JP2007111182A - インナーブーツ - Google Patents

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拓人 坂本
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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0405Linings, paddings or insertions; Inner boots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C11/00Other fastenings specially adapted for shoes
    • A43C11/14Clamp fastenings, e.g. strap fastenings; Clamp-buckle fastenings; Fastenings with toggle levers

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Abstract

【課題】 履きやすさと履き心地(フィット感)のさらに向上したインナーブーツを提供する。
【解決手段】 インナーブーツ1の開口部1a側近傍胴囲周りに、面ファスナーからなる緊締帯2が巻回される構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スキーブーツに使用されるインナーブーツに関する。
スキーブーツは、ポリウレタンなどの剛性のプラスチックでできたアウタシェルで外側を覆い、人の足にフィットする(足を隙間無く密着状態に保持する)ように仕立てられたインナーブーツがそのアウタシェル内に内挿されることで構成されている。
インナーブーツがアウタシェル内で動くようなことがあると、フィット感がなくなり、エッジを効かせるようなときなどは、思うようなコントロールができない。また前傾姿勢をとると、インナーブーツがアウタシェル内で動いてしまうことがある。特に競技スキーでは、そのようなことは、大きな事故につながるとされてきた。
そのような問題の解決策として、アウタシェルの胴囲(足首から上の位置のアウタシェル縦方向の周り)の外側に、その胴囲を緊締できる緊締ベルトを備えた構成が採用されている。
他方、インナーブーツ自身の構成として、それが履きやすいようにすると共に、フィット感を併せ持つことができるようにした構成が、下記特許文献1で提案されている。
すなわち、インナーブーツの構成として、踵の後側からその胴囲の後半部を覆うようにして設けられた堅い枠部材と、ブーツの胴囲の前側からスロットに沿って前後方向に移動でき、インナーブーツを履くときは前方にずらし、履いた後は後方に移動せしめて、足がインナーブーツにフィットする、支持用ライナーとを有する構成である。
特開平7−194402号公報
しかし、アウタシェルの胴囲の外側に、その胴囲を緊締できる緊締ベルトを備えた最初の構成では、インナーブーツと足のフィット感がなければ、いくらその外側から緊締しても、大した効果は、期待できない。
また後者の構成では、履きやすくはなるが、枠部材と支持用ライナーとが比較的固い部材でできているので、履いた後に支持用ライナーを後方に移動せしめて、足をインナーブーツに固定した場合でも、その後スキーをしている間に、スキーブーツを介して足を動かしている際に、インナーブーツの胴囲と、支持用ライナーとの間で、滑りを生じてしまい、それがために、却ってフィット感が無くなってしまっていた。
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、履きやすさと履き心地(フィット感)のさらに向上したインナーブーツを提供せんとするものである。
そのため本発明に係るインナーブーツは、該インナーブーツの開口側近傍(足首から上のインナーブーツ縦方向の開口部近くの外周)に、その胴囲を緊締できる緊締帯を有することを基本的特徴としている。
上記構成によれば、足をインナーブーツに入れて(インナーブーツを履いて)、それから、その開口部近傍胴囲を、該緊締帯で緊締することで、該インナーブーツが人の足にフィットし(足を隙間無く密着状態に保持でき)、該足からインナーブーツがずれることが無くなる。これを他の例にたとえるなら、ウェットスーツでもドライスーツでも、末端付近(特に上部の首付近)がキュッと肌に押しつけられる状態になっていれば、フィット感が向上するのと同じである。
もともとインナーブーツは、履きやすくしようとすると、上記開口部を大きくして足を入れやすくしなければならず、そのために、履いた後に足が動くと、その開口部近くが緩い状態であるため、足の脚部とインナーブーツ内側面(開口部付近)がずれて、フィット感が失われやすい状態にある。そこで、本発明構成では、その開口部付近を緊締することで、足の脚部とインナーブーツ内側面がずれることがなく、フィット感が向上することになる。
請求項2に係る構成は、胴囲を緊締できる緊締ベルトを有するアウタシェル内に、上記インナーブーツが内挿できることを特徴としている。すなわち、従来構成の最初の構成[アウタシェルの胴囲(足首から上の位置のアウタシェル縦方向の周り)の外側に、その胴囲を緊締できる緊締ベルトを備えた構成]に、本発明に係るインナーブーツの構成を適用したものである。
もともと上記の構成では、その緊締ベルトにより、アウタシェルとインナーブーツとの間のずれの発生を防止できる構成である。そこに、インナーブーツの開口部付近を緊締して、足の脚部とインナーブーツ内側面がずれることがなくなって、フィット感が向上する本発明の構成が加わることで、さらにアウタシェルとインナーブーツとの間のフィット感及び足の脚部とインナーブーツ内側面との間のフィット感が向上することになり、結局、全体として、足の脚部とアウタシェルとの間のフィット感、一体感が向上することになる。
上記インナーブーツに使用される緊締帯について、面ファスナー(マジックテープ、あるいはベルクロ;いずれも登録商標)を用いると良い。これは、従来構成の後者の技術のように、支持用ライナーが比較的固い部材でできていると、スキーブーツを介して足を動かしている際に、インナーブーツの胴囲と、支持用ライナーとの間で、滑りを生じてしまい、却ってフィット感が無くなっていたが、面ファスナーのように、柔軟な緊締構成であると、そのような滑りを生ずる恐れがないからである。
本発明の請求項1〜請求項3記載のインナーブーツによれば、緊締する前に開口部を広げることで履きやすくでき、また履いた後、開口部近傍胴囲を、上記緊締帯で緊締することで、該インナーブーツが人の足にフィットし(足を隙間無く密着状態に保持でき)、該足からインナーブーツがずれることが無くなって、履き心地(フィット感)がさらに向上するという優れた効果を奏し得る。
また請求項2の構成のように、胴囲を緊締できるもう一つの緊締ベルトを有するアウタシェル内に、上記インナーブーツを内挿することで、その緊締ベルトにより、アウタシェルとインナーブーツとの間のずれの発生を防止でき、そのため、さらにアウタシェルとインナーブーツとの間のフィット感及び足の脚部とインナーブーツ内側面との間のフィット感が向上することになり、結局、全体として、足の脚部とアウタシェルとの間のフィット感、一体感が向上することになる。
さらに、上記インナーブーツに使用される緊締帯について、面ファスナーが用いられることで、面ファスナーが柔軟な緊締構成であるので、スキーブーツを介して足を動かしている際に、インナーブーツの胴囲と、面ファスナーとの間で、滑りを生じてしまう恐れがない。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1及び図2は、請求項1に係るインナーブーツとそれを内装したスキーブーツの構成を示す斜視図である。
そのうち、図2が上記本実施例に係るインナーブーツの構成であり、インナーブーツ1の開口部1a側近傍胴囲周りに、面ファスナーからなる緊締帯2が巻回されている。
図1は、そのような構成を有するインナーブーツ1がアウターシェル3に内挿された状態(すなわち本来のスキーブーツの構成)を示している。
上記スキーブーツを履く場合は、図2に示すように、インナーブーツ1の開口部1aを大きく開けて、そこに足を入れ込み、入れ終わったら、上記緊締帯2をバックル1bで反転させて、インナーブーツ1の開口部1a胴囲周りを緊締せしめ、重なり合った面で係着せしめる。
そのようにすることで、開口部1a近傍胴囲が、上記緊締帯2で緊締されるので、該インナーブーツ1が履いた足にフィットし(足を隙間無く密着状態に保持でき)、該足からインナーブーツ1がずれることが無くなって、履き心地(フィット感)が向上することになる。
上記インナーブーツ1に使用される緊締帯2には、面ファスナーが用いられている。該面ファスナーは柔軟な緊締構成であるので、スキーブーツを介して足を動かしている際に、インナーブーツ1の胴囲と、面ファスナーとの間で、滑りを生じてしまう恐れがなくなる。
図3及び図4は、請求項2に係るインナーブーツ1をアウタシェル3に内挿した状態と、緊締ベルト4を備えたアウタシェル3の構成を示している。
用いるアウタシェル3は、図3に示すように、その胴囲(足首から上の位置のアウタシェル縦方向の周り)の外側に、該胴囲を緊締できる緊締ベルト4が備えられている。
図3に示すように、その胴囲の外側に、該胴囲を緊締できる緊締ベルト4を備えた上記の構成では、もともと、その緊締ベルト4により、アウタシェル3とインナーブーツとの間のずれの発生を防止できるので、そこに、インナーブーツ1の開口部1a付近を緊締して、足の脚部とインナーブーツ1内側面がずれることがなくなって、フィット感が向上する本実施例1の上記構成が加わること(図4の状態)で、さらにアウタシェル3とインナーブーツ1との間のフィット感及び足の脚部とインナーブーツ1内側面との間のフィット感が向上することになり、結局、全体として、足の脚部とアウタシェル3との間のフィット感、一体感が向上することになる。
尚、本発明のインナーブーツは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、図3及び図4に示すような構成で、緊締ベルト4と緊締帯2との巻き締める方向が反対になるようにすると良い。そうすることで、例えば、外部から力が加わることでどちらかがその緊締状態が解かれたとしても、もう一方はその緊締状態が解かれることがないからである。
本発明のインナーブーツは、スキーブーツ以外にも、スポーツや作業用のブーツで、アウタシェルとその内部にインナーブーツが内挿される構造体を有する靴であれば、どのようなものにも適用できる。
請求項1に係るインナーブーツ1とそれを内装したスキーブーツの構成を示す斜視図である。 請求項1に係る上記インナーブーツ1の構成を示す斜視図である。 緊締ベルト4を備えたアウタシェル3の構成を示す斜視図である。 請求項2に係るインナーブーツ1をアウタシェル3に内挿した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 インナーブーツ
1a 開口部
1b バックル
2 緊締帯
3 アウターシェル
4 緊締ベルト

Claims (3)

  1. スキーブーツのアウタシェル内に内挿されるインナーブーツにおいて、その開口側近傍に、その胴囲を緊締できる緊締帯を有することを特徴とするインナーブーツ。
  2. 胴囲を緊締できる緊締ベルトを有するアウタシェル内に、上記インナーブーツが内挿できることを特徴とする請求項1記載のインナーブーツ。
  3. 上記緊締帯として、面ファスナーを用いることを特徴とする請求項1又は2記載のインナーブーツ。
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