JP2007105220A - ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法 - Google Patents

ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007105220A
JP2007105220A JP2005298701A JP2005298701A JP2007105220A JP 2007105220 A JP2007105220 A JP 2007105220A JP 2005298701 A JP2005298701 A JP 2005298701A JP 2005298701 A JP2005298701 A JP 2005298701A JP 2007105220 A JP2007105220 A JP 2007105220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medal
inclined wall
unit
game
game medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005298701A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Okuaki
政人 奥秋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konami Digital Entertainment Co Ltd
Original Assignee
Konami Digital Entertainment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konami Digital Entertainment Co Ltd filed Critical Konami Digital Entertainment Co Ltd
Priority to JP2005298701A priority Critical patent/JP2007105220A/ja
Priority to GB0808452A priority patent/GB2445709B/en
Priority to PCT/JP2006/317757 priority patent/WO2007043259A1/ja
Priority to TW095136024A priority patent/TW200730225A/zh
Publication of JP2007105220A publication Critical patent/JP2007105220A/ja
Priority to HK09100420.1A priority patent/HK1123237A1/xx
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F17/00Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services
    • G07F17/32Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services for games, toys, sports, or amusements
    • G07F17/3286Type of games
    • G07F17/3297Fairground games, e.g. Tivoli, coin pusher machines, cranes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】ゲーム媒体の移動を演出することで、違和感無くゲーム媒体をプレイフィールドへ投入することが可能なゲーム装置およびそのゲーム媒体擬似移動演出方法を提供する。
【解決手段】ステーション部STは、ゲーム媒体であるメダルMが投入されるメダル投入機構100と、メダル投入機構100に投入されたメダルMを検知するメダル投入センサ108−9と、メダルをプレイフィールド500へ排出するメダル排出部330と、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍にかけて配列された複数のLED920と、メダル投入機構100へのメダルMの投入がメダル投入センサ108−9により検知された際、配列された複数のLED920をメダル投入機構100側からメダル排出部330側へかけて順次点灯させる制御部600およびLED駆動回路930を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法に関し、特にメダル等の概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置およびそのゲーム媒体擬似移動演出方法に関する。
一般に、ボール等の概球形状のゲーム媒体や、メダル等の概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置が知られている。本説明では、このようなゲーム媒体を利用するゲーム装置を、メダルゲーム装置という。なお、本願において、用語「ゲーム媒体」とは、ゲームを行う際に使用する有体物を意味するものとする。
メダルゲーム装置の典型例としては、プッシャゲーム装置が広く知られている。プッシャゲーム装置は、一般的にゲームプレイヤがゲーム媒体を投入する投入口と、投入口から投入されたゲーム媒体が一時蓄積されるプレイフィールドと、投入口から投入されたゲーム媒体をプレイフィールドへ排出する排出口と、プレイフィールド上のゲーム媒体を所定の周期で押進させるプッシャ部とを有して構成される。なお、プッシャ部により押進されたゲーム媒体の一部は、プレイフィールドから落下し、ゲームプレイヤへ払い出されるか、もしくはゲーム装置内部にストックされる。
このようなプッシャゲーム装置に代表されるメダルゲーム装置は、ゲーム媒体を投入することで、ゲームプレイヤがゲームを遊技するものであり、ゲーム媒体を投入するタイミングや投入する方向或いは投入するゲーム媒体の量が、ゲームの結果に影響を与える。
ところで、近年、より迫力あるゲーム性や複雑なゲーム性を実現するために、上記のようなメダルゲーム装置が大型化されつつある。このようなメダルゲーム装置では、広く設計されたプレイフィールド全体を使って、よりダイナミックなゲーム媒体の動きを演出することが望ましい。
しかしながら、従来のメダルゲーム装置では、操作性を考慮して、ゲーム媒体の投入口および払出し口が、ゲームプレイヤが着席する位置と近接する位置に設けられている。また、同じく従来のメダルゲーム装置では、投入口から投入されたゲーム媒体が、機械的なスロープを用いてプレイフィールドに投入される。このため、広く設計されたプレイフィールド全体を使ってゲーム媒体の動きを演出するためには、投入されたゲーム媒体をプレイフィールドの奥の方へ導いて排出する必要があるが、これを実現するための構成は、ゲーム媒体の投入方向を揺動可能とするための構成と合わせて考慮すると、非常に大型で複雑な構成となってしまうと言う問題がある。
このような問題を解決する方法としては、例えばメダルホッパなどのようなゲーム媒体を排出する装置を用いることで、ゲームプレイヤからゲーム媒体が投入される機構とは別の構成からプレイフィールドにゲーム媒体を供給する方法が考えられることを本発明者は見出した。
しかしながら、ゲームプレイヤがゲーム媒体を投入する機構と、プレイフィールドにゲーム媒体を供給する機構とを別の構成とした場合、ゲームプレイヤにとって、ゲーム媒体の投入とプレイフィールドへのゲーム媒体の排出との関連性が不明確となってしまう可能性がある。この結果、ゲーム媒体をプレイフィールドへ投入しているという実感をゲームプレイヤが持てなくなり、ゲーム性に違和感が生じてしまうと言う問題を発生させる可能性がある。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ゲーム媒体の移動を演出することで、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、違和感無くゲーム媒体をプレイフィールドへ投入することが可能なゲーム装置およびそのゲーム媒体擬似移動演出方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、第1発明に係るゲーム装置は、ゲーム媒体が投入される投入部と、投入部に投入されたゲーム媒体を検知するセンサと、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、投入部へのゲーム媒体の投入がセンサにより検知された後、排出部を駆動してゲーム媒体を排出させる排出部駆動手段と、排出部駆動手段による排出部の駆動を前記センサによる検知から所定時間遅延させる遅延手段とを有する。
ゲーム媒体が投入された際、所定時間経過後に、例えば投入部から離れた位置にある排出部からゲーム媒体を排出することで、ゲーム媒体が投入部から排出部へ移動したという感覚をゲームプレイヤに与えることが可能となる。これにより、例えば投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されるゲーム媒体とが異なる場合では、投入部から排出部へのゲーム媒体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、ゲーム媒体を所定のフィールドへ投入する際に、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。この際、例えば音を連続的に鳴らすことで、ゲーム媒体の移動の擬似的な演出をさらに効果的に行うことも可能である。
また、第2発明に係るゲーム装置は、第1発明に係るゲーム装置において、遅延手段が遅延時間を変更制御してもよい。
ゲーム媒体が投入されてから、このゲーム媒体またはこれと対応するゲーム媒体を排出するまでの所定時間(遅延時間)を変更制御することで、例えば状況やゲーム状態などに応じて、ゲーム媒体移動の演出を変更したり、単位時間当たりに一人のゲームプレイヤが消費できる最大のゲーム媒体数を制御したりすることが可能となる。また、遅延時間に加え、例えば音を連続的に鳴らすことでゲーム媒体の移動の擬似的な演出をさらに効果的に行う場合、音の再生速度(変化速度)や鳴らす間隔を制御することで、演出されるゲーム媒体の移動速度を変えることができ、この結果、ゲームプレイヤに遅延される時間を予測させることが可能となる。例えば、遅延時間を長くする場合、音の再生速度を遅くしたり、鳴らす間隔を長くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が長いことを予測することができる。一方、例えば遅延時間を短くする場合、音の再生速度を早くしたり、鳴らす間隔を短くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が短いことを予測することができる。
また、第3発明に係るゲーム装置は、ゲーム媒体が投入される投入部と、投入部に投入されたゲーム媒体を検知するセンサと、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、投入部近傍から排出部近傍にかけて配列された複数の発光部と、投入部へのゲーム媒体の投入がセンサにより検知された際、配列された複数の発光部を投入部側から排出部側へかけて順次点灯させる発光部駆動手段と、投入部へのゲーム媒体の投入がセンサにより検知された後、所定時間経過後、排出部を駆動してゲーム媒体を排出させる排出部駆動手段とを有する。
ゲーム媒体が投入された際、ゲーム媒体の投入部近傍から排出部近傍にまで配列された複数の発光部を順次、投入部側から排出部側へ点灯させることで、投入されたゲーム媒体が投入部から排出部へ移動する様子を視覚的に表現することができる。これにより、例えば投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されるゲーム媒体とが異なる場合では、投入部から排出部へのゲーム媒体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、ゲーム媒体を所定のフィールドへ投入する際に、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。また、投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されたゲーム媒体とが同じ場合でも、ゲーム媒体の実際の移動とは別にこれを光により演出することが可能となる。また、光に代えて、音を連続的に鳴らすことで、ゲーム媒体の移動を擬似的に演出することも可能である。この場合、音の再生速度や鳴らす間隔を制御することで、演出されるゲーム媒体の移動速度を変えることが可能となる。
また、第4発明に係るゲーム装置は、第3発明に係るゲーム装置において、ゲーム媒体を貯留する貯留部をさらに有し、排出部が貯留部に貯留されていたゲーム媒体を排出してもよい。
排出部から排出するためのゲーム媒体を貯留しておくための貯留部を設けておくことで、投入部から投入されたゲーム媒体とは別のゲーム媒体を排出部から排出させることが可能となる。この結果、投入部と排出部との位置関係を任意に設定することが可能となり、ゲーム装置の設計自由度が向上する。
また、第5発明に係るゲーム装置は、第4発明に係るゲーム装置において、投入部へ投入されたメダルが貯留部に貯留されてもよい。
投入部から投入されたゲーム媒体が、排出されるゲーム媒体を貯留する貯留部に貯留されるように構成することで、貯留部におけるゲーム媒体の入数と出数とに均衡を持たせることが可能となる。この結果、ゲーム途中にゲーム媒体を貯留部に補充するという手間を省くことが可能となる。
また、第6発明に係るゲーム装置は、第3から第5発明の何れかに係るゲーム装置において、投入部近傍から排出部近傍にかけて橋架された棒状部材をさらに有し、配列された複数の発光部が棒状部材の側面に1列以上配設されていてもよい。
投入部近傍と排出部近傍との間に棒状部材を橋架し、これに発光部を配列させることで、容易に投入部近傍から排出部近傍までに容易に発光部を配列させることが可能となる。この際、例えば2列以上の配列された発光部を設けることで、ゲーム媒体の擬似的若しくは実際の移動をよりダイナミックに演出することが可能となる。
また、第7発明に係るゲーム装置は、第3から第6発明の何れかに係るゲーム装置において、配列された複数の発光部が直線状に配列されていてもよい。
このように、発光部を直線状に配列させることで、連続して点灯する発光部の光により直線状の軌跡が描かれるため、スピード感のあるゲーム媒体の擬似移動を演出することができる。
また、第8発明に係るゲーム装置は、第6発明に係るゲーム装置において、棒状部材が歪曲した側面を有し、複数の発光部が歪曲した側面に沿って配列されていてもよい。
このように、発光部を曲がりくねった棒状部材に配列して設けることで、連続して点灯する発光部の光により歪曲した軌跡が描かれるため、ダイナミックなゲーム媒体の擬似移動を演出することができる。
また、第9発明に係るゲーム装置は、第3から第8発明に係るゲーム装置において、所定時間が投入部へのゲーム媒体の投入が検知されてから配列された複数の発光部における排出部に最も近い発光部が点灯するまでの時間以上であってもよい。
また、第10発明に係るゲーム媒体擬似移動演出方法は、ゲーム媒体が投入される投入部と、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部とを備えたゲーム装置のゲーム媒体擬似移動演出方法であって、投入部へのゲーム媒体の投入を検出する第1ステップと、投入部へのゲーム媒体の投入が検知された後、所定時間が経過することを検知する第2ステップと、所定時間が経過したことが検知された後、排出部からゲーム媒体を排出する第3ステップとを有する。
ゲーム媒体が投入された際、所定時間経過後に、例えば投入部から離れた位置にある排出部からゲーム媒体を排出することで、ゲーム媒体が投入部から排出部へ移動したという感覚をゲームプレイヤに与えることが可能となる。これにより、例えば投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されるゲーム媒体とが異なる場合では、投入部から排出部へのゲーム媒体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、ゲーム媒体を所定のフィールドへ投入する際に、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。この際、例えば音を連続的に鳴らすことで、ゲーム媒体の移動の擬似的な演出をさらに効果的に行うことも可能である。
また、第11発明に係るゲーム媒体移動演出方法は、ゲーム媒体が投入される投入部と、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、投入部近傍から排出部近傍にかけて配列された複数の発光部とを備えたゲーム装置のゲーム媒体擬似移動演出方法であって、投入部へのゲーム媒体の投入を検出する第1ステップと、ゲーム媒体の投入が検出された後、配列された複数の発光部を投入部近傍から排出部近傍へかけて順次発光させる第2ステップと、投入部へのゲーム媒体の投入が検知された後、所定時間経過後、排出部からゲーム媒体を排出する第3ステップとを有する。
ゲーム媒体が投入された際、ゲーム媒体の投入部近傍から排出部近傍にまで配列された複数の発光部を順次、投入部側から排出部側へ点灯させることで、投入されたゲーム媒体が投入部から排出部へ移動する様子を視覚的に表現することができる。これにより、例えば投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されるゲーム媒体とが異なる場合では、投入部から排出部へのゲーム媒体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、ゲーム媒体を所定のフィールドへ投入する際に、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。また、投入部から投入されたゲーム媒体と排出部から排出されたゲーム媒体とが同じ場合では、ゲーム媒体の実際の移動とは別にこれを光により演出することが可能となる。
本発明によれば、ゲーム媒体の移動を演出することで、投入されたゲーム媒体と排出されるゲーム媒体とが同一であるか否かに関わらず、違和感無くゲーム媒体をプレイフィールドへ投入することが可能なゲーム装置およびそのゲーム媒体擬似移動演出方法を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
(1)一実施形態
まず、本発明による一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。さらに、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。これは、後述する各実施形態において同様である。
(1−1)全体構成
本実施形態では、前述した概円盤形状のゲーム媒体としてメダルを例に取り、このメダルを用いたゲーム装置としてプッシャーゲーム装置を例に挙げる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプッシャーゲーム装置におけるステーション部STの一部を示す部分斜視図である。同図に示すように、ステーション部STは、メダル投入機構(投入部)100と、メダル搬送経路200と、リフトアップホッパ300と、メダル排出経路400と、プレイフィールド500と、制御部600と、表示部700と、筐体800とを含むよう構成される。
筐体800は、ステーション部STの骨組みとなる構成である。筐体800において、上部手前側にはメダル投入機構100が配置され、上部奥側には表示部700が配置され、上部中央にはプレイフィールド500が配置される。また、筐体800内部には、メダル搬送経路200やリフトアップホッパ300や制御部600などが収納される。ここで、用語「手前側」とはゲームプレイヤが遊技する際に位置する側を意味し、用語「奥側」とはゲームプレイヤが遊技する際に位置する側と反対側を意味し、用語「中央」とは上述した「手前側」と「奥側」との間の領域を意味する。
メダル投入機構100は、ゲームプレイヤが遊戯する際にゲーム媒体であるメダルをプッシャーゲーム装置へ投入するための構成である。メダル投入機構100から投入されたメダルは、メダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300まで搬送され、リフトアップホッパ300において一時的に貯留される。メダル搬送経路200及びリフトアップホッパ300は、上述したように、筐体800内に配置される。なお、メダル搬送経路200は、メダル投入機構100とリフトアップホッパ300とを機械的及び物理的に連結させ、メダル投入機構100から投入されたメダルをリフトアップホッパ300まで搬送する機能を有する。
リフトアップホッパ300は、メダルを蓄積するためのメダル貯留部310と、メダルを所定の高さまでリフトアップするためのリフトアップ部320と、リフトアップされたメダルを所定のタイミングで排出するためのメダル排出部(排出部)330とを有する。また、メダル排出部330の排出口には、メダルの排出方向を揺動可動なメダル排出経路400が設けられている。
リフトアップ部320の上端は、プレイフィールド500よりも上に配置される。これに伴い、リフトアップ部320の上端に設けられたメダル排出部330もプレイフィールド500よりも上に配置される。したがって、メダル貯留部310に一時蓄積されたメダルは、リフトアップ部320によりプレイフィールド500よりも上に持ち上げられた後、メダル排出部330からメダル排出経路400を介してプレイフィールド500へ射出される。
プレイフィールド500は、主に、有効な状態にあるメダルを貯留するメインテーブル501と、メインテーブル501上に載置されたプッシャ部510とから構成される。なお、有効な状態とは、遊技に関与している状態をいう。
プッシャ部510は、有効な状態にあるメダルを貯留する上面(これをサブテーブル511という)と、サブテーブル511から落下したメダルがスライドする傾斜テーブル512と、メインテーブル501に貯留されたメダルを押進する押進壁513とを有する。
また、プッシャ部510は、プレイフィールド500におけるメインテーブル501上にスライド可能に設けられており、一定の周期または任意の周期で前後にスライド運動する。プッシャ部510の一部(奥側)は、表示部700下方に設けられた収納部に収納される。プッシャ部510は、この収納部から出入するようにスライドすることで、前後に往復運動する。
なお、サブテーブル511には、筐体800に対して固定されたディスプレイ枠における筐体下部710が摺動可能に当接されている。したがって、プッシャ部510が収納部へ収納される方向へ移動した際、筐体下部710によってサブテーブル511上のメダルが押進される。この押進により、サブテーブル511上の一部のメダルが傾斜テーブル512へ落下する。
サブテーブル511から落下したメダルの一部は、傾斜テーブル512に設けられた開口部(これをチャッカという)に進入する。また、残りのメダルは、そのままメインテーブル501まで落下し、メインテーブル501に貯留される。
メインテーブル501上のメダルは、サブテーブル511上のメダルと同様に、プッシャ部510のスライド運動により押進する。すなわち、メインテーブル501上にはプッシャ部510が隙間無く載置されているため、プッシャ部510が収納部から搬出する方向へ移動した際、プッシャ部510前面の押進壁513によってメインテーブル501上のメダルが押進される。この押進により、メインテーブル501上の一部のメダルが落下する。落下したメダルの一部はゲームプレイヤに払い出され、他のメダルはステーション部ST内にストックされる。
また、上記した構成の他、図1に示すように、本実施形態によるステーション部STは、メダル移動模擬演出部900を有する。メダル移動模擬演出部900は、メダル投入機構100に投入されたメダルが移動する様子を模擬的に演出するための構成である。この際、メダルが実際に移動する経路と、演出により模擬される経路とは、同一でなくとも近接していなくとも良い。以下、メダル移動模擬演出部900の構成およびその動作を、図面と共に詳細に説明する。
(1−2)メダル移動模擬演出部900の構成
図2は、本実施例によるメダル移動模擬演出部900の構成を示す斜視図である。また、図3は、メダル移動模擬演出部900と、これの周辺部との電気的な接続関係を示すブロック図である。
まず、図2に示すように、メダル移動模擬演出部900は、細長い棒状の支持部材910と、この支持部材910の長手方向に所定間隔離間して配列された複数のLED(発光部)920a〜920n(以下、任意のLEDの符号を920とする)と、LEDを駆動するためのLED駆動回路930とを有する。なお、LED920に代えて他の発光手段を用いることが可能である。
支持部材910は、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。棒状部材を用いることで、容易にメダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍までにLEDを配列させることが可能となる。本例では、支持部材910を直線状の棒状部材とする。なお、支持部材910の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であっても、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。本例では、支持部材910の断面を長方形とし、支持部材910の各側面が略ねじれの無い平面であるとする。また、本例では、支持部材910の何れかの側面に、上述した複数のLED920が所定間隔隔てて直線状に配列されているものとする。なお、複数のLED920が設けられる側面は、遊技時にゲームプレイヤに見えるように配置される面である。
このように、LED920を直線状の棒状部材である支持部材910に配列して設けることで、連続して点灯するLED920の光により直線状の軌跡が描かれるため、スピード感のあるメダルの擬似移動を演出することができる。なお、配列されるLED920は、全て同一の発光色(例えば赤や青や緑など)としてもよいが、様々な発光色のLEDを規則的またはランダムに組み合わせて配列させても良い。
支持部材910は、配列されたLED920およびLED駆動回路930が設けられた状態で、メダル投入機構100(特に第1のメダル投入口108−1)近傍とメダル排出部330近傍との間に橋架される。この際、支持部材910の一方の端がメダル投入機構100の特に後述するメダル投入口108−1(図5参照)に近接して配置され、支持部材910の他方の端がメダル排出部330に近接して配置されることが好ましい。これにより、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍までを結ぶようにLED920を配列させることができる。また、配列されたLED920を順次点灯させることで、メダルがメダル投入機構100からメダル排出部330まで移動する擬似的な様子を、視覚的に演出することができる。なお、支持部材910の空洞には、LED駆動回路930とLED920とを電気的に接続するための配線が収納される。
また、図3に示すように、LED駆動回路930は、制御部600に電気的に接続される。制御部600には、メダル投入機構100に設けられたメダル投入センサ(センサ)108−9と、リフトアップホッパ300と、メダル排出部330に設けられたメダル排出センサ332とのそれぞれとも、電気的に接続される。なお、個々の接続には、例えばハーネスケーブルなどの配線を用いることができる。
メダル投入センサ108−9は、メダル投入機構100におけるメダル投入口108−1から投入されたメダルを検知するためのセンサである。このメダル投入センサ108−9は、磁気や光などを用いた非接触型であっても、オン/オフスイッチを用いた接触型であってもよい。ここで、メダル投入センサ108−9およびその周辺の構成を、図4を用いて説明する。
図4に示すように、ゲームプレイヤによって第1の傾斜壁上部領域106まで持ち上げられたメダルMは、重力により、第1の傾斜壁下部領域106を構成する板部材と第1の傾斜壁上部領域106を構成する板部材との段差によって形成される第1のガイド部113をスライド回転しつつ、メダル投入口108−1に投入される。その後、メダルMは、第1のメダルガイドプレート108−5と第2のメダルガイドプレート108−6と第1の傾斜壁上部領域106を構成する板部材とが形成するメダル投入経路108−7を通過してメダル搬送経路200(図1参照)へ搬送される。メダル投入センサ108−9は、メダル投入口108−1からメダル搬送経路200までを結ぶメダル投入経路108−7の途中に設けられており、この部分をメダルMが通過することを接触または非接触により検知する。また、メダル投入センサ108−9は、メダルMの投入を検知すると、メダル投入検知信号S1を生成し、これを制御部600(図1参照)へ入力する。
制御部600は、メダル投入検知信号S1が入力されたタイミングに基づいて、LED駆動回路930を駆動するためのLED駆動回路制御信号S2を生成し、これをLED駆動回路930へ入力する。また、LED駆動回路930は、LED駆動回路制御信号S2が入力されたタイミングに基づいて、LED920a〜920nを順次点灯させる。
リフトアップホッパ300は、制御部600(図1参照)からの制御に基づいて、メダル排出部330にセットされているメダルMをメダル排出経路400へ排出する。なお、リフトアップホッパ300の制御には、制御部600から出力されたリフトアップホッパ駆動信号S3が用いられる。また、メダル排出後、メダル排出部330には速やかに次のメダルがセットされる。
メダル排出センサ332は、メダル排出部330からメダルMが排出されたか否かを検知するためのセンサであり、メダル投入センサ108−9と同様に、磁気や光などを用いた非接触型であっても、オン/オフスイッチを用いた接触型であってもよい。このメダル排出センサ332は、メダル排出部330の排出口(図示せず)に設けられており、排出口から排出されたメダルMを接触または非接触により検知する。また、メダル排出センサ332は、メダルMの排出を検知すると、メダル排出検知信号S4を生成し、これを制御部600(図1参照)へ入力する。
(1−3)メダル移動模擬演出部900およびその周辺部の動作
次に、図3から図7を用いて、メダル移動模擬演出部900およびその周辺部の動作を詳細に説明する。図5は、メダル投入からメダル排出までのメダルの流れを示すための図である。図6は、メダル投入からメダル排出までの制御部600の動作を示すフローチャートである。図7は、メダル投入からメダル排出までにメダル移動模擬演出部900とその周辺部と制御部600との間で入出力される信号の波形図である。なお、周辺部には、制御部600とメダル投入センサ108−9とリフトアップホッパ300とメダル排出センサ332とが含まれる。
図5に示すように、まず、メダル投入口108−1に投入されたメダルM1は、図4を用いて説明したように、メダル投入経路108−7を経由してメダル搬送経路200へ進入する。なお、この時点で、メダル排出部330にはリフトアップホッパ300のメダル貯留部310に貯留されていたメダルM2がセットされている。メダル排出部330から排出するためのメダルを貯留しておくための貯留部310を設けておくことで、メダル投入機構100から投入されたメダルM1とは別のメダルM2をメダル排出部330から排出させることが可能となる。この結果、メダル投入機構100とメダル排出部330との位置関係を任意に設定することが可能となり、ゲーム装置(特にステーション部ST)の設計自由度が向上する。また、メダル投入機構100から投入されたメダルM1が、排出されるメダルM2を貯留する貯留部310に貯留されるように構成することで、貯留部310におけるメダルの入数と出数とに均衡を持たせることが可能となる。この結果、ゲーム途中にメダルを貯留部310に補充するという手間を省くことが可能となる。
メダル投入経路108−7をメダルM1が通過すると、メダル投入センサ108−9は、これを検知する。また、メダル投入センサ108−9は、図7に示すようにメダルM1を検知したタイミングでメダル投入検知信号S1を生成し、これを図3に示すように制御部600へ出力する。なお、メダル投入機構100に投入されたメダルM1は、図5に示すように、メダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300のメダル貯留部310に搬送され、これに貯留される。
また、図6に示すように、制御部600は、メダル投入センサ108−9からメダル投入検知信号S1が入力されることを待機している(ステップS101)。メダル投入センサ108−9からメダル投入検知信号S1が入力されると(ステップS101のYes)、制御部600は、図7に示すように第1所定時間(図7における第1点灯オフセット時間t1)が経過するのを待機した後(ステップS102のYes)、LED駆動回路930を駆動するためのLED駆動回路制御信号S2を生成し(ステップS103)、これを図3に示すようにLED駆動回路930へ出力する(ステップS104)。なお、第1点灯オフセット時間t1は、メダルM1がメダル投入口108−1からLED920aまで仮想的に移動する際に要する時間である。
また、制御部600は、図6に示すように、LED駆動回路制御信号S2を出力し始めてから第2所定時間(図7における待機時間t5)が経過するのを待機する(ステップS105)。この待機時間t5は、各LED920を点灯させる時間をLED点灯時間t2とし、先のLED920を消灯後、次のLED920を点灯させるまでの時間をLED間オフセット時間t3とし、最後のLED920nを点灯後、メダルM2を排出させるまでの時間をメダル排出オフセット時間t4とした場合、以下の(式1)に基づいて決定することができる。
t5=t1+n×t2+(n−1)×t3+t4 ・・・(式1)
なお、実際には、LED駆動回路制御信号S2が出力されてから最初のLED駆動信号S920aが出力されるまでの間に多少のタイムラグが存在するが、制御部600の処理速度やLED駆動回路930の動作速度と比べて第1点灯オフセット時間t1やLED点灯時間t2などは十分に大きいため、このタイムラグは無視することが可能である。
LED駆動回路930は、LED駆動回路制御信号S2が入力されると、図7に示すように、まず、メダル投入機構100に最も近いLED920aを駆動するためのLED駆動信号S920aを生成し、これをLED920aに接続された配線に印加する。これにより、まず最初にLED920aが点灯する。なお、LED駆動信号S920aおよび後述するLED駆動信号S920b〜S920nは所定時間(LED点灯時間t2)幅を持つ矩形信号である。したがって、これらがそれぞれ印加されるLED920a〜920nは、この所定時間(LED点灯時間t2)幅の期間、それぞれ点灯する。
次に、LED駆動回路930は、図7に示すように、メダル投入機構100に次に近いLED920bを駆動するためのLED駆動信号S920bを生成し、これをLED920bに接続された配線に印加する。これにより、次にLED920bが点灯する。なお、LED駆動信号S920bが生成されるタイミングは、図7に示すように、例えばLED駆動信号S920aの立ち下がりタイミングから所定時間(LED間オフセット時間t3)が経過した後とすることができる。同様に、以降のLED駆動信号S920c〜S920nをそれぞれ生成するタイミングは、先のLED駆動信号S920b〜S920n−1の立ち下がりタイミングから所定時間(LED間オフセット時間t3)がそれぞれ経過した後とすることができる。これにより、点灯時間が重複しないように、各LED920a〜920nが点灯する。各LED920の点灯時間が重複しないように動作することで、メダルの擬似的な移動を、よりクリアに表現することが可能となる。
以降、LED駆動回路930は、図7に示すように、順次、LED駆動信号S920c〜S920nを生成し、これを用いてLED920c〜920nを点灯する。これにより、メダル投入機構100側からメダル排出部330側まで順次、各LED920a〜920nを点灯させることができる。なお、制御部600およびLED駆動回路930は、LEDを駆動するための発光部駆動手段として機能する。
一方、制御部600は、図6に示すように、第2所定時間(待機時間t5)待機した後(ステップS105のYes)、図7に示すようにリフトアップホッパ駆動信号S3を生成し(ステップS106)、これを図3に示すようにリフトアップホッパ300へ出力する(ステップS107)。なお、LED駆動回路制御信号S2を出力した後、リフトアップホッパ制御信号S3を出力するタイミングは、最後のLED920nが消灯後、所定時間経過した後とされる。すなわち、第2所定時間(待機時間t5)の期間の終了は、最後のLED920nが消灯した後となるように設定される。
また、制御部600は、図6に示すように、リフトアップホッパ制御信号S3を出力した後(ステップS107)、第3所定時間中にメダル排出センサ332からメダル排出検知信号S4が入力されるか否かを判定する(ステップS108〜S109)。制御部600は、メダル排出検知信号S4が入力されずに第3所定時間が経過した場合(ステップS108のNoおよびS109のYes)、メダルM2が正常に排出されなかった際のエラー処理を実行し(ステップS110)、その後、処理を終了する。また、メダル排出権知信号S4が第3所定時間内に入力された場合(ステップS108のYes)、ステップS101に帰還する。なお、エラー処理とは、例えば他の構成にメダル詰まりによるエラーが発生したことを通知する処理や、表示部700にエラーの発生を表示する処理などである。
これに対し、リフトアップホッパ300は、リフトアップホッパ駆動信号S3が入力されると、図5に示すように、メダル排出部330に予めセットしておいたメダルM2をメダル排出経路400へ出力する。したがって、この際に排出されるメダルM2は、ゲームプレイヤにより投入されたメダルM1と異なるメダルとなる。なお、制御部600は、リフトアップホッパ300におけるメダル排出部330を駆動することでメダルM2をプレイフィールド500へ排出させるための排出部駆動手段として機能する。ただし、この排出部駆動手段にリフトアップホッパ300を含めても良い。
リフトアップホッパ300のメダル排出部330から排出されたメダルM2は、メダル排出経路400を介してプレイフィールド500におけるプッシャ部510上のサブテーブル511に排出される。サブテーブル511に排出されたメダルM2は、表示部700やこれの筐体下部710に衝突し、サブテーブル511上に貯留されるか、もしくはサブテーブル511から落下する。なお、上述したように、メダル排出部330における排出口には、メダル排出センサ332が設けられており、このメダル排出センサ332により正常にメダルM2が排出されたか否かが検知される。メダル排出センサ332は、メダルM2の排出を検知すると、メダル排出権知信号S4を生成し、これを制御部600へ入力する。
以上のように、ゲームプレイヤからメダルM1が投入された際、メダル投入機構100側からメダル排出部330側までLED920a〜920nそれぞれを順次点灯させた後、メダル排出部330から他のメダルM2を排出することで、あたかも投入したメダルM1がメダル排出経路400から排出されるような演出を実現することができる。
また、本実施例では、先にメダルM1が投入からメダルM2が排出されるまでの間に、次のメダルM1が投入された場合、この次のメダルM1を検出することで生成されたメダル投入検知信号S1が無視されることを防止するために、例えばメダル投入検知信号S1の生成とメダル排出検知信号S4の生成とを常時監視するカウンタ(図示せず)を設けることも可能である。この場合、カウンタは、メダル投入検知信号S1が生成された場合にカウントアップし、メダル排出検知信号S4が生成された場合にカウントダウンするように動作する。そして、カウンタが0になるまで制御部600はリフトアップホッパ制御信号S3を出し続けるように動作する。これにより、メダルM2が排出されるまでに次のメダルM1が連続して投入された場合でも、確実に投入された枚数のメダルを所定時間遅らせて排出することが可能となる。また、図5に示すメダル移動模擬演出部900は、メダル投入検知信号S1が生成される都度動作を開始し、一連の動作を終了する前に新たなメダル投入検知信号S1が生成されるとそれまでの動作を継続しながら新たな動作を開始するように動作する。
(1−4)作用効果
以上のように、本実施形態に係るゲーム装置(ステーション部ST)は、ゲーム媒体であるメダルMが投入されるメダル投入機構100と、メダル投入機構100に投入されたメダルMを検知するメダル投入センサ108−9と、メダルをプレイフィールド500へ排出するメダル排出部330と、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍にかけて配列された複数のLED920と、メダル投入機構100へのメダルMの投入がメダル投入センサ108−9により検知された際、配列された複数のLED920をメダル投入機構100側からメダル排出部330側へかけて順次点灯させる制御部600およびLED駆動回路930を有する。また、制御部600は、メダル投入機構100へのメダルMの投入がメダル投入センサ108−9により検知された後、所定時間(第1点灯オフセット時間t1+待機時間t5)経過後、メダル排出部330を駆動してメダルを排出させる。
メダルが投入された際、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍にまで配列された複数のLED920を順次、メダル投入機構100側からメダル排出部330側へ点灯させることで、投入されたメダルがメダル投入機構100からメダル排出部330へ移動する様子を視覚的に表現することができる。これにより、例えばメダル投入機構100から投入されたメダルとメダル排出部330から排出されるメダルとが異なる場合では、メダル投入機構100からメダル排出部330へのメダル体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、メダルをプレイフィールド500へ投入する際に、投入されたメダルと排出されるメダルとが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。また、メダル投入機構100から投入されたメダルとメダル排出部330から排出されたメダルとが同じ場合では、メダルの実際の移動とは別にこれを光により演出することが可能となる。
(1−5)メダル移動模擬演出部900およびその周辺部の動作変形例
次に、メダル移動擬似演出部900およびその周辺部の動作の変形例を説明する。図8は、メダル投入からメダル排出までにメダル移動模擬演出部900とその周辺部と制御部600との間で入出力される信号の波形図である。なお、上述したように、周辺部には、制御部600とメダル投入センサ108−9とリフトアップホッパ300とメダル排出センサ332とが含まれる。
図8と図7とを比較すると明らかなように、本変形例では、LED駆動信号S920bが生成されるタイミングが、例えばLED駆動信号S920aの立ち下がりタイミングより所定時間(重複点灯時間t6)前とすることができる。同様に、以降のLED駆動信号S920c〜S920nをそれぞれ生成するタイミングは、先のLED駆動信号S920b〜S920n−1の立ち下がりタイミングよりそれぞれ所定時間(LED間オフセット時間t3)前とすることができる。これにより、各LED920a〜920nが重複して点灯するように動作する。言い換えれば、直前に点灯したLED920が消灯する前に次のLED920が点灯するように動作する。各LED920の点灯時間を重複させることで、メダルの擬似的な移動を、より滑らかに表現することが可能となる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−6)メダル移動擬似演出部900の構成変形例
次に、本実施例によるメダル移動擬似演出部900の構成の変形例を幾つか例に挙げて説明する。
(1−6−1)メダル移動擬似演出部900の構成変形例1
まず、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例1を図面と共に詳細に説明する。図9は、本変形例によるメダル移動擬似演出部901の構成を示す斜視図である。
図9に示すように、メダル移動擬似演出部901は、図2に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材911に置き換えられた構造を有する。
図2に示す支持部材910が直線状の細長い棒状部材で構成されているのに対し、本変形例による支持部材911は、曲がりくねった細長い棒状部材で構成されている。
支持部材911は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材911の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であっても、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。本例では、支持部材911の断面を長方形とする。また、本例では、支持部材911の何れかの側面に、上述した複数のLED920が所定間隔隔てて配列されているものとする。なお、複数のLED920が設けられる側面は、遊技時にゲームプレイヤに見えるように配置される面である。
このように、LED920を曲がりくねった棒状部材である支持部材911に配列して設けることで、連続して点灯するLED920の光により歪曲した軌跡が描かれるため、ダイナミックなメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−6−2)メダル移動擬似演出部900の構成変形例2
次に、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例2を図面と共に詳細に説明する。図10(a)は本変形例によるメダル移動擬似演出部902の構成を示す斜視図であり、図10(b)は図10(a)における各側面912−1〜912−4に設けられたLED921a〜921n、922a〜922n、923a〜923n、および924a〜924nの配列を示す図である。なお、上述したように、任意のLEDの符号を920として説明する。
図10(a)に示すように、メダル移動擬似演出部902は、図2に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材912に置き換えられると共に、支持部材912の側面全てにLED920が配列して設けられている。すなわち、図10(b)に示すように、側面912−1にはLED921a〜921nが配列して設けられ、側面912−2にはLED922a〜922nが配列して設けられ、側面912−3にはLED923a〜923nが配列して設けられ、側面912−4にはLED924a〜924nが配列して設けられている。なお、各側面912−1〜912−4には、それぞれ同じ数のLED920が設けられている。
支持部材912は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材912の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であってもよい。また、支持部材912の断面は、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。この場合、配列されたLED920を側面に沿って複数設けることで、本変形例と同等の構成とすることができる。
また、支持部材912の各側面912−1〜912−4に配列されたLED920は、それぞれの面において、上述した一実施形態と同様に連続して点灯して消灯する。すなわち、メダル投入機構100にメダルが投入されると、側面912−1におけるメダル投入機構100側のLED921aと、側面912−2におけるメダル投入機構100側のLED922aと、側面912−3におけるメダル投入機構100側のLED923aと、側面912−4におけるメダル投入機構100側のLED924aとが同時に点灯して消灯し、以降、メダル排出部330へ向けて、連続的に点灯して消灯する。
このような動作は、上述した一実施形態におけるLED駆動信号S920a〜S920nを、対応する4つのLED(例えばLED921a、922a、923aおよび924a)全てに分配して供給することで実現することができる。
以上のように、支持部材912の側面に配列されたLED920を複数本設けることで、連続して点灯するLED920の光により描かれる軌跡の数を増やすことが可能であるため、よりインパクトのあるメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−6−3)メダル移動擬似演出部900の構成変形例3
次に、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例3を図面と共に詳細に説明する。図11(a)は本変形例によるメダル移動擬似演出部903の構成を示す斜視図であり、図11(b)は図11(a)における各側面913−1〜913−4に設けられたLED921a〜921n、922a〜922n、923a〜923n、および924a〜924nの配列を示す図である。なお、上述したように、任意のLEDの符号を920として説明する。
図11(a)に示すように、メダル移動擬似演出部903は、図2に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材913に置き換えられると共に、支持部材913の側面全てにLED920が配列して設けられている。すなわち、本変形例による支持部材913は、変形例2による支持部材912が捻じれた構造を有する。したがって、捻じれた支持部材913の各側面913−1〜913−4に設けられたLED920の配列も、それぞれの側面に沿って捻じれている。
支持部材913は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材913の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であってもよい。また、支持部材913の断面は、円形や楕円形などの丸みを帯びた形状であっても良い。この場合、配列されたLED920を側面に沿って複数設けると共に、各配列を螺旋譲渡することで、本変形例と同等の構成とすることができる。
また、支持部材913の各側面913−1〜913−4に配列されたLED920は、それぞれの面において、上述した一実施形態と同様に連続して点灯して消灯する。すなわち、メダル投入機構100にメダルが投入されると、側面913−1におけるメダル投入機構100側のLED921aと、側面913−2におけるメダル投入機構100側のLED922aと、側面913−3におけるメダル投入機構100側のLED923aと、側面913−4におけるメダル投入機構100側のLED924aとが同時に点灯して消灯し、以降、メダル排出部330へ向けて、連続的に点灯して消灯する。
このような動作は、上述した一実施形態におけるLED駆動信号S920a〜S920nを、対応する4つのLED(例えばLED921a、922a、923aおよび924a)全てに分配して供給することで実現することができる。
以上のように、支持部材913の側面に配列されたLED920を複数本設けることで、連続して点灯するLED920の光により描かれる軌跡の数を増やすことが可能であるため、よりインパクトのあるメダルの擬似移動を演出することができる。さらに、LED920の配列を例えば螺旋状に交錯させることで、よりダイナミックなメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−6−4)メダル移動擬似演出の変形例
また、以上では、光を用いてメダルの移動を擬似的に演出するように構成したが、本発明はこれに限定されず、メダル投入からメダル排出までの間に、上述した実施形態と同様に、遅延時間(タイムラグ)を設けることだけでも、メダルの擬似的な移動を演出することが可能である。この場合、制御部600は、メダル投入機構100にメダルM1が投入されてメダル投入検知信号S1が生成された後、リフトアップホッパ300におけるメダル排出部330を駆動してメダルM2をプレイフィールド500へ排出させるまでの間を、所定時間遅延させるための遅延手段としても機能するように構成される。
このように、メダルが投入された際、所定時間経過後に、例えばメダル投入口108−1から離れた位置にあるメダル排出部330からメダルを排出することで、メダルがメダル投入口108−1からメダル排出部330へ移動したという感覚をゲームプレイヤに与えることが可能となる。これにより、例えばメダル投入口108−1から投入されたメダルM1とメダル排出部330から排出されるメダルM2とが異なる場合では、メダル投入口108−1からメダル排出部330へのメダルの擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、メダルをプレイフィールド500へ投入する際に、投入されたメダルM1と排出されるメダルM2とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。この際、メダルの投入からメダル排出部330によるメダルの排出までの時間経過中に例えば変化する音を発生することで、メダルの移動の擬似的な演出をさらに効果的に行うことも可能である。この場合に発生させる音は連続的でも断続的でも構わないが、徐々に音程や音質が変化するようにすると良い。このようにすることにより、ゲームプレイヤに状態が移り変わっていくという印象を与え、メダルの移動をイメージさせることが容易になるのである。
また、本実施形態では、遅延手段である制御部600が遅延時間を変更制御するようにも構成することが可能である。
メダルM1が投入されてからメダルM2を排出するまでの所定時間(遅延時間)を変更制御することで、例えば状況やゲーム状態などに応じて、メダル移動の演出を変更したり、単位時間当たりに一人のゲームプレイヤが消費できる最大のメダル数を制御したりすることが可能となる。また、遅延時間に加え、例えば変化する音を発生することでメダルの移動の擬似的な演出をさらに効果的に行う場合、音の再生速度(変化速度)や発生する間隔を制御することで、演出されるメダルの移動速度を変えることができ、この結果、ゲームプレイヤに遅延される時間を予測させることが可能となる。例えば、遅延時間を長くする場合、音の再生速度を遅くしたり、鳴らす間隔を長くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が長いことを予測することができる。一方、例えば遅延時間を短くする場合、音の再生速度を早くしたり、鳴らす間隔を短くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が短いことを予測することができる。
(1−7)メダル投入機構
また、本実施例によるメダル投入機構100の構成を、図面を用いて以下に詳細に説明する。
(1―7―1)メダル投入機構100
図12は、本発明の一実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。図13は、図12に示すメダル投入機構の正面図である。図14は、図12に示すメダル投入機構の上面図である。図15は、図12に示すメダル投入機構の背面図である。
メダル投入機構100は、水平領域21と、該水平領域21の両側に位置する第1の傾斜領域22と第2の傾斜領域23と、該第1の傾斜領域22の外側に位置する第1の側部構造体117と、該第2の傾斜領域23の外側に位置する第2の側部構造体118と、を含む。メダル投入機構100は、複数のメダルを貯留する貯留部101を含む。該貯留部101は、メダル投入機構100の水平領域21を構成する。
メダル投入機構100は、更に、貯留部101の第1側部に接する第1の境界領域102から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域22を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106とで構成される。第1の境界領域102は、曲面で構成される。
メダル投入機構100は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する貯留部101の第2側部に接する第2の境界領域103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域23を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とで構成される。第2の境界領域103は、曲面で構成される。
メダル投入機構100は、更に、第1の傾斜壁に近接する位置に第1のメダル投入口108―1を有する第1のメダル投入部108と、第2の傾斜壁に近接する位置に第2のメダル投入口109―1を有する第2のメダル投入部109とを有する。第1の境界領域102と、第1の傾斜壁下部領域104と、第1の傾斜壁上部領域106と、第1のメダル投入部108とは、メダル投入機構100の第1の傾斜領域22を形成する。第2の境界領域103と、第2の傾斜壁下部領域105と、第2の傾斜壁上部領域107と、第2のメダル投入部109とは、メダル投入機構100の第2の傾斜領域23を形成する。
第1のメダル投入部108は、更に、第1の取り付けフランジ110を有し、該第1の取り付けフランジ110は、第1の境界領域102の一部から貯留部101の一部にかけて延在する。第2のメダル投入部109は、更に、第2の取り付けフランジ111を有し、該第2の取り付けフランジ111は、第2の境界領域103の一部から貯留部101の一部にかけて延在する。貯留部101上に延在する第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、図14に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、メダルMを貯留すするメダル貯留領域を貯留部101上に画定する。第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、互いに離間しており、該2つのフランジ110、111間のメダル供給側119からメダルMが供給される。供給されたメダルMは、該第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111との大きくラウンドされた角部に拘束される。貯留部101のメダル供給側119と反対側の側部には、貯留部101からプレイヤのいる手前側に供給されたメダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第1のメダル拘束プレート112が設けられる。
第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106との境界には、第1のガイド部113が形成される。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁上部領域106を滑り落ちるメダルを係止し、該第1のガイド部に沿って該第1のメダル投入口108―1へスライド転入させるよう構成する。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106との境界に形成された第1の段差113で構成する。第1の段差113は、該第1のメダル投入口108―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第1の傾斜壁上部領域106は、該第1のガイド部113に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第1の傾斜壁上部領域106は、該第1のガイド部113からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第1のガイド部113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部115を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部115を形成する。
第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107との境界には、第2のガイド部114が形成される。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちるメダルを係止し、該第2のガイド部に沿って該第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう構成する。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107との境界に形成された第2の段差114で構成する。第2の段差114は、該第2のメダル投入口109―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第2の傾斜壁上部領域107は、該第2のガイド部114に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第2の傾斜壁上部領域107は、該第2のガイド部114からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第2のガイド部114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部116を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部116を形成する。
該第1の傾斜壁上部領域106の外側上端部は、第1の側部構造体117と結合している。第1の側部構造体117は、変形L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第1の傾斜壁上部領域106の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向かって延在する。水平上部には、メダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ハンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ハンドルを操作してメダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構100を、ステーション部STの筐体800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。
該第2の傾斜壁上部領域107の外側上端部は、第2の側部構造体118と結合している。第2の側部構造体118は、変形L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第2の傾斜壁上部領域107の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向かって延在する。水平上部には、メダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ハンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ハンドルを操作してメダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構100を、ステーション部STの筐体800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。
該貯留部101、第1の境界領域102、第2の境界領域103、第1の傾斜壁下部領域104、第2の傾斜壁下部領域105、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107は、同一部材で構成すれば、メダルMが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。
また、該第1のメダル投入部108の該第1のメダル投入口108―1及び該第2のメダル投入部109の該第2のメダル投入口109―1は、該メダルMが同時に1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダルMが同時に該第1のメダル投入口108―1或いは第2のメダル投入口109―1に入った場合、該第1のメダル投入部108或いは該第2のメダル投入部109に該メダルMが詰まってしまうことを確実に防止するためである。
前述したメダル投入機構100は、該第1及び第2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。
図16は、図12に示すメダル投入機構の部分分解図である。第1のメダル投入部108と第2のメダル投入部109とは同一構造なので、以下、第2のメダル投入部109の内部構造につき図16を参照して説明する。
第2のメダル投入部109は、第1のガイド部113即ち第1の段差部113の終端部に近接する第2のメダル投入口109―1と、該第1の段差部113の終端部と連通するメダル投入経路109−7と、該メダル投入経路109−7と連通するメダル落下孔109−8と、該メダル投入経路109−7と該メダル投入経路109−7との各々の両側部を画定する第1のメダルガイドプレート109−5及び第2のメダルガイドプレート109−6を有する。該メダル投入経路109−7は、第2のメダル投入口109―1を介して投入されたメダルMをメダル落下孔109−8まで導くように形成される。
更に、第2のメダル投入部109は、第1のローラー109−4を有する第1の中間プレート109−3を有する。該第1の中間プレート109−3は、第1のメダルガイドプレート109−5及び第2のメダルガイドプレート109−6に取り付けられる。該第1のローラー109は、メダル落下孔109−8上に位置することで、該メダル投入経路109−7を通過したメダルMが、メダル落下孔109−8上にさしかかった際、該第1のローラー109に当接し、該メダルMが僅かに押し下げられ、メダル落下孔109−8から落下する。落下したメダルMは、図1に示すメダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300まで搬送される。そして、メダルMは、リフトアップホッパ300によりメダル排出経路400の供給端までリフトアップされ、該メダル排出経路400を介して排出端からプレイフィールド500上へ供給される。第2のメダル投入部109は、更に、第1のメダル投入部カバー109−2を有する。該第1のメダル投入部カバー109−2は、第1の中間プレート109−3を覆う。また、該第1のメダル投入部カバー109−2は、第2の取り付けフランジ111と一体的に形成され、該第2の取り付けフランジ111が貯留部101に固定されることで、間接的に、第1の中間プレート109−3に対してその位置が固定される。
ゲームプレイヤは、該貯留部101に貯留しているメダルMを、該貯留部101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とに滑り上がらせて、該メダルMから手を離すと、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1のガイド部113を構成する第1の段差部113と第2のガイド部114を構成する第2の段差部114とに係止される。そして、第1の段差部113と第2の段差部114とは、前記メダルMを重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう構成される。
即ち、ゲームプレイヤは、該貯留部101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に該メダルMを滑り上がらせて、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、該メダルMは、第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って第1の投入部の第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで重力によりスライド転入する。該メダルMが第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って転がると、該メダルMは、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを該貯留部101から第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って滑り上がらせて、手を離せばよく、従来の様に該メダルMを該貯留部101から第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。
このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダルMの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
また、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って該メダルMを滑り上がらせた後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、前記メダルMは、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って第1の投入部の第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで重力によりスライド転入する。即ち、メダルMの投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自信がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。
該第1の段差部113と第2の段差部114とは、該第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を重力により滑り落ちるメダルMを係止する機能と、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該メダルMを該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダルMを滑り上がらせる際、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114の存在が妨げにならないことが好ましい。このことを考慮すれば、該第1のガイド部113が第1の段差部113で構成され、第2のガイド部114が第2の段差部114で構成されることは意義がある。但し、該第1及び第2の段差113、114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダルMを該第1の段差113及び該第2の段差114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、一旦滑り上がった該メダルMがゲームプレイヤの手を離れ該第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちて該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止されることが可能となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面が下を向いた場合、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って滑り上がる該メダルMを阻止し、また、メダルMを係止しながら、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ重力によりスライド転入させることができない。
該第1の段差113は、該第1の傾斜壁下部領域104を第1の傾斜壁上部領域106より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第2の段差114は、第2の傾斜壁下部領域105を第2の傾斜壁上部領域107より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板と、該下領域のみに延在する第2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第1の段差113及び第2の段差114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。
そして、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第1の段差113及び第2の段差114により係止されたメダルMを該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へと重力により転がして導く必要があるため、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向かって下降するよう延在させる。具体的には、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のどの位置でメダルMを係止したとしても、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。
更に、該第1の段差113及び第2の段差114は、該メダルMを重力により該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第1の段差113及び第2の段差114の終端部を該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に近接させる。変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114の終端部が該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に接しておらず、間隙を有していても、該第1の段差113及び第2の段差114を転がった該メダルMが最終的に該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に転がり込めばよい。このためには、該第1の投入部108の該第1のメダル投入口108―1及び該第2の投入部109の第2のメダル投入口109―1は、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。
また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅、換言すると、該第1の段差113及び第2の段差114の大きさは、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第1の段差113及び第2の段差114の最小限必要な大きさは、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダルMの厚さとに依存する。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。
更に、該メダルMの厚さと比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が小さすぎると、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止出来ず、該メダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114を乗り越えて該貯留部101まで滑り落ちてしまい、該メダルMを該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に投入出来なくなる。よって、該メダルMの厚さと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止することが出来る最低限の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が必要となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さより大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止する可能性が高まる。また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さの2倍より大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる2枚の重なった該メダルMを同時に係止することが可能となる。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114を超えて滑り上がらせる際に、該第1の段差113及び第2の段差114で該メダルMが倒れてしまったりして、該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。
図31は、メダルMの厚さと、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅との関係を説明する図である。メダルMの周辺部の断面形状が矩形ではなく、角が丸みRを帯びている場合、この丸みを帯びている部分の厚さR以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W2があれば、該メダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅W2よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。更に、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた互いに重なった状態の2枚のメダルMを同時に係止するには、理論上は図31に示すようにメダルM単体の厚さと丸みを帯びている部分の厚さRとの和以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W1があれば、該2枚の重なったメダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた該2枚の重なったメダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該2枚の重なったメダルMのうち上に重なった方のメダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、該2枚の重なったメダルMの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅W1よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。
この観点から、メダルMを単体で係止するには、該第1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さRに相当する誤差を含むものとする。
更に、該第1の段差のステップ面の角度は、該第1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第1の段差のステップ面の角度が、該第1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。
該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107が垂直に近い場合、該メダルMを該貯留部101から該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107が平らに近い場合、該メダルMを該貯留部101から該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107を滑り上がらせるのは容易である。しかし、ゲームプレイヤが該メダルMから手を離した後、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダルMが該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち難くなると共に、該メダルMが重力により該第1の段差113及び第2の段差114に沿って転がりながら該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで辿りつかない可能性もある。よって、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、20度以上70度以下にすることが好ましく、更に、30度以上60度以下にすることがより好ましい。該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、典型的には、約45度であってもよい。
更に、該貯留部101に貯留する該メダルMを、該第1の傾斜壁下部領域104及び第2の傾斜壁下部領域105へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第1の境界領域102及び第2の境界領域103は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダルMの径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該メダルMの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。
更に、前述したように、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁と該メダルMとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116が有効である。該メダルMは概円盤形状を有する。更に、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が平らな表面を有する場合、該メダルMの側面の全領域が、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の平らな表面と接触する。該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との摩擦力を低減するには、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116が該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に形成される。このように構成することで、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114を転がる該メダルMは、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよく、また第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に加えて、第1の傾斜壁下部領域104、第2の傾斜壁下部領域105、第1の境界領域102、第2の境界領域103、及び貯留部101の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン(登録商標)等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属(商品例:オイレスメタルプレート)を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成する代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を省略することも可能である。
前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構100は、貯留部101の第1側部に接する第1の境界領域102から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域22を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106とで構成される。メダル投入機構100は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する貯留部101の第2側部に接する第2の境界領域103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域23を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とで構成される。該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよいので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよい。
前述したように、ゲーム媒体としてのメダルを第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1にスライド転入させるためのガイド部は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かってそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第1の段差113及び第2の段差114で構成した。しかしながら、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かって総体的に下降していればよい。換言すれば、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に位置するメダルMのポテンシャルエネルギーよりも、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されるメダルMのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があっても、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダルMは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入する。また、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があって、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダルMは、後から転動してきたメダルMに押されて該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かって階段状に下降するよう延在してもよい。
前述した本発明の第1実施形態におけるメダル投入機構100によれば、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
(1−7−2)メダル投入機構100の変形例1
前述した一実施形態に対する変更例1を、以下図面を参照して説明する。図17は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に形成することに代えて、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に、点在する複数の突起120を形成することは、該メダルMとの接触面積を低減し、強いては該メダルMとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起120の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起120は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の突起120と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起120は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されていることが好ましい。
(1−7−3)メダル投入機構100の変形例2
前述した一実施形態に対する変更例2を、以下図面を参照して説明する。図18は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ121を該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。
(1−7−4)メダル投入機構100の変形例3
前述した一実施形態に対する変更例3を、以下図面を参照して説明する。図19は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が、点在する複数の通風孔122を有し、且つ、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107のそれぞれの裏側に送風ファン123を設ける。
該複数の通風孔122を介して送風することで、該メダルMを該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107から浮かせる方向の浮力を該メダルMに与え、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の接触力を低減し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔122の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔122は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン123は、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の通風孔122を介する送風により与えられる浮力により、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触力が低減された状態で、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(1−7−5)メダル投入機構100の変形例4
前述した一実施形態に対する変更例4につき以下図面を参照して説明する。図20は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を、網状の傾斜壁124で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分小さい。該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が網状の傾斜壁124で構成されることで、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(1−7−6)メダル投入機構100の変形例5
前述した一実施形態に対する変更例5を、以下図面を参照して説明する。図21は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部から該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から延在させることで、段差部が形成されない傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。
図21を参照して以下詳細に説明する。第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁上部領域107と、第3の傾斜壁下部領域125と第4の傾斜壁下部領域126とからなる。第2のガイド部を構成する第2の段差部114は、第3の傾斜壁下部領域125と第2の傾斜壁上部領域107との境界に沿って形成される。第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107とは、1つの平面を形成し、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107との境界には段差は形成されない。第3の傾斜壁下部領域125は、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107で構成される1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部114のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第2の段差部114のステップの幅に基づいて定める。更に、第4の傾斜壁下部領域126の水平方向寸法は、メダルMの径方向寸法より大きいことが、メダルMが第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動するのに必要である。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら貯留部101から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させ、第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第2の段差部114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第2の段差部114に沿って第2のメダル投入口109―1へスライド転入する。この構成によれば、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107との境界には段差は形成されないため、メダルMを第2の段差部114を超えることなく第2の傾斜壁上部領域107へ移動させることが可能となる。
第3の傾斜壁下部領域125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第2の段差部114のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼロにするよう構成することが可能である。この構成により、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側で段差を形成せずにすむ。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら貯留部101から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよいし、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側に段差が存在しないため、該第3の傾斜壁下部領域125を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよい。メダルMを該第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第2の段差部114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第2の段差部114に沿って第2のメダル投入口109―1へスライド転入する。
(1−7−7)メダル投入機構200
次に、本実施形態による他のメダル投入機構を図面と共に詳細に説明する。図23は、図22に示すメダル投入機構の正面図である。図24は、図22に示すメダル投入機構の上面図である。図25は、図22に示すメダル投入機構の背面図である。
メダル投入機構130は、上水平領域24と、該上水平領域24の両側に位置する第1の傾斜領域25と第2の傾斜領域26と、該第1の傾斜領域25の外側に位置する第1の下水平領域27と、該第2の傾斜領域26の外側に位置する第2の下水平領域28と、を含む。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する上貯留部131を含む。該上貯留部131は、メダル投入機構130の上水平領域24を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、メダル投入機構130の第1の下水平領域27を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、メダル投入機構130の第2の下水平領域28を構成する。
メダル投入機構130は、更に、上貯留部131の第1側部に接する第1の境界領域132から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域25を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134とで構成される。第1の境界領域132は、曲面で構成される。
メダル投入機構130は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する上貯留部131の第2側部に接する第2の境界領域133から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域26を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135とで構成される。第2の境界領域133は、曲面で構成される。
メダル投入機構130は、更に、第1の傾斜壁下部領域136の外側部に接する第3の境界領域142を介して連続的に水平方向に延在する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、第1の下水平領域27を形成する。
メダル投入機構130は、更に、第2の傾斜壁下部領域137の外側部に接する第4の境界領域143を介して連続的に水平方向に延在する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、第2の下水平領域28を形成する。
メダル投入機構130は、更に、第1の傾斜壁に近接する位置に第1のメダル投入口138―1を有する第1のメダル投入部138と、第2の傾斜壁に近接する位置に第2のメダル投入口139―1を有する第2のメダル投入部139とを有する。第1の境界領域132と、第1の傾斜壁下部領域136と、第1の傾斜壁上部領域134と、第1のメダル投入部138と、第3の境界領域142とは、メダル投入機構130の第1の傾斜領域25を形成する。第2の境界領域133と、第2の傾斜壁下部領域137と、第2の傾斜壁上部領域135と、第2のメダル投入部139と、第4の境界領域143とは、メダル投入機構130の第2の傾斜領域26を形成する。
第1のメダル投入部138は、更に、第1の取り付けフランジ146を有し、該第1の取り付けフランジ146は、第3の境界領域142の一部から第1の下貯留部144の一部にかけて延在する。第2のメダル投入部139は、更に、第2の取り付けフランジ147を有し、該第2の取り付けフランジ147は、第4の境界領域143の一部から第2の下貯留部145の一部にかけて延在する。第1の下貯留部144上に延在する第1の取り付けフランジ146と第2の下貯留部145上に延在する第2の取り付けフランジ147とは、図24に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第1の取り付けフランジ146と第2の取り付けフランジ147とは、メダルMを貯留すするメダル貯留領域を第1の下貯留部144上及び第2の下貯留部145上に画定する。上貯留部131のメダル供給側152からメダルMが供給される。第1の下貯留部144には、メダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第1のメダル拘束プレート148と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダルMと隔離するための第1の下貯留部仕切部150とが設けられる。第2の下貯留部145には、メダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第2のメダル拘束プレート149と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダルMと隔離するための第2の下貯留部仕切部151とが設けられる。更に、図示しないものの、上貯留部131の手前側にメダルMがこぼれ落ちるのを防止するメダル拘束プレートを設けてもよい。
第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134との境界には、第1のガイド部113が形成される。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ちるメダルを係止し、該第1のガイド部に沿って該第1のメダル投入口138―1へスライド転入させるよう構成する。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134との境界に形成された第1の段差113で構成する。第1の段差113は、該第1のメダル投入口138―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第1の傾斜壁上部領域134は、該第1のガイド部113に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第1の傾斜壁上部領域134は、該第1のガイド部113からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第1のガイド部113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部140を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部140を形成する。
第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135との境界には、第2のガイド部114が形成される。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちるメダルを係止し、該第2のガイド部に沿って該第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう構成する。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135との境界に形成された第2の段差114で構成する。第2の段差114は、該第2のメダル投入口139―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第2の傾斜壁上部領域135は、該第2のガイド部114に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第2の傾斜壁上部領域135は、該第2のガイド部114からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第2のガイド部114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部141を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部141を形成する。
該上貯留部131、第1の境界領域132、第2の境界領域133、第1の傾斜壁下部領域136、第2の傾斜壁下部領域137、第1の傾斜壁上部領域134、第2の傾斜壁上部領域135、第3の境界領域142、第4の境界領域143、第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145は、同一部材で構成すれば、メダルMが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。
また、該第1のメダル投入部138の該第1のメダル投入口138―1及び該第2のメダル投入部139の該第2のメダル投入口139―1は、該メダルMが同時に1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダルMが同時に該第1のメダル投入口138―1或いは第2のメダル投入口139―1に入った場合、該第1のメダル投入部138或いは該第2のメダル投入部139に該メダルMが詰まってしまうことを確実に防止するためである。
前述したメダル投入機構130は、該第1及び第2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。
第1のメダル投入部138と第2のメダル投入部139とは、図16を参照して前述した第1のメダル投入部108及び第2のメダル投入部109と同一構造なので、それらの内部構造の説明は省略する。
ゲームプレイヤは、該上貯留部131に貯留しているメダルMを、該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、該メダルMから手を離すと、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、第1のガイド部113を構成する第1の段差部113と第2のガイド部114を構成する第2の段差部114とに係止される。そして、第1の段差部113と第2の段差部114とは、前記メダルMを重力により第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう構成される。
即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、該メダルMは、第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って第1の投入部の第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで重力によりスライド転入する。該メダルMが第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って転がると、該メダルMは、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、手を離せばよく、従来の様に該メダルMを該上貯留部131から第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。
更に、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止されない可能性がある。その場合、該メダルMは該第1の段差部113及び第2の段差部114を超えて該第1及び第2の傾斜壁を滑り落ち、該第1及び第2の下貯留部144、145に達し、ここに貯留される。該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該ゲーム媒体を、そのまま利用することができる。ゲームプレイヤは、該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該メダルMを、該第1及び第2の傾斜壁に沿って滑り上がらせ、その後、該メダルMから手を離せば、重力により第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。このメカニズムは、前述の第1の実施形態での説明と同じである。
このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダルMの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
また、ゲームプレイヤは、該メダルMを該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。更に、ゲームプレイヤは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止されず該第1の傾斜壁下部領域136及び第2の傾斜壁下部領域137を滑り落ち該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145に留部された該メダルMを、該第1及び第2の傾斜壁に沿って滑り上がらせた後は、該メダルMから手を離せば、重力により第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。即ち、メダルMの投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自信がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。
該第1の段差部113と第2の段差部114とは、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を重力により滑り落ちるメダルMを係止する機能と、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該メダルMを、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダルMを滑り上がらせる際、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114の存在が妨げにならないことが好ましい。このことを考慮すれば、該第1のガイド部113が第1の段差部113で構成され、第2のガイド部114が第2の段差部114で構成されることは意義がある。但し、該第1及び第2の段差113、114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダルMを該第1の段差113及び該第2の段差114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、一旦滑り上がった該メダルMがゲームプレイヤの手を離れ該第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちて該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止されることが可能となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面が下を向いた場合、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135に沿って滑り上がる該メダルMを阻止し、また、メダルMを係止しながら、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入させることができない。
該第1の段差113は、該第1の傾斜壁下部領域136を第1の傾斜壁上部領域134より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第2の段差114は、第2の傾斜壁下部領域137を第2の傾斜壁上部領域135より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板と、該下領域のみに延在する第2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第1の段差113及び第2の段差114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。
そして、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第1の段差113及び第2の段差114により係止されたメダルMを該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へと重力により転がして導く必要があるため、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向かって下降するよう延在させる。具体的には、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のどの位置でメダルMを係止したとしても、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。
更に、該第1の段差113及び第2の段差114は、該メダルMを重力により該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第1の段差113及び第2の段差114の終端部を該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に近接させる。変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114の終端部が該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に接しておらず、間隙を有していても、該第1の段差113及び第2の段差114を転がった該メダルMが最終的に該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に転がり込めばよい。このためには、該第1の投入部108の該第1のメダル投入口138―1及び該第2の投入部109の第2のメダル投入口139―1は、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。
また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅、換言すると、該第1の段差113及び第2の段差114の大きさは、第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第1の段差113及び第2の段差114の最小限必要な大きさは、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダルMの厚さとに依存する。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。
更に、該メダルMの厚さと比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が小さすぎると、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止出来ず、該メダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114を乗り越えて該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145まで滑り落ちてしまい、該メダルMを該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に投入出来なくなる。よって、該メダルMの厚さと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止することが出来る最低限の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が必要となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さより大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止する可能性が高まる。また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さの2倍より大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる2枚の重なった該メダルMを同時に係止することが可能となる。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114を超えて滑り上がらせる際に、該第1の段差113及び第2の段差114で該メダルMが倒れてしまったりして、該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。
図31に示すように、メダルMの周辺部の断面形状が矩形ではなく、角が丸みRを帯びている場合、この丸みを帯びている部分の厚さR以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W2があれば、該メダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅W2よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。更に、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた互いに重なった状態の2枚のメダルMを同時に係止するには、理論上は図31に示すようにメダルM単体の厚さと丸みを帯びている部分の厚さRとの和以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W1があれば、該2枚の重なったメダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた該2枚の重なったメダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該2枚の重なったメダルMのうち上に重なった方のメダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、該2枚の重なったメダルMの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅W1よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。
この観点から、メダルMを単体で係止するには、該第1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さRに相当する誤差を含むものとする。
更に、該第1の段差のステップ面の角度は、該第1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第1の段差のステップ面の角度が、該第1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。
該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135が垂直に近い場合、該メダルMを該第1の下貯留部144から該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び該第2の下貯留部145から第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135が平坦に近い場合、該メダルMを該第1の下貯留部144から該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び該第2の下貯留部145から第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135を滑り上がらせるのは容易であるが、ゲームプレイヤが該メダルMから手を離した後、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダルMが該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち難くなると共に、該メダルMが重力により該第1の段差113及び第2の段差114に沿って転がりながら該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで辿りつかない可能性もある。よって、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、20度以上70度以下にすることが好ましく、更に、30度以上60度以下にすることがより好ましい。該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、典型的には、約45度であってもよい。
更に、該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145に貯留する該メダルMを、該第1の傾斜壁下部領域136及び第2の傾斜壁下部領域137へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第3の境界領域142及び第4の境界領域143は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダルMの径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該メダルMの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。
更に、前述したように、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁と該メダルMとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141が有効である。該メダルMは概円盤形状を有する。更に、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が平らな表面を有する場合、該メダルMの側面の全領域が、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の平らな表面と接触する。該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との摩擦力を低減するには、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141が該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に形成される。このように構成することで、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114を転がる該メダルMは、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよく、また第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に加えて、第1の傾斜壁下部領域136、第2の傾斜壁下部領域137、第1の境界領域132、第2の境界領域133、第3の境界領域142、第4の境界領域143、及び上貯留部131、第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン(登録商標)等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属(商品例:オイレスメタルプレート)を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成する代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141を省略することも可能である。
前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する上貯留部131を含む。該上貯留部131は、メダル投入機構130の上水平領域24を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、メダル投入機構130の第1の下水平領域27を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、メダル投入機構130の第2の下水平領域28を構成する。
メダル投入機構130は、更に、上貯留部131の第1側部に接する第1の境界領域132から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域25を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134とで構成される。該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよいので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよい。
前述したように、ゲーム媒体としてのメダルMを第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1にスライド転入させるためのガイド部は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かってそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第1の段差113及び第2の段差114で構成した。しかしながら、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かって総体的に下降していればよい。換言すれば、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に位置するメダルMのポテンシャルエネルギーよりも、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されるメダルMのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があっても、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダルMは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入する。また、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があって、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダルMは、後から転動してきたメダルMに押されて該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かって階段状に下降するよう延在してもよい。
前述した本発明の第1実施形態におけるメダル投入機構130によれば、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
(1−7−8)メダル投入機構200の変形例1
前述したメダル投入機構200に対する変更例1を、以下図面を参照して説明する。図26は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に形成することに代えて、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に、点在する複数の突起153を形成することは、該メダルMとの接触面積を低減し、強いては該メダルMとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起153の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起153は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の突起153と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起153は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されていることが好ましい。
(1−7−9)メダル投入機構200の変形例2
前述したメダル投入機構200に対する変更例2を、以下図面を参照して説明する。図27は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ154を該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。
(1−7−10)メダル投入機構200の変形例3
前述したメダル投入機構200に対する変更例3を、以下図面を参照して説明する。図28は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が、点在する複数の通風孔155を有し、且つ、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135のそれぞれの裏側に送風ファン156を設ける。
該複数の通風孔155を介して送風することで、該メダルMを該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135から浮かせる方向の浮力を該メダルMに与え、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の接触力を低減し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔155の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔155は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン156は、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の通風孔155を介する送風により与えられる浮力により、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触力が低減された状態で、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(1−7−11)メダル投入機構200の変形例4
前述したメダル投入機構200に対する変更例4を、以下図面を参照して説明する。図29は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を、網状の傾斜壁157で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分小さい。該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が網状の傾斜壁157で構成されることで、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(1−7−12)メダル投入機構200の変形例5
前述したメダル投入機構200に対する変更例5を、以下図面を参照して説明する。図30は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部から該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から延在させることで、段差部が形成されない傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。
図30を参照して以下詳細に説明する。第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁上部領域134と、第3の傾斜壁下部領域125と第4の傾斜壁下部領域126とからなる。第2のガイド部を構成する第1の段差部113は、第3の傾斜壁下部領域125と第1の傾斜壁上部領域134との境界に沿って形成される。第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134とは、1つの平面を形成し、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134との境界には段差は形成されない。第3の傾斜壁下部領域125は、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134で構成される1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部113のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第1の段差部113のステップの幅に基づいて定める。更に、第4の傾斜壁下部領域126の水平方向寸法は、メダルMの径方向寸法より大きいことが、メダルMが第4の傾斜壁下部領域126を介して第1の傾斜壁上部領域134へ移動するのに必要である。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら第1の下貯留部144から第4の傾斜壁下部領域126を介して第1の傾斜壁上部領域134へ移動させ、第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第1の段差部113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第1の段差部113に沿って第1のメダル投入口138―1へスライド転入する。この構成によれば、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134との境界には段差は形成されないため、メダルMを第1の段差部113を超えることなく第1の傾斜壁上部領域134へ移動させることが可能となる。
第3の傾斜壁下部領域125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第1の段差部113のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼロにするよう構成することが可能である。この構成により、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側で段差を形成せずにすむ。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら第1の下
貯留部144から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよいし、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側に段差が存在しないため、該第3の傾斜壁下部領域125を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよい。メダルMを該第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第1の段差部113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第1の段差部113に沿って第1のメダル投入口138―1へスライド転入する。
本発明の一実施形態に係るゲーム装置におけるステーション部の一部を示す部分斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル移動擬似演出部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル移動擬似演出部およびその周辺部の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るメダル投入機構におけるメダル投入センサおよびその周辺の構成を示す分解図である。 本発明の一実施形態に係るステーション部におけるメダルの流れを説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるメダルの擬似移動を演出する際の制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるメダル移動模擬演出部とその周辺部と制御部との間で入出力される信号の波形図である。 本発明の一実施形態におけるメダル移動模擬演出部およびその周辺部の動作の変形例を示す図であり、本変形例においてるメダル移動模擬演出部とその周辺部と制御部との間で入出力される信号の波形図である。 (a)は本発明の一実施形態におけるメダル移動擬似演出部の構成の変形例1を示す斜視図であり、(b)は(a)における各側面に設けられたLEDの配列を示す図である。 (a)は本発明の一実施形態におけるメダル移動擬似演出部の構成の変形例2を示す斜視図であり、(b)は(a)における各側面に設けられたLEDの配列を示す図である。 (a)は本発明の一実施形態におけるメダル移動擬似演出部の構成の変形例3を示す斜視図であり、(b)は(a)における各側面に設けられたLEDの配列を示す図である。 本発明の一実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 図12に示すメダル投入機構の正面図である。 図12に示すメダル投入機構の上面図である。 図12に示すメダル投入機構の背面図である。 図12に示すメダル投入機構の部分分解図である。 本発明の一実施形態の変更例1に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変更例2に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変更例3に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変更例4に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変更例5に係るメダル投入機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構を示す斜視図である。 図22に示すメダル投入機構の正面図である。 図22に示すメダル投入機構の上面図である。 図22に示すメダル投入機構の背面図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構の変更例1を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構の変更例2を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構の変更例3を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構の変更例4を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他のメダル投入機構の変更例5を示す斜視図である。 メダルの厚さと、該第1の段差及び第2の段差のステップ面の幅との関係を説明する図である。
符号の説明
100 メダル投入機構
200 メダル搬送経路
300 リフトアップホッパ
400 メダル排出経路
500 プレイフィールド
600 制御部
700 表示部
800 筐体
21 水平領域
22 第1の傾斜領域
23 第2の傾斜領域
24 上水平領域
25 第1の傾斜領域
26 第2の傾斜領域
27 第1の下水平領域
28 第2の下水平領域
101 貯留部
102 第1の境界領域
103 第2の境界領域
104 第1の傾斜壁下部領域
105 第2の傾斜壁下部領域
106 第1の傾斜壁上部領域
107 第2の傾斜壁上部領域
108 第1のメダル投入部
108−1 第1のメダル投入口
109 第2のメダル投入部
109−1 第2のメダル投入口
109−2 第1のメダル投入部カバー
109−3 第1の中間プレート
109−4 第1のローラー
109−5 第1のメダルガイドプレート
109−6 第2のメダルガイドプレート
109−7 メダル投入経路
109−8 メダル落下孔
110 第1の取り付けフランジ
111 第2の取り付けフランジ
112 第1のメダル拘束プレート
113 第1のガイド部(第1の段差部)
114 第2のガイド部(第2の段差部)
115 第1の複数の稜線形状突部
116 第2の複数の稜線形状突部
117 第1の側部構造体
118 第2の側部構造体
119 メダル供給側
120 突起群
121 振動モータ
122 通風孔
123 送風ファン
124 網状の傾斜壁
125 第3の傾斜壁下部領域
126 第4の傾斜壁下部領域
131 上貯留部
132 第1の境界領域
133 第2の境界領域
134 第1の傾斜壁上部領域
135 第2の傾斜壁上部領域
136 第1の傾斜壁下部領域
137 第2の傾斜壁下部領域
138 第1のメダル投入部
138−1 第1のメダル投入口
139 第2のメダル投入部
139−1 第2のメダル投入口
140 第1の複数の稜線形状突部
141 第2の複数の稜線形状突部
142 第1の境界領域
143 第2の境界領域
144 第1の下貯留部
145 第2の下貯留部
146 第1の取り付けフランジ
147 第2の取り付けフランジ
148 第1のメダル拘束プレート
149 第2のメダル拘束プレート
150 第1の下貯留部仕切部
151 第2の下貯留部仕切部
152 メダル供給側
153 突起群
154 振動モータ
155 通風孔
156 送風ファン
157 網状の傾斜壁
900 メダル移動模擬演出部
108−5 第1のメダルガイドプレート
108−6 第2のメダルガイドプレート
108−7 メダル投入経路
108−9 メダル投入センサ
310 メダル貯留部
320 リフトアップ部
330 メダル排出部
332 メダル排出センサ
501 メインテーブル
510 プッシャ部
511 サブテーブル
512 傾斜テーブル
513 押進壁
710 筐体下部
910、911、912、913 支持部材
911−1〜911−4、912−1〜912−4、913−1〜913−4 側面
930 LED駆動回路
920、920a〜920n、921a〜921n、922a〜922n、923a〜923n、924a〜924n LED
M、M1、M2 メダル
S1 メダル投入検知信号
S2 LED駆動回路制御信号
S3 リフトアップホッパ駆動信号
S4 メダル排出検知信号
S920a〜S920n LED駆動信号
ST ステーション部
t1 第1点灯オフセット時間
t2 LED点灯時間
t3 LED間オフセット時間
t4 メダル排出オフセット時間
t5 待機時間
t6 重複点灯時間

Claims (11)

  1. ゲーム媒体が投入される投入部と、
    前記投入部に投入されたゲーム媒体を検知するセンサと、
    ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入が前記センサにより検知された後、前記排出部を駆動して前記ゲーム媒体を排出させる排出部駆動手段と、
    前記排出部駆動手段による排出部の駆動を前記センサによる検知から所定時間遅延させる遅延手段と
    を有することを特徴とするゲーム装置。
  2. 前記遅延手段は遅延時間を変更制御することを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  3. ゲーム媒体が投入される投入部と、
    前記投入部に投入されたゲーム媒体を検知するセンサと、
    ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、
    前記投入部近傍から前記排出部近傍にかけて配列された複数の発光部と、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入が前記センサにより検知された際、前記配列された複数の発光部を前記投入部側から前記排出部側へかけて順次点灯させる発光部駆動手段と、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入が前記センサにより検知された後、所定時間経過後、前記排出部を駆動して前記ゲーム媒体を排出させる排出部駆動手段と
    を有することを特徴とするゲーム装置。
  4. ゲーム媒体を貯留する貯留部をさらに有し、
    前記排出部は、前記貯留部に貯留されていたゲーム媒体を排出することを特徴とする請求項3記載のゲーム装置。
  5. 前記投入部へ投入されたメダルは前記貯留部に貯留されることを特徴とする請求項4記載のゲーム装置。
  6. 前記投入部近傍から前記排出部近傍にかけて橋架された棒状部材をさらに有し、
    前記配列された複数の発光部は、前記棒状部材の側面に1列以上配設されていることを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載のゲーム装置。
  7. 前記配列された複数の発光部は、直線状に配列されていることを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載のゲーム装置。
  8. 前記棒状部材は歪曲した側面を有し、
    前記複数の発光部は前記歪曲した側面に沿って配列されていることを特徴とする請求項6記載のゲーム装置。
  9. 前記所定時間は、前記投入部へのゲーム媒体の投入が検知されてから前記配列された複数の発光部における前記排出部に最も近い発光部が点灯するまでの時間以上であることを特徴とする請求項3から8の何れか1項に記載のゲーム装置。
  10. ゲーム媒体が投入される投入部と、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部とを備えたゲーム装置のゲーム媒体擬似移動演出方法であって、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入を検出する第1ステップと、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入が検知された後、所定時間が経過することを検知する第2ステップと、
    前記所定時間が経過したことが検知された後、前記排出部から前記ゲーム媒体を排出する第3ステップと
    を有することを特徴とするゲーム媒体擬似移動演出方法。
  11. ゲーム媒体が投入される投入部と、ゲーム媒体を所定のフィールドへ排出する排出部と、前記投入部近傍から前記排出部近傍にかけて配列された複数の発光部とを備えたゲーム装置のゲーム媒体擬似移動演出方法であって、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入を検出する第1ステップと、
    前記ゲーム媒体の投入が検出された後、前記配列された複数の発光部を前記投入部近傍から前記排出部近傍へかけて順次発光させる第2ステップと、
    前記投入部へのゲーム媒体の投入が検知された後、所定時間経過後、前記排出部から前記ゲーム媒体を排出する第3ステップと
    を有することを特徴とするゲーム媒体擬似移動演出方法。
JP2005298701A 2005-10-13 2005-10-13 ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法 Pending JP2007105220A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005298701A JP2007105220A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法
GB0808452A GB2445709B (en) 2005-10-13 2006-09-07 Game device and game medium simulated movement rendering method
PCT/JP2006/317757 WO2007043259A1 (ja) 2005-10-13 2006-09-07 ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法
TW095136024A TW200730225A (en) 2005-10-13 2006-09-28 Game device and method of game medium pseudo movement presentation
HK09100420.1A HK1123237A1 (en) 2005-10-13 2009-01-15 Game device and game medium simulated movement rendering method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005298701A JP2007105220A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007105220A true JP2007105220A (ja) 2007-04-26

Family

ID=37942516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005298701A Pending JP2007105220A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2007105220A (ja)
GB (1) GB2445709B (ja)
HK (1) HK1123237A1 (ja)
TW (1) TW200730225A (ja)
WO (1) WO2007043259A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018067A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Daito Giken:Kk 遊技台
WO2012002432A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲーム装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3916111B2 (ja) * 1998-10-26 2007-05-16 株式会社ユニ機器 メダルプッシャーゲーム機
JP2000342840A (ja) * 1999-06-09 2000-12-12 Sigma Corp ゲーム装置
JP4204402B2 (ja) * 2003-07-04 2009-01-07 株式会社カプコン ゲーム機
JP2005118459A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Taito Corp 上下移送機構を有するゲーム機のプッシャー払い出し機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018067A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Daito Giken:Kk 遊技台
WO2012002432A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲーム装置
JP2012011095A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Konami Digital Entertainment Co Ltd ゲーム装置
CN102985141A (zh) * 2010-07-02 2013-03-20 科乐美数码娱乐株式会社 游戏设备

Also Published As

Publication number Publication date
TW200730225A (en) 2007-08-16
TWI324942B (ja) 2010-05-21
GB2445709B (en) 2010-12-29
HK1123237A1 (en) 2009-06-12
WO2007043259A1 (ja) 2007-04-19
GB2445709A (en) 2008-07-16
GB0808452D0 (en) 2008-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3939332B2 (ja) ゲーム装置
JP3980620B2 (ja) ゲーム装置その制御方法
JP4737407B2 (ja) 遊技機
JP3980619B2 (ja) ゲーム装置及びその制御方法
JP2012249650A (ja) 遊技機用分煙装置
TWI321060B (ja)
JP2020062557A (ja) 遊技機
JP2007185202A (ja) ゲーム装置
JP2007105220A (ja) ゲーム装置およびゲーム媒体擬似移動演出方法
JP2007185205A (ja) ゲーム装置
JP2007054489A (ja) ゲーム媒体投入機構
JP5715745B2 (ja) マルチメダルプッシャーゲーム機
JP2007105500A (ja) ゲーム装置
JP6801725B2 (ja) 遊技機
JP4253000B2 (ja) ゲーム装置
JP2008279088A (ja) 遊技機
JP6682854B2 (ja) 遊技機
JP7284504B2 (ja) ゲームシステム
JP6729728B2 (ja) 遊技機
JP6642416B2 (ja) 遊技機
JP6642417B2 (ja) 遊技機
JP6642418B2 (ja) 遊技機
JP6680201B2 (ja) 遊技機
JP2020049333A (ja) 遊技機
JP2020049334A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070522