JP2007113260A - ヒンジ取付構造体 - Google Patents

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好正 松田
Hiroaki Toyama
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Abstract

【課題】ヒンジにダンパーを取り付ける場合、見栄えを損ねることなく、また、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手をよくする。
【解決手段】家具等の側板Aに取り付けられるヒンジ1のヒンジ本体2と家具等の扉体Bに設けられた段付き溝穴6のうちの浅溝穴6aの方に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジ1のカップ体3とが互いに回転可能にリンク機構4で連結され、ダンパー装置5は、扉体Bの段付き溝穴6のうちの深溝穴6bの方に配設される。このダンパー装置5は、扉体Bを閉成して行くときに、当該閉成が完了する直前の扉体Bの所定開き角度位置から当該ダンパー装置5のダンパー本体18の端板18bがリンクアーム13に当接を開始し、トーションばねの付勢力に抗する態様で上記当接後の扉体Bの閉成速度を減速するように作用する。
【選択図】図3

Description

本発明は、家具等に設けられる扉体を開閉するためのヒンジに関し、特にダンパー装置を付設したヒンジ取付構造体に関するものである。
家具等にはヒンジが取り付けられており、ヒンジのヒンジ本体は家具等の側板に取り付けられ、また、ヒンジのカップ体は家具等の扉体に取り付けられ、これらヒンジ本体とカップ体とが互いに回動可能にリンク機構で連結される構造をなしている。そして、扉体の閉成に際して衝撃音が発することのないようにするためのダンパー装置を備えたヒンジ取付構造体のものは従来からある(特許文献1)。
これは、図7に示すように、スライド丁番(ヒンジ)100が、台金具を介して側板101の前部に取り付けられる固定側部材(ヒンジ本体)102と、扉103に固定される可動側部材104と、この両部材102,104を連結する第1リンク105及び第2リンク106で構成され、第1リンク105の突起部と固定側部材102のピン107との間には戻しばね(図示せず)が介装されており、扉103を閉成して行き当該扉103の開き角度が所定の開き角度位置になったときに、上記戻しばねが作用して当該扉103が自動的に閉成されるようになる。このとき、扉103は戻しばねにより勢いよく、たとえば戸当りに当接して閉成されるようになるために衝撃音が発せられる。そこで、かかる衝撃音の発生を防止するために、オイルが内蔵された本体108a及びこの本体108aから突出して当該本体108aに対し伸縮自在に作動する作動ロッド108bで構成されるダンパ(ダンパー装置)108が取り付けられており、かかるダンパ108は、この従来例では、スライド丁番100の固定側部材102が取り付けられた側板101にブラケット109を介して木ネジで固定されている。
しかしながら、上述したスライド丁番100に用いられるダンパ108は、上述のように、その本体108aがスライド丁番100の固定側部材102に付設される態様で側板101に突設され、この本体108aから作動ロッド108bが扉103(正確には、扉103に固定された可動側部材104)に当接可能なように突出しており、家具等に用いるヒンジ取付構造体としては見栄えが良好とは言えない。
また、ダンパ108が側板101に突設される構造にすると、従来例では収納家具類の箱体Fに物品等を収納する場合や取り出す場合、当該ダンパ108が邪魔になって使い勝手が損なわれる問題がある。
特開2002−138748(第3,4頁、第2〜4図)
解決しようとする問題点は、ヒンジにダンパーを取り付ける場合、見栄えを損ねることなく、また、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手のよいヒンジ取付構造体とする点である。
本発明の請求項1に係るヒンジ取付構造体は、家具等の側板に取り付けられるヒンジのヒンジ本体と家具等の扉体に設けられた段付き溝穴のうちの浅溝穴の方に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジのカップ体とが互いに回転可能にリンク機構で連結されるヒンジ取付構造体であって、前記段付き溝穴のうちの深溝穴の方にダンパー装置を配設し、当該ダンパー装置は、前記扉体を閉成して行くときに、当該閉成が完了する直前の前記扉体の所定開き角度位置で前記ヒンジ本体又はリンク機構との当接を開始し、当該当接後の前記扉体の閉成速度を減速するように作用するものであり、ダンパー装置を家具等の扉体に設けられた段付き溝穴の深溝穴に配設してダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、ダンパー装置が扉体から突出して見栄えを損ねる問題は生じない。また、ダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手が良好になる。
本発明の請求項2に係るヒンジ取付構造体は、家具等の側板に取り付けられるヒンジのヒンジ本体と家具等の扉体に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジのカップ体とが互いに回転可能にリンク機構で連結されるヒンジ取付構造体であって、前記カップ体に設けられた段付き溝穴のうちの深溝穴、又は前記カップ体の浅溝穴とこの浅溝穴に連なる前記扉体の溝穴とで形成される深溝穴にダンパー装置を配設し、当該ダンパー装置は、前記扉体を閉成して行くときに、当該閉成が完了する直前の前記扉体の所定開き角度位置で前記ヒンジ本体又はリンク機構との当接を開始し、当該当接後の前記扉体の閉成速度を減速するように作用するものであり、ダンパー装置を家具等の扉体に埋め込まれるカップ体に設けられた段付き溝穴のうちの深溝穴、又は前記カップ体の浅溝穴とこの浅溝穴に連なる前記扉体の溝穴とで形成される深溝穴に配設して当該ダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、ダンパー装置が扉体から突出して見栄えを損ねる問題は生じない。また、ダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手が良好になる。
本発明の請求項3に係るヒンジ取付構造体では、ダンパー装置は、その最下面に微細な小孔が設けられた蛇腹状のダンパー本体で構成されるもので、ダンパー本体に力が加わって縮退すると、当該ダンパー本体の小孔から排出される空気が漸減する一方、逆にダンパー本体の抗力が漸増することになり、結果として扉体の閉成速度の減速度が漸増して緩衝効果を高めることができる。一方、ダンパー本体に加わっていた力が解除されると、ダンパー本体自体が伸長する一方、ダンパー本体内に空気が流入するようになるので、元の状態に復帰する。
本発明のヒンジ取付構造体は、ダンパー装置を家具等の扉体に設けられた段付き溝穴の深溝穴等に配設してダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、ダンパーが扉体から突出して見栄えを損ねる問題は生じない。また、ダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造とするために、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手が良好になる点でも優れている。
本発明の第1の実施の形態に係るヒンジ取付構造体を図1〜4を参照して説明する。尚、これらの図1〜4では、家具等の側板Aや扉体Bは、単なる矩形状の板部材として描かれている。但し、図1では、側板Aが省略されている。
本ヒンジ1は、図1〜4に示すように、家具等の側板Aの前部に取り付けられるヒンジ本体2と家具等の扉体Bの一方側端に取り付けられるカップ体3とが互いに回転可能にリンク機構4で連結され、ダンパー装置5が、本実施の形態では、扉体Bに設けられた段付き溝穴6のうちの径大な深溝穴6bの方に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジ取付構造体をなしている。
このような取付構造をなすヒンジ1の構成を図1を参照して説明する。
図1に示すように、本ヒンジ1のヒンジ本体2は、細長で、この長手方向に垂直な断面形状が略逆U字状に折曲された板部材で、この部材の略中央下部が切り欠かれており、この切欠部2aを側板A(図1では省略)に固着されたベース体25(図2〜4参照)に重ね合わせて押圧するだけで当該ベース体25に固着されるようになっている。これはベース体25に設けられた凹凸部にヒンジ本体2内の連結部材7(図1ではその一部がヒンジ本体2の上板2bの後端部に設けられた切欠部2cのところで表出している)が嵌合されるようになっているからであり、かかる嵌合は連結部材7の上記表出部位を適宜な方向に押圧すると容易に取り外すことができる。尚、8は調整ねじであり、かかる調整ねじ8を進退させることによりヒンジ本体2の側板A面に対する高さを調整することができる。また、9は止めねじであり、かかる止めねじ9を緩めてヒンジ本体2の側板A面上での前後方向(ヒンジ本体2の長手方向の向き)の位置決め調整が行えるようになっている。
また、ヒンジ本体2の前端部には、上記逆U字状を形成する両側板に支持される態様で軸10〜12が架け渡されており、このうちの軸10及び軸11にはリンク機構4を構成するリンクアーム13,14(図2〜4参照)の一方端がそれぞれ軸着され、軸12にはトーションばね(図示せず)が取り付けられており、このトーションばねの一方端がヒンジ本体2の上板2bの裏面に係止され、他方端が上記リンクアーム13の一方端寄りの下方から突出する突条片13a(図2〜4参照)に当接されている。
これに対し、本ヒンジ1のカップ体3は、略中央部に上面3a側及び上記段付き溝穴6の深溝穴6bに臨む側が開口された矩形状の凹部3bが形成され、この凹部3bを隔てる態様で上記上面3aの後部(ヒンジ本体2との連結側とは反対側の部位)に位置するところに当該上面3aよりわずかに突出する態様で凹溝3cを有するフランジ3cが設けられている。また、このカップ体3の前部には、凹部3bに連通する態様で当該凹部3bよりいくらか小さめの凹部3dが形成されており、この凹部3dの両側壁に支持される態様で軸15,16(図2〜4参照)が架け渡されており、軸15にはリンクアーム14の他方端が、また、軸16にはリンクアーム13の他方端がそれぞれ軸着されている。
かかるカップ体3は、扉体Bの取付けに際しては、図2に示すように、当該カップ体3のフランジ3c以外の残余の部位、即ち、凹部3bや凹部3dが形成されている部位を、扉体Bに設けられた段付き溝穴6のうちの浅溝穴6aの方に埋め込む状態にして、且つ、フランジ3cの凹溝3cが形成されている部位を、段付き溝穴6の深溝穴6bに通ずる開口口にして当該扉体Bに取り付けられ、したがって、この扉体Bの取付面からフランジ3cがわずかに突出する態様となる(したがって、カップ体3の上面3aと扉体Bの取付面とが一致する態様になる)。尚、上記フランジ3cには、カップ体3を扉体Bに取り付けるためのビス17の挿通孔が設けられている。
また、本ヒンジ1のダンパー装置5は、上述のように径大な深溝穴6bに埋め込まれ、その上からカップ体3のフランジ3cを当該フランジ3cの凹溝3cが深穴6bに通ずる開口口になるようにして被せて取り付けられるもので、その最下面の中央に、本実施の形態では直径約20μmの微細な小孔18aが設けられた蛇腹状のダンパー本体18で構成されている。かかるダンパー装置5においては、ダンパー本体18に力が加わって縮退すると、当該ダンパー本体18の小孔18aから排出される空気が漸減する一方、逆にダンパー本体18の抗力が漸増するために、結果として扉体Bの閉成速度の減速度が漸増して緩衝効果を高めることができる。一方、ダンパー本体18に加わっていた力が解除されると、ダンパー本体18自体が伸長する一方、ダンパー本体18内に空気が流入するようになるので、元の状態に復帰することはもちろんである。
ところで、ダンパー本体18に設けられる小孔18aは複数でもよく、また、ダンパー本体18の側面であってもよい。
尚、ダンパー本体18の最上面に薄平な端板18bが突設されており、かかる端板18bに、本実施の形態ではリンクアーム13が当接して、後述するようにダンパー装置5が動作するようになっている。
本ヒンジ1が取り付けられた家具類において、その扉体Bを閉成して行くときの本ヒンジ1の動作を図2〜4を参照して説明する。
本ヒンジ1は、そのヒンジ本体2が側板Aの所定位置に、また、そのカップ体3が扉体Bの所定位置に取り付けられるとともに、調整ねじ8等によりヒンジ本体2とカップ体3間の相対位置調整がなされているものとする。
上述の調整がなされたヒンジ1は、図2のように扉体Bがほぼ全開に近い状態にあるものとする。この状態においては、当然のことながらダンパー装置5は作動しておらずダンパー本体18は、図2のような状態で保持されている。また、リンクアーム13の突条片13aは、トーションばねの他方端側に接触しているが、当該トーションばねからの力を受けておらず、したがって、扉体Bは同図中の矢印方向への力を受けていない。
しかるに、扉体Bを図3中の矢印方向に回転させて閉成して行き、扉体Bが同図の位置(本実施の形態における、閉成が完了する直前の扉体の所定開き角度位置)に達したとき上記突条片13aがトーションばねから力を受け始め、その結果扉体Bの閉成が図3中の矢印方向に勢いを増す状態になるが、このときダンパー装置5のダンパー本体18の端板18bがリンクアーム13に当接しており、これにより、ダンパー装置5は、ダンパー本体18が縮退する一方、ダンパー本体18がリンクアーム13に反力を及ぼすことになるため、かかる反力がトーションばねの付勢力に対する抗力として作用し、当接後の扉体Bの閉成方向への回転速度を減速するように作用する。そして、扉体Bが図4に示すような閉成の完了位置まで回転して行くに従って、ダンパー装置5は、ダンパー本体18が更に縮退する一方、これに伴ってダンパー本体18がリンクアーム13に大きな反力を及ぼすことになるため、かかる反力がトーションばねの付勢力に対する大きな抗力として作用し、当接後の扉体Bの閉成方向への回転速度の減速を強めるように作用する。このため、扉体Bが閉成されるに従って緩衝効果が漸増するようになる。
尚、突条片13aがトーションばねから力を受け始める時期とダンパー本体18の端板18bがリンクアーム13に当接する時期とを同時に設定する必要はなく、突条片13aがトーションばねから力を受け始める時期を端板18bがリンクアーム13に当接する時期よりいくらか早めるように設定してもよい。
上記当接後は、扉体Bは、トーションばねの付勢力により閉成方向に回転して行くが、かかる回転速度がダンパー装置5により減速されるので、図4のように扉体Bの閉成が、例えば戸当りに当接して完了したとき、かかる当接による衝撃音の発生が防止できる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るヒンジ取付構造体を図5,6を参照して説明する。尚、図5,6において、図1〜4の構成部材と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本ヒンジ20が上述したヒンジ1と異なるところは、ヒンジ1では、ダンパー装置5が扉体Bに設けられた段付き溝穴6のうちの径大な深溝穴6bの方に埋め込まれる態様で取り付けられる構造をなしていたが、本ヒンジ20においては、後に詳述するダンパー装置23が、図5に示すようにカップ体21に設けられた段付き溝穴22のうちの深溝穴22aに埋め込まれる態様で取り付けられる構造をなしている点であり、このようにダンパー装置23がカップ体21に収容される構造とすれば、部材の保管管理等を含めて取り扱いの利便性が増すことになる。
本ヒンジ20のカップ体21は、図5に示すような段付き溝穴22が成形された部材で、段付き溝穴22の深溝穴22aの方には、上述のようにダンパー装置23が埋め込まれる態様で取り付けられ、また、段付き溝穴22の浅溝穴22bの方には、カップ体3と同様に、段付き溝穴22の浅溝穴22bの両側壁に支持される態様で上記軸15,16が架け渡されており、軸15にはリンクアーム14の他方端が、また、軸16にはリンクアーム13の他方端がそれぞれ軸着される。尚、カップ体21の、扉体Bへの取付けに際しては、図5に示すように、当該カップ体21の深溝穴22aや浅溝穴22bが形成されている部位を、扉体Bに設けられた段付き溝穴に嵌め込む態様にして当該扉体Bに取り付けることは言うまでもない。
ここで、本ヒンジ20のダンパー装置23について説明する。
本ダンパー装置23は、上述のように深溝穴22aに埋め込まれ、その上からカップ体21のフランジ3cを当該フランジ3cの凹溝3cが深溝穴22aに通ずる開口口になるようにして被せて取り付けられるもので、その最下面の中央に、直径約20μmの微細な小孔18a(図6参照)が設けられた蛇腹状の上記ダンパー本体18と、微細な小孔18aに当接する状態にして深溝穴22aの穴底に配設される多孔質性の弾性部材19とから構成されている。かかる弾性部材19は、スポンジなどの空気が通過でき、かつ収縮した際に自身で復元できる部材である。
尚、ダンパー装置23でダンパー本体18を用いるときには、ダンパー装置5でダンパー本体18を用いるときに比べて、ダンパー本体18の外径が小さくなるためその分だけ蛇腹の長さを長くして同等の緩衝効果を得るようにしなければならない場合があることはもちろんである。
次に、ダンパー装置23のダンパー本体18と弾性部材19間の作用について図6を参照して説明する。尚、同図中の細線の矢印は空気の流れを表している。
ダンパー本体18は、図6(A)に示すように、ダンパー本体18の小孔18aが弾性部材19に当接して、当初から小孔18aは塞がれている。この状態からダンパー本体18に力が加わると(実際には、後述のようにリンクアーム13によって押圧されると)、図6(B)に示すように、ダンパー本体18が縮退して当該ダンパー本体18内の空気が小孔18aより排出される。一方、弾性部材19は、ダンパー本体18によって押圧されるので圧縮されるが、上記排出された空気は弾性部材19内に流入するとともに、深溝穴22aの、当該ダンパー本体18が接する内壁面に沿って外部に流出する。このとき、ダンパー本体18がリンクアーム13に反力を及ぼすことになるため、リンクアーム13の動作速度が減速される結果、ダンパー装置23が扉体Bの閉成速度を減速するように作用する。しかるに、ダンパー本体18がリンクアーム13の動作に連動して更に縮退すると、図6(C)に示すように、上記排出される空気量が減少し、空気の弾性部材19内への流入が抑えられるとともに、深溝穴22aの内壁面に沿って流れ出る外部への流出が減少する。このときは、ダンパー本体18がリンクアーム13に大きな反力を及ぼすことになるため、リンクアーム13の動作速度が強く減速される結果、ダンパー装置23が扉体Bの閉成速度の減速を強めるように作用する。一方、扉体Bが開成されて行きリンクアーム13を介してダンパー本体18に加わっていた力が解除されると、図6(D)に示すように、ダンパー本体18自体が伸長する一方、弾性部材19が膨張して当該弾性部材19内の空気が小孔18aを介してダンパー本体18内に流入するようになるので、ダンパー装置23は、すばやく図5(A)に示す状態に復帰する。
このようなダンパー装置23が設けられたヒンジ20の動作については、上述したヒンジ1のそれとほぼ同様でありその説明は割愛するが、本ダンパー装置23がダンパー本体18に加えて弾性部材19をも構成要素としているため、扉体Bの閉成方向への回転速度がダンパー装置5と比べより強く減速されるようになり大きな緩衝効果が得られる。その結果、ヒンジ20は、ヒンジ1と比べ、扉体Bの閉成が完了したときの衝撃音の発生を抑える効果を増大させることができる。また、本ダンパー装置23は、弾性部材19を構成要素としているため、かかる弾性部材19からの空気の流入も加わって、ダンパー装置5と比べてより早くダンパー本体18が元の状態に復帰する。
ところで、上述したカップ体21は深溝穴22aと浅溝穴22bとを有する段付き溝穴22が成形された部材で、このうちの深溝穴22aにダンパー装置23を配設した場合について説明したが、ダンパー装置23をカップ体の浅溝穴とこの浅溝穴に連なる扉体Bの溝穴とで形成される深溝穴に配設するようにしたものであってもよい。即ち、浅溝穴が成形されたカップ体の当該浅溝穴の一部に貫通孔を設け、この貫通孔に連なる態様で扉体Bに溝穴を設け、これらカップ体の浅溝穴と当該カップ体の貫通孔に連なる扉体Bの溝穴とで形成される、上記カップ体21の深溝穴22aと同等な深溝穴にダンパー装置23を配設するようにしたものであってもよい。
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、扉体Bを閉成して行くときに、ダンパー装置5,23がリンク機構4(実際には、リンク機構4のリンクアーム13)に当接する態様を採る場合について説明したが、ダンパー装置5,23がヒンジ本体2に当接する態様を採ってもよい。
本発明のヒンジ取付構造体は、ダンパー装置を家具等の扉体に設けられた段付き溝穴の深溝穴等に配設してダンパー装置が扉体に埋め込まれる構造となっているために、ダンパーが扉体から突出して見栄えを損ねる問題は生ずることもなく、また、物品等の収納・取出しに際して邪魔にならずに使い勝手が良好になる点でも利用価値の高いものと言える。
本発明の第1の実施の形態に係るヒンジ取付構造体の分解斜視図である。 図1の動作説明図である。 図1の動作説明図である。 図1の動作説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るヒンジ取付構造体の一部断面構成図である。 図5のダンパー装置の動作説明図である。 従来の衝撃緩衝装置の構成図である。
符号の説明
1,20 ヒンジ
2 ヒンジ本体
3,21 カップ体
4 リンク機構
5,23 ダンパー装置
6 段付き溝穴
6a 浅溝穴
6b 深溝穴
18 ダンパー本体
18a 小孔
22 (カップ体の)段付き溝穴
22a (カップ体の)深溝穴
A 家具等の側板
B 家具等の扉体

Claims (3)

  1. 家具等の側板に取り付けられるヒンジのヒンジ本体と家具等の扉体に設けられた段付き溝穴のうちの浅溝穴の方に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジのカップ体とが互いに回転可能にリンク機構で連結されるヒンジ取付構造体であって、前記段付き溝穴のうちの深溝穴の方にダンパー装置を配設し、当該ダンパー装置は、前記扉体を閉成して行くときに、当該閉成が完了する直前の前記扉体の所定開き角度位置で前記ヒンジ本体又はリンク機構との当接を開始し、当該当接後の前記扉体の閉成速度を減速するように作用することを特徴とするヒンジ取付構造体。
  2. 家具等の側板に取り付けられるヒンジのヒンジ本体と家具等の扉体に埋め込まれる態様で取り付けられるヒンジのカップ体とが互いに回転可能にリンク機構で連結されるヒンジ取付構造体であって、前記カップ体に設けられた段付き溝穴のうちの深溝穴、又は前記カップ体の浅溝穴とこの浅溝穴に連なる前記扉体の溝穴とで形成される深溝穴にダンパー装置を配設し、当該ダンパー装置は、前記扉体を閉成して行くときに、当該閉成が完了する直前の前記扉体の所定開き角度位置で前記ヒンジ本体又はリンク機構との当接を開始し、当該当接後の前記扉体の閉成速度を減速するように作用することを特徴とするヒンジ取付構造体。
  3. 前記ダンパー装置は、その最下面に微細な小孔が設けられた蛇腹状のダンパー本体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ取付構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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