JP2007114257A - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2007114257A
JP2007114257A JP2005302740A JP2005302740A JP2007114257A JP 2007114257 A JP2007114257 A JP 2007114257A JP 2005302740 A JP2005302740 A JP 2005302740A JP 2005302740 A JP2005302740 A JP 2005302740A JP 2007114257 A JP2007114257 A JP 2007114257A
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Abstract

【課題】反射型表示における表示の色を補正することにより、液晶表示装置において色の
偏りがない表示を行う。
【解決手段】一対の基板7a,8a間に液晶を挟持し、一方の基板7aには光反射膜23
が設けられ、基板8aと光反射膜との間には複数の色の異なる着色膜41を有するカラー
フィルタが設けられ、表示の最小単位とされるサブ画素Dを複数備え、サブ画素Dの領域
内に光反射膜23に対応した反射表示領域Rを有する液晶表示装置である。この液晶表示
装置において、カラーフィルタの着色膜41は、サブ画素Dの領域の反射表示領域Rに配
置されるとともに、反射表示領域Rには着色膜41が設けられていない非着色領域Qが設
けられ、非着色領域Qの少なくとも一部の領域は、光反射膜23の光散乱特性が、他の反
射表示領域Rにおける光反射膜23の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶を用いて光を制御する液晶表示装置に関する。また、本発明は、その液
晶表示装置を用いて構成する電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機といった各種の電子機器では、当該電子機器に関す
る各種の情報を視覚的に表示するための表示部として、例えば、液晶表示装置が用いられ
ている。この液晶表示装置として、例えば、透光性のガラス基板上にTFT(Thin-Film-
Transistor)素子等といったスイッチング素子や信号線等といった導電パターンを形成し
、その上に樹脂膜を形成し、その上に光反射膜を形成した構造のものが知られている。こ
のような構造の液晶表示装置として、例えば半透過反射型の液晶表示装置がある。半透過
反射型液晶表示装置では、表示が行われるときのその表示の最小単位であるサブ画素内に
、光反射膜によって反射された反射光を用いて表示を行う反射表示領域と、透過光を用い
て表示を行う透過表示領域とが設けられる。
液晶表示装置によってカラー表示を行う場合には、各サブ画素に対応して、例えば、B
(青色)、G(緑色)、R(赤色)の着色膜が個々に設けられる。これにより、各サブ画
素からはB,G,Rのうちのいずれかの色の光が個々に出射され、これら各色の光を用い
てカラー表示が行われる。
上記のような構成の液晶表示装置として、従来、B,G,Rの3色の着色膜に加えて、
これら3色以外の他の1色の着色膜を有し、これら4色の着色膜が個々に各サブ画素に対
応して配置された構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、着色膜
が有する色に応じてその着色膜の幅を異ならせて、反射表示領域内における着色膜の占有
面積を各色ごとに異ならせる構造の液晶表示装置も知られている(例えば、特許文献2参
照)。
特開2001−306023号公報(第4頁、図3) 特開2002−182191号公報(第5頁、図2)
ところで、特許文献1に開示された液晶表示装置では、B,G,Rの3色の着色膜のい
ずれか1つを備えた各サブ画素に加えて、これら3色以外の色の着色膜を備えたサブ画素
を用いることにより少なくとも4色の色を用いて表示を行っている。この場合には、B,
G,Rの3色のサブ画素によって表示を行う場合に比べて、液晶表示装置の表示において
再現できる色の範囲を広くすることができる。しかしながら、特許文献1には透過型の液
晶表示装置について開示されており半透過反射型の液晶表示装置に関しては開示されてい
ない。仮に、この構造を半透過反射型液晶表示装置に適用した場合には、反射表示領域に
おける表示の色が、B,G,Rの3色のうちのどれかであって4色目の色に近い色に偏る
おそれがあった。こうなると液晶表示装置の全体の表示の色が特定の色に偏るおそれがあ
った。
また、特許文献2に開示された液晶表示装置では、反射表示領域内において、着色膜の
幅を各色ごとに異ならせることにより、着色膜の占有面積を色によって異ならせている。
こうすることにより、表示の色が偏らないように色を補正している。しかしながら、こ
の液晶表示装置の構成では表示の色を補正することに関して十分でなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、反射型表示における表示の色
を補正することにより、液晶表示装置及び電子機器において色の偏りがない表示を行うこ
とを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの
一方の基板には光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜
との間には複数の色の異なる着色膜を有するカラーフィルタが設けられ、表示の最小単位
とされるサブ画素を複数備え、該サブ画素領域内に前記光反射膜に対応した反射表示領域
を有する液晶表示装置である。この液晶表示装置において、前記カラーフィルタの前記着
色膜は、前記サブ画素領域の前記反射表示領域に配置されるとともに、前記反射表示領域
には前記着色膜が設けられていない非着色領域が設けられ、該非着色領域の少なくとも一
部の領域は、前記光反射膜の光散乱特性が、他の前記反射表示領域における前記光反射膜
の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していることを特徴とする。
上記構成の液晶表示装置においては、着色膜を透過する光の波長領域に応じてその着色
膜の色がそれぞれ異なっている。そのため、液晶表示装置で行われる表示においては、光
反射膜で反射する光の分光特性の違い等によってある特定の色が強く表示されることによ
り、表示の色がその特定の色に偏るおそれがある。このことに鑑み、本発明に係る液晶表
示装置では、サブ画素領域内に配置された着色膜に部分的に非着色領域を設けた。非着色
領域を通過する光は白色光であるので、着色膜に非着色領域を設ければ、その着色膜を有
するサブ画素から出る光の色の強さを抑えることができる。
またさらに、本発明では、非着色領域に対向する光反射膜の少なくとも一部の散乱特性
をそれ以外の部分の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く散乱させることに
より、液晶表示装置のサブ画素の正面からは色の強さを抑えた光が出射されるので、サブ
画素の正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、光散乱手段によって散乱
した光はサブ画素の正面以外の方向に向かうことができるので、サブ画素の正面に対して
斜め方向から観察する表示を明るくできる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記複数の色の異なる着色膜は4色からな
り、前記4色のうち色度座標上で最も近い2色に対応する前記着色膜はそれぞれ部分的に
非着色領域を有し、該2色の着色膜の非着色領域の少なくとも一部の領域は、前記光反射
膜の光散乱特性が、他の前記反射表示領域における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い
光散乱特性を有していることが望ましい。
液晶表示装置の分野においては、表示の色を定量化して示す表色系として、CIE(Co
mmission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)のXYZ表色系が主に用い
られている。色度とは、このXYZ表色系において光源や物体の色相及び彩度で決められ
る色の尺度である。この色度は、図14に示すような2次元の座標上に座標(x,y)で
示される1点として表される。この座標が色度座標であり、液晶表示装置における色の再
現可能性を表したものである。この色度座標上において、例えば、B(青色),G(緑色
),R(赤色)の3つの色の座標を結んで得られる三角形の内側の領域が色再現範囲であ
る。この色再現範囲内にある色は、B,G,Rの3色を混合することによって得ることが
できる。
上記の色度座標上において最も近い2色の着色膜同士は、それらの着色膜を主に透過す
る光の波長領域が近いので、これら2色の着色膜を有したサブ画素の表示の色が他の着色
膜に対応したサブ画素よりも強く表されることが考えられる。こうなると、液晶表示装置
の表示の色がこれら2色に偏るおそれがある。
本発明に係る液晶表示装置では、異なる4色の着色膜のうち色度座標上で最も近い2色
の着色膜のそれぞれに部分的に非着色領域を設けた。非着色領域を通過する光は白色光で
あるので、着色膜に非着色領域を設ければ、それらの着色膜(すなわち、色度座標上でも
っとも近い2色に対応する着色膜)を有するサブ画素に関しては、そのサブ画素から出る
光の色の強さを抑えることができる。
またさらに、本発明では、それらの非着色領域に対向する光反射膜の少なくとも一部の
散乱特性をそれ以外の部分の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く散乱させ
ることにより、液晶表示装置のサブ画素の正面からは色の強さを抑えた光が出射されるの
で、サブ画素の正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、光散乱手段によ
って散乱した光はサブ画素の正面以外の方向に向かうことができるので、サブ画素の正面
に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記着色膜は、B(青色)、G(緑色)及
びR(赤色)の各色に対応した着色膜を含むことに加えて、B,G,Rの各色の補色に対
応した着色膜の少なくとも1つを含むことが望ましい。補色とは、加法混色又は減法混色
によって混合したときに結果的に無彩色となる関係にある2つの色のことである。例えば
、B,G,Rの各色に対する補色としては、図14に示すC(シアン),M(マゼンタ)
,Y(イエロー)が考えられる。これらのC,M,Yといった補色に対応した着色膜をB
,G,Rの3色に加えれば、液晶表示装置の表示において再現できる色の範囲を広くでき
る。
また、この場合、B,G,Rのうちのいずれか1つの色と、B,G,Rの補色のうちの
いずれか1つの色とが色度座標上において近い2点にあることが考えられる。この場合に
は、色度座標上で近い2点の色に対応する色の着色膜を有したサブ画素の表示の色が強く
なる傾向にある。こうなると、液晶表示装置の表示がそれら2つの色に偏り過ぎるおそれ
がある。このような構成の液晶表示装置において、色度座標上で近い2色の着色膜の個々
に非着色領域を設け、さらにそれらの非着色膜に対向する光反射膜の散乱特性を広くすれ
ば、B,G,Rのうちのいずれか1つの色と、B,G,Rの補色のうちのいずれか1つの
色であって色度座標上で互いに近接する色の表示色を抑える色補正ができる。その結果、
液晶表示装置における表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止できる。
次に、本発明に係る液晶表示装置においては、前記色度座標上において最も近い2色と
してGとCを選択することができる。これらGとCとは、図14に示す色度座標上におい
てB,G,R,C,M,Yの各色を考えたときに最も近い2点であることが考えられる。
つまり、それらのGとCの色に対応する着色膜を透過する光の波長領域は互いに近いと考
えられる。従って、液晶表示装置の表示においてはG及びCの表示の色が強くなる傾向に
ある。こうなると、液晶表示装置の表示がGとCの2つの色に偏り過ぎるおそれがある。
このような構成の液晶表示装置において、GとCの2色の着色膜の個々に非着色領域を設
け、さらにそれらの非着色膜に対向する光反射膜の散乱特性を広くすれば、GとCの色を
抑える色補正ができる。その結果、液晶表示装置における表示の色がGとCに偏ることを
防止できる。
また、本発明に係る液晶表示装置において、前記色度座標上において最も近い2色とし
てGとYを選択することができる。これらGとYとは、仮に、図14に示す色度座標上に
おいてB,G,R,C,M,Yの各色を考えたときに最も近い2点であることが考えられ
る。つまり、GとYの色に対応する着色膜を透過する光の波長領域は互いに近いと考えら
れる。従って、液晶表示装置の表示においてはG及びYの表示の色が強くなる傾向にある
。こうなると、液晶表示装置の表示がGとYの2つの色に偏り過ぎるおそれがある。この
ような構成の液晶表示装置において、GとYの2色の着色膜の個々に非着色領域を設け、
さらにそれらの非着色膜に対向する光反射膜の散乱特性を広くすれば、GとYの色を抑え
る色補正ができる。その結果、液晶表示装置における表示の色がGとYに偏ることを防止
できる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記非着色領域は前記色度座標上において
最も近い2色に加えて、その他の2色のうち少なくとも1色に対応した前記着色膜にもさ
らに設けられていることが望ましい。こうすれば、液晶表示装置における表示の色をより
確実に補正できるので、液晶表示装置において表示の色が特定の色に偏ることをより確実
に防止できる。
次に、本発明は、一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板に
は光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜との間には複
数色の着色領域および非着色領域を有するカラーフィルタが設けられ、表示の最小単位と
されるサブ画素を複数備え、該サブ画素領域内に前記光反射膜に対応した反射表示領域を
有する液晶表示装置であって、一の前記サブ画素領域内の前記反射表示領域に、前記カラ
ーフィルタの一の色の前記着色領域および前記非着色領域が配置され、当該非着色領域内
の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該一部の領域外におけ
る前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していることを特徴とする。
この発明に係る液晶表示装置では、サブ画素領域内に着色領域と非着色領域を設けた。
非着色領域を通過する光は白色光であるので、サブ画素から出る光の色の強さを抑えるこ
とができる。またさらに、本発明に係る液晶表示装置では、非着色領域内の少なくとも一
部の領域における光反射膜の光散乱特性を、それ以外の領域における光散乱特性よりも広
く設定した。これにより、非着色領域を設けたサブ画素からは色の強さを抑えた光が出射
されるので、表示面の正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、光散乱手
段によって散乱した光はそのサブ画素の正面以外の方向に向かうことができるので、表示
面に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記カラーフィルタは、4色の前記着色領
域を有し、前記4色の着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、色相
が青系の色相範囲内で設定されている第1着色領域、色相が赤系の色相範囲内で設定され
ている第2着色領域、色相が青から黄までの色相範囲内で設定されている2種の第3およ
び第4着色領域、であり、前記第3および第4着色領域が配置される前記サブ画素領域に
、前記非着色領域が配置され、当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光
反射膜の光散乱特性が、当該一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い
光散乱特性を有していることを特徴とする。
より好ましくは、前記第3着色領域は、その色相が青から緑までの色相範囲内で設定さ
れていることを特徴とする。
より好ましくは、前記第4の色相は、その色相が緑から橙までの色相範囲内で設定され
ていることを特徴とする。
第3および、第4着色領域は、その色相が近似しているので、これらの着色領域に対応
する色あいが相対的に強く表示されることが考えられる。この発明に係る液晶表示装置に
よれば、このような表示色の偏りを好適に補正することができる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記カラーフィルタは、4色の前記着色領
域を有し、前記4色の着色領域は、それぞれ、当該着色領域を透過する光のピーク波長が
415〜500nmの範囲内で設定されている第1着色領域、当該着色領域を透過する光
のピーク波長が600nm以上の可視光範囲内で設定されている第2着色領域、当該着色
領域を透過する光のピーク波長が485〜535nmの範囲内で設定されている第3波長
領域、当該着色領域を透過する光のピーク波長が500〜590nmの範囲内で設定され
ている第4着色領域、であり、前記第3および第4着色領域が配置される前記サブ画素領
域に、前記非着色領域が配置され、当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前
記光反射膜の光散乱特性が、当該一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも
広い光散乱特性を有していることを特徴とする。
より好ましくは、前記第3着色領域は、当該着色領域を透過する光のピーク波長が49
5〜520nmの範囲内で設定されていることを特徴とする。
より好ましくは、前記第4着色領域は、当該着色領域を透過する光のピーク波長が51
0〜585nmの範囲内で設定されていることを特徴とする。
第3および、第4着色領域は、当該着色領域を透過する光のピーク波長が近似している
ので、これらの着色領域に対応する色あいが相対的に強く表示されることが考えられる。
この発明に係る液晶表示装置によれば、このような表示色の偏りを好適に補正することが
できる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記第1および第2着色領域が配置される
前記サブ画素領域に、前記非着色領域が配置され、当該非着色領域内の少なくとも一部の
領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該一部の領域外における前記光反射膜の光
散乱特性よりも広い光散乱特性を有していることを特徴とする。
この発明に係る液晶表示装置によれば、表示色の偏りをより好適に補正することができ
る。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記光反射膜の表面には凹凸パターンが設
けられていることが望ましい。この光反射膜の凹凸パターンは、例えば複数の凹部又は凸
部を形成した樹脂膜を少なくとも光反射膜に対応する領域に設け、その樹脂膜の凹部上又
は凸部上に光反射膜を一定の膜厚で設けることにより形成できる。このように、光反射膜
に凹凸パターンを形成すれば、光反射膜によって反射する光を容易に散乱させることがで
きる。
次に、本発明に係る液晶表示装置において、前記凹凸パターンの光散乱特性は、前記凹
凸パターンの高さ及び/又はピッチを変えることによって変えられることが望ましい。凹
凸パターンの光散乱特性を変えるには種々の方法が考えられるが、凹凸パターンの高さ及
び/又はピッチを変える方法を用いれば、凹凸パターンの光散乱特性を容易且つ確実に変
えることができる。ここで凹凸パターンのピッチとは、凹凸パターンを形成する複数の凹
部のうち互いに隣接する2つの凹部の頂点間の距離、又は凹凸パターンを形成する複数の
凸部のうち互いに隣接する2つの凸部の頂点間の距離である。また、凹凸パターンの高さ
とは、ピッチに対して直角の方向における凸部の頂点から凹部の頂点までの距離である。
本発明は光反射膜の少なくとも一部に広い光散乱特性を持たせることを要旨とするもの
であるが、光を散乱させる手段として凹凸パターンを用いてその凹凸パターンに広い光散
乱特性を持たせる場合には、例えば、基準となる凹凸パターン(すなわち、非着色領域以
外の領域に対応する凹凸パターン)に対して、(1)凹凸パターンのピッチは同じとして
高さを高くするか、(2)凹凸パターンの高さは同じとしてピッチを小さくするか、又は
(3)凹凸パターンの高さ及びピッチを小さくすることにより実現できる。
次に、本発明に係る液晶表示装置は、一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板の
うちの一方の基板には光散乱特性を有する光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの
他方の基板と前記光反射膜との間には複数の色の異なる着色膜を有するカラーフィルタが
設けられ、前記一方の基板の前記液晶層側とは反対側に照明装置を備えるとともに、表示
の最小単位とされるサブ画素を複数備え、該一つのサブ画素領域内に、前記照明装置から
の出射光を透過して透過表示を行う透過表示領域と、前記光反射膜によって反射された光
を用いて反射表示を行う反射表示領域とを備えた液晶表示装置である。この液晶表示装置
において、前記カラーフィルタの前記着色膜は、前記サブ画素領域の前記反射表示領域と
前記透過表示領域に配置されるとともに、前記反射表示領域には前記着色膜が設けられて
いない非着色領域が設けられ、該非着色領域の少なくとも一部の領域は、前記光反射膜の
光散乱特性が、他の前記反射表示領域における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散
乱特性を有していることを特徴とする。
上記の照明手段としては、例えば、点状光源や線状光源から発せられた光を導光体を用
いて面状の光に変換してその面状の光を照明光として出射する構成の照明装置を用いるこ
とができる。
この第2の液晶表示装置では、サブ画素領域内に配置された着色膜に部分的に非着色領
域を設けた。非着色領域を通過する光は白色光であるので、着色膜に非着色領域を設けれ
ば、その着色膜を有するサブ画素から出る光の色の強さを抑えることができる。またさら
に、本発明では、非着色領域内のうちの少なくとも一部の領域に対応する反射表示領域の
散乱特性をそれ以外の反射表示領域の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く
散乱させることにより、液晶表示装置のサブ画素の正面からは色の強さを抑えた光が出射
されるので、サブ画素の正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、光散乱
手段によって散乱した光はサブ画素の正面以外の方向に向かうことができるので、サブ画
素の正面に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
次に、本発明は、一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板に
は光散乱特性を有する光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光
反射膜との間には複数色の着色領域および非着色領域を有するカラーフィルタが設けられ
、前記一方の基板の前記液晶層側とは反対側に照明装置を備えるとともに、表示の最小単
位とされるサブ画素を複数備え、該一つのサブ画素領域内に、前記照明装置からの出射光
を透過して透過表示を行う透過表示領域と、前記光反射膜によって反射された光を用いて
反射表示を行う反射表示領域とを備えた液晶表示装置であって、一の前記サブ画素領域内
の前記反射表示領域に、前記カラーフィルタの一の色の前記着色領域および前記非着色領
域が配置され、前記非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱
特性が、当該一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有
していることを特徴とする。
この発明に係る液晶表示装置では、サブ画素領域内に着色領域と非着色領域を設けた。
非着色領域を通過する光は白色光であるので、サブ画素から出る光の色の強さを抑えるこ
とができる。またさらに、本発明に係る液晶表示装置では、非着色領域内の少なくとも一
部の領域における光反射膜の光散乱特性を、それ以外の領域における光散乱特性よりも広
く設定した。これにより、非着色領域を設けたサブ画素からは色の強さを抑えた光が出射
されるので、表示面の正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、光散乱手
段によって散乱した光はそのサブ画素の正面以外の方向に向かうことができるので、表示
面に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の液晶表示装置を有することを特
徴とする。本発明に係る液晶表示装置は、サブ画素領域内に配置された着色膜に部分的に
非着色領域を設け、その非着色領域に対向する光反射膜の少なくとも一部の散乱特性をそ
れ以外の部分の散乱特性よりも広くすることにより、液晶表示装置における表示の色を補
正して表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止できる。従って、この液晶表示装置を
用いて構成される本発明に係る電子機器においても、その電子機器における表示の色を補
正して表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止できる。
(液晶表示装置の第1実施形態)
以下、本発明に係る液晶装置をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明がこの
実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これ以降の説明では図
面を用いて各種の構造を例示するが、これらの図面に示される構造は特徴的な部分を分か
り易く示すために実際の構造に対して寸法を異ならせて示す場合がある。本実施形態は、
スイッチング素子として3端子型のアクティブ素子であるTFT(Thin Film Transistor
)素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置に本発明を適用するものである
図1は、本発明に係る液晶表示装置の一実施形態を示している。図2は、図1のZ1−
Z1線に従った側面断面図である。図3は、図1の液晶表示装置における1つの画素部分
を拡大して平面的に示す図である。図4は、図3のZ2−Z2線に従ってサブ画素の長手
側の断面構造、すなわち図2の矢印Bで示す部分を示している。
図1において、液晶表示装置1は、液晶パネル2と、この液晶パネル2に付設された照
明手段としての照明装置3とを有する。液晶パネル2にはFPC(Flexible Printed Cir
cuit:可撓性プリント回路)基板4が接続されている。この液晶表示装置1に関しては矢
印Aが描かれた側が観察側であり、上記の照明装置3は液晶パネル2に関して観察側と反
対側に配置されてバックライトとして機能する。
液晶パネル2は、長方形又は正方形で環状のシール材6によって互いに貼り合わされた
一対の基板7及び8を有する。基板7はスイッチング素子が形成される素子基板である。
また、基板8はカラーフィルタが形成されるカラーフィルタ基板である。シール材6は図
2に示すように素子基板7とカラーフィルタ基板8との間に間隙、いわゆるセルギャップ
Gを形成する。シール材6は図1に示すようにその一部に液晶注入口6aを有し、この液
晶注入口6aを介して素子基板7とカラーフィルタ基板8との間に電気光学物質としての
液晶が注入される。注入された液晶は図2に示すようにセルギャップG内で液晶層12を
形成する。図1の液晶注入口6aは液晶の注入が完了した後に樹脂によって封止される。
液晶の注入方法としては、上記のような液晶注入口6aを通して行う方法以外に、液晶注
入口を持たない連続する環状のシール材6によって囲まれる領域内に液晶滴を供給する方
法も採用できる。
図2において、セルギャップGの間隔、従って液晶層12の層厚は、セルギャップG内
に設けられる複数のスペーサ(図示せず)によって一定に維持される。このスペーサは、
複数の球状の樹脂部材を素子基板7又はカラーフィルタ基板8の表面上にランダム(すな
わち、無秩序)に置くことによって形成できる。また、スペーサは、フォトリソグラフィ
処理によって所定の位置に柱状に形成することもできる。
図1において、照明装置3は、光源としてのLED(Light Emitting Diode)13と、
導光体14とを有する。光源としては、LEDのような点状光源以外に、冷陰極管のよう
な線状光源を用いることもできる。導光体14は、例えば、透光性を有する樹脂を材料と
する成形加工によって形成され、LED13に対向する側面が光入射面14aであり、液
晶パネル2に対向する面が光出射面14bである。矢印Aで示す観察側から見て導光体1
4の背面には、必要に応じて、光反射層16が設けられる。また、導光体14の光出射面
14bには、必要に応じて、光拡散層17が設けられる。
素子基板7は、図2において、第1の透光性の基板7aを有する。この第1透光性基板
7aは、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。この第
1透光性基板7aの外側表面には偏光板18aが、例えば、貼着によって装着される。必
要に応じて、偏光板18a以外の光学要素を付加的に設けることもできる。他方、第1透
光性基板7aの内側表面には、矢印Bで示す部分の拡大図である図4にも示すように、信
号線としてのソース電極線19が列方向Y(すなわち、左右方向)に延びている。また、
同じく信号線としてのゲート電極線21が行方向X(すなわち、紙面垂直方向)に延びて
いる。そして、スイッチング素子として機能するアクティブ素子であるTFT(Thin Fil
m Transistor)素子31がソース電極線19及びゲート電極線21に接続して形成されて
いる。
それらのTFD素子31、ソース電極線19及びゲート電極線21の上に、それらを覆
う絶縁膜としての層間絶縁膜22が形成され、その上に光反射膜23が形成され、その上
に画素電極24が形成され、その上に配向膜26aが形成されている。この配向膜26a
に配向処理、例えばラビング処理が施され、これにより、素子基板7の近傍における液晶
分子の初期配向が決められる。
層間絶縁膜22は、例えば、透光性、感光性、及び絶縁性を有する樹脂、例えばアクリ
ル樹脂、ポリイミド樹脂等をフォトリソグラフィ処理によってパターニングすることによ
って形成される。また、光反射膜23は、例えば、Al(アルミニウム)、Al合金等と
いった光反射性材料をフォトエッチング処理によってパターニングすることによって形成
される。画素電極24は、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)等
といった金属酸化物をフォトエッチング処理によってパターニングすることによって形成
される。配向膜26aは、例えばポリイミド等を塗布することによって形成される。
光反射膜23及び画素電極24は、図1の素子基板7上に矢印A方向から見てドットマ
トリクス状に複数形成される。これらの光反射膜23及び画素電極24は、各ソース電極
線19と各ゲート電極線21とが交差する位置に設けられていて、個々のTFT素子31
に接続されている。
図4において、層間絶縁膜22には、光反射膜23とTFT素子31とを電気的に接続
するためのコンタクトホール25が形成されている。このコンタクトホール25は、層間
絶縁膜22を厚み方向に貫通する穴であり、平面的に見てすなわち平面視でTFT素子3
1の素子本体部分に重ならない位置であって、光反射膜23と重なる位置に形成される。
本実施形態で用いるTFT素子31はアモルファスシリコンTFTであり、このTFT
素子31は、ゲート電極32、ゲート絶縁層33、a−Si(アモルファスシリコン)等
によって形成された半導体層34、ソース電極35、そしてドレイン電極36を有する。
ドレイン電極36は、その一端が半導体層34に接続し、その他端がコンタクトホール2
5を介して光反射膜23及び画素電極24に接続する。ソース電極35は図4の左右方向
(列方向Y)に延びるソース電極線19の一部として形成されている。このソース電極線
19は画素電極24へデータ信号を供給するためのデータ線として機能する。また、ゲー
ト電極32は、ソース電極線19と直角の方向すなわち図4の紙面垂直方向(行方向X)
に延びるゲート電極線21から延びている。このゲート電極線21は画素電極24へ走査
信号を供給するための走査線として機能する。
本実施形態では、画素電極24の下に層間絶縁膜22を設けることにより、画素電極2
4の層とTFT素子31の層とを別の層に分けている。この構造は、画素電極24とTF
T素子31とを同じ層に形成する構造に比べて、素子基板7の表面を有効に活用すること
を可能とする。例えば、画素電極24の面積、すなわち画素面積を大きくすることができ
、そのため、液晶表示装置1において鮮明な表示を行うことができる。
図2において、素子基板7に対向するカラーフィルタ基板8は、矢印Aで示す観察側か
ら見て長方形又は正方形の第2の透光性の基板8aを有する。この第2透光性基板8aは
、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。この第2透光
性基板8aの外側表面には偏光板18bが、例えば、貼着によって装着される。必要に応
じて、偏光板18b以外の光学要素を付加的に設けることもできる。
第2透光性基板8aの内側表面には、図4にも示すように、着色膜41が形成され、そ
の周囲に遮光膜42が形成され、着色膜41及び遮光膜42の上にオーバーコート層43
が形成され、その上に共通電極44が形成され、その上に配向膜26bが形成されている
。配向膜26bは、例えばポリイミド等を塗布することによって形成される。
図5は、図3に示す画素部分のうち、主に、カラーフィルタ基板8に設けられた着色膜
41を示している。図5において、着色膜41は平面的に見て長方形のドット状に形成さ
れている。また、着色膜41は複数個が行方向X及び列方向Yにマトリクス状に配列され
ている。このように複数の着色膜41がマトリクス状に配列されてカラーフィルタが形成
されている。
これらの着色膜41の個々はB(青色)、G(緑色)、R(赤色)の1つを通過させる
光学的特性に設定された着色領域を形成しており、それらB,G,Rの着色膜41B,4
1G,41Rが平面的に見て所定の配列、例えばストライプ配列に並べられている。スト
ライプ配列とは、列方向YにB,G,Rの同色が並び、行方向XにB,G,Rが交互に順
番に並ぶ配列である。なお、着色膜41の配列はストライプ配列以外の任意の配列とする
ことができ、例えば、モザイク配列、デルタ配列等とすることもできる。また、着色膜4
1の光学的特性はB,G,Rの3原色に限られず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(
イエロー)の3原色を通過させる特性とすることもできる。
遮光膜42は各着色膜41を囲む格子状に形成されている。図4において、遮光膜42
は、本実施形態では、B,G,Rの3原色のうちのいずれか2色を重ねることによって形
成されている。しかしながら、遮光膜42は、B,G,Rの3色を重ねて形成することも
できるし、所定の材料をフォトリソグラフィ処理によってパターニングすることによって
形成することもできる。この場合の所定の材料としては、例えば、Cr(クロム)等とい
った遮光性の材料が考えられる。なお、本明細書において、複数色の着色膜を重ねて形成
された遮光膜は、重ね遮光膜と呼ばれることがある。
着色膜41及び遮光膜42の上に形成されたオーバーコート層43は、着色膜41及び
遮光膜42の表面を平坦化するものであり、共通電極44はこうして平坦化されたオーバ
ーコート層43の上に形成される。共通電極44は、例えばITO等といった金属酸化物
をフォトエッチング処理によってパターニングすることによって形成される。共通電極4
4の上に形成された配向膜26bには配向処理、例えばラビング処理が施され、これによ
り、カラーフィルタ基板8の近傍における液晶分子の初期配向が決められる。
図1において、共通電極44は、カラーフィルタ基板8の表面の全面に設けられている
。一方、素子基板7上に設けられた複数の画素電極24は矢印A方向から平面的に見て、
行方向X及び列方向Yにマトリクス状に並んでいる。これらの画素電極24とカラーフィ
ルタ基板8上に設けられた共通電極44とは、矢印A方向から平面的に見て複数のドット
状領域で重なっている。このように重なり合った領域が表示のための最小単位であるサブ
画素D(図4参照)を形成している。そして、複数のサブ画素Dが行方向X及び列方向Y
にマトリクス状に並ぶことにより、矢印A方向から見て長方形状又は正方形状の有効表示
領域Vが形成され、この有効表示領域V内に文字、数字、図形等といった像が表示される
本実施形態のように、図5においてB,G,Rの3色から成る着色膜41を用いてカラ
ー表示を行う場合は、B,G,Rの3色に対応する3つの着色膜41に対応する3つのサ
ブ画素Dによって1つの画素が形成される。他方、白黒又は任意の2色でモノカラー表示
を行う場合は、1つのサブ画素Dによって1つの画素が形成される。1つの画素部分を平
面的に示す図面である図3に示すように、サブ画素Dは長方形状に形成されている。
図4において、光反射膜23は、例えばフォトエチング処理によって形成される。この
光反射膜23はサブ画素Dのうちの一部の領域Rに設けられており、残りの領域Tには設
けられていない。本実施形態において、領域Rは図3に示すようにサブ画素D内の一部の
長方形状の領域であり、領域Tはサブ画素D内の残りの長方形状の領域である。
個々のサブ画素Dの中で光反射膜23が存在する領域が反射表示領域Rであり、光反射
膜23が存在しない領域Tが透過表示領域である。図4において矢印Aで示す観察側から
入射した外部光L0は反射表示領域R内で反射する。一方、図1の照明装置3の導光体1
4から出射した図4の光L1は、透過表示領域Tを透過する。
層間絶縁膜22の表面であって個々のサブ画素D内の反射表示領域Rに対応する部分に
は凸部又は凹部が形成されて光散乱手段としての凹凸パターンが形成されている。この凹
凸パターンは矢印A方向から見てランダム(すなわち、無秩序)なパターンとなっている
。光反射膜23は、そのような凹凸パターンが形成されている層間絶縁膜22の上に形成
されていて、それ自身も同じ凹凸パターンを有している。このように光反射膜23に凹凸
パターンを形成することにより、光反射膜23で反射する光L0を、鏡面反射ではなくて
、散乱光や指向性を持った光とすることができる。
次に、図2において、素子基板7を構成する第1透光性基板7aはカラーフィルタ基板
8の外側へ張り出す張出し部46を有している。この張出し部46の表面には、配線47
がフォトエチング処理等によって形成されている。配線47は矢印A方向から見て複数本
形成されており、それらの複数本が紙面垂直方向へ互いに等間隔で平行に並べられている
。また、張出し部46の辺端には複数の外部接続用端子48が紙面垂直方向へ互いに等間
隔で平行に並ぶように形成されている。これらの外部接続用端子48は、図1に示したF
PC基板4に形成される複数の配線(図示せず)に導電接続される。
図2に示す複数の配線47は、シール材6に囲まれた領域内に向けて列方向Yに延びる
ように形成されている。これらの配線47の一部は、素子基板7上のソース電極線19(
図3参照)に直接に繋がってデータ線として機能する。また、複数の配線47の他の一部
は、シール材6に囲まれた領域内において素子基板7の側辺に沿って列方向Yに延びるよ
うに形成され、さらに折れ曲って行方向Xに延びるように形成されている。これらの配線
47は、素子基板7上のゲート電極線21(図3参照)に直接に繋がって走査線として機
能する。
図2の張出し部46の表面には、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電
膜)51を用いたCOG(Chip On Glass)技術によって、駆動用IC52が実装されて
いる。駆動用IC52は、本実施形態では図1に示すように複数、例えば3個実装されて
いる。例えば、中央の1つの駆動用IC52は、列方向Yへ延びるソース電極線19へデ
ータ信号を伝送する。他方、両側の駆動用IC52,52は、行方向Xへ延びるゲート電
極線21へ走査信号を伝送する。
以上のように構成された液晶表示装置1によれば、図2において、液晶表示装置1が明
るい室外や明るい室内に置かれる場合は、太陽光や室内光等といった外部光を用いて反射
型の表示が行われる。一方、液晶表示装置1が暗い室外や暗い室内に置かれる場合は、照
明装置3をバックライトとして用いて透過型の表示が行われる。
上記の反射型表示を行う場合、図4において、観察側である矢印Aの方向からカラーフ
ィルタ基板8を通して液晶パネル2内へ入射した外部光L0は、液晶層12を通過して素
子基板7内へ入った後、反射表示領域Rにおいて光反射膜23で反射して再び液晶層12
へ供給される。他方、上記の透過型表示を行う場合、図2の照明装置3の光源13が点灯
し、それからの光が導光体14の光入射面14aから導光体14へ導入され、さらに、光
出射面14bから面状の光として出射する。この出射光は、図4の符号L1で示すように
透過表示領域Tにおいて光反射膜23が存在しない領域を通って液晶層12へ供給される
以上のようにして液晶層12へ光が供給される間、素子基板7側の画素電極24とカラ
ーフィルタ基板8側の共通電極44との間には、走査信号およびデータ信号によって特定
される所定の電圧が印加され、これにより、液晶層12内の液晶分子の配向がサブ画素D
ごとに制御され、この結果、液晶層12に供給された光がサブ画素Dごとに変調される。
この変調された光が、カラーフィルタ基板8側の偏光板18b(図2参照)を通過すると
き、その偏光板18bの偏光特性に従ってサブ画素Dごとに通過を許容又は通過を規制さ
れ、これにより、カラーフィルタ基板8の表面に文字、数字、図形等といった像が表示さ
れ、これが、矢印A方向から視認される。
次に、光反射膜23の光散乱特性、及び着色膜41について詳しく説明する。まず、着
色膜41に関して説明する。図3において、個々の着色膜41(41B,41G,41R
)のうち素子基板7に設けられた光反射膜23に平面的に重なる領域内の一部には、着色
膜41が設けられていない非着色領域Q(Qb、Qg,Qr)がそれぞれ設けられている
。これらの非着色領域Qは、図5に示すように、平面的に見て楕円形状、方形状、又は円
形状に形成されている。これらの非着色領域Qは、必要に応じてその他任意の形状に形成
することもできる。これらの非着色要素Qを通過する光は、着色膜41による波長選択が
行われないので白色光である。また、これらの非着色領域Qを通過する光は着色膜41を
透過しないので、入射した光が強度を減衰されることなくこの領域Qを通過する。このた
め、本実施形態では、図4の光反射膜23において反射する光を用いて行われる反射型表
示の際に明るい画像を表示できる。
図5においては、非着色領域Qb,Qg,Qrのうち、G色の着色膜41Gに設けられ
る非着色領域Qgを最も大きく形成している。一方、着色膜41B,41Rの非着色領域
Qb,Qrは、非着色領域Qgに対して小さく形成されている。本実施形態において、こ
れら非着色領域Qの大きさは、Qg>Qr>Qbの関係に設定されている。なお、必要に
応じて、非着色領域Qb及びQrを設けない構成とすることもできる。
次に、図6及び図7を用いて光反射膜23の光散乱特性について説明する。図6は、図
3において平面的に示した画素部分のうち、主に光反射膜23の凹凸パターンを示す図で
ある。また、図7は、層間絶縁膜22の表面に形成される凹凸パターンの形状を示す断面
図である。図6において、反射表示領域Rに設けられた光反射膜23のうち着色膜41G
の非着色領域Qgに重なる領域は、それ以外の領域に比べて広い光散乱特性を有している
。具体的には、光反射膜23に形成された光散乱手段としての凹凸パターンのうち、非着
色領域Qgに対応する領域の光散乱特性をその他の領域、すなわち着色膜41が設けられ
た着色領域に比べて広く設定している。
上記のような凹凸パターンは、例えば、層間絶縁膜22に複数の凹部を形成することに
よって設けることができる。また、凹凸パターンは、層間絶縁膜22に複数の凸部を形成
することによって設けることもできる。本実施形態では、図7に示すように、複数の凹部
を形成することにより凹凸パターンを設けている。このような凹凸パターンの光散乱特性
を領域によって異ならせるには、図7に示すように、層間絶縁膜22の表面に形成される
凹凸パターンの高さ及びピッチを変えることにより実現できる。
本実施形態において、凹凸パターンのピッチは、図7(a)に符号P0で示すように、
複数の凹部によって形成された凹凸パターンのうちの互いに隣接する凸部の頂点間の距離
のことである。一方、凹凸パターンの高さは、符号H0で示すように、ピッチに対して直
角の方向における凸部の頂点から凹部の頂点までの距離である。なお、ピッチは凹凸パタ
ーンのうちの互いに隣接する凹部の頂点間の距離P0'とすることもできる。
以下、散乱特性が異なる凹凸パターンの形状について具体的に説明する。仮に、図7(
a)に示す凹凸パターンが着色領域内に設けられる凹凸パターンであるとして、その凹凸
パターンのピッチP0及び高さH0を基準とすれば、図7(b)から図7(f)に示す凹
凸パターンの光散乱特性は以下の通りである。
まず、図7(b)に示す凹凸パターンは、ピッチP1に関しては図7(a)のピッチP
0と同じ(P0=P1)であり、高さH1に関しては図7(a)より高くなっている(H
0<H1)。従って、図7(b)に示す凹凸パターンの光散乱特性は図7(a)に比べて
広くなっている。次に、図7(c)に示す凹凸パターンは、ピッチP2に関しては図7(
a)のピッチP0より小さく(P0>P2)、高さH2に関しては図7(a)の高さH0
と同じ(H0=H2)である。従って、図7(c)に示す凹凸パターンの光散乱特性は図
7(a)に比べて広くなっている。
次に、図7(d)に示す凹凸パターンは、ピッチP3に関しては図7(a)のピッチP
0より小さく(P0>P3)、高さH3に関しても図7(a)より高くなっている(H0
<H3)。次に、図7(e)に示す凹凸パターンは、ピッチP4に関しては図7(a)の
ピッチP0と同じ(P0=P4)であり、高さH4に関しては図7(a)の高さH0より
低い(H0>H4)。従って、図7(e)に示す凹凸パターンの光散乱特性は図7(a)
に比べて狭くなっている。次に、図7(f)に示す凹凸パターンは、ピッチP5に関して
は図7(a)のピッチP0より大きく(P0<P5)、高さH5に関しては図7(a)の
高さH0と同じ(H0=H5)である。従って、図7(f)に示す凹凸パターンの光散乱
特性は図7(a)に比べて狭くなっている。
以上のように、凹凸パターンの光散乱特性は、その凹凸パターンの高さ及び/又はピッ
チによって変えることができる。そして、本実施形態においては、非着色領域Qgに対応
する光反射膜23の光散乱特性を着色領域に比べて広く設定するので、非着色領域Qgに
設けられる凹凸パターンは、図7(b)、図7(c)又は図7(d)の凹凸パターンに形
成されることが望ましい。
ところで、液晶表示装置に設けられる着色膜は、透過する光の波長領域に応じてその着
色膜の色がそれぞれ異なっている。そのため、非着色領域及び着色領域を含む面内で凹凸
パターンが一定の大きさ及びピッチに形成されていた従来の液晶表示装置について考えれ
ば、その液晶表示装置で行われる表示においては、光反射膜で反射する光の分光特性の違
いによってある特定の色が強く表示されることにより、表示の色がその特定の色に偏るお
それがあった。例えば、B,G,Rの3色の着色膜によってカラー表示を行う場合は、表
示の色がG色に偏るおそれがあった。
これに対し、本発明に係る液晶表示装置では、図3に示すように、サブ画素D内に配置
された着色膜41Gに部分的に非着色領域Qgを設けた。非着色領域Qgを通過する光は
着色膜によって波長選択されない光、すなわち白色光であるので、着色膜に非着色領域Q
gを設ければ、着色膜41Gを有したサブ画素Dが発する光の色の強さを抑えることがで
きる。
またさらに、本発明では、非着色領域Qgに対向する凹凸パターンの散乱特性をそれ以
外の部分の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く散乱させることにより、図
2に示す液晶表示装置1の観察側Aの正面からは色の強さを抑えた光が出射されるので、
観察側Aの正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、凹凸パターンによっ
て散乱した光は観察側Aの正面以外の方向に向かうことができるので、観察側Aの正面に
対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。なお、図3では非着色領域Qgの全域
に対応して散乱特性を広く設定したが、それに代えて、非着色領域Qgの一部に対応して
散乱特性を広く設定しても良い。
(液晶表示装置の第2実施形態)
次に、本発明に係る液晶表示装置の他の実施形態を説明する。本実施形態に係る液晶表
示装置の外観形状は、概ね、図1と同じである。図8は、本実施形態に係る液晶表示装置
の主要部を示しており、図1の液晶表示装置における1つの画素部分を拡大して平面的に
示す図である。また、図9は、図8の画素部分のうち、主にカラーフィルタ基板を示して
いる。また、図10は、図8に示す画素部分のうち、主に光反射膜の凹凸パターンを示し
ている。
既述の第1実施形態では、図5に示したように、各サブ画素Dに対してB,G,Rの3
色の着色膜41B,41G,41Rが個々に設けられ、それらの着色膜41B,41G,
41Rの個々に非着色領域Qb,Qg,Qrが設けられている。そして、それらのうちの
着色膜41Gに設けられた非着色領域Qgを他の非着色領域Qb,Qrより大きく形成し
、さらに非着色領域Qgに対応する光反射膜23の光散乱特性が他の着色領域に比べて広
く設定されている。これに対し本実施形態では、図9に示すように、各サブ画素Dに対し
てB,G,R,C(シアン)の4色の着色膜を個々に設け、それらの着色膜の個々に非着
色領域Qb,Qg,Qr,Qcを設けている。それらのうちGとCの着色膜41G,41
Cに設けられた非着色領域Qg、Qcを他の非着色領域Qb,Qrより大きく形成し、さ
らに、それら非着色領域Qg,Qcに対応する光反射膜23の光散乱特性を他の着色領域
に比べて広く設定している。
以下、本実施形態を図3に示した実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、本実施
形態において、第1実施形態と同じ構成要素は同じ符号を付すことにして、その説明は省
略することにする。
本実施形態において、着色膜41以外の液晶表示装置1の構成要素は、図1,図2及び
図4で示した第1実施形態の場合と同じとすることできる。また、図8のZ3−Z3線に
従った断面の構造は、図3の実施形態と同じく、図4の断面図に示されている。図4にお
いて、素子基板7は、第1の透光性の基板7aを有している。この第1透光性基板7aの
内側表面には、ソース電極線19が列方向Y(すなわち、左右方向)に延びている。また
、ゲート電極線21が行方向X(すなわち、紙面垂直方向)に延びている。そしてTFT
(Thin Film Transistor)素子31がソース電極線19及びゲート電極線21に接続して
形成されている。それらのTFT素子31、ソース電極線19及びゲート電極線21の上
に、それらを覆う絶縁膜としての層間絶縁膜22が形成され、その上に光反射膜23が形
成され、その上に画素電極24が形成され、その上に配向膜26aが形成されている。他
方、第1透光性基板7aの外側表面には、図2に示すように、偏光板18aが、例えば、
貼着によって装着される。
素子基板7に対向するカラーフィルタ基板8は第2の透光性の基板8aを有する。この
第2透光性基板8aの内側表面には、図4に示すように、着色膜41が形成され、その周
囲に遮光膜42が形成され、着色膜41及び遮光膜42の上にオーバーコート層43が形
成され、その上に共通電極44が形成され、その上に配向膜26bが形成されている。他
方、第2透光性基板8aの外側表面には偏光板18bが、例えば、貼着によって装着され
ている。
着色膜41は、図9に示すように、平面的に見て長方形のドット状に形成されている。
また、着色膜41は複数個が行方向X及び列方向Yにマトリクス状に配列されてカラーフ
ィルタを形成している。遮光膜42は着色膜41を囲む格子状に形成されている。着色膜
41の個々は、B,G,R,Cの1つを通過させる光学的特性に設定され、それらB,G
,R,Cの着色膜41が平面的に見て所定の配列、例えばストライプ配列に並べられてい
る。すなわち、着色膜41B、41R,41C,41Gは、それぞれ、本発明における第
1着色領域、第2着色領域、第3着色領域、第4着色領域を形成している。このように、
本実施形態においては、B,G,R,Cの4色から成る着色膜41を用いてカラー表示が
行われる。そして、図8において、1つの画素は、B,G,R,Cの4色の着色膜41B
、41G,41R,41Cに対応する4つのサブ画素Dによって形成されている。
図4において、個々の着色膜41には、素子基板7に設けられた光反射膜23に平面的
に重なる領域内の一部に着色膜41が設けられていない非着色領域Qが設けられている。
これらの非着色領域Qは、図9に示すように、B,G,R,Cの各着色膜41B、41G
,41R,41Cにそれぞれ設けられている。また、これらの非着色領域Qは、着色膜4
1の色によって形状及び面積が異なっている。具体的には以下の通りである。まず、Gの
着色膜41Gには平面視で方形状の非着色領域Qgが設けられている。また、Cの着色膜
41Cには平面視で方形状の非着色領域Qcが設けられている。また、Rの着色膜41R
には平面視で楕円形状の非着色領域Qrが設けられている。また、Bの着色膜41Bには
平面視で円形状の非着色領域Qbが設けられている。
着色膜41Gの非着色領域Qgと着色膜41Cの非着色領域Qcは略同じ形状及び大き
さに形成されている。また、着色膜41Rの非着色領域Qrは非着色領域Qg,Qcより
小さく形成されている。また、着色膜41Bの非着色領域Qbは非着色領域Qrよりさら
に小さく形成されている。すなわち、これら非着色領域Qの大きさは、Qg=Qc>Qr
>Qbの関係に設定されている。なお、これらの非着色領域Qb,Qg,Qr,Qcの形
状は上記のものに限定されることなく、必要に応じて任意の形状に形成することもできる
次に、図10において、反射表示領域Rに設けられた光反射膜23のうち、非着色領域
Qg及びQcに重なる領域はそれ以外の領域に比べて広い光散乱特性を有している。具体
的には、光反射膜23に形成された光散乱手段としての凹凸パターンのうち、非着色領域
Qg及びQcに対応する領域の光散乱特性をその他の着色領域に比べて広く設定している
より具体的には、非着色領域Qb及びQcに対向する部分には、図7(b)、図7(c
)又は図7(d)に示す凹凸パターンが設けられる。図7(b)の凹凸パターンは、着色
領域の凹凸パターンである図7(a)のパターンに比べて、ピッチは等しく(P0=P1
)、高さは高く(H0<H1)形成されている。また、図7(c)の凹凸パターンは、図
7(a)のパターンに比べてピッチは小さく(P0>P2)、高さは等しく(H0=H2
)形成されている。また、図7(d)の凹凸パターンは、図7(a)のパターンに比べて
ピッチは小さく(P0>P3)、高さは高く(H0<H3)形成されている。いずれの凹
凸パターンを非着色領域Qg及びQcに対向する部分に設けても、これらの非着色領域Q
g及びQcにおける光散乱特性を広くすることができる。
本実施形態においては、図8に示すように、B,G,Rの3原色にC色を加えて4色の
着色膜41を用いてカラー表示が行われる。この4色目のC色は、図14からわかるよう
に、Rに対する補色である。またCは図14の色度座標上においてGにもっとも近い点で
ある。このようにB,G,R,Cの4色を用いた場合の色再現範囲は、図14においてB
,G,R,Cの4点を結んだ線によって囲まれた内側の領域である。この色再現範囲は、
先の第1実施形態のようにB,G,Rの3色でカラー表示を行う場合の色再現範囲である
、B,G,Rの3点を結んだ線によって囲まれた領域に比べて広くなっている。従って、
本実施形態の液晶表示装置は、B,G,Rの3色でカラー表示を行う先の実施形態の液晶
表示装置に比べてより広範囲の色を用いた表示を行うことができる。
しかしながら、従来の液晶表示装置においては、図14からわかるように、CとGとは
色度座標上において最も近い2点である。つまり、それらのGとCの色に対応する図9の
着色膜41G,41Cを透過する光の波長領域は互いに近くなっている。従って、着色膜
41Gを備えたサブ画素Dと、着色膜41Cを備えたサブ画素Dとにおいて行われる表示
の色が、他の着色膜41B,41Rを備えたサブ画素Dよりも強くなり過ぎるおそれがあ
る。こうなると、液晶表示装置の表示の色がG及びCに偏るおそれがある。
本実施形態の液晶表示装置では、各サブ画素Dに対して異なる4色の着色膜41B、4
1G,41R,41Cを個々に設け、それらの着色膜の個々に非着色領域Qb,Qg,Q
r,Qcを設けた。そして、それらのうち色度座標(図14)上で最も近い2色であるG
とCの着色膜41G,41Cに設けられた非着色領域Qg、Qcを、他の非着色領域Qb
,Qrより大きく形成した。非着色領域Qg,Qcを通過する光は白色光であるので、各
着色膜41G,41Cに非着色領域Qg,Qcを個々に設ければ、それらの着色膜41G
,41Cを有する各サブ画素Dが発する光の色の強さを抑えることができる。
またさらに、本発明では、それらの非着色領域Qg,Qcに対向する凹凸パターンの光
散乱特性をそれ以外の部分の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く散乱させ
ることにより、図2に示す液晶表示装置1の観察側Aの正面からは色の強さを抑えた光が
出射されるので、観察側Aの正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。また、凹
凸パターンによって散乱した光は観察側Aの正面以外の方向に向かうことができるので、
観察側Aの正面に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
(変形例)
第1〜第4の着色領域を形成する各着色膜41の光学的特性は、波長に応じて色相が変
化する可視光領域のうち、その着色膜を透過する光のそれぞれが、青系の色相範囲内(第
1着色領域に対応)、赤系の色相範囲内(第2着色領域に対応)、青から黄までの色相範
囲内(第3および第4着色領域に対応)となるように設定することができる。ここで系と
用いているが、例えば青系であれば純粋の青の色相に限定されるものでなく、青紫や青緑
等を含むものである。赤系の色相であれば、赤に限定されるものでなく橙を含む。また、
これら着色領域は単一の着色層で構成されても良いし、複数の異なる色相の着色層を重ね
て構成されても良い。また、これら着色領域は色相で述べているが、当該色相は、彩度、
明度を適宜変更し、色を設定し得るものである。
上述の色相範囲について具体的に説明すると、第1着色領域に対応する色相範囲は、好
ましくは青紫から青緑までの色相範囲であり、より好ましくは藍から青までの色相範囲で
ある。また、第2着色領域に対応する色相範囲は、好ましくは橙から赤までの色相範囲で
ある。また、第3着色領域に対応する色相範囲は、好ましくは青から緑であり、より好ま
しくは青緑から緑である。また、第4着色領域に対応する色相範囲は、好ましくは緑から
橙であり、より好ましくは緑から黄である。もしくは緑から黄緑である。
4つの色相の組み合わせの具体例としては、上述の実施形態における(青、赤、シアン
、緑)の他、例えば、(青、赤、緑、黄)、(青、赤、深緑、黄)、(青、赤、エメラル
ド、黄)、(青、赤、深緑、黄緑)、(青緑、赤、深緑、黄緑)などを選択することが可
能である。
また、第1〜第4の着色領域を形成する各着色膜41の光学的特性は、当該着色領域を
透過する光のピーク波長がそれぞれ、415〜500nmの範囲内(第1着色領域に対応
)、600nm以上の可視光範囲内(第2着色領域に対応)、485〜535nmの範囲
内(第3着色領域に対応)、500〜590nmの範囲内(第4着色領域に対応)となる
ように設定することができる。また好ましくは、第3着色領域に対応するピーク波長範囲
は、495〜529nmの範囲内である。また好ましくは、第4着色領域に対応するピー
ク波長範囲は、510〜585nmの範囲内であり、さらに好ましくは、530〜565
nmの範囲内である。
また、第1〜第4の着色領域を形成する各着色膜41の光学的特性は、当該着色領域を
透過する光の色度座標(図14参照)がそれぞれ、x≦0.151、y≦0.056の可
視光範囲内(第1着色領域に対応)、0.643≦x、y≦0.333の可視光範囲内(
第2着色領域に対応)、x≦0.164、0.453≦yの可視光範囲内(第3着色領域
に対応)、0.257≦x、0.606≦yの可視光範囲内(第4着色領域に対応)とな
るように設定することができる。また好ましくは、第1着色領域に対応する色度座標は、
0.134≦x≦0.151、0.034≦y≦0.056の範囲内である。また好まし
くは、第2着色領域に対応する色度座標は、0.643≦x≦0.690、0.299≦
y≦0.333の範囲内である。また好ましくは、第3着色領域に対応する色度座標は、
0.098≦x≦0.164、0.453≦y≦0.759の範囲内である。また好まし
くは、第4着色領域に対応する色度座標は、0.257≦x≦0.357、0.606≦
y≦0.670の範囲内である。
このような着色膜(着色領域)の光学的特性の設定により、従来のRGBの着色領域よ
りも広範囲の色再現性を実現することができる。また、非着色領域内の光散乱特性に係る
構成を上述の実施形態と同様にすることで、色合いの補正効果や、斜め観察における輝度
の補正効果を好適に得ることができる。
また、照明装置3の変形例として、RGBの光源としてLED、蛍光管、有機ELを備
えたものであってもよい。このとき、RGB光源としては、そのピーク波長が435nm
−485nm(B)、520nm−545nm(G)、610nm−650nm(R)に
あるものが好ましい。また、波長が例えば、450nmと565nmにピークがくるよう
な、複数のピークを持つ光源を用いていも良い。そして、RGB源の波長によって、上述
した着色膜(着色領域)の光学的特性の設定を適切に行えば、より広範囲の色再現性を得
ることができる。
(液晶表示装置の第3実施形態)
次に、本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施形態を図11を用いて説明する。既
述の第1実施形態の液晶表示装置は、図5に示したように、B,G,Rの異なる3色の着
色膜41B,41G,41Rを用いてカラー表示を行う構成である。また、第2実施形態
の液晶表示装置は、図9に示したように、B,G,R,Cの異なる4色の着色膜41B,
41G,41R,41Cを用いてカラー表示を行う構成である。本実施形態に係る液晶表
示装置は、図11に示すように、B,G,R,C,Y(黄色)の異なる5色の着色膜41
B,41G,41R,41C,41Yを用いてカラー表示を行う構成である。
B,G,R,C,Yの5色のうち、GとCとは図14の色度座標上において最も近い2
点である。また、GとYとは図14の色度座標上において2番目に近い2点である。本実
施形態では、最も近い2点と、さらに他の1色である2番目に近い2点、すなわち、G,
C,Yの3色に関して本発明を適応するものである。
具体的には、図11において、5色の各着色膜41B,41G,41R,41C,41
Yに対応して非着色領域Qb,Qg,Qr,Qc,Qyが個々に設けられている。このう
ち、着色膜41G,41C,41Yに設けられた非着色領域Qg,Qc,Qyに関して凹
凸パターン(図4参照)の散乱特性を広く設定している。凹凸パターンの散乱特性を広く
するには、先の第1実施形態及び第2実施形態と同じく、図7に示すように凹凸パターン
のピッチ及び/又は高さを変えることにより実現できる。
図11に示すようにB,G,R,C,Yの5色を用いた場合、色再現範囲は、図14に
おいてB,G,R,C,Yの5点を結んだ線によって囲まれた内側の領域である。この色
再現範囲は、先の第1実施形態のようにB,G,Rの3色でカラー表示を行う場合の色再
現範囲であるB,G,Rの3点を結んだ線によって囲まれた内側の領域、及び第2実施形
態のようにB,G,R,Cの4色でカラー表示を行う場合の色度再現範囲であるB,G,
R,Cの4点を結んだ線によって囲まれた内側の領域に比べて広くなっている。従って、
本実施形態の液晶表示装置は、3色又は4色の着色膜を用いて表示を行う液晶表示装置に
比べてより広範囲の色を用いた表示を行うことができる。
本実施形態の液晶表示装置では、図11に示すように、各サブ画素Dに対して異なる5
色の着色膜41B、41G,41R,41C,41Yを個々に設け、それらの着色膜の個
々に非着色領域Qb,Qg,Qr,Qc,Qyを設けた。そして、それらのうち色度座標
(図14)上で最も近い2色であるGとC、及び2番目に近い2色であるGとYの各色に
対応する着色膜41G,41C,41Yに設けられた非着色領域Qg,Qc,Qyを、他
の非着色領域Qb,Qrより大きく形成した。非着色領域Qg,Qc,Qyを通過する光
は白色光であるので、各着色膜41G,41C,41Yに非着色領域Qg,Qc,Qyを
個々に設ければ、それらの着色膜41G,41C,41Yを有する各サブ画素Dが発する
光の色の強さを抑えることができる。
またさらに、本発明では、それらの非着色領域Qg,Qc、Qyに対向する凹凸パター
ンの光散乱特性をそれ以外の部分の散乱特性よりも広く設定した。このように光を広く散
乱させることにより、図2に示す液晶表示装置1の観察側Aの正面からは色の強さを抑え
た光が出射されるので、観察側Aの正面で観察する表示の色が偏ることを防止できる。ま
た、凹凸パターンによって散乱した光は観察側Aの正面以外の方向に向かうことができる
ので、観察側Aの正面に対して斜め方向から観察する表示を明るくできる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定さ
れるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、以上に説明した各実施形態では、着色膜を3色、4色、又は5色設けた場合に
ついて説明したが、着色膜は5色より多く設けることもできる。
また、以上に説明した各実施形態では、スイッチング素子として3端子型素子であるア
モルファスシリコンTFTを用いたが、その他の3端子型素子、例えば低温ポリシリコン
TFT、高温ポリシリコンTFTを用いることもできる。また、スイッチング素子として
2端子型素子を用いることもできる。この2端子型素子としては、例えば、TFD(Thin
Film Diode)素子を用いることができる。
(電子機器の実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発
明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図12は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、
液晶表示装置101と、これを制御する制御回路100とを有する。制御回路100は、
表示情報出力源104、表示情報処理回路105、電源回路106及びタイミングジェネ
レータ107によって構成される。そして、液晶表示装置101は液晶パネル102及び
駆動回路103を有する。
表示情報出力源104は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種デ
ィスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等
を備え、タイミングジェネレータ107により生成される各種のクロック信号に基づいて
、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路105に供給する
次に、表示情報処理回路105は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ
補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を
実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路103へ供給する。ここで、駆
動回路103は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したもの
である。また、電源回路106は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
液晶表示装置101は、例えば、図2に示した液晶表示装置1を用いて構成できる。図
2の液晶表示装置1は、サブ画素D内に配置された着色膜41に部分的に非着色領域Q(
図4参照)を設け、その非着色領域Qに対向する凹凸パターンの少なくとも一部の散乱特
性をそれ以外の部分の散乱特性よりも広くすることにより、液晶表示装置1における表示
の色を補正して液晶表示装置1において表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止でき
る。従って、この液晶表示装置1を用いて構成される本発明に係る電子機器においても、
表示の色を補正して液晶表示装置1において表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止
できる。
図13は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここ
に示す携帯電話機110は、本体部111と、これに開閉可能に設けられた表示体部11
2とを有する。液晶表示装置等といった電気光学装置によって構成された表示装置113
は、表示体部112の内部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部112に
おいて表示画面114によって視認できる。本体部111には操作ボタン115が配列さ
れている。
表示体部112の一端部にはアンテナ116が伸縮自在に取付けられている。表示体部
112の上部に設けられた受話部117の内部には、図示しないスピーカが配置される。
また、本体部111の下端部に設けられた送話部118の内部には図示しないマイクが内
蔵されている。表示装置113の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制
御を司る制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部111又は表示体部11
2の内部に格納される。
表示装置113は、例えば、図2に示した液晶表示装置1を用いて構成できる。図2の
液晶表示装置1は、サブ画素D内に配置された着色膜41に部分的に非着色領域Q(図4
参照)を設け、その非着色領域Qに対向する凹凸パターンの少なくとも一部の散乱特性を
それ以外の部分の散乱特性よりも広くすることにより、液晶表示装置1における表示の色
を補正して液晶表示装置1において表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止できる。
従って、この液晶表示装置1を用いて構成される本発明に係る電子機器においても、表示
の色を補正して液晶表示装置1において表示の色が特定の色に偏ることを確実に防止でき
る。
(変形例)
なお、電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュ
ータ、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーショ
ン、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
本発明に係る液晶表示装置の一実施形態を示す斜視図。 図1のZ1−Z1線に従って示す断面図。 図1の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図。 図2の矢印Bで示す部分を拡大して示す断面図。 図3の画素部分のうち主に着色膜を示す平面図。 図3の画素部分のうち主に凹凸パターンを示す平面図。 図6の凹凸パターンの形状を示す断面図であって、(a)は基準となる光散乱特性の場合を示す図、(b)、(c)及び(d)は(a)に比べて高い光散乱特性を有する場合を示す図、(e)及び(f)は(a)に比べて低い光散乱特性を有する場合を示す図。 本発明に係る液晶表示装置の他の実施形態の1つの画素部分を示す平面図。 図8の画素部分のうち主に着色膜を示す平面図。 図8の画素部分のうち主に凹凸パターンを示す平面図。 本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施形態の1つの画素部分を示す平面図。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図。 本発明に係る電子機器の他の実施形態を示す斜視図。 CIEにおけるXYZ表色系の色度座標を示す図。
符号の説明
1…液晶表示装置、2…液晶パネル、3…照明装置、4…FPC基板、6…シール材、
6a…注入口、7…素子基板、7a…第1透光性基板、8…カラーフィルタ基板、8a…
第2透光性基板、12…液晶層、13…LED、14…導光体、16…光反射層、17…
光拡散層、18a,18b…偏光板、19…ソース電極線、21…ゲート電極線、22…
層間絶縁膜、23…光反射膜、24…画素電極、25…コンタクトホール、26a,26
b…配向膜、31…TFT素子、32…ゲート電極、33…ゲート絶縁膜、34…半導体
層、35…ソース電極、36…ドレイン電極、41,41B,41G,41R,41C…
着色領域を形成する着色膜、42…遮光膜、43…オーバーコート層、44…共通電極、
46…張出し部、47…配線、48…外部接続用端子、51…ACF、52…駆動用IC
、100…制御回路、101…液晶表示装置、102…液晶パネル、103…駆動回路、
110…携帯電話機(電子機器)、111…本体部、112…表示体部、113…表示装
置、114…表示画面、115…操作ボタン、116…アンテナ、117…受話部、11
8…送話部、D…サブ画素、G…セルギャップ、H0,H1,H2,H3,H4,H5…
凹凸パターンの高さ、L0,L1…光、P0,P1,P2,P3,P4,P5…凹凸パタ
ーンのピッチ、Q,Qb,Qg,Qr,Qc…非着色領域、R…反射表示領域、T…透過
表示領域、V…有効表示領域。

Claims (19)

  1. 一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板には光反射膜が設け
    られ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜との間には複数の色の異なる着
    色膜を有するカラーフィルタが設けられ、表示の最小単位とされるサブ画素を複数備え、
    該サブ画素領域内に前記光反射膜に対応した反射表示領域を有する液晶表示装置であって

    前記カラーフィルタの前記着色膜は、前記サブ画素領域の前記反射表示領域に配置され
    るとともに、前記反射表示領域には前記着色膜が設けられていない非着色領域が設けられ
    、該非着色領域の少なくとも一部の領域は、前記光反射膜の光散乱特性が、他の前記反射
    表示領域における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していることを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の液晶表示装置において、前記複数の色の異なる着色膜は4色からなり、
    前記4色のうち色度座標上で最も近い2色に対応する前記着色膜はそれぞれ部分的に非着
    色領域を有し、該2色の着色膜の非着色領域の少なくとも一部の領域は、前記光反射膜の
    光散乱特性が、他の前記反射表示領域における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散
    乱特性を有していることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置において、前記着色膜は、青色、緑色及び
    赤色の各色に対応した着色膜を含むことに加えて、青色、緑色及び赤色の各色の補色に対
    応した着色膜の少なくとも1つを含むことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項2記載の液晶表示装置において、前記色度座標上において最も近い2色は緑色と
    シアン色であることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項2記載の液晶表示装置において、前記色度座標上において最も近い2色は緑色と
    黄色であることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか1つに記載の液晶表示装置において、前記非着色領域
    は前記色度座標上において最も近い2色に加えて、その他の2色のうち少なくとも1色に
    対応した前記着色膜にもさらに設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板には光反射膜が設け
    られ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜との間には複数色の着色領域お
    よび非着色領域を有するカラーフィルタが設けられ、表示の最小単位とされるサブ画素を
    複数備え、該サブ画素領域内に前記光反射膜に対応した反射表示領域を有する液晶表示装
    置であって、
    一の前記サブ画素領域内の前記反射表示領域に、前記カラーフィルタの一の色の前記着
    色領域および前記非着色領域が配置され、
    当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該
    一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項7に記載の液晶表示装置であって、
    前記カラーフィルタは、4色の前記着色領域を有し、
    前記4色の着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、色相が青系の
    色相範囲内で設定されている第1着色領域、色相が赤系の色相範囲内で設定されている第
    2着色領域、色相が青から黄までの色相範囲内で設定されている2種の第3および第4着
    色領域、であり、
    前記第3および第4着色領域が配置される前記サブ画素領域に、前記非着色領域が配置
    され、
    当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該
    一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  9. 前記第3着色領域は、その色相が青から緑までの色相範囲内で設定されていることを特
    徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第4の色相は、その色相が緑から橙までの色相範囲内で設定されていることを特徴
    とする請求項8または9に記載の液晶表示装置。
  11. 請求項7に記載の液晶表示装置であって、
    前記カラーフィルタは、4色の前記着色領域を有し、
    前記4色の着色領域は、それぞれ、当該着色領域を透過する光のピーク波長が415〜
    500nmの範囲内で設定されている第1着色領域、当該着色領域を透過する光のピーク
    波長が600nm以上の可視光範囲内で設定されている第2着色領域、当該着色領域を透
    過する光のピーク波長が485〜535nmの範囲内で設定されている第3波長領域、当
    該着色領域を透過する光のピーク波長が500〜590nmの範囲内で設定されている第
    4着色領域、であり、
    前記第3および第4着色領域が配置される前記サブ画素領域に、前記非着色領域が配置
    され、
    当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該
    一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  12. 前記第3着色領域は、当該着色領域を透過する光のピーク波長が495〜520nmの
    範囲内で設定されていることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
  13. 前記第4着色領域は、当該着色領域を透過する光のピーク波長が510〜585nmの
    範囲内で設定されていることを特徴とする請求項11または12に記載の液晶表示装置。
  14. 前記第1および第2着色領域が配置される前記サブ画素領域に、前記非着色領域が配置
    され、
    当該非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該
    一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していること
    を特徴とする請求項8ないし13のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1つに記載の液晶表示装置において、前記光反射膜の表
    面には凹凸パターンが設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  16. 請求項15記載の液晶表示装置において、前記凹凸パターンの光散乱特性は、前記凹凸
    パターンの高さ及び/又はピッチを変えることによって変えられることを特徴とする液晶
    表示装置。
  17. 一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板には光散乱特性を有
    する光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜との間には
    複数の色の異なる着色膜を有するカラーフィルタが設けられ、前記一方の基板の前記液晶
    層側とは反対側に照明装置を備えるとともに、表示の最小単位とされるサブ画素を複数備
    え、該一つのサブ画素領域内に、前記照明装置からの出射光を透過して透過表示を行う透
    過表示領域と、前記光反射膜によって反射された光を用いて反射表示を行う反射表示領域
    とを備えた液晶表示装置であって、
    前記カラーフィルタの前記着色膜は、前記サブ画素領域の前記反射表示領域と前記透過
    表示領域に配置されるとともに、前記反射表示領域には前記着色膜が設けられていない非
    着色領域が設けられ、該非着色領域の少なくとも一部の領域は、前記光反射膜の光散乱特
    性が、他の前記反射表示領域における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を
    有していることを特徴とする液晶表示装置。
  18. 一対の基板間に液晶を挟持し、前記一対の基板のうちの一方の基板には光散乱特性を有
    する光反射膜が設けられ、前記一対の基板のうちの他方の基板と前記光反射膜との間には
    複数色の着色領域および非着色領域を有するカラーフィルタが設けられ、前記一方の基板
    の前記液晶層側とは反対側に照明装置を備えるとともに、表示の最小単位とされるサブ画
    素を複数備え、該一つのサブ画素領域内に、前記照明装置からの出射光を透過して透過表
    示を行う透過表示領域と、前記光反射膜によって反射された光を用いて反射表示を行う反
    射表示領域とを備えた液晶表示装置であって、
    一の前記サブ画素領域内の前記反射表示領域に、前記カラーフィルタの一の色の前記着
    色領域および前記非着色領域が配置され、
    前記非着色領域内の少なくとも一部の領域における前記光反射膜の光散乱特性が、当該
    一部の領域外における前記光反射膜の光散乱特性よりも広い光散乱特性を有していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれか1つに記載の液晶表示装置を有することを特徴とする電
    子機器。
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