JP2007113712A - 自転車用一方向回転伝達機構及びそれを用いた自転車用フリーホイール - Google Patents

自転車用一方向回転伝達機構及びそれを用いた自転車用フリーホイール Download PDF

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    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/24Freewheels or freewheel clutches specially adapted for cycles
    • F16D41/30Freewheels or freewheel clutches specially adapted for cycles with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like

Abstract

【課題】複数のクラッチ爪を有する一方向伝達機構において、クラッチ爪による回転の伝達を安定して行えるようにする。
【解決手段】自転車用一方向伝達機構56は、ハブ軸40を有する自転車用ハブ12に用いられ、内側部材50と、外側部材51と、ワンウェイクラッチ53とを備えている。内側部材は、ハブ軸回りに回転可能に配置される。外側部材は、内側部材の外周側に配置される。ワンウェイクラッチは、外側部材の内周面に設けられたラチェット歯60、内側部材の外周面に周方向に間隔を隔てて配置され、ラチェット歯に係合する係合位置とラチェット歯に係合しない離脱位置とに移動自在に装着され、係合位置にあるとき外側部材と内側部材との間で回転力を伝達可能な第1から第n(nは2以上の整数)のn個のクラッチ爪61、及び内側部材の周方向に延び且つ第1から第nのクラッチ爪を係合位置に向けて交互に付勢する第1及び第2ばね部材62a,62bを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハブ軸を有する自転車用ハブに用いられる自転車用一方向回転伝達機構及びそれを用いた自転車用フリーホイールに関する。
自転車の駆動側車輪、通常は後輪には、フリーホイールが一体又は別体でハブ体に設けられている。フリーホイールは、一方向の回転力のみ伝達するワンウェイクラッチ機能を有している。従来のフリーホイールとして、ラチェット歯と、それに噛み合うクラッチ爪とを有する爪式のワンウェイクラッチを有するものが知られている。爪式のワンウェイクラッチでは、クラッチ爪がラチェット歯に噛み合う係合位置に向けて付勢されており、この係合位置への噛み合いタイミングが遅れる、いわゆる遊び角が存在する。たとえば、クラッチ爪が一つであり、隣り合うラチェット歯の中心角が20度であるとすると、ラチェット歯にクラッチ爪が噛み合うまでに最大で20度の遊び角が生じる。
急加速、急な勾配の凹凸、急なコーナリング等の過酷な条件下で使用されるロードレーサやマウンテンバイク等の競技用自転車では、ワンウェイクラッチの遊び角を可及的に小さくすることが要望されている。また、過酷な条件下で使用される競技用自転車において、高い強度及び耐衝撃力が要求されるため、高荷重を受けることができるフリーホイールが要望されている。このような要望を満足する遊び角が小さな従来のフリーホイールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
従来のフリーホイール構造は、ハブ体に一体回転可能に連結され外側部材と、外側部材の内周側に配置され外周面にリアスプロケットが装着可能な内側部材と、内側部材と外側部材との間に配置された爪式のワンウェイクラッチとを有する一方向回転伝達機構を備えている。ワンウェイクラッチのクラッチ爪は複数設けられ、ラチェット歯と角度位相差を有している。クラッチ爪は、付勢部材によりラチェット歯に噛み合う方向に付勢されている。付勢部材はC字状にばね性を有する金属線材を湾曲させた部材であり、複数のクラッチ爪をまとめて付勢するように設けられている。
従来のフリーホイールでは、クラッチ爪をラチェット歯と角度位相差を持たせて周方向に間隔を隔てて複数配置することにより、ラチェット歯の中心角より小さい角度でクラッチ爪がラチェット歯に噛み合うようにしている。これにより、遊び角が小さくなり、クラッチ爪がラチェット歯に噛み合う間隔が短くなる。
欧州特許出願公開第0777060号明細書の第1図
前記従来の一方向回転伝達機構では、遊び角が小さくなり、ワンウェイクラッチの噛み合いタイミングが早くなる。しかし、C字状の1つの付勢部材が複数のクラッチ爪の全てをまとめて付勢しているので、付勢部材の付勢力が不安定になるおそれがある。付勢部材の付勢力が安定しないと、付勢部材が係合位置に安定して立ち上がらなくなり、回転の伝達が不安定になるおそれがある。
本発明の課題は、内側部材と外側部材との間に複数のクラッチ爪を有する一方向回転伝達機構において、クラッチ爪による回転の伝達を安定して行えるようにすることにある。
発明1に係る自転車用一方向回転伝達機構は、ハブ軸を有する自転車用ハブに用いられる機構であって、内側部材と、外側部材と、ワンウェイクラッチとを備えている。内側部材は、ハブ軸回りに回転可能に配置される部材である。外側部材は、内側部材の外周側に配置される部材である。ワンウェイクラッチは、外側部材の内周面に設けられたラチェット歯、内側部材の外周面に周方向に間隔を隔てて配置され、ラチェット歯に係合する係合位置とラチェット歯に係合しない離脱位置とに移動自在に装着され、係合位置にあるとき外側部材と内側部材との間で回転力を伝達可能な第1から第n(nは2以上の整数)のn個のクラッチ爪、及び内側部材の周方向に延び且つ第1から第nのクラッチ爪を係合位置に向けて交互に付勢する第1及び第2付勢部材を有している。
この一方向回転伝達機構では、内側部材及び外側部材のいずれか一方をハブに連結し、他方を自転車の進行方向に向けて回転させると、その回転がクラッチ爪及び一方の部材を介してハブに伝達され、車輪が回転する。このとき、n個のクラッチ爪は第1及び第2の2つの付勢部材により交互に付勢される。ここでは、付勢部材により付勢されるn個のクラッチ爪を2つに分け手付勢することができるので、クラッチ爪の数が多い場合においても付勢部材の付勢力が安定する。このため、複数のクラッチ爪を係合位置に向けて安定して付勢でき、クラッチ爪による回転の伝達を安定して行えるようになる。
発明2に係る自転車用フリーホイールは、自転車用ハブに装着されるホイールであって、発明1に記載の自転車用一方向回転伝動機構と、2個の軸受とを備え、内側部材は自転車用ハブに連結される。2個の軸受は、内側部材と外側部材との間に軸方向に間隔を隔てて配置されている。この場合には、フリーホイールにおいて、内側部材を介して外側部材の回転をハブに安定して伝達することができる。
発明3に係る自転車用フリーホイールは、発明2に記載のフリーホイールにおいて、外側部材の外周面には、リアスプロケットが一体回転可能に装着されるスプロケット装着部が形成され、内側部材は、ハブ軸回りに回転自在なハブ体に一体回転可能に設けられている。この場合には、リアスプロケットの回転が外側部材から内側部材に安定して伝達される。
発明4に係る自転車用フリーホイールは、発明2又は3に記載のホイールにおいて、ラチェット歯及びラチェット爪は、2個の軸受の間に配置されている。この場合には、軸受の間にワンウェイクラッチが配置されているので、動力伝達時の回転がたが小さくなり、高荷重に耐えることができる。
発明5に係る自転車用フリーホイールは、発明2から4のいずれかに記載のホイールにおいて、第1から第nのクラッチ爪は、ラチェット歯に噛み合う爪部と、爪部の側部に配置され付勢部材が係合するばね掛け部とを有し、隣り合うばね掛け部は、爪部の一側部と他側部とに交互に配置されている。この場合には、付勢部材の付勢力が安定するとともに爪部のデザインの自由度が広がる。
発明6に係る自転車用フリーホイールは、発明1から5のいずれかに記載のホイールにおいて、第1のクラッチ爪と第nのクラッチ爪との中心角が、第1のクラッチ爪から第nのクラッチ爪の間における隣り合う2つのクラッチ爪の中心角より大きい。この場合には、第1のクラッチ爪と最後の第nのクラッチ爪との中心角が他のクラッチ爪の隣り合う2つの中心角より大きいので、付勢部材のデザインの自由度や配置の自由度が広がる。
発明7に係る自転車用フリーホイールは、発明6に記載のホイールにおいて、第1のクラッチ爪から第nのクラッチ爪の間における隣り合う2つのクラッチ爪の中心角は等しい。この場合には、バランスよく強度を維持しつつ、付勢部材の付勢力のばらつきを抑えることができる。
発明8に係る自転車用フリーホイールは、発明2から7のいずれかに記載のホイールにおいて、n個のクラッチ爪のうちラチェット歯に同時に噛み合う数はn−1個以下である。この場合には、当初のクラッチ爪の数を増やすことなく遊び角を小さくすることができる。
発明9に係る自転車用フリーホイールは、発明8に記載のホイールにおいて、n個のクラッチ爪のうちラチェット歯に同時に噛み合う数は2個である。この場合には、必要な剛性を確保しつつ遊び角を小さくすることができる。
発明10に係る自転車用フリーホイールでは、発明8に記載のホイールにおいて、n個のクラッチ爪のうちラチェット歯に同時に噛み合う数は1個である。この場合には、当初のクラッチ爪の数を増やすことなく、遊び角を可及的に小さくすることができる。
勢力がさらに安定するとともに爪部のデザインの自由度が広がる。
本発明によれば、付勢部材により付勢されるn個のクラッチ爪を2つに分けて付勢することができるので、まとめて付勢するクラッチ爪の数が1つの場合に比べて減少し、クラッチ爪をまとめて付勢しても、付勢部材の付勢力が安定する。このため、複数のクラッチ爪を係合位置に向けて安定して付勢でき、クラッチ爪による回転の伝達を安定して行えるようになる。
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車101は、マウンテンバイクであり、フロントフォーク98を有するダイヤモンド形のフレーム102と、フロントフォーク98に固定されたハンドル104と、チェーンCNやペダルPDや前後のディレーラFD,RDや前後のスプロケットFP,RP等からなる駆動部105と、フロントフォーク98及びフレーム102後部に装着され、スポーク99を有する前輪及び後輪106,107と、前後のブレーキ装置108,109とを備えている。前輪及び後輪106,107にはフロントハブ10及び本発明の一実施形態によるフリーホイール43(図2参照)を有するリアハブ12が設けられている。
リアハブ12は、図2に示すように、フレーム102の後部に設けられた左右1対の爪部102a(図1参照)に着脱自在に装着されるハブ軸40と、ハブ軸40の外周側に配置されたハブ体41と、ハブ体41の図2右側端部に連結され、外周に、たとえば10個のスプロケットを有するリアスプロケットRPが一体回転可能に装着されるフリーホイール43と、ハブ軸40とハブ体41及びハブ軸40とフリーホイール43との間に配置された第1及び第2軸受42a,42bと、を有している。
ハブ軸40は、たとえば右ねじの雄ねじ部44a,44bが第1軸受42a装着部分よりやや内側から軸方向外方及びフリーホイール43装着部分よりやや内側から軸方向外方に形成された中空の軸本体44と、軸本体44を貫通するクイックハブロッド44caと、クイックハブロッド44cの一端に螺合する調整ナット45と、クイックハブロッド44cの他端に係合するカムレバー46とを有するクイックレバー式のハブ軸である。軸本体44の一端(図2右端)と調整ナット45との間及び軸本体44の他端(図2左端)とカムレバー46との間には、タケノコばね46a,46bが装着されている。
ハブ体41は、たとえば、アルミニウム合金製の筒状の部材である。ハブ体41は、外周面の両端部にスポーク99が係止されるハブフランジ41a,41bが形成された概ね筒状の部材である。ハブ体41の一端面(図2左端面)には、第1軸受42aが装着される軸受装着部41cが形成されている。また、ハブ体41の内周部には、第1軸受42aに充填されるグリースが流出するのを防止するグリース保持部材80が装着されている。
第1及び第2軸受42a,42bは、第1及び第2外輪47a,47bと、第1及び第2内輪48a,48bと、両輪47a,47b、48a,48bの間に各別に配置された複数の球体49a,49bと、からなる玉軸受である。球体49a,49bは、図示しないリテーナにより周方向に間隔を隔てて配置されている。
第1外輪48aは、ハブ体41に形成された軸受装着部41cに圧入されている。第2外輪47bは、後述する内側部材50に形成された軸受装着部50b(図3参照)にねじ込み固定されている。第2外輪48bは、フリーホイール43を回転自在に支持する後述する第4軸受52bの内輪を兼用している。第1及び第2内輪48a,48bは、ハブ軸40の軸本体44に形成された雄ねじ部44a,44bにねじ込まれており、軸方向のがたつきを調整する玉押しの機能を有している。第1及び第2内輪48a,48bは、第1及び第2内輪48a,48bの軸方向外方に接触して配置されたロックナット70a,70bにより回り止めされ軸方向に移動不能になっている。
フリーホイール43は、図3に示すように、一方向回転伝達機構56と、第3及び第4軸受52a,52bとを備えている。一方向回転伝達機構56は、ハブ体41に連結される内側部材50と、内側部材50の外周側に配置される外側部材51と、外側部材51と内側部材50との間で回転を伝達する爪式のワンウェイクラッチ53とを有している。
内側部材50は、段付き円筒状のたとえばクロムモリブデン鋼などの比較的高強度の鋼鉄製の部材である。内側部材50は、外周面にセレーション54aが形成された筒状の連結部材54によりハブ体41と一体回転可能に連結されている。連結部材54のセレーション54aに噛み合うセレーション50a及び41dが内側部材50の図3左端の大径部分の内周面及びハブ体41の右端内周面に形成されている。内側部材50は、その内周面及び連結部材の内周面を貫通してハブ体41の内周面に螺合する筒状ボルト55によりハブ体41に固定されている。内側部材50の大径部分の外周面には、第3軸受52aの内輪を構成する玉押し面66aが形成されている。筒状ボルト55の内周面と軸本体44の外周面とのすきまは0.4mm程度のすきまであり非常に狭くなっている。内側部材50とハブ体41との間にはワッシャ81が装着されている。
内側部材50の図3右端部外周面には、第2軸受42bをねじ込み装着するための軸受装着部50bが形成されている。また、軸受装着部50bより奥側外周面には、ワンウェイクラッチ53の後述する4つのクラッチ爪61を揺動自在に装着するためのクラッチ爪装着凹部50cが周方向に間隔を隔てて形成されている。また外周面には、クラッチ爪装着凹部50cを内側部材50の周方向に沿って横断する2つのばね配置溝50fが軸方向に間隔を隔てて配置されている。各クラッチ爪装着凹部50cは、図4に示すように大小2つの円弧50d,50eを連ねた形状に凹んで形成されている。この小さい円弧50eにクラッチ爪61が装着される。また、内側部材50の図3左側の大径の外周面には、外側部材51を回転自在に支持するための第3軸受52aの内輪が形成されている。
外側部材51は、外周にリアスプロケットRPが装着されるスプロケット装着部51aを有し、内側部材50の外周部に回転自在に支持されている。スプロケット装着部51aは、図4に示すように、たとえば9個の突起部を有するセレーション51bにより構成されている。なお、一つのセレーション51cだけ他のセレーション51bより周方向の長さが小さくなっている。外側部材51は、第3及び第4軸受52a,52bにより内側部材50に回転自在に支持されている。外側部材51の内周面には、軸方向に間隔を隔てて第3及び第4軸受52a,52bの外輪となる玉受け面65a,65が形成されている。玉受け面65a,65bの間には、ワンウェイクラッチ53を構成するラチェット歯60が形成されている。
第3及び第4軸受52a,52bは、内側部材50と外側部材51との間に配置され外側部材51を内側部材50に対して相対回転自在に装着するものである。第3及び第4軸受52a,52bは、外側部材51の内周面に形成された外輪としての玉受け面65a,65bと、内側部材50及び第2軸受42bの外輪47bの外周面に各別に形成された内輪としての玉押し面66a,66bと、玉受け面65a,65bと玉押し面66a,66bとの間に配置された複数の球体67a,67bと、からなる玉軸受である。球体67a,67bは、図示しないリテーナにより周方向に間隔を隔てて配置されている。
ワンウェイクラッチ53は、外側部材51の進行方向の回転のみ内側部材50に伝達するものである。ワンウェイクラッチ53は、図4に示すように、外側部材51の内周面に設けられたラチェット歯60と、内側部材50の外周面に周方向に間隔を隔てて配置された第1から第n(nは3以上の整数)のクラッチ爪61と、クラッチ爪61を付勢する付勢部材62とを有している。ワンウェイクラッチ53は、図4に矢符で示す外側部材51の進行方向の回転(図4時計回りの回転)のみを内側部材50に伝達するために設けられている。このため、内側部材50の外側部材51に対する相対的な図4時計回りの回転は外側部材51に伝達されない。
ラチェット歯60は、第3及び第4軸受52a,52bの間で外側部材51の内周面に周方向に間隔を隔てて配置されている。ラチェット歯60は、たとえば、図4に示す実施形態では、壁部60aを有する18個のラチェット歯60が周方向に非対称な鋸歯状に形成されている。したがって、本実施形態の場合、隣り合うラチェット歯60の中心角αは20度になる。
クラッチ爪61は、この実施形態では、周方向に間隔を隔てて4個設けられている。配置を説明する際に使用するために、便宜的に、図4の時計回りに第1から第4のクラッチ爪をそれぞれ61aから61dとして各クラッチ爪61に符号を付す。クラッチ爪61は、内側部材50のクラッチ爪装着凹部50cにラチェット歯60に係合する係合位置と、ラチェット歯60と係合しない離脱位置とに揺動自在に装着されている。クラッチ爪61は、係合位置にあるとき外側部材51から内側部材50に回転力を伝達可能である。第1から第4クラッチ爪61aから61dは、遊び角が10度になるように配置されている。これを実現するために、第1のクラッチ爪61aから最後の第4のクラッチ爪61dの時計回りに隣り合う2つのクラッチ爪61の間における中心角β1は、第1のクラッチ爪61aと、その反時計回りに配置された第4のクラッチ爪61dとの中心角γ1(即ち、間に第2及び第3のクラッチ爪61b、61cが位置していない方の第1クラッチ爪61aと第4クラッチ爪61dとの間の中心角γ1)より小さい。具体的には、本実施形態において、第1のクラッチ爪61aから第4のクラッチ爪61dまで時計回りに隣り合う2つのクラッチ爪61の中心角β1は70度で同じ角度であり、第1のクラッチ爪61aと、それと反時計回りに隣り合う第4のクラッチ爪61dとの中心角γ1は150度である。
このように配置された第1から第4のクラッチ爪61aから61dでは、第1及び第3のクラッチ爪61a,61cと、第2及び第4クラッチ爪61b,61dと、がそれぞれ同時にラチェット歯60に噛み合う。すなわち、ラチェット歯60の中心角αが20度で第1から第4のクラッチ爪61aから61dの中心角β1が70度のため、1つおきのクラッチ爪61a,61c及びクラッチ爪61b,61dの中心角は140度となり20度で割り切れる。また、中心角β1が70度のため、隣り合うクラッチ爪61a,61b及び61c,61dでは、一方がラチェット歯60に噛み合うと、他方は10度だけラチェット歯60から位相がずれて配置される。このため、遊び角が10度になる。ここでは、同時に2つのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合うので、必要な剛性を維持しつつ遊び角を小さくすることができる。
クラッチ爪61は、図5及び図6に示すように、ラチェット歯60に先端部が噛み合う爪部63と、爪部63の長手方向の側部に一体形成されたばね掛け部64とを有している。爪部63及びばね掛け部64の基端部64cは、円弧状に形成されており、クラッチ爪装着凹部50cの小径の円弧50eに揺動自在に装着される。爪部63は、ラチェット歯60の壁部60aに当接する先端部63aを有している。ばね掛け部64には、付勢部材62が係合するばね掛け溝64aが形成されている。ばね掛け溝64aは、付勢部材62が係合したとき、クラッチ爪61を係合位置に起立できるように、図5において右上がりに形成されている。ばね掛け溝64aは、クラッチ爪61がクラッチ爪装着凹部50cに装着されたとき、2つのばね配置溝50fのいずれかと周方向に直線上に配置されるように形成されている。ばね掛け部64は、爪部63の一側部(図6左側部)と他側部(図6右側)とのいずれかに一体形成されている。一側部にばね掛け部64が配置されたクラッチ爪61と他側部にばね掛け部64が配置されたクラッチ爪61とが交互に配置されている。この実施形態では、第1及び第3のクラッチ爪61a,61cは、ばね掛け部64が一側部に設けられており、第2及び第4のクラッチ爪61b,61dは、ばね掛け部64が他側部に設けられている。
付勢部材62は、第1から第4のクラッチ爪61aから61dを内側部材50の外周側からまとめて係合位置に向けて付勢する2本のばね部材62a,62bで構成されている。2つのばね部材62a,62bは、円形のばね配置溝50fに装着されるように、金属製の弾性線材をC字状に湾曲して形成されている。したがって、ばね部材62a,62bは円弧の一部を切り欠いたような開端部62cを有している。ばね部材62a,62bを回り止めするために、ばね配置溝50fには、図4に示すように、突起部50gが外周面に向けて形成されている。この突起部50gにばね部材62a,62bの開端部62cを配置することにより、ばね部材62a,62bを回り止めでき、回転して開端部62cがクラッチ爪61に配置されることを防止している。ばね部材62a,62bは、ばね配置溝50fの底部の外径と同じか小さい内径を有しており、クラッチ爪61のばね掛け溝64a(図5参照)の底面に接触してクラッチ爪61を係止位置に向けて交互に付勢する。
具体的には、ばね部材62aが第1のクラッチ爪61a及び第3のクラッチ爪61cを付勢し、ばね部材62bが第2のクラッチ爪61b及び第4のクラッチ爪61dを付勢する。このように複数のクラッチ爪61をまとめて付勢可能なばね部材62a,62bで交互にクラッチ爪61を付勢することにより、ばね部材62a,62bの勢部材により付勢されるクラッチ爪61を2つに分けることができる。このため、クラッチ爪61の数が多い場合においても、ばね部材62a,62b部材の付勢力が安定する。このため、複数のクラッチ爪61を係合位置に向けて安定して付勢でき、クラッチ爪61による回転の伝達を安定して行えるようになる。
次にフリーホイール43の動作について説明する。
ペダルPDをこいでリアスプロケットRPが回転すると、外側部材51が一体回転しその回転により、ワンウェイクラッチ53のラチェット歯60のいずれかにクラッチ爪61のいずれか2個が噛み合う。このとき、遊び角が10度であるので、最大でも外側部材51が10度回転すれば、いずれか2つのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合い、外側部材51の回転が内側部材50に伝達される。この結果、車輪が回転する。一方、ペダルPDをこぐのを止めると、後輪107が回転しているので内側部材50が外側部材51に対して相対的に図4時計回りに回転するが、その回転はクラッチ爪61がラチェット歯60により離脱位置側に倒されるため、外側部材51に伝達されない。
フリーホイール43の典型的な組立手順は以下の通りである。
最初に第3軸受52aの球体67aをリテーナに保持した状態で内側部材50の玉押し面66aに配置する。続いて、クラッチ爪61をクラッチ爪装着凹部50cの小さい円弧50eに装着する。このとき、ばね掛け部64が交互に配置されるように装着する。そして装着したクラッチ爪61を倒した状態にして内側部材50を握り、もう一方の手でばね部材62a,62bを内側部材50の図3右端から一つずつばね配置溝50f装着する。このとき、奥側のばね部材62aから先にばね配置溝50f装着する。ばね部材62a,62bを装着する際には、ばね配置溝50fの突起部50gにばね部材62a,62bの開端部62cを配置し、ばね部材62a,62bを回り止めする。これにより4つのクラッチ爪61aから61dは、ばね部材62a,62bにより交互に係合位置に向けてまとめて付勢される。
このようにして、球体67a、クラッチ爪61及びばね部材62a,62bを内側部材50の外周面に組み込んだ状態で内側部材50を外側部材51に図3左端から挿入する。このとき、2つのクラッチ爪61がラチェット歯60のいずれかに噛み合うようにするのが好ましい。この状態で、球体67aが玉押し面66bに装着された第2軸受42bの外輪47bを内側部材50の外周面にねじ込み、第3及び第4軸受52a,52bの玉当たりを調整する。これにより、フリーホイール43が完成する。完成したフリーホイール43は、ワッシャ81を介してハブ体41に固定される。具体的には、ワッシャ81をハブ体41に装着した状態で、ワッシャ81に当接するようにフリーホイール43を連結部材54によりハブ体41に一体回転可能に連結する。最後に、筒状ボルト55によりハブ体41に固定する。
このフリーホイール43の組立作業において、ばね部材62a,62bをクラッチ爪61一つずつに設けるのではなく、1つのばね部材62a,62bで複数のクラッチ爪61をまとめて付勢するように構成したので、フリーホイール43内の構造が複雑化することなく付勢部材62を簡単に装着できる。
<他の実施形態>
(a) 前記実施形態では、必要な剛性を維持しつつ遊び角を小さくするために、2つのクラッチ爪61を同時にラチェット歯60に噛み合うようにしたが、遊び角を小さくするために、1つのクラッチ爪61だけがラチェット歯60に噛み合うようにしてもよい。
図7において、第1から第4のクラッチ爪61aから61dの時計回りに隣り合う2つのクラッチ爪61の中心角β2は、75度であり、第1のクラッチ爪61aと、それと反時計回りに隣り合う第4のクラッチ爪61dとの中心角γ2(即ち、間に第2及び第3のクラッチ爪61b、61cが位置していない方の第1クラッチ爪61aと第4クラッチ爪61dとの間の中心角γ2)は135度である。
このように配置された第1から第4のクラッチ爪61aから61dでは、第1から第4のクラッチ爪61aから61dのいずれかひとつだけがラチェット歯60に噛み合う。すなわち、ラチェット歯60の中心角αが20度であり、第1から第4のクラッチ爪61aから61dの中心角β2が75度のため、いずれかひとつのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合ったとき、20度で割り切れる角度位相に配置されるクラッチ爪61は存在しない。また、中心角β2が75度のため、クラッチ爪61aが噛み合うと、クラッチ爪61dから61bがこの順で5度ずつラチェット歯60から徐々に離反して配置される。すなわち、このため、遊び角が5度になる。ここでは、ひとつのクラッチ爪61だけがラチェット歯60に噛み合うので、当初のクラッチ爪の数を増やすことなく、遊び角を可及的に小さくすることができる。
また、前記実施形態と同様にクラッチ爪61は、第1及び第2ばね部材62a,62bにより交互に付勢される。
(b)前記実施形態では、クラッチ爪61の数を4個としたが、クラッチ爪61の数は2以上であればどのような数でもよい。
図8及び図9では、クラッチ爪61がクラッチ爪61aから61fの6個設けられ、図10では、クラッチ爪61がクラッチ爪61aから61eの5個設けられている。なお、図8において、2つのクラッチ爪61が同時にラチェット歯60に噛み合い、図9及び図10においては一つのクラッチ爪61だけがラチェット歯60に噛み合う。
図8において、第1から第6のクラッチ爪61aから61fの時計回りに隣り合う2つのクラッチ爪61の中心角β3は、53度20分であり、第1のクラッチ爪61aと、それと反時計回りに隣り合う第6のクラッチ爪61fとの中心角γ3は93度20分である。
このように配置された第1から第6のクラッチ爪61aから61fでは、2つのクラッチ爪61a,61dとクラッチ爪61b,61eとクラッチ爪61c,61fが同時にラチェット歯60に噛み合う。すなわち、ラチェット歯60の中心角αが20度で第1から第6のクラッチ爪61aから61fの中心角β3が53度30分のため、2つおきのクラッチ爪61a,61d、クラッチ爪61b,61e及びクラッチ爪61c,61fの中心角は160度となり20度で割り切れる。また、中心角β3が53度20分のため、隣り合うクラッチ爪61a,61b,61c及び61d,61e,61fでは、一方がラチェット歯60に噛み合うと、他方は6度40分だけラチェット歯60から位相がずれて配置される。このため、遊び角が6度40分になる。ここでも、同時に2つのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合うので、必要な剛性を維持しつつ遊び角を小さくすることができる。この場合、3つのラチェット爪が同時に噛み合うように構成して遊び角を10度にしてもよい。
図9において、クラッチ爪61aから61fの時計回りに隣り合うクラッチ爪61の中心角β4は、56度40分であり、クラッチ爪61aと、それと反時計回りに隣り合う第6のクラッチ爪61fとの中心角γ4は76度40分である。
このように配置された第1から第6のクラッチ爪61aから61fでは、第1から第6クラッチ爪61aから61fのいずれかひとつだけがラチェット歯60に噛み合う。すなわち、ラチェット歯60の中心角αが20度であり、第1から第6のクラッチ爪61aから61fの中心角β4が56度40分のため、いずれかひとつのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合ったとき、20度で割り切れる角度位相に配置されるクラッチ爪61は存在しない。また、中心角β5が56度40分のため、クラッチ爪61aが噛み合うと、クラッチ爪61fから61bがこの順で3度20分ずつラチェット歯60から徐々に離反して配置される。すなわち、このため、遊び角が3度20分になる。ここでも、ひとつのクラッチ爪61だけがラチェット歯60に噛み合うので、当初のクラッチ爪の数を増やすことなく、遊び角を可及的に小さくすることができる。
図10において、第1から第5のクラッチ爪61aから61eの時計回りに隣り合うクラッチ爪61の中心角β5は、68度であり、クラッチ爪61aと、それと反時計回りに隣り合う第5のクラッチ爪61eとの中心角γ5は88度である。
このように配置された第1から第5のクラッチ爪61aから61eでは、第1から第5クラッチ爪61aから61eのいずれかひとつだけがラチェット歯60に噛み合う。すなわち、ラチェット歯60の中心角αが20度で、第1から第5のクラッチ爪61aから61eの中心角β4が68度のため、いずれかひとつのクラッチ爪61がラチェット歯60に噛み合ったとき、20度で割り切れる角度位相に配置されるクラッチ爪61は存在しない。また、中心角β5が68度のため、クラッチ爪61aが噛み合うと、クラッチ爪61fから61bが4度ずつラチェット歯60から徐々に離反して配置される。具体的には、第1のクラッチ爪61aがラチェット歯60に噛み合うと、第4のクラッチ爪61eがそれより4度離れて配置され、第2のクラッチ爪61bが8度、第5のクラッチ爪61eが12度、第3のクラッチ爪61cが16度離れてそれぞれ配置され、この間隔でワンウェイクラッチ53がオンする。このため、遊び角が4度になる。ここでも、ひとつのクラッチ爪61だけがラチェット歯60に噛み合うので、当初のクラッチ爪の数を増やすことなく、遊び角を可及的に小さくすることができる。なお、この場合、中心角β5,γ5をともに72度にし、第1から第5のクラッチ爪61aから61eを等間隔に配置しても同様に遊び角が4度になる。
なお、図8から図10の実施形態においても、前記実施形態と同様にクラッチ爪61は、第1及び第2ばね部材62a,62bにより交互に付勢される。また、図10に示す実施形態では、クラッチ爪61の数が奇数であるため、第1はね部材62aにより第1,第3及び第5クラッチ爪61a,61c,61eの3つのクラッチ爪61が付勢され、第2ばね部材62bにより第2及び第4クラッチ爪61b,61dの2つのクラッチ爪61が付勢される。
(c)前記実施形態では、クラッチ爪61において、ばね掛け部64を爪部63の側部に配置したが、図11及び図12に示すように、クラッチ爪161において、ばね掛け部164を爪部163の長手方向(図11の左右方向)の中央部に配置してもよい。この場合、ばね掛け溝164aを爪部163の中央部に軸方向に間隔を隔てて2つ設けている。そのうち、破線で示す一方のばね掛け溝164aは、ばね部材62a,62bのいずれか一方により係合位置に向けて付勢されるように前記実施形態と同様な図11右上がりの形状であるが、二点鎖線で示す他方のばね掛け溝164bは、ばね部材62a,62bの他方により付勢されないように図11において略水平に形成されている。このようなクラッチ爪161では、図12に実線で示すばね掛け部164a,164bと、2点鎖線で示す左右を入れ替えたばね掛け部164a,164bとが交互に配置される。これにより、2つのばね部材62a,62bにより、複数のクラッチ爪161は交互に付勢される。
(d)前記実施形態では、付勢部材62として2つのC字状のばね部材62a,62bを用いたが、図13に示すように、両端に鉤部162bを有するコイルばね162aを付勢部材162として用いてもよい。ここでも、コイルばね162aは、クラッチ爪61を交互に付勢するように2本設けられている。
コイルばね162aの長さは、鉤部162b同士を引っ掛けてばね配置溝50fに装着したときに自由長さより伸びる長さに設定されている。コイルばね162aは、両端の2つの鉤部162bを引っ掛けた状態で内側部材50の図3右端から、図14に示すように、ばね配置溝50fに装着すればよい。
(e)前記実施形態では、一方向回転伝達機構56において、外側部材51にリアスプロケット装着部51aが設けられているが、内側部材にリアスプロケット装着部を設けてもよい。この場合、外側部材がハブ体に回転不能に連結される(或いは、外側部材がハブ体と一体的に形成される)。また、第3及び第4軸受は、ハブ体又はハブ軸と内側部材との間に配置される。そして、内側部材の回転がワンウェイクラッチを介して外側部材に伝達される。このような構成においても、2つの付勢部材によりクラッチ爪を交互に付勢することにより、内側部材から外側部材に安定して回転を伝達できる。
本発明の一実施形態によるフリーホイールが採用された自転車の側面図。 フリーホイールを搭載したリアハブの半截断面図。 そのフリーホイール部分の半截断面拡大図。 ワンウェイクラッチの断面図。 クラッチ爪の側面図。 クラッチ爪の平面図。 他の実施形態の図4に相当する図。 さらに他の実施形態の図4に相当する図。 さらにまた他の実施形態の図4に相当する図。 さらに他の実施形態の図4に相当する図。 さらにまた他の実施形態の図5に相当する図。 その実施形態の図6に相当する図。 さらに他の実施形態の付勢部材を示す側面図。 その実施形態の図4に相当する図。
符号の説明
12 リアハブ(ハブの一例)
43 フリーホイール
50 内側部材
51 外側部材
51a スプロケット装着部
52a,52b 第3及び第4軸受(軸受の一例)
53 ワンウェイクラッチ
56 一方向回転伝達機構
60 ラチェット歯
61,161,61aから61f クラッチ爪
62,162 付勢部材
62a,62b ばね部材
63,163 爪部
64,164 ばね掛け部
162a コイルばね
RP リアスプロケット

Claims (10)

  1. ハブ軸を有する自転車用ハブに用いられる自転車用一方向回転伝達機構であって、
    前記ハブ軸回りに回転可能に配置される内側部材と、
    前記内側部材の外周側に配置される外側部材と、
    前記外側部材の内周面に設けられたラチェット歯、前記内側部材の外周面に周方向に間隔を隔てて配置され、前記ラチェット歯に係合する係合位置と前記ラチェット歯に係合しない離脱位置とに移動自在に装着され、前記係合位置にあるとき前記外側部材と内側部材との間で回転力を伝達可能な第1から第n(nは2以上の整数)のn個のクラッチ爪、及び前記内側部材の周方向に延び且つ前記第1から第nのクラッチ爪を前記係合位置に向けて交互に付勢する第1及び第2付勢部材を有するワンウェイクラッチと、
    備えた自転車用一方向回転伝達機構。
  2. 前記自転車用ハブに装着される自転車用フリーホイールであって、
    請求項1に記載の自転車用一方向回転伝動機構と、
    前記内側部材と前記外側部材との間に軸方向に間隔を隔てて配置される2個の軸受と、を備え、
    前記内側部材は前記自転車用ハブに連結される、自転車用フリーホイール。
  3. 前記外側部材の外周面には、リアスプロケットが一体回転可能に装着されるスプロケット装着部が形成され、
    前記内側部材は、前記ハブ軸回りに回転自在なハブ体に一体回転可能に設けられている、請求項2に記載の自転車用フリーホイール。
  4. 前記ラチェット歯及び前記ラチェット爪は、前記2個の軸受の間に配置されている、請求項2又は3に記載の自転車用フリーホイール。
  5. 前記第1から第nのクラッチ爪は、
    前記ラチェット歯に噛み合う爪部と、
    前記爪部の側部に配置され前記付勢部材が係合するばね掛け部とを有し、隣り合う前記ばね掛け部は、前記爪部の一側部と他側部とに交互に配置されている、請求項2から4のいずれか1項に記載の自転車用フリーホイール。
  6. 前記第1のクラッチ爪と前記第nのクラッチ爪との中心角が、第1のクラッチ爪から第nのクラッチ爪の間における隣り合う2つのクラッチ爪の中心角より大きい、請求項2から5のいずれか1項に記載の自転車用フリーホイール。
  7. 前記第1から第nのクラッチ爪の間における隣り合う2つのクラッチ爪の中心角は等しい、請求項6に記載の自転車用フリーホイール。
  8. 前記n個のクラッチ爪のうち同時に前記ラチェット歯に噛み合う数はn−1個以下である、請求項2から7のいずれか1項に記載の自転車用フリーホイール。
  9. 前記n個のクラッチ爪のうち同時に前記ラチェット歯に噛み合う数は2個である、請求項8に記載の自転車用フリーホイール。
  10. 前記n個のクラッチ爪のうち同時に前記ラチェット歯に噛み合う数は1個である、請求項8に記載の自転車用フリーホイール。
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