JP2007105925A - シート折り畳み体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを、該シートにシワや損傷を与えることなく折り畳んでシートの折り畳み体を安定して製造することができるシート折り畳み体の製造方法を提供すること。
【解決手段】台形状の傾斜ガイド10と、傾斜縁部21aを有する上方の垂直ガイド21と、シートの搬送方向に直交する方向における該垂直ガイド21の両側に配置された下方の垂直ガイド22,22とを備えたシートの折り畳み装置1における、傾斜ガイド10の傾斜面11上に帯状のシート3を供給し、該シート3を、該傾斜面11に沿って搬送しつつ、該傾斜ガイド3の両側縁部14,14に沿って折り曲げた後、該シート3を、前記上方及び下方の垂直ガイド21,22,22により更に折り曲げて、シートの折り畳み体3’を得る、シート折り畳み体の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート折り畳み体の製造方法に関する。
波状のシートを得る方法が知られている。例えば、特許文献1には、互いに平行にまたは傾斜して走る溝を設けた案内ヘッドに、ストリップ(帯状の材料)を、抑え付けデバイスによって押し付け、該ストリップを溝の中に押し付けて、波形のウエブを製造する方法が記載されている。また、特許文献2には、凹溝を外周部に沿って備える受け側ロールと、前記凹溝に遊挿された突条を外周面に沿って備えるスリット側ロールとを備え、凹溝と突条との間にシート部材を挟み込んで、波形のシート部材を得る波形シートの製造装置が記載されている。
特表平10−506333 特開2002−144455号公報
しかし、上記の技術は、浅い折り幅(波の高さ)の波形シートを得ることが目的であり、シートを広い折り幅(例えば、折り幅10mm超)に加工しようとすると、シートに多大なストレスを与えることになり、シートにシワが発生し、シートが切れてしまう恐れもある。
従って、本発明の目的は、シートを、該シートにシワや損傷を与えることなく折り畳んでシートの折り畳み体を安定して得ることのできる、シート折り畳み体の製造方法、及びシートを、該シートにシワや損傷を与えることなく安定して折り畳むことのできるシートの折り畳み装置を提供することにある。
本発明は、台形状の傾斜ガイドと、傾斜縁部を有する上方の垂直ガイドと、シートの搬送方向に直交する方向における該垂直ガイドの両側に配置された下方の垂直ガイドとを備えたシートの折り畳み装置における、前記傾斜ガイドの傾斜面上に帯状のシートを供給し、該シートを、該傾斜面に沿って搬送しつつ、該傾斜ガイドの両側縁部に沿って折り曲げた後、該シートを、前記上方及び下方の垂直ガイドにより更に折り曲げて、シートの折り畳み体を得る、シート折り畳み体の製造方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
また本発明は、台形状の傾斜ガイドと、傾斜ガイドの近傍に配置された複数の垂直ガイドとを備えており、傾斜ガイドの傾斜面上に供給された帯状のシートが、該傾斜面に沿って搬送されつつ、該傾斜ガイドの両側縁部に沿って折り曲げられ、そのように折り曲げられたシートが、複数の前記垂直ガイドにより、更に折り曲げられて、シートの折り畳み体となるようになされているシートの折り畳み装置を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明のシート折り畳み体の製造方法によれば、シートを、該シートにシワや損傷を与えることなく折り畳んでシートの折り畳み体を安定して製造することができる。
本発明のシートの折り畳み装置によれば、シートを、該シートにシワや損傷を与えることなく安定して折り畳むことができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のシートの折り畳み装置の一実施形態の要部を示す斜視図である。図2は、図1に示す折り畳み装置を用いてシートを折り畳む様子を示す図であり、図2(a)には、図1の折り畳み装置を上方から見た状態が模式的に示されており、図2(b)には、図1の折り畳み装置を側方から見た状態が模式的に示されている。図3には、図1に示す折り畳み装置における垂直ガイドの配置が、シート搬送方向の下流側から見た状態として示されており、図4には、図1の折り畳み装置における垂直ガイドの配置の詳細が示されている。
折り畳み装置1は、図1に示すように、台形状の傾斜ガイド10と、傾斜ガイド10の上縁部12側の近傍に配置された複数の垂直ガイド21〜24とを備えており、公知の搬送装置により連続搬送されて傾斜ガイド10の傾斜面11上に供給された帯状のシート3が、該傾斜面11に沿って搬送されつつ、該傾斜ガイド10の両側縁部14,14に沿って折り曲げられ、そのように折り曲げられたシート3が、複数の垂直ガイド21〜24により、更に折り曲げられて、シート3の折り畳み体3’となるようになされている。
折り畳み体3’は、少なくとも一つの谷折り部31とその両側の山折り部32,32とが形成されたものであり、本実施形態においては、谷折り部31両側の山折り部32,32それぞれの更に外側に谷折り部33,33を有する折り畳み体3’を製造している。
折り畳み装置1についてより詳細に説明する。
傾斜ガイド10は、平面視等脚台形状の平板状をなしており、台形の上底に相当する上縁部12と、台形の下底に相当する下縁部13と、台形の斜辺に相当する左右の側縁部14,14とを有している。前記台形は、上底よりも下底が長い台形である。
傾斜ガイド10の上縁部12の長さL1は、図2(a)に示すように、折り畳み装置1に供給されるシート3の幅Wより狭く、傾斜ガイド10の下縁部13の長さL2は、該シート3の幅Wよりも広い。この傾斜ガイド10の形状及び次に説明する基準面Sとの角度によって、シート3は、傾斜ガイド10に沿って搬送されつつ、傾斜ガイド10の両側縁部14,14に沿って下方に折り曲げられる。
傾斜ガイド10は、図示しない支持機構により、基準面Sに対して所定の角度をなす状態に固定されている。基準面Sとは、図2(b)に示すように、シート3の折り畳み体3’の搬送方向Pと平行で且つ傾斜ガイド10の上縁部12(上縁部12の長手方向の一端12aと他端12bとを通る直線)とも平行な平面である。シートの折り畳み体3’の搬送方向Pは、垂直ガイド21によって折り込まれて形成される谷折り部31の両側に形成される山折り部32,32の折り線の内側部分32a,32aの位置を基準とする。山折り部32,32の折り線の内側部分32a,32aは、垂直ガイド21の両側に位置する下方の垂直ガイド22,22の上縁部22a,22aが接触した部分である。
傾斜ガイド10(詳細にはその傾斜面11)は、基準面Sに対する傾斜角度β(図2(b)参照)と、前記傾斜面11上におけるシート3の移動方向Pに平行な直線Lに対する、傾斜ガイド10の両側縁部14,14の傾斜角度α(図1参照)とが、下記式(1)の関係を満たしていることが、シート3にシワや損傷を生じさせることなく、安定した折り畳みを実現する観点から好ましく、同様の観点からsinβ=tanαの関係を満たしていることが特に好ましい。尚、本実施形態において、前記直線Lは、傾斜ガイド10の上縁部12又はその延長線と直交している。
tan(α−10)°<sinβ<tan(α+10)° ・・(1)
ただし、(α+10)°≦45°
傾斜ガイド10の傾斜角度βは、安定した折り状態の形成、また、シートとガイドとの間で大きな抵抗(ストレス)を生じて、シートにダメージを与えたり、切れたりすることを防止する観点から、上記式(1)を満たすことが好ましい。
傾斜ガイド10の傾斜角度βは、通常0°超90°以下であるが、シート3にシワや損傷が生じないようにする観点から、10°以上50°以下であることが好ましく、15°以上30°以下であることがより好ましい。
傾斜ガイド10の両側縁部14,14の前記傾斜角度αは、シート3にシワや損傷が生じさせることなく、安定した折り畳みを実現する観点から、10°以上40°以下であることが好ましく、15°以上30°以下であることがより好ましい。
傾斜ガイド10の上縁部12の長さL1(図2(a)参照)は、シート3にシワや損傷が生じることを防止しつつ、折り幅の大きなシート3の折り畳み体3’を形成する観点から、シート3の折り幅W1(図2(b)参照)の1〜3倍であることが好ましく、より好ましくは1.6〜2.4倍であり、特に好ましくは2.0倍である。
シート3の折り幅W1は、シート3の折り畳み体3’における、谷折り部31の折り線の内側部分31aと山折り部32,32の折り線の内側部分32a,32aとの間の距離である。一方の山折り部32についての折り幅と他方の山折り部32についての折り幅とが異なる場合は、それらの平均値を、シート3の折り幅とする。本実施形態によれば、シートの折り幅W1を、例えば15〜30mm程度とすることができる。
また、傾斜ガイド10の下縁部13の長さL2(図2(a)参照)は、シート3の前記折り幅W1に折り数を乗じた幅より広いことが好ましい。
ここで、折り数とは、シートの折り畳み体3’に形成される折り線の数であり、図2(b)及び図3に示すように、本実施形態においては、シート3をその幅方向の5箇所で折り曲げているため、折り数は5である。
折り畳み装置1における複数の垂直ガイド21〜24は、図3に示すように、シート3の搬送方向(図2(a)中のX方向)に直交する方向(図3中のY方向、以下、単に「Y方向」ともいう)において、異なる位置に配置され、また、隣接する垂直ガイド間に間隔が設けられている。隣接する垂直ガイド間のY方向の間隔は、シート3の厚みや剛性等に応じて適宜に決定できるが、例えば、シート3が後述する吸収シートであり、その厚みが0.1〜0.5mmの場合、0.5〜1.5mm程度とすることが好ましい。
折り畳み装置1は、複数の垂直ガイド21〜24として、図3に示すように、シート3の搬送路の上方に位置する上方支持部25に固定された上方の垂直ガイド21,23,23と、シート3の搬送路の下方に位置する下方支持部26に固定された下方の垂直ガイド22,22,24,24とを備えている。上方の垂直ガイド21,23,23と下方の垂直ガイド22,22,24,24とは、前記Y方向において交互に配置されている。また、垂直ガイド21〜25は、いずれもその両面が前記基準面Sに対して垂直をなしている。
また、上方の垂直ガイド21,23,23と下方の垂直ガイド22,22,24,24とは、前記基準面Sに垂直な方向(以下、この方向を高さ方向、この高さ方向の位置を高さ位置ともいう。)の先端から所定幅の部分が、相互に重なるように配置されている。
垂直ガイド21は、図4(b)に示すように、側面視五角形の平板プレートからなり、Y方向の配置位置は、図4(a)に示すように、傾斜ガイド12の上縁部12の中央位置に略一致している。
垂直ガイド21は、シート3の前記搬送方向P及び前記基準面Sに対して傾斜した傾斜縁部21aを有している。垂直ガイド21の傾斜縁部21aは、シート搬送方向上流側の端部21b(以下、上端部21bともいう)が、傾斜ガイド10の上縁部12の高さ位置よりも高く、シート搬送方向下流側の端部21c(以下、下端部21cともいう)が、傾斜ガイド10の上縁部12の高さ位置よりも低い位置にある。また、傾斜縁部21aの上端部21bは、シート搬送方向(図2中X方向、以下、X方向ともいう)において、傾斜ガイド10の上縁部12の位置よりもシート搬送方向上流側に位置し、下端部21cは、シート搬送方向(X方向)において、傾斜ガイド10の上縁部12の位置よりもシート搬送方向下流側に位置している。
本実施形態においては、傾斜ガイド10の上縁部12と傾斜縁部21aの前記下端部21cとの高さ位置の差が、シート3の折り幅W1と等しくなっている。
垂直ガイド21の傾斜縁部21aは、前記基準面Sに対する傾斜角度γ(図2(b)参照)が、傾斜ガイド10の傾斜角度βに近いことが好ましいが、シート材質の違いにより最適値が異なる。具体的には、角度γの好ましい範囲は
(β−15)°≦ γ ≦βである。
本実施形態における垂直ガイド21の傾斜縁部21aは、上下端部21b,21c間が全域に亘って直線状に形成されているが、これに代えて、下端部21cから所定幅の部分のみが直線状で、それ以外の部分が、その直線状の部分とは傾斜角度が異なる直線状又はその直線状の部分に近づくにつれて高さ位置が漸減する円弧状等の他の形状を有するものであっても良い。そのような場合においては、下端部21cから所定幅の直線状部分が上述した傾斜角度γを有していることが好ましい。
垂直ガイド22,22は、図4(b)に示すように、側面視矩形の平板プレートからなり、図4(a)に示すように、垂直ガイド21を中心としてその両側に対称的に一対配置されている。
垂直ガイド22は、Y方向においては、傾斜ガイド10の上縁部12が存在する範囲内(上縁部12の長手方向の一端の位置と他端の位置との間)に配置されている。垂直ガイド22は、傾斜ガイド10の側縁部14に沿って折り曲げられたシート3の折り曲げ部分が、垂直ガイド22の上縁部22aに接触するように配置されている。垂直ガイド22の上縁部22aは、折り畳み体3’の搬送方向Pと略平行であり、また、該上縁部22aの高さ位置は、傾斜ガイド10の上縁部12の高さ位置に略一致している。
一対の垂直ガイド22,22は、相対向する面の位置を基準として、相互の離間距離L3(図4(a)参照)が、上縁部12の前記長さL1の30%以下であることが好ましく、より好ましくは垂直ガイド21の厚み以上、前記長さL1の15%以下である。また、一対の垂直ガイド22,22それぞれの上縁部の上流側端部22bのX方向の位置は、傾斜ガイド10の両側縁14,14それぞれの延長線同士が交差する点のX方向の位置と略同じ位置にある。
尚、垂直ガイド22は、垂直ガイド21よりも、シート搬送方向の下流側にややずれた位置に配置されている。具体的には、垂直ガイド22の上縁部22aのX方向上流側端部22bが、垂直ガイド21の下端部21cの位置と略同じ位置となるように配置されている。
垂直ガイド23,23は、図4(b)に示すように、側面視矩形の平板プレートからなる。垂直ガイド23,23は、垂直ガイド22,22それぞれの更に外側に配置されている。垂直ガイド23,23は、図4(a)に示すように、垂直ガイド21を中心としてその両側に対称的に一対配置されている。
垂直ガイド23は、その下縁部23aが、シート3に接触するように配置されている。垂直ガイド23の下縁部23aは、折り畳み体3’の搬送方向Pと略平行であり、また、該下縁部23aの高さ位置は、垂直ガイド21の傾斜縁部21aの下端部21cの高さ位置に略一致している。
垂直ガイド23は、X方向において垂直ガイド21よりも、シート搬送方向の下流側にややずれた位置に配置されている。より具体的には、垂直ガイド23の下縁部23aのX方向上流側端部23bが、垂直ガイド21の傾斜縁部21aの下端部21cの位置と略同じ位置となり、X方向下流側端部23cが、垂直ガイド22よりも下流側の位置となるように配置されている。
垂直ガイド24,24は、図4(b)に示すように、側面視矩形の平板プレートからなる。垂直ガイド24,24は、垂直ガイド23,23それぞれの更に外側に配置されている。垂直ガイド24,24も、図4(a)に示すように、垂直ガイド21を中心としてその両側に対称的に一対配置されている。
垂直ガイド24は、シート3の幅方向中央部側に向けられた面が、シート3に接触するように配置されている。垂直ガイド24の上縁部24aの高さ位置は、垂直ガイド21の傾斜縁部21aの下端部21cの高さ位置よりも高い位置にある。垂直ガイド24の上縁部24aは、傾斜ガイド10の上縁部12と略同じ高さ位置にあり、且つ該上縁部24aは、シートの搬送方向Pと水平であるが、本実施形態においては、該上端縁24aにシート3が摺接しない。垂直ガイド24の更に外側に上方の垂直ガイドを配置し、シートの折り数を増やす場合は、該垂直ガイド24の上縁部24aにシート3を当接させる。
垂直ガイド24は、X方向において垂直ガイド23よりも、シート搬送方向の下流側にずれた位置に配置されている。より具体的には、垂直ガイド24のX方向上流側の端部24bが、垂直ガイド22のX方向下流側の端部22cの位置と略同じ位置、X方向下流側端部24cが、垂直ガイド23よりも下流側の位置となるように配置されている。
折り畳み装置1は、上方支持体25を高さ方向(図4中のZ方向)に変位させる機構(図示せず)を具備し、上方の垂直ガイド21,23,23を一体的に上下変位させ、シート3の折り幅W(図4(b)参照)を調整可能になされている。また、折り畳み装置1は、上方支持体25及び下方支持体26を一体的に図4(b)中のX方向に移動させる機構(図示せず)を具備し、垂直ガイド21〜25と傾斜ガイド12との距離を調整可能になされている。
本発明のシート折り畳み体の製造方法の一実施形態には、上述した折り畳み装置1が用いられる。折り畳み装置1を用い、シート3を折り畳んでシート折り畳み体3’を得るには、上方の垂直ガイド21,23,23と、下方の垂直ガイド22,24との重なり幅を、目的とするシート3の重なり幅W1と一致させ、その状態で、公知の搬送装置により、傾斜ガイド10の傾斜面11上にシート3を導入し、上方の垂直ガイドと下方の垂直ガイドとの間を通過したシート3を、一対のニップロール51,51等からなる引き出し手段5で引き出す。
傾斜ガイド上に供給されるシート3は、傾斜ガイド10の傾斜面22に沿って、搬送されつつ、該傾斜ガイド10の両側縁部14,14に沿って折り曲げられる。そして、傾斜ガイド10の上縁部12に達したシート3に、垂直ガイド21の傾斜縁部21aが上方から接触し、その状態でシート3が搬送されることによって、シート3の中央部が、傾斜縁部21に押圧されて谷折り状態に折り込まれる。この折り込みの際には、その両側に、傾斜ガイド10の側縁部14,14に沿って折り曲げられた折り曲げ部が存在し、また、そのやや下流側において、その折り曲げ部が垂直ガイド22,22の上縁部22a,22aによって下方から支持されているため、垂直ガイド21の傾斜縁部21aが当接した部分が、谷状にスムーズに折り込まれて谷折り部31が形成されると共に、垂直ガイド22,22の上縁部22a,22aが接触した部分が、山状にスムーズに折り曲げられて山折り部32,32が形成される。
更に、シート3における、傾斜ガイド10の両側縁部14,14に沿う折り曲げ部の外側に、垂直ガイド23の下縁部23aが当接し、更にその外側に垂直ガイド24が当接することにより、山折り部32,32それぞれの更に外側にも、スムーズに谷折り部33,33が形成される。
本実施形態のシートの折り畳み方法においては、垂直ガイド21〜25の配置位置の下流側に一対のニップロール51,51からなる引き出し手段5を配置し、該引き出し手段5によりシート3を引っ張ることで、シート3を、傾斜ガイド10の両側縁部14,14に沿って折り曲げ、また、該シート3を、上方の垂直ガイドと下方の垂直ガイドとの間に導入して、蛇腹状に折り畳んでいる。尚、垂直ガイド21〜25と引き出し手段5との間には、一対のガイドロール4,4が配置されており、折り畳まれたシート3(シート折り畳み体3’)に対して、一対のガイドロール4,4と、引き出し手段5との間で、90度の捻りが加えられる。
引き出し手段5によるシート折り畳み体3’の引き出し速度(ニップロール41の周速度と同じ)は、傾斜ガイド10に供給されるシート3の搬送速度(図2(b)に示す例では、傾斜ガイド10の直前に配置されたロール5の周速度と同じ)の90〜100%であることが、シート3に適度な張力を与えて、きれいな折りを実現する観点から好ましく、同様の観点から96〜99%であることがより好ましい。
本実施形態の折り畳み装置及びシート折り畳み体の製造方法においては、各種公知のシートを折り畳むことができる。折り畳むシート3の例としては、各種製法による不織布、折り布、編み布、樹脂フィルム、これらの2種以上(同種若しくは異種)を積層した積層シート、これらと繊維ウエブとの積層シート、2層以上からなる積層シートの層間に、高吸収性ポリマー、活性炭等等の機能性粒子を挟み込んだもの等が挙げられる。
本実施形態の折り畳み装置及びシート折り畳み体の製造方法は、不織布に高吸収性ポリマーを保持させてなる吸収シートの折り畳みに適している。
不織布は、単層でも多層(2層以上)であっても良く、高吸収性ポリマーの保持状態は、不織布の繊維間に高吸収性ポリマーが埋没した状態に固定されているものであっても良いし、2層の繊維層間に高吸収性ポリマーがサンドイッチされているものであっても良い。2層の繊維層間に高吸収性ポリマーがサンドイッチされた構成の吸収シートとしては、別体の2枚の繊維ウエブ及び/又は不織布間に、高吸収性ポリマーをサンドイッチして得られたもの、一枚の帯状シートの幅方向中央の所定幅の領域に、高吸収性ポリマーを散布した後、高吸収性ポリマーを散布した領域より外方の左右1対の領域を、高吸収性ポリマーを散布した領域上に折り重ねて2層の繊維層を形成したもの等が挙げられる。
折り畳む吸収シートが、単層又は多層構造の不織布(高吸収性ポリマーの保持の有無を問わない)である場合の構成繊維は、親水性繊維であることが好ましく、該親水性繊維としては、パルプ繊維、レーヨン、コットン等の元々親水性の繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル(PET等)等の元々は疎水性の合成繊維であるが、親水化処理により親水性としたもの等が挙げられる。合成繊維は、2種以上の樹脂成分からなる複合繊維(サイドバイサイド型、芯鞘型等)であっても良い。親水性繊維に加え、吸収性を実質的に阻害しない範囲で疎水性繊維を混在させても良い。繊維材料中の親水性繊維の割合は、50質量%超であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましい。
折り畳むシート3が、吸収シートである場合、得られるシート折り畳み体3’は、例えば、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体として好ましく用いることができる。
図5に示す吸収性物品6は、液透過性の表面シート61と、液不透過性(難透液性も含む)の裏面シート62と、吸収体としてのシート3の折り畳み体3’とを具備しており、折り畳み体3’は、吸収性物品6の幅方向の中央部に配されている。
図5(a)に示す吸収性物品は、シート折り畳み体3’を単独で吸収体として用いたものであり、図5(b)に示す吸収性物品は、シート折り畳み体3’と、パルプ繊維等の繊維の積繊物(高吸収性ポリマーを含む混合積繊物でも良い)63とを積層して吸収体として用いたものである。図5(b)中の符号64で示す部分は、表面シート61と積繊物63とを接合するためにエンボス加工を施した部分である。シート折り畳み体3’を吸収体として用いた場合、折り畳む前のシート3の厚み方向のクッション性に、蛇腹状に折り畳んだことによる機械的な弾性力が加わり、柔らかでクッション性に富む吸収体が得られる。
本実施形態の折り畳み装置及びシート折り畳み体の製造方法においては、折り畳み装置1で得られたシート折り畳み体3’を、上述のようにして、搬送方向Pと平行な軸の回りに90度回転して、折り畳み体3’の上下面の向きを水平方向に変化させた後、折り畳み体3’に所定の間隔でヒートシール装置(加圧装置)による接合加工を施し、該折り畳み体3’の層間を接合している。これにより構造の安定したシート折り畳み体とすることができる。
ヒートシール装置は、加圧用の凸部72を周面に備えた凸ロール71と、凸部72との間で折り畳み体3’を狭圧する平滑ロール73とを備えている。加圧装置として、熱を加えずに加圧のみを行う装置を用いても良い。また、凸部72は、軸長方向に連続するものに代えて、該軸長方向に不連続のものであっても良い。このような接合加工によりシート折り畳み体3’に部分的に形成された接合部は、例えば、吸収性物品の吸収体として用いられたときに、該吸収体の長手方向の前端近傍及び/又は端端近傍に位置させる。
本発明は上記の実施形態に制限されない。
例えば、シート3の折り数は、5に限られず、垂直ガイド21により折り込まれた谷折り部とその両側の山折り部のみを有する折り畳み体を製造することもできるし、垂直ガイド24,24の更に外側に上方の垂直ガイドと下方の垂直ガイドとを更に交互に任意の数配することにより、折り数が6以上の折り畳み体を製造することもできる。本発明は、折り数が4〜8の折り畳み体3’の製造に適している。また、本発明は、シートの折り畳み加工を、例えば、0〜300m/分の速度で搬送されるシートに対して行うことができる。
図1は、本発明のシートの折り畳み装置の一実施形態の要部を示す斜視図である。 図2は、図1に示す折り畳み装置を用いてシートを折り畳む様子を示す図であり、図2(a)は、図1の折り畳み装置を上方から見た状態を示す模式的俯瞰図であり、図2(b)は、図1の折り畳み装置を側方から見た状態を示す模式的側面図である。 図3は、図1に示す折り畳み装置における垂直ガイドを、シート搬送方向の下流側から見た状態を示す配置図である。 図4は、図1の折り畳み装置における垂直ガイドの配置の詳細を示す図であり、図4(a)は、基準面と平行な方向における配置を示す図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。 図5は、シート折り畳み体の用途の一例を示す図であり、図5(a)及び図5(b)は、それぞれ、シート折り畳み体を吸収体として具備する吸収性物品の幅方向に沿う断面を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 折り畳み装置
10 台形状の傾斜ガイド
12 傾斜ガイドの上縁部
14 傾斜ガイドの側縁部
21,23 上方の垂直ガイド
22,24 下方の垂直ガイド
3 シート
3’ シート折り畳み体

Claims (4)

  1. 台形状の傾斜ガイドと、傾斜縁部を有する上方の垂直ガイドと、シートの搬送方向に直交する方向における該垂直ガイドの両側に配置された下方の垂直ガイドとを備えたシートの折り畳み装置における、前記傾斜ガイドの傾斜面上に帯状のシートを供給し、該シートを、該傾斜面に沿って搬送しつつ、該傾斜ガイドの両側縁部に沿って折り曲げた後、該シートを、前記上方及び下方の垂直ガイドにより更に折り曲げて、シートの折り畳み体を得る、シート折り畳み体の製造方法。
  2. 前記傾斜ガイドの傾斜角度βと、前記傾斜面上における前記シートの移動方向に平行な直線Lに対する、該傾斜ガイドの両側縁部の傾斜角度α(図1参照)とを、下記式(1)の関係を満たすように設定する、請求項1記載のシート折り畳み体の製造方法。
    tan(α−10)°<sinβ<tan(α+10)° ・・(1)
  3. 前記帯状シートが、吸収シートである請求項1又は2記載のシート折り畳み体の製造方法。
  4. 台形状の傾斜ガイドと、傾斜ガイドの近傍に配置された複数の垂直ガイドとを備えており、傾斜ガイドの傾斜面上に供給された帯状のシートが、該傾斜面に沿って搬送されつつ、該傾斜ガイドの両側縁部に沿って折り曲げられ、そのように折り曲げられたシートが、複数の前記垂直ガイドにより、更に折り曲げられて、シートの折り畳み体となるようになされているシートの折り畳み装置。

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