JP2007108903A - 制振装置決定装置、及びプログラム - Google Patents

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Ikuo Nakai
郁夫 中井
Nariyasu Murata
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Abstract

【課題】建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定し、これらを同時に表示する。
【解決手段】建物に設けられる制振装置の種類、数量、及び配置位置を決定する制振装置決定装置1であって、制振装置の種類を記憶した種類記憶手段6aと、各制振装置の配置条件を記憶した配置条件記憶手段6bと、建物の構造の種類等の建物の情報を入力する入力手段4と、種類記憶手段6aに記憶された制振装置の種類を選択する種類選択手段と、制振装置の数量を決定する数量決定手段と、制振装置の配置位置を決定する配置位置決定手段と、この制振装置の配置位置を、平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理手段と、種類選択手段によって選択された制振装置の種類、数量決定手段によって決定された制振装置の数量、及び重ね合わせ処理手段によって制振装置の配置位置を重ね合わされた平面図面を表示する出力手段5と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物に設けられる制振装置の種類、数量、及び配置位置を決定する制振装置決定装置に関する。
従来より、建物には制振装置が設けられることがある(特許文献1)。特許文献1に記載された制振装置は、構造物の取付部に取り付けられる枠体と、枠体内の上下部分に分割して組まれた一対のパネルと、一対のパネル間に装架された一対のステーと、一対のステー間に連結された油圧ダンパとから構成されている。この構成によって、地震による振動エネルギが構造物に伝播されると、枠体が変形すると共にパネル間で相対変位が生じ、これにより、油圧ダンパが減衰力を発生して振動を制振する。
特開2005−207228号公報
特許文献1の制振装置は、パネル構造だけではなく多種の構造の建物に組み込むことが考えられるが、鉄骨構造や木造等では寸法や材質が合わないため、制振装置をそのままの構成で適用するのは困難である。よって、この制振装置を多種の構造の建物に組み込むには、それぞれの構造に合わせた制振装置を予め製造しておき、個々の建物について使用する制振装置の種類を検討する必要がある。あわせて、建物は強度や平面視における形状が各々異なるため、制振装置の数量や配置位置を個別検討する必要がある。そこで、個々の建物に対して、使用する制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定し、これらを同時に表示する装置の開発が望まれていた。
本発明の課題は、建物に設けられる制振装置の種類、数量、及び配置位置を決定する制振装置決定装置であって、建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定し、これらを同時に表示することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1,4に示すように、建物に設けられる制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の種類、数量、及び配置位置を決定する制振装置決定装置1であって、
前記建物の構造の種類に対応した制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の種類を予め記憶した種類記憶手段6aと、
前記各制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置条件を予め記憶した配置条件記憶手段6bと、
少なくとも前記建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含む前記建物の情報を入力する入力手段4と、
この入力手段4によって入力された前記建物の構造の種類に基づいて、前記種類記憶手段6aに記憶された前記制振装置の種類を選択する種類選択手段と、
前記入力手段4によって入力された前記建物の建築面積に基づいて、前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定する数量決定手段と、
前記種類選択手段によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定手段によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量、前記配置条件記憶手段6bに記憶された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置条件、及び前記入力手段4によって入力された前記建物の平面図面に基づいて、前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の平面的な配置位置を決定する配置位置決定手段と、
この配置位置決定手段によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を、前記入力手段4に入力された前記平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理手段と、
前記種類選択手段によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定手段によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量、及び前記重ね合わせ処理手段によって前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を重ね合わされた前記平面図面を表示する出力手段5と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、入力手段4によって入力された建物の構造の種類に基づいて、種類記憶手段6aに記憶された制振装置の種類を選択する種類選択手段を備えているため、建物に最適な制振装置の種類を選択することができる。また、入力手段4によって入力された建物の建築面積に基づいて、制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定する数量決定手段を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定することができる。また、種類選択手段によって選択された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の種類と、配置条件記憶手段6bに記憶された該制振装置の種類に対応する制振装置の配置条件と、数量決定手段によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量と、入力手段4によって入力された建物の平面図面と、に基づいて、制振装置の平面的な配置位置を決定する配置位置決定手段を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を決定することができる。さらに、配置位置決定手段によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を、入力手段4に入力された平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理手段と、種類選択手段によって選択された制振装置の種類と、数量決定手段によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量と、重ね合わせ処理手段によって制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を重ね合わされた平面図面を表示する出力手段5と、を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を平面図面に重ね合わせて、この平面図面を制振装置の種類及び数量とともに出力手段5によって表示することができる。よって、建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定して、同時に表示することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,4に示すように、請求項1に記載の制振装置決定装置1において、前記数量決定手段は、前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)を対単位で決定し、
前記配置位置決定手段は、平面視において、対となる一方の前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)が対となる他方の前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線と直交するか、又は対となる一方の前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線が対となる他方の前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)もしくは該制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線と直交するように、該制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を決定することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、制振装置(例えば、パネル用制振装置10)は対単位で決定され、平面視において、対となる一方の制振装置(例えば、パネル用制振装置10)が対となる他方の制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線と直交するか、又は対となる一方の制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線が対となる他方の制振装置(例えば、パネル用制振装置10)もしくは該制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の延長線と直交するように配置されるため、水平方向の全方向の振動エネルギーを減衰させて、建物の揺れを抑えることができる制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置を決定することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,4に示すように、請求項1又は2に記載の制振装置決定装置1において、前記配置条件には、少なくとも前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)を前記建物の1階の耐力壁線W1内に配置することが含まれていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、配置条件には、少なくとも制振装置(例えば、パネル用制振装置10)を建物の1階の耐力壁線W1内に配置することが含まれている。耐力壁は建物の上部構造を支えるものであり、間仕切等よりも大きな振動エネルギーを受け易いため、耐力壁線W1内に制振装置(例えば、パネル用制振装置10)を配置することによって振動エネルギーを減衰させ、建物の揺れを効果的に抑えることができる制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置を決定することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置決定装置1において、nを自然数とすると、前記数量決定手段は、前記建物の建築面積が、(n−1)×100mを超え、n×100m以下の場合に、前記建物の1階に配置する前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量をn対と決定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、制振装置(例えば、パネル用制振装置10)は、nを自然数とすると、建物の建築面積が(n−1)×100mを超え、n×100m以下の場合に、1階に配置される制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量がn対と決定される。よって、数量決定手段は、建築面積に従って最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定することができる。
請求項5に記載のプログラムは、例えば図1,4に示すように、建物の構造の種類に対応した制振装置の種類を予め記憶した種類記憶手段6aと、前記各制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置条件を予め記憶した配置条件記憶手段6bと、少なくとも前記建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含む前記建物の情報を入力する入力手段4と、を備えるコンピューターに、
前記入力手段4によって入力された前記建物の構造の種類に基づいて、前記種類記憶手段6aに記憶された前記制振装置の種類を選択する種類選択機能と、
前記入力手段4によって入力された前記建物の建築面積に基づいて、前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定する数量決定機能と、
前記種類選択機能によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定機能によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量、前記配置条件記憶手段6bに記憶された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置条件、及び前記入力手段4によって入力された前記建物の平面図面に基づいて、前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の平面的な配置位置を決定する配置位置決定機能と、
この配置位置決定機能によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を、前記入力手段4に入力された前記平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理機能と、
前記種類選択機能によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定機能によって決定された前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量、及び前記重ね合わせ処理機能によって前記制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を重ね合わされた前記平面図面を表示する出力機能と、を実現させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、入力手段4によって入力された建物の構造の種類に基づいて、種類記憶手段6aに記憶された制振装置の種類を選択する種類選択機能を備えているため、建物に最適な制振装置の種類を選択することができる。また、入力手段4によって入力された建物の建築面積に基づいて、制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定する数量決定機能を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量を決定することができる。また、種類選択機能によって選択された制振装置の種類と、配置条件記憶手段6bに記憶された該制振装置の種類に対応する制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置条件と、数量決定機能によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量と、入力手段4によって入力された建物の平面図面と、に基づいて、制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の平面的な配置位置を決定する配置位置決定機能を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を決定することができる。さらに、配置位置決定機能によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を、入力手段4に入力された平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理機能と、種類選択機能によって選択された制振装置の種類と、数量決定機能によって決定された制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の数量と、重ね合わせ処理機能によって制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を重ね合わされた平面図面を表示する出力機能と、を備えているため、建物に最適な制振装置(例えば、パネル用制振装置10)の配置位置を平面図面に重ね合わせて、この平面図面を制振装置の種類及び数量とともに出力機能によって表示することができる。よって、建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定して、同時に表示することができる。
本発明によれば、建物に最適な制振装置の種類を選択することができるとともに、建物に最適な制振装置の数量を決定することができ、また、建物に最適な制振装置の配置位置を決定することができる。さらに、建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定して、同時に表示することができる。
以下、図1,3,5,7を参照して本発明に係る制振装置決定装置1の実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態の制振装置決定装置1は、図1に示すように、内部にCPU2(Central Processing Unit)と、RAM3(Random Access Memory)と、入力手段4と、出力手段5と、記憶装置6とを備え、これらはバス7を介して接続されている。
CPU2は、記憶装置6が有するプログラムや諸情報から入力される各種指示信号に応じた各種データ等をRAM3に格納し、この指示及び入力データに応じてRAM3に格納したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果を一時的にRAM3に格納する。また、CPU2は、一部あるいは全部の処理結果情報を、記憶装置6に記憶させるようになっている。
RAM3は、CPU2が記憶装置6に格納されたプログラムを実行する際に各種データを展開するプログラム格納領域を形成するとともに、CPU2が実行する処理にかかわるデータを一時的に記憶する記憶領域、入力指示と入力データとによって処理される作業領域等を形成する。
入力手段4は、キーボードやマウス等を備えており、制振装置の種類や建物の情報等を始めとする各種データの入力に用いる。また、入力手段4によって、少なくとも建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含む前記建物の情報が入力される。
出力手段5は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)、プリンタ等により構成され、CPU2の制御に従い、制振装置の配置位置を重ね合わせた平面図面等を画面上に表示、又は印刷する。
記憶装置6は、プログラムやデータ等が予め記憶されたハードディスク装置であり、このハードディスク装置のハードディスク(記憶装置6)には、種類記憶手段6aと、配置条件記憶手段6bと、後述する種類選択手段の種類選択プログラム6cと、数量決定手段の数量決定プログラム6dと、配置位置決定手段の配置位置決定プログラム6eと、重ね合わせ処理手段の重ね合わせ処理プログラム6fとが格納されている。
種類記憶手段6aは、制振装置に関する情報であり、建物の構造の種類に対応する制振装置の種類のデータと、各制振装置の概略図面とが格納されている。
例えば、建物がパネル工法によるものである場合にはパネル用制振装置10、ユニット工法によるものである場合にはユニット用制振装置20、木造軸組の場合には木造用制振装置30がそれぞれ対応する。
配置条件記憶手段6bは、制振装置の配置条件に関する情報であり、制振装置の種類ごとに配置条件を格納している。
例えば、パネル用制振装置10の配置条件は以下のものである。
(1)パネル用制振装置は、その寸法がパネル工法において用いられる壁パネルの寸法と同じであり、パネル工法における壁パネルの設置位置に配置される。
(2)パネル用制振装置は、建物の各階の耐力壁線内に配置される。
(3)壁が直交してくる箇所には位置できない。
(4)両側が吹抜となる壁線内には配置できない。
(5)玄関、勝手口、及び浴室等の土間領域に挟まれる壁線内には配置できない。
(6)ダクト、吊戸棚、及びスイッチ等が取り付けられる箇所や配線が通る箇所には配置できない。
ユニット用制振装置20の配置条件は以下のものである。
(1)ユニット用制振装置は、鉄骨上梁、鉄骨下梁、鉄骨柱又は鉄骨間柱等で形成された所定寸法以上の開口部に配置される。
(2)ユニット用制振装置は、建物の各階の耐力壁線内に配置される。
(3)ダクト、吊戸棚、及びスイッチ等が取り付けられる箇所や配線が通る箇所には配置できない。
(4)ユニット用制振装置は、バランス良く配置される。
木造用制振装置30の配置条件は以下のものである。
(1)木造用制振装置は、木造上梁、木造下梁、木造柱又は木造間柱等で形成された所定寸法以上の開口部に配置される。
(2)木造用制振装置は、建物の各階の耐力壁線内に配置される。
(3)ダクト、吊戸棚、及びスイッチ等が取り付けられる箇所や配線が通る箇所には配置できない。
種類選択手段は、種類選択プログラム6cと、CPU2と、RAM3とから構成されており、入力手段4によって入力された建物の構造の種類に基づいて、種類記憶手段6aに記憶された制振装置の種類を選択するようになっている。
例えば、入力手段4によって入力された建物がパネル工法によるものである場合にはパネル用制振装置10が選択され、ユニット工法によるものである場合にはユニット用制振装置20が選択され、木造軸組の場合には木造用制振装置30が選択される。
また、パネル用制振装置10は、図3に示すように、小壁パネル11b、腰壁パネル11c、及び一対の結合材11aから構成される壁パネル11と、壁パネル11に形成された開口部12内に取り付けられた横フレーム13及び縦フレーム14と、この縦フレーム14に対向して設けられた一対の支持部15と、これらの支持部15によって支持されて、振動によって支持部15が変位した場合に、該支持部15間の略中央部を中心として振れるように構成された振り子部材16と、この振り子部材16の端部と横フレーム13との間に設けられた制振ゴム等の制振部材17とを備えたものである。
上記パネル用制振装置10を建物に設置し、この建物に地震等の震動によって変形が生じると、パネル用制振装置10の一対の支持部15が縦フレーム14を介して変形する。一対の支持部15が変位することによって、振り子部材16が一対の支持部15間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材16の端部は振れが増幅され、これによって、一対の支持部15の変位が増幅される。従って、振り子部材16の端部と横フレーム13の間に設けられている制振部材17の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
ユニット用制振装置20は、図5に示すように、上部構造部21に固定されて、この上部構造部21の下方に突出する上支持部23と、下部構造部22に固定されて、この下部構造部22の上方に突出する下支持部24と、上支持部23と下支持部24との双方に枢結された揺動体25とを備えたものである。この揺動体25は、上部構造部21と下部構造部22との間の中間部より上方位置において、上支持部23と下支持部24との双方に枢結され、揺動体25の上支持部23と下支持部24との枢結位置より上方位置において、揺動体25と、上支持部23とが制振ゴム等の制振部材26を介して連結されている。
上記ユニット用制振装置20を建物に設置し、この建物に地震等の震動によって変形が生じると、該建物の上部構造部21と下部構造部22とが左右に変位し、これに伴って上支持部23と下支持部24とが左右に変位する。上支持部23と下支持部24とが左右に変位することによって、揺動体25が、その二つの枢結位置間の中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体25の端部は振れが増幅され、これによって、上部構造部21と下部構造部22との変位が増幅される。従って、揺動体25と、上支持部23又は下支持部24とを連結している制振部材26の変形を増幅できるので、構造物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
木造用制振装置30は、図7に示すように、建物の上部構造部31、下部構造部32、及び一対の側部構造部33によって形成された開口部34内に取り付けられたものである。詳しくは、開口部34内に取り付けられた一対の補強材34aと、これら補強材34aの内側に取り付けられた一対の木材34bと、これら木材34bに取り付けられた一対の縦フレーム35と、この縦フレーム35の上下端部に枢結された横フレーム36と、縦フレーム35に対向して設けられた支持部37と、この支持部37によって支持されて、震動によって支持部37が変位した場合に、該支持部37間の略中央部を中心として振れるように構成された振り子部材37aと、この振り子部材37aの端部と横フレーム36との間に設けられた制振ゴム等の制振部材38とを備えている。
上記木造用制振装置30を建物に設置し、この建物に地震等の震動によって変形が生じると、木造用制振装置30の一対の支持部37が木材34b、補強材33a、及び縦フレーム35を介して変形する。一対の支持部37が変位することによって、振り子部材37aが一対の支持部37間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材37aの端部は振れが増幅され、これによって、一対の支持部37の変位が増幅される。従って、振り子部材37aの端部と横フレーム36の間に設けられている制振部材38の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
数量決定手段は、数量決定プログラム6dと、CPU2と、RAM3とから構成されており、種類選択手段によって選択された制振装置がパネル用制振装置10又は木造用制振装置30の場合は、入力手段4によって入力された建物の建築面積に基づいて、1階に配置する制振装置の数量を対単位で決定するようになっている。すなわち、nを自然数とすると、建物の建築面積が(n−1)×100mを超えn×100m以下の場合に、1階に配置する制振装置の数量をn対と決定するようになっている。
なお、選択された制振装置がユニット用制振装置20の場合は、入力手段4によって入力された建物の建築面積に基づいて、制振装置の数量を、所定数の制振装置を1セットとしたセット単位で決定するようになっている。すなわち、2階建ての建物において、建築面積が200m以下の場合には、3つの制振装置を1セットとして2セットと決定し、nを自然数とすると建築面積が(n+1)×100mを超え(n+2)×100m以下の場合に、制振装置を2+nセットと決定するようになっている。また、3階建ての建物において、建築面積が300m以下の場合には、3つの制振装置を1セットとして2セットと決定し、mを自然数とすると建築面積が(m+2)×100mを超え(m+3)×100m以下の場合に、制振装置を2+mセットと決定するようになっている。
配置位置決定手段は、配置位置決定プログラム6eと、CPU2と、RAM3とから構成されており、種類選択手段によって選択された制振装置の種類、数量決定手段によって決定された制振装置の数量、記憶装置6内の配置条件記憶手段6bに記憶されている制振装置の配置条件、及び入力手段4によって入力された建物の平面図面に基づいて、制振装置の平面的な配置位置を決定するようになっている。
また、配置位置決定手段は、種類選択手段によって選択された制振装置がパネル用制振装置10又は木造用制振装置30の場合は、平面視において、対となる一方の制振装置が対となる他方の前記制振装置の延長線と直交するか、又は対となる一方の前記制振装置の延長線が対となる他方の前記制振装置もしくは該制振装置の延長線と直交するように、該制振装置の配置位置を決定するようになっている。
なお、種類選択手段によって選択された制振装置がユニット用制振装置20の場合は、平面視において、3つの制振装置からなるセットのうちの1つの制振装置が該セットのうちの少なくとも1つの他の前記制振装置の延長線と直交するか、又はセットのうちの1つの前記制振装置の延長線が該セットのうちの少なくとも1つの他の前記制振装置もしくは該制振装置の延長線と直交するように、該制振装置の配置位置を決定するようになっている。
重ね合わせ処理手段は、重ね合わせ処理プログラム6fと、CPU2と、RAM3とから構成されており、配置位置決定手段によって決定された制振装置の配置位置を、入力手段4に入力された平面図面に重ね合わせるようになっている。
次に、以上のように構成される制振装置決定装置1の使用方法について説明する。
はじめに、図1〜4を参照して、対象となる建物がパネル工法による建物H1であり、その建築面積が115mの場合について説明する。
まず、ステップS1において、建物がパネル工法によるものであること、建築面積が115mであること、及び平面図面等の建物の情報を制振装置決定装置1の入力手段4によって入力する。建物の情報とは、少なくとも該建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含むものとし、その他建物の築年数、階数、延床面積、地盤の性質、基礎の種類、建物の平面形状や立体形状、耐力壁の配置や総量、筋交の有無等、建物の地震に対する強度に影響を与える指標や性質等を加えてもよい。
次に、ステップS2において、種類選択手段により、入力手段4によって入力されたパネル工法であるという建物の構造の種類に基づいて、記憶装置6内の種類記憶手段6aに記憶されたパネル用制振装置10を選択する。また、数量決定手段により、入力手段4によって入力された建築面積115mに基づいて、1階に配置するパネル用制振装置10の数量を二対と決定する。ここで、1階に配置するパネル用制振装置10の数量は、nを自然数として、建築面積が(n−1)×100mを超えn×100m以下の場合にn対と決定するようになっている。また、2階以上の各階においては、mを自然数として、各階の延床面積が(m−1)×100mを超えm×100m以下の場合にm対と決定するようにする。
次に、ステップS3において、配置位置決定手段により、制振装置の種類がパネル用制振装置10であること、パネル用制振装置10の数量が二対であること、パネル用制振装置10の配置条件、及び平面図面に基づいて、パネル用制振装置10の平面的な配置位置が決定される。
なお、配置位置決定手段は、平面視において、対となる一方のパネル用制振装置10が対となる他方の前記パネル用制振装置10の延長線と直交するか、又は対となる一方の前記パネル用制振装置10の延長線が対となる他方の前記パネル用制振装置10もしくは該パネル用制振装置10の延長線と直交するように、該パネル用制振装置10の配置位置を決定する。
次に、ステップS4において、図4に示すように、重ね合わせ処理手段により、配置位置決定手段によって決定されたパネル用制振装置10の配置位置を、入力手段4によって入力された平面図面に重ね合わせる。
そして、ステップS5において、CPU2の制御に従い、制振装置の種類がパネル用制振装置10であることと、パネル用制振装置10の数量が二対であることと、及び重ね合わせ処理手段によってパネル用制振装置10の配置位置を重ね合わされた平面図面と、を画面上に表示、又は印刷する。
なお、配置位置決定手段により決定されるパネル用制振装置10の配置位置の組み合わせが複数ある場合は、組み合わせごとに画面上に表示又は印刷するようにするか、それらの組み合わせを、新たに入力した所定の付加条件に照らし、この所定の付加条件に対して最適な組み合わせを画面上に表示又は印刷するようにしてもよい。ここで、所定の付加条件とは、パネル用制振装置の配置位置のバランス等が挙げられる。
さらに、配置条件を満たすパネル用制振装置10の配置位置の組み合わせがない場合は、その旨を画面上に表示、又は印刷するようにする。
次に、図1,2,5,6を参照して、対象となる建物がユニット工法による建物H2であり、その建築面積が75mの場合について説明する。ここで、ユニット工法とは、鉄骨ラーメン構造の複数の直方体ユニットを平面的かつ立体的にボルト接合して、直方体ユニットの各面に面材を取り付けたものである。なお、直方体ユニットは、平面視において長辺が5m、短辺が2.5mのものである。
まず、ステップS1において、建物がユニット工法によるものであること、建築面積が75mであること、及び平面図面等の建物の情報を制振装置決定装置1の入力手段4によって入力する。建物の情報とは、少なくとも該建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含むものとし、その他建物の築年数、階数、延床面積、地盤の性質、基礎の種類、建物の平面形状や立体形状、耐力壁の配置や総量、筋交の有無等、建物の地震に対する強度に影響を与える指標や性質等を加えてもよい。
次に、ステップS2において、種類選択手段により、入力手段4によって入力された鉄骨軸組であるという建物の構造の種類に基づいて、記憶装置6内の種類記憶手段6aに記憶されたユニット用制振装置20を選択する。また、数量決定手段により、入力手段4によって入力された建築面積75mに基づいて、ユニット用制振装置20数量を2セットと決定する。ここで、ユニット用制振装置20の数量は、2階建ての建物において、建築面積が200m以下の場合には、3つのユニット用制振装置20を1セットとして、1階に配置されるユニット用制振装置20の数量を2セットと決定し、nを自然数とすると建築面積が(n+1)×100mを超え(n+2)×100m以下の場合に、ユニット用制振装置20を2+nセットと決定するようになっている。
また、3階建ての建物において、建築面積が300m以下の場合には、3つのユニット用制振装置20を1セットとして、1階に配置されるユニット用制振装置20の数量を2セットと決定し、mを自然数とすると建築面積が(m+2)×100mを超え(m+3)×100m以下の場合に、ユニット用制振装置20を2+mセットと決定するようになっている。なお、2階以上の各階には、長辺方向に平行なユニット用制振装置20を多くて4つ、短辺方向に平行なユニット用制振装置20を多くて4つとし、これらの合計の上限を6枚とする。
次に、ステップS3において、配置位置決定手段により、制振装置の種類がユニット用制振装置20であること、ユニット用制振装置20の数量が2セットであること、ユニット用制振装置20の配置条件、及び平面図面に基づいて、ユニット用制振装置20の平面的な配置位置が決定される。
なお、配置位置決定手段は、平面視において、3つのユニット用制振装置20からなるセットのうちの1つのユニット用制振装置20が該セットのうちの少なくとも1つの他の前記ユニット用制振装置20の延長線と直交するか、又はセットのうちの1つの前記ユニット用制振装置20の延長線が該セットのうちの少なくとも1つの他の前記ユニット用制振装置20もしくは該ユニット用制振装置20の延長線と直交するように、該ユニット用制振装置20の配置位置を決定する。なお、ユニット用制振装置20の1セットのうちの2つが平面視における建物の長辺と平行になり、1セットのうち他の1つが短辺と平行になることが好ましい。
また、ユニット用制振装置20は、互いに平行なユニット用制振装置20同士がバランス良く配置される。例えば、平面視において建物の長辺に平行な4つのユニット用制振装置20が、図6(a)に示すように両外壁に沿って2つずつ設置されたり、図6(b)に示すように両外壁に沿って1つずつ配置され、外壁以外の建物内部に2つ配置されたり、図6(c)に示すように外壁以外の建物内部に4つ配置される。一方平面視において建物の短辺に平行な2つのユニット用制振装置20は、図6(d)に示すように両外壁に沿って1つずつ配置されたり、図6(e)に示すように外壁以外の建物内部に2つ配置される。これら建物の長辺に平行なユニット用制振装置20の配置と、建物の短辺に平行なユニット用制振装置20の配置とが組み合わされて、2セットのユニット用制振装置20同士がバランス良く配置される。
次に、ステップS4において、図6に示すように、重ね合わせ処理手段により、配置位置決定手段によって決定されたユニット用制振装置20の配置位置を、入力手段4によって入力された平面図面に重ね合わせる。
そして、ステップS5において、CPU2の制御に従い、制振装置の種類がユニット用制振装置20であることと、ユニット用制振装置20の数量が2セットであることと、及び図4に示すような重ね合わせ処理手段によってユニット用制振装置20の配置位置を重ね合わされた平面図面と、が画面上に表示、又は印刷される。
なお、配置位置決定手段により決定されるユニット用制振装置20の配置位置の組み合わせが複数ある場合は、組み合わせごとに画面上に表示、又は印刷するようにするか、それらの組み合わせを、新たに入力した所定の付加条件に照らし、この所定の付加条件に対して最適な組み合わせを画面上に表示、又は印刷するようにしてもよい。
さらに、配置条件を満たすユニット用制振装置20の配置位置の組み合わせがない場合は、その旨を画面上に表示、又は印刷するようにする。
次に、図1,2,7,8を参照して、対象となる建物が木造軸組による建物H3であり、その建築面積が65mの場合について説明する。
まず、ステップS1において、建物が木造軸組によるものであること、建築面積が65mであること、及び平面図面等の建物の情報を制振装置決定装置1の入力手段4によって入力する。建物の情報とは、少なくとも該建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含むものとし、その他建物の築年数、階数、延床面積、地盤の性質、基礎の種類、建物の平面形状や立体形状、耐力壁の配置や総量、筋交の有無等、建物の地震に対する強度に影響を与える指標や性質等を加えてもよい。
次に、ステップS2において、種類選択手段により、入力手段4によって入力された木造軸組であるという建物の構造の種類に基づいて、記憶装置6内の種類記憶手段6aに記憶された木造用制振装置30を選択する。また、数量決定手段により、入力手段4によって入力された建築面積115mに基づいて、1階に配置する木造用制振装置30の数量を一対と決定する。ここで、1階に配置する木造用制振装置30の数量は、nを自然数として、建築面積が(n−1)×100mを超えn×100m以下の場合にn対と決定するようになっている。また、2階以上の各階においては、mを自然数として、各階の延床面積が(m−1)×100mを超えm×100m以下の場合にm対と決定するようにする。
次に、ステップS3において、配置位置決定手段により、制振装置の種類が木造用制振装置30であること、木造用制振装置30の数量が一対であること、木造用制振装置30の配置条件、及び平面図面に基づいて、木造用制振装置30の平面的な配置位置が決定される。
なお、配置位置決定手段は、平面視において、対となる一方の木造用制振装置30が対となる他方の前記木造用制振装置30の延長線と直交するか、又は対となる一方の前記木造用制振装置30の延長線が対となる他方の前記木造用制振装置30もしくは該木造用制振装置30の延長線と直交するように、該木造用制振装置30の配置位置を決定する。
次に、ステップS4において、図8に示すように、重ね合わせ処理手段により、配置位置決定手段によって決定された木造用制振装置30の配置位置を、入力手段4によって入力された平面図面に重ね合わせる。
そして、ステップS5において、CPU2の制御に従い、制振装置の種類が木造用制振装置30であることと、木造用制振装置30の数量が一対であることと、及び重ね合わせ処理手段によって木造用制振装置30の配置位置を重ね合わされた平面図面と、を画面上に表示、又は印刷する。
なお、配置位置決定手段により決定される木造用制振装置30の配置位置の組み合わせが複数ある場合は、組み合わせごとに画面上に表示又は印刷されるようにするか、それらの組み合わせを、新たに入力した所定の付加条件に照らし、この所定の付加条件に対して最適な組み合わせを画面上に表示又は印刷するようにしてもよい。ここで、所定の付加条件とは、木造用制振装置の配置位置のバランス等が挙げられる。
さらに、配置条件を満たす木造用制振装置30の配置位置の組み合わせがない場合は、その旨を画面上に表示、又は印刷するようにする。
以上の実施形態によれば、入力手段4によって入力された建物の構造の種類に基づいて、種類記憶手段6aに記憶された制振装置の種類を選択する種類選択手段を備えているため、建物に最適な制振装置の種類を選択することができる。また、入力手段4によって入力された建物の建築面積に基づいて、制振装置の数量を決定する数量決定手段を備えているため、建物に最適なパネル用制振装置10、ユニット用制振装置20、又は木造用制振装置30の数量を決定することができる。また、種類選択手段によって選択された制振装置の種類と、配置条件記憶手段6bに記憶された制振装置の配置条件と、数量決定手段によって決定された制振装置の数量と、入力手段4によって入力された建物の平面図面と、に基づいて、パネル用制振装置10の平面的な配置位置を決定する配置位置決定手段を備えているため、建物に最適なパネル用制振装置10、ユニット用制振装置20、又は木造用制振装置30の配置位置を決定することができる。さらに、配置位置決定手段によって決定された制振装置の配置位置を、入力手段4に入力された平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理手段と、種類選択手段によって選択された制振装置の種類と、数量決定手段によって決定された制振装置の数量と、重ね合わせ処理手段によって制振装置の配置位置を重ね合わされた平面図面を表示する出力手段5と、を備えているため、建物に最適なパネル用制振装置10、ユニット用制振装置20、又は木造用制振装置30の配置位置を平面図面に重ね合わせて、この平面図面を制振装置の種類及び数量とともに出力手段5によって表示することができる。よって、建物に最適な制振装置の種類、数量、及び配置位置を容易に決定して、同時に表示することができる。
また、パネル用制振装置10、又は木造用制振装置30は対単位で決定され、平面視において、対となる一方の制振装置が対となる他方の制振装置の延長線と直交するか、又は対となる一方の制振装置の延長線が対となる他方の制振装置もしくは該制振装置の延長線と直交するように配置されるため、水平方向の全方向の振動エネルギーを減衰させて、建物の揺れを抑えることができる制振装置の配置を決定することができる。
さらに、パネル用制振装置10、ユニット用制振装置20、及び木造用制振装置30の配置条件には、少なくとも制振装置を建物の1階の耐力壁線W1,W2,W3内に配置することが含まれている。耐力壁は建物の上部構造を支えるものであり、間仕切等よりも大きな振動エネルギーを受け易いため、耐力壁線W1,W2,W3内に制振装置を配置することによって振動エネルギーを減衰させ、建物の揺れを効果的に抑えることができる制振装置の配置を決定することができる。
また、パネル用制振装置10、又は木造用制振装置30は、nを自然数とすると、建物の建築面積が(n−1)×100mを超え、n×100m以下の場合に、1階に配置されるパネル用制振装置10又は木造用制振装置30の数量がn対と決定される。また、2階以上の各階においても、mを自然数とすると、各階の延床面積が(m−1)×100mを超えm×100m以下の場合に、各階に配置されるパネル用制振装置10又は木造用制振装置30の数量がm対と決定される。よって、数量決定手段は、建築面積、延床面積に従って階ごとに最適なパネル用制振装置10又は木造用制振装置30の数量を決定することができる。
なお、以上の実施形態においては、制振装置決定装置1に各種プログラム等を備えた構成で説明をしたが、これらの制振装置の種類、数量、及び配置位置決定のための情報は、例えばCD−ROM等の記録媒体により、汎用のパソコン等にインストールされることにより容易に実施される構成であってもよい。
また、制振装置決定装置1は、建物の設計時に使用するだけでなく、既存建物に制振補強を行うリフォーム時等に使用してもよい。
本発明に係る制振装置決定装置の構成を示すブロック図である。 制振装置決定装置を用いた制振装置の種類、数量、及び配置位置の決定方法を示すフローチャートである。 パネル用制振装置の構成を示す正面図である。 パネル用制振装置の配置位置を示す平面図である。 ユニット用制振装置の構成を示す正面図である。 ユニット用制振装置の配置位置を示す平面図で、(a)が長辺に平行な両外壁に沿って1つずつ配置したもの、(b)が長辺に平行な両外壁に1つずつ配置され、長辺に平行な外壁以外の壁面に2つ配置したもの、(c)が長辺に平行な外壁以外の壁面に4つ配置されたもの、(d)が短辺に平行な両外壁に1つずつ配置されたもの、(e)が短辺に平行な外壁以外の壁面に2つ配置されたものである。 木造用制振装置の構成を示す正面図である。 木造用制振装置の配置位置を示す平面図である。
符号の説明
1 制振装置決定装置
2 CPU
3 RAM
4 入力手段
5 出力手段
6 記憶装置
6a 種類記憶手段
6b 配置条件記憶手段
6c 種類選択プログラム
6d 数量決定プログラム
6e 配置位置決定プログラム
6f 重ね合わせ処理プログラム
7 バス
10 パネル用制振装置
20 ユニット用制振装置
30 木造用制振装置
S1 建物の情報の入力
S2 制振装置の種類の選択
S3 制振装置の配置位置決定
S4 重ね合わせ処理
S5 表示、又は印刷

Claims (5)

  1. 建物に設けられる制振装置の種類、数量、及び配置位置を決定する制振装置決定装置であって、
    前記建物の構造の種類に対応した制振装置の種類を予め記憶した種類記憶手段と、
    前記各制振装置の配置条件を予め記憶した配置条件記憶手段と、
    少なくとも前記建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含む前記建物の情報を入力する入力手段と、
    この入力手段によって入力された前記建物の構造の種類に基づいて、前記種類記憶手段に記憶された前記制振装置の種類を選択する種類選択手段と、
    前記入力手段によって入力された前記建物の建築面積に基づいて、前記制振装置の数量を決定する数量決定手段と、
    前記種類選択手段によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定手段によって決定された前記制振装置の数量、前記配置条件記憶手段に記憶された前記制振装置の配置条件、及び前記入力手段によって入力された前記建物の平面図面に基づいて、前記制振装置の平面的な配置位置を決定する配置位置決定手段と、
    この配置位置決定手段によって決定された前記制振装置の配置位置を、前記入力手段に入力された前記平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理手段と、
    前記種類選択手段によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定手段によって決定された前記制振装置の数量、及び前記重ね合わせ処理手段によって前記制振装置の配置位置を重ね合わされた前記平面図面を表示する出力手段と、を備えることを特徴とする制振装置決定装置。
  2. 前記数量決定手段は、前記制振装置を対単位で決定し、
    前記配置位置決定手段は、平面視において、対となる一方の前記制振装置が対となる他方の前記制振装置の延長線と直交するか、又は対となる一方の前記制振装置の延長線が対となる他方の前記制振装置もしくは該制振装置の延長線と直交するように、該制振装置の配置位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の制振装置決定装置。
  3. 前記配置条件には、少なくとも前記制振装置を前記建物の1階の耐力壁線内に配置することが含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制振装置決定装置。
  4. nを自然数とすると、前記数量決定手段は、前記建物の建築面積が、(n−1)×100mを超え、n×100m以下の場合に、前記建物の1階に配置する前記制振装置の数量をn対と決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置決定装置。
  5. 建物の構造の種類に対応した制振装置の種類を予め記憶した種類記憶手段と、前記各制振装置の配置条件を予め記憶した配置条件記憶手段と、少なくとも前記建物の構造の種類、建築面積、及び平面図面を含む前記建物の情報を入力する入力手段と、を備えるコンピューターに、
    前記入力手段によって入力された前記建物の構造の種類に基づいて、前記種類記憶手段に記憶された前記制振装置の種類を選択する種類選択機能と、
    前記入力手段によって入力された前記建物の建築面積に基づいて、前記制振装置の数量を決定する数量決定機能と、
    前記種類選択機能によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定機能によって決定された前記制振装置の数量、前記配置条件記憶手段に記憶された前記制振装置の配置条件、及び前記入力手段によって入力された前記建物の平面図面に基づいて、前記制振装置の平面的な配置位置を決定する配置位置決定機能と、
    この配置位置決定機能によって決定された前記制振装置の配置位置を、前記入力手段に入力された前記平面図面に重ね合わせる重ね合わせ処理機能と、
    前記種類選択機能によって選択された前記制振装置の種類、前記数量決定機能によって決定された前記制振装置の数量、及び前記重ね合わせ処理機能によって前記制振装置の配置位置を重ね合わされた前記平面図面を表示する出力機能と、を実現させることを特徴とするプログラム。
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