図であり、(b)は、本発明の実施形態を示すものであり、図6(a)の磁性細線に対して異方性エッチングを行った単位セルを示す断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、単位セルを隣接接続されて作製したメモリ素子の断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態を示すものであり、磁壁の移動の一例に基づいた、データの記録および再生手順を示す単位セルの断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、単位セルの連結状態と記録データの書き込み後の記録データ保管状態を示すメモリ素子の断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、単位セルの溝の底面に金属部を配した状態を示すメモリ素子の断面図である。 (a)は、本発明の別の実施の形態のメモリ素子を示す斜視図であり、(b)〜(d)は、このメモリ素子の形成方法を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明のさらに別の実施の形態のメモリ素子の形成方法を示す断面図である。 (a)〜(f)は、本発明のさらに別の実施の形態のメモリ素子の形成方法を示す断面図である。 従来技術の従来例としてのMRTM単位セルの概略構成図である。 従来技術の従来例としてのメモリチップの概略構成図である。 従来技術の従来例としての磁壁をピニングするための溝形状を示す図である。
符号の説明
1 基板
2 堆積部
3 磁性細線
4 書き込み素子
5 読み込み素子
6 括れ部
7 湾曲部(凹凸形状)
8 溝(第1溝)
12 第2穴(第2溝、第7溝)
13 絶縁膜
17 保護膜
19 磁性材料
23 磁壁
25 金属体
26 SOI基板
27 Si層
28 Si層
29 酸化膜
30 空洞(空洞部)
32 金属部
34 絶縁層
35 Si層
36 溝(第6溝)
38 溝(第3溝)
39 溝(第4溝)
40 溝(第5溝)

Claims (84)

  1. 基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成することを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  2. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項1に記載のメモリ素子の製造方法。
  3. 上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第1溝を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のメモリ素子の製造方法。
  4. 上記第1溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  5. レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線を形成するにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  6. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  7. 上記第1溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体を設けることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  8. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  9. 基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記凹凸形状に沿って形成することを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  10. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項9に記載のメモリ素子の製造方法。
  11. 上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第1溝を形成することを特徴とする請求項9または10に記載のメモリ素子の製造方法。
  12. 上記第1溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  13. レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線を形成するにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングすることにより上記磁性細線を形成することを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  14. 上記基板の上面かつ上記第1溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設することを特徴とする請求項8ないし12のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  15. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  16. 酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けることを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  17. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項16に記載のメモリ素子の製造方法。
  18. 上記単位セル間の上記SOI基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることを特徴とする請求項16または17に記載のメモリ素子の製造方法。
  19. 上記磁性細線は、さらに、上記第3溝および空洞部に磁性材料を埋め込むことにより形成することを特徴とする請求項16ないし18のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  20. 上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項16ないし19のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  21. 基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部を配し、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けることを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  22. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項21に記載のメモリ素子の製造方法。
  23. 上記単位セル間の上記堆積部上に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることを特徴とする請求項21または22に記載のメモリ素子の製造方法。
  24. 上記磁性細線は、さらに、上記第4溝に磁性材料を埋め込むことにより形成することを特徴とする請求項21ないし23のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  25. 上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項21ないし24のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  26. 基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成することを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  27. 上記基板上に絶縁層を堆積し、この絶縁層に第6溝を形成して、等方性エッチングすることにより上記第5溝を形成することを特徴とする請求項26に記載のメモリ素子の製造方法。
  28. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項26または27に記載のメモリ素子の製造方法。
  29. 上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝を形成して、これらの第7の溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第5溝を形成することを特徴とする請求項26ないし28のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  30. 上記第5溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングして上記磁性細線を形成する特徴とする請求項26ないし29のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  31. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることを特徴とする請求項26ないし30に記載のメモリ素子の製造方法。
  32. 上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体を設けることを特徴とする請求項26ないし31のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  33. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項26ないし32のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  34. 基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子の製造方法において、
    上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状を設けて、上記磁性細線を上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成することを特徴とするメモリ素子の製造方法。
  35. 上記堆積部上に絶縁層を堆積し、この絶縁層に第6溝を形成して、等方性エッチングすることにより上記第5溝を形成することを特徴とする請求項34に記載のメモリ素子の製造方法。
  36. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状を形成することを特徴とする請求項34または35に記載のメモリ素子の製造方法。
  37. 上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝を形成して、これらの第7の溝を絶縁膜で埋め込み、これらの絶縁膜にて挟まれた部分を取り除くことにより上記第5溝を形成することを特徴とする請求項34ないし36のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  38. 上記第5溝に磁性材料を埋め込み、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングして上記磁性細線を形成することを特徴とする請求項34ないし37に記載のメモリ素子の製造方法。
  39. 上記基板の上面かつ上記第5溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設することを特徴とする請求項34ないし38のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  40. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部を上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成し、この括れ部上に磁性材料を設けることを特徴とする請求項34ないし39のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  41. 上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体を設けることを特徴とする請求項34ないし40のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  42. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合し、アレイ化することを特徴とする請求項34ないし41のいずれか1項に記載のメモリ素子の製造方法。
  43. 基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴とするメモリ素子。
  44. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、を交互に繰り返すことにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項43に記載のメモリ素子。
  45. 上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第1溝が形成されていることを特徴とする請求項43または44に記載のメモリ素子。
  46. 上記第1溝に磁性材料を埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存しないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されていることを特徴とする請求項43または45のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  47. レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線を形成するにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料が残存させないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されていることを特徴とする請求項43ないし45のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  48. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成されており、この括れ部上に磁性材料が設けられていることを特徴とする請求項43ないし47のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  49. 上記第1溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体が設けられていることを特徴とする請求項43ないし48のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  50. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項43ないし49のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  51. 基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第1溝と、この第1溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記第1溝における互いに対向する2組の側面のうちの一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられ、上記磁性細線が上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴とするメモリ素子。
  52. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項51に記載のメモリ素子。
  53. 上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第2溝を形成して、これらの第2溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第1溝が形成されていることを特徴とする請求項51または52に記載のメモリ素子。
  54. 上記第1溝に磁性材料が埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料を残存させないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されることを特徴とする請求項51ないし53のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  55. レーザアブレーション法を用いて、上記第1溝の側面、および、底面に上記磁性細線が形成されるにあたり、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側には上記磁性材料を残存させないように、エッチングされることにより上記磁性細線が形成されることを特徴とする請求項51ないし53のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  56. 上記基板の上面かつ上記第1溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設されていることを特徴とする請求項51ないし55のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  57. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項51ないし56のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  58. 酸化膜上にSi部が形成されて成るSOI基板と、このSOI基板中の酸化膜上に、互いに離間して設けられた開口形状が矩形状の2つの第3溝と、これらの第3溝を互いに連結するようにSi部と酸化膜との界面に設けられた空洞部と、上記第3溝および上記空洞部に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記第3溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられていることを特徴とするメモリ素子。
  59. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項58に記載のメモリ素子。
  60. 上記単位セル間の上記SOI基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成され、この括れ部上に磁性材料が設けられていることを特徴とする請求項58または59に記載のメモリ素子。
  61. 上記磁性細線は、さらに、上記第3溝および空洞部に磁性材料が埋め込まれることにより形成されていることを特徴とする請求項58ないし60のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  62. 上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項58ないし61のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  63. 基板と、この基板上に設けられた金属部と、この金属部を覆うように配された堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の2つの第4溝と、これらの第4溝に沿って形成された磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記単位セルにおける上記第4溝を互いに連結するように上記金属部が配されており、上記第4溝の側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられていることを特徴とするメモリ素子。
  64. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項63に記載のメモリ素子。
  65. 上記単位セル間の上記堆積部上に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成されており、この括れ部上に磁性材料が設けられていることを特徴とする請求項63または64に記載のメモリ素子。
  66. 上記磁性細線は、さらに、上記第4溝に磁性材料が埋め込まれることにより形成されていることを特徴とする請求項63ないし65に記載のメモリ素子。
  67. 上記凹凸形状が形成されている側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項63ないし66のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  68. 基板と、この基板上に設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線は上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴とするメモリ素子。
  69. 上記基板上に堆積された絶縁層に形成された第6溝が等方性エッチングされることにより上記第5溝が形成されることを特徴とする請求項68に記載のメモリ素子。
  70. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項68または69に記載のメモリ素子。
  71. 上記基板上に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝が絶縁膜で埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第5溝が形成されることを特徴とする請求項68ないし70のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  72. 上記第5溝に磁性材料が埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側に上記磁性材料を残存させないように、エッチングされて上記磁性細線が形成されていることを特徴とする請求項68または71に記載のメモリ素子。
  73. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成され、この括れ部上に磁性材料が設けられていることを特徴とする請求項68ないし72に記載のメモリ素子。
  74. 上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体が設けられていることを特徴とする請求項68ないし73のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  75. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項68ないし74のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  76. 基板と、この基板上に設けられた堆積部と、この堆積部に上記基板の直上まで設けられた開口形状が矩形状の第5溝と、この第5溝に設けられた磁性細線と、上記磁性細線にデータの記録を行なう書き込み素子と、上記磁性細線に記録されたデータを再生する読み込み素子とを有しており、上記磁性細線内にデータが記録されることによって形成される磁壁を電流によって移動させる単位セルを複数備えて成るメモリ素子において、
    上記第5溝は、開口部の幅が狭くなっているボトル型形状になるように形成されており、上記第5溝における互いに対向する2組の側面のうち一方の第1側面に、エッチングの繰り返しによって周期的な凹凸形状が設けられており、上記磁性細線が上記第1側面の上記凹凸形状に沿って形成されていることを特徴とするメモリ素子。
  77. 上記堆積部上に絶縁層が堆積され、この絶縁層に第6溝が形成され、等方性エッチングされることにより上記第5溝が形成されていることを特徴とする請求項76に記載のメモリ素子。
  78. 等方性エッチングと、保護膜の堆積と、が交互に繰り返されることにより上記凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項76または77に記載のメモリ素子。
  79. 上記堆積部に互いに離間した開口形状が矩形状の2つの第7溝が形成され、これらの第7の溝に絶縁膜が埋め込まれ、これらの絶縁膜にて挟まれた部分が取り除かれることにより上記第5溝が形成されていることを特徴とする請求項76ないし78のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  80. 上記第5溝に磁性材料が埋め込まれ、上記第1側面側に上記磁性材料を残存させる一方、該第1側面とは異なる互いに対向する第2側面側に上記磁性材料を残存させないように、エッチングがされることにより上記磁性細線が形成されることを特徴とする請求項76ないし79に記載のメモリ素子。
  81. 上記基板の上面かつ上記第5溝に対応する箇所に、上記磁性細線に対して括れ形状を与える、括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で配設されていることを特徴とする請求項76ないし80のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  82. 上記単位セル間の上記基板表面に括れ部が上記凹凸形状の凹凸とほぼ同周期で形成されており、この括れ部上に磁性材料が設けられていることを特徴とする請求項76ないし81のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  83. 上記第5溝の底面に上記第1側面に配された上記磁性細線と連結した金属体が設けられていることを特徴とする請求項76ないし82のいずれか1項に記載のメモリ素子。
  84. 上記第1側面の方向を揃えて、上記単位セルを2次元平面的、連続的、かつ、電気的に結合され、アレイ化されていることを特徴とする請求項76ないし83のいずれか1項に記載のメモリ素子。
JP2005308918A 2005-10-24 2005-10-24 メモリ素子およびその製造方法 Pending JP2007116068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308918A JP2007116068A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 メモリ素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308918A JP2007116068A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 メモリ素子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007116068A true JP2007116068A (ja) 2007-05-10

Family

ID=38097956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005308918A Pending JP2007116068A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 メモリ素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007116068A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324172A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Fujitsu Ltd 磁気メモリ装置及びその製造方法
JP2008118128A (ja) * 2006-10-18 2008-05-22 Samsung Electronics Co Ltd 磁区壁移動を利用した半導体装置及びその製造方法
JP2016111042A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 株式会社東芝 磁気記憶素子および磁気メモリ
JP2016178178A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社東芝 磁気メモリ素子および磁気メモリ
JP2017527105A (ja) * 2014-07-11 2017-09-14 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 磁気記憶トラックおよび磁気メモリ
KR102449820B1 (ko) * 2021-07-01 2022-10-04 한국과학기술연구원 자성체를 포함하는 반도체 장치 및 제조 방법
CN109671972B (zh) * 2018-12-28 2022-10-14 广东天劲新能源科技股份有限公司 一种基于磁性形状记忆合金的弧形电池加工装置及方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050186686A1 (en) * 2004-02-25 2005-08-25 International Business Machines Corporation Method of fabricating data tracks for use in a magnetic shift register memory device
JP2007109821A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Sharp Corp メモリ素子およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050186686A1 (en) * 2004-02-25 2005-08-25 International Business Machines Corporation Method of fabricating data tracks for use in a magnetic shift register memory device
JP2007109821A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Sharp Corp メモリ素子およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324172A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Fujitsu Ltd 磁気メモリ装置及びその製造方法
JP2008118128A (ja) * 2006-10-18 2008-05-22 Samsung Electronics Co Ltd 磁区壁移動を利用した半導体装置及びその製造方法
JP2017527105A (ja) * 2014-07-11 2017-09-14 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 磁気記憶トラックおよび磁気メモリ
JP2016111042A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 株式会社東芝 磁気記憶素子および磁気メモリ
JP2016178178A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社東芝 磁気メモリ素子および磁気メモリ
CN109671972B (zh) * 2018-12-28 2022-10-14 广东天劲新能源科技股份有限公司 一种基于磁性形状记忆合金的弧形电池加工装置及方法
KR102449820B1 (ko) * 2021-07-01 2022-10-04 한국과학기술연구원 자성체를 포함하는 반도체 장치 및 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7108797B2 (en) Method of fabricating a shiftable magnetic shift register
JP6271350B2 (ja) 磁気メモリ、シフトレジスタメモリ、および磁気メモリの製造方法
US6955926B2 (en) Method of fabricating data tracks for use in a magnetic shift register memory device
US7598097B2 (en) Method of fabricating a magnetic shift register
JP2007116068A (ja) メモリ素子およびその製造方法
JP2006237183A (ja) 磁気シフト・レジスタ・メモリ・デバイスにおいて用いるデータ・トラックの製造方法
JP5313522B2 (ja) 相変化材料を有するマルチレベル・データ記憶装置
JP5344810B2 (ja) 磁壁移動を利用した情報保存装置及びその製造方法
JP2007067374A (ja) ナノ弾性メモリ素子及びその製造方法
US9396811B2 (en) Magnetic memory, method of recording data to and reproducing data from magnetic memory, and method of operating magnetic memory
CN109801922A (zh) 一种形成三维存储器的方法及三维存储器
US7961491B2 (en) Data storage device using magnetic domain wall movement and method of operating the same
JP4799983B2 (ja) 磁気メモリ、磁気メモリの駆動回路、磁気メモリの配線方法、および磁気メモリの駆動方法
KR100868761B1 (ko) 자구벽 이동을 이용한 정보 저장 매체
CN101241755B (zh) 利用磁畴壁移动的半导体器件及其制造方法
JPH11204742A (ja) メモリ及び情報機器
US20130001719A1 (en) Interaction structure for a storage medium
JP2011035169A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2007109821A (ja) メモリ素子およびその製造方法
CN102446806A (zh) 相变存储器沟槽隔离结构的制作方法
KR100520631B1 (ko) 나노스케일 디지털 데이터 저장 장치
TWI231573B (en) Method of forming magnetoresistive random access memory (MRAM)
JP6663817B2 (ja) 磁気記録媒体、磁気再生装置及び磁気再生方法
US7854016B2 (en) Process for manufacturing probes intended to interact with a storage medium and probe obtained thereby
TWI324405B (en) Method of fabricating data tracks for use in a magnetic shift register memory device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120110