JP2007108430A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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哲郎 伊藤
Shoji Fukui
祥二 福井
Mamoru Fukaya
守 深谷
Takashi Yamada
貴 山田
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Hidenori Hatano
英紀 羽田野
Takashi Kidokoro
孝始 城所
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Abstract

【課題】用紙剥離手段の先端部に滞留したトナー全てを効果的に除去することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置は、正逆転方向に回転可能に設けられる加熱ローラ460と、加熱ローラ460を加圧するために加熱ローラ460と対向して配置されて、正逆回転可能に設けられる加圧ローラ461と、加熱ローラ460及び加圧ローラ461に回転動力を与える回転駆動手段462と、加熱ローラ460と加圧ローラ461との少なくとも一方に接触する分離爪463と、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向を切り替えるための回転方向切替手段464とを有し、回転駆動手段462は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向が回転方向切替手段464により所定の方向に切り替えられたときに、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が回転と停止とを複数回繰り替えすように、加熱ローラ460及び加圧ローラ461に回転動力を与える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファックス等、及びこれらの複合機等に用いられる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機、またはファクシミリなどの画像形成装置に備えられる定着装置として、回転体である加熱手段と、加熱手段に圧接するように配置され、同じく回転体である加圧手段とを有するものが知られている。この定着装置において、トナー像を転写用紙に定着させるために、表面にトナー像が形成された転写用紙が、加熱手段及び加圧手段の回転に伴い、加熱手段と加圧手段との間のニップ部を加圧及び加熱されながら搬送される。
このような定着装置の一つとして、加熱手段に転写用紙が巻き付くことを防止するために、加熱手段に接触する用紙剥離手段を設けて、この用紙剥離手段の先端部で転写用紙を加熱手段から剥離させる定着装置がある。一般に、用紙剥離手段は、ニップ部よりも、転写用紙搬送時における加熱ローラの回転方向の下流側に配置される。
しかしながら、用紙剥離手段が設けられる定着装置においては、転写用紙がニップ部を搬送される際に転写用紙から加熱手段へ転移したトナーが用紙剥離手段の先端部に堰き止められて(掻き取められて)、用紙剥離手段の先端部にトナーが滞留することが生じ得る。この用紙剥離手段の先端部に滞留したトナーは、転写用紙が用紙剥離手段によって加熱手段から剥離される際に、転写用紙に付着して、転写用紙に汚れを生じさせる。
特に、近年普及しているカラープリンタでは、転写用紙上に形成されるトナー像のトナー量が多いため、加熱手段に移行するトナー量も多くなる。このため、トナーが用紙剥離手段の先端部に滞留することが顕著に生じ得る。
このような問題に対応するため、加熱手段及び加圧手段を、転写用紙の搬送時と逆方向へ回転(以下、逆回転)させて、用紙剥離手段の先端部に滞留したトナーを除去する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2000−159407号公報
しかしながら、上記従来技術において、加熱手段と加圧手段との間を転写用紙が搬送されるたびに、加熱手段及び加圧手段を逆回転させない場合には、用紙剥離手段の先端部に滞留したトナーを完全に除去することができないという問題がある。
また、用紙剥離手段の先端に滞留したトナーが溶融状態にあるときには、加熱手段及び加圧手段が逆回転するときに、当該トナーが破断分離して、当該トナーの一部が、加圧手段と反対側の用紙剥離手段の先端部の面に残留してしまう問題がある。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、用紙剥離手段の先端部に滞留したトナー全てを効果的に除去することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)正逆回転可能に設けられる加熱手段と、前記加熱手段を加圧するために当該加熱手段と対向して配置され、正逆回転可能に設けられる加圧手段と、前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与える回転駆動手段と、前記加熱手段と前記加圧手段との少なくとも一方に接触する用紙剥離手段と、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向を切り替えるための回転方向切替手段とを有し、前記回転駆動手段は、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向が前記回転方向切替手段により所定の方向に切り替えられたときに、前記加熱手段及び前記加圧手段が回転と停止とを複数回繰り替えすように、前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与えることを特徴とする定着装置。
(2)前記加圧手段の表面に付着した付着物を除去する除去手段をさらに有することを特徴とする(1)に記載の定着装置。
(3)前記回転方向切替手段は、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転が前記回転駆動手段により中止された後に、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向を、前記所定の方向に切り替えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の定着装置。
(4)前記定着装置は、前記加熱手段及び前記加圧手段の正回転時において、前記加熱手段と前記加圧手段との間を転写用紙が搬送される定着装置であって、前記回転駆動手段は、前記加熱手段及び加圧手段の回転方向が前記回転方向切替手段により逆回転方向に切り替えられたときに、前記加熱手段及び前記加圧手段が回転と停止とを複数回繰り替えすように、前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与えることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の定着装置。
(5)(1)〜(4)のいずれか一つに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、加熱手段と加圧手段との少なくとも一方に接触する用紙剥離手段が設けられる定着装置において、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向が所定の方向に切り替えられたときに、前記加熱手段及び前記加圧手段が回転と停止とを複数回繰り返す。これにより、用紙剥離手段の先端部に滞留した付着物が溶融状態にある場合でも、用紙剥離手段の先端部に滞留した付着物全てを、破断分離させずに効果的に除去することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、メモリ2、制御部3、プリンタ部4を備え、これらは信号をやりとりするためにバス5を介して相互に接続される。
メモリ2は不揮発性メモリと揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリには画像形成装置1の基本動作を制御する基本プログラムなどの各種プログラムや、データが格納されている。また、揮発性メモリは作業領域として一時的にプログラムやデータ(画像信号等を含む)を記憶する。
制御部3は、メモリ2に記憶された各種プログラムにしたがって上記各部の制御や演算処理等を行う。
図2は、本発明の実施形態におけるプリンタ部4の構成を示す概略断面図である。
プリンタ部4は、感光ドラム40、帯電ローラ41、トナーカートリッジ42、現像ローラ43、転写ローラ44、給紙トレイ45、定着装置46、及び排紙トレイ47等を備えている。
プリンタ部4は、適宜箇所に転写用紙搬送用のローラ等を備え、転写用紙搬送経路も適宜設計されている。さらに、上記各部は、例えば、給紙トレイ45に収容される転写用紙とは異なったサイズの転写用紙を選択的に供給するために、複数のトレイや転写用紙搬送経路を設けることが可能である。また、排紙トレイ47は、例えば、ソート機能を備えている場合には上下複数段に配置されたり、一つのトレイが左右方向に変位するといった機能を備えている。

このような構成において、画像形成装置1は、画像データを受信すると、感光ドラム40の表面を帯電ローラ41により均一に帯電してから、受信した画像データに基づいて図示しないプリントヘッドにより矢印イ方向に露光することによって、感光ドラム40の表面上に静電潜像部を形成した後、トナーカートリッジ42から供給されたトナーを現像ローラ43により静電潜像部に付着させる。次いで、画像形成装置1は、給紙トレイ45から搬送されてきた転写用紙上に、感光ドラム40に付着されたトナーを転写ローラ44により転写し、定着装置46により転写用紙上のトナーを定着する。こうしてトナーが定着された転写用紙が、排紙トレイ47に排出される。 図3は、本発明の実施形態における定着装置46の断面図である。
定着装置46は、加熱ローラ方式の定着装置であり、正逆回転可能な加熱ローラ460(加熱手段)と、加熱ローラ460と対向して配置されることにより加熱ローラ460とともにニップ部200を形成し、正逆回転可能である加圧ローラ461(加圧手段)と、加熱ローラ460及び加圧ローラ461に回転動力を与える回転駆動手段462と、加熱ローラ460に圧接される分離爪463(用紙剥離手段)と、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向を切り替えるための回転方向切替手段464と、加圧ローラ461の表面に付着した付着物を除去するための清掃ローラ465(除去手段)と、を備えている。
加熱ローラ460は、アルミや鉄等の金属からなる中空円筒形状の芯金460aと、この芯金460aの外周面に設けられた厚さ10〜70μmのフッ素樹脂層460bと、芯金460aの内部に設けられて、芯金460a及びフッ素樹脂層460bを加熱するハロゲンヒータ等の発熱体460cと、を備えている。なお、芯金460aとフッ素樹脂層460bとの間に、厚さが0.1〜5mmのシリコーンゴム等からなる弾性層(図示せず)が形成されてもよい。
回転駆動手段462は、電気的に回転制御されるモータ(図示せず)と、当該モータの動力を加熱ローラ460へ伝達するためのギヤ(図示せず)とを有する。
加圧ローラ461は、アルミや鉄等の金属からなる円筒形状の芯金461aと、芯金461aの外周面に設けられたシリコーンゴムやシリコーンスポンジ等からなる弾性層461bと、を備えている。なお、この弾性層461bの外表面には、厚さ10〜70μmのフッ素樹脂層が形成されてもよい。また、加圧ローラ461は、加熱ローラ460に圧接され、加熱ローラ460の回転に従動して回転する。
回転方向切替手段464は、回転駆動手段462のモータの回転方向を電気的に正逆方向に切り替えることが可能に設けられている。このモータの回転方向の切り替えにより、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向は、正転方向から逆転方向へ、あるいは逆転方向から正転方向へと変更される。尚、回転方向切替手段464は、動力伝達系の経路変更等によって、上述したモータの回転方向を正逆方向に切り替えるように構成することも可能である。
ここで、上述した正転方向とは、ニップ部200に転写用紙100が搬送され、転写用紙100の表面に形成されたトナー像が転写用紙100に定着される際に、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が回転する方向(図3に示す方向A,C)を示し、逆転方向とは、正転方向と反対の方向(図3に示す方向B,D)を示すものである。定着装置46における定着動作について詳細には後述する。
分離爪463は、ポリエチレンスルフィド(PPS),ポリアミドイミド(PAI),ポリイミド(PI),ポリエーテルエーテルケトン(PEEK),四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)等の耐熱樹脂からなり、分離爪463の表面は、PFA,四フッ化エチレン樹脂(PTFE),四フッ化エチレン・六フッ化エチレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂コーティング層により被覆されることが好ましい。なお、分離爪463は、アルミ等の金属の表面に、PFA,PTFE,FEP等のフッ素樹脂コーティング層が被覆されることにより形成されても良い。
また、分離爪463は、加熱ローラ460に、常時、0.05N以上、より好ましくは0.1N以上の圧力で圧接される。なお、当該圧力は、上記範囲内で可変とすることができる。
また、分離爪463は、幅1〜10mmの先細り形状に形成され、回転支点463aを支点として回動可能に設けられている。
また、分離爪463は、加熱ローラ460に接する分離爪463の先端部分と分離爪463の回転支点463aとを結んだ線分PEと、加熱ローラ460に接する分離爪463の先端部分と加熱ローラ460の中心とを結んだ線分POとが交差する角度αが85〜105°になるように、加熱ローラ460に圧接される。
清掃ローラ465は、加圧ローラ461の表面と接触し、加圧ローラ461の回転に従動して回転する。また、清掃ローラ465の表面は、アラミド繊維や和紙などのシート状物で被覆される。なお、清掃ローラ465は、図示するローラ状に限定されるものではなく、例えば、ベルト状の回転体であってもよい。
次に、本発明の実施形態における定着動作について説明する。
まず、加熱ローラ460の温度が150〜200℃となるまで、加熱ローラ460が加熱される。そして、上記温度に加熱ローラ460が加熱された状態において、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が正転方向(矢印A,C方向)に回転することによって、未定着状態にあるトナー像が表面に形成された転写用紙100が、ニップ部200を通過する。この通過時において、転写用紙100は加熱・加圧されることにより、転写用紙100の表面に形成されたトナー像が転写用紙100に定着される。また、この通過時において、トナーが付着している転写用紙100の面は、加熱ローラ460側に向けられている。なお、本実施形態において、トナーはスチレンアクリル,ポリエステルなどの樹脂から形成される。
この定着動作時において、転写用紙100の表面に付着するトナーの接着力により、転写用紙100が、加熱ローラ460に巻き付くことが生じ得る。このような場合において、本実施形態では、分離爪463が設けられていることによって、加熱ローラ460に巻き付いた転写用紙100は、分離爪463の先端部で加熱ローラ460から剥離される。
しかしながら、例えば上記巻き付き時において、転写用紙100表面に付着しているトナーが加熱ローラ460に転移することが生じ得る。そして、この加熱ローラ460に転移したトナーは、分離爪463の先端部において堰き止められて(掻き取められて)、分離爪463の先端部に滞留し得る。
このように分離爪463の先端部にトナーが滞留した場合、当該分離爪463の先端部に滞留したトナーは、転写用紙100が分離爪463によって加熱ローラ460から剥離される際に、転写用紙100に付着して、転写用紙100に汚れを生じさせる。
これを防止するため、本実施形態では、分離爪463の先端部付近に滞留したトナーを除去する処理が実行される。この処理について図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態の画像形成装置1における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4に示したフローチャートにより示されるアルゴリズムは、画像形成装置1のメモリ2に記憶され、制御部3によって実行される。
印刷の指示が受け付けられると(ステップS1)、回転方向切替手段464は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向を正転方向に切り替えるように指示され、回転駆動手段462は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461へ正転方向の回転動力を与えるように指示される(ステップS2)。
次に、給紙トレイ45から定着装置46に至る給紙動作がスタートされて、転写用紙100が定着装置46へ搬送される(ステップS3)。
次に、定着工程が実施される(ステップS4)。この定着工程において、上述したように、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が正転方向に回転することにより、表面に未定着状態のトナー像が形成された転写用紙100がニップ部200を通過して、転写用紙100にトナー像が定着される。
次に、トナー像が定着された転写用紙100が、排紙トレイ47へ排出される(ステップS5)。
これら一連の定着処理が終了して転写用紙100が排紙トレイ47に排出されると、回転駆動手段462は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の正転方向への回転を一旦停止するように指示される(ステップS6)。
次に、定着工程が終了した状態を示すカウント値Nとして1がメモリ2に記憶される(ステップS7)。
次に、回転方向切替手段464は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転方向を逆転方向に切り替えるように指示され、回転駆動手段462は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461へ逆転方向の回転動力を与えるように指示される(ステップS8)。
この逆転方向への回転が所定時間行われると、回転駆動手段462は、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の回転を停止するように指示される(ステップS9)。
次に、メモリ2に記憶されているカウント値Nが所定値Xに達したか否かが判断される(ステップS10)。
カウント値Nが所定値Xに達していないと判断された場合(S10でNO)、メモリ2に記憶されているカウント値Nに1が加算されるとともに、1が加算されたカウント値Nがメモリ2に上書き記憶され(ステップS11)、再び、ステップS8の処理に戻る。
以降、カウント値Nが所定値Xに達するまで、ステップS8からステップS11までのルーチンが繰り返される。
そして、カウント値Nが所定値Xに達したと判断された場合(S10でYES)、図4に示す処理は終了される。
本実施形態では、上述したように、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が正転方向に回転して転写用紙100にトナー像が定着された後に、加熱ローラ460及び加圧ローラ461は逆転方向へ回転するが、この逆転方向への回転時において、加熱ローラ460及び加圧ローラ461は、回転と停止とを複数回繰り返す。この回転と停止との繰り返しにより、以下に示す作用及び効果が生じる。
まず、停止時において、分離爪463は、加熱ローラ460が停止した状態で加熱ローラ460に接触するため、分離爪463に付着したトナーと加熱ローラ460との界面には、当該トナーの粘性により接着力が生じる。そして、加熱ローラ460の回転時には、この接着力により、加熱ローラ460の回転による搬送力がトナーに伝達される。これにより、分離爪463の先端部に滞留したトナー全てが破断分離することなく効果的に除去される。これにより、転写用紙100にトナー汚れが生じることが防止される。
また、分離爪463の先端から除去されたトナーは、加熱ローラ460及び加圧ローラ461が回転することによって、分離爪463の先端から加熱ローラ460の表面へ、さらには加圧ローラ461の表面へと転移するが、本実施形態では、清掃ローラ465が設けられているために、加圧ローラ461の表面に転移したトナーは、さらに清掃ローラ465へと転移する。これにより、加熱ローラ460及び加圧ローラ461の表面にトナーが滞留することがない。このため、転写用紙100にトナー汚れが生じることが防止される。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、加熱ローラ460と加圧ローラ461とは、回転駆動手段にそれぞれ連結され、独立して回転するものとして設けられても良い。
また、分離爪463は、加熱ローラ460ではなく、加圧ローラ461に接触するように設けられてもよい。
また、上記実施の形態で示したローラ方式の加熱ローラに代えて、図5に示すようなベルト式の加熱手段466を設けても良い。
図5は、本発明の図3とは他態様の加熱手段が設けられた定着装置46Aを示す断面図である。
図5に示す定着装置46Aには、図3に示す加熱ローラ460と構造的に実質的に同一の加熱ローラ466aと、加圧ローラ461と対向するように配置される定着ローラ466bと、加熱ローラ466a及び定着ローラ466bに巻設された定着ベルト466cとを備える加熱手段466が設けられている。
定着ベルト466cは、無端のベルト状を呈し、PI等の耐熱樹脂、或いはNi等の金属から構成される。また、加熱ローラ466a及び定着ローラ466bは正逆回転可能に設けられ、定着ベルト466cは、加熱ローラ466a及び定着ローラ466bの回転に従動して、回転する。
また、本発明の定着装置は、モノクロ/カラーの複写機・プリンタ・ファックス及びこれらの複合機などの画像形成装置に適用できる。
<実施例>
次に、本発明の実施例として、分離爪に付着したトナーが除去されることの効果を確認することを目的として、図3に示す定着装置46を用いて試験を行った。
試験に用いたトナーは、コニカミノルタ社(登録商標)製のmagicolor2400シリーズに採用されている乳化重合法により生成されたトナーである。このトナーを、PI樹脂上にPFAをコーティングすることにより形成した分離爪463の先端に10mg滞留させた。ここで、10mgのトナー量とは、2g/mのトナー像が全面に形成された64g/mのA4サイズ転写用紙が、2つの長辺を通紙方向に向き合わせるように1000枚程度通紙された場合に、分離爪463の先端に滞留するトナー量に相当する。
次に、本実施例における定着装置46の動作について説明する。
図6及び図7は、本発明の実施例において、定着装置46の動作を示す図である。なお、図6及び図7は、逆転方向への回転時に加熱ローラ460に与えられる加速度がそれぞれ異なる場合を示すものである。
印刷を指示するプリント信号が画像形成装置に受け付けられた直後から、加熱ローラ460の正転方向への回転が開始されるとともに、加熱ローラ460は、100mm/sになるまで加速される。このとき、本実施例において加熱ローラ460に与えられる加速度は1000mm/sである。また、同時に、給紙トレイ45内に収容された転写用紙100が定着装置46へ搬送されるとともに、加熱ローラ460の加熱が開始される。
続いて、加熱ローラ460が、100m/sの速度で回転するとともに、180℃まで加熱された状態になったときに、転写用紙100がニップ部200へ搬送される。
続いて、転写用紙100がニップ部200を通過した後、加熱ローラ460は減速される。そして、加熱ローラ460の回転速度が0mm/sになった後、加熱ローラ460の回転方向は逆転方向に切り替えられて、加熱ローラ460は、逆転方向への回転が開始されるとともに、所定の回転速度になるまで加速される。
続いて、加熱ローラ460の回転速度が所定の速度に達した時点において、加熱ローラ460は減速される。そして、加熱ローラ460の回転速度が0mm/sになったときから所定時間、加熱ローラ460は停止される。そして所定時間が経過した後、再び、加熱ローラ460の逆転方向への回転が再開されるとともに、加熱ローラ460は、所定の速度になるまで加速される。この逆転方向への回転と停止とは、3回以上繰り返される。
この繰り返しの過程において、加熱ローラ460の回転速度の推移を示す波形は、上述したように加熱ローラ460に加減速が加えられることにより、三角波形(のこぎり刃波形)となる。
なお、便宜のために説明を省略したが、本実施例において、加熱ローラ460の回転方向の切り替えは、実施形態で述べたように回転方向切替手段464によるものであり、また、加熱ローラ460の加減速は回転駆動手段462によるものである。
以上の動作が定着装置46で実施されることにより、分離爪463の先端部に滞留したトナー全てが破断分離させずに効果的に除去されることが確認された。
また、転写用紙100がニップ部200へ搬送される際に、加熱ローラ460が、180℃よりも高い温度に加熱されている場合と、180℃よりも低い温度に加熱されている場合についても検討した。この結果、上述したトナー除去効果が発揮されるために、加熱ローラ460の加熱温度が高くなるに従って、加熱ローラ460の逆回転時において加熱ローラ460に与える加速度が大きいことが好ましく、加熱ローラ460の加熱温度が低くなるに従って、加熱ローラ460が回転と停止とを繰り返す回数が多いことが好ましいことが確認された。
本発明の実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像形成装置のプリンタ部の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における定着装置の断面図である。 本発明の実施形態の画像形成装置における処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の図3とは他態様の加熱手段が設けられた定着装置を示す断面図である。 本発明の実施例において、定着装置46の動作を示す図である。 本発明の実施例において、図6とは他態様の定着装置46の動作を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置、
46,46A 定着装置、
460 加熱ローラ、
461 加圧ローラ、
462 回転駆動手段、
463 分離爪、
464 回転方向切替手段、
465 清掃ローラ、
466 加熱手段。

Claims (5)

  1. 正逆回転可能に設けられる加熱手段と、
    前記加熱手段を加圧するために当該加熱手段と対向して配置され、正逆回転可能に設けられる加圧手段と、
    前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与える回転駆動手段と、
    前記加熱手段と前記加圧手段との少なくとも一方に接触する用紙剥離手段と、
    前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向を切り替えるための回転方向切替手段と、を有し、
    前記回転駆動手段は、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向が前記回転方向切替手段により所定の方向に切り替えられたときに、前記加熱手段及び前記加圧手段が回転と停止とを複数回繰り替えすように、前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧手段の表面に付着した付着物を除去する除去手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記回転方向切替手段は、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転が前記回転駆動手段により中止された後に、前記加熱手段及び前記加圧手段の回転方向を、前記所定の方向に切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着装置は、前記加熱手段及び前記加圧手段の正回転時において、前記加熱手段と前記加圧手段との間を転写用紙が搬送される定着装置であって、
    前記回転駆動手段は、前記加熱手段及び加圧手段の回転方向が前記回転方向切替手段により逆回転方向に切り替えられたときに、前記加熱手段及び前記加圧手段が回転と停止とを複数回繰り替えすように、前記加熱手段及び前記加圧手段に回転動力を与えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015187690A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 株式会社リコー 定着装置、および画像形成装置
JP2015191018A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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