JP2007109840A - 水蒸気アニール装置および水蒸気アニール方法 - Google Patents

水蒸気アニール装置および水蒸気アニール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理中に基板表面に付着するパーティクルやコンタミネーションを低減できるとともに、装置内部の昇降温時間および昇降圧時間を短縮できる水蒸気アニール装置および水蒸気アニール方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる水蒸気アニール装置は、圧力容器11と、基板を載置するサセプタ20と、基板1及びサセプタ20を加熱するヒータ16と、サセプタに水蒸気又は水を供給する供給手段24と、を備えている。加熱したサセプタ20に、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、圧力容器11内の雰囲気圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、サセプタ20の支持部と基板1下面の周縁部との間から、基板1とサセプタ20との間に形成される処理空間の水蒸気をサセプタ20の外部に排出する。水蒸気の噴出力により、パーティクルやコンタミネーションの侵入が阻止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置や半導体装置用のトランジスタの製作工程等において被処理物を水蒸気で処理するための装置および方法に関し、更に詳しくは、パーティクルやコンタミネーション等による基板の汚染を有効に防止できる水蒸気アニール装置および水蒸気アニール方法に関するものである。
液晶用TFT基板やシリコンウエハのような半導体基板を加圧水蒸気下で熱処理することにより、熱酸化膜形成、シリコン中欠陥の終端処理、層間絶縁膜のリフロー処理、等が可能であることが知られている。このような処理は「水蒸気アニール処理」と呼ばれ、水蒸気アニール処理を実施するための装置は「水蒸気アニール装置」と呼ばれている。
水蒸気アニール装置に関する先行技術文献として、例えば、下記特許文献1が開示されている。
図13は、特許文献1に開示された水蒸気アニール装置の構成を示す図である。この水蒸気アニール装置は、上部圧力容器100と下部圧力容器102とからなり内部圧力を調整可能な圧力容器103と、石英製の上部処理容器104と下部処理容器106とからなり内部に処理室107を形成する処理容器108と、圧力容器103と処理容器108との間に設けられたヒータ110とを備えて構成されている。
処理容器108は天然石英ガラスからなり、内部にウエハ搭載ボード112を収容できるようになっている。ウエハ搭載ボードは、基板111を横向きにして高さ方向に多数枚(例えば、100枚〜150枚程度)並べて搭載できるようになっている。
上部処理容器104と、下部処理容器106との間にはOリング114が介装されており、処理室107からのガス漏れをシールしている。
上部処理容器104には処理室107のガスを排気する処理室排気ライン123が接続されている。下部処理容器106には処理室107に窒素ガス等の不活性ガスを供給する不活性ガスライン124が接続されている。
下部処理容器106は上方に突出するような形状をしており、その内側には、処理室107に導入するための水蒸気を発生させるボイラ118が設けられている。
ボイラ118には、水蒸気発生用の純水を供給する水供給ライン126が接続されており、水供給ライン126から純水の供給を受けて、ボイラ用ヒータ130により純水を加熱して蒸発させ、水蒸気ライン128を介して処理室107内に水蒸気を導入するようになっている。
上部圧力容器100と下部圧力容器102との間にはガスケット116が介装され内部ガスの漏れをシールしている。
上部圧力容器100には圧力容器内に空気を導入するための空気導入ライン120が接続されている。また、上部圧力容器102には圧力容器内の空気を排気するための排気ライン122が接続されている。
ヒータ110は、処理容器108の全体を加熱できるように、処理容器108のほぼ全体を円筒形状に覆うように設置されている。
このように構成された水蒸気アニール装置では、基板111を処理室107に収納した後、ヒータ110により基板111を加熱するとともに、ボイラ118にて水蒸気を発生させこれを処理室107に導入して処理室107を昇圧し、処理室107の昇圧に伴い圧力容器103内に空気を供給して圧力容器103の内部圧力を昇圧する。これにより水蒸気アニール処理を行う。
特開平11−152567号公報
上記特許文献1の水蒸気アニール装置によるアニール処理では、高温高圧の水蒸気の反応性が高いため、基板に対する各種処理を加速する効果がある。
しかしながら、その効果の高さゆえ、基板以外の処理容器108と反応してパーティクルを発生したり、金属配管(不活性ガスライン124、水蒸気ライン128、処理室排気ライン123)と反応してメタルコンタミネーションを発生したりする。
これらのパーティクルやコンタミネーションは、容器や配管系内に滞留して経時的に増加するため、基板に付着して基板を汚染し、水蒸気アニール処理の品質低下やデバイスの歩留まり低下の要因となるという問題がある。
また、上記の水蒸気アニール装置では、処理室107内を高い清浄度に確保するために、天然石製の処理容器108と圧力容器103とからなる二重構造となっている。
このため、装置内部の加熱物の熱容量が大きくなってしまい、昇降温時間が長くなるという問題がある。
さらに、上記の水蒸気アニール装置では、処理室107内の圧力を上昇させると共に圧力容器103内の圧力も上昇させるが、処理容器108を損傷しないように、処理室107内と圧力容器103内の差圧が一定となるように制御する必要がある。
このため、装置内部の雰囲気の圧力制御が複雑となり、この結果、昇降圧速度が制限され、昇降圧時間が長くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理中に基板表面に付着するパーティクルやコンタミネーションを低減できるとともに、装置内部の昇降温時間および昇降圧時間を短縮できる水蒸気アニール装置および水蒸気アニール方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の水蒸気アニール装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる水蒸気アニール装置は、内部圧力を調整可能な圧力容器と、該圧力容器内に設置され、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタと、前記圧力容器内に設置され、前記基板及び前記サセプタを加熱するヒータと、前記サセプタの処理凹部内に水蒸気又は水を供給する供給手段と、を備え、加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、前記圧力容器内の雰囲気圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記サセプタの支持部と前記基板下面の周縁部との間から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、ことを特徴とする。
このように、基板をサセプタに載置し、水蒸気アニール処理時には、サセプタの処理空間に水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、サセプタの支持部と基板下面の周縁部との間から、処理空間の水蒸気をサセプタの外部に排出するので、水蒸気の噴出力によりサセプタ外部からのパーティクルやコンタミネーションの侵入が阻止される一方、処理空間は水蒸気で満たされて基板表面が水蒸気処理される。
これにより、従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理空間内の雰囲気を常に清浄度の高い状態に維持でき、基板の処理表面に対する汚染が防止されるため、アニール処理の品質及びデバイスの歩留まりを向上させることできる。
また、従来の水蒸気アニール装置では、処理容器の損傷防止のために、処理室と圧力容器内の差圧を一定に制御していたが、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、蒸気はサセプタと基板下面の周縁部との間から排出されるため、自動的に処理空間内と圧力容器側の差圧がほぼ同一に保持される。
このため、従来の水蒸気アニール装置に設けられていた差圧制御用の金属配管(図13の処理室排気ライン123)は不要であり、その分、メタルコンタミネーションの発生を低減できる。
また、差圧制御が不要であるので、装置内部の昇降圧速度を向上させ、昇降圧時間を短縮することができる。
また、従来は、処理容器(石英容器)、内部雰囲気、処理基板を加熱するため、長い昇降温時間が必要であったが、本発明では加熱物の熱容量が少なく急速に昇降温できるため、昇降温時間を短縮することができる。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記サセプタの支持部は、前記基板下面の周縁部の全縁に接触して支持するように形成されている、ことを特徴とする。
このように、サセプタの支持部が、基板下面の周縁部の全縁に接触して支持するように形成されているので、サセプタ内部の処理空間の水蒸気は、基板を僅かに押し上げて、サセプタの支持部と基板下面の周縁部との間から排出される。
このため、サセプタ内部から水蒸気が排出される前においては、処理空間は常に密閉状態となるので、水蒸気排出前においても処理空間へのコンタミネーションの侵入が阻止される。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記サセプタの支持部は、該支持部に基板が載置された状態で前記処理空間と前記圧力容器側の空間とを連通するように形成された蒸気流路を有する、ことを特徴とする。
このように、サセプタの支持部が、基板が載置された状態で処理空間と圧力容器側の空間とを連通するように形成された蒸気流路を有するので、サセプタ内部の処理空間の水蒸気は、この蒸気流路を通って圧力容器側に排出される。
このため、水蒸気排出の際に、基板が押し上げられることがないか、或いは押し上げられたとしても僅かであるので、基板がサセプタの支持部上でずれるのを防止或いは抑制できる。
なお、蒸気流路は、一つでも複数でもよい。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置は、内部圧力を調整可能な圧力容器と、該圧力容器内に設置され、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタと、前記圧力容器内に設置され、前記基板及び前記サセプタを加熱するヒータと、前記サセプタの処理凹部内に水蒸気又は水を供給する供給手段と、を備え、前記サセプタは、前記処理空間と前記圧力容器側の空間とを連通する連通孔を有し、加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、前記圧力容器内の雰囲気圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記連通孔から、前記処理空間の水蒸気を前記圧力容器側の空間に排出する、ことを特徴とする。
このように、基板をサセプタに載置し、水蒸気アニール処理時には、サセプタの処理空間に水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、サセプタに設けた連通孔から、処理空間の水蒸気をサセプタの外部に排出するので、水蒸気の噴出力によりサセプタ外部からのパーティクルやコンタミネーションの侵入が阻止される一方、処理空間は水蒸気で満たされて基板表面が水蒸気処理される。
これにより、従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理空間内の雰囲気を常に清浄度の高い状態に維持でき、基板の処理表面に対する汚染が防止されるため、アニール処理の品質及びデバイスの歩留まりを向上させることできる。
また、自動的に処理空間内と圧力容器側の差圧がほぼ同一に保持されため、従来の水蒸気アニール装置に設けられていた差圧制御用の金属配管は不要であり、その分、メタルコンタミネーションの発生を低減できる。
また、差圧制御が不要であるので、装置内部の昇降圧速度を向上させ、昇降圧時間を短縮することができる。
また、加熱物の熱容量が少なく急速に昇降温できるため、昇降温時間を短縮することができる。
また、サセプタの支持部が、前記処理空間と前記圧力容器側の空間とを連通する連通孔を有するので、サセプタ内部の処理空間の水蒸気は、この連通孔を通って圧力容器側に排出される。
このため、水蒸気排出の際に、基板が押し上げられることがないか、或いは押し上げられたとしても僅かであるので、基板がサセプタの支持部上でずれるのを防止或いは抑制できる。
なお、連通孔は、一つでも複数でもよい。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記圧力容器内に前記サセプタが高さ方向に複数配置されている、ことを特徴とする。
サセプタは、内部に水蒸気を導入できる空間、すなわち処理空間を形成できるように構成されていればよいため、基板とこれに対向する処理凹部の底面との間隔は数ミリでよい。このため、サセプタの厚さは、例えば10mm〜20mmと薄く設定できる。
したがって、圧力容器内においてサセプタを高さ方向に多数配置することにより、基板の多数枚処理が可能となる。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記ヒータは、前記複数のサセプタの各々の下方に対向配置されている、ことを特徴とする。
このように、ヒータが、複数のサセプタの各々の下方に対向配置されているので、複数のサセプタに載置された各々の基板に対して加熱することにより、熱処理領域の温度均一性が向上し、均等な熱処理効果が得られる。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記供給手段は、前記圧力容器内を通過して前記サセプタに接続された導入配管と、該導入配管に水を送給するポンプと、を有し、前記ヒータにより導入配管を流通する水を加熱して蒸発させる、ことを特徴とする。
このように、ヒータにより導入配管を流通する水を加熱して蒸発させるので、発生した蒸気を導入配管によりサセプタ内に導入することができる。
なお、圧力容器内にサセプタが複数配置される場合は、導入配管は複数のサセプタの各々に接続される。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記サセプタは、石英、SiC、グラファイト、又は無アルカリガラスからなる、ことを特徴とする。
これらの材料は、半導体基板、例えば液晶用TFT基板やシリコンウエハと熱膨張係数が近いため、熱膨張/熱収縮による隙間の拡大/縮小や相対的なズレを小さくできる。
また、これらの材料は、高温高圧の水蒸気との反応性が低いため、パーティクルやコンタミネーションの発生を抑制することができる。
また、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、前記サセプタは、天然石英より耐水蒸気性能に優れる材料からなる、ことを特徴とする。
このように、サセプタの材料として、天然石英より耐水蒸気性能に優れる材料を用いることにより、サセプタ内部の処理空間においてもパーティクルやコンタミネーションの発生抑制効果がさらに高まる。そのような材料としては、例えば、SiC、セラミックス、合成石英等が好適である。
また、本発明にかかる水蒸気アニール方法では、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタに、基板を載置し、前記基板及びサセプタを所定の加熱状態とし、加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、この水蒸気により基板下面を水蒸気アニール処理し、前記サセプタの外部雰囲気の圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記サセプタの支持部と前記基板の周縁部との間から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、ことを特徴とする。
また、本発明にかかる水蒸気アニール方法では、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部と、前記処理空間と外部とを連通する連通孔とを有するサセプタに、基板を載置し、前記基板及びサセプタを所定の加熱状態とし、加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、この水蒸気により基板下面を水蒸気アニール処理し、前記サセプタの外部雰囲気の圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記連通孔から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、ことを特徴とする。
また、本発明にかかる水蒸気アニール方法では、上記の水蒸気アニール装置を用い、以下の(a)〜(h)の段階を順次実行する、ことを特徴とする。
(a)前記サセプタに前記基板を載置して、前記圧力容器を閉止する段階
(b)前記ヒータにより前記基板および前記サセプタを所定温度に加熱する段階
(c)前記供給手段により純水を送給し、水蒸気を発生させる段階
(d)前記圧力容器内を所定圧力まで昇圧する段階
(e)前記基板を、所定温度及び圧力の下、所定時間保持し、前記基板下面を水蒸気処理する段階
(f)前記基板の加熱を終了し、前記サセプタの処理空間に不活性ガスを導入して前記基板をパージし、冷却する段階
(g)前記圧力容器内を降圧する段階
(h)前記圧力容器内の降圧終了後に、前記圧力容器を開放し、前記サセプタから前記基板を取り出す段階
本発明にかかる水蒸気アニール装置および方法によれば、従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理中に基板表面に付着するパーティクルやコンタミネーションを低減できるとともに、装置内部の昇降温時間および昇降圧時間を短縮できる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置10の概略構成を示す図である。この水蒸気アニール装置10は、高圧水蒸気雰囲気中で基板に熱処理を行うことができる装置であり、主要な構成要素として、圧力容器11、サセプタ20、ヒータ16及び供給手段24を備えている。
圧力容器11は、上部圧力容器12と下部圧力容器14とから構成されている。上部圧力容器12の下部、および下部圧力容器14の上部には、それぞれフランジ部が形成されており、これらの間にはガスケット18が介装され、接続装置15により各々のフランジ部同士を挟持して、容器内のガス漏れをシールしている。
圧力容器11には、圧力容器11内に空気や不活性ガス等のガスを導入するための容器ガス導入ライン31が接続されている。また、容器ガス導入ライン31上には、ガスの導入量を調節する流量調節弁32が設けられている。
圧力容器11には、圧力容器11内のガスを排気するための容器ガス排気ライン33が接続されている。また、容器ガス排気ライン33上には、ガスの排気量を調節し、圧力容器11内の圧力を制御するための圧力制御弁34が設けられている。
また、圧力容器11には、容器内の圧力を検知する圧力センサ36が設けられている。
以上の構成により、圧力容器11は、内部の圧力を調整可能に構成されている。
なお、この例では容器ガス導入ライン31と容器ガス排気ライン33は別々に構成されているが、これらの機能を兼ね備えた一体のガス導入排気ラインであってもよい。
サセプタ20は、圧力容器11内に設置されており、その上部に基板1を載置できるようになっている。そして、基板1を載置した状態で、基板1とサセプタ20との間に水蒸気処理を行うための処理空間が形成される。
なお、サセプタ20の詳細な構成については後述する。
ヒータ16は、基板1およびサセプタ20を加熱するための装置であり、本実施形態では、圧力容器11の内部においてサセプタ20の下面に対向するように配置されている。
なお、ヒータ16は、サセプタ20の周りを取り囲むように配置してもよいが、本実施形態のように配置すれば、熱処理領域の温度均一性が向上し、均等な熱処理効果が得られる。
供給手段24は、基板1とサセプタ20との間に形成される処理空間に水または水蒸気を供給するための手段である。
本実施形態において、供給手段24は、圧力容器11内を通過してサセプタ20に接続された導入配管25と、導入配管25上に設けられ純水を高圧送給するポンプ26と、導入配管25上に設けられ純水の流量を調節する流量調節弁27と、純水を貯留する純水タンク28とから構成されている。
導入配管25は、内部を通過する純水が、圧力容器11内に設置されたヒータ16により加熱され蒸発するように配設されている。あるいは、水のままサセプタ20の処理空間に導入され、そこで蒸発させてもよい。
また、導入配管25には、不活性ガスライン38が接続されており、パージガスとしての不活性ガスを、導入配管25を介して上記の処理空間に導入するようになっている。不活性ガスの導入/停止は、不活性ガスライン38上に設けられた開閉弁39(あるいは流量調整弁であってもよい)により行われる。
次に、本実施形態におけるサセプタ20の構成について、より詳細に説明する。
図2は、本実施形態におけるサセプタの構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA−A線断面図、(C)は(B)におけるB部拡大図である。
図2(A)に示すように、サセプタ20は全体的に円盤状をなし、その上部に基板1を載置できるようになっている。
また、図2(B)に示すように、サセプタ20の下部には、導入配管25が接続され、その接続部分に、基板1とサセプタ20との間の処理空間21に水蒸気または水を導入するための蒸気導入開口20dが形成されている。
なお、導入配管25は、サセプタ20の中央部に限らず、その他の位置に接続されていてもよく、後述する第4及び第5実施形態のように、サセプタ20の側方から接続されていてもよい。
処理対象となる基板1は、液晶用TFT基板やシリコンウエハのような半導体基板である。本実施形態では、基板は、直径300mm、厚さ0.7mmの円盤状のシリコンウエハである。
なお、基板1はガラスやシリコンの均質素材でも、表面に半導体素子が形成された複合材でも、あるいは中間工程の基板であってもよい。
また、図2(C)の拡大断面図に示すように、サセプタ20は、基板1下面の周縁部を支持する支持部20aと、基板1下面との間に処理空間21を形成する処理凹部20bと、を有する。
本実施形態において、支持部20aは、基板1下面の周縁部の全縁に接触して支持するように形成されている。すなわち、支持部20a上に基板1を載置した状態で、基板1と支持部20aとの間に隙間が形成されないようになっている。
処理空間21の容積は、処理凹部20bの深さに応じて変化するが、水蒸気を導入して基板1下面を水蒸気処理できる範囲で設定される。例えば、深さについていえば数ミリ(2〜3mm程度)であってもよく、それ以上であってもよい。
また、本実施形態において、サセプタ20は、基板1が横ズレして処理凹部20bに落ち込まないようにするための枠部20cを有する。
また、サセプタ20の材料は、石英、SiC、グラファイト、又は無アルカリガラス等が好適である。
これらの材料は、半導体基板、例えば液晶用TFT基板やシリコンウエハと熱膨張係数が近いため、熱膨張/熱収縮による隙間の拡大/縮小や相対的なズレを小さくできる。
また、これらの材料は、高温高圧の水蒸気との反応性が低いため、パーティクルやコンタミネーションの発生を抑制することができる。
また、サセプタ20の材料は、天然石英より耐水蒸気性能に優れるものが、より好適である。
このように、サセプタ20の材料として、天然石英より耐水蒸気性能に優れる材料を用いることにより、サセプタ20内部の処理空間21においてもパーティクルやコンタミネーションの発生の抑制効果がさらに高まる。そのような材料としては、例えば、SiC、セラミックス、合成石英等が好適である。
次に、以上のように構成された水蒸気アニール装置10の動作について説明する。
基板1をサセプタ20上に載置して圧力容器11を閉止し、ヒータ16により基板1及びサセプタ20を所定の加熱状態(例えば、100〜1000℃)とする。
続いて、圧力容器11内を所定圧力(例えば、0〜5MPa)まで昇圧し、サセプタ20の処理空間21に水蒸気を導入する。なお、導入配管25内で蒸発しなかった水が、処理空間21に導入された場合、処理空間21で蒸発して水蒸気が発生する。
図3は、水蒸気の導入中における、サセプタ20、基板1及び水蒸気の状態を示す図である。
この図に示すように、サセプタ20内部の処理空間21の水蒸気は、基板1を僅かに押し上げて、サセプタ20の支持部20aと基板1下面の周縁部との間から排出される。このため、自動的に処理空間21内と圧力容器11側の差圧がほぼ同一に保持される。
このように、サセプタ20内部の処理空間21の水蒸気が基板1を押し上げて圧力容器11側に排出されるためには、圧力容器11内の雰囲気圧力が、処理温度における水の飽和蒸気圧以下であることが条件となる。
ここで、温度と水の飽和蒸気圧の関係は、以下の表1の通りである。
Figure 2007109840
したがって、圧力容器11の雰囲気圧力は、処理温度が100℃〜約374℃までの間は、各温度における水の飽和蒸気圧以下に設定されていることが必要である。
なお、水は、22.1MPa、374℃以上で、超臨界状態となるため、374℃以上では、圧力容器11の雰囲気圧力は22MPa以下に設定されることが好ましい。
このように、サセプタ20の支持部20aと基板1下面の周縁部との間から、処理空間21の水蒸気をサセプタ20の外部に排出するので、水蒸気の噴出力によりサセプタ20外部からのパーティクルやコンタミネーションの侵入が阻止される。
一方、処理空間21は水蒸気で満たされて基板1表面が水蒸気処理される。
次に、水蒸気アニール装置10による水蒸気アニール処理の工程について、図4〜図6を参照して説明する。図4は工程フローを示し、図5は処理工程における基板1の処理温度・圧力スケジュールを示し、図6は純水・ガス制御量スケジュールを示している。
以下、図4の工程フローを基本とし、図5、図6における(a)〜(h)の各段階についても、上記工程フローに対応させて説明する。
まず、サセプタへ基板1を装填(載置)し(S1)、上部圧力容器12と下部圧力容器14とを気密に接続して閉止する(S2)。このときが、“(a)基板装填”の段階である。
次に、ヒータ16により基板1およびサセプタ20の加熱を開始する(S3)。このときが、“(b)加熱”の段階である。
次に、供給手段24により、純水を送給し、水蒸気を発生させる(S4)。このときが、“(c)蒸気発生開始”の段階である。
次に、圧力容器11へ加圧ガス(不活性ガス又は空気)を導入し、圧力容器11内の昇圧を開始する(S5)。このときが、“(d)圧力容器昇圧”の段階である。
このように、基板1およびサセプタ20を加熱して水蒸気を発生させた後に、圧力容器11内の昇圧が行われるため、圧力容器11内の圧力がサセプタ20の処理空間内の圧力より高くなることがなく、基板1の損傷が防止される。
次に、圧力容器11内の圧力が処理目標圧力に到達したら、圧力制御弁34により所定の圧力に制御する(S6)。そして、基板1を、所定温度及び圧力の下、所定時間保持し、図3で説明したように、基板1下面を水蒸気処理する。このときが、“(e)基板処理”の段階である。
次に、基板1の加熱を終了する(S7)のと同時に、サセプタ20の処理空間21に不活性ガスを導入して基板をパージし、冷却する(S8)。このときが、“(f)降温”の段階である。
次に、圧力容器11内のガスを排気して、圧力容器11内を降圧する(S9)。このときが、“(g)降圧”の段階である。
次に、降圧が完了したら、圧力容器11を開放し(S10)、サセプタ20から基板1を取り出す(S11)。このときが、“(h)基板取出し”の段階である。
以上により、全処理工程が終了する。
次に、本実実施形態にかかる水蒸気アニール装置の作用・効果について説明する。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置によれば、基板1をサセプタ20に載置し、水蒸気アニール処理時には、サセプタ20の処理空間21に水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、サセプタ20の支持部20aと基板1下面の周縁部との間から、処理空間21の水蒸気をサセプタ20の外部に排出するので、水蒸気の噴出力によりサセプタ20外部からのパーティクルやコンタミネーションの侵入が阻止される一方、処理空間21は水蒸気で満たされて基板1表面が水蒸気処理される。
これにより、従来の水蒸気アニール処理の効果を維持したまま、処理空間21内の雰囲気を常に清浄度の高い状態に維持でき、基板1の処理表面に対する汚染が防止されるため、アニール処理の品質及びデバイスの歩留まりを向上させることできる。
また、従来の水蒸気アニール装置では、処理容器の損傷防止のために、処理室と圧力容器内の差圧を一定に制御していたが、本発明にかかる水蒸気アニール装置では、蒸気はサセプタ20と基板1下面の周縁部との間から排出されるため、自動的に処理空間21内と圧力容器11側の差圧がほぼ同一に保持される。
このため、従来の水蒸気アニール装置に設けられていた差圧制御用の金属配管(図13の処理室排気ライン123)は不要であり、その分、メタルコンタミネーションの発生を低減できる。
また、差圧制御が不要であるので、装置内部の昇降圧速度を向上させ、昇降圧時間を短縮することができる。
また、従来は、処理容器(石英容器)、内部雰囲気、処理基板を加熱するため、長い昇降温時間が必要であったが、本発明では加熱物の熱容量が少なく急速に昇降温できるため、昇降温時間を短縮することができる。
また、本実施形態にかかる水蒸気アニール装置によれば、サセプタ20の支持部20aが、基板1下面の周縁部の全縁に接触して支持するように形成されているので、サセプタ20内部の処理空間21の水蒸気は、基板1を僅かに押し上げて、サセプタ20の支持部20aと基板1下面の周縁部との間から排出される。
このため、サセプタ20内部から水蒸気が排出される前においては、処理空間21は常に密閉状態となるので、水蒸気排出前においても処理空間21へのコンタミネーションの侵入が阻止される。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、第2実施形態にかかる水蒸気アニール装置に適用するサセプタの構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるC−C線断面における支持部20a周辺の拡大図である。
図7の各図に示すように、本実施形態におけるサセプタ20は、支持部20aに基板1が載置された状態で処理空間21と圧力容器11側の空間とを連通するように形成された蒸気流路20eを有する。
本実施形態における蒸気流路20eは、支持部20aに形成した溝状の流路であり、周方向に4箇所形成されている。
なお、蒸気流路20eは、溝状に限れられず、波型形状など、サセプタ20の支持部20aに基板1を載置した状態で処理空間21と圧力容器11側の空間とを連通する隙間が形成される形状であればよい。
また、蒸気流路20eの数も上記個数に限定されず、3箇所以下でも、5箇所以上であってもよい。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置の他の部分の構成は、上記の第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態にかかる水蒸気アニール装置の動作・作用・効果について説明する。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置による水蒸気アニール処理の工程は、図4〜6で説明した上記の第1実施形態と同様であるが、以下の点で第1実施形態と異なる。
図8は、水蒸気の導入中における、サセプタ20、基板1及び水蒸気の状態を示す図である。
このように、サセプタ20の支持部20aが、基板1が載置された状態で処理空間21と圧力容器11側の空間とを連通するように形成された蒸気流路20eを有するので、サセプタ20内部の処理空間21の水蒸気は、この蒸気流路20eを通って圧力容器11側に排出される。
このため、水蒸気排出の際に、基板1が押し上げられることがないか、或いは押し上げられたとしても僅かであるので、基板1がサセプタ20の支持部20a上でずれるのを防止或いは抑制できる。
なお、基板1が押し上げられないように、蒸気流路20eの流路断面積を設定することもでき、この場合、横ズレ防止用の枠部20cを省略することもできる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、第3実施形態にかかる水蒸気アニール装置に適用するサセプタの構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるD−D線断面における支持部20a周辺の拡大図である。
図9の各図に示すように、本実施形態におけるサセプタ20は、処理空間21と圧力容器11側の空間とを連通する連通孔20fを有する。
本実施形態における連通孔20fは、処理凹部20bの側面からサセプタ20の側方(半径方向外方)に延びるように形成されている。また、この連通孔20fは、周方向に4箇所形成されている。
なお、連通孔20fは、処理凹部20bの底面からサセプタ20の下面に延びるように形成されていてもよい。また、連通孔20fの数も上記個数に限定されず、3箇所以下でも、5箇所以上であってもよい。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置の他の部分の構成は、上記の第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態にかかる水蒸気アニール装置の動作・作用・効果について説明する。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置による水蒸気アニール処理の工程は、図4〜6で説明した上記の第1実施形態と同様であるが、以下の点で第1実施形態と異なる。
図10は、水蒸気の導入中における、サセプタ20、基板1及び水蒸気の状態を示す図である。
このように、サセプタ20の支持部20aが、処理空間21と圧力容器11側の空間とを連通する連通孔20fを有するので、サセプタ20内部の処理空間21の水蒸気は、この連通孔20fを通って圧力容器11側に排出される。
このため、水蒸気排出の際に、基板1が押し上げられることがないか、或いは押し上げられたとしても僅かであるので、基板1がサセプタ20の支持部20a上でずれるのを防止或いは抑制できる。
なお、基板1が押し上げられないように、連通孔20fの流路断面積を設定することもでき、この場合、横ズレ防止用の枠部20cを省略することもできる
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
図11は、第4実施形態にかかる水蒸気アニール装置10の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施形態では、圧力容器11内にサセプタ20が高さ方向に複数配置されている。
また、導入配管25は、複数のサセプタ20の各々に接続され、各々のサセプタ20に水蒸気を導入できるようになっている。
ヒータ16は、複数のサセプタ20の全体を取り囲むように配設されている。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置10の他の部分の構成は、上記の第1実施形態と同様である。
また、本実施形態にかかる水蒸気アニール装置10による水蒸気アニール処理の工程は、図4〜6で説明した上記の第1実施形態と同様である。
なお、サセプタ20の構成は、上記の第1〜第3実施形態のいずれの構成であってもよい。
サセプタ20は、内部に水蒸気を導入できる空間、すなわち処理空間21を形成できるように構成されていればよいため、基板1とこれに対向する処理凹部20bの底面との間隔は数ミリでよい。このため、サセプタ20の厚さは、例えば10mm〜20mmと薄く設定できる。
したがって、圧力容器11内においてサセプタ20を高さ方向に多数配置することにより、基板1の多数枚処理が可能となる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
図12は、第5実施形態にかかる水蒸気アニール装置10の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施形態では、圧力容器11内にサセプタ20が高さ方向に複数配置されている。また、ヒータ16が、複数のサセプタ20の各々の下方に対向配置されている。
また、導入配管25は、複数のサセプタ20の各々に接続され、各々のサセプタ20に水蒸気を導入できるようになっている。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置10の他の部分の構成は、上記の第1実施形態と同様である。
また、本実施形態にかかる水蒸気アニール装置10による水蒸気アニール処理の工程は、図4〜6で説明した上記の第1実施形態と同様である。
なお、サセプタ20の構成は、上記の第1〜第3実施形態のいずれの構成であってもよい。
本実施形態にかかる水蒸気アニール装置10によれば、ヒータ16が、複数のサセプタ20の各々の下方に対向配置されているので、複数のサセプタ20に載置された各々の基板1に対して加熱することにより、熱処理領域の温度均一性が向上し、均等な熱処理効果が得られる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、供給手段24は、純水を導入配管25により圧力容器11の内部まで導き、圧力容器11内のヒータ16による加熱で蒸発させて水蒸気を発生させていたが、圧力容器11の外部に蒸気発生源を別に設け、その水蒸気をサセプタ20に供給する構成であってもよい。
上記実施形態では、基板1は円形であったが、矩形その他の形状でもよい。この場合、サセプタ20は基板の形状に合わせた形状とする。例えば、基板が矩形である場合は、基板下面の周縁部を支持できるように、サセプタ20の支持部20aを形成する。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置に適用するサセプタの構成を示す図である。 第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、水蒸気の導入中における、サセプタ、基板及び水蒸気の状態を示す図である。 第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、水蒸気アニール処理の工程フローを示す図である。 第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、処理工程における基板の処理温度・圧力スケジュールを示す図である。 第1実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、純水・ガス制御量スケジュールを示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる水蒸気アニール装置に適用するサセプタの構成を示す図である。 第2実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、水蒸気の導入中における、サセプタ、基板及び水蒸気の状態を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる水蒸気アニール装置に適用するサセプタの構成を示す図である。 第3実施形態にかかる水蒸気アニール装置による、水蒸気の導入中における、サセプタ、基板及び水蒸気の状態を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる水蒸気アニール装置の概略構成を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかる水蒸気アニール装置の概略構成を示す図である。 従来技術による水蒸気アニール装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 基板
10 水蒸気アニール装置
11 圧力容器
12 上部圧力容器
14 下部圧力容器
15 接続装置
16 ヒータ
18 ガスケット
20 サセプタ
20a 支持部
20b 処理凹部
20c 枠部
20d 蒸気導入開口
20e 蒸気流路
20f 連通孔
21 処理空間
24 供給手段
25 導入配管
26 ポンプ
27 流量調節弁
28 純水タンク
31 容器ガス導入ライン
32 流量調節弁
33 容器ガス排気ライン
34 圧力制御弁
36 圧力センサ
38 不活性ガスライン
39 開閉弁

Claims (12)

  1. 内部圧力を調整可能な圧力容器と、
    該圧力容器内に設置され、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタと、
    前記圧力容器内に設置され、前記基板及び前記サセプタを加熱するヒータと、
    前記サセプタの処理凹部内に水蒸気又は水を供給する供給手段と、を備え、
    加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、前記圧力容器内の雰囲気圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記サセプタの支持部と前記基板下面の周縁部との間から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、
    ことを特徴とする水蒸気アニール装置。
  2. 前記サセプタの支持部は、前記基板下面の周縁部の全縁に接触して支持するように形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水蒸気アニール装置。
  3. 前記サセプタの支持部は、該支持部に基板が載置された状態で前記処理空間と前記圧力容器側の空間とを連通するように形成された蒸気流路を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の水蒸気アニール装置。
  4. 内部圧力を調整可能な圧力容器と、
    該圧力容器内に設置され、基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタと、
    前記圧力容器内に設置され、前記基板及び前記サセプタを加熱するヒータと、
    前記サセプタの処理凹部内に水蒸気又は水を供給する供給手段と、を備え、
    前記サセプタは、前記処理空間と前記圧力容器側の空間とを連通する連通孔を有し、
    加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、前記圧力容器内の雰囲気圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記連通孔から、前記処理空間の水蒸気を前記圧力容器側の空間に排出する、
    ことを特徴とする水蒸気アニール装置。
  5. 前記圧力容器内に前記サセプタが高さ方向に複数配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水蒸気アニール装置。
  6. 前記ヒータは、前記複数のサセプタの各々の下方に対向配置されている、ことを特徴とする請求項5に記載の水蒸気アニール装置。
  7. 前記供給手段は、前記圧力容器内を通過して前記サセプタに接続された導入配管と、該導入配管に水を送給するポンプと、を有し、前記ヒータにより導入配管を流通する水を加熱して蒸発させる、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の水蒸気アニール装置。
  8. 前記サセプタは、石英、SiC、グラファイト、又は無アルカリガラスからなる、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水蒸気アニール装置。
  9. 前記サセプタは、天然石英より耐水蒸気性能に優れる材料からなる、ことを特徴とする1〜7のいずれかに記載の水蒸気アニール装置。
  10. 基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部とを有するサセプタに、基板を載置し、
    前記基板及びサセプタを所定の加熱状態とし、
    加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、この水蒸気により基板下面を水蒸気アニール処理し、
    前記サセプタの外部雰囲気の圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記サセプタの支持部と前記基板の周縁部との間から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、
    ことを特徴とする水蒸気アニール方法。
  11. 基板下面の周縁部を支持して前記基板を載置する支持部と、前記基板下面との間に処理空間を形成する処理凹部と、前記処理空間と外部とを連通する連通孔とを有するサセプタに、基板を載置し、
    前記基板及びサセプタを所定の加熱状態とし、
    加熱した前記サセプタに、水蒸気を供給し或いは水を供給して水蒸気を発生させ、この水蒸気により基板下面を水蒸気アニール処理し、
    前記サセプタの外部雰囲気の圧力を処理温度における水の飽和蒸気圧以下に保持して、前記連通孔から、前記処理空間の水蒸気を前記サセプタの外部に排出する、
    ことを特徴とする水蒸気アニール方法。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の水蒸気アニール装置を用い、以下の(a)〜(h)の段階を順次実行する、ことを特徴とする水蒸気アニール方法:
    (a)前記サセプタに前記基板を載置して、前記圧力容器を閉止する段階
    (b)前記ヒータにより前記基板および前記サセプタを所定温度に加熱する段階
    (c)前記供給手段により純水を送給し、水蒸気を発生させる段階
    (d)前記圧力容器内を所定圧力まで昇圧する段階
    (e)前記基板を、所定温度及び圧力の下、所定時間保持し、前記基板下面を水蒸気処理する段階
    (f)前記基板の加熱を終了し、前記サセプタの処理空間に不活性ガスを導入して前記基板をパージし、冷却する段階
    (g)前記圧力容器内を降圧する段階
    (h)前記圧力容器内の降圧終了後に、前記圧力容器を開放し、前記サセプタから前記基板を取り出す段階。
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