JP2007111659A - 破砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断刃のメンテナンスが容易な破砕装置を得る。
【解決手段】チッパ10では、ホイール40の外周部に円弧状に形成された複数の第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bが取り付けられており、これら複数の第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bにそれぞれ複数の切断刃62が取り付けられている。したがって、複数の切断刃62のうちの一部が切れなくなった場合には、当該一部の切断刃62が取り付けられた第1ホルダ60A又は第2ホルダ60Bだけをホイール40から取り外すことができるので、当該一部の切断刃62のメンテナンスを容易に行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、木材等の被破砕物を細断する破砕装置に関する。
従来から、果樹の剪定枝や残幹(幹、根)、樹木の剪定枝、製材の屑材、間伐材等の木材を破砕するためにチッパと呼ばれる木材破砕装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献に示された木材破砕装置では、複数のハンマが取り付けられた回転体を備えており、回転体へ向けて供給される木材がハンマによって叩き砕かれる構成となっている。
一方、回転体の外周面に螺旋状に巻き付けられたソーチェーンによって、木材を破砕(切断)する構成の木材破砕装置が考えられている。このように、破砕手段(切断手段)としてソーチェーンを用いた場合には、破砕手段がハンマの場合に比べて、木材をより細かく破砕することができる。
しかしながら、このような木材破砕装置では、ソーチェーンの一部の切断刃が切れなくなった場合には、当該一部の切断刃を研ぐためにソーチェーン全体を回転体から外さねばならず、メンテナンスが煩雑であった。
特開2003−291113号公報
本発明は、上記事実を考慮し、切断刃のメンテナンスが容易な破砕装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の破砕装置は、軸線周りに回転可能に支持された回転体と、前記回転体に取り付けられた複数のホルダと、前記複数のホルダにそれぞれ取り付けられ、前記回転体及び前記複数のホルダと共に回転し被破砕物を破砕する複数の切断刃と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の破砕装置では、複数の切断刃のうちの一部が切れなくなった場合には、当該一部の切断刃が取り付けられたホルダだけを回転体から取り外すことができるので、当該一部の切断刃のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項2に係る発明の破砕装置は、請求項1記載の破砕装置において、前記複数のホルダは、前記回転体と同心状に形成され、前記回転体の軸線方向及び回転方向に沿って配列されていることを特徴としている。
請求項2記載の破砕装置では、複数のホルダが回転体と同心状に形成されているので、複数のホルダを回転体に整然と取り付けることができる。なお、各ホルダを中心角で180度以下に形成することが好ましい。これにより、回転体への着脱が容易になる。
請求項3に係る発明の破砕装置は、請求項1記載又は請求項2記載の破砕装置において、前記複数の刃物は、前記回転体の軸線方向に対して異なる位置で前記ホルダに取り付けられ、全体として前記回転体と同心の螺旋状に配列されていることを特徴としている。
請求項3記載の破砕装置では、複数の切断刃が回転体と同心の螺旋状に配列されているので、被破砕物を円滑にバランス良く破砕することができる。
請求項4に係る発明の破砕装置は、請求項3記載の破砕装置において、前記螺旋状の配列方向に沿って隣り合う切断刃は、刃の向きが互い違いに向けられると共に、回転方向前側の切断刃が回転方向後側の切断刃に対して前記回転体の軸線方向にオーバーラップして配置されていることを特徴としている。
請求項4記載の破砕装置は、螺旋状の配列方向に沿って隣り合う切断刃は、刃の向きが互い違いに向けられると共に、回転方向前側の切断刃が回転方向後側の切断刃に対して回転体の軸線方向にオーバーラップしているので、被破砕物を確実に破砕することができる。
以上説明したように、本発明の破砕装置によれば、切断刃のメンテナンスが容易である。
図1には、本発明の実施の形態に係る破砕装置としての定置式のチッパ10の正面図が示されている。また、図2には、当該チッパ10の平面図が示されている。これらの図に示されるように、チッパ10は、中空で略直方体形状に形成された機体12を備えている。なお、説明の便宜上、図2において符号12Aを付した壁を「前壁」、符号12Bを付した壁を「後壁」、符号12C、12Dを付した壁を「側壁」と称す。
上記機体12の内部は、投入された被破砕物を後記の破砕処理部16へ供給する供給部14と、供給部14から供給された被破砕物を破砕処理する破砕処理部16と、破砕処理された破砕片を機外へ排出する排出部18と、によって概ね構成されている。以下、この順に説明する。
(供給部14)
供給部14は機体12の後壁12B側の上部に設けられており、供給ロール20を主要部として備えている。なお、機体12の後壁12Bの上部には、被破砕物を投入するための投入口22が形成されている。供給ロール20は、軸芯部に配置されると共に駆動力が付与されることにより軸線回りに駆動回転する供給ロール軸20Aと、この供給ロール軸20Aの軸方向の所定範囲(レイアウト上、後述する排出部18と反対側の所定範囲)に固定された左右一対の円板状のフランジ部20Bと、左右のフランジ部20B間に掛け渡されるように配置されかつ供給ロール軸20Aの外周部に固定された矩形平板状の複数枚の供給羽根20Cと、を含んで構成されている。なお、本実施の形態では、90度間隔で合計4枚の供給羽根20Cを供給ロール軸20Aに固定しているが、何枚の供給羽根20Cを供給ロール軸20Aに固定するかは任意である。
供給ロール軸20Aは左右一対の側壁12C、12D(図2参照)間に亘って掛け渡されており、軸方向の両端部は当該側壁12C、12Dを貫通している。供給ロール軸20Aの軸方向の両端部は、これらの側壁12C、12Dの外側に配置された左右一対の揺動アーム24の先端部に回転自在に軸支されている。
上記揺動アーム24の基端部は、側壁12C、12Dの後壁12B側の上隅部に配置された支軸26を中心として揺動可能に配設されている。これに対応して、機体12の一対の側壁12C、12Dには、揺動アーム24の先端部の揺動軌跡に沿って円弧状の長孔(広義にはガイドレール等も含む「ガイド部」として把握される要素である)28が形成されている。さらに、上記構成の揺動アーム24は、図示しない付勢手段によって後述する供給路30に接近する方向(図1の矢印A方向)へ回転付勢されている。
機体12の内部には、上記長孔28の直下となる位置に所定の下り勾配で傾斜された供給路(供給樋)30が配設されている。供給路30は、底壁部30Aを備える他、左右一対のガイド板30B、30C(図2参照)を備えている。ガイド板30B、30Cの前端部は、供給ロール20の左右のフランジ部20Bの内側に位置されている。これにより、投入口22から投入された被破砕物は、左右のガイド板30B、30Cにガイドされながら供給羽根20Cの可動範囲に案内される構成である。
また、供給路30の出口付近には、長孔28の最下端に位置したときの供給ロール20と対向するようにフリーロール32が配設されている。フリーロール32は、支軸34回りに回転自在に設けられている。従って、被破砕物は供給路30内でフリーロール32と供給ロール20との間に図示しない付勢手段の付勢力によって挟み込まれながら、後述する破砕処理部16へと供給される構成である。このとき、被破砕物の外径の相違に応じて一対の揺動アーム24が長孔28に沿って上下動(揺動運動)することで、被破砕物に対する略一定の挟持圧が確保されるようになっている。
(破砕処理部16)
破砕処理部16は機体12の前壁12A側のかなりのスペースを割いて設置されており、カッター36を主要部として備えている。カッター36は、軸芯部に配置されたホイール軸(回転主軸)38と、このホイール軸38に固定された回転体としてのホイール40と、を含んで構成されている。なお、ホイール40は、供給路30と連通しかつ略円筒状に形成された隔壁42によって包囲されている。
ホイール軸38は左右一対の側壁12C、12D間に亘って掛け渡されており、その軸方向の両端部は当該左右一対の側壁12C、12Dを貫通している。一方の貫通端部は側壁12Cから所定長さ突出されており、その端部には大径の駆動プーリ44と小径の駆動プーリ46とが軸方向に並んで固定されている。大径の駆動プーリ44は図示しない駆動モータの出力軸側のプーリ等とベルトを介して連結されており、駆動モータが駆動回転すると、ベルトを介して駆動プーリ44が回転され、小径の駆動プーリ46及びホイール軸38を駆動回転させるようになっている。なお、小径の駆動プーリ46は、前述した供給ロール軸20Aの駆動回転用に供されるが、チッパ10を自走式にする場合にはその駆動源として利用する構成を採ってもよい。
ここで、図3には、カッター36の構成が側面図にて示されており、図4には、図3の3−3線に沿った断面図が示されている。
これらの図に示されるように、ホイール40は、有底円筒形状に形成されており、所定の板厚を有する円筒状の周壁部40A及びその一端を閉止する底壁部40Bを備えている。底壁部40Bの軸芯部には、ホイール軸38に挿通状態で支持されるための円筒形状のボス48が一体に形成されている。ボス48はホイール40の軸方向内側へ向けて延出されており、ホイール軸38への固定用のキー50が嵌着されると共に、止ネジ52が周方向の複数箇所(本実施の形態では、90度間隔で二箇所)に螺着されている。さらに、底壁部40Bにおけるボス48の周囲には、複数(本実施の形態では、90度間隔で4箇所)の肉抜き用の円孔54が形成されている。
周壁部40Aの外周面には、複数(本実施の形態では14個)の第1ホルダ60A及び複数(本実施の形態では14個)の第2ホルダ60Bが取り付けられている。第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bは、周壁部40Aの外周面に沿った円弧状に形成されており、湾曲方向に沿った内周部の長さ寸法が周壁部40Aの外周面の周方向に沿った半分の長さ寸法と同じ長さ寸法に設定されている(すなわち、中心角で180度に形成されている)。また、図4に示すように、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bの径方向に沿った断面形状は矩形に形成されている。
図5(A)、(B)に示すように、第1ホルダ60Aには、湾曲方向一端部(図5(B)では右側の端部)、湾曲方向中央部、及び湾曲方向他端部(図5(B)では左側の端部)に、それぞれ径方向に貫通するネジ挿入孔64A、64B、64Cが形成されている。また、図6(A)、(B)に示すように、第1ホルダ60Aには、湾曲方向一端部(図6(B)では右側の端部)、湾曲方向中央部、及び湾曲方向他端部(図6(B)では左側の端部)に、それぞれ径方向に貫通するネジ挿入孔65A、65B、65Cが形成されている。これらのネジ挿入孔64A、64B、64C、65A、65B、65Cは、内周部が段付状に形成されており、各ネジ挿入孔64A、64B、64C、65A、65B、65Cに挿入されたネジ66(図3参照、本実施の形態では六角穴付ボルト)の頭部が上記段付部分に係合すると共に、各ネジ66の先端部がホイール40に螺合している。これにより、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bは、ホイール40に締結固定されており、ホイール40と一体で回転する。
第1ホルダ60Aの一方の側面(図5(B)では下側の側面)には、第1ホルダ60Aの外周側へ開口する複数(本実施の形態では5つ)の刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eが形成されている。これらの刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eは、ネジ挿入孔64A側から順番に第1ホルダ60Aの湾曲方向に沿って等間隔に配置されており、第1ホルダ60Aの回転軸線方向(図5(B)では上下方向)に沿った深さ寸法が、刃物取付溝68Aから刃物取付溝68Eにかけて段階的に深くなるように形成されている。すなわち、刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eは、第1ホルダ60Aの回転軸線方向に沿った深さ寸法が、68A<68B<68C<68D<68Eの関係が成立するように形成されている。
また、第1ホルダ60Aの場合、湾曲方向一端部のネジ挿入孔64Aと湾曲方向中央部のネジ挿入孔64Bとの間に3つの刃物取付溝68A、68B、68Cが形成され、湾曲方向中央部のネジ挿入孔64Bと湾曲方向他端部のネジ挿入孔64Cとの間に2つの刃物取付溝68D、68Eが形成されている。
一方、第2ホルダ60Bの一方の側面(6(B)では下側の側面)には、第2ホルダ60Bの外周側へ開口する複数(本実施の形態では5つ)の刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eが形成されている。これらの刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eは、ネジ挿入孔65A側から順番に第2ホルダ60Bの湾曲方向に沿って等間隔に配置されており、第2ホルダ60Bの回転軸線方向(図6(B)では上下方向)に沿った深さ寸法が、刃物取付溝69Aから刃物取付溝69Eにかけて段階的に深くなるように形成されている。すなわち、刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eは、第1ホルダ60Aの回転軸線方向に沿った深さ寸法が、69A<69B<69C<69D<69Eの関係が成立するように形成されている。
但し、第2ホルダ60Bの場合、湾曲方向一端部のネジ挿入孔65Aと湾曲方向中央部のネジ挿入孔65Bとの間に2つの刃物取付溝69A、69Bが形成され、湾曲方向中央部のネジ挿入孔65Bと湾曲方向他端部のネジ挿入孔65Cとの間に3つの刃物取付溝69C、69D、69Eが形成されている。
これら複数の第1ホルダ60A及び複数の第2ホルダ60Bは、ホイール40の軸線方向(矢印E方向及び反矢印E方向)及び回転方向(矢印B方向)に沿って交互に配列されている。すなわち、周壁部40Aの外周面の半分の部位(図3における上側半分の部位)には、図7に示すように、7個の第1ホルダ60A及び7個の第2ホルダ60Bがホイール40の軸線方向に沿って交互に配列されている。また、周壁部40Aの外周面の残りの半分の部位(図3における下側半分の部位)にも、図8に示すように、7個の第1ホルダ60A及び7個の第2ホルダ60Bがホイール40の軸線方向に沿って交互に配列されている。
但し、周壁部40Aの外周面の半分の部位(図3における上側半分の部位)では、ホイール40の軸線方向一端部(反矢印E方向側の端部)に第1ホルダ60Aが配置され、周壁部40Aの外周面の残りの半分の部位(図3における下側半分の部位)では、ホイール40の軸線方向一端部(反矢印E方向側の端部)に第2ホルダ60Bが配置されており、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bは、ホイール40の回転方向(矢印B方向)に沿って交互に1個づつ配置された構成となっている。
またこの場合、図3に示すように、第1ホルダ60Aの湾曲方向一端部(ネジ挿入孔64Aが形成された側の端部)と第2ホルダ60Bの湾曲方向一端部(ネジ挿入孔65Aが形成された側の端部)とがホイール40の回転方向(矢印B方向)に沿って互いに対向(接合)し、第1ホルダ60Aの湾曲方向他端部(ネジ挿入孔64Cが形成された側の端部)と第2ホルダ60Bの湾曲方向他端部(ネジ挿入孔65Cが形成された側の端部)とがホイール40の回転方向に沿って互いに対向(接合)するように配列されている。
このため、周壁部40Aの外周面の半分の部位(図3における上側半分の部位)では、図7に示すように、第1ホルダ60Aの刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eと、第2ホルダ60Bの刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eとは、ホイール40の軸線方向一端側(反矢印E方向側)に開口している。これに対し、周壁部40Aの外周面の残りの半分の部位(図3における下側半分の部位)では、図8に示すように、第1ホルダ60Aの刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eと、第2ホルダ60Bの刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eとは、ホイール40の軸線方向他端側(矢印E方向側)に開口している。
また、図3に示すように、ホイール40の軸線方向から見た場合、第1ホルダ60Aの刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68Eと、第2ホルダ60Bの刃物取付溝69A、69B、69C、69D、69Eとは、ホイール40の回転方向(矢印B方向)に沿って交互に配列されている。
これにより、複数の第1ホルダ60A及び複数の第2ホルダ60Bの刃物取付溝68A、68B、68C、68D、68E、69A、69B、69C、69D、69E(以下、特別な説明が必要な場合を除き、単に刃物取付溝68、69という)の各底面(第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bの各側面と平行な面)は、ホイール40の軸線と同心の螺旋状に配列されている。
さらに、これら複数の刃物取付溝68、69には、それぞれ切断刃62が取り付けられている。これらの切断刃62は、ソーチェーンを構成する所謂カッティングリンクであり、図9(A)に示すように、斜視図で見ると略缶切り形状を成しており、トッププレート62A、サイドプレート62B、カッティングコーナー62C、ガレット62D、デプスゲージ62E、トー62F、ヒール62Gといった名称付けがなされている。図9(B)、(C)に示されるように、トッププレート62Aの傾斜面が上刃70とされており、又サイドプレート62Bのガレット62D側の縦壁面が縦刃72とされている。なお、図9(B)、(C)に示した斜線は「刃」の形成範囲を表している。そして、カッティングコーナー62Cを境にして連続する上刃70と縦刃72が、実際のカッターとなる部分である。
これらの切断刃62は、カッティングプレート62Aが第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bの外周面から径方向外側へ突出した状態で刃物取付溝68、69の底面にビス71(図3、図7及び図8参照)によって締結固定されている。ビス71は、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bの刃物取付溝68、69に形成されたネジ孔74(図5及び図6参照)に螺着されている。複数の切断刃62は、前述した如く刃物取付溝68、69の深さ寸法が段階的に形成されているため、ホイール40の軸線方向に対して異なる位置で第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bに取り付けられている。
なお、ホルダ60Aには、ホルダ60Bの刃物取付溝69A、69Bに取り付けられた切断刃62固定用のビス71の頭部を収容する収容溝73が形成されており、ホルダ60Bには、ホルダ60Aの刃物取付溝68A、68Bに取り付けられた切断刃62固定用のビス71の頭部を収容する収容溝75が形成されている。
また、前述した如く複数の刃物取付溝68、69の底面がホイール40の軸線と同心の螺旋状に配列されているため、複数の切断刃62も、ホイール40の軸線と同心の螺旋状に配列されている。しかも、前記螺旋状の配列方向に沿って隣り合う切断刃62は、カッティングプレート62Aの向きが互い違いに内向きに配列されると共に、図10に示すように、ホイール40の回転方向前側の切断刃62のカッティングプレート62Aと、ホイール40の回転方向後側の切断刃62のカッティングプレート62Aとが、ホイール40の軸線方向(矢印E方向)にオーバーラップして配置されている。
すなわち、上記隣り合う切断刃62をホイール40の回転方向(矢印B方向)から見ると、ホイール40の回転方向前側の切断刃62のカッティングプレート62Aと、ホイール40の回転方向後側の切断刃62のカッティングプレート62Aとが、ホイール40の軸線方向に重なって見える構成となっている。
(排出部18)
図1及び図2に戻り、排出部18は、機体12の右側の側壁12D付近、つまりホイール40の送り方向側(反矢印E方向)の端部付近に配設されている。排出部18には、半径方向に対して所定角度傾斜された吹上羽根82が90度間隔で4枚配設されている。これらの吹上羽根82は円板状の回転板84に固定されている。回転板84の軸芯部には、前述したボス48と同様の構造とされキー86及び止ネジ88を取り付けた円筒状のボス90が形成されており、このボス90内に前述したホイール軸38の端部付近が挿通されて固定されている。また、排出部18の片隅には、吹上羽根82で掻き集められた破砕片を機外へ排出するための排出筒92が形成されており、破砕片はこの排出筒92から排出されるようになっている。
〔実施の形態の作用〕
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
電源を入れ、駆動モータを駆動させると、ベルトを介して駆動プーリ44が駆動回転される。駆動プーリ44が駆動回転すると、その軸芯部に配置されたホイール軸38がその軸線回りに回転し、ホイール40及び駆動力分岐用の駆動プーリ46が同一方向(図1の矢印B方向)へ回転される。同時に駆動力分岐用の駆動プーリ46から駆動力を受けて供給ロール軸20Aがその軸線回りに回転される。これにより、供給ロール20も、長孔28の最下端に保持された状態で一定の回転速度で送り方向(図1の矢印C方向)へ回転される。
この状態で、剪定小枝等の被破砕物が供給路30内へ投入される。投入された被破砕物は供給路30に沿って流下し、供給ロール20とフリーロール32との間に挟持されながら、破砕処理部16へ送り込まれる。このとき、フリーロール32は供給ロール20と反対方向(図1の矢印D方向)へ回転される。なお、被破砕物の太さ等の相違に応じて供給ロール軸20Aが長孔28に沿って上下動し、これにより被破砕物は常時略一定の挟持圧で挟持搬送される。
破砕処理部16では、供給された被破砕物がホイール40の外周部に取り付けられた複数の切断刃62によって細かく破砕されていく。破砕された破砕片は、複数の切断刃62の送り方向側(反矢印E方向側)へ順次送り出されて排出部18へ排出される。排出部18では、吹上羽根82がホイール40と共に同一方向へ回転しているため、吹上羽根82によって排出筒92から機外へ排出される。
ここで、本実施の形態に係るチッパ10では、カッター36の複数の切断刃62のうちの一部が切れなくなった場合には、当該一部の切断刃62が取り付けられた第1ホルダ60Aもしくは第2ホルダ60Bだけをホイール40から取り外すことができるので、当該一部の切断刃62のメンテナンス(研磨、交換など)を容易に行うことができる。
しかも、背景技術の欄で説明したソーチェーン式の破砕装置では、ソーチェーンの一部の切断刃が破損したり、ソーチェーン全体が切断したりすると、ソーチェーン全体が使えなくなるため不経済であったが、本実施の形態に係るチッパ10では、破損した切断刃62だけを交換すればよいため経済的である。
また、本実施の形態に係るチッパ10では、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bが、ホイール40の周壁部40Aの外周面に沿った円弧状に形成されているため、複数のホルダ60A、60Bをホイール40の周方向及び軸線方向に整然と取り付けることができる。しかも、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bは、中心角が180度に形成されているため、ホイール40に対して容易に着脱することができる。
さらに、本実施の形態に係るチッパ10では、複数の切断刃62がホイール40の軸線と同心の螺旋状に配列されているので、被破砕物を円滑にバランス良く破砕することができる。しかも、螺旋状の配列方向に沿って隣り合う切断刃62は、カッティングプレート62Aの向きが互い違いに内向きに配列され、ホイール40の回転方向前側の切断刃62のカッティングプレート62Aと、ホイール40の回転方向後側の切断刃62のカッティングプレート62Aとがホイール40の軸線方向にオーバーラップして配置されているので、被破砕物を確実に破砕することができる。
ところで、背景技術の欄で説明したソーチェーン式の破砕装置では、ソーチェーンの一部の切断刃が破損したり、ソーチェーン全体が切断したりすると、ソーチェーン全体が使えなくなるため不経済であったが、本実施の形態に係るチッパ10では、前述の如く破損した切断刃62だけを交換又は研磨すればよいため経済的である。
〔実施の形態の補足説明〕
なお、本発明に係る破砕装置の破砕方法は、単体装置をエンジンやモータで駆動する場合、トラクタ等にマウントする場合、エンジン駆動キャリアにマウントする場合など、通常想定される駆動方法にはすべて対応することができる。
また、上記実施の形態に係るチッパ10では、供給ロール20の下側にフリーロール32を設けたが、このフリーロール32は省略することも可能である。逆に、フリーロール32を駆動回転させる構成を採ることも可能である。
さらに、上記実施の形態に係るチッパ10では、吹上羽根82で破砕片を機外へ排出する構成を採ったが、これに限らず、排出筒92を設ける代わりにホイール40の下側に多孔板状のスクリーンを設置し、破砕片がスクリーンを通って機体12の下方側に排出する構成を採ってもよい。
またさらに、上記実施の形態に係るチッパ10では、回転体としてのホイール40が有底円筒形状に形成され、第1ホルダ60A及び第2ホルダ60Bが円弧状に形成された構成としたが、これに限らず、回転体及びホルダの形状は適宜設計変更することができる。例えば、回転体の形状は、四角柱状や六角柱状であってもよいし、ホルダの形状は、角形や多角形であってもよい。また、ホルダの数や切断刃の数も適宜設計変更することができる。
本発明の実施の形態に係るチッパの構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るチッパの構成を示す横断面図である。 本発明の実施の形態に係るチッパのカッターの構成を示す側面図である。 図3の3−3線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態に係るチッパの第1ホルダの構成を示し、(A)は側面図であり、(B)は外周面の展開図である。 本発明の実施の形態に係るチッパの第2ホルダの構成を示し、(A)は側面図であり、(B)は外周面の展開図である。 本発明の実施の形態に係るチッパのカッターの外周部の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態に係るチッパのカッターの外周部の構成を図7とは反対側から見た状態で示す展開図である。 本発明の実施の形態に係るチッパの切断刃の構成を示し、(A)は斜視図であり、(B)は(A)のQ線矢視方向から見た刃部の形成範囲を示す拡大正面図であり、(C)は(A)のP線矢視方向から見た刃部の形成範囲を示す拡大平面図である。 螺旋状に配列された隣り合う切断刃がホイールの軸線方向にオーバーラップしていることを説明するための説明図である。
符号の説明
10 チッパ(破砕装置)
36 カッター
40 ホイール(回転体)
60A 第1ホルダ
60B 第2ホルダ
62 カッティングリンク(切断刃)

Claims (4)

  1. 軸線周りに回転可能に支持された回転体と、
    前記回転体に取り付けられた複数のホルダと、
    前記複数のホルダにそれぞれ取り付けられ、前記回転体及び前記複数のホルダと共に回転し被破砕物を破砕する複数の切断刃と、
    を備えた破砕装置。
  2. 前記複数のホルダは、前記回転体と同心状に形成され、前記回転体の軸線方向及び回転方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項1記載の破砕装置。
  3. 前記複数の刃物は、前記回転体の軸線方向に対して異なる位置で前記ホルダに取り付けられ、全体として前記回転体と同心の螺旋状に配列されていることを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載の破砕装置。
  4. 前記螺旋状の配列方向に沿って隣り合う切断刃は、刃の向きが互い違いに向けられると共に、回転方向前側の切断刃が回転方向後側の切断刃に対して前記回転体の軸線方向にオーバーラップして配置されていることを特徴とする請求項3記載の破砕装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109046645A (zh) * 2018-08-24 2018-12-21 广西壮族自治区蚕业技术推广总站 立式挤压式桑枝条粉碎机

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