JP2007108197A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の表示部を有し、両面に画面が形成される液晶表示装置において、装置本体の薄型化の要求を満たすとともに、コスト負担を抑制して、表示部を駆動する回路基板の電子部品搭載エリアの確保が図れる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置1は、メイン側表示部2と、サブ側表示部3と、表示部2、3を駆動するための電子部品を搭載する回路基板4とを、備える。回路基板4は、メイン側表示部接続エリア5とサブ側表示部接続エリア6とにより、表示部2、3と接続される。回路基板4は、折り曲げ部分7を有しており、折り曲げ部分7は折り曲げ部(図示せず)で、折り曲げられて、回路基板4と略平行になる。折り曲げ部分7を折り曲げることによって形成された開口部(図示せず)にはサブ側表示部3が嵌め込まれ、折り曲げ部分7には、表示部2、3を駆動するための電子部品が搭載される。
【選択図】図1
【解決手段】液晶表示装置1は、メイン側表示部2と、サブ側表示部3と、表示部2、3を駆動するための電子部品を搭載する回路基板4とを、備える。回路基板4は、メイン側表示部接続エリア5とサブ側表示部接続エリア6とにより、表示部2、3と接続される。回路基板4は、折り曲げ部分7を有しており、折り曲げ部分7は折り曲げ部(図示せず)で、折り曲げられて、回路基板4と略平行になる。折り曲げ部分7を折り曲げることによって形成された開口部(図示せず)にはサブ側表示部3が嵌め込まれ、折り曲げ部分7には、表示部2、3を駆動するための電子部品が搭載される。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)端末等の携帯情報端末機器等に用いられる液晶表示装置に関し、特に、複数の表示部を有し、両面に画面を形成する液晶表示装置の構造に関する。
近年、携帯電話やPDA端末に代表される携帯情報端末機器が広く利用されており、その表示素子として、薄型、軽量、低消費電力等の多くのメリットを有する液晶表示装置が使用されている。このような、携帯情報端末機器のうち携帯電話を例にとって見ると、最近の折り畳み式の携帯電話機においては、主として使用される画面(以下、「メイン画面」という。)と、その裏側に補助的に使用される小さな画面(以下、「サブ画面」という。)と、が配置された2画面の携帯電話機が主流となっている。
図8は、メイン画面とサブ画面が背中合わせになった状態の2画面の携帯電話機に用いられる液晶表示装置の従来例を示している。図8において、100は液晶表示装置で、101はメイン画面を形成するメイン側表示部、102はサブ画面を形成するサブ側表示部、103は表示部101、102を駆動する電子部品を搭載する回路基板を示す。メイン側表示部101及びサブ側表示部102は、折り曲げ可能な接続部104によって回路基板103に接続されている。なお、図8はメイン側表示部101及びサブ側表示部102が折り曲げられる前の状態を示しており、図中に示す破線を軸に、メイン側表示部101は矢印A方向に、サブ側表示部102は矢印B方向に折り曲げられて、両面に表示部を有する液晶表示装置が構成される。図8に示すように、このタイプの液晶表示装置100においては、メイン側表示部101及びサブ側表示部102が回路基板103を共用することが可能であるという利点を有する。
ところで、近年、携帯電話機等においては、その薄型化の要求が強く、図8のような液晶表示装置100ではその要求に十分答えているとは言えない。このため、特許文献1においては、例えば、図9に示すように、部品を搭載する回路基板103を中抜き構造とする開口部105を設け、サブ側表示部102をこの開口部105に配置し、メイン側表示部101、サブ側表示部102、及び回路基板103で構成される液晶表示装置のトータル厚みを薄く抑える技術が紹介されている。なお、図9(a)は、メイン側表示部101が接続部104で折り曲げられる前の状態を示し、図9(b)は、メイン側表示部101が接続部104で折り曲げられた状態を示している。
しかしながら、特許文献1に示すような液晶表示装置においては、メイン側表示部101及びサブ側表示部102を駆動する電子部品を搭載する回路基板103に開口部105が形成されているために、部品を搭載するためのエリアを十分に確保することが困難であり、これに伴い、回路基板103における配線の引き回しが複雑となる。また、大型の電子部品等を配置することを考えると、回路基板を多層化する必要も生じ、基板の積層化に伴うコスト上昇といった問題も生じる。
特開2003−295213号公報
以上の問題点を鑑みて、本発明は、複数の表示部を有し、両面に画面が形成される液晶表示装置において、装置本体の薄型化の要求を満たすとともに、コスト負担を抑制して、表示部を駆動する回路基板の電子部品搭載エリアの確保が図れる液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、液晶を用いて画像を表示する第1及び第2の少なくとも2つの表示部と、該表示部を駆動する電子部品を搭載する回路基板と、を備え、前記回路基板には、前記表示部のそれぞれが接続される接続部と、前記表示部のうち少なくとも1つが嵌合する1つ以上の開口部と、が設けられ、前記第1及び第2の表示部のうちのいずれか一方は前記開口部に嵌合し、前記第1及び第2の表示部の両方、又はいずれか一方が前記接続部で折り曲げられて、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが互いの表示面を反対向きとする液晶表示装置において、前記回路基板には、前記第1及び第2の表示部のうちの前記開口部に嵌合しない方の表示部と接触しない方向に折り曲げられて前記開口部を形成する折り曲げ部分が設けられ、前記折り曲げ部分には、前記電子部品が搭載されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記折り曲げ部分は1つの領域から成り、少なくとも1箇所の折り曲げ部で折り曲げられることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記折り曲げ部分は複数の領域から成り、それぞれ少なくとも1箇所の折り曲げ部で折り曲げられることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記折り曲げ部分は、折り曲げられた際に前記回路基板からはみ出さないことを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記折り曲げ部分と前記回路基板との対向する面には、それぞれ接続端子部が設けられ、前記折り曲げ部分と前記回路基板とに搭載される前記電子部品は、前記接続端子部によって電気的に接続されることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、装置本体の薄型化を考慮して、回路基板に開口部を有する液晶表示装置において、従来は開口部を形成するために切り取られていた部分を折り曲げ部分として残し、その部分にも表示部を駆動するための電子部品を搭載する構造としているために、電子部品を搭載するエリアを十分確保することが可能となる。また、本発明の折り曲げ部分は、従来は廃棄されていた部分であり、本発明はこの部分を有効活用する構造であるため、本発明の装置作製にあたって、コストの上昇とはならず、更にはコストの低減も可能である。
また、本発明の第2及び第3の構成によれば、上記第1の構成の液晶表示装置において、折り曲げ部分の折り曲げ形状及びそのサイズを回路基板に搭載される電子部品の状況に応じて、種々の形態とすることが可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1から第3のいずれかの構成の液晶表示装置において、回路基板の折り曲げた部分が回路基板からはみ出ないように構成されているために、液晶表示装置全体のサイズを大型化せずに済む。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1から第4のいずれかの構成の液晶表示装置において、回路基板上に部分的に積層構造と同様の効果を有する構造が形成されるために、回路基板における配線の引き回しも容易となり、別途多層化する必要がなくなる。このため、回路基板にかかるコストを低減することが可能となる。
以下に本発明の実施形態を、2画面の携帯電話機に用いられる液晶表示装置を一例として図面を用いて説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。また、図面中の各部材の大きさや厚みは理解を容易にする目的のためのものであり、実際の寸法と異なる。
図1は、第1実施形態の液晶表示装置の構成を示す概略平面図であって、ここでは、最終的に、複数ある折り曲げ部で折り曲げることによって組み上げられる液晶表示装置について、折り曲げ部での折り曲げを行う前の状態を示している。図1において、1は液晶表示装置で、この液晶表示装置1には、発信及び着信の表示、時計表示、その他、携帯電話機の備える様々なモードの設定等を行うための画面を表示するメイン画面を有するメイン側表示部2と、メイン画面とは反対側の面に、例えば、バッテリーマーク、アンテナマーク、着信表示マーク等のアイコンや時計等を表示するサブ画面を有するサブ側表示部3とが、備えられる。
メイン側表示部2とサブ側表示部3とは、それぞれ図示しない液晶表示素子、導光板、反射板等によって構成される。また、メイン側表示部2とサブ側表示部3とは、それぞれ、回路基板4に設けられるメイン側表示部接続エリア5、サブ側表示部接続エリア6の部分で回路基板4と接続されている。メイン側表示部2とサブ側表示部3とは、それぞれ、メイン側表示部接続エリア5及びサブ側表示部接続エリア6の折り曲げ部5a、6aで折り曲げられて、略平行の位置関係となる。
回路基板4には、メイン側液晶表示部2とサブ側液晶表示部3に備えられる液晶の駆動等を行えるように、図示しない各種の電子部品が搭載される。この回路基板4は一部が折り曲げられる構成であるために、折り曲げが可能となるようにフレキシブルプリント基板で形成されている。なお、第1実施形態においては、回路基板4にフレキシブルプリント基板を用いているが、これに限られる趣旨ではなく、例えば、折り曲げを必要とする部分についてのみ、ポリイミド等の軟質の素材で構成し、その他の部分については硬質の素材で構成する、いわゆるリジッドフレキを用いても構わない。
第1実施形態の回路基板4においては、図1に示すように回路基板4の一部に、矩形状の折り曲げ部分7が設けられている。図2は、第1実施形態の回路基板4に設けられる折り曲げ部分7の構成を説明するための概略平面図で、図2(a)は、折り曲げ部分7が折り曲げられる前の状態を示し、図2(b)は、折り曲げ部分7が折り曲げられた状態を示している。図2(a)に示すように、折り曲げ部分7は、図中に破線で示す折り曲げ部7aで折り曲げ可能とされている。
折り曲げ部分7が、折り曲げ部7aで折り曲げられた後には、図2(b)に示すように回路基板4には開口部8が形成されることになるが、この開口部8には、折り曲げ部6aで回路基板4側に折り曲げられたサブ側表示部3が、嵌め込まれるようになっている。このため、折り曲げ部分7のサイズは、サブ側表示部3のサイズによって決められる。
図3は、第1実施形態の液晶表示装置1の構成を示す概略断面図で、図1における折り曲げ部5a、6aでメイン側表示部2とサブ側表示部3とを、更に図2における折り曲げ部7aで折り曲げ部分7を、それぞれ所定の方向に折り曲げて装置を組み上げた後の液晶表示装置を示している。また、図4は第1実施形態の液晶表示装置1との比較のための図で、第1実施形態における折り曲げ部分7が設けられず、回路基板4の一部をくり貫くことによって開口部8を設ける構成とした従来の液晶表示装置の概略断面図である。
図3の示すように、メイン側表示部2は矢印Cの方向に、サブ側表示部3は矢印Dの方向に、それぞれ折り曲げられて、それぞれの表示面2a、3aが互いに反対方向に向くように構成されている。そして、サブ側表示部3は、回路基板4に設けられる開口部8に嵌め込まれる構成となっているために、サブ側表示部3が回路基板の上に配置されず、液晶表示装置1のトータルの厚みが薄くなるように設けられている。
折り曲げ部分7は、図3に矢印Eで示す方向に折り曲げられ、回路基板4と略平行となっている。なお、折り曲げた後の折り曲げ部分7は、メイン側表示部2と接触しない方向に折り曲げられている。そして、この折り曲げ部分7の折り曲げられた後に回路基板4と対向する面には、メイン側表示部2及びサブ側表示部3の液晶等を駆動する電子部品の一部が搭載されている。すなわち、図4に示す従来の液晶表示装置に比べて、この折り曲げ部分7が設けられることにより、電子部品の搭載エリアが拡張された構成になっている。また、図4に示す従来の構成の場合、第1実施形態の折り曲げ部分7に相当する部分は廃棄されていたため、この部分を利用することによって、コストの抑制が図れる。
なお、第1実施形態においては、メイン側表示部2及びサブ側表示部3を駆動する電子部品を折り曲げ部分7が折り曲げられた後に回路基板4に対向する側の面に搭載する構成としているが、これに限定される趣旨ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で変更可能である。すなわち、例えば、本実施形態の場合の裏面側にメイン側表示部2等を駆動する電子部品を搭載する構成等としても構わない。
また、第1実施形態においては、回路基板4上に開口部8を形成する折り曲げ部分7の構成について、1つの矩形状の領域を1箇所の折り曲げ部7aで折り曲げて形成する構成としているが、これに限られず、種々の変形が可能である。すなわち、例えば、以下に説明する図5、図6における構成等にすることが可能である。ここで、図5及び図6は、第1実施形態の液晶表示装置1の変形例を示すために回路基板4の構成についてのみ示した概略平面図である。そして、図5(a)及び図6(a)は、折り曲げ部分7が折り曲げられる前の状態を示しており、図5(b)、図6(b)及び図6(c)は、折り曲げ部分7が折り曲げられた状態を示している。
図5に示す構成の液晶表示装置においては、図5(a)に示すように回路基板4に矩形状の折り曲げ部分7が隣同士に並んで2領域設けられており、そのそれぞれについて、図5(b)に示すように、1箇所の折り曲げ部7bで折り曲げられて、図の上方向と下方向に折り返されるように構成されている。そして、折り曲げられて形成された開口部8には、サブ側表示部3(図1参照)が嵌め込まれるようになっている。
図6に示す構成の液晶表示装置においては、回路基板4に設けられる1つの折り曲げ部分7(図6(a)参照)が、複数箇所で折り曲げられて、開口部8を形成する場合について示している。すなわち、折り曲げ部分7は、まず、折り曲げ部7cで折り曲げられ(図6(b)の状態)、更に折り曲げ部7dで折り曲げることによって開口部8を形成する。
そして、図5、図6に示す構成の液晶表示装置についても、第1実施形態の場合と同様に、メイン側表示部2及びサブ側表示部3(いずれも図1参照)を駆動する電子部品の搭載エリアが拡大し、また、回路基板4のうち、廃棄していた部分を有効利用することが可能となる。なお、以上に示した第1実施形態及びその変形例では、折り曲げ部分7は、折り曲げられた際に、回路基板4からはみ出さないように構成されているが、必ずしも、それに限定される趣旨ではなく、折り曲げられた際に、折り曲げ部分7が回路基板4からはみ出すような構成でも構わない。ただし、この場合、液晶表示装置1全体の大きさが必要以上に大きくなる可能性があり、折り曲げ部分7は折り曲げられた状態で回路基板4からはみ出さないのが好ましい。
次に、本発明の液晶表示装置の第2実施形態について説明する。なお、説明にあたって、第1実施形態の液晶表示装置1と重複する部分については同一の符号を付し、特に必要がない場合はその説明を省略する。図7は、第2実施形態の液晶表示装置1における回路基板4の構成を示す概略平面図である。図7(a)は、折り曲げ部分7が折り曲げられる前の状態で、図7(b)は、折り曲げ部分7が折り曲げられた状態を示している。図7に示すように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、回路基板4に設けられる折り曲げ部分7は、図7(a)に示すように矩形状の1つの領域であり、折り曲げ部分7が折り曲げ部7aで折り曲げられた後は、図7(b)に示すように、折り曲げ部分7と回路基板4とは、略平行の位置関係となる。
図7(a)に示すように、回路基板4と折り曲げ部分7とには、それぞれ折り曲げる前の状態で同一の面に、接続端子部9a、9bが設けられている。この接続端子部9a、9bは、折り曲げ部分7を折り曲げ部7aで折り曲げた時に、折り曲げ部分7側に設けられた接続端子部9bと、回路基板4側に設けられた接続端子部9aとが、互いに重なり合って接触するように配置されている(図7(b)の状態。接続端子部9a、9bは実際には見えないので点線で表している。)。なお、接続端子部9a、9bの回路基板4及び折り曲げ部分7への実装は、はんだ、異方性導電膜(AFC)、金属接合などを用いて行われる。
従って、回路基板4に搭載される電子部品と折る曲げ部分7に搭載される電子部品とは電気的に接続されることになるため、回路基板4及び折り曲げ部分7に、メイン側表示部2及びサブ側表示部3(いずれも図1参照)を駆動する電子部品が搭載される第2実施形態の液晶表示装置1は、折り曲げ部分7を折り返した部分において、積層構造と同様の効果を得ることが可能となる。すなわち、基板の配線の引き回しを容易にすること等が可能となり、従来のように、回路基板4の多層化を行う必要がなくなる。このため、従来、廃棄していた領域(折り曲げ部分7)を有効利用することにより、回路基板4についてコストダウンも可能となる。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態の液晶表示装置1の構成について、接続端子部9a、9bを設ける構成としているが、この構成に限られる趣旨ではなく、例えば、上述した、図5又は図6に示す液晶表示装置等についても、もちろん、接続端子部を設けることが可能である。
以上の本実施形態においては、メイン側表示部2、サブ側表示部3、回路基板4、折り曲げ部分7を矩形状としているが、これに限られる趣旨ではなく種々の変形が可能である。例えば、各部分について円形状等としても構わない。また、本実施形態では、表示部をメイン側表示部2とサブ側表示部3との2つとしているが、表示部の数は2つに限定される趣旨ではなく、例えば、メイン側表示部を1つ、サブ側表示部を2つとする等、表示部を2つより多くしても構わない。この場合、例えば、サブ側表示部の増加に応じて折り曲げ部分7の数を増やしても構わない。
また、本実施形態の液晶表示装置においては、折り曲げ部分7を折り曲げ部7aで折り曲げて形成する開口部8について、回路基板4の内部を中抜きにして形成する構成としているが、回路基板4の端部側から切り込みを入れて、その部分を折り曲げ部分7として折り曲げ、折り曲げられた後に形成される部分を開口部8とする構成としても構わず、開口部8にはそのような形態も含む。更に、以上の本実施形態においては、サブ側表示部3を折り曲げて開口部8に嵌め込む構成としているが、これに限らず、上述の特許文献1に示したように、サブ側表示部3を折り曲げない構成の液晶表示装置等としても構わない。
その他、本実施形態では、携帯電話機に用いられる液晶表示装置について述べたが、その他の携帯情報端末機器等に用いられる液晶表示装置についても、本発明が適用可能であるのは言うまでもない。
本発明は、液晶を用いて画像を表示する第1及び第2の少なくとも2つの表示部と、表示部を駆動する電子部品を搭載する回路基板と、を備え、回路基板には、表示部のそれぞれが接続される接続部と、表示部のうちの少なくとも1つが嵌合する1つ以上の開口部と、が設けられ、第1及び第2の表示部のうちのいずれか一方は開口部に嵌合し、第1及び第2の表示部の両方、又はいずれか一方が接続部で折り曲げられて、第1の表示部と第2の表示部とが互いの表示面を反対向きとする液晶表示装置において、回路基板には、第1及び第2の表示部のうちの開口部に嵌合しない方の表示部と接触しない方向に折り曲げられて開口部を形成する折り曲げ部分が設けられ、折り曲げ部分には、電子部品が搭載されることとする。
このため、装置本体の薄型化を考慮して、回路基板に開口部を有する液晶表示装置において、従来は開口部を作製するために切り取られていた部分を折り曲げ部分として残し、その部分にも表示部を駆動するための電子部品を搭載する構造となり、電子部品を搭載するエリアを十分確保することが可能となる。また、本発明の折り曲げ部分は、従来は廃棄されていた部分であり、本発明はこの部分を有効活用する構造であるため、本発明の装置作製にあたって、コストの上昇とはならず、更にはコストの低減も可能となる。
また、本発明の液晶表示装置においては、折り曲げ部分は、1つ又は複数の領域から成り、折り曲げ部分を形成する領域は、少なくとも1箇所以上の折り曲げ部で折り曲げられるように形成できる。このため、回路基板に搭載される電子部品の状況に応じて、折り曲げ部分の形状及びサイズを種々の形態とすることが可能となる。
また、本発明の液晶表示装置は、折り曲げ部分が、折り曲げられた際に回路基板からはみ出さないように構成することが可能であるために、液晶表示装置全体のサイズが大型化せずに済む。
更に、本発明の液晶表示装置は、折り曲げ部分と回路基板との対向する面に、それぞれ接続端子部が設けられ、折り曲げ部分と回路基板とに搭載される電子部品は、接続端子部によって接続されるように構成できるため、回路基板上に部分的に積層構造と同様の効果を有する構造が形成される。従って、回路基板における配線の引き回しも容易となり、別途多層化する必要がなくなり、回路基板にかかるコストを低減することが可能となる。
1 液晶表示装置
2 メイン側表示部(第1の表示部又は第2の表示部)
3 サブ側表示部 (第1の表示部又は第2の表示部)
2a、3a 表示面
4 回路基板
7 折り曲げ部分
7a、7b、7c、7d 折り曲げ部
8 開口部
9a、9b 接続端子部
2 メイン側表示部(第1の表示部又は第2の表示部)
3 サブ側表示部 (第1の表示部又は第2の表示部)
2a、3a 表示面
4 回路基板
7 折り曲げ部分
7a、7b、7c、7d 折り曲げ部
8 開口部
9a、9b 接続端子部
Claims (5)
- 液晶を用いて画像を表示する第1及び第2の少なくとも2つの表示部と、該表示部を駆動する電子部品を搭載する回路基板と、を備え、
前記回路基板には、前記表示部のそれぞれが接続される接続部と、前記表示部のうち少なくとも1つが嵌合する1つ以上の開口部と、が設けられ、
前記第1及び第2の表示部のうちのいずれか一方は前記開口部に嵌合し、
前記第1及び第2の表示部の両方、又はいずれか一方が前記接続部で折り曲げられて、前記第1の表示部と前記第2の表示部とが互いの表示面を反対向きとする液晶表示装置において、
前記回路基板には、前記第1及び第2の表示部のうちの前記開口部に嵌合しない方の表示部と接触しない方向に折り曲げられて前記開口部を形成する折り曲げ部分が設けられ、
前記折り曲げ部分には、前記電子部品が搭載されることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記折り曲げ部分は一つの領域から成り、少なくとも1箇所の折り曲げ部で折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記折り曲げ部分は複数の領域から成り、それぞれ少なくとも1箇所の折り曲げ部で折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記折り曲げ部分は、折り曲げられた際に前記回路基板からはみ出さないことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記折り曲げ部分と前記回路基板との対向する面には、それぞれ接続端子部が設けられ、前記折り曲げ部分と前記回路基板とに搭載される前記電子部品は、前記接続端子部によって電気的に接続されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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