JP2007107414A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子スロットルバルブを用いてエンジン回転速度を制御する鞍乗型車両において、燃料タンクから発生する蒸発燃料をエンジンに吸入させる際に、スロットルバルブの位置変化による蒸発燃料の予測外吸入を抑止または制御する。
【解決手段】蒸発燃料パージ装置70は、燃料タンク33内の蒸発燃料を排出する蒸発燃料通路71と、蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスタ72と、蒸発燃料を吸気通路9内に供給するパージ管73とを備えている。蒸発燃料通路71の一端は燃料タンク33の上部に接続されており、他端はキャニスタ72に接続されている。パージ管73の上流端はキャニスタ72に接続されており、下流端は吸気通路9の長手方向において、全閉時のスロットバルブ11の上流端よりも上流側であり、全開時のスロットルバルブ11の上流端の位置よりも下流側に位置している。パージ管73にはパージ管73を開閉する開閉装置75が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両(例えば、自動二輪車)に関し、特に、燃料タンク内の蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージする蒸発燃料パージ装置を備えた鞍乗型車両に関する。
燃料タンク内で蒸発した蒸発燃料を吸気系に供給し、通常の供給燃料と共に燃焼させる蒸発燃料パージ装置を備えた鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。通常、鞍乗型車両は、吸気通路内で開閉するスロットルバルブを備え、該スロットルバルブの開閉によってエンジンへの吸気量を調整する。上記蒸発燃料パージ装置は、燃料タンク内の蒸発燃料を、吸気通路の上記スロットルバルブより上流側部分に供給するように構成されている。具体的には、上記蒸発燃料パージ装置は、燃料タンク内の蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスタと、燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに導くエバポ通路と、キャニスタに一時的に捕集された蒸発燃料を吸気通路のスロットルバルブより上流側にパージするパージ通路と、を備えている。
上述の鞍乗型車両では、スロットルバルブを開くと、吸気通路内に空気が流れ、スロットルバルブの上流側に吸入負圧が生じる。この吸入負圧により、キャニスタに一時的に捕集された蒸発燃料は、パージ通路を介して吸気通路内に吸入される。一方、スロットルバルブを閉じると、吸気通路内の空気はスロットルバルブ付近で滞留し、吸入負圧が発生しないため、蒸発燃料は吸気通路に吸入されない。
ところで、蒸発燃料はエンジンの高負荷運転時に吸入され、アイドリング時等を含む低負荷運転時には吸入されないことが望ましい。アイドリング時等に蒸発燃料が吸入されると、空燃比が所定の目標値から大きくずれてしまうおそれがあり、アイドリング運転の持続が困難になる場合があるからである。
実開昭60−45859号公報
しかし、スロットルバルブとして、電子スロットルバルブを用いてエンジン回転速度を制御する鞍乗型車両では、スロットルバルブの位置(開度)がエンジンの運転条件等により自動的に変化してしまう。そのため、上述したように蒸発燃料を吸入させたくない低負荷運転時であっても、スロットルバルブが開かれ、蒸発燃料が吸入されてしまうことがある。したがって、電子スロットルバルブを備えた鞍乗型車両に蒸発燃料パージ装置を設けると、アイドリング時等を含む低負荷運転時に空燃比の安定化を図ることが困難であり、低負荷運転時に適した所定のエンジン回転速度を持続できず、エンジン回転速度を安定化できないという問題が生じていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子スロットルバルブを用いてエンジン回転速度を制御する鞍乗型車両において、燃料タンクから発生する蒸発燃料をエンジンに吸入させる際に、スロットルバルブの位置変化による蒸発燃料の予測外吸入を抑止または制御することにある。
本発明に係る鞍乗型車両は、燃焼室を有するエンジンと、前記燃焼室へ燃料および空気からなる混合気を案内する吸気通路と、燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記吸気通路内に設けられ、前記燃焼室への吸気量を調整するスロットルバルブと、前記吸気通路に接続され、前記燃料タンク内の蒸発燃料を前記吸気通路内に導入する蒸発燃料導入口が形成された蒸発燃料流路と、前記蒸発燃料流路を開閉する開閉装置と、前記スロットルバルブおよび前記開閉装置を制御する制御装置と、を備え、前記蒸発燃料導入口の前記吸気通路の流路方向に関する位置は、全閉状態のときの前記スロットルバルブの上流端と全開状態のときの前記スロットルバルブの上流端との間であるものである。
本発明に係る鞍乗型車両では、吸気通路のスロットルバルブ近傍に蒸発燃料流路が接続されている。つまり、蒸発燃料流路は、スロットルバルブの開閉によって吸気通路内に生じる吸入負圧が大きくなる箇所に接続されている。そのため、スロットルバルブの開度が僅かであっても、蒸発燃料を効率よく吸気通路に吸入することが可能となる。
ところで、本発明に係る鞍乗型車両では、スロットルバルブは制御装置によって制御され、エンジンの低負荷運転時であっても自動的に開閉制御される。そのため、蒸発燃料を吸入させたくない低負荷運転時に、スロットルバルブが開いてしまうことがある。
しかし、本発明に係る鞍乗型車両では、蒸発燃料流路に開閉装置が設けられている。そのため、開閉装置を開閉制御(なお、ここでの開閉制御とは、蒸発燃料流路を単に開閉する制御であってもよく、開閉装置の開度を調整する制御であってもよい。)ことにより、蒸発燃料が吸気通路に吸入されるタイミングを調節することができる。したがって、スロットルバルブのスロットル位置が自動的に変化した場合に、予測外に蒸発燃料が吸気通路内に吸入されるのを抑止または制御することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、自動的に制御されるスロットルバルブ(例えば電子スロットルバルブ等)を用いてエンジン回転速度を制御する鞍乗型車両において、燃料タンクから発生する蒸発燃料をエンジンに吸入させる際に、スロットルバルブの位置変化による蒸発燃料の予測外吸入を抑止または制御することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、自動二輪車1は、空気を取り入れる空気取入口2と、エアクリーナ5と、エンジン13と、マフラー17とを備えている。空気取入口2とエアクリーナ5とは、吸気ダクト3を介して接続されている。エアクリーナ5とエンジン13の燃焼室13c(図2参照)とは、吸気通路9を介して接続されている。上記燃焼室13cとマフラー17とは、排気通路15を介して接続されている(図2参照)。エンジン13は並列4気筒エンジンであり、吸気通路9は車幅方向(図1の紙面表裏方向)に沿って4つ設けられている。
図2は、本実施形態に係る自動二輪車1のエンジン13およびエンジン関連機器の構成を示す模式図である。図2に示すように、吸気通路9の上流側端部はエアクリーナ5に接続され、下流側端部はエンジン13の燃焼室13cに接続されている。吸気通路9の一部には、内径が小さくなったベンチュリ部10が形成されている。ベンチュリ部10の下流側の吸気通路9内には、後述する制御装置30により開閉制御されるスロットルバルブ11が設けられている。また、ベンチュリ部10には、燃料供給装置8が設けられている。燃料供給装置8は、摺動することによって吸気通路9内を進退するベンチュリーピストン21を備えている。吸気通路9の一部には、ベンチュリーピストン21の先端部を受けるフロートチャンバ32が形成されている。
フロートチャンバ32は、燃料タンク33と燃料パイプ34を介して接続されており、燃料タンク33より燃料(液体)が供給される。また、燃料タンク33と吸気通路9のスロットルバルブ11の上流側(図2の右側)かつスロットルバルブ11の近傍部分との間には、燃料タンク33内の蒸発燃料を吸気通路9内に供給する蒸発燃料パージ装置70が設けられている。
図3は、図2の燃料供給装置8、および、スロットバルブ11付近を拡大して示した図である。以下、燃料供給装置8を構成する各部について詳述する。
ベンチュリーピストン21は吸気通路9の側壁を貫通し、その上端部は薄いゴム状の膜からなるダイヤフラム22に固定されている。ダイヤフラム22は、ベンチュリーピストン21の上方を覆うカバー部材23に取り付けられている。ダイヤフラム22とカバー部材23とにより、ベンチュリーピストン21の上部にはサクションチャンバー27が形成されている。
ベンチュリーピストン21の内部には、上端部がカバー部材23に固定されたスプリング24が設けられている。ベンチュリーピストン21は、このスプリング24によって下方に押しつけられている。また、ベンチュリーピストン21の下端部にはサクションホール26が設けられており、ベンチュリーピストン21の内部と吸気通路9とを連通している。そのため、後に詳述するスロットルバルブ11を開いて吸気通路9内の空気量が増え、吸気通路9内の負圧が増すと、サクションホール26からベンチュリーピストン21内部の空気が吸気通路9へ流れる。これにより、サクションチャンバー27にも負圧が生じ、この負圧による力がスプリング24による下向きの力に勝ると、ベンチュリーピストン21が上方へ引き上げられることとなる。このようにして、ベンチュリーピストン21は、吸気通路9内の空気量により、吸気方向に直交する方向に摺動する。
また、ベンチュリーピストン21の下端部にはジェットニードル25が設けられている。ジェットニードル25は、吸気通路9のフロートチャンバ32に覆われた側壁部分に形成されたニードルジェット28に差し込まれている。フロートチャンバ32には、燃料タンク33より燃料(液体)が供給され、図示しないフロートバルブによって燃料の液面が一定に保持されるようになっている。ニードルジェット28の下端部は、フロートチャンバ32内の燃料(液体)中に浸るように設置されている。ジェットニードル25は、上述したベンチュリーピストン21の伸縮動に伴って、ニードルジェット28内を進退する。これにより、ニードルジェット28内の隙間の大きさが変化し、フロートチャンバ32内の燃料(液体)の吸気通路9への吸い出し量がコントロールされる。
以下、スロットルバルブ11について図4を参照しながら詳述する。
スロットルバルブ11は、バタフライ式のスロットルバルブであり、弁軸18に固定されている。弁軸18には電動モータ60が接続されており、スロットルバルブ11は当該弁軸18を介して電動モータ60によって駆動される。電動モータ60は、駆動ギア65を介して弁軸18に接続されている。また、電動モータ60は、制御部(ECU)30と電気的に接続されている。
弁軸18の右側の端部18aには、スロットルバルブ11の開度を検出するスロットル開度センサ40が設けられている。スロットル開度センサ40は、制御部(ECU)30と電気的に接続されている。
一方、弁軸18の左側の端部18bには、機械式スロットルバルブ機構(以下、「ガード機構」と称する)50が設けられている。ガード機構50は、電動モータ60による駆動が停止した場合であっても、スロットルグリップ61の操作に連動してスロットルバルブ11を駆動することを可能にする機構である。
ガード機構50は、スロットルグリップ61に連結されたスロットルケーブル62が係合されるプーリ52と、プーリ52の回動と連動して回動するレバープーリ55とから構成されている。レバープーリ55には、スロットルバルブ11の弁軸18から延びた突起部18cに接触可能な切欠き部54が形成されている。図4に示した例では、切欠き部54は、突起部18cの幅が占める角度よりも広い角度にて略扇状に開口している。そして、レバープーリ55が回動すると、略扇状に開口した切欠き部54の端面が突起部18cと接触する。
また、ガード機構50には、アクセルの開度を検出するアクセル開度センサ41が設けられている。アクセル開度センサ41は、制御部(ECU)30に電気的に接続されている。
制御部(ECU)30には、スロットル開度センサ40やアクセル開度センサ41の他、エンジン13の回転数を検出するためのクランク角検出センサ42や、エンジン13の冷却水の水温を検出する水温センサ43や、車速を検出する車速センサ44等の各種センサが接続されている。制御部(ECU)30は、これらのセンサからの情報に基づき、電動モータ60の駆動量を決定し、駆動制御する。
上述したように、吸気通路9のスロットルバルブ11の上流側近傍部分と、燃料タンク33との間には蒸発燃料パージ装置70が設けられている(図2参照)。以下、蒸発燃料パージ装置70について説明する。
図2に示すように、蒸発燃料パージ装置70は、燃料タンク33内の蒸発燃料を燃料タンク33内から排出する蒸発燃料通路71と、燃料タンク33内の蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスタ72と、蒸発燃料を吸気通路9内に供給するパージ管73とを備えている。蒸発燃料通路71の一端は燃料タンク33の上部に接続されており、他端はキャニスタ72に接続されている。
パージ管73の上流端はキャニスタ72に接続されており、下流端は吸気通路9のベンチュリ部10よりも下流側で、スロットルバルブ11の下流側端部よりも上流側に接続されている。また、パージ管73の上記下流端は、スロットルバルブ11の近傍に接続されており、吸気通路9に臨む蒸発燃料導入口73aを形成している。以下、図5(a),(b)に基づき、パージ管73の吸気通路9の長手方向における取り付け位置を詳述する。なお、図5(a),(b)において、吸気通路9には矢印で示す向きに空気が吸入され、図5(a),(b)の右側を上流側、左側を下流側と称する。
図5(a)に示すように、パージ管73の下流端(蒸発燃料導入口73a)は、全閉時のスロットバルブ11の上流端11c(ここでは、弁軸18の上流端と等しい)よりも上流側に位置している。また、図5(b)に示すように、パージ管73の下流端(蒸発燃料導入口73a)は、全開時のスロットルバルブ11の上流端11cよりも下流側に位置している。このように、パージ管73はスロットルバルブ11の上流側近傍に取り付けられており、スロットバルブ11の開度が僅かでも蒸発燃料が効率よく吸入されるように取り付けられている。
また、図2および図3に示すように、パージ管73には開閉装置75が設けられている。開閉装置75は、パージ管73を開閉し、蒸発燃料の吸気通路9への吸入を許容または抑止する。開閉装置75は、制御部(ECU)30に接続されており、制御部(ECU)30によって開閉制御される。開閉装置75の具体的構成は何ら限定されず、例えば、電磁弁、開度調整自在な電動弁等であってもよい。
次に、燃料および蒸発燃料の吸入動作について説明する。
吸気通路9内では、スロットルバルブ11が電動モータ60によって駆動され、開閉動作を行う。電動モータ60は、制御部(ECU)30によって駆動制御される。なお、制御部(ECU)30には、スロットル開度センサ40、アクセル開度センサ41、クランク角検出センサ42、水温センサ43、車速センサ44等より検出信号が送られてくる。この信号に基づき、制御部(ECU)30は、電動モータ60の駆動量を決定し、駆動制御する。これにより、スロットルバルブ11は、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転速度、車速等、複数の検出値に基づき開閉制御され、エンジン13の運転条件等により自動的に位置が変化する。
スロットルバルブ11が開くと、吸気通路9内をエンジン13の燃焼室13cに向かって空気が流れる。この空気の流れによって吸気通路9内には負圧が発生し、この負圧によってフロートチャンバ32内の燃料(液体)が吸気通路9内に吸入される。具体的には、スロットルバルブ11の開度が大きい場合、吸気通路9内を多量の空気が通過する。そのため、吸気通路9内には大きな負圧が発生し、フロートチャンバ32内の燃料(液体)は、多量に吸気通路9内に吸い出される。一方、スロットルバルブ11の開度が小さい場合、吸気通路9内を通過する吸入空気量が少なくなる。そのため、吸気通路9内に発生する負圧は小さく、フロートチャンバ32から吸気通路9内への燃料(液体)の供給量は減少する。
一方、燃料の蒸発により燃料タンク33内の圧力が高まると、蒸発燃料は燃料タンク33から蒸発燃料通路71を経てキャニスタ72に入り込む。キャニスタ72内には、活性炭等の吸着剤が充填されており、蒸発燃料はこれらに吸着して一時的に捕集される(図2参照)。
また、上述のフロートチャンバ32内の燃料(液体)と同様に、吸気通路9内の負圧により、蒸発燃料パージ装置70からは蒸発燃料が吸気通路9内に供給される。具体的には、吸気通路9内に発生した負圧により、キャニスタ72に一時的に捕集されていた蒸発燃料がパージ管73を介して吸気通路9内に吸引されることとなる。蒸発燃料は、吸気通路9内に発生した負圧が大きくなる程、吸気通路9内に多量にパージされる。そのため、蒸発燃料の供給量はスロットルバルブ11の開度が大きくなる程多くなり、スロットルバルブ11の開度が小さい場合には少なくなる。
ところで、蒸発燃料はエンジン13の高負荷運転時に吸入され、アイドリング時等を含む低負荷運転時には吸入されないことが望ましい。アイドリング時等を含むエンジン13の低負荷運転時においては、吸入空気量が少なく、フロートチャンバ32内から吸入される燃料(液体)も少なくなるように設定されている。このような状況下において蒸発燃料が吸入されると、空燃比が所定の目標値から大きくずれてしまうおそれがあり、アイドリング運転の持続が困難になるからである。なお、ここでアイドリングとは、スロットルグリップ61を全閉にした状態を指す。
しかし、本実施形態に係るパージ管73は、吸気通路9内のスロットルバルブ11の近傍に接続されており、蒸発燃料が吸入されやすい位置に設けられている。また、スロットルバルブ11は、アイドリング時等の低負荷運転時には、制御装置(CPU)30によって、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転速度、冷却水温度、車速等、種々の検出値に基づき、エンジン回転速度が所定速度となるように開閉制御される。そのため、スロットルバルブ11の位置はエンジン13の運転条件等により自動的に変化し、アイドリング時を含む低負荷運転時であっても自動的に開いてしまい、蒸発燃料が吸入されてしまうことがある。例えば、エンジン13の暖機の際には、低負荷時ではあるもののスロットルバルブ11が比較的大きく開いてしまい、蒸発燃料が吸入されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態に係る蒸発燃料パージ装置70においては、アイドリング時を含む低負荷運転時(例えば、エンジン13の負荷が所定値以下になった場合)には、制御装置(CPU)30によってパージ管73に設けた開閉装置75を閉じることとしている。これにより、アイドリング時等を含む低負荷運転時には、蒸発燃料は吸気通路9内に吸入されなくなり、燃料(液体)のみが供給されることとなる。
また、制御装置(CPU)30は、スロットル開度、車速、エンジン回転速度等の検出値に基づき、現時点の運転領域を判別し、判別した運転領域に応じて開閉装置75の開度を所定の開度に調整する。開閉装置75の開度は、高負荷運転時に大きく、低負荷運転に近づく程小さくなるように予め設定されており、制御装置(CPU)30に記憶されている。
以上のように本実施形態に係る自動二輪車1では、吸気通路9内のスロットルバルブ11近傍にパージ管73が接続されている。つまり、パージ管73は、スロットルバルブ11の開閉によって吸気通路9内に生じる吸入負圧の大きくなる箇所に接続されている。そのため、蒸発燃料を効率よく吸気通路9内に吸入することが可能となる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1では、パージ管73に開閉装置75が設けられている。そのため、開閉装置75を開閉制御(なお、ここでの開閉制御とは、パージ管73の流路を単に開閉する制御であってもよく、開閉装置75の開度を調整する制御であってもよい。)することにより、蒸発燃料が吸気通路9内に吸入されるタイミングを調節することができる。したがって、低負荷運転時のエンジン回転速度を所定の速度に維持するため、自動的に開閉制御されるスロットルバルブ11を備えた本実施形態に係る自動二輪車1において、予測外に蒸発燃料が吸気通路9内に吸入されるのを抑止または制御することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1の制御装置(CPU)30は、アイドリング時を含む低負荷運転時には、パージ管73に設けた開閉装置75を閉じることとしている。これにより、アイドリング時等を含む低負荷運転時には、蒸発燃料は吸気通路9内に吸入されなくなり、燃料(液体)のみが供給されることとなる。したがって、低負荷運転時において蒸発燃料の予測外吸入を防止することができ、予め設定された燃料供給量に蒸発燃料が足されて目標とする空燃比から大きくずれることなく、空燃比を安定させることが容易となる。
また、本実施形態では、アイドリング時には、スロットルバルブ11はエンジン回転速度が所定の速度となるように制御され、パージ管73の開閉装置75は閉じられる。その結果、空燃比を安定させることができるため、アイドリングに適したエンジン回転速度を容易に持続することができる。したがって、従来困難であったアイドリング時におけるエンジン回転速度の安定化を図ることが可能となる。
なお、本発明は自動二輪車に限らず他の車両にも適用することができる。例えば、自動二輪車以外に、四輪バギー等のATV(All Terrain Vehicle(全地形型車両))や、スノーモービルを含む、いわゆる鞍乗型車両に適用することができ、これらにおいても上記効果が得られる。
以上説明したように、本発明は、燃料タンク内の蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージする蒸発燃料パージ装置を備えた鞍乗型車両について有用である。
実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 実施形態に係る自動二輪車のエンジンおよびエンジン関連機器の構成を示す模式図である。 燃料供給装置およびスロットバルブ付近を拡大して示す断面図である。 スロットルバルブの構成を説明するための斜視図である。 (a)および(b)はパージ管の取り付け位置を示す部分断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
8 燃料供給装置
9 吸気通路
11 スロットルバルブ
11c スロットルバルブの上流端
13 エンジン
18 弁軸
30 制御装置
33 燃料タンク
40 スロットル開度センサ
41 アクセル開度センサ
42 クランク角検出センサ
43 水温センサ
44 車速センサ
50 ガード機構
60 電動モータ
71 蒸発燃料通路(蒸発燃料流路)
72 キャニスタ
73 パージ管(蒸発燃料流路)
73a 蒸発燃料導入口
75 開閉装置

Claims (3)

  1. 燃焼室を有するエンジンと、
    前記燃焼室へ燃料および空気からなる混合気を案内する吸気通路と、
    燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    前記吸気通路内に設けられ、前記燃焼室への吸気量を調整するスロットルバルブと、
    前記吸気通路に接続され、前記燃料タンク内の蒸発燃料を前記吸気通路内に導入する蒸発燃料導入口が形成された蒸発燃料流路と、
    前記蒸発燃料流路を開閉する開閉装置と、
    前記スロットルバルブおよび前記開閉装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記蒸発燃料導入口の前記吸気通路の流路方向に関する位置は、全閉状態のときの前記スロットルバルブの上流端と全開状態のときの前記スロットルバルブの上流端との間である鞍乗型車両。
  2. 前記開閉装置は、前記エンジンの負荷が所定値以下になると閉じられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. アイドリング時に、前記スロットルバルブはエンジン回転速度が所定の速度となるように制御され、前記開閉装置は閉じられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
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