JP2007105653A - 粉体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粉体処理装置1は、被処理物Aが供給される供給口2aを有すると共に、球形化処理された処理物Bを排出する排出口2bを有する底付円筒形状のケーシング2と、ケーシング2内に回転自在に設けられ駆動源によって回転するロータ3と、ロータ3を軸支し、ケーシング2に形成された開口部2cを閉塞する蓋体7とを備えている。ケーシング2内には、内壁2dから間隔を空けてロータ3の軸線方向において、一方から他方に向かって傾斜するテーパ部4aを有する内筒4が設置されている。ロータ3は、内筒4の内壁4b側でロータ本体3aに配置された複数の羽根3bと、内筒4bが拡径した側の羽根3bの端部に配設され、羽根3bの外径d1より大きい鍔部3cとを有する。
【選択図】図1
Description
このような粉体処理装置は、下端部に、粉砕機によって粉砕された粉体(以下、「被処理物」という)を供給する供給口を備え、上端部に、球形化処理された処理物を排出する排出口を有するケーシング(固定子)と、このケーシング内に回転自在に設け多数の突起材を備えたロータ(回転子)とから主に構成されている。
このような粉体処理装置では、回転速度を速くするとこれに伴ってケーシングや被処理物の温度が上昇するので、回転速度を上げて粉体処理作業をスピーディに行なうことができないため、処理能力を向上させることが困難である。
しかしながらこのような粉体処理装置では、被処理物の温度を上げると、この温度と、乾燥処理物が流路との摩擦熱とで熱軟化して被処理物が溶融しケーシング等に溶着することがあり、それを回避するための温度調整が難しいという問題点がある。
このような粉体処理装置では、設備的に、100℃程度までが運転可能な上限であり、さらに高温でないと処理できない被処理物や、非熱可塑性の被処理物には対応できないという問題点がある。
さらに、気流および被処理物は、内筒の拡径した側に配設された鍔部によって旋回されて、内筒の外壁とケーシング内壁との間を通って、再び内筒内に入り込むように循環して、これを繰り返す。この循環を繰り返すことにより、被処理物は、被処理物の粒径を必要以上に「大きく縮小させることなく、所望の球形や平滑面に球形化処理および平滑処理されて、排出口から回収部に移動し回収される。
なお、被処理物および気流は、内壁のテーパ部の角度やロータの回転速度を大きくするのに応じて移動速度が速くなり、内筒の内側から外側、内側へと還流する周期も速くなり、粉体処理装置の処理能力が向上する。
粉体処理装置は、内筒がテーパ部を有することにより、羽根によって発生した気流が拡開した側に流れ易くなっているため、被処理物がテーパ部に擦れながら気流と一緒にスムーズに移動させることができる。その結果、粉体処理装置は、被処理物同士が強力に激突し合うことを解消して安定した状態に処理するため、粒径が小さく粉砕されることなく、球形状化することができると共に、被処理物の表面の凹凸を削除して平滑処理することができる。
さらに、粉体処理装置は、内筒のテーパ部によって、羽根の回転で発生した気流により被処理物を内筒のテーパ部の内壁に押し付けてガイドしながら拡径する方向に誘導し、さらに、鍔部によって旋回されて、内筒の外壁とケーシング内壁との間を通って、再び内筒内に入り込むように循環させることができる。これにより、粉体処理装置は、ケーシング内で設定した時間だけ連続して粉体処理して、所望の球形と平滑面を有する粒子を得ることができる。
また、粉体処理装置は、内壁のテーパ部の角度やロータの回転速度を大きくすることにより、ケーシング内を還流する被処理物および気流の移動速度を速くすることができるため、還流の周期を短くして、粉体処理装置の処理能力を適宜に向上させることできる。
粉体処理装置は、蓋体に軸支され、ケーシング内に羽根を有するロータと、テーパ部を有する内筒とを設置した簡素な構造からなるため、清掃が容易で、付帯機器が少ないため、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
図1は、粉体処理装置を示すブロック図である。
まず始めに、図1に示す粉体処理装置1によって球形化処理および平滑処理(以下球形化処理および平滑処理をいうときは、単に「粉体処理」という)される被処理物Aを説明する。被処理物Aは、粉砕機(図示せず)によって鱗片状、不定形(多角形)、あるいは表面に凹凸がある状態に粉砕処理された粒子であり、例えば、トナー、黒鉛等の有機・無機物系を問わず、平均粒径が5〜50μm程度のものである。
処理物Bは、不定形な形状の被処理物Aを粉体処理装置1で粉体処理した処理後の粒子であり、粒径が所定の長さに球形化処理されて丸く、表面の凹凸が平滑処理されている。
図1に示すように、粉体処理装置1は、被処理物Aを粉体処理する装置であり、ケーシング2の内側に、内筒4内に遊挿された羽根3bを有するロータ3を回転させることで気流を発生させて、供給口2aから被処理物Aをケーシング2内に吸入し、被処理物Aを内筒4のテーパ部4aの内壁4bに押し付けて擦らせながらケーシング2内を循環させることによって粉体処理する装置である。
この粉体処理装置1は、被処理物Aが供給される供給口2aを有すると共に、球形化処理された処理物Bを排出する排出口2bを有する底付円筒形状のケーシング2と、このケーシング2内に回転自在に設けられ駆動源Mによって回転し羽根3bと鍔部3cとを有するロータ3と、羽根3bの周囲に配置されテーパ部4aを有する内筒4と、ロータ3を回動自在に軸支し、ケーシング2に形成された開口部2cを閉塞する蓋体5と、を少なくとも備えている。
図1に示すように、ケーシング2は、上側に開口部2cを有する金属製の略底付円筒状の器状のものからなり、例えば、深絞加工等によってプレス成形される。このケーシング2は、例えば、内底2eの中央部に一体形成したパイプ形状の供給口2aを有し、内壁2dの開口部2cの近傍に、粉体処理した処理物Bを回収部8に送るための配管2gを溶接した排出口2bを有している。このケーシング2の内壁2dには、内筒4のテーパ部4aに沿って内底2eに向かって縮径した縮径部2fが形成されている。ケーシング2内には、内壁2dから間隔を空けてロータ3の軸線方向において、一方(供給口2aに近い内底側)から他方(排出口2bに近い開口部2c側)に向かって拡開するテーパ部4aを有する内筒4と、内筒4の内側に配置したロータ3とが設置されている。
内壁2dは、前記縮径部2fを含むことによって、図1の矢印で示すように、上側から下降してきた気流および被処理物Aがロータ3の下側に向かってスムーズに流れて循環するように形成されている。
内底2eの外周部と側壁との境界部分には、被処理物Aが滞留しないように曲面状に、かつ鈍角に形成されている。
図1に示すように、ロータ3は、モータからなる駆動源M(図4参照)によって内筒4の中を回転する回転体であり、羽根3bの遠心力で気流を発生させて、被処理物Aを下方から内筒4内に吸引し、内筒4の内壁4bに擦り付けるように流動させて粉体処理するための部材である。
このロータ3には、内筒4の内壁4b側でロータ本体3aに配置された複数の羽根3bと、内筒4が拡径した側の羽根3bの端部に配設され、この羽根3bの外径d1より大きい外径d2の鍔部3cとが備えられている。
ロータ3は、内筒4内において、供給口2aが配置されている下側に羽根3bがあって開放され、排出口2bが配置されている上側に鍔部3cがあって、上側が閉じた状態になっている。
図2(a)、(b)に示すように、ロータ3の羽根3bは、例えば、円柱形状のロータ本体3aの外周面に放射方向に形成された複数の平板材からなり、内筒4のテーパ部4aに沿って形成された傾斜部3dを外周端に有している。
なお、ロータ3の周速度は、羽根3bの最大径部でMax100m/s程度であるが、羽根3bの強度上、図2(b)に示すような放射線方向に形成した場合が最も回転速度を上げることができる。
また、図3に示すように、羽根3bの外周側は、内筒4の内壁4bに沿った形状の傾斜部3dが形成されているが、必ずしも羽根3bと内壁4bとの隙間L1は、均一である必要はない。
図4に示すように、蓋体5は、ケーシング2の開口部2c(図1および図3参照)を閉塞し、軸受部5aを一体に設けてロータ3を支持するための部材であり、例えば、金属製の円板からなる。この蓋体5は、ケーシング2を保持する装置本体1aに、支軸部1bを支点に回動可能に設けられた回動部材10の一端部に設置されて、ケーシング2に対して開閉自在に設けられている。
回動部材10は、蓋体5と駆動源Mとの位置関係を保持した状態で回動するための部材であり、装置本体1aの上端部に設置されている。この回動部材10には、中央部に支軸部1bが配設され、一端部に蓋体5が配設され、他端部に駆動源Mが設置されている。回動部材10は、水平な状態から垂直な状態に約90度回動可能に設置されて、蓋体5を開閉したり、粉体処理するロータ3や内筒4やケーシング2内を清掃可能にしたり、ロータ3を取り外したりできるようにするために設置されている。
図3に示すように、内筒4は、ケーシング2の内壁2dあるいは内底2eに設置した架設部材9で支持されることによってケーシング2との間に空間を介在して取付けられ、粉体処理効果を向上させるために設置されている。内筒4は、全体が上側に向かって拡開するテーパ部4aで形成された筒体からなり、硬質クロムメッキや超鋼等の溶射によって耐磨耗処理が施されている。内筒4は、下端部が羽根3bの下端部と略同じ高さに配置され、上端部が鍔部3cの下面から適宜な間隔を介在させて配置されている。
内筒4のテーパ部4aの角度は、軸線に対して0度(円筒)〜45度であり、望ましくは、10度〜20度が最適である。
図1に示すように、搬送装置6は、被処理物Aを供給装置7に搬送するための装置であり、例えば、破砕された被処理物Aを一時的に貯留する貯留部6aと、被処理物Aを供給装置7に搬送するロータリーフィーダやスクリュコンベア等からなるフィーダ6bと、フィーダ6bを駆動させるための駆動装置(図示せず)とを備えている。
供給装置7は、搬送装置6によって運ばれて来た被処理物Aをホッパ7aで受けて、送出部7bからケーシング2の供給口2aに被処理物Aを送る装置である。この供給装置7は、ホッパ7aと、被処理物Aを供給口2aに送るための空送装置(エゼクタ)等からなる送出部7bと、送出部7bを駆動させるための圧縮空気供給装置等の駆動装置(図示せず)とを備えている。
さらに、供給装置7は、被処理物Aを供給口2aまで送ることができれば、被処理物Aが羽根3bのブロア効果によって吸引されて流れるため、空気などの気流を送らないコンベア等であってもよい。
また、回収部8は、排出口2bに接続された配管2gの下流側の設置された処理物Bを貯留するためのものである。なお、回収部8には、必要に応じてエア抜き8aを設置する。なお、エア抜き8aは、例えば、脱気フィルタからなる。
次に、図1〜図4を参照しながら本発明に係る粉体処理装置の動作を説明する。
ホッパ7a内に投入された被処理物Aは、送出部7bによってケーシング2の供給口2aに送られる。すると、ロータ3の羽根3bの回転によるブロア効果で、ケーシング2の内底2e付近が負圧状態になっていることによって、ケーシング2内に吸引される。
内底2eまで流れた被処理物Aは、矢印g方向に流れて、再び内筒4内に入り込み、内筒4の下端内側から上端、内筒4の外側上端から下端内側へと流れて循環し、これを繰り返す。
図5は、粉体処理装置の第1変形例を示すブロック図である。以下、前記実施形態と同一の部材には同一符号を付して説明は省略する。
図5に示すように、ケーシング2内で粉体処理されて排出口2bから排出される処理物Bを再度供給口2a内に戻すように循環させて再度粉体処理するようにしてもよい。
図6は、粉体処理装置の第2変形例を示すブロック図である。なお、前記実施形態と同一の部材には同一符号を付して説明は省略する。
前記図5に図示した循環路P3を備えた粉体処理装置1Aは、さらに、図6に示す粉体処理装置1Bのように、排出路P2に被処理物Aを投入するようにしてもよい。
この場合、排出口2bと切替ダンパDとの間には、搬送装置6によって搬送された被処理物Aを排出路P2に投入するロータリーフィーダ等の定量供給装置Fが設置される。そして、排出口2bと定量供給装置Fとの間には、エア抜きVが設置される。なお、定量供給装置Fは、設定した所定量の被処理物Aを内圧が大気圧と相違する排出路P2内に被処理物Aを容易に混入させることができ、排出路P2の途中から被処理物Aの投入が可能である。
このようにすることにより、図5に示す供給装置7が不要となるため、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
図7は、ケーシングの第1変形例を示す要部縦断面図である。
図7に示すように、ケーシング2Aには、被処理物Aを供給口2Aaに搬送するスクリュフィーダ22を一体に設置してもよい。この場合、供給口2Aaは、内壁2Adの側面に形成する。
このようにすることにより、粉体処理装置1Cの構造を簡素化することができる。なお。スクリュフィーダ22によって供給口2Aaに運ばれた被処理物Aは、内筒4内の羽根3bの回転により、内底2Ae付近が負圧状態になるため、ケーシング2A内に吸引される。このため、被処理物Aは、空送装置によって空気と共にケーシング2A内に吹き込む必要がない。
図8は、ケーシングの第2変形例を示す要部縦断面図である。
図8に示すように、ケーシング2Bの排出口2Bbには、当該排出口2Bbを開閉する排出ダンパ23を設置してもよい。
この場合、排出ダンパ23は、例えば、排出口2Bbを開閉するプランジャ23aと、プランジャ23aを吸引する電磁石23bと、設定した時間だけ電磁石23bのコイルに電流を流して制御する制御器(図示せず)と、プランジャ23aを自動復帰させるコイルばねとから構成されている。なお、排出ダンパ23の排出口23cは、例えば、ケーシング2Bと一体に設置される。
そして、図1、図5、図6および図7に示す粉体処理装置1,1A,1B,1Cは、粒径が小さくても大きくてもよく、さらに付着性のある被処理物Aであっても粉体処理が良好に行える。
図9は、ケーシングの第3変形例を示す図であり、(a)は要部縦断面図、(b)はX−X断面図である。
図9(a)、(b)に示す粉体処理装置1Eのように、ケーシング2Cの外面には、当該ケーシング2Cの内壁2Cdを冷却する冷却ジャケット24を当該ケーシング2Cの側周面に設けてもよい。
この場合、ケーシング2Cは、内底2Ceを形成する部分と、これ以外の部分で冷却ジャケット24がある部分とを別体形成し、後で組み立てて一体にすることもできる。
なお、排出口2Cbに接続される配管2Cgは、図9(b)に示すように、ケーシング2Cの外周の接線方向に形成してもよく、また、ケーシング2Cの中心線上であっても構わない。
図10は、冷却ジャケットの変形例を示す要部縦断面図である。
図10に示す粉体処理装置1Fのように、冷却ジャケット24Aは、内筒4Aをケーシング2Dに架設する架設部材9Aに内設した流路24Aaを介して、内筒4Aに内設した冷却流路24Abを有し、冷却媒体によって内筒4Aの内部を冷却してもよい。
このようにすれば、粉体処理装置1Fは、冷却ジャケット24Aが、ケーシング2Dと架設部材9Aと内筒4Aとに設置されて、冷却する面積が広くなるため、冷却能力をさらに向上させることができる。
図11は、内筒および羽根の変形例を示す要部縦断面図である。
図11に示す粉体処理装置1Gのように、内筒4Bは、供給口2Caに近い入口側(下側)にテーパ部4Baを形成して、排出口2Cbに近い出口側(上側)を円筒状に形成してもよい。
この場合、ロータ3Aは、内筒4Bの形状に合わせて、羽根3Abの外周側の排出口2Cbに近い上端側を垂直に形成してもよい。このように内筒4Bの排出側(上側)は、テーパがなくても被処理物Aを内筒4B外に排出できる。
図12は、ロータの変形例を示す図であり、(a)はロータの第1変形例を示す要部縦断面図であり、(b)はロータの第2変形例を示す要部縦断面図である。
図12(a)に示すように、ロータ3Bは、鍔部3Bcの外周部を下側に折曲した折曲部3Bgを形成してもよい。
このようにすれば、羽根3Bbによって下方からの気流や被処理物Aを矢印で示すように下側に向かって旋回するようにする流すことができる。
特に、被処理物Aが細かい場合には、気流と共に上側に流れる傾向があるが、外周端が下側の供給口2a(図1参照)側に曲がっていることにより、さらにスムーズに供給口2a側(下側)に流れるようになる。
羽根3Cbの粉体処理能力の調整は、ロータ3Cの回転速度の変更によるが、このように分解式としたことにより、羽根3Cbの枚数により、粉体処理能力を調整することが可能である。
図13は、ロータの羽根の変形例を示す図であり、(a)は羽根の第1変形例を示すロータの底面図であり、(b)は羽根の第2変形例を示すロータの底面図である。
図13(a)に示すように、羽根3Dbは、底面視してロータ3Dの中心線に対して傾けて設置してもよい。
また、図13(b)に示すように、羽根3Ebは、ロータ3Eを底面視して板材を緩やかな鈍角に折曲したものであってもよい。
1a 装置本体
1b 支軸部
2,2A〜2D ケーシング
2a,2Aa,2Ba,2Ca 供給口
2b,2Ab,3Bb,2Cb 排出口
2c 開口部
2d,2Ad,2Cd 内壁
2e,2Ce 内底
2f 縮径部
2g 配管
3,3A〜3C ロータ
3a,3Ba,3Ca ロータ本体
3b,3Bb,3Cb,3Db 羽根
3c,32c 鍔部
3d 傾斜部
4,4A,4B 内筒
4a,4Ba テーパ部
4b 内壁
5 蓋体
5a 軸受部
6 搬送装置
7,7A 供給装置
8 回収部
9,9A 架設部材
10 回動部材
22 スクリュフィーダ
23 排出ダンパ
24,24A 冷却ジャケット
24Aa 流路
24Ab 冷却流路
A 被処理物
B 処理物
D 切替ダンパ
d1 羽根の外径
d2 鍔部の外径
F 定量供給装置(ロータリーフィーダ)
L1,L2 間隔
M 駆動源
P1 供給路
P2 排出路
P3 循環路
Claims (9)
- 被処理物が供給される供給口を有すると共に、球形化処理された処理物を排出する排出口を有する底付円筒形状のケーシングと、このケーシング内に回転自在に設けられ駆動源によって回転するロータと、このロータを回動自在に軸支し、前記ケーシングに形成された開口部を閉塞する蓋体と、を備えた粉体処理装置において、
前記ケーシング内には、内壁から間隔を空けて前記ロータの軸線方向において、一方から他方に向かって傾斜するテーパ部を有する内筒が設置され、
前記ロータは、前記内筒の内壁側でロータ本体に配置された複数の羽根と、前記内筒が拡径した側の前記羽根の端部に配設され、当該羽根の外径より大きい鍔部とが備えられていることを特徴とする粉体処理装置。 - 前記ロータの羽根は、前記内筒のテーパ部に沿って形成された傾斜部を有し、
前記ケーシングは、前記内壁が前記内筒のテーパ部に沿って内底に向かって縮径した縮径部を有することを特徴とする請求項1に記載の粉体処理装置。 - 前記ケーシングは、当該ケーシングの内壁を冷却する冷却ジャケットを少なくとも当該ケーシングの側周面に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉体処理装置。
- 前記冷却ジャケットは、前記内筒を前記ケーシングに架設する架設部材に内設した流路を介して、前記内筒に内設した冷却流路を有することを特徴とする請求項3に記載の粉体処理装置。
- 前記ケーシングには、前記被処理物を前記供給口に搬送するスクリュフィーダが設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の粉体処理装置。
- 前記排出口には、当該排出口を開閉する排出ダンパが設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の粉体処理装置。
- 前記供給口には、前記被処理物を供給する供給装置に接続された供給路が設けられ、
前記排出口には、前記粉体処理した処理物を回収する回収部に送る排出路が設けられ、
前記排出路には、前記処理物を前記供給装置に戻して循環させる循環路が設けられると共に、当該排出路と前記循環路との分岐箇所に、前記処理物が送られる方向を前記排出路側または前記循環路側に切り替える切替ダンパが設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の粉体処理装置。 - 前記排出路において、前記排出口と前記切替ダンパとの間には、搬送装置によって搬送された被処理物を前記排出路に投入するロータリーフィーダが設置されていることを特徴とする請求項7に記載の粉体処理装置。
- 前記蓋体は、前記ケーシングを保持する装置本体に、支軸部を支点に回動可能に設けられた回動部材の一端部に設置されると共に、
前記回動部材の他端部には、前記ロータを回転させる前記駆動源が設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の粉体処理装置。
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