JP2007106526A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置最上部に備えられた用紙載置部に上方から降り注いだ塵埃を容易に除去することができ、用紙が塵埃で汚れることを防止することが可能な画像形成装置を得る。
【解決手段】画像形成装置であるプリンタ1の最上部には、用紙排出口10と、この用紙排出口10から排出された用紙Pを受ける用紙載置部である用紙排出部11とを備える。用紙排出部11の表面は、用紙排出口10の近傍が最も低くなるように、用紙搬送方向に関して傾斜をなして形成される。用紙排出部11の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側で、用紙排出部11を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁12は、用紙排出口10に近接した箇所に塵埃排出部13を備える。塵埃排出部13は、用紙排出部11の表面に沿って、側壁12を部分的に切除した切り欠きでもって構成される。用紙排出部11に降り注いだ塵埃は、この塵埃排出部13から容易にはき出すことができる。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置であるプリンタ1の最上部には、用紙排出口10と、この用紙排出口10から排出された用紙Pを受ける用紙載置部である用紙排出部11とを備える。用紙排出部11の表面は、用紙排出口10の近傍が最も低くなるように、用紙搬送方向に関して傾斜をなして形成される。用紙排出部11の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側で、用紙排出部11を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁12は、用紙排出口10に近接した箇所に塵埃排出部13を備える。塵埃排出部13は、用紙排出部11の表面に沿って、側壁12を部分的に切除した切り欠きでもって構成される。用紙排出部11に降り注いだ塵埃は、この塵埃排出部13から容易にはき出すことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及びそれらの複合機等の画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置は、用紙を積載して収容する給紙部や、トナー像を形成する画像形成部、用紙にトナー像を転写する転写部、用紙に未定着トナー像を定着する定着部等の構成要素を備えている。
これらの画像形成装置のうちプリンタは、その下部に給紙部を配置し、上下方向中央部に画像形成部や転写部、定着部を配置し、最上部に用紙排出部を排出する構成が一般的である。複写機は、その下部に給紙部を配置し、上下方向中央部に画像形成部や転写部、定着部を配置し、装置の側面や胴内に用紙排出部を配置する構成が一般的である。装置本体の上部には原稿読取部が配置され、さらに最上部に自動原稿送り装置を備えているものも存在する。
このように、装置最上部に用紙排出部を備えたプリンタの例を特許文献1、及び2に、また装置最上部に自動原稿送り装置を備えた複写機の例を特許文献3、及び4に見ることができる。特許文献1〜4に見られる排紙トレーや原稿載置トレーといった用紙載置部は、用紙排出口、或いは用紙挿入口の近傍が最も低くなるように、用紙搬送方向に関して傾斜をなして形成されている。これにより、用紙排出口から排出された用紙を装置外に落下させることなく整然と整列させることができたり、装置内に送り込む用紙に対して重力を作用させて用紙挿入口に当接させることができたりする。
特開2001−183954号公報(第4頁、図1)
特開2004−45941号公報(第3頁、図2)
特開2004−138683号公報(第4頁、図3−4)
特開2005−173172号公報(第5頁、図1−2)
特許文献1〜4に記載された画像形成装置のような構造を有するプリンタや複写機において、各々最上部に設けられた用紙排出部、自動原稿送り装置は、装置外に露出し、屋根のように上部をカバーする部材が通常設けられていない。これにより、用紙排出部、或いは自動原稿送り装置の用紙載置部表面に、装置の上方から塵埃が降り注ぐこととなってしまう。さらに、前述のように、用紙載置部は用紙搬送方向に傾斜し、用紙排出口、或いは用紙挿入口の近傍が最も低くなっているので、この箇所に容易に塵埃が堆積する。このように用紙載置部に堆積した塵埃は、用紙排出口から排出された用紙に付着して汚してしまう。また、原稿読取部に対して送り込まれる原稿に塵埃が付着すると、原稿がスリップしてジャムが発生したり、原稿画像を正しく読み取ることができず画像不良が発生したりするといった問題が生じる。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置において、用紙載置部に上方から降り注いだ塵埃を容易に除去する、また自動的に除去することができ、用紙載置部に載置された用紙が塵埃で汚れることを防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、用紙排出口から排出された用紙を受ける、或いは用紙挿入口に対して用紙を送り込む、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置において、前記用紙載置部の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側に、用紙載置部を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁に対し、用紙載置部の表面に沿って側壁を切除することで形成した塵埃排出部を、前記用紙排出口、或いは前記用紙挿入口に近接して設けることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方の全体を除去することで構成されることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方に切り欠きを設けることで構成されることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方に開口を設けることで構成されることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記用紙載置部は、その表面が、前記塵埃排出部に向かって傾斜をなしていることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記用紙載置部は、その表面に、用紙を受け、用紙の搬送方向への移動を維持する高さを有するリブを備えることとした。
本発明の構成によれば、用紙排出口から排出された用紙を受ける、或いは用紙挿入口に対して用紙を送り込む、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置において、用紙載置部の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側に、用紙載置部を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁に対し、用紙載置部の表面に沿って側壁を切除することで形成した塵埃排出部を、用紙排出口、或いは用紙挿入口に近接して設けることとしたので、この塵埃排出部から、用紙載置部に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。これにより、用紙載置部に載置された用紙に塵埃が付着するのを防止することができる。その結果、用紙排出口から排出された用紙を汚してしまったり、原稿読取部に対して送り込まれる原稿がスリップしてジャムが発生したり、原稿画像を正しく読み取ることができず画像不良が発生したりするといった問題を防止することが可能となる。
また、塵埃排出部は、用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた側壁の、少なくとも一方の全体を除去することで構成されることとしたので、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に塵埃を払うことにより、塵埃を容易に用紙載置部から除去することができる。また、自然の風といった空気流の作用により飛散させ、自動的に塵埃を除去することができる。したがって、用紙載置部に塵埃が堆積し難い状態を、簡便な構成によって得ることが可能となる。さらに、塵埃を除去するために空気流の作用を利用することにより、定着で加熱され、用紙排出口から排出された用紙を、迅速に冷却するといった効果も得ることができる。
また、塵埃排出部は、用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた側壁の、少なくとも一方に切り欠きを設けることで構成されることとしたので、側壁を完全に取り除くことなく、塵埃排出部を形成することができる。これにより、用紙載置部に載置された用紙が用紙幅方向に装置外に落下するのを防止しつつ、用紙載置部に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。さらに、用紙幅方向両側の側壁に各々切り欠きを設けることで、自然の風といった空気流の作用により、自動的に塵埃を除去することもできる。
また、塵埃排出部は、用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた側壁の、少なくとも一方に開口を設けることで構成されることとしたので、上記切り欠きを設けた場合と同様に、側壁を完全に取り除くことなく、塵埃排出部を形成することができる。これにより、用紙載置部に載置された用紙が用紙幅方向に装置外に落下するのを防止しつつ、用紙載置部に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。さらに、用紙幅方向両側の側壁に各々開口を設けることで、自然の風といった空気流の作用により、自動的に塵埃を除去することもできる。
また、用紙載置部は、その表面が、塵埃排出部に向かって傾斜をなしていることとしたので、用紙載置部に降り注いだ塵埃に対して、重力を作用させ、塵埃排出部に導くことが可能となる。これにより、空気流の作用を利用することなく自動的に、用紙載置部から塵埃を除去することができる。したがって、一層用紙載置部表面に塵埃が堆積し難くすることができ、用紙載置部に載置された用紙への塵埃の付着を防止する作用を向上させることが可能となる。
また、上記構成の画像形成装置において、用紙載置部は、その表面に、用紙を受け、用紙の搬送方向への移動を維持する高さを有するリブを備えることとしたので、用紙載置部表面が塵埃排出部に向かって傾斜をなしている場合であっても、用紙が塵埃排出部に向かって移動するのを防止することができる。したがって、用紙載置部に降り注いだ塵埃を重力の作用により自動的に塵埃排出部に導きつつ、用紙載置部に載置された用紙を整然と揃えておくことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の一例であるプリンタの概略構造を示す模型的垂直断面左側面図である。図1において右方がプリンタの前面側、左方が背面側である。
図1に示すように、プリンタ1の本体2の内部下方には、用紙収容部である用紙カセット3が配置されている。用紙カセット3の内部には、用紙Pが積まれて収容されている。用紙カセット3の用紙搬送方向下流部上方には、給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において用紙カセット3の右上方に向けて送り出される。
給紙カセット3の用紙搬送方向下流には、用紙搬送路5、レジストローラ6、画像形成部20、及び転写部30が配置されている。用紙カセット3から送り出された用紙Pは、用紙搬送路5を通ってレジストローラ6に到達する。レジストローラ6は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部20で形成されるトナー画像とのタイミングを計り、用紙Pを転写部30へと送り出す。
外部コンピュータ(図示せず)からの文字や図形、模様等の画像データ信号がプリンタ1に送信され、この画像データに基づき、画像形成部20上方に備えられた光学部7にて制御されるレーザ光L(図中一点鎖線)が照射される。これにより、画像形成部20においては、像担持体である感光体ドラム21上に原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、前記レジストローラ6によって同期をとって送られてきた用紙Pに、感光体ドラム21と転写部30の転写ローラ31とが圧接して形成される転写ニップ部にて転写される。
画像形成部20、及び転写部30の用紙搬送方向下流には、定着部8、用紙搬送路9、及び用紙排出部10が配置されている。転写部30にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部8へと送られ、熱ローラによりトナー像が定着される。定着部8から排出された用紙Pは、用紙搬送路9を通って上方へ送られ、用紙排出口10から、本体2の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部11に排出される。
続いて、上記プリンタ1の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部11周辺の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は、プリンタを前方上方から見た斜視図である。
図1、及び図2に示すように、用紙排出口10は、プリンタ1の最上部の後部に設けられ、プリンタ1の前方を向いている。定着部8から排出された用紙Pは、用紙排出口10から前方に向かって排出される。用紙排出部11は、この用紙排出口10の用紙搬送方向下流側、すなわち前方に設けられ、用紙排出口10から排出された用紙Pを受けるようになっている。
用紙排出部11は、その表面が、用紙排出口10の近傍が最も低くなるように、用紙搬送方向に関して傾斜をなして形成されている。これにより、用紙排出口10から排出された用紙Pを、プリンタ1の前方に向かって落下させることなく、斜面と重力の作用により用紙排出部11内で整然と整列させることができる。用紙排出部11の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側には、側壁12が設けられている。側壁12は、所定の厚さを有し、用紙排出部11を挟むようにして用紙搬送方向に延びている。
側壁12の、用紙排出口10に近接した箇所には、塵埃排出部13が設けられている。この塵埃排出部13は、用紙排出部11の表面に沿って、側壁12を部分的に切除した切り欠きでもって構成されている。塵埃排出部13は、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた2枚の側壁12に対して、用紙幅方向に互いに対向する箇所に1箇所ずつ設けられている。
このようにして、用紙排出口10から排出された用紙Pを受ける用紙載置部である用紙排出部11を、装置最上部に備えたプリンタ1において、用紙排出部11の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側に、用紙排出部11を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁12に対し、用紙排出部11の表面に沿って側壁12を切除することで形成した塵埃排出部13を、用紙排出口10に近接して設けたので、この塵埃排出部13から、用紙排出部11に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。これにより、用紙排出部11に排出された用紙Pに、塵埃が付着するのを防止することができる。その結果、用紙排出口10から排出された用紙Pを、塵埃で汚してしまうといった問題を防止することが可能となる。
また、塵埃排出部13は、用紙載置部である用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12に、切り欠きを設けることで構成されているので、側壁12を完全に取り除くことなく、塵埃排出部13を形成することができる。これにより、用紙排出部11に載置された用紙Pが用紙幅方向にプリンタ1の外に落下するのを防止しつつ、用紙排出部11に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。さらに、用紙幅方向両側の側壁12に各々切り欠きを設けることで、自然の風といった空気流の作用により、自動的に塵埃を除去することもできる。また、塵埃を除去するために空気流の作用を利用することにより、定着で加熱され、用紙排出口10から排出された用紙Pを、迅速に冷却するといった効果も得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るプリンタ1の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部11周辺の詳細な構成について、図3を用いて説明する。図3は、プリンタを前方上方から見た斜視図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1、及び図2を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
図3に示す第2の実施形態に係るプリンタ1において、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12に設けられた塵埃排出部14は、用紙排出部11の表面に沿って、側壁12を部分的に切除した開口でもって構成されている。塵埃排出部14は、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた2枚の側壁12に対して、用紙幅方向に互いに対向する箇所に1箇所ずつ設けられている。
このようにして、塵埃排出部14を、用紙載置部である用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12に開口を設けることで構成したので、前記第1の実施形態のように切り欠きを設けた場合と同様に、側壁12を完全に取り除くことなく、塵埃排出部14を形成することができる。これにより、用紙排出部11に載置された用紙Pが用紙幅方向にプリンタ1の外に落下するのを防止しつつ、用紙排出部11に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。さらに、用紙幅方向両側の側壁12に各々開口を設けることで、自然の風といった空気流の作用により、自動的に塵埃を除去することもできる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るプリンタ1の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部11周辺の詳細な構成について、図4を用いて説明する。図4は、プリンタを前方上方から見た斜視図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第1、及び第2の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
図4に示す第3の実施形態に係るプリンタ1において、用紙排出部11に設けられた塵埃排出部15は、前記第1の実施形態(図2参照)や第2の実施形態(図3参照)で説明したプリンタ1の、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12の全体を、用紙排出部11の表面に沿って除去することで構成されている(図4の二点鎖線部分)。
このようにして、塵埃排出部15を、用紙載置部である用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12の全体を除去することで構成したので、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に塵埃を払うことにより、塵埃を容易に用紙排出部11から除去することができる。また、自然の風といった空気流の作用により飛散させ、自動的に塵埃を除去することができる。したがって、用紙排出部11に塵埃が堆積し難い状態を、より一層簡便な構成によって得ることが可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るプリンタ1の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部11周辺の詳細な構成について、図5、及び図6を用いて説明する。図5はプリンタを前方上方から見た斜視図、図6は図5に示すプリンタの用紙排出部を用紙搬送方向下流側からリブ上面と平行な視線で見た模型的断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第1〜第3の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
図5に示す第4の実施形態に係るプリンタ1において、用紙排出部11に設けられた塵埃排出部16は、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12のうち一方の全体を、用紙排出部11の表面に沿って除去することで構成されている。そして、用紙排出部11の表面は、その一部が、塵埃排出部16に向かって傾斜をなす形状となっている。
用紙排出部11の表面には、複数のリブ17が形設されている。リブ17は、用紙搬送方向に延び、略垂直にして取り付けられている。これら複数のリブ17は、用紙排出口10から排出された用紙Pを、その上面で受ける。そして、用紙排出部11の表面は一部が塵埃排出部16に向かって傾斜をなしているが、リブ17の上面は、リブ17が受けた用紙Pの紙面が用紙幅方向に傾斜をなすことがないように、すなわち用紙Pの搬送方向への移動を維持して幅方向に移動しないように、各々その高さが調節されている(図6参照)。
このようにして、用紙載置部である用紙排出部11は、その表面が、塵埃排出部16に向かって傾斜をなしているので、用紙排出部11に降り注いだ塵埃に対して、重力を作用させ、塵埃排出部16に導くことが可能となる。これにより、空気流の作用を利用することなく自動的に、用紙排出部11から塵埃を除去することができる。したがって、一層用紙排出部11表面に塵埃が堆積し難くすることができ、用紙排出部11に排出された用紙Pへの塵埃の付着を防止する作用を向上させることが可能となる。
また、用紙排出部11は、その表面に、用紙Pを受け、用紙Pの搬送方向への移動を維持する高さを有するリブ17を備えるので、用紙排出部11表面が塵埃排出部16に向かって傾斜をなしている場合であっても、用紙Pが塵埃排出部16に向かって移動するのを防止することができる。したがって、用紙排出部11に降り注いだ塵埃を重力の作用により自動的に塵埃排出部に導きつつ、用紙排出部11に載置された用紙Pを整然と揃えておくことが可能となる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置について、図7を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図7は、画像形成装置の一例である複写機を示す模型的垂直断面正面図である。なお、図中の実線矢印は用紙の搬送経路、及び搬送方向を示す。
図7に示すように、複写機101の本体102の下部には、カセット式給紙部120が配置されている。カセット式給紙部120には、通常の汎用用紙カセット121、及び大容量用紙カセット122が備えられている。大容量用紙カセット122は、同容量のものが水平方向に同じ高さで2個並べられ、上流側大容量用紙カセット122A、及び下流側大容量用紙カセット122Bとされている。これらの用紙カセットには、印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容され、ここから1枚ずつ分離して用紙Pが送り出される。
本体2の右側面上部の外部には、手差し給紙部103が備えられている。手差し給紙部103には、カセット式給紙部120に入っていないサイズの用紙Pや、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。
複写機101は、その内部に垂直搬送部104を備えている。垂直搬送部104は、カセット式給紙部120に関して言えば、その給紙方向である右方に位置し、手差し給紙部103に関して言えば、その左方に位置する。カセット式給紙部120から送り出された用紙Pは垂直搬送部104により本体102の側面に沿って垂直上方に、手差し給紙部103から送り出された用紙Pは水平左方に搬送される。2個の大容量用紙カセット122のうち、左側の上流側大容量用紙カセット122Aから送り出された用紙Pは、右側の下流側大容量用紙カセット122Bのすぐ上方を水平に右方に送られた後、本体102の側面に沿って垂直上方に搬送される。
垂直搬送部104の用紙搬送方向下流端であって、転写部140のすぐ上流側には、レジストローラ105が備えられている。レジストローラ105は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部130で形成されるトナー像と同期をとって、転写部140に向けて用紙Pを送り出す。
一方、複写機101の本体102の最上部には自動原稿送り装置150が、その下方には図示しない原稿読取部を備えた光学部106が備えられている。自動原稿送り装置150の前方には、使用者が外部から表示を確認したり、ボタンを押して操作をしたりできる位置に操作パネル107が備えられている。使用者が原稿の複写を行う場合には、自動原稿送り装置150に文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載し、操作パネル107に印刷条件等を入力して印刷を開始する。自動原稿送り装置150では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、光学部106によってその画像データが読み取られる。
レジストローラ105の用紙搬送方向下流側であって、光学部106の下方には、画像形成部130、及び転写部140が備えられている。画像形成部130では、光学部106によって読み取られた画像データに基づいて、原稿画像の静電潜像が形成される。この静電潜像からトナー像が現像され、トナー像は、前記レジストローラ105によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pに、転写部140にて転写される。
転写部140の下流側には、定着部108が備えられている。転写部140にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部108へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部108の下流側であって、本体102の左側面の近傍には、分岐部109が備えられている。定着部108から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合には、分岐部109から本体102側面に設けられた用紙排出部110に排出される。
画像形成部130から分岐部109にかけの部分の下方であって、カセット式給紙部120の上方には、両面印刷部111が備えられている。両面印刷を行う場合には、定着部108から排出された用紙Pが、分岐部109を通って両面印刷部111へと送られる。両面印刷部111へ送られた用紙Pは、続いて搬送方向が切り替えられ、再度垂直搬送部104、レジストローラ105を介して転写部140へと送られる。
続いて、複写機101の自動原稿送り装置150周辺の詳細な構成について、図7に加えて、図8を用いて説明する。図8は、自動原稿送り装置周辺を示す部分拡大正面図である。
図7、及び図8に示すように、自動原稿送り装置150は、用紙載置部である原稿載置部151、用紙挿入口である原稿挿入口152、原稿送り部153、及び原稿排出部154を備えている。
原稿載置部151は、装置最上部にあって、その表面が、装置の右側から左側に向かって低くなるように、用紙搬送方向に関して傾斜をなして形成されている。この原稿載置部151の最も低くなった箇所に、原稿挿入口152が設けられている。したがって、原稿載置部151に載置し、装置内に送り込む原稿に対して重力を作用させて、原稿挿入口152に当接させることができる。
原稿挿入口152に送り込まれた原稿は、原稿送り部153によって光学部106近傍まで搬送され、その画像データが読み取られた後、原稿排出部154に排出される。
上記構成のような自動原稿送り装置150において、原稿載置部151の原稿挿入口152近傍の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側には、側壁155が設けられている。側壁155は、所定の厚さを有し、原稿載置部151の下端部分の箇所を挟むようにして用紙搬送方向に延びている。
側壁155の、原稿挿入口152に近接した箇所には、塵埃排出部156が設けられている。この塵埃排出部156は、原稿載置部151の表面に沿って、側壁155を部分的に切除した開口でもって構成されている。塵埃排出部156は、原稿載置部151の用紙幅方向両側に備えられた2枚の側壁155に対して、用紙幅方向に互いに対向する箇所に1箇所ずつ設けられている。
このようにして、用紙挿入口である原稿挿入口152に対して用紙を送り込む用紙載置部である原稿載置部151を、装置最上部に備えた複写機101において、原稿載置部151の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側に、原稿載置部151を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁155に対し、原稿載置部151の表面に沿って側壁155を切除することで形成した塵埃排出部156を、原稿挿入口152に近接して設けたので、この塵埃排出部156から、原稿載置部151に降り注いだ塵埃を容易に除去することが可能となる。これにより、原稿載置部151に載置された原稿に塵埃が付着するのを防止することができる。その結果、原稿読取部に対して送り込まれる原稿がスリップしてジャムが発生したり、原稿画像を正しく読み取ることができず画像不良が発生したりするといった問題を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本実施形態においては、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置の例として、プリンタと複写機とを挙げたが、ファクシミリやこれらの複合機であっても構わない。
また、第2の実施形態、及び第3の実施形態において塵埃排出部として構成した切り欠きや開口は、用紙排出部11の用紙幅方向両側に備えられた側壁12のうち、一方にのみ設ける構成であっても構わない。そして、第4の実施形態で説明した用紙載置部の表面が塵埃排出部に向かって傾斜をなしている構造、及びその表面にリブを設けた構造は、第1〜第3、及び第5の実施形態の用紙載置部に適用することも可能である。
本発明は、主として、用紙排出口から排出された用紙を受ける、或いは用紙挿入口に対して用紙を送り込む、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置において利用可能である。
1 プリンタ(画像形成装置)
2 本体
10 用紙排出口
11 用紙排出部(用紙載置部)
12 側壁
13、14、15、16 塵埃排出部
17 リブ
101 複写機(画像形成装置)
102 本体
150 自動原稿送り装置
151 原稿載置部(用紙載置部)
152 原稿挿入口(用紙挿入口)
155 側壁
156 塵埃排出部
2 本体
10 用紙排出口
11 用紙排出部(用紙載置部)
12 側壁
13、14、15、16 塵埃排出部
17 リブ
101 複写機(画像形成装置)
102 本体
150 自動原稿送り装置
151 原稿載置部(用紙載置部)
152 原稿挿入口(用紙挿入口)
155 側壁
156 塵埃排出部
Claims (6)
- 用紙排出口から排出された用紙を受ける、或いは用紙挿入口に対して用紙を送り込む、用紙載置部を装置最上部に備えた画像形成装置において、
前記用紙載置部の、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向両側に、用紙載置部を挟むようにして用紙搬送方向に延びる側壁に対し、用紙載置部の表面に沿って側壁を切除することで形成した塵埃排出部を、前記用紙排出口、或いは前記用紙挿入口に近接して設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方の全体を除去することで構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方に切り欠きを設けることで構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記塵埃排出部は、前記用紙載置部の用紙幅方向両側に備えられた前記側壁の、少なくとも一方に開口を設けることで構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記用紙載置部は、その表面が、前記塵埃排出部に向かって傾斜をなしていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記用紙載置部は、その表面に、用紙を受け、用紙の搬送方向への移動を維持する高さを有するリブを備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005297263A JP2007106526A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005297263A JP2007106526A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007106526A true JP2007106526A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38032697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005297263A Pending JP2007106526A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007106526A (ja) |
-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005297263A patent/JP2007106526A/ja active Pending
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