JP2007109311A - 上下基板の貼合わせ方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の上下基板の貼合わせ方法によれば、上基板Da及び/又は下基板Dbを真空チャンバー21内に搬入しても、密閉された小空間Sに存在する空気のみ真空チャンバー21内に侵入するだけなので、減圧雰囲気をほぼそのまま維持することができる。また、この密閉された小空間Sの空気を真空吸引するようにすれば、真空チャンバー21内に空気が侵入せず減圧雰囲気をそのまま保つことができる。
【選択図】図11
Description
より詳しくは、真空チャンバー内を大気圧に戻すことなく順次効率良く上下基板の貼合わせを行うことができる上下基板の貼合わせ方法に関する。
この方法では、真空チャンバー内の空気を真空吸引して、真空の雰囲気下で上基板と下基板とを貼り合わせることが行われる。
そのため、実際の製造ラインでは、極力、タクトタイム等を短くする意味で、完全な真空状態になるまえの状態、いわゆる減圧雰囲気で貼り合わせることで一定の効果を得ている。
しかし、貼り合わせの都度、真空吸引して減圧雰囲気にするための一定の真空吸引時間が必要であり、これがタクトタイムを更に短縮する場合に支障となっていた。
すなわち本発明は、真空チャンバー内を大気圧に戻すことなく順次効率良く上下基板の貼合わせを行うことができる上下基板の貼合わせ方法を提供することを目的とする。
また、この密閉された小空間の空気を真空吸引するようにすれば、真空チャンバー内に空気が侵入せず減圧雰囲気をそのまま保つことができる。
従って、従来のように真空チャンバー内を大気圧に戻すことなく、順次効率良く上下基板の貼合わせが可能である。
図1は、本発明の上下基板の貼合わせ方法を実施するための上下基板の貼合わせ装置を含む積層板の製造ラインの例を示している。
この製造ラインでは、先ず、基板供給装置1a,1bから上基板Daと下基板Dbとが供給される。
この上下基板Da,Dbは、アーム2a,2bにより回転テーブル3a,3b上に移載される。
(除電クリーニング装置4a,4bを設けたのは、上下基板Da,Dbはポリカーボネート等の樹脂で形成され、摩擦が発生すると負電気が発生するからこれを防止するためである。
上下基板Da,Dbに負電気が発生すると、空気中の正電気を帯びた塵や埃が静電気力により上下基板Da,Dbに付着するという弊害がある。)
そして、このアーム5Aに上下基板Da,Dbは吸着保持されながら搬送され、一対のスピンナー6a1,6b1上又はもう一対のスピンナー6a2,6b2上に移載される。
ここで、図中、スピンナー6a1,6a2上には上基板Daが、スピンナー6b1,6b2上には下基板Dbが移載される。
その後、接着剤塗布装置7a1,7a2,7b1,7b2がスピンナー6a1,6a2,6b1,6b2上から後退した後、スピンナー6a1,6a2,6b1,6b2が高速回転する。
このようにして紫外線硬化型樹脂層が形成されたスピンナー6a1,6a2,6b1,6b2上の上下基板Da,Dbは、その後、アーム5Aに吸着される。
それから、アーム5Aが60度旋回することにより、上下基板Da,Dbは受け台8a1,8a2,8b1,8b2上に載置される。
更に、受け台10a1,10a2上に載置された上基板Daは、移載アーム11a1,11a2によって上下基板の貼合わせ装置12A,12Bに搬送される。
一方、受け台8b1,8b2上に載置された下基板Dbは、移載アーム11b1,11b2によって上下基板の貼合わせ装置12A,12Bに搬送される。
上下基板の貼合わせ装置12Aについては、図2を用いて後述する。
この回転テーブル13上で紫外線照射装置14により貼合わせ基板Dに紫外線が照射される。
貼合わせ基板Dに紫外線が照射されると、貼合わせ基板Dの紫外線硬化型樹脂が硬化し、上基板Dbと下基板Daとは完全に一体化する。
このようにして一体化した貼合わせ基板Dは、その後アーム15によって回転テーブル16上に移載される。
貼合わせ基板Dが不良品であった場合には、貼合わせ基板Dはアーム18によって不良品ストッカー19に搬送され、良品であった場合には、貼合わせ基板Dは同じくアーム18によって良品ストッカー20に搬送される。
さて図2は、本発明の上下基板の貼合わせ方法の第一実施形態を実施するための上下基板の貼合わせ装置12Aを示している。
図に示す上下基板の貼合わせ装置12Aは、真空チャンバー21と、真空チャンバー21のチャンバー壁22にそれぞれ形成された円形の基板搬入用貫通穴22a,22bと、該基板搬入用貫通穴22a,22bの一側を閉蓋するための円形の内壁側可動部材23a,23bと、この内壁側可動部材23a,23bを昇降させるためのシリンダ部28a,28bとを有している。
この外壁側可動部材24a,24bは、基板搬入用貫通穴22a,22bの他側(すなわち外側)を、上基板Da及び下基板Dbが基板搬入用貫通穴22a,22bに挿入された状態にて閉蓋する。
更に、上下基板の貼合わせ装置12Aは、基板搬送装置27a,27bを有し、該基板搬送装置27a,27bは、サーボモータ25a,25bにより旋回される回動板26a,26bと、を備えている。
一方の基板搬入用貫通穴22aは、専ら上基板Daを真空チャンバー21内に搬入するために用いられる。
他方の基板搬入用貫通穴22bは、下基板Dbを真空チャンバー21の内に搬入するため、及び貼り合わせが終了した後の、貼り合わせ基板Dを真空チャンバー21の外に搬出するために用いられる。
また上基板Daと下基板Dbとを異なる位置で各々別々に受け取り且つ、同じ位置で貼り合わせするために基板搬送装置27a,27bの回動板26a,26bが一部上下に重なるように配置されている。
一方の基板搬送装置27aの回動板26aは上基板Daを上下基板貼合わせ位置Pに向けて搬送するために用いられ、他方の基板搬送装置27bの回動板26bは、下基板Dbを上下基板貼合わせ位置Pに向けて搬送するために用いられる。
以下、図2、及び模式的に上下基板の貼合わせの流れを示した図3を用いながら上下基板の貼合わせ方法について説明する。
先ず、ステップS1において、移載アーム11a1,11b1によって上下基板Da,Dbを外壁側可動部材24a,24b上に受渡し、外壁側可動部材24a,24b上で上下基板Da,Dbが保持される〔図4(a)参照〕。
なお、図4は、上基板Daに関して説明したものである。
この受渡しや保持は、図示しない通常の開閉チャックを使って行われる。
この時、真空チャンバー21内は、既に図示しない真空吸引装置によって減圧雰囲気にされている。
外壁側可動部材24a,24bによって基板搬入用貫通穴22a,22bの他側を、上基板Da及び下基板Dbが該基板搬入用貫通穴22a,22bに挿入された状態となるように閉蓋する〔図4(b)参照〕。
なお外壁側可動部材24a,24bと内壁側可動部材23a,23aとチャンバー壁22で密封形成された小空間Sは大気と同じように気体が存在する。
この受渡しの方法としては、例えば、外壁側可動部材24a,24bや内壁側可動部材23a,23bに組み込まれた図示しない開閉チャックを上下させることにより、外壁側可動部材24a,24bと内壁側可動部材23a,23bとの間で上下基板Da,Dbを渡すことができる。
そして内壁側可動部材23a,23bが回動板26a,26bに引き寄せられる〔図5(a)→図5(b)参照〕。
これにより同時に密閉された小空間Sが開放されて大空間Lを形成する。
小空間Sの体積は小さいために真空チャンバー21内(大空間L)の減圧雰囲気をほぼ維持したまま、上基板Da及び下基板Dbを真空チャンバー21内に搬入可能である。
因みに、外壁側可動部材24a,24bに吸引通路を設けて小空間Sの空気を排除することも可能である。
貼り合わせ位置Pに上下基板Da,Dbが搬送されると、図6(a)に示すように、上基板Daと下基板Dbとは互いに対向するように配置される。
この場合、内壁側可動部材23aから上基板Daが落下され,落下された上基板Daが内壁側可動部材23bに保持された下基板Dbの上に載置されて貼り合わされるが、この貼り合わせ方法には他に種々の方法が採用可能である。
このようにして貼り合わされた貼合わせ基板Dは、回動板26a,26bが回動することにより元の位置に戻る。
ここで貼り合わせ基板の取り出し工程を更に詳しく説明する。
この時、当然、真空チャンバー21内は、図示しない真空吸引装置によって減圧雰囲気となっている。
まず、ステップS7において、図7(b)のように、基板搬入用貫通穴22bの内側は、貼合わせ基板Dを保持する内壁側可動部材23bで閉蓋される。
この時、同時に密閉された小空間Sが大気に開放される。
このステップにおいては、小空間Sは真空チャンバー内と同じ減圧雰囲気の状態であるために外壁側可動部材24bには大気圧が加わることとなり(すなわち大気圧と真空チャンバー内の負圧との差の分が圧力として加わる)開蓋するには極めて大きな力を要する。
そのため、外壁側可動部材24bを開蓋する前に小空間Sを、前もって例えば大気に開放することが好ましい〔図8(a)→図8(b)〕。
大気に開放することで外壁側可動部材24bを開蓋する際何ら負荷が生じなく、容易に開蓋でき搬出できる。
しかし真空チャンバー内を極力同じ減圧雰囲気に維持するために、内壁側可動部材23aを開蓋する前に小空間Sを吸引通路Kを通じて吸引し、極力、負圧化した後に開蓋することが好ましい〔図10(a)→図10(b)〕。
以上説明したように、密閉された真空チャンバー内の大空間Lで上基板Daと下基板Dbとを貼り合わせるようにすることで、上下基板の搬入及び貼り合わせが終了した後の、貼り合わせ基板の搬出が、真空チャンバー21内の全体を大気圧に戻すことなく順次効率良く行われる。
2a,2b アーム
3a,3b 回転テーブル
4a,4b 除電クリーニング装置
5 移載装置
5A アーム
6a1,6a2,6b1,6b2 スピンナー
7a1,7a2,7b1,7b2 接着剤塗布装置
8a1,8a2,8b1,8b2 受け台
9 反転装置
10a1,10a2 受け台
11a1,11a2,11b1,11b2 移載アーム
12A,12B 上下基板の貼合わせ装置
13 回転テーブル
14 紫外線照射装置
15 アーム
16 回転テーブル
17 検査装置
18 アーム
19 不良品ストッカー
20 良品ストッカー
21 真空チャンバー
22 チャンバー壁
22a,22b 基板搬入用貫通穴
23a,23b 内壁側可動部材
24a,24b 外壁側可動部材
25a,25b サーボモータ
26a,26b 回動板
27a,27b 基板搬送装置
28a,28b シリンダ
D 貼合わせ基板
Da 上基板
Db 下基板
K 吸引通路
P 上下基板貼合わせ位置
S 密閉された小空間
L 密閉された大空間
Claims (9)
- 真空チャンバー内の減圧雰囲気下で上基板と下基板とを貼り合わせる上下基板の貼合わせ方法であって、
前記真空チャンバーのチャンバー壁に形成された基板搬入用貫通穴の一側を内壁側可動部材で閉蓋する工程と、
前記基板搬入用貫通穴の他側を、前記上基板及び/又は前記下基板を保持する外壁側可動部材で前記上基板及び/又は前記下基板が前記基板搬入用貫通穴に挿入されるようにして閉蓋する工程と、
前記基板搬入用貫通穴を前記内壁側可動部材と前記外壁側可動部材とで閉蓋することで形成された密閉された小空間において前記上基板及び/又は前記下基板を前記外壁側可動部材から前記内壁側可動部材へ受け渡す工程と、
前記外壁側可動部材で前記基板搬入用貫通穴の他側を閉蓋した状態で、前記上基板及び/又は前記下基板を前記外壁側可動部材から受け取った前記内壁側可動部材を移動させ、同時に前記密閉された小空間を含む密閉された大空間を形成する工程と、
該密閉された大空間で前記上基板と前記下基板とを貼り合わせる工程と、
を有することを特徴とする上下基板の貼合わせ方法。 - 前記密閉された小空間の空気を真空吸引する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の上下基板の貼合わせ方法。
- 前記密閉された小空間の空気の真空吸引は、前記密閉された小空間の圧力が後続する工程で形成される前記密閉された大空間の圧力と等しくなるまで行うことを特徴とする請求項2に記載の上下基板の貼合わせ方法。
- 前記チャンバー壁には前記基板搬入用貫通穴が二箇所に形成され、
一方の前記基板搬入用貫通穴は前記上基板及び上下貼合わせ基板を前記真空チャンバー内に搬入するために用いられ、
他方の前記基板搬入用貫通穴は専ら前記下基板を前記真空チャンバー内に搬入するために用いられることを特徴とする請求項1に記載の上下基板の貼合わせ方法。 - 前記基板搬送装置によって前記上基板及び/又は前記下基板が前記内壁側可動部材と共に上下基板貼合わせ位置に向けて搬送される工程を有することを特徴とする請求項1に記載の上下基板の貼合わせ方法。
- 前記内壁側可動部材が前記真空チャンバーに設けられた基板搬送装置に前記上基板及び/又は前記下基板を引き渡す工程と、
前記基板搬送装置によって前記上基板及び/又は前記下基板が上下基板貼合わせ位置に向けて搬送される工程と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の上下基板の貼合わせ方法。 - 前記基板搬送装置は二機設けられ、
一方の前記基板搬送装置は前記上基板を前記上下基板貼合わせ位置に向けて搬送するために用いられ、
他方の前記基板搬送装置は前記下基板を前記上下基板貼合わせ位置に向けて搬送するために用いられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の上下基板の貼合わせ方法。 - 前記上基板と前記下基板とを貼り合わせて形成された貼合わせディスクを前記基板搬入用貫通穴から取り出す工程を有することを特徴とする請求項1に記載の上下基板の貼合わせ方法。
- 前記上基板と前記下基板とを貼り合わせて形成された貼合わせディスクを前記基板搬入用貫通穴から取り出す工程においては、密閉した小空間を大気圧に開放するものであることを特徴とする請求項8に記載の上下基板の貼合わせ方法。
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JP2010141267A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Disco Abrasive Syst Ltd | 矩形基板の分割装置 |
JP2013110150A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Lintec Corp | 光照射装置および光照射方法 |
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2005
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