JP4919188B2 - 破砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、剪定枝や木材等の被破砕物を破砕するための破砕装置に関する。
剪定枝や木材等の被破砕物を細かく破砕するための破砕装置としては、被破砕物が投入される投入口が形成された投入ホッパと、この投入ホッパから供給された被破砕物を破砕するための破砕室が形成された破砕処理部と、この破砕処理部で破砕された被破砕物片を外部に吐出するための吐出ダクトとを備えていろ破砕装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このような破砕装置としては、図6に示すように、破砕室121内で回転する破砕ロータ123と、破砕室121内に固定された破砕下刃124とを有する破砕処理部120を備え、円形断面の破砕ロータ123の外周面123aに破砕上刃123bが設けられている破砕装置100がある。
また、従来の破砕装置100の破砕処理部120には、被破砕物を投入ホッパ110から破砕室121内に送り込むための送りローラ125が設けられているとともに、破砕室121内で破砕された被破砕物片を吐出ダクト130に向けて掃き飛ばすための排出羽根126が設けられている。
そして、従来の破砕装置100では、投入ホッパ110に投入された被破砕物は、送りローラ125によって破砕室121内に送り込まれ、回転する破砕ロータ123の破砕上刃123bと、固定された破砕下刃124との間で切削されて破砕される。さらに、破砕室121内で破砕された被破砕物片は、排出羽根126によって掃き飛ばされ、吐出ダクト130から外部に吐出されることになる。
特開2003−117419号公報
ここで、被破砕物が木材Wである場合には、破砕後の木材片をばらけ易くするために、木材Wの繊維方向に対して直角に切削することが望ましい。そのためには、図7(a)に示すように、破砕ロータ123の外径を木材Wの厚さに対して大きくする必要がある。
その一方で、小径の破砕ロータ123を用いることにより、装置全体をコンパクトに構成している破砕装置がある。しかしながら、小径の破砕ロータ123では、図7(b)に示すように、木材Wの切削面において、上下部では、破砕上刃123bが木材Wの繊維方向に沿って移動することになる。これにより、切削された木材片は部分的に繊維方向に沿って切削された状態となるため、木材片がばらけ難くなり、破砕後の木材片が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、小径の破砕ロータを用いて、装置全体をコンパクトに構成した場合であっても、被破砕物を細かく破砕することができる破砕装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、被破砕物が投入される投入口が形成された投入ホッパと、投入ホッパから供給された被破砕物を破砕するための破砕室が形成された破砕処理部と、破砕処理部で破砕された被破砕物を外部に吐出するための吐出ダクトと、を備えている破砕装置であって、破砕処理部は、破砕室内で回転する破砕ロータと、破砕室内に固定された破砕下刃と、を有し、破砕ロータは、破砕ロータの外周面の周方向に回転し、外周面の幅方向に刃が延長された破砕上刃が設けられているとともに、破砕ロータの回転方向において、破砕上刃の前方側には、破砕上刃に沿って、切削逃がし溝が形成され、破砕室内に供給された被破砕物は、回転する破砕ロータの破砕上刃と、破砕下刃との間で切削されるように構成されており、切削逃がし溝内には、破砕ロータの回転方向に沿って刃が形成された縦刃が設けられていることを特徴としている。
このような破砕装置では、被破砕物は破砕室内において、回転する破砕ロータの破砕上刃と、固定された破砕下刃との間で薄板状に切削される。この薄板状の被破砕物片は、破砕ロータの外周面に形成された切削逃がし溝内に入り込み、切削逃がし溝内の縦刃によって短冊状に裁断される。また、短冊状の被破砕物片は、切削逃がし溝内でロール状に丸め込まれた状態となる。そして、破砕ロータが一回転するごとに、切削逃がし溝内には新たに切削された被破砕物片が入り込み、切削逃がし溝から被破砕物片が順次に押し出されることになる。
このように、本発明では、破砕上刃と破砕下刃とによって薄板状に切削された被破砕物片を、切削逃がし溝内の縦刃によって短冊状に裁断することにより、被破砕物を細かく破砕することができる。なお、被破砕物が木材である場合には、木材が繊維方向に沿って切削されたとしても、切削された木材片が縦刃によって裁断されるため、木材を細かく破砕することができる。したがって、本発明の破砕装置では、破砕ロータの大きさに影響されることなく、被破砕物を細かく破砕することができるため、できるかぎり小径の破砕ロータを用いて、装置全体をコンパクトに構成することができる。
また、被破砕物が木材である場合には、木材の繊維方向に影響されることなく、木材を細かく破砕することができるため、木材を投入するときの向きを調整する必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
前記した破砕装置において、縦刃は、ねじ部材によって切削逃がし溝内に取り付けられているように構成することができる。
このように、縦刃をねじ部材によって切削逃がし溝内に取り付けることにより、縦刃を容易に交換することができ、破砕装置のメンテナンス性を良くすることができる。
前記した破砕装置において、縦刃は、切削逃がし溝内に設けられたスリットに挿入され、破砕上刃によって切削逃がし溝内に押さえ付けられているように構成することができる。
このように、縦刃は破砕上刃によって切削逃がし溝内に押さえ付けられているため、縦刃を容易に交換することができ、破砕装置のメンテナンス性を良くすることができる。
本発明の破砕装置によれば、破砕上刃と破砕下刃とによって切削された被破砕物片を、切削逃がし溝内の縦刃によって裁断することにより、被破砕物を細かく破砕することができる。したがって、本発明の破砕装置では、破砕ロータの大きさに影響されることなく、被破砕物を細かく破砕することができるため、できるかぎり小径の破砕ロータを用いて、装置全体をコンパクトに構成することができる。
また、被破砕物が木材である場合には、木材の繊維方向に影響されることなく、木材を細かく破砕することができるため、木材を投入するときの向きを調整する必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の破砕装置を上流側から見た斜視図である。図2は、本実施形態の破砕装置を下流側から見た斜視図である。図3は、本実施形態の破砕装置における内部構造を示した概略側断面図である。図4は、本実施形態の破砕装置における破砕ロータを示した斜視図である。
[破砕装置の構成]
図1及び図2に示した本実施形態の破砕装置1は、剪定枝や木材等の被破砕物を細かく破砕するための装置であり、被破砕物が投入される投入口11が形成された投入ホッパ10と、投入ホッパ10から供給された被破砕物を破砕するための破砕処理部20と、破砕処理部20で破砕された被破砕物片を外部に吐出するための吐出ダクト30と、破砕処理部20の駆動源であるエンジン40とを備えている。
また、本実施形態の破砕装置1の下部には、二体の履帯51,51を有するクローラ50が設けられており、投入ホッパ10の両側に配設されたハンドル52,52を作業者が操作することによって自走可能となっている。
なお、以下の説明では、被破砕物が投入される投入ホッパ10側を上流側とし、破砕後の被破砕物片が吐出される吐出ダクト30側を下流側として説明する。さらに、破砕装置1の幅方向とは、上下流方向に対して横方向に直交する方向である。
[投入ホッパの構成]
投入ホッパ10は、図1に示すように、矩形断面の筒状体であり、上流側の開口部は、被破砕物が投入される投入口11となっている。また、図3に示すように、投入ホッパ10の下流側の開口部は、被破砕物を破砕処理部20に供給するための送出口12となっている。なお、投入口11の開口面積は、送出口12の開口面積よりも大きく形成されており、作業者が投入ホッパ10の投入口11に対して被破砕物を投入し易くなっている。
[破砕処理部の構成]
破砕処理部20は、図3に示すように、投入ホッパ10から供給された被破砕物を破砕するための破砕室21が形成されたケーシング22を備えており、破砕室21内で回転する破砕ロータ23と、破砕室21内に固定された破砕下刃24とを有している。
また、ケーシング22には、投入ホッパ10の送出口12に連通する上流側開口部22aと、吐出ダクト30の取入口31に連通する下流側開口部22bとが形成されている。
また、破砕処理部20の上流側開口部22aの近傍には、被破砕物を投入ホッパ10から破砕室21内に送り込むための送りローラ25が設けられている。さらに、下流側開口部22bの近傍には、破砕室21内で破砕された被破砕物片を吐出ダクト30に向けて掃き飛ばすための排出羽根26が設けられている。
(破砕ロータの構成)
破砕ロータ23は、外周面23aを有する円形断面の部材であり、中心軸が破砕装置1の幅方向に配置されており、破砕室21内の略中央に配設されている。
この破砕ロータ23は、ケーシング22の下方に設けられたエンジン40(図1参照)からの駆動力によって、外周面23aの周方向に回転するように構成されており、破砕ロータ23の外周面23aが、上流側では下方に向けて移動し、下流側では上方に向けて移動するように回転方向が設定されている。
なお、エンジン40の出力軸から破砕ロータ23への駆動力の伝達方式は限定されるものではなく、ベルト方式やチェーン方式などの各種公知の構成を用いることができる。
(破砕上刃の構成)
また、破砕ロータ23の外周面23aには、外周面23aの幅方向に刃が延長された破砕上刃23bが設けられている。破砕上刃23bは、図4に示すように、上側の押さえ板部23bと、下側の刃部23bとから構成されている。
この破砕上刃23bでは、図4に示すように、複数の取付穴23cが長手方向に均等間隔で貫通している。そして、破砕上刃23bの外方からボルト23dを各取付穴23cにそれぞれ挿通させ、破砕ロータ23の外周面23aに形成されたねじ穴(図示せず)に各ボルト23dを螺着させることにより、破砕ロータ23の外周面23aに破砕上刃23bが固定されている。
このように、破砕上刃23bは、ボルト23dによって破砕ロータ23の外周面23aに取り付けられており、ケーシング22(図3参照)の上板22cを開けて、破砕ロータ23の外周面23aを外部に露出させることにより、各ボルト23dを脱着させることができる。このようにして、破砕上刃23bを容易に交換することができるため、メンテナンス性が良くなっている。
なお、本実施形態では、ボルト23dとして六角ボルトを用いているが、六角穴付ボルトや小ねじ等の各種ねじ部材を用いることができる。
(切削逃がし溝の構成)
また、破砕ロータ23の回転方向において、破砕上刃23bの前方側には、破砕上刃23bに沿って、略半円形断面の切削逃がし溝23eが形成されている。この切削逃がし溝23eにおいて、破砕上刃23b側の内面には、縦刃23fを有する裁断刃部23gが取り付けられている。
(裁断刃部の構成)
裁断刃部23gは、切削逃がし溝23eに沿って延長された板状の取付部23hと、取付部23hに立設された複数の縦刃23fとから構成されている。
縦刃23fは、側面視で三角形に形成されており、破砕ロータ23の回転方向に沿って刃が形成されている。各縦刃23fは、取付部23hの長手方向に均等間隔で設けられている。
また、裁断刃部23gの取付部23hには、複数の取付穴23iが長手方向に所定間隔を離して貫通している。そして、裁断刃部23gの外方からボルト23jを各取付穴23iにそれぞれ挿通させ、切削逃がし溝23eの内面に形成されたねじ穴(図示せず)に各ボルト23jを螺着させることにより、切削逃がし溝23e内に裁断刃部23gが固定されている。
このように、縦刃23fを有する裁断刃部23gは、ボルト23jによって破砕ロータ23の外周面23aの一部に形成された切削逃がし溝23e内に取り付けられており、ケーシング22(図3参照)の上板22cを開けて、破砕ロータ23の外周面23aを外部に露出させることにより、各ボルト23jを脱着させることができる。このようにして、裁断刃部23gを容易に交換することができるため、メンテナンス性が良くなっている。
なお、本実施形態では、ボルト23jとして六角ボルトを用いているが、六角穴付ボルトや小ねじ等の各種ねじ部材を用いることができる。
(破砕下刃の構成)
破砕下刃24は、図3に示すように、破砕装置1の幅方向に刃が延長されており、破砕室21の底面において、破砕ロータ23よりも上流側で破砕ロータ23の外周面23aに近接する位置に固定されている。
(送りローラの構成)
送りローラ25は、破砕処理部20の上流側開口部22aの近傍に設けられており、破砕装置1の幅方向に延長された回転軸25aと、この回転軸25aの外周面に取り付けられた複数の送り板25bとを備え、回転軸25aは、破砕処理部20の外側面に設けられた油圧モータ25c(図1参照)によって回転するように構成されている。なお、油圧モータ25cは、エンジン40(図1参照)の駆動力によって駆動するように構成されている。
また、送りローラ25は、送り板25bが回転軸25aの下側で上流側から下流側に向けて移動するように回転方向が設定されている。
さらに、送りローラ25は、油圧モータ25cとともに、上下方向に移動自在となっており、破砕処理部20の外側面に設けられたバネ部材(図示せず)によって、下方に向けて付勢されている。
そして、回転する送りローラ25と、ケーシング22の底面との間に被破砕物が挿入されたときには、送りローラ25の送り板25bが被破砕物の上面に押し付けられる。このとき、被破砕物の上面に押し付けられた送り板25bは上流側から下流側に向けて移動しているため、被破砕物は下流側に向けて送り込まれることになる。
(排出羽根の構成)
排出羽根26は、破砕処理部20の下流側開口部22bの近傍に設けられており、破砕装置1の幅方向に延長された回転軸26aと、この回転軸26aの外周面に取り付けられた二枚の板状の回転翼26b,26bとを備えており、回転軸26aは、エンジン40(図1参照)の駆動力によって回転するように構成されている。なお、エンジン40の出力軸から排出羽根26の回転軸26aへの駆動力の伝達方式は限定されるものではなく、ベルト方式やチェーン方式など、各種公知の構成を用いることができる。
また、排出羽根26は、回転翼26bが回転軸26aの下側で上流側から下流側に向けて移動するように回転方向が設定されている。
回転翼26bは、回転軸26aの軸方向に沿って延長された長方形状の板材であり、長手方向に延びる一辺が回転軸26aの外周面に固着されている。また、回転翼26bは、回転軸26aの径方向の略中間部で回転方向に向けて折り曲げられることにより、被破砕物片の排出効率を高めるとともに、回転翼26bの剛性が高まっている。
また、破砕室21の底面に溜まった被破砕物片を排出羽根26によって遠くに掃き飛ばすために、排出羽根26の回転翼26bの先端部と、破砕室21の底面との隙間が小さく設定されている。
そして、破砕ロータ23によって破砕され、破砕室21の底面の下流側に溜まった被破砕物片は、回転する排出羽根26の回転翼26b,26bによって、吐出ダクト30の取入口31に向けて掃き飛ばされることになる。
[吐出ダクトの構成]
吐出ダクト30は、図3に示すように、矩形断面の筒状体であり、上流側の端部には、破砕室21の下流側開口部22bに連通する取入口31が形成され、下流側の端部には、破砕処理部20から排出された被破砕物片を外部に吐出するための吐出口32が形成されている。
[破砕装置による破砕作業]
次に、本実施形態の破砕装置1を用いた被破砕物の破砕作業について説明する。ここでは、被破砕物として木材を破砕する場合を例として説明する。
まず、図3に示すように、投入ホッパ10の投入口11に投入された木材Wの先端部は、投入ホッパ10の送出口12から破砕処理部20の破砕室21内に突出し、送りローラ25とケーシング22の底面との間に挿入される。そして、木材Wは、回転する送りローラ25によって下流側に送り込まれ、木材Wの先端面が破砕ロータ23の外周面23aに当接した状態となる。
そして、破砕室21内に供給された木材Wは、回転する破砕ロータ23の破砕上刃23bと、固定された破砕下刃24との間で先端面が薄板状に切削され、破砕ロータ23の幅方向に幅広な木材片が削り落とされる。
この薄板状の木材片は、破砕ロータ23の外周面23aに形成された切削逃がし溝23e内に入り込み、切削逃がし溝23e内に設けられた裁断刃部23gの各縦刃23fに接触する。これにより、破砕ロータ23の幅方向に幅広な木材片は、破砕ロータ23の幅方向において複数箇所で切断される。このようにして、破砕上刃23bと破砕下刃24との間で切削された木材片は、切削逃がし溝23e内で短冊状に裁断される。
さらに、短冊状に裁断された木材片は、切削逃がし溝23e内でロール状に丸め込まれた状態となる。そして、切削逃がし溝23e内に木材片が収まった状態で、破砕ロータ23は回転し、破砕ロータ23が一回転するごとに、切削逃がし溝23e内には新たに切削された木材片が入り込むことになる。このようにして、切削逃がし溝23eから木材片が順次に押し出され、破砕室21の底面の下流側に木材片が排出される。
破砕室21の底面に溜まった木材片は、回転する排出羽根26の回転翼26b,26bによって、吐出ダクト30の取入口31に向けて掃き飛ばされる。そして、排出羽根26によって掃き飛ばされた木材片は、吐出ダクト30内を通過して、吐出口32から外部に吐出されることになる。
[破砕装置の作用効果]
以上のように、本実施形態の破砕装置1では、図3に示すように、破砕上刃23bと破砕下刃24とによって切削された被破砕物が、切削逃がし溝23e内の各縦刃23fによって短冊状に裁断されるため、被破砕物を細かく破砕することができる。
被破砕物が木材Wである場合には、木材Wが繊維方向に沿って切削されたとしても、切削された木材片は、裁断刃部23gの各縦刃23fによって複数箇所で裁断されるため、木材を細かく破砕することができる。
したがって、本実施形態の破砕装置1では、破砕ロータ23の大きさに影響されることなく、被破砕物(木材W)を細かく破砕することができるため、小径の破砕ロータ23を用いて、装置全体をコンパクトに構成することができる。
また、木材Wの繊維方向に影響されることなく、木材Wを細かく破砕することができるため、木材Wを投入するときの向きを調整する必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。例えば、本実施形態の破砕装置1では、図4に示すように、縦刃23fを有する裁断刃部23gを、ボルト23jによって切削逃がし溝23e内に取り付けているが、図5に示すように、切削逃がし溝23e内に、回転方向に沿って延長されたスリット23kを幅方向に複数形成し、各スリット23kに縦刃23fの下端縁を挿入するとともに、縦刃23fを長手方向の両側から、破砕上刃23bと押さえ部材23lとによって挟持することにより、縦刃23fを切削逃がし溝23e内に押さえ付けて固定することもできる。この構成では、縦刃23fの取付作業において、ボルト等のねじ部材を締め付ける必要がなくなるため、縦刃23fを容易に交換することができ、メンテナンス性を良くすることができる。
また、本実施形態の破砕装置1では、図1及び図2に示すように、二体の履帯51,51を有するクローラ50を用いることによって自走可能となっているが、クローラ50に代えて、手押し式の台車やトラック等の荷台を利用して、破砕装置1を搬送させるように構成してもよい。
また、図3に示すように、本実施形態の破砕ロータ23には、一体の破砕上刃23bが取り付けられており、その破砕上刃23bに沿って切削逃がし溝23e及び縦刃23fが設けられているが、破砕ロータ23に複数の破砕上刃23bを取り付け、各破砕上刃23bに対して切削逃がし溝23e及び縦刃23fをそれぞれ設けることにより、破砕ロータ23が一回転するごとに、被破砕物の破砕が複数回行われるように構成してもよい。
本実施形態の破砕装置を上流側から見た斜視図である。 本実施形態の破砕装置を下流側から見た斜視図である。 本実施形態の破砕装置における内部構造を示した概略側断面図である。 本実施形態の破砕装置における破砕ロータを示した斜視図である。 他の実施形態の破砕装置における破砕ロータを示した側断面図である。 従来の破砕装置における内部構造を示した概略側断面図である。 破砕ロータの大きさと木材の切削断面との関係を示した図で、(a)は大径の破砕ロータによる切削を示した説明図、(b)は小径の破砕ロータによる切削を示した説明図である。
符号の説明
1 破砕装置
10 投入ホッパ
11 投入口
20 破砕処理部
21 破砕室
22 ケーシング
23 破砕ロータ
23a 外周面
23b 破砕上刃
23e 切削逃がし溝
23f 縦刃
23g 裁断刃部
24 破砕下刃
25 送りローラ
26 排出羽根
30 吐出ダクト
40 エンジン
50 クローラ
W 木材

Claims (3)

  1. 被破砕物が投入される投入口が形成された投入ホッパと、前記投入ホッパから供給された被破砕物を破砕するための破砕室が形成された破砕処理部と、前記破砕処理部で破砕された被破砕物を外部に吐出するための吐出ダクトと、を備えている破砕装置であって、
    前記破砕処理部は、前記破砕室内で回転する破砕ロータと、前記破砕室内に固定された破砕下刃と、を有し、
    前記破砕ロータは、前記破砕ロータの外周面の周方向に回転し、前記外周面の幅方向に刃が延長された破砕上刃が設けられているとともに、前記破砕ロータの回転方向において、前記破砕上刃の前方側には、前記破砕上刃に沿って、切削逃がし溝が形成され、
    前記破砕室内に供給された被破砕物は、回転する前記破砕ロータの前記破砕上刃と、前記破砕下刃との間で切削されるように構成されており、
    前記切削逃がし溝内には、前記破砕ロータの回転方向に沿って刃が形成された縦刃が設けられていることを特徴とする破砕装置。
  2. 前記縦刃は、ねじ部材によって前記切削逃がし溝内に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の破砕装置。
  3. 前記縦刃は、前記切削逃がし溝内に設けられたスリットに挿入され、前記破砕上刃によって前記切削逃がし溝内に押さえ付けられていることを特徴とする請求項1に記載の破砕装置。
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