JP2007106827A - 高分子化合物の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリマーを劣化させずに超臨界流体による化学変化のみをポリマに与えて目的とする処理を的確に行えるポリマーの処理方法を提供する。
【解決手段】高分子化合物と、該高分子化合物と化学反応させるための液体または気体または超臨界流体の薬剤を押出機1を用いて混合し、該高分子と薬剤を反応容器100で反応させて高分子処理物を生成する際に、押出機1で、高分子化合物に加えるせん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vが100000kg-1以下の条件で混練するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、高分子化合物を変性反応、分解反応、架橋ポリマーの架橋点の切断反応などを利用する高分子化合物の処理方法に係り、特に押出機を用いて高分子と超臨界状態の薬剤を反応させる新規な高分子化合物の処理方法に関するものである。
近年、環境問題が重要となる中で、環境適応技術として超臨界流体を用いる研究が盛んに行われている。このような状況のなかで、二酸化炭素やアルコール、水などの超臨界流体を用いてポリマーを分解したり変性したりする技術の検討も多く行われるようになってきた(特許文献1,2)。特にリサイクルが難しい熱硬化性樹脂や架橋ポリマー、ゴムなどの廃棄物リサイクルヘの適応が検討されている。例えば、分子中の三次元ネットワーク構造を選択的に崩して、熱可塑性とし、これを再利用する方法などがあげられる。
こうした手法を実用規模とするには、ポリマーを連続的に処理するプロセスが必須である。そこで、技術を実用化するためのプロセス技術として、押出機などポリマーの混練や成形に用いるための装置を超臨界流体用リアクターである高圧容器に接続するプロセス技術が検討されている。安定な熱硬化性樹脂や架橋ポリマーの分子中の三次元ネットワークを崩して熱可塑化するためには、熱や圧力が必要であるが、押出機を用いると、これに必要な条件を容易に得ることができるからである。
例えば、特許文献1では、架橋ポリエチレンと水とを押出機に供給し、水が押出機内で超臨界又は亜臨界となる条件即ち、温度200〜1000℃、圧力2〜100MPaで押出し、熱可塑性材料とする方法が示されている。
特許文献2では、架橋ポリマーを押出機より押出し高温高圧流体と共に反応器に導入して反応物を生成し、その反応物を分離機に導入して反応物と高温流体とに分離し、その反応物を押出機にて外部に排出することが示されている。
特開2001−253967号公報 特開2002−249618号公報 特許第3026270号公報
ところで、特許文献1、特許文献2は、いずれも超臨界流体特有の化学反応を利用したものであるが、高圧容器に接続された混練機やポリマー成形機により高圧容器へ樹脂を供給する際に、超臨界流体特有の化学反応によって与えられるポリマーの変化以外に、機械的なエネルギーによってポリマーの劣化が生じる問題があった(特許文献3)。
特に薬剤を加えながら高分子化合物を混練する場合は、薬剤が存在することによってスクリューと高分子のすべりや粘度の変化が影響するため、薬剤の存在しない条件で混練する場合とは高分子が劣化する条件が異なると考えられる。特に超臨界流体が溶け込んだ高分子化合物を混練する条件についての指標が無く、そのため混練条件によっては高分子化合物を劣化させることがあったものの、良好な条件を明確にした混練方法が無かった。
そこで、本発明の目的は、混練機を用いて高圧容器にポリマーを供給しながら反応させる際に、ポリマーを劣化させずに超臨界流体による化学変化のみをポリマーに与えて目的とする処理を的確に行える高分子化合物の処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、高分子化合物と、該高分子化合物と化学反応させるための液体または気体或いは超臨界流体の薬剤を混練機を用いて混合し、該高分子化合物と薬剤を反応させて高分子処理物を生成する方法であって、前記混練機で、高分子化合物に加えるせん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vが100000kg-1以下である高分子化合物の処理方法である。
請求項2の発明は、混練機が押出機であり、該押出機のスクリューで加えるせん断速度と吐出量の比γ/Vが100000kg-1以下である請求項1記載の高分子化合物の処理方法である。
請求項3の発明は、高分子化合物がC−C結合をもつ化合物で、上記混練機での混練温度が380℃以下である請求項1又は2記載の高分子化合物の処理方法である。
請求項4の発明は、高分子化合物がシラン架橋ポリエチレンで、薬剤がアルコール類又はアルコール類を含む混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の高分子化合物の処理方法である。
請求項5の発明は、押出機が同方向二軸押出機である請求項2記載の高分子化合物の処理方法である。
せん断速度(歪速度)γ(s-1)は、押出機とシリンダとスクリューのクリアランスt(mm)およびスクリューの歯の先端の速度v(mm/s)から
γ=v/t
で与えられる。
なお、このスクリューの歯の速度vは、スクリューの回転をN(rpm)、径をD(mm)とすると、v=πND/60、で与えられる。
本発明を実施する形態としては、前記高分子化合物と薬剤とを混練機に供給し、これに接続された反応容器内で反応を促進させ、さらに圧力調整装置によって反応容器内の圧力よりも減圧された状態で、高分子処理物と薬剤を脱気用押出機に導入し、分離された高分子処理物を脱気用押出機によって成形する方法などが挙げられる。
反応容器は押出機のシリンダーであっても良い。
その際、脱気用押出機のベントボックスにおいて薬剤を分離した後、その薬剤から不純物を分離する不純物分離工程と、該不純物を分離した前記薬剤を貯蔵し前記押出機に導入する薬剤貯蔵工程を有する方が望ましい。
高分子処理物を冷却する冷却工程と、該冷却された前記高分子処理物を切断してペレット化する切断工程を有する方が望ましい。
また、請求項2の押出機は単軸あるいは多軸押出機などが挙げられるが二軸押出機を用いる場合が多い。また、二軸押出機を用いる場合は同方向、異方向いずれでも良い。
前記反応は、変性反応、分解反応及び架橋切断反応などが挙げられる。
また、請求項2の押出機は内部で粉砕された高分子化合物と該高分子化合物と反応させる薬剤とを高温高圧で混合攪拌して薬剤との反応を促進することを目的としている。
本発明で言う高分子化合物とは、架橋ポリマー、プラスチックやゴム等の熱硬化性樹脂の合成高分子に加えて、リグニン、セルロース、タンパク質等の天然高分子、更には合成高分子と天然高分子の混合物を含んでいる。また、シュレッダーダストの様に、高分子を主として、これに他の材料が混合したものでもよい。
特に、高分子化合物として架橋ポリマー、薬剤としてアルコール類又はアコール類を含む混合物を用いた場合に、このような方法が有効に機能する。
C−C結合をもつ化合物とは、ポリエチレン系のポリマーやセルロースなど炭素−炭素間の単結合をもつ物質のことを言う。
そのような物質の劣化を防ぐためには混練機のシリンダー温度をC−C結合の分解温度である380℃以下にする方がより好ましい。
本発明によれば、押出機などの混練機を用いて高圧容器にポリマーを供給して超臨界反応させる際に、混練機でのせん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vが100000kg-1以下とすることで、ポリマーを劣化させずに超臨界流体による化学変化のみをポリマーに与えることができるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、架橋ポリエチレンを本発明の高分子化合物として用い、薬剤としてエタノールを用いて、架橋ポリエチレンの架橋切断処理を行う際に用いる装置の一例を示すフロー図である。
ペレット状に粉砕された架橋ポリエチレンはホッパ13を介して、混練機としての高分子材料供給用押出機1(スクリュー径30mm、L/D=50)に投入される。一方、反応に要するエタノールは、薬剤タンク18から薬剤タンクバルブ17を通り、薬剤注入ポンプ15で加圧されると共に、薬剤加熱ヒータ14によって加熱されて材料供給用押出機1に注入される。その注入位置は、架橋ポリエチレンが材料供給用押出機1内で十分に高密度化された位置よりも下流であることが好ましく、それにより薬剤の気化による上流側への漏れが防止できる。材料供給用押出機1は、高温高圧の薬剤が逆流しない様に、また混練が充分行なわれるように2本のスクリュー1aを有する二軸押出機を用いた。薬剤注入ポンプ15では薬剤注入位置における材料供給用押出機1の内部の圧力以上に加圧する事が必要であり、薬剤加熱ヒータ14により、材料供給用押出機1で昇温した高分子の温度が下がらない程度に昇温する事が望ましい。材料供給用押出機1内では、投入した架橋ポリエチレンと注入した薬剤がスクリュー1aにより混合攪拌される。このときの押出機1のスクリュー1aによる混練条件を後述する表1に示した。この際、少なくとも材料供給用押出機1の一部分において、薬剤であるエタノールが超臨界状態となる温度、圧力条件になるようにすると、架橋ポリエチレンとエタノールとの架橋反応が充分に進み、良好な高分子処理物が得られる。ここでは、反応時間を十分確保するために、容積50Lの流通式反応容器100を押出機に接続した。この場合、反応温度は、高分子化合物中のC−C結合の分解温度である380℃以下に保つようにするのが好ましい。
材料供給用押出機1および流通式反応容器100で可塑化された架橋ポリエチレンの高分子化合物及び薬剤であるエタノールの混合物は、減圧バルブ11で減圧され、さらに段階的に圧力を下げるために複数の穴の空いた抵抗体としてブレーカプレート31を取り付けて樹脂の減圧を段階的に行う。
さらに後段には脱気用押出機2が接続され、ここで粘稠な液体の高分子処理物はスクリュー2aによって押出機2の吐出方向へ押出すとともに吐出方向に設けられた流路の狭い部分に樹脂が押し込まれる。
一方、気体は樹脂が詰った吐出方向ではなく、圧力の低いバックベントのベントボックス8へと流れ、結果として高分子処理物と薬剤が分離される。ここではベントボックス8は反応容器100の体積の2倍、100Lとした。このように反応容器100の体積よりもベントボックス8を大きくすることにより、樹脂とガスの吐出が断続的になった場合もベントボックス8内部の圧力を反応容器100の圧力の1/2以下に下げることができる。さらにベントボックス8には安全弁21が取り付けられており、ベントボックス8内のガス圧力が1MPa以上になった場合は安全弁21から内部のガスがベントボックス8外に排出される。これにより、1MPa以上の高圧状態のガスがベントボックス8に滞留することを防止でき、ベントボックス8が内圧によって破裂する等のトラブルを予防できる。
ベントボックス8に取り付けられた安全弁21および後述するブロア19ヘの配管24はベントボックス8上部に取り付けられている。これは、ベントボックス8の下部の押出機2近くに安全弁21や配管24を設置した場合、樹脂がベントボックス8に逆流した際に、これらに樹脂が詰まって、安全弁21等が機能しない恐れがあるためである。
成形用押出機2は二軸押出機を使用した。ここで高分子処理物はダイ3より糸状のストランド5として成形され、冷却器4によってほぼ常温に冷却固化される。ストランド5はストランドカッタ6によってペレット7となる。
成形用押出機2は樹脂から薬剤を完全に除去するためにベント9を設け、ベントボックス8で十分に除去できなかった薬剤を、バルブ91よりライン25を介してブロワ19側に排気することで完全にとり除いた。またこのベント9には、安全弁22が接続され、ベント9で排気される圧力が異常に上昇したときそのガスを放出できるようになっている。
一方、ベントボックス8で高分子処理物と分離された薬剤であるエタノールは、槽圧調整バルブ12を介して常圧となり、不純物分離槽16に送られる。不純物分離槽16では、反応中に生成し、薬剤であるエタノール中に混入した不純物を、沸点の違いにより分離するとともに、混入する高分子処理物をフィルターで分離する。エタノールは薬剤タンク18に戻され、不純物はブロア19で吸引されて燃焼装置20によって焼却無害化される。
さて、本発明は、以上のようにして得られた高分子処理物の、分子量分布を測定して評価することで、材料に加えられたせん断力等の機械的なエネルギーによってポリマー劣化が生じているかどうかを、表1に示すように確認した。
表1において実施例1〜8は、吐出量と、スクリュー回転数を変えて歪速度(せん断速度)を変えたときの、γ/Vと得られた高分子処理物の数平均分子量(Mn)を確認したものである。
表1における数平均分子量分布は、高温ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定した。このときのカラム温度は130℃である。試料は安定剤として、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.1%加えたオルトジクロロベンゼンに、135℃で振動溶解させた。分子量分布を求めるための検量線作成には、標準のポリスチレンを用いた。
この結果、得られた数平均分子量(Mn)がベースポリエチレンの数平均分子量(Mn)である50000の1/2以上、すなわち25000以上を○、25000以下を×とした。
比較例
混練条件を表1に示す比較例1〜3の欄に示す条件として、実施例1〜8と同様に高分子処理物を作製して評価した。
Figure 2007106827
表1において、実施例1〜8の押出機1は、上述のように、スクリュー径30mmで、シリンダとのクリアランスが、t=1.4mmであり、歪速度(せん断速度)γは、スクリュー回転数Nから、γ=πN・D/60・t=πN・30/60・1.4で与えられ、50〜400(1/s)は45〜350rpmである。
ここで実施例1〜8は、スクリューの回転数を45〜350rpmとし、吐出量Vは、反応器100側の後段の成形用押出機2の回転速度を制御することで調整した。
また比較例1〜3は、クリアランスが実施例1〜8に用いた押出機1と違って小さいt=0.9mmであり、比較例1,2のスクリュー回転数は、350rm、比較例3は740rpmである。
この結果、実施例1〜8は、いずれも数分子量(Mn)が、ベースポリエチレンの数分子量(Mn)50000に対して、いずれも30000以上あり、ベースポリエチレンは、初期の分子量を維持していることが分かる。これに対して、比較例1〜3は数平均分子量が初期の半分以下になっており、スクリューとシリンダ間でのせん断力によって分断されていることが分かる。
ここで、ポリマーが分断される確率は、ポリマーがクリアランスを単位時間あたりに通る量とせん断速度で決まるため、せん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vをみれば定量化でき、γ/Vが100000kg-1以下であれば、劣化がおきにくいことが分かる。
通常、押出機のスクリューとシリンダとのクリアランスを小さくすれば、その分、吐出圧が上がり超臨界圧まで上げることができるが、反面クリアランスを小さくすると、上述のようにスクリューのせん断速度が速くなり過ぎ、ポリマーに機械的なせん断力を与えてポリマーを劣化させてしまう。
そこで、本発明では、せん断速度と吐出量に着目し、ポリマーにせん断力がかからない条件を見出したものである。
換言すれば、従来においては、スクリューとシリンダのクリアランスが押出性能に影響するため、クリアランスを小さくする傾向にあったが、本発明では、クリアランスを比較的大きくしてポリマーにせん断力がかからないようにしてポリマーの劣化を防止する。
以上本発明は、高圧容器に接続された混練機(押出機)で高圧容器へ樹脂を供給する際に、超臨界流体特有の化学反応によって与えられるポリマーの変化以外に、機械的なエネルギーによってポリマーの劣化を生じさせないために、混練機で、高分子化合物と超臨界流体を混練するために加えるせん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vを、100000kg-1以下とすれば、ポリマーを劣化させずに超臨界流体による化学変化のみをポリマーに与えることができることがわかった。
本発明の高分子処理に用いる装置の全体構成を示すシステム図である。
符号の説明
1 材料供給用押出機
2 成形用押出機
13 ホッパ
18 薬剤タンク
100 流通式反応容器

Claims (5)

  1. 高分子化合物と、該高分子化合物と化学反応させるための液体または気体或いは超臨界流体の薬剤を混練機を用いて混合し、該高分子化合物と薬剤を反応させて高分子処理物を生成する方法であって、前記混練機で、高分子化合物に加えるせん断速度γ(s-1)と吐出量V(kg/s)の比γ/Vが100000kg-1以下であることを特徴とする高分子化合物の処理方法。
  2. 混練機が押出機であり、該押出機のスクリューで加えるせん断速度と吐出量の比γ/Vが100000kg-1以下である請求項1記載の高分子化合物の処理方法。
  3. 高分子化合物がC−C結合をもつ化合物で、上記混練機での混練温度が380℃以下である請求項1又は2記載の高分子化合物の処理方法。
  4. 高分子化合物がシラン架橋ポリエチレンで、薬剤がアルコール類又はアルコール類を含む混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の高分子化合物の処理方法。
  5. 押出機が同方向二軸押出機である請求項2記載の高分子化合物の処理方法。
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