JP2007115879A - 露光装置及び露光システム並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光システム並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気性用力を用いる複数のモジュールを設置する際にも作業を簡単に行う。
【解決手段】 電気性用力を用いて所定の処理を施すモジュールIM、MM、PM、WM、SMを有する。三つ以上設けられたモジュールのそれぞれの間で相互に電気性用力を非接触で伝送する伝送装置を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のモジュールからなる露光装置及び露光システム、並びにこれら露光装置または露光システムを用いるデバイス製造方法に関するものである。
半導体素子、液晶表示素子、撮像装置(CCD等)、薄膜磁気ヘッド等のデバイスの製造工程の一つであるリソグラフィ工程においては、マスクとしてのレチクルのパターンを、投影光学系を介して基板としてのフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に転写露光するために、露光装置が使用されている。この露光装置としては、ステッパー等の一括露光型(静止露光型)の投影露光装置、又はスキャニングステッパー等の走査露光型の投影露光装置(走査型露光装置)等が使用されている。
露光装置において、電力で駆動するモータなどの駆動部材を有するステージテーブルに電力を供給するときには、通常、電源ケーブルなどを使って駆動部材に電力を供給する。このステージに電源ケーブルなどを接続できない又は接続を好まない場合にはバッテリーなどをステージに積んでいる。ステージテーブルのように、物理的に分離したいものでなくても、ロボットの関節アクチュエータの駆動の様に1回転内の回転部への電力や信号伝送においても、配線数の増大はケーブル信頼性上大きなネックとなっていた。
また、露光装置は防振台を介して設置されているが、配線数の増大は、この防振台への振動の伝達経路の増加、剛性の付加をもたらし、これにより防振台の防振性能が悪化する要因ともなっていた。
このため、分離独立した電動機などに、E型コアなどを使い電磁誘導で電力を供給するものも提案されている。特許文献1は、その一例で、鉄などで構成されたE型コアにコイルを巻いたものを一対用意し、互いにエアギャップ(空隙)を設けて、分離独立した電動機に、非接触状態にもかかわらず電力を供給している。
また、特許文献2には、露光装置において非接触で電力を供給する技術が開示されている。
特開平06−006993号公報 米国公開第2005/0140955号パンフレット
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
露光装置は、マスクステージ、ウエハステージ等の複数のモジュールから構成され、各モジュール間で電力や制御信号等の信号を含む電気性用力の入出力が行われるが、上記の特許文献に記載された技術は、露光装置の一部にのみ用いられているため、他のモジュール間ではケーブルが必要になり、モジュール設置時にケーブル接続作業が煩雑になるという問題が生じる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、電気性用力を用いる複数のモジュールを設置する際にも作業を簡単に行える露光装置及び露光システム、並びに露光装置または露光システムを用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、実施の形態を示す図1ないし図4に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の露光装置は、電気性用力を用いて所定の処理を施すモジュール(IM、MM、PM、WM)を有する露光装置(EX)であって、三つ以上設けられたモジュールのそれぞれの間で相互に電気性用力を非接触で伝送する伝送装置(46〜49)を備えることを特徴とするものである。
従って、本発明の露光装置では、各モジュール(IM、MM、PM、WM)で用いられる電力や電気信号等の電気性用力が電磁誘導等により、各モジュール間で相互に非接触で伝送されるため、各モジュールに対してケーブルや配線を接続する作業を省略することが可能になり、設置作業を大幅に簡便化することができる。
また、本発明の露光システムは、電気性用力を用いて露光処理を行う露光装置(EX)と、露光装置(EX)が設置される設置部(PD)とを有する露光システムであって、露光装置(EX)と設置部(PD)との間で電気性用力を非接触で伝送する伝送装置(46〜49)を備えることを特徴とするものである。
従って、本発明の露光システムでは、露光処理に用いる電力や電気信号等の電気性用力が電磁誘導等により、設置部(PD)から非接触で伝送されるため、露光装置(EX)に対してケーブルや配線を接続する作業を省略することが可能になり、設置作業を大幅に簡便化することができる。
そして、本発明のデバイス製造方法は、先に記載の露光装置(EX)または露光システムのいずれかを用いることを特徴とするものである。
従って、本発明のデバイス製造方法では、設置作業が簡単な露光装置(EX)または露光システムでデバイスが製造されるため、製造に要するコストを低減することが可能になる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために、一実施例を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明が実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明では、モジュール設置作業を大幅に簡素化することが可能になる。
以下、本発明の露光装置及び露光システム並びにデバイス製造方法の実施の形態を、図1ないし図4を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ3を有するマスクモジュールMMと、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ4を有する基板モジュールWMと、マスクステージ3に保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILを有する照明系モジュールIMと、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板ステージ4に保持されている基板Pに投影する投影光学系PLを有する投影系モジュールPMと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7及び、制御装置7に接続され、露光処理に関する各種情報を記憶した記憶装置8を有する制御モジュールCMとを備えている。
また、露光装置EXは、上記各モジュールに対して電力を供給するアンプモジュールAMを備えている。
なお、ここでいう基板は半導体ウエハ等の基材上に感光材(フォトレジスト)を塗布したものを含み、マスクは基板上に縮小投影されるデバイスパターンを形成されたレチクルを含む。本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、水平面内においてマスクMと基板Pとの同期移動方向(走査方向)をY軸方向、水平面内においてY軸方向と直交する方向をX軸方向(非走査方向)、X軸及びY軸方向に垂直で投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
露光装置EXは、床面上に設けられたベースBPと、そのベースBP上に設置されたメインコラム2とを備えている。照明光学系ILは、メインコラム2の上部に固定された支持フレーム2Fにより支持されている。これらベースBP、メインコラム2及び支持フレーム2Fにより支持モジュールSMが構成される。
照明光学系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明するものである。照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においてはArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ3は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動装置3Dの駆動により、マスクMを保持した状態で、マスクステージ定盤3B上で、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ3は、エアベアリング3Aによりマスクステージ定盤3Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されている。マスクステージ定盤3Bは、メインコラム2の内側に向かって突出する上側支持部2Aに防振装置3Sを介して支持されている。マスクステージ3(ひいてはマスクM)の位置情報はレーザ干渉計3Lによって計測される。レーザ干渉計3Lは、マスクステージ3上に設けられた移動鏡3Kを用いてマスクステージ3の位置情報を計測する。制御装置7は、レーザ干渉計3Lの計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置3Dを駆動し、マスクステージ3に保持されているマスクMの位置制御を行う。
これらマスクステージ3、マスクステージ駆動装置3D、マスクステージ定盤3B、防振装置3S、レーザ干渉計3Lにより、上述したマスクモジュールMMが構成される。
投影光学系PLは、マスクMのパターン像を所定の投影倍率で基板Pに投影するものであって、複数の光学素子を有しており、それら光学素子は鏡筒5で保持されている。鏡筒5はフランジ5Fを有しており、投影光学系PLはフランジ5Fを介して鏡筒定盤5Bに支持されている。鏡筒定盤5Bは、メインコラム2の内側に向かって突出する下側支持部2Bに防振装置5Sを介して支持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
これら投影光学系PL、鏡筒定盤5B、防振装置5Sにより、上述した投影系モジュールPMが構成される。
基板ステージ4は、基板Pを保持する基板ホルダ4Hを有しており、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置4Dの駆動により、基板ホルダ4Hに基板Pを保持した状態で、基板ステージ定盤4B上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。基板ステージ4は、エアベアリング4Aにより基板ステージ定盤4Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されている。基板ステージ定盤4Bは、ベースBPに防振装置4Sを介して支持されている。基板ステージ4(ひいては基板P)の位置情報はレーザ干渉計4Lによって計測される。レーザ干渉計4Lは、基板ステージ4に設けられた移動鏡4Kを用いて基板ステージ4のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。また、基板ステージ4に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)は、フォーカス・レベリング検出系30によって検出される。
フォーカス・レベリング検出系30は、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面に斜め方向から検出光Lbを投射する投射系31と、基板Pの表面で反射した検出光Lbを受光可能な受光系32とを有している。制御装置7は、フォーカス・レベリング検出系30の検出結果に基づいて、所定の基準位置に対する基板Pの表面のZ軸、θX、及びθY方向に関する位置情報を求めることができる。また、制御装置7は、レーザ干渉計4Lの計測結果に基づいて、所定の基準位置に対する基板Pの表面のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を求めることができ、レーザ干渉計4Lの計測結果及びフォーカス・レベリング検出系30の検出結果に基づいて基板ステージ駆動装置4Dを駆動し、基板ステージ4に保持されている基板Pの位置制御を行う。
なお、レーザ干渉計4LでZ、θx、θy方向に関する位置情報を検出してもよく、これらの検出結果とフォーカス・レベリング系50で検出された情報とに基づいて基板Pの面位置を求めるようにしてもよい。
なお、基板ホルダ4Hは、基板ステージ4上に設けられた凹部4Rに配置されており、基板ステージ4のうち凹部4R以外の上面4Fは、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)になるような平坦面となっている。なお、基板ホルダ4Hに保持された基板Pの表面と基板ステージ4の上面4Fとの間に段差があってもよい。
これら基板ステージ4、基板ステージ駆動装置4D、基板ステージ定盤4B、防振装置4S、レーザ干渉計4L、フォーカス・レベリング検出系30により、上述した基板モジュールWMが構成される。
本実施形態の露光装置EXは、液浸法を適用した液浸露光装置であって、投影光学系PLの像面側の露光光ELの光路空間Kを液体LQで満たし、基板P上に液体LQの液浸領域LRを形成する液浸機構1を備えている。液浸機構1は、基板ステージ4に保持された基板Pと、その基板Pと対向する位置に設けられた投影光学系PLの最終光学素子FLとの間の光路空間Kを液体LQで満たす。最終光学素子FLは、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子であり、露光光ELは、その最終光学素子FLを含む投影光学系PLの光学素子を通過する。
液浸機構1は、光路空間Kの近傍に設けられ、光路空間Kに対して液体LQを供給する供給口及び液体LQを回収する回収口を有するノズル部材70と、供給管13、及びノズル部材70の供給口を介して液体LQを供給する液体供給装置11と、ノズル部材70の回収口、及び回収管23を介して液体LQを回収する液体回収装置21とを備えている。液体供給装置11及び液体回収装置21の動作は制御装置7に制御される。液体供給装置11は清浄で温度調整された液体LQを送出可能であり、真空系等を含む液体回収装置21は液体LQを回収可能である。露光装置EXは、投影光学系PL、及び光路空間Kを満たす液体LQを介してマスクMを通過した露光光ELを基板P上に照射することによって、マスクMのパターン像を基板Pに露光する。また、本実施形態の露光装置EXは、光路空間Kに満たされた液体LQが、投影光学系PLの投影領域ARを含む基板P上の一部の領域に、投影領域ARよりも大きく且つ基板Pよりも小さい液体LQの液浸領域LRを局所的に形成する局所液浸方式を採用している。
なお、ノズル部材70は、支持部61及び63を介してメインコラム2の下側支持部2Bに支持されている。
なお、本実施形態では液浸機構1を投影系モジュールPMの一部とするが、液浸機構1単独で1つのモジュールを構成するようにしてもよい。
本実施形態においては、液体LQとして純水が用いられる。純水はArFエキシマレーザ光のみならず、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)も透過可能である。また、純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板Pや光学素子等に対する悪影響がない利点がある。なお、液体LQとしては水以外のものであってもよい。
図2は、露光装置EXにおける各モジュールをブロック状に簡略的に示した図である。
本実施形態の露光装置EXでは、上述したモジュールIM、MM、PM、WM、AM、SM、CMの間で相互に制御信号等の電気信号や電力等の電気性用力が非接触で伝送される伝送装置が設けられている。
具体的には、支持モジュールSM(メインコラム2、支持フレーム2F)には、照明系モジュールIM、マスクモジュールMM、投影系モジュールPM、基板モジュールWMとそれぞれ対向する位置に、電力供給部48I、48M、48P、48Wがそれぞれ設けられている。そして、照明系モジュールIM、マスクモジュールMM、投影系モジュールPM、基板モジュールWMには、これら電力供給部と対向する位置に電力受給部46I、46M、46P、46Wが設けられている。また、支持モジュールSMのアンプモジュールAMと対向する位置には電力受給部46Sが設けられ、アンプモジュールAMには電力受給部46Sと対向する位置に電力供給部48Sが設けられている。
同様に、制御モジュールCMのアンプモジュールAMと対向する位置には電力受給部46Cが設けられ、アンプモジュールAMには電力受給部46Cと対向する位置に電力供給部48Cが設けられている。支持モジュールSMにおける電力受給部46Sは、メインコラム2、支持フレーム2Fに沿う配線(不図示)により、電力供給部48I、48M、48P、48Wとそれぞれ個別に接続されている。
なお、以下の説明においては、電力供給部48I、48M、48P、48W、48S、48Cを電力供給部48と適宜総称し、電力受給部46I、46M、46P、46W 、46S、46Cを電力受給部46と適宜総称する。
また、支持モジュールSMには、照明系モジュールIM、マスクモジュールMM、投影系モジュールPM、基板モジュールWMとそれぞれ対向する位置に、信号送受信部49I、49M、49P、49Wが設けられている。そして、照明系モジュールIM、マスクモジュールMM、投影系モジュールPM、基板モジュールWMには、これら信号送受信部と対向する位置に信号送受信部47I、47M、47P、47Wがそれぞれ設けられている。また、支持モジュールSMのアンプモジュールAMと対向する位置には信号送受信部47Sが設けられ、アンプモジュールAMには信号送受信部47Sと対向する位置に信号送受信部49Sが設けられている。同様に、制御モジュールCMのアンプモジュールAMと対向する位置には信号送受信部49Cが設けられ、アンプモジュールAMには信号送受信部49Cと対向する位置に信号送受信部47Cが設けられている。支持モジュールSMにおける信号送受信部47Sは、メインコラム2、支持フレーム2Fに沿う配線(不図示)により、信号送受信部49I、49M、49P、49Wとそれぞれ個別に接続されている。
なお、以下の説明においては、信号送受信部49I、49M、49P、49W、49S、49Cを信号送受信部49と適宜総称し、信号送受信部47I、47M、47P、47W、47S、47Cを信号送受信部47と適宜総称する。
これら電力供給部48(48I、48M、48P、48W、48S、48C)、電力受給部46(46I、46M、46P、46W、46S、46C)、信号送受信部49(49I、49M、49P、49W、49S、49C)、信号送受信部47(47I、47M、47P、47W、47S、47C)によって本発明の一実施態様に係る伝送装置が構成される。
電力受給部46は、電磁誘導コイルで構成され、例えばE型コア又はポットコアが適用できる。この構成により、電力受給部46は、電力供給部48からの電力を非接触で受給する。また、電力受給部46及び電力供給部48は、上記のモジュールIM、MM、PM、WM、AM、SM、CMが露光処理に用いられる所定位置に設置されたときに、第1電気性用力としての電力が供給・受給できる位置に配置されている。
信号送受信部47は、赤外線等を用いたフォトカプラー又は微弱電波を使用した電波送受信機で構成される。信号送受信部47は、固定側信号送受信部49と通信する。信号送受信部は、赤外線等を用いたフォトカプラー又は微弱電波を使用した電波送受信機も、二種類以上の周波数を用いたり、周波数変調を与えたりして、信号を重畳して送受信することができる。また、信号送受信部47、49も、上記のモジュールIM、MM、PM、WM、AM、SM、CMが露光処理に用いられる所定位置に設置されたときに第2電気性用力としての電気信号が送信・受信できる位置に配置されている。
図3は、電気性用力伝送系の一例を示すブロック図であり、電力供給部を含む伝送ユニット20と、電力受給部を含む移動側の伝送ユニット40とからなっている。なお、図3中の一点鎖線は、非接触又は分離状態であることを示している。
基本的には、電力供給部を含む伝送ユニット20が固定設置側、電力受給部を含む伝送ユニット40が分離移動側となるように配置されるが、これに限定されるものではなく、各モジュールや装置の構成に応じて適宜設定することができる。また、各伝送ユニット20、40の構成は、図3の構成に限定されるものではなく、各種の伝送方式を適宜用いればよい。
伝送ユニット20内には、電力供給部48に接続された電源部90と、制御信号を送り更に検出信号を受信する信号送受信部49が接続された演算部92とが設けられている。電源部90は、商用電源200V又は100Vをパワートランジスタースイッチなどで高周波励磁させる。高周波励磁された電圧は、電力供給部48である電磁誘導コイルに送られる。電磁誘導コイルとしては、例えばE型コア又はポットコアが適用できる。信号送受信部49は、例えば赤外線等を用いたフォトカプラー又は微弱電波を使用した電波送受信機で構成される。赤外線等を用いたフォトカプラー又は微弱電波を使用した電波送受信機も、二種類以上の周波数を用いたり、周波数変調を与えたりして、信号を重畳して送受信することができる。
伝送ユニット40には、各モジュールに含まれるアクチュエータやセンサ等の用力受給装置45に入力する電源及び信号送受信部47を駆動する電源として、電磁誘導コイルである電力受給部46が設けられている。電力供給部48の1次側は、矩形波(あるいは正弦波)インバータにより高周波励磁されているので、1次と2次との巻線比に応じた矩形波(あるいは正弦波)電圧が2次側に生じる。電力受給部46である電磁誘導コイルからの高周波は、制御部94内の整流回路で整流されパワースイッチ等を経て直流電圧となり、1V〜5Vの直流電圧がホイートストンブリッジ回路96の入力端子に入力される。また、整流された直流電圧は信号送受信部47の入力電源ともなる。ホイートストンブリッジ回路96には用力受給装置45が接続される。用力受給装置45から信号が出力される場合には、信号送受信部47から信号送受信部49に送られ、演算部92内で演算処理される。
本実施形態の露光装置EXでは、ベースBP上に支持モジュールSM(メインコラム2、支持フレーム2F)を設置し、支持モジュールSMに各モジュールIM、MM、PM、WM(モジュールWMはベースBP上に)設置するとともに、ベースBP上にアンプモジュールAM、制御モジュールCMを設置することにより、対向配置された電力受給部46及び電力供給部48の間で電力が供給・受給可能となる。また、対向配置された信号送受信部47及び信号送受信部49の間で信号の送受信が可能となる。
より詳細には、アンプモジュールAMからの電力は、電力供給部48S、48Cからそれぞれ支持モジュールSMの電力受給部46S及び制御モジュールCMの電力受給部46Cに非接触で伝送可能となる。支持モジュールSMの電力受給部46Sに供給された電力は、電力供給部48I、48M、48P、48Wを介して、電力受給部46I、46M、46P、46Wにそれぞれ非接触で伝送可能となる。
同様に、例えば制御モジュールCMから出力された制御信号は、信号送受信部49CからアンプモジュールAMの信号送受信部47Cに非接触で伝送され、さらに信号送受信部49Sから信号送受信部47Sに非接触で伝送される。信号送受信部47Sに伝送された信号は、信号送受信部49I、49M、49P、49Wを介して、信号送受信部47I、47M、47P、47Wにそれぞれ非接触で伝送可能となる。この信号の送受信は、一方向ではなく、双方向で伝送可能となる。
そのため、露光装置EXとして上述した各モジュールが所定位置に設置されると、制御モジュールCMから出力された制御信号に基づき、アンプモジュールAMからの電力が所定のモジュールに対して非接触で所定量適宜供給されるとともに、各モジュールで使用される電気信号が他のモジュールとの間で相互に非接触で送受信可能になる。
一例としては、支持モジュールSMにおける下側支持部2Bに電力供給部48及び信号送受信部49(伝送ユニット20)を設け、投影系モジュールMMにおける鏡筒定盤5Bに電力受給部46及び信号送受信部47(伝送ユニット40)を設けることにより、防振装置5Sによって下側支持部2B(支持モジュールSM)に対して相対移動する鏡筒定盤5B(ひいては投影光学系PL)に非接触で電力を供給できるとともに、電気信号の送受信を非接触で行うことができる。
このように、本実施形態では、各モジュール間で電気性用力を入出力するためのケーブル等を接続する必要がなくなり、モジュール設置作業を大幅に簡素化することが可能になる。特に、本実施形態では、各モジュールが所定位置に設置されたときに、電気性用力が伝送可能となる位置に配置されるため、所定の手順に従ってモジュールを設置することにより、容易に電気性用力を伝送することができる。また、ケーブル等を介して各モジュールに伝わる振動を抑制することも可能となる。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について、図4を参照して説明する。
第2実施形態は、露光装置EXが工場等の建屋内に設置される露光システムを構成する。なお、図4においては、便宜上、制御モジュールCMの図示を省略している。
本実施形態の露光システムは、図4に示すように、工場等の床部F上に設けられたペデスタル部(設置部)PDに露光装置EXが設置される構成である。
なお、ペデスタル部PDには、露光装置EXに必要な電気性用力が、工場等の設備から供給されるようになっている。複数の露光装置EXが配置される工場では、各装置に対応したペデスタル部PDにそれぞれ電気性用力が供給される。
ペデスタル部PDは、床部Fに対して締結部材等により着脱自在に固定される構成となっており、露光装置EXとともに外部から工場内へと搬入可能である。そして、露光装置EXは、床部F上に固定されたペデスタル部PD上に設置固定される。
ペデスタル部PDの露光装置EX側には、電源等を含む電力供給部48D及び信号送受信部49Dが埋設される。そして、ベースBPには、電力供給部48Dと対向する位置に電力受給部46Bが埋設されるとともに、信号送受信部49Dと対向する位置に信号送受信部47Bが埋設されている。ベースBPの+Z側には、電力受給部46Bと不図示の配線で接続された電力供給部48Bが設けられるとともに、信号送受信部47Bと不図示の配線で接続された信号送受信部49Bが設けられている。
電力供給部48Bは、支持モジュールSMの電力受給部46Sと対向配置される。また、信号送受信部49Bは、支持モジュールSMの信号送受信部47Sと対向配置される。これら電力供給部48D及び電力受給部46B、電力供給部48B及び電力受給部46S、信号送受信部49D及び47B、信号送受信部49B及び47Sは、露光装置EXがペデスタル部PDを介して床部Fに設置されたときに、電力及び電気信号等の電気性用力が非接触で伝送可能な位置及び距離で配置されている。
露光装置EXの構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記の構成の露光システムでは、ペデスタルPD上に露光装置EXの各モジュールが設置されたときに、電力供給部48Dから供給される電力が、電力受給部46B、電力供給部48Bを介して、露光装置EXの電力受給部46Sに非接触で伝送されるとともに、各モジュールで使用される電気信号が信号送受信部49D、47B、49Bを介して、他のモジュールとの間で相互に非接触で送受信可能になる。
このように、本実施形態では、露光装置EXが工場内に設置される露光システムにおいても、各モジュール間で電気性用力を入出力するためのケーブル等を接続する必要がなくなり、モジュール設置作業を大幅に簡素化することが可能になり、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、電気性用力として電力や制御信号を非接触で伝送する構成として説明したが、これ以外にも、各種センサの検出信号を非接触で伝送する構成としてもよい。また、コイルを介して制御信号を伝送するようにしてもよいし、電力と制御信号とを共通のコイルで伝送するようにしてもよい。複数の制御信号を重畳した状態で伝送するようにしてもよい。伝送手段としては、非接触のものであれば特に限定されるものではなく、各種の方式を適宜用いることが可能である。また、各モジュール間において、伝送装置で全ての電気性用力を非接触で伝送する必要はなく、モジュール設置作業の簡素化の程度等に応じて、非接触で伝送する電気性用力を選択するようにしてもよい。
また、本発明は、液浸型露光装置以外の露光装置にも適用することができ、また、波長数nm〜100nm程度の極端紫外光(EUV光)を露光光源として用いる投影露光装置にも適用できる。さらに、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
上述したように、本実施形態においては露光光としてArFエキシマレーザ光を用いているため、液浸露光用の液体として純水が供給される。純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板(ウエハ)上のフォトレジストや光学素子(レンズ)等に対する悪影響がない利点がある。また、純水は環境に対する悪影響がないとともに、不純物の含有量が極めて低いため、基板の表面、及び投影光学系の先端面に設けられている光学素子の表面を洗浄する作用も期待できる。
波長が193nm程度の露光光に対する純水(水)の屈折率nはほぼ1.44といわれている。露光光の光源としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いた場合、基板上では1/n、すなわち約134nmに短波長化されて高い解像度が得られる。さらに、焦点深度は空気中に比べて約n倍、すなわち約1.44倍に拡大される。
また、液体としては、その他にも、露光光に対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系や基板表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なものを用いることも可能である。
露光光としてFレーザ光を用いる場合は、液体としてFレーザ光を透過可能な、例えばフッ素系オイルや過フッ化ポリエーテル(PFPE)等のフッ素系の液体を用いればよい。
また、上述した実施形態では、投影光学系PLと基板Pとの間に局所的に液体を満たす露光装置を採用しているが、露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置や、ステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する液浸露光装置にも本発明を適用可能である。露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置の構造及び露光動作については、例えば特開平6−124873号公報に、ステージ上に所定深さの液体槽を形成してその中に基板を保持する液浸露光装置については、例えば特開平10−303114号公報や、米国特許第5,825,043号にそれぞれ開示されている。
また、本発明は、ツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許6,341,007号、6,400,441号、6,549,269号及び6,590,634号)、特表2000−505958号(対応米国特許5,969,441号)あるいは米国特許6,208,407号に開示されている。
なお、上述したような液浸法を用いた場合には、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.3になることもある。このように、投影光学系の開口数NAが大きくなる場合には、従来から露光光として用いられているランダム偏光光では偏光効果によって結像特性が悪化することもあるので、偏光照明を用いることが望ましい。その場合、マスク(レチクル)のライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明を行い、マスク(レチクル)のパターンからは、S偏光成分(TE偏光成分)、すなわちラインパターンの長手方向に沿った偏光方向成分の回折光が多く射出されるようにするとよい。投影光学系PLと基板P表面に塗布されたレジストとの間が液体で満たされている場合、投影光学系PLと基板P表面に塗布されたレジストとの間が空気(気体)で満たされている場合に比べて、コントラストの向上に寄与するS偏光成分(TE偏光成分)の回折光のレジスト表面での透過率が高くなるため、投影光学系の開口数NAが1.0を超えるような場合でも高い結像性能を得ることができる。また、位相シフトマスクや特開平6−188169号公報に開示されているようなラインパターンの長手方向に合わせた斜入射照明法(特にダイポール照明法)などを適宜組み合わせるとより効果的である。
また、例えばArFエキシマレーザ光を露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、微細なライン・アンド・スペースパターン(例えば25〜50nm程度のL/S)を基板P上に露光するような場合、マスクMの構造(例えばパターンの微細度やクロムの厚み)によっては、Wave guide効果によりマスクMが偏光板として作用し、コントラストを低下させるP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりS偏光成分(TE偏光成分)の回折光が多くマスクから射出されるようになる。この場合も、上述したような直線偏光照明を用いることが望ましいが、ランダム偏光光でマスクMを照明しても、開口数NAが0.9〜1.3のように大きい投影光学系を使って高い解像性能を得ることが可能になる。
また、マスクM上の極微細なライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような場合には、Wave guide効果によりP偏光成分(TM偏光成分)がS偏光成分(TE偏光成分)よりも大きくなる可能性もあるが、例えばArFエキシマレーザ光を露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系を使って、25nmよりも大きいライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような条件であれば、S偏光成分(TE偏光成分)の回折光がP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりも多くマスクから射出されるので、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
さらに、マスク(レチクル)のラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明(S偏光照明)だけでなく、光軸を中心とした円の接線(周)方向に直線偏光する偏光照明法と斜入射照明法との組み合わせも効果的である。特に、マスク(レチクル)のパターンが所定の一方向に延びるラインパターンだけでなく、複数の異なる方向に延びるラインパターンが混在する場合には、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法とを併用することによって、投影光学系の開口数NAが大きい場合でも高い結像性能を得ることができる。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明は基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
基板ステージ4やマスクステージ3にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ3、4は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージ3、4の駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージ3、4を駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージ3、4に接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージ3、4の移動面側に設ければよい。
基板ステージ4の移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
マスクステージ3の移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図5に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EX(露光システム)によりマスクのパターンを基板に露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
第1実施形態に係る露光装置の概略構成図である。 露光装置における各モジュールをブロック状に簡略的に示した図である。 電気性用力伝送系のブロック図である。 露光システムの概略構成図である。 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
EX…露光装置、 AM…アンプモジュール、 CM…制御モジュール、 IM…照明系モジュール、 MM…マスクモジュール、 PD…ペデスタル部(設置部)、 PM…投影系モジュール、 PL…投影光学系、 SM…支持モジュール、 WM…基板モジュール、 2…メインコラム(支持フレーム)、 2B…下側支持部(支持部材)、 46、46I、46M、46P、46W、46S、46C…電力受給部、 47、47I、47M、47P、47W、47S、47C、49、49I、49M、49P、49W、49S、49C…信号送受信部、 48、48I、48M、48P、48W、48S、48C…電力供給部

Claims (10)

  1. 電気性用力を用いて所定の処理を施すモジュールを有する露光装置であって、
    三つ以上設けられた前記モジュールのそれぞれの間で相互に前記電気性用力を非接触で伝送する伝送装置を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 請求項1記載の露光装置において、
    前記伝送装置は、前記電気性用力を電磁誘導により伝送することを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1または2記載の露光装置において、
    前記伝送装置は、前記モジュールが所定位置に設置されたときに、前記電気性用力を伝送する位置に配置されることを特徴とする露光装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の露光装置において、
    前記モジュールは、他のモジュールに対して第1電気性用力を出力するとともに、前記第1電気性用力とは異なる第2電気性用力が入力することを特徴とする露光装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の露光装置において、
    前記電気性用力は、電力と前記処理に関する信号との少なくとも一つを含むことを特徴とする露光装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の露光装置において、
    前記モジュールは、他のモジュールを支持する支持フレームを含むことを特徴とする露光装置。
  7. 請求項6記載の露光装置において、
    支持部材を介して前記支持フレームに支持され、基板にパターンを投影する投影光学系を有し、
    前記伝送装置は、前記支持部材と前記支持フレームとの間で前記電気性用力を非接触で伝送することを特徴とする露光装置。
  8. 電気性用力を用いて露光処理を行う露光装置と、該露光装置が設置される設置部とを有する露光システムであって、
    前記露光装置と前記設置部との間で前記電気性用力を非接触で伝送する伝送装置を備えることを特徴とする露光システム。
  9. 請求項8記載の露光システムにおいて、
    前記設置部は、設置床に対して着脱自在であることを特徴とする露光システム。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の露光装置、または、請求項8と請求項9に記載の露光システムのいずれかを用いるデバイス製造方法。
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