JP7207723B2 - 自閉装置付きレバーストッパ - Google Patents

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本発明は、開口部を開閉する回動式の扉又は窓等の開閉部材を所望の開き角度に開放した場合において、その開放位置に開閉部材を保持する棒状の金物であるレバーストッパ(アームストッパとも称する)であり、特に、自閉装置を備えるレバーストッパに関する。
本出願人の製品も含め、開口部を開閉する開閉部材を所望の開き角度に開放した場合において、その開放位置に開閉部材を保持する各種のレバーストッパが存在している。しかし、従来のレバーストッパには自閉装置が設けられていないため、開閉部材を閉める場合には自ら手動で閉める必要があり、また、その際に、勢いよく閉めると開閉部材が戸枠と衝突する際に大きな衝突音及び振動が発生してしまうため、改良が求められていた。
一方、従来の開閉部材の自閉装置20’として、細長の本体ケース30’と、当該本体ケース30’に回転可能に設けられる引込みアーム11’と、上記本体ケース30’の一方側に設けられ、上記引込みアーム11’の回転と連動して直線運動する第一のスライダ53’と、アーム軸42’を挟んで上記第一のスライダ53’とは反対側に設けられ、その回転と連動して直線運動する第二のスライダ63’と、上記本体ケース30’の一方側に設けられ、上記第一のスライダ53’を一方向に付勢する付勢部材52’と、上記本体ケース11’の反対側に設けられ、上記第二のスライダ63’の直線運動に抵抗するダンパ62’と、を備え、上記付勢部材52’は、上記引込みアーム11’に開き方向の付勢力を与える一方、上記引込みアーム11’が閉じる方向に所定角度以上回転するとき、閉じる方向の付勢力を与え、上記ダンパ62’は、上記引込みアーム11’が閉じる方向に回転するとき、その回転を制動する技術が存在している(図11)(特許文献1)。
国際公開2011/021414号公報
しかし、従来の開閉部材の自閉装置20’では、引込みアーム11’の回転の中心となるアーム軸42’を挟んだ両側に、付勢部材52’とダンパ62’が配置されているため、形状が大きくなってしまう。そのため、意匠性に劣るとともに、掘り込み設置が必要になる場合に施工が煩雑となってしまうことから、従来のレバーストッパにそのまま取り付けることは難しかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、小型で簡易な構造である自閉装置付きレバーストッパを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の自閉装置付きレバーストッパ(以下、「本レバーストッパ」という場合がある。)は、本体部と、自閉装置とを備える、開閉部材の開放角度を規制するレバーストッパであって、上記本体部は、スライド体収納部と、上記開閉部材の上記開放角度に応じて、先端部から長手方向に出退自在となるように、上記スライド体収納部の内部に摺動自在に挿通された細長のスライド体と、上記開閉部材を開放位置において位置決めする位置決め手段と、を有し、上記自閉装置は、上記スライド体の一端が取り付けられており、支軸を回動中心として回動する回動部材と、上記回動部材にそれぞれ一端が取り付けられており、上記回動部材の回動動作を介して、スライド体の摺動動作と連動する第1リンク部材及び第2リンク部材と、上記第1リンク部材に付勢力を付与する付勢手段と、上記第2リンク部材に減衰力を付与する制動手段と、を有し、上記開閉部材が開放状態から閉塞状態に動作する場合において、上記付勢手段は、上記第1リンク部材を介して、上記回動部材に対して上記開閉部材が閉じる向きの上記付勢力を与え、かつ、上記制動手段は、上記第2リンク部材を介して、上記回動部材に対して上記開閉部材が閉じる向きの回転力を制動する上記減衰力を与えることが可能となるように構成されていること、を特徴としている。
ここで、開閉部材は、扉、ドア等、開口部を閉塞するための部材であり、開閉部材の閉塞状態とは、開口部が開閉部材により閉塞されている状態(例えば、閉扉状態)をいう。
また、本体部は、スライド体収納部に、伸長及び縮退自在に収納されているスライド体を備え、位置決め手段により、スライド体を開放位置に保持可能となるように構成されているものであれば、その構造に制限はない。
上記位置決め手段は、スライド体を予め定められている最大限の開放位置に位置決めするための手段であるが、閉塞状態から所定の開放状態の範囲内で、任意の位置又は数カ所の所望の位置に位置決め可能である位置決め機構を備えることとすれば、更に好適である。
また、付勢手段は、第1リンク部材を介して、回動部材に付勢力を与えることができる構造であればよく、各種のバネ等を用いることができる。
また、制動手段は、第2リンク部材を介して、回動部材に減衰力(抵抗力、制動力)を作用させ,回転力を減衰させることができる構造であればよく、各種のダンパ(ショックアブソーバ)等の制動装置を用いることができる。
本発明によれば、スライド体を有する本体部と、回動部材を有する自閉装置を備え、スライド部材を回動部材に取り付けることで、簡易な構造であるレバーストッパを実現可能となる。
また、本レバーストッパにおいて、細長形状の枠体を有し、上記回動部材は上記枠体の一方側端部に配置され、かつ、上記付勢手段及び上記制動手段は、上記枠体の他方側において、高さ方向に並設されており、上記第1リンク部材の一端部と上記第2リンク部材の一端部は、上記回動部材の回動中心に対して対峙する側面において、上記回動部材の高さ方向に所定間隔をあけた位置に取り付けられていることとすれば好適である。
ここで、枠体は、筐体(ケース)の他、筐体の一部を構成する枠組み部材等、その内部空間に各構成要素を収納可能に形成されている部材であれはよい。
また、上記第1リンク部材の一端部と上記第2リンク部材の一端部は、上面視において、上記回動部材の上記回動中心に対して、対峙する側面に設けられていることが、回動部材に付勢力と減衰力を作用させて、スムーズに動作させるためには好適である。
本レバーストッパによれば、細長形状の枠体を有し、回動部材は、当該枠体の一方側端部に配置され、かつ、付勢手段及び制動手段は、上記枠体の他方側において、高さ方向に並設される構造としているため、各部材を枠体内にコンパクトに収容することができる。
本発明によれば、小型で簡易な構造の自閉装置付きレバーストッパを提供することができる。
本発明の自閉装置付きレバーストッパを使用した開き扉を模式的に示した斜視図(開扉時)である。 本発明の自閉装置付きレバーストッパにおける本体部を示す斜視図であり、(b)は、同図(a)のX部を拡大した上面図である。 本発明の自閉装置付きレバーストッパの一部(主として自閉装置)を示す図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、上板を省略して記載した上面図であり、(c)は、装置本体枠を省略して記載した側面図である。 本発明の自閉装置付きレバーストッパの一部(主として自閉装置)を示す分解斜視図である。 (a)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパが取り付けられた開き扉を示す上面図であり、(b)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパにおける自閉装置を、図5(a)のA1方向から見た場合の斜視図である(いずれも、扉の全開時)。 本発明の自閉装置付きレバーストッパの自閉装置を上面から見た場合における模式的な説明図(図5(b)に対応)であり、(a)は、上板を省略した図、(b)は、上板及び制動部の上部を省略した図である。 (a)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパが取り付けられた開き扉を示す上面図であり、(b)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパにおける自閉装置を、図7(a)のA2方向から見た場合の斜視図である(いずれも、扉の半開時)。 本発明の自閉装置付きレバーストッパの自閉装置を上面から見た場合における模式的な説明図(図7(b)に対応)であり、(a)は、上板を省略した図、(b)は、上板及び制動部の上部を省略した図である。 (a)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパが取り付けられた開き扉を示す上面図であり、(b)は、本発明の自閉装置付きレバーストッパにおける自閉装置を、図9(a)のA3方向から見た場合の斜視図である(いずれも、閉扉時)。 本発明の自閉装置付きレバーストッパの自閉装置を上面から見た場合における模式的な説明図(図9(b)に対応)であり、(a)は、上板を省略した図、(b)は、上板及び制動部の上部を省略した図である。 従来の開閉部材の自閉装置を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、戸枠Wにより形成された開口部を、開閉部材である開き扉D(開閉部材)により開閉する構造に本レバーストッパSを適用した場合を一実施形態として、詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[本レバーストッパの構成]
(1)開き扉及び扉枠
本レバーストッパSは、公知の開き扉D及び戸枠Wの間に取り付けられている。
図1に示すように、戸枠Wは、左右の縦枠5A,5B、上枠6及び下枠(図示せず)により、矩形形状に形成されている。そして、開き扉Dの鉛直方向の一方の端面が、戸枠Wの一方の縦枠5Bに蝶番9を介して、回動自在となるように取り付けられている。
開き扉Dの上縁部には、後記自閉装置20を取り付けるために、後記装置本体枠30の形状に適合する直方体形状の取付溝部(図示せず)が形成されている。
(2)本レバーストッパ
本レバーストッパSは、本体部10と自閉装置20を備えており、当該自閉装置20が開き扉Dの取付溝部に埋設されるとともに、本体部10における後記取付部12が、戸枠Wの上枠6にネジ(図示せず)により取り付けられている。
(本体部)
図2に示すように、本体部10は、細長平板状であるスライドアーム11(スライド体)と、取付部12と、当該スライドアーム11の収納部13(スライド体収納部)を有している。
スライドアーム11は、先端部には、略長方形形状(上面視)であるストッパ11aが突設されており、基端部には、回動部40のスライドアーム取付体43への取付孔11bが設けられている。ストッパ11aは、後記リップ部13aの左右の幅方向の間隙が幅広となっている部分とほぼ同一寸法であり、当該リップ部13aから上方に突出するように形成されている。
収納部13は扁平なリップ溝形部材であり、先端部には、直交する向きに、中央部を中心として回動可能となるように取付部12が設けられている。
上記収納部13は、リップ部13aとフランジ部13bとウェブ部13cとから形成されている。上記リップ部13aは、左右の幅方向の間隙が幅広となっている幅広部13dと、基端部の近傍において幅狭に形成されている突き当て段部13eを有している。
そして、上記収納部13の突き当て段部13eと、スライドアーム11のストッパ11aが位置決め手段15を構成している。すなわち、スライドアーム11のストッパ11aは、突き当て段部13eに当接することで移動が規制され、それ以上伸長しないため、開き扉Dを予め定められている開放位置において位置決めすることができるようになっている。
上記スライドアーム11は、先端部が、収納部13における両リップ部13aと両フランジ部13bとウェブ部13cとから形成されている収納空間部13fに、スライド自在に挿通されている。これにより、収納部13の先端部から長手方向に出退自在となっている。
(自閉装置)
図3及び図4に示すように、自閉装置20は、回動部40と付勢部50と制動部60を主要部としている。各部は、細長の直方体形状の装置本体枠30(枠体)内に収納されており、回動部40が当該装置本体枠30の一方側端部に配置されている。また、制動部60及び付勢部50は、回動部40と反対側の端部側であって、制動部60が上部に、付勢部50が下部となるように、上下方向の収納空間に並設されている。以下、各部について詳説する。
A)装置本体枠
装置本体枠30は、上板31と、長手方向に対攻する側面板32,33により形成され、内側に収納部が形成されている。上板31は細長の板状部材であり、先端部と基端部には、それぞれ、回動円筒41及び開き扉Dに取り付けるための第1取付孔31a及び第2取付孔31bが設けられている。
側面板32,33は、倒立した略“「”字状の板状部材であり、各側面板の左右の所定位置には、円筒支持体45とダンパホルダ65を取り付けるための支持体取付孔32a,33aと、ホルダ取付孔32bが形成されている。
B)回動部
回動部40は、回動円筒41と当該回動円筒41を支持する円筒支持体45を有している。
回動円筒41は、後記支持軸44(支軸)の周囲に回動自在に軸支されている中空円筒体42と、当該中空円筒体42の上部に一体的に設けられているスライドアーム取付体43から構成されている。
中空円筒体42は、中心部に支持軸44を挿通するために支持軸貫通孔(図示せず)が形成されている。また、中空円筒体42の側面における下端部近傍には、当該壁面に沿って、下部リンクバー52(第1リンクバー)を取り付けるための半円状の下側壁溝42aが形成され、同じく、上端部近傍には、壁面に沿って、上部リンクバー61(第2リンクバー)を取り付けるための半円形状の上側壁溝(図示せず)が形成されている(ともに上面視)。上記上側壁溝と下側壁溝42aとは、閉扉時(開閉部材の閉塞時)の上面視(図10(a)参照)において、回動円筒41の回転中心を通り、装置本体枠30の上板31の長手方向と一致する対称軸に対して、線対称となる位置に設けられている。なお、下側壁溝42aは、中空円筒体42の下面に形成されているピン挿通孔(図示せず)と、上側壁溝は、スライドアーム取付体43の上面に形成されている2つのピン挿通孔43cと、それぞれ連通している。
スライドアーム取付体43は、前長方形後半円形状(上面視)に形成されている。上記スライドアーム取付体43の上面中央部には、支持軸貫通孔と連通する支持軸挿通孔43aが形成されており、また、円弧部と反対側の直線部における側面部には、スライドアーム11の基端部を挿設するためのアーム挿通孔43bが形成されている。そして、上記アーム挿通孔43bにスライドアーム11の基端部が挿通され、取付孔11bと支持軸挿通孔43aを同心とした状態で支持軸44が挿通されることにより、当該スライドアーム11が取り付けられている。
円筒支持体45は、L字を90度回転させた断面形状(側面視)であり、平板部46と鉛直部47から形成されている。上記平板部46には、回動円筒41を載置するための凹陥部46aが形成されている。凹陥部46a及び当該凹陥部46aに面する鉛直部47の側面は、後記回動円筒41の中空円筒体42の側面部の形状に適合するように円弧状に形成されており、当該凹陥部46aの中心部には、支持軸44を取り付けるための貫通孔(以下、「凹陥部貫通孔」という。)(図示せず)が設けられている。
また、鉛直部47の上面には、開き扉Dに取り付けるための取付孔47aが形成され、その側面には、装置本体枠30の側面板32に取り付けるための取付孔47bが形成されている。この円筒支持体45は、側端面が装置本体枠30とともに、各要素を収納するための筐体の一部となっており、装置本体枠30の側面板32,33の支持体取付孔32a,33aにおいて、ピン73(図3(a))で取り付けられている。
中空円筒体42は、円筒支持体45上に載置され、スライドアーム取付体43の支持軸挿通孔43aと、円筒支持体45の凹陥部貫通孔を同心とした状態で支持軸44が挿通されることにより、当該支持軸44を回動中心として、中空円筒体42及びスライドアーム取付体43が回動自在に軸支されている。なお、支持軸44の先端には鉛直孔(図示せず)が形成されており、凹陥部貫通孔の下方から、当該鉛直孔にピン72が挿通されることにより取り付けられている。
C)付勢部
付勢部50は、下部リンクバー51を介して、回動円筒41に付勢力を付与するための役割を果たしており、下部リンクバー51と付勢バネ52とバネスライダ53から構成されている。
付勢バネ52は、先端部に直方体形状のバネスライダ53が取り付けられている。そして、後記ダンパホルダ65のバネ取付部68が、付勢バネ52の渦巻部の内側に挿通されており、装置本体枠30の両側面板32,33と摺動しながら長手方向にスライド自在となっている。また、バネスライダ53の回動円筒41側の側面には、下部リンクバー51を挿設するための十字形状の横孔53aが設けられている。
下部リンクバー51と上部リンクバー61は線対称の形状であることのみが異なる同様の部材であるため、説明の便宜上、本箇所において、下部リンクバー51の構造を説明する。
下部リンクバー51は、180度回転させた略へ字状であり、背部が略緩やかな円弧形状に形成されている。そして、その基端部と先端部には、それぞれ第1取付孔51a及び第2取付孔51bが設けられている。
そして、下部リンクバー51の基端部は、バネスライダ53の横孔53aに挿通され、当該横孔53aと第1取付孔51aを重ね合わせた状態で、取付ピン(図示せず)が挿通されることにより取り付けられている。また、その先端部は、中空円筒体42の下側壁溝42aに挿設され、第2取付孔51bに取付ピン(図示せず)が挿入されることにより取り付けられている。
上記付勢バネ52は、開き扉Dが開放される場合において、回動円筒41が時計回りに回転した場合には収縮し、開き扉Dが閉じられる場合(以下、「閉扉」という場合がある。)において、反時計回りに回転した場合には伸長し、当該伸長する向きに付勢力を付与することが可能となっている。また、下部リンクバー51は、開き扉Dを開放する場合には、回動円筒41を時計回り(図6)に回転させることになり、閉扉する場合には、回動円筒41を反時計回り(図8)に回転させることになる。
そして、付勢バネ52は、収縮した場合に、下部リンクバー51に反発力を付与するように取り付けられていることから、当該付勢バネ52は、下部リンクバー51を介して、回動円筒41に対して、開き扉Dを閉じる向きの付勢力を付与することが可能となっている。
D)制動部
制動部60は、上部リンクバー61を介して、回動円筒41に減衰力を付与して制動するための役割を果たしており、2本のオイル式のダンパ62とダンパスライダ63とダンパホルダ65から構成されている。
上記ダンパホルダ65は、基体部66とダンパ装着部67とバネ取付部68から形成されている。
基体部66は、略直方体のブロック状であり、側端面が装置本体枠30とともに、各要素を収納するための筐体の一部となっている。この基体部66の上部には、前面が基体部66から突出するようにダンパ装着部67が設けられており、基体部66とダンパ装着部67は、側面視で略倒立したL字形状となっている。上記ダンパ装着部67の下部には、十字形状(断面視)であるバネ取付部68が延設されている。
基体部66の対向する両側の側面には、装置本体枠30の側面板32に取り付けるための取付孔66aが形成されており、装置本体枠30の側面板32,33のホルダ取付孔33bにおいて、ピン73(図3(a))で取り付けられている。
ダンパ装着部67は、長方形溝体を並列した構造であり、2本の各溝部に2本のダンパ62が嵌装されている。各ダンパ62は、ピストンロッド62aが回動円筒41側となるように取り付けられており、2本のダンパ62の各ピストンロッド62aの先端には、ダンパスライダ63が取り付けられている。上記ダンパ62は、ピストンロッド62aの縮退時に減衰力を発生させることができるようになっている。
ダンパスライダ63は、略直方体形状に形成されており、ダンパ62のピストンロッド62aの前後動に対応して、装置本体枠30の両側面板32,33と摺動しながら長手方向にスライド自在となっている。また、ダンパスライダ63の回動円筒41と対向する側面には、上部リンクバー61の端部を挿通するための横孔63aが設けられている。
上記において、その構造を説明した上部リンクバー61の基端部は、ダンパスライダ63の横孔63aに挿通され、当該横孔63aと基端部の第1取付孔61aを重ね合わせた状態で、取付ピン(図示せず)が挿通されることにより取り付けられている。また、その先端部は、中空円筒体42の上側壁溝に挿通され、スライドアーム取付体43の一つのピン挿通孔43cと先端部の第2取付孔61bを重ね合わせた状態で、取付ピン(図示せず)により取り付けられている。
上記構成により、下部リンクバー51の先端部と上部リンクバー61の先端部は、閉扉時の上面視で、回動円筒41の回動中心に対して対峙する側面(回動円筒41の回転中心を通り、装置本体枠30の上板31の長手方向と一致する対称軸に対して、線対称となる位置)において、当該下部リンクバー51が下側、上部リンクバー61が上側となるように、当該回動円筒41の高さ方向に所定間隔をあけた位置に取り付けられることになる。
また、上記のとおり、付勢バネ52は、下部リンクバー51を介して、回動円筒41に対して開き扉Dが閉じる向きの付勢力を与えるように構成されている。そして、ダンパ62は、ピストンロッド62aの縮退により、減衰力を作用させることになるため、上部リンクバー61を介して、回動円筒41に対して、開き扉Dが閉じる向きの回転力を減衰して、制動することができるようになっている。
[本レバーストッパの動作]
続いて、本レバーストッパSの動作について説明する。
なお、閉扉状態では、開き扉Dが戸枠Wに収まっている。この状態において、自閉装置20の付勢バネ52は最長状態となるように伸長しており、制動部60は動作していない状態となっている。
(1)閉扉状態から全開状態
開き扉Dを開く場合には、ドアノブ(図示せず)を把持して、蝶番9の鉛直軸を中心として、開き扉Dの蝶番9と反対側の端部を回転させる。開き扉Dの回転に伴い、スライドアーム11が収納部13から伸長し、当該スライドアーム11のストッパ11aが、収納部13の突き当て段部13eに当接することで移動が規制され、全開状態でその位置が固定される(図5,図6)。
開き扉Dの回転とスライドアーム11の伸長に伴い、回動円筒41が回転し(図6では、時計回り)、中空円筒体42に取り付けられている下部リングバー51及び上部リングバー61も追従して動作する。これに伴い、バネスライダ53がダンパホルダ65方向に移動し、付勢バネ52が圧縮されて収縮する。また、ダンパスライダ63は回動円筒41方向に移動し、ダンパ62のピストンロッド62aが伸長して、当該ダンパ62の動作が解除される。
(2)全開状態から閉扉状態
開き扉Dを閉じる場合には、ドアノブ(図示せず)を把持して、開扉の場合とは逆方向に回転させる。開き扉Dの逆回転に伴い、徐々に、スライドアーム11が収納部13に収納される(図7)。
開き扉Dの逆回転とスライドアーム11が収納部13に収納されることに伴い、回動円筒41が逆回転し(図8では、反時計回り)、中空円筒体42に取り付けられている下部リングバー51及び上部リングバー61も追従して動作する。これに伴い、バネスライダ53が回動円筒41方向に移動し、徐々に、付勢バネ52の圧縮状態が解除され、バネスライダ53及び下部リンクバー51を介して、ダンパホルダ65の方向に回転力を付加することにより、スライドアーム11を回転させる。この回転力が、開き扉Dが自閉をするための推進力として作用する。また、ダンパスライダ63は、回動円筒41と離反する方向に移動し、ダンパ62のピストンロッド62aが収縮し、当該ダンパ62の動作により減衰力が作用して、スライドアーム11の回転動作が緩やかに行われることになる。
そして、最終的には、開き扉Dが戸枠Wに収まり、閉扉が完了する(図9、図10)。
[本レバーストッパの作用効果]
本レバーストッパSは、細長形状の装置本体枠30を有し、回動部40は当該装置本体枠30の一方側端部に配置されている。また、下部リンクバー51を介して、回動部40の回動円筒41に開き扉Dの閉塞方向の付勢力を与える付勢部50と、上部リンクバー61を介して回動円筒41に制動力を与える制動部60が、上記装置本体枠30の他方側において、高さ方向に並設されている。
さらに、下部リンクバー51の先端部と上部リンクバー61は、上面視で回動円筒41の回動中心に対して対峙する側面において、当該回動円筒41の高さ方向に所定間隔をあけた位置に取り付けられており、各部を装置本体枠30の収納空間内にコンパクトに配置されている。以上の構成により、自閉装置20を小型化することが可能となり、簡易な構造により、スライドアーム11を有する本体部10に自閉装置20を取り付けた本レバーストッパSを形成することができる。
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
例えば、本レバーストッパは、スライド体の一端を、開閉部材及び当該開閉部材の取付枠(以下、「取付枠」という。)のいずれかに取り付け、自閉装置をスライド体の一端が取り付けられていない開閉部材及び取付枠に取り付けられることにより使用されるものであり、両要素は適切な箇所に取り付けることが可能である。
また、本レバーストッパを取り付ける扉部材及び取付枠には制限はなく、本レバーストッパの各仕様、取付位置等は扉部材等の状況に応じて、適宜定めることができる。また、本発明を構成する、本体部、自閉装置を構成するスライド体、枠体、回動部材、第1リンク部材、第2リンク部材、付勢手段及び制動手段等の各要素の仕様、材質、寸法、形状、取付位置等に関しても、基本的な構成を備えていれば、種々の構造を用いることができる。
S レバーストッパ
D 開き扉(開閉部材)
W 扉枠
10 本体部
11 スライドアーム(スライド体)
13 収納部(スライド体収納部)
15 位置決め手段
20 自閉装置
30 装置本体枠(枠体)
40 回動部(回動部材)
41 回動円筒
42 中空円筒体
43 スライドアーム取付体
44 支持軸(支軸)
45 円筒支持体
50 付勢部
51 下部リンクバー(第1リンク部材)
52 付勢バネ(付勢手段)
53 バネスライダ
60 制動部
61 上部リンクバー(第2リンク部材)
62 ダンパ(制動部材)
62a ピストンロッド
63 ダンパスライダ
65 ダンパホルダ

Claims (1)

  1. 本体部と、自閉装置とを備える、開閉部材の開放角度を規制するレバーストッパであって、
    前記本体部は、
    スライド体収納部と、
    前記開閉部材の前記開放角度に応じて、先端部から長手方向に出退自在となるように、前記スライド体収納部の内部に摺動自在に挿通された細長のスライド体と、
    前記開閉部材を開放位置において位置決めする位置決め手段と、を有し、
    前記自閉装置は、
    前記スライド体の一端が取り付けられており、支軸を回動中心として回動する回動部材と、
    前記回動部材にそれぞれ一端が取り付けられており、前記回動部材の回動動作を介して、前記スライド体の摺動動作と連動する第1リンク部材及び第2リンク部材と、
    前記第1リンク部材に付勢力を付与する付勢手段と、
    前記第2リンク部材に減衰力を付与する制動手段と、を有し、
    前記開閉部材が開放状態から閉塞状態に動作する場合において、
    前記付勢手段は、前記第1リンク部材を介して、前記回動部材に対して前記開閉部材が閉じる向きの付勢力を与え、かつ、
    前記制動手段は、前記第2リンク部材を介して、前記回動部材に対して前記開閉部材が閉じる向きの回転力を制動する減衰力を与えることが可能となるように構成されており、
    細長形状の枠体を有し、
    前記回動部材は、前記枠体の一方側端部に配置され、かつ、
    前記付勢手段及び前記制動手段は、前記枠体の他方側において、高さ方向に並設されており、
    前記第1リンク部材の一端部と前記第2リンク部材の一端部は、前記回動部材の前記回動中心に対して対峙する側面において、前記回動部材の高さ方向に所定間隔をあけた位置に取り付けられていること、を特徴とする自閉装置付きレバーストッパ。
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