JP2007112852A - ポリフェノール含有素材の製造方法及び飲食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリフェノール含有素材の製造方法は、柑橘類の果実又はその構成成分を抽出溶媒に浸漬させてポリフェノールを含む抽出物を得る抽出工程と、該抽出物に対してベントナイト処理する処理工程とを備える。処理工程では、前記抽出物を含む溶液(好ましくは水溶液)にベントナイトを添加して共存させた後、該溶液からベントナイトを除去する操作が行われる。抽出工程では、抽出溶媒にペクチナーゼを添加することが好ましい。処理工程では、抽出物に含まれる不快な臭い、苦味及び雑味を呈する成分と、黄み及び赤みを呈する着色成分とが除去される。飲食品はポリフェノール含有素材を含有する。
【選択図】なし
Description
請求項3に記載のポリフェノール含有素材の製造方法は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記処理工程では、前記抽出物に含まれる不快な臭い、苦味及び雑味を呈する成分が前記ベントナイトに吸着され、かつそれらの成分が前記ベントナイトとともに前記溶液から除去されることを要旨とする。
本実施形態のポリフェノール含有素材は、柑橘類由来のポリフェノールを高い濃度で含有するものであり、主に飲食品や医薬品などに添加して利用される。このポリフェノール含有素材は、液状又は粉末状のいずれであってもよい。また、ポリフェノール含有素材は、好ましくはポリフェノールを主成分とする。前記ポリフェノールを主成分とするとは、ポリフェノール含有素材中の可溶性固形分のうち、ポリフェノールの含有量が他のどの成分よりも高いことを指し、ポリフェノールを好ましくは30重量%以上、より好ましくは50重量%以上含有していることを指す。
本実施形態のポリフェノール含有素材の製造方法は、柑橘類の果実又はその構成成分からなる原料を抽出溶媒に浸漬させて抽出物(抽出液)を得る抽出工程と、該抽出工程後の抽出物に対してベントナイト処理する処理工程とを備えている。抽出工程では、ポリフェノールとともに上記臭気成分、呈味成分及び着色成分などを含む抽出物が得られ、処理工程では、該抽出物から前記臭気成分、呈味成分及び着色成分が選択的に除去されるため、ポリフェノールを高い濃度で含有する高品質のポリフェノール含有素材が製造される。なお、処理工程は、必要に応じて、複数回実施されても構わない。
・ 本実施形態のポリフェノール含有素材の製造方法は、抽出工程と、該抽出工程で抽出された抽出物に対してベントナイト処理する処理工程とを備えている。抽出工程では、ポリフェノールとともに、柑橘類の果皮などに由来する不快な臭気成分、呈味成分及び着色成分が同時に抽出されるが、それらの不快な成分は、ベントナイト処理によって選択的に除去されるため、ポリフェノールを高い濃度で含有する高品質のポリフェノール含有素材を製造することが可能となる。従って、本実施形態の製造方法によれば、柑橘類由来のポリフェノールを高い濃度で含有しつつ、他の飲食品に添加する際に影響を及ぼさないような低い褐色度の色調を保持しながら、不快な臭い及び苦味を呈さない高い品質を備えたポリフェノール含有素材を提供することが極めて容易である。
(比較例1)
レモン果実の搾汁残渣200gに水1L及びペクチナーゼ(アマノエンザイム社製のペクチナーゼPL)500mgを加え攪拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過(メッシュサイズ;500μm/32メッシュ)した後、9000rpmで20分間遠心分離した。遠心分離後の上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液を得た。この濾液(水抽出液)の可溶性固形分濃度はBrix2.2であった。
比較例1の方法に従って、Brix2.2の可溶性固形分濃度を有する濾液(水抽出液)を得た。次に、得られた濾液(水抽出液)900mLに対し、予め水で膨潤させた2%のベントナイト(ホージュン社製のベンゲルシリーズ)懸濁液を100mL加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、ベントナイト処理を実施した。このときの可溶性固形分濃度はBrix2.0であった。次に、ベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液(試験例1のポリフェノール含有素材)を得た。この上澄み液の可溶性固形分濃度はBrix2.0であった。
試験例1の方法に従ってポリフェノール含有素材を得た。次に、得られた上澄み液(ポリフェノール含有素材)に対し、予め水で膨潤させた2%のベントナイト懸濁液を100mL加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、第2回目のベントナイト処理を実施した。第2回目のベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液(試験例2のポリフェノール含有素材)を得た。
試験例1,2及び比較例1の各サンプルについて、分光光度計(日立ダブルビーム分光光度計U−2000形)を用いて、420nm及び520nmにおける吸光度をそれぞれ測定した。各サンプルについての測定結果は、比較のために、可溶性固形分濃度をBrix2.0に合わせるように補正した。結果を表1に示す。
(比較例2)
レモン果実の搾汁残渣2kgに10Lの水及び5gのペクチナーゼPLを加え攪拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過(メッシュサイズ;500μm/32メッシュ)した後、9000rpmで20分間遠心分離した。遠心分離後の上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液を得た。この濾液の可溶性固形分濃度はBrix2.2であった。
レモン果実の搾汁残渣2kgに10Lの水及び5gのペクチナーゼPLを加え攪拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液を濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離した。遠心分離後の上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液を得た。この濾液の可溶性固形分濃度はBrix2.2であった。
試験例3及び比較例2の各レモン風飲料をそれぞれ60℃で3日間静置することにより、加速度経時試験を行った。各レモン風飲料について、製造直後のもの(未経時品)及び60℃で3日間静置したもの(経時品)の420nm及び520nmにおける吸光度を、分光光度計を用いてそれぞれ測定した。結果を表2に示す。
10名の熟練パネリストに試験例3及び比較例2の各レモン風飲料を飲用してもらい、表3に示す各評価項目について、同表に示す評価基準に従ってそれぞれ7段階評価を行うとともに、各評価結果に基づいて総合評価を行った。なお、各評価においては、比較例2の未経時品を標準品(即ち、評価点0)とした。評価点の平均値を表3に示す。
ベントナイト処理の条件を最適化するために、該処理におけるポリフェノール量とベントナイト量との相対的な量比の検討を行った。まず、比較例1の水抽出液(Brix2.2)を減圧濃縮によりBrix10まで濃縮し、その後ベントナイト膨潤液を加えた際に表4に示す可溶性固形分濃度となるように希釈した各種水抽出液をそれぞれ準備した。次に、各水抽出液に終濃度が0.5%となるようにベントナイトを加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、それぞれベントナイト処理を実施した。ベントナイト処理後の各液を9000rpmで10分間遠心分離し上澄み液を得た。
参考までに、活性炭を用いて、比較例1の水抽出液から品質を低下させる成分を除去する試験を行った。まず、比較例1の水抽出液(Brix2.2)をBrix8の可溶性固形分濃度となるように濃縮した。次に、一定量の比較例1の濃縮液に、活性炭(フタムラ化学社製の太閤FC)を表5に示す量を添加し、常温で1時間静置した。その後、濾過により活性炭を除去した後、Brix4の可溶性固形分濃度となるように水で希釈した。
ベントナイト処理の条件を最適化するために、水抽出液中のポリフェノール濃度及びベントナイト濃度について検討を行った。試験は、各水抽出液に表6に示す終濃度となるようにベントナイトを添加してベントナイト処理を行ったこと以外は、上記実施例3と全く同様に実施した。結果を表6に示す。
比較例1の水抽出液(Brix2.2)をおよそBrix8(詳しくは表7参照)となるように濃縮した後、表7に示す終濃度となるようにベントナイトを添加し、常温でベントナイト処理を開始した。ベントナイト処理の開始から、0.5時間、3時間及び5時間後に処理液を少量ずつ採取し、それぞれ9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液を得た。得られた各上澄み液について、分光光度計を用いて420nm及び520nmにおける吸光度をそれぞれ測定した。結果を表7に示す。
比較例1の水抽出液(Brix2.2)をおよそBrix8となるように濃縮した後、終濃度が0.5%となるようにベントナイトを加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、第1回目のベントナイト処理を実施した。第1回目のベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離し、上澄み液を得た。
(試験例4)
ミカン科カンキツ属初生カンキツ亜属ブンタン区に属する柑橘類として、グレープフルーツ、スウィーティー、ブンタン、ハッサクなどが知られている。これらブンタン区に属する柑橘類のうち、代表的な柑橘類であるグレープフルーツ(スタールビー種)より、ポリフェノール含有素材を製造した。
グレープフルーツの搾汁残渣200gに1Lの水及び500mgのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離して上澄み液を得た。次に、得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix2となるように純水で希釈することにより、比較例3の水抽出液とした。
ミカン科カンキツ属初生カンキツ亜属ライム区に属する柑橘類として、ライム、ベルガットなどが知られている。これらライム区に属する柑橘類のうち、代表的な柑橘類であるライムより、ポリフェノール含有素材を製造した。即ち、上記試験例4におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、ライムの搾汁残渣200gを用いて、上記実施例4と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.4となるように純水で希釈することにより、試験例5のポリフェノール含有素材とした。
上記比較例3におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、ライムの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例3と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.4となるように純水で希釈することにより、比較例4の水抽出液とした。
ミカン科カンキツ属初生カンキツ亜属ダイダイ区に属する柑橘類として、オレンジ、ダイダイ、イヨカンなどが知られている。これらダイダイ区に属する柑橘類のうち、代表的な柑橘類であるオレンジ(ネーブル)より、ポリフェノール含有素材を製造した。即ち、上記試験例4におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、オレンジの搾汁残渣200gを用いて、上記実施例4と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.4となるように純水で希釈することにより、試験例6のポリフェノール含有素材とした。
上記比較例3におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、オレンジの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例3と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.4となるように純水で希釈することにより、比較例5の水抽出液とした。
ミカン科カンキツ属後生カンキツ亜属ミカン区に属する柑橘類として、温州ミカン、シークワサー、マンダリン、ポンカンなどが知られている。これらミカン区に属する柑橘類のうち、本試験例では、代表的な柑橘類である温州ミカンより、ポリフェノール含有素材を製造した。即ち、上記試験例4におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、温州ミカンの搾汁残渣200gを用いて、上記実施例4と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix2.5となるように純水で希釈することにより、試験例7のポリフェノール含有素材とした。
上記比較例3におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、温州ミカンの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例3と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix2.5となるように純水で希釈することにより、比較例6の水抽出液とした。
ミカン区に属する柑橘類のうち、本試験例では、代表的な柑橘類であるシークワサーより、ポリフェノール含有素材を製造した。即ち、上記試験例4におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、シークワサーの搾汁残渣200gを用いて、上記実施例4と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.2となるように純水で希釈することにより、試験例8のポリフェノール含有素材とした。
上記比較例3におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、シークワサーの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例3と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.2となるように純水で希釈することにより、比較例7の水抽出液とした。
ミカン科カンキツ属後生カンキツ亜属ユズ区に属する柑橘類として、ユズ、スダチ、カボス、日向夏などが知られている。これらユズ区に属する柑橘類のうち、代表的な柑橘類であるユズより、ポリフェノール含有素材を製造した。即ち、上記試験例4におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、ユズの搾汁残渣200gを用いて、上記実施例4と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.7となるように純水で希釈することにより、試験例9のポリフェノール含有素材とした。
上記比較例3におけるグレープフルーツの搾汁残渣200gの代わりに、ユズの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例3と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.7となるように純水で希釈することにより、比較例8の水抽出液とした。
試験例4〜9及び比較例3〜8の各サンプルについて、420nm及び520nmにおける吸光度をそれぞれ測定することにより、色調に関する品質を評価した。次に、各サンプルを上記分析条件でHPLC分析し、各ポリフェノールのピーク面積から、各サンプル中の各ポリフェノール濃度をそれぞれ定量した。そして、各サンプルについて、得られた各ポリフェノール濃度を用いて、ベントナイト処理前の液180g中に含まれるポリフェノール量(mg)を求めた。続いて、各サンプルについて、熟練パネリストによる風香味評価(苦味・雑味に関する官能評価)を行った。これらの結果を表9に示す。なお、同表には、ベントナイト処理によって、各ポリフェノール量及び各吸光度の値が変化した割合(減少率)も併記する。
<剥皮の影響>
(比較例9)
レモン果実から剥皮によりフラベド部を除去した後、インライン搾汁機にて果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣200gに1Lの水及び500mgのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.8となるように純水で希釈することにより、比較例9の水抽出液とした。
レモン果実から剥皮によりフラベド部を除去した後、インライン搾汁機にて果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣200gに1Lの水及び500mgのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。
フラベド部を除去していないレモン果実全体を用いて、インライン搾汁機にて果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。得られた搾汁残渣200gを用いて、比較例9と同様に水抽出液を製造した。即ち、比較例9においてフラベド部除去後のレモンの搾汁残渣200gの代わりに、本比較例のフラベド部を除去していないレモンの搾汁残渣200gを用いて、上記比較例9と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.8となるように純水で希釈することにより、比較例10の水抽出液とした。
フラベド部を除去していないレモン果実全体を用いて、インライン搾汁機にて果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。得られた搾汁残渣200gを用いて、試験例10と同様にポリフェノール含有素材を製造した。即ち、試験例10においてフラベド部除去後のレモンの搾汁残渣200gの代わりに、本試験例のフラベド部を除去していないレモンの搾汁残渣200gを用いて、上記試験例10と同様にして透明な濾液を得た。得られた濾液をBrix1.8となるように純水で希釈することにより、試験例11のポリフェノール含有素材とした。
試験例10,11及び比較例9,10の各サンプルについて、上記実施例7の<ポリフェノール含有素材の評価1>と同様に評価した。結果を表10に示す。
(参考例2)
インライン搾汁機にてレモン果実から果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣100gに、常温(27℃)の純水500gを加え撹拌した後、常温(27℃)で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液(参考例2の水抽出液)475.7gを得た。得られた濾液の可溶性固形分濃度はBrix1.0であった。
インライン搾汁機にてレモン果実から果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣100gに、45℃の純水500gを加え撹拌した後、45℃で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液(参考例3の水抽出液)479.7gを得た。得られた濾液の可溶性固形分濃度はBrix1.1であった。
インライン搾汁機にてレモン果実から果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣100gに、45℃の純水500g及び250mgのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、45℃で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液(参考例4の水抽出液)480.2gを得た。得られた濾液の可溶性固形分濃度はBrix1.2であった。
インライン搾汁機にてレモン果実から果汁を搾汁して搾汁残渣を得た。次に、得られた搾汁残渣100gに、45℃の純水500g及び500mgのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、45℃で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離することにより、上澄み液を得た。得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液(参考例5の水抽出液)484.4gを得た。得られた濾液の可溶性固形分濃度はBrix1.3であった。
参考例2〜5の各サンプルについて、上記実施例7の<ポリフェノール含有素材の評価1>と同様に評価した。結果を表11に示す。
レモンの搾汁残渣2kgに10Lの水及び5gのペクチナーゼPLを加え撹拌した後、常温で30分間静置することにより、抽出工程を実施した。抽出工程後の水抽出液をメッシュ濾過した後、9000rpmで20分間遠心分離して上澄み液を得た。次に、得られた上澄み液を分画分子量20000の限外濾過に供することにより、透明な濾液(水抽出液)を得た。得られた濾液の可溶性固形分濃度はBrix2であった。得られた濾液を6つの区分に分け、以下に記載する比較例11〜13及び試験例12〜14のサンプルをそれぞれ調製した。
前記水抽出液を200mLのアンバーライトXAD−16が充填されたカラムに通すことにより吸着処理を行った後、該カラムを常温(27℃)の純水1Lで洗浄し、さらに該カラムに常温(27℃)の純水1Lを流すことにより洗浄処理を行った。次に、前記カラムに30容量%の含水エタノールを流すことにより溶出処理を行った。得られた溶出液を減圧濃縮した後、該濃縮液をHPLC分析することにより、エリオシトリンの濃度を定量した。その結果、比較例11の濃縮液には約18000ppmのエリオシトリンが含まれていた。
前記水抽出液90重量部に対し、予め水で膨潤させた2%のベントナイト懸濁液を10重量部加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、ベントナイト処理を実施した。ベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液を得た。
前記水抽出液を200mLのアンバーライトXAD−16が充填されたカラムに通すことにより吸着処理を行った後、該カラムを70℃の純水1Lで洗浄し、さらに該カラムに常温(27℃)の純水1Lを流すことにより洗浄処理を行った。次に、前記カラムに30容量%の含水エタノールを流すことにより溶出処理を行った。得られた溶出液を減圧濃縮した後、該濃縮液をHPLC分析することにより、エリオシトリンの濃度を定量した。その結果、比較例12の濃縮液には約18000ppmのエリオシトリンが含まれていた。
前記水抽出液90重量部に対し、予め水で膨潤させた2%のベントナイト懸濁液を10重量部加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、ベントナイト処理を実施した。ベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液を得た。
前記水抽出液を200mLのアンバーライトXAD−16が充填されたカラムに通すことにより吸着処理を行った後、該カラムを常温(27℃)の10容量%含水エタノール1Lで洗浄し、さらに該カラムに常温(27℃)の純水1Lを流すことにより洗浄処理を行った。次に、前記カラムに30容量%の含水エタノールを流すことにより溶出処理を行った。得られた溶出液を減圧濃縮した後、該濃縮液をHPLC分析することにより、エリオシトリンの濃度を定量した。その結果、比較例13の濃縮液には約18000ppmのエリオシトリンが含まれていた。
前記水抽出液90重量部に対し、予め水で膨潤させた2%のベントナイト懸濁液を10重量部加えてよく撹拌した後、常温で30分間静置することにより、ベントナイト処理を実施した。ベントナイト処理後の液を9000rpmで10分間遠心分離して上澄み液を得た。
比較例11〜13及び試験例12〜14の各サンプル(濃縮液)100gに、ショ糖64g、無水クエン酸9.1g及びアスコルビン酸0.6gを添加した後、水を加えて1Lのレモン風飲料をそれぞれ作製した。各レモン風飲料を95℃で30秒間殺菌した後、瓶内に100mLずつホットパック充填した。なお、各レモン風飲料は、可溶性固形分濃度Brix7.2、酸度0.93(クエン酸酸度;w/v%)であり、1800ppm相当のエリオシトリンを含有している。
・ 前記処理工程では、前記抽出物を含む溶液に含まれる前記ポリフェノールの濃度の低下は少なく、臭い、苦味及び雑味を呈する成分の含量を大幅に低下させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリフェノール含有素材の製造方法。
・ 柑橘類由来のポリフェノールを含有する素材を製造する方法であって、該方法は、前記柑橘類の果実又はその構成成分を抽出溶媒に浸漬させて前記ポリフェノールを含む抽出物を得る抽出工程と、該抽出物に対してベントナイト処理する処理工程とを備え、該処理工程では、前記抽出物を含む水溶液にベントナイトを添加して共存させた後、該水溶液から前記ベントナイトを除去する操作が行われることを特徴とするポリフェノール含有素材の製造方法。
Claims (6)
- 柑橘類由来のポリフェノールを含有する素材を製造する方法であって、
該方法は、前記柑橘類の果実又はその構成成分を抽出溶媒に浸漬させて前記ポリフェノールを含む抽出物を得る抽出工程と、該抽出物に対してベントナイト処理する処理工程とを備え、
該処理工程では、前記抽出物を含む溶液にベントナイトを添加して共存させた後、該溶液から前記ベントナイトを除去する操作が行われることを特徴とするポリフェノール含有素材の製造方法。 - 前記抽出工程では、前記抽出溶媒にペクチナーゼが添加されることを特徴とする請求項1に記載のポリフェノール含有素材の製造方法。
- 前記処理工程では、前記抽出物に含まれる不快な臭い、苦味及び雑味を呈する成分が前記ベントナイトに吸着され、かつそれらの成分が前記ベントナイトとともに前記溶液から除去されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリフェノール含有素材の製造方法。
- 前記処理工程では、前記抽出物を含む溶液の黄み及び赤みが低減されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリフェノール含有素材の製造方法。
- 当該方法はさらに、前記処理工程後に精製工程が実施され、
該精製工程では、前記処理工程後の処理液を吸着樹脂に吸着させる吸着処理と、該吸着処理後の前記吸着樹脂を水又は20容量%以下の含水アルコールで洗浄する洗浄処理と、該洗浄処理後の前記吸着樹脂から前記ポリフェノールを溶出させる溶出処理とが実施されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のポリフェノール含有素材の製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のポリフェノール含有素材の製造方法により製造されたポリフェノール含有素材を含有する飲食品。
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