JP2007104449A - 移動体通信システム - Google Patents

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勝次 平林
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Abstract

【課題】基地局からプログラムをダウンロードした移動局を始点として,移動局同士で基地局を介さずに順次にダウンロードを行う移動体通信システムを提供することにある。
【解決手段】他の移動局から制御プログラムのバージョン情報を取得する手段と,自局の制御プログラムのバージョンが古いか否かを確認する手段と,他の移動局に対し制御プログラムの送信を要求する手段と,他の移動局から制御プログラムを受信し記憶部に格納する手段と,他の移動局に自局バージョン情報を送信する手段と,自局の制御プログラムを送信する手段を有し,基地局から制御プログラムを取得した場合は,同制御プログラムを取得していない別の移動局からの要求に応答して制御プログラムを送信し,さらに他の移動局から制御プログラムを取得した場合は,同制御プログラムを有していない他の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は,移動体通信システムに関し,特に,基地局からプログラムをダウンロードした移動局から,さらに別の移動局が同プログラムをダウンロードする移動体通信システムに関する。
基地局と移動局との間でデータ通信を行う移動体通信システムにおいて,移動局の無線機の制御プログラムは,不具合や通信仕様の変更などにより修正される場合がある。制御プログラムの修正にあたっては,プログラムが記録されたメモリの内容を書き換える必要がある。そのためには,移動局無線機1台ずつに対してケーブルを接続し,不具合が修正されたプログラムを転送する代わりに,例えば基地局から移動局へ修正プログラムを無線で送信することにより,複数の移動局のプログラムを一度に変更する方法が考えられる。例えば特許文献1には,このような方法が記載されている。
特開2001−186074号公報
しかしながら,従来の技術は,移動局はすべて基地局から直接修正プログラムのデータを受信するため,次のような問題がある。
すなわち,移動局が基地局の通信エリア内にいなければ,その移動局は修正プログラムのデータを受信することができないという問題がある。例えば,タクシーや運送トラックなどに搭載された移動局と配車指示等を行う基地局とからなる無線通信システムなどでは,移動局の行動範囲が基地局の通信エリアを超越することが頻繁に生ずる。また,動作をしていなかった移動局が動作を開始した場合に,基地局の通信エリア内に位置しているとは限らない。このような場合には,基地局の通信エリアに入らなくては,移動局は修正プログラムのデータを受信することができない。
さらに,移動局が基地局の通信エリアに帰還する場合もあるが,帰還した移動局が一斉に基地局からのダウンロードを実行すれば,基地局の通信トラフィック量が増大し,その他の通信に支障を来たすという問題がある。
そこで,本発明の目的は,全ての移動局が基地局からの直接のダウンロードを要することなく,なおかつ基地局の保有する修正プログラムを取得できる移動体通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の側面によれば,基地局または他の移動局と通信を行う通信手段と制御プログラムが格納された記憶部とを有する複数の移動局と,前記制御プログラムの修正制御プログラムが格納された記憶部と前記移動局と通信を行う通信手段とを有する基地局とを有する移動体通信システムにおいて,前記移動局は,前記基地局または他の移動局から制御プログラムのバージョン情報を取得するバージョン情報取得手段と,取得したバージョン情報より自局の制御プログラムのバージョンが古いか否かを確認するバージョン確認手段と,自局制御プログラムのバージョンが古いときは,基地局または他の移動局に対し制御プログラムの送信を要求するダウンロード要求手段と,制御プログラムの送信要求に応答した他の移動局から,当該局が有する制御プログラムを受信し,自局の制御プログラムを当該受信した制御プログラムに変更するダウンロード手段と,他の移動局に自局の制御プログラムのバージョン情報を送信するバージョン情報送信手段と,他の移動局からの要求に応答して自局の制御プログラムを送信するプログラム送信手段を有し,前記基地局からプログラムを取得した第1の移動局は,基地局から修正制御プログラムを取得していない第2の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信し,さらに他の移動局から修正制御プログラムを取得した第3の移動局は,修正制御プログラムを有していない第4の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信することを特徴とする。
上記第1の側面によれば,基地局から修正プログラムをダウンロードした移動局を始点として,移動局同士で順次修正プログラムのダウンロードを繰り返すことにより複数の移動局に修正プログラムをダウンロードできる。よって,多数の移動局が一斉に基地局からダウンロードすることによる通信トラフィック増大を回避できる。
上記第1の側面における好ましい実施例では,前記バージョン確認手段は,他の移動局へバージョン情報要求信号を送信することにより当該他の移動局の保有する制御プログラムのバージョン情報を取得し,自局の保有する制御プログラムのバージョンと比較することを特徴とする。または,他の移動局にバージョン情報要求信号を送信することなく,基地局が移動局に送信する前記修正プログラムのバージョン情報信号を受信することにより前記修正プログラムのバージョン情報を取得し,自局の保有する制御プログラムのバージョンと比較することを特徴とする。よって,個々の移動局が自局バージョンが最新でない場合にダウンロードを行うので,基地局が全ての移動局に対し個別にバージョンアップの指示をする必要がない。
上記第1の側面におけるより好ましい実施例では,前記バージョン確認手段は,移動局ごとに時間をずらして他の移動局へバージョン情報要求信号を送信することを特徴とする。他の移動局へのバージョン情報要求を定期的に行うのではなく,個々の移動局ごとにタイミングをずらすことにより,移動局間での問合せや応答による通信トラフィック量の増大を防ぐことができる。
また,別の実施例では,他の移動局が定期的に発信する当該局の位置情報信号を受信し,所定の基準距離範囲内に他の移動局が存在する場合に,他の移動局にバージョン情報要求信号を送信することを特徴とする。さらには,他の移動局からの電波の電界強度が所定の閾値以上の場合に,他の移動局にバージョン情報要求信号を送信することを特徴とする。通信中の相手方移動局は通信可能範囲外へ移動してしまう可能性もある。よって,相手方が少々移動しても通信が途絶しない程度に限定された距離範囲に位置しているか,もしくは電界強度を有している間にバージョン情報要求信号を送信することにより,通信が途絶する可能性を減少できる。
別の実施例では,移動局は定期的に発信する自局の位置情報の信号に自局のバージョン情報を付加し,前記バージョン確認手段は,他の移動局からの当該信号を受信し,他の移動局の有する制御プログラムのバージョン情報を取得することを特徴とする。定期的に発信される位置情報信号にバージョン情報を付加することにより,個々の移動局が個別にバージョン情報の問い合わせ・応答を行うことで追加的に生ずる通信トラフィック量を削減することができる。
別の実施例では,移動局ごとに時間をずらして,自局の位置情報にバージョン情報を付加した信号を発信することを特徴とする。定期的に発信する位置情報信号に,常にバージョン情報を付加するのではなく,移動局ごとにタイミングをずらしてバージョン情報を付加すれば,通信するデータ量が恒常的に増大することを回避できる。
別の実施例では,他の移動局からの当該移動局の位置情報の信号を受信し,他の移動局が一定の距離範囲内にいる場合,若しくは,他の移動局の電波が所定の強度の電界強度を有する場合に,自局のバージョンを付加することを特徴とする。自局のバージョン情報を付加して位置情報の信号を発信しても,通信の途中で他の移動局が受信可能範囲外に移動してしまっては,送信が無駄になる。そこで,他の移動局が少々移動しても受信可能範囲を逸脱しないような,距離範囲もしくは電界強度を設定しておき,かかる範囲内に他の移動局が位置している場合にバージョン情報を付加することにより,より確実に他の移動局が当該信号を受信することができる。
別の実施例では,受信した他の移動局のバージョン情報が自局のバージョンより古いバージョンの情報である場合に,自局のバージョン情報を自局の位置情報に付加した信号を発信することを特徴とする。他の移動局のバージョンより自局のバージョンが古ければ,自局は当該他局から修正プログラムを受信すべき側であるので,当該他局へ自局のバージョン情報を提供する必要はない。よって,各移動局から定期的に位置情報を発信する際に,バージョン情報を付加する場合を限定しているので,追加的に送信するデータ量の増大を防ぐことができる。
別の実施例では,前記ダウンロード要求手段は,他の移動局から基地局への当該移動局の位置情報の送信を受信することにより,他の移動局が所定の距離範囲内にいる場合,または,他の移動局が所定の電界強度の範囲内にいる場合に,当該移動局に対しダウンロード要求をすることを特徴とする。よって,ダウンロード中に通信相手の移動局が通信可能範囲を外れ,受信電界が不十分となることによるダウンロードの失敗を防ぐことができる。さらに,別の実施例では,ダウンロードされる修正プログラムのデータに付加される当該相手先移動局の位置情報または速度情報に基づき算出される当該移動局との距離または相対速度が一定の範囲を超えた場合,もしくは,電界強度が一定の範囲を下回った場合には,ダウンロードを中止することを特徴とする。よって,ダウンロードの失敗を予め回避することができる。
別の実施例では,前記ダウンロード手段は,前記プログラムのバージョンと,自局が保有する無線機のバージョンの照合を行い,適合した場合のみ書き換えを行うことを特徴とする。よって,ダウンロードするプログラムと無線機のバージョンの不整合に起因する不具合を回避することができる。
本発明によれば,基地局と複数の移動局とが一斉に修正プログラムのダウンロードのためのデータ通信を行うことによるトラフィック量増大を回避することができ,通信トラフィック量を好適に維持しつつ,基地局の通信エリア外の移動局を含め全部の移動局へ修正プログラムのダウンロードを効率良く行うことができる。
以下,図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら,かかる実施の形態例が,本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は,本実施の形態の概念を説明する図である。本実施の形態は,基地局の通信エリアより広範な行動範囲を有する移動局に対し,修正プログラムをダウンロードするためのものである。タクシーの配車システムが好例である。
タクシーの配車システムは,タクシー会社の所轄地域内に散在しているタクシー(移動局)に対し,最適な移動指示を配車センター(基地局)から行うためのシステムである。よって,基地局は移動局個々の位置を常に把握し,かつ移動局と通信可能な状態にあることが求められる。そのためには,各移動局はGPS衛星から受信した信号に基づき,自局の位置情報信号を定期的に基地局向けに発信している。基地局はその信号を捉えることにより各移動局の位置を把握でき,また,各移動局の位置情報信号を受信可能な距離範囲においては移動局側も基地局からの指示信号を受信できるので,円滑な配車指示が可能となる。しかし,タクシー(移動局)は乗客の要求により基地局の通信可能エリア外へ頻繁に移動する。そうすると,基地局からの指示信号が届かなくなり,また移動局からの位置情報信号も基地局へ届かなくなるという状況が生ずる。また,乗務員の休憩などにより移動局が動作していないこともあり,その場合も基地局との通信は途絶えることになる。
こうしたタクシーの配車システムのような移動体通信システムにおいて,無線機の制御プログラムの修正データを基地局から無線通信で移動局へダウンロードしようとすると,次のような問題が生じる。まず,移動局が基地局の通信可能エリア外に位置していると,電波が届かないためダウンロード自体不可能である。また,移動局は周期的に通信可能エリア内に帰還することが予想されるものの,多数の移動局が一斉に基地局からダウンロードしようとすると,基地局の通信エリア内の通信トラフィックを圧迫し,本来の配車指示に支障を来たしてしまう。さらに,移動局が動作していない場合,動作を開始した時点でダウンロード可能な通信エリア内に位置しているとは限らず,また,通信可能エリア内にあっても,上記のような通信トラフィックの問題がある。よって,かかる問題を解決するための手段として,以下に本実施の形態を説明する。
図1の説明に戻ると,基地局B1は通信エリアB1Arを有しており,当該エリア内の移動局にプログラムをダウンロードすることができる。すると,移動局MAは基地局B1の通信エリアB1Arの範囲内に位置しているが,移動局MB,MC,MDは同範囲の外に位置しているので,移動局MAのみが基地局B1からプログラムをダウンロードできる。移動局MB,MC,MDがそれぞれ移動して基地局B1の通信エリアB1Ar内に入れば,基地局B1からプログラムをダウンロードできるが,各移動局が一斉にこれを行えば,基地局B1の通信トラフィック量が増大し,他の通信の妨げになるという問題が生じる。そこで,移動局MAから順次,他の移動局へプログラムを送信することが有効な手段となる。すなわち,まず移動局MBは,移動局MAの通信エリアMAAr内に位置しているので,移動局MAからプログラムをダウンロードできる。次に,移動局MA,MBがそれぞれ移動し,移動後の各局をそれぞれ移動局MA’,MB’とすると,移動局MCは移動局MA’の通信エリアMA’Arに,移動局MDは移動局MB’の通信エリアMB’Arに属していることから,移動局MC,MDは,それぞれ移動局MA’,MB’からプログラムをダウンロードできる。
なお,基地局から最初の移動局へプログラムをダウンロードする場合は,基地局からの無線通信によりダウンロードしてもよいし,基地局へ帰還した移動局と基地局とを直接ケーブルで接続することによりダウンロードしてもよい。
図2は,本実施の形態における無線通信システムの構成例を説明する図である。他の移動局から修正プログラムを受信する移動局を第1移動局とし,基地局100から修正プログラムN−PRGを受信する移動局を第2移動局としている。基地局100に格納される修正プログラムN−PRGを第2移動局20に送信し,第2移動局20は既存の制御プログラムO−PRGを送信された修正プログラムに書き換え格納し,第2移動局20は書き換えた修正プログラムN−PRGを第1移動局10に送信し,第1移動局10は既存の制御プログラムO−PRGを送信された修正プログラムに書き換え格納する,無線通信システムである。第1移動局10と第2移動局20はそれぞれ複数存在してもよい。また,通信の方式はアナログ無線通信,デジタル無線通信いずれでもよい。
基地局100は信号線111を介して互いに接続される制御部112,記憶部114,通信部116を備えている。通信部116は,アンテナ118を介して電波を送受信することにより,第1移動局10,第2移動局20との交信を可能にしており,第1移動局10,第2移動局20からの所定情報の信号を受信し,また記憶部114に格納された修正プログラムN−PRGを送信する。
同様に,第1移動局10は信号線11を介して互いに接続される制御部12,記憶部14,通信部16を備えている。制御部12は,記憶部14に格納された制御プログラムO−PRGを実行し,第1移動局に含まれる無線機の動作を制御する。通信部26は,アンテナ28を介して電波を送受信することにより,基地局100,第2移動局20との交信や,図示しないGPS衛星からの信号の受信を可能にする。例えば,第1移動局10は,基地局100へは,自局の位置を把握させるためGPS衛星から受信した信号に基づく自局の位置情報信号を送信し,第2移動局へはバージョン情報要求信号やダウンロード要求信号を送信する。また,第2移動局20からは修正プログラムN−PRGを受信する。さらに,図示しない他の第1移動局へも,修正プログラムN−PRGを送信する。さらに通信部16は,受信した電波の電界強度を測定する電界測定部としても機能する。
第2移動局20も第1移動局10と同様の構成を具備しており,制御部22,記憶部24,通信部26,アンテナ28を有している。通信部26は,アンテナ28を介して電波を送受信することにより,基地局100,第1移動局10との交信や,図示しないGPS衛星からの信号の受信を可能にしており,基地局100へはGPS衛星から受信した信号に基づく自局の位置情報信号を送信し,第1移動局10へは,修正プログラムN−PRGを送信する。さらに通信部26は,受信した電波の電界強度を測定する電界測定部としても機能する。
上記構成により,本実施の形態における無線通信システムは,基地局100からの修正プログラムN−PRGを第2移動局20がダウンロードし,第1移動局10は第2移動局20から同修正プログラムN−PRGをダウンロードできる。さらに,図示しない他の第1移動局は第1移動局10から修正プログラムN−PRGをダウンロードでき,順次全ての移動局が修正プログラムN−PRGをダウンロードすることができる。
以下,図3〜図14を参照して,基地局から移動局,および移動局間での修正プログラムのダウンロード手順を説明する。
図3は,本実施の形態における,基地局と移動局でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。図中左側のフローチャートFC−Aは修正プログラムN−PRGを保有する「基地局」の手順を表している。右側のフローチャートFC−Bは,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表しており,図2の第2移動局20に対応する。
まず,基地局が修正プログラムN−PRGのバージョン情報信号を送信する(ステップB30)。この信号を受信可能な範囲に移動局Bが存在する場合に,移動局Bは同信号を受信し(ステップM30),記憶部24に格納された自局の制御プログラムO−PRGのバージョンと比較を行う(ステップM40)。そして,移動局Bのバージョンの方が古ければ(ステップM40のYES),移動局Bは基地局へ修正プログラムN−PRGのダウンロード要求信号を送信する(ステップM50)。この要求信号を基地局が受信し(ステップB50),これに応答して修正プログラムN−PRGを送信する(ステップB60)。移動局Bは修正プログラムN−PRGを受信し(ステップM60),既存の制御プログラムO−PRGと書き換えを行い,記憶部24に格納する(ステップM70)。以上の手順により移動局Bは修正プログラムN−PRGを取得できる。
なお,基地局からの無線通信によるダウンロードではなく,修正プログラムN−PRGを格納した情報処理端末を移動局Bに直接ケーブル接続することにより,移動局Bに修正プログラムを送信してもよい。
図4は,本実施の形態における,移動局間でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。図中左側のフローチャートFC−A1は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B1は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。移動局Aと移動局Bとの関係は次のいずれかに適用される。すなわち,図2の構成における,基地局100から修正プログラムN−PRGをダウンロード済みの第2移動局20と第1移動局10,または,第2移動局20もしくは他の第1移動局から既に修正プログラムN−PRGをダウンロードした第1移動局10とダウンロードをしていない他の移動局である。
まず,移動局Bが,バージョン情報要求信号を送信する(ステップR20)。この要求信号を受信可能な範囲に移動局Aが存在する場合に,移動局Aは同要求信号を受信し(ステップS20),自局のバージョン情報の信号を移動局Bへ送信する(ステップS30)。移動局Bはこれを受信し(ステップR30),自局の制御プログラムO−PRGのバージョンと比較を行う(ステップR40)。そして,移動局Bのバージョンの方が古ければ(ステップR40のYES),移動局Bは移動局Aへ修正プログラムN−PRGのダウンロード要求信号を送信する(ステップR50)。移動局Aが当該要求信号を受信し(ステップS50),これに応答して修正プログラムN−PRGを送信する(ステップS60)。移動局Bは修正プログラムN−PRGを受信し(ステップR60),既存の制御プログラムO−PRGと書き換えを行う(ステップR70)。
本実施の形態によれば,修正プログラムをダウンロード前の第1移動局10(移動局B)は,基地局100から直接ダウンロードをする必要はなく,ダウンロード済みの第2移動局20もしくはダウンロード済みの他の移動局(移動局A)から修正プログラムN−PRGをダウンロードできる。つまり,基地局100から修正プログラムをダウンロードした第2移動局20を始点として,移動局同士で順次修正プログラムのダウンロードを繰り返すことにより,複数の移動局に修正プログラムN−PRGをダウンロードできる。よって,多数の移動局が一斉に基地局100からダウンロードすることによる通信トラフィック量の増大を回避できる。また,常に全移動局が基地局100の通信可能エリア内に位置するとは限らないタクシー配車システムにおいて,修正プログラムを全移動局にダウンロードさせることができる。
図5は,別の実施の形態における,移動局間でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。図中左側のフローチャートFC−A2は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B2は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。
本実施の形態では,修正プログラムN−PRGのダウンロードを受ける側となる移動局Bが,図4における例のようにバージョン情報要求信号の送信(ステップR20)とバージョン情報信号の受信(ステップR30)によりバージョン情報を取得する代わりに,基地局100からバージョン情報を取得する(ステップR31)。すなわち,基地局100は定期的に修正プログラムN−PRGのバージョン情報信号を全移動局へ発信し,移動局Bが同信号を受信可能な範囲に位置する場合,同信号を受信することにより,ダウンロードすべき修正プログラムN−PRGのバージョン情報を取得する(ステップR31)。ステップR40及びS50以降の手順は,図4で説明した手順と同じである。
基地局から受信可能なエリア内などに移動局が密集した状況下では,移動局間で継続的にバージョン情報要求信号・バージョン情報信号の送受信を行えば通信トラフィック量が増大する。しかし,本実施の形態によれば,基地局からの定期的な信号の送信による通信トラフィックが生じるのみであって,移動局間でのバージョン情報要求信号の送信やバージョン情報信号の受信を行わない。よって,通信トラフィック量の増大を回避することができる。また,移動局Bは常に基地局と通信可能エリア内に位置することはないものの,当該エリア内に頻繁に移動してくるので,その時にバージョン情報を受信し,必要に応じてダウンロードすることができる。
図6は,別の実施の形態における,移動局が時間をずらしてバージョン情報要求信号を発信する場合の通信トラフィック量を説明する図である。図6(A),6(B)の縦軸は通信トラフィック量を,横軸は時間の経過(t1,t2,…)を示しており,グラフは「移動局01」,「移動局02」・・・がバージョン情報要求信号の発信やバージョン情報信号の受信を行うことによる通信トラフィック量を示している。図6(A)では,時間帯0〜t1の間に,各移動局の通信が集中した状態を示している。通信トラフィック量の総和はTR1となる。一方,図6(B)では,時間帯0〜t1に移動局01が,時間帯t1〜t2には移動局02がバージョン情報要求信号の発信とバージョン情報信号の受信をするというように,移動局ごとに異なる時間帯に信号を送受信する。よって,通信トラフィック量はTR2の一定値に保たれている。
本実施の形態では,図4における移動局による移動局Aへのバージョン情報要求信号の送信を,移動局ごとに時間をずらして行うことを特徴とする。図4で説明した実施の形態では,移動局B各局が個別にバージョン情報要求信号を送信しているので,たとえば移動局が密集した状況では多数の移動局が同一の時間帯に信号の送受信を行う場合も生じやすい。すると,図6(A)に示したように通信トラフィック量が増大する。しかし本実施の形態では,移動局ごとに問合せ時間をずらすことにより,通信トラフィックが集中することを防ぎ,図6(B)で示したように,通信トラフィック量を一定量に抑えることが可能となる。
図7は,別の実施の形態における,移動局のバージョン確認手段の手順を詳述するフローチャート図である。図中左側のフローチャートFC−A3は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B3は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。フローチャートFC−A3,FC−B3は図4におけるステップS20〜S30,R20〜R30にそれぞれ対応し,各手順の変形例を詳述している。ステップS30,R30以降の手順は,図4におけるステップS50〜S60,R40〜R70と同様である。
まず,図2で説明したとおり,各移動局は基地局100に対し,自局の位置情報信号を定期的に発信している。すると,移動局Aの位置情報信号の発信(ステップS10)は,受信可能な範囲に位置している移動局Bが受信することができる(ステップS10)。すると,移動局Bは移動局Aの位置と自局との距離関係を算出できる。そこで,互いが所定の距離範囲内にある場合,例えば移動局Bを中心として半径1キロメートル以内に移動局Aが位置する場合に(ステップR12のYES),バージョン情報要求信号を送信する(ステップR20)。かかる要求を移動局Aが受信したら(ステップS20),これに応答して自局の有する制御プログラムのバージョン情報を送信し(ステップS30),移動局Bはこれを受信する(ステップR30)。
この実施の形態では,通信中の相手方移動局Aが移動局Bの通信可能範囲外へ移動してしまう可能性に対処している。すなわち,移動局Aが少々移動しても通信が途絶しない程度に限定された距離範囲に位置している時に,移動局Bがバージョン情報要求信号を送信することにより,その後のバージョン情報信号の受信及び修正プログラムのダウンロードの一連の工程中に通信が途絶するという可能性を減少できる。図を用いて説明すると次のようになる。
図8(A)で示すように,図中の移動局Bの位置MS−Bを中心として,移動局Bの受信可能範囲を円AR,半径1キロメートルのエリアを円AR1で表す。また,移動局Aの現在位置をMS−Aとし,移動後の予想される位置をMS−A’とする。円AR1は円AR内に包含されているので,移動局Aが現在位置MS−Aに位置しているときに移動局Bがバージョン情報要求信号の送信(ステップR20)を行えば,移動局Aが位置MS−A’に移動しても通信可能範囲AR内に捉えることができる。よって,移動局Bは,問題なく移動局Aからのバージョン情報信号の受信ができる。ここで,所定の距離範囲を半径1キロメートルとしたのは一例であって,上述したように,予定された通信が完了するまでに相手先移動局が移動しても,自局の通信可能範囲を逸脱しないような範囲であればよい。
別の実施の形態としては,図8(B)で示すように,距離の代わりに移動局Aが発する電波の電界強度が,一定の閾値を超えた場合にバージョン情報要求信号の送信をするようにしてもよい。すなわち,移動局Aが現在位置MS−Aから図示した矢印方向に位置MS−A’まで移動する場合,移動局Aの通信可能範囲を表す円ARも,円AR’まで移動する。また,移動局Aが現在位置MS−Aに存在する時に移動局Aが発する電波の電界強度が閾値を超える範囲をARThとする。ここで,電界強度はAの通信可能範囲ARの境界に近づくにつれ減衰し,移動局Aが位置する中心ほど強度が増すので,円ARThは円ARに包含される関係にある。そのうえで,移動局Bの位置MS−Bがかかる円ARTh内にある時に,移動局Bが移動局Aにバージョン情報要求信号を送信したとすれば,移動局Aが位置MS−A’へ移動後であっても,移動局Bの位置MS−Bは移動局Aの通信可能範囲AR’に含まれており,両局は通信が可能である。本実施の形態の場合も,移動局Aが移動する場合を想定し,移動局Bが移動局Aからのバージョン情報信号を確実に受信できるような位置関係にある場合にバージョン情報要求信号の送信を行う。そうすることにより,移動局Aが移動したとしても,通信が途絶することを回避することができる。
図9は,別の実施の形態における,位置情報発信手段について説明する図である。図中左側のフローチャートFC−A4は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B4は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。本実施の形態で示す手順は,図4においてバージョン情報要求信号の送信(ステップR20)および受信(ステップR30)の代替手順である。すなわち,各移動局が定期的に発信する自局の位置情報信号に自局が保持するバージョン情報を付加した信号を発信する実施の形態である。たとえば,移動局Aが自局の位置情報にバージョン情報を付加した信号を発信し(ステップS10−1),移動局Bはこれを受信する(ステップR10−1)ことにより移動局Aのバージョン情報を取得できる。ステップS10−1,R10−1以降の手順は,図4におけるステップS50〜S60,R40〜R70と同様である。定期的に発信される位置情報信号にバージョン情報を付加することにより,個々の移動局が個別にバージョン情報の問い合わせ・応答を行う必要がなく通信トラフィックを削減することができる。
本実施の形態の変形例では,移動局ごとに時間をずらして,自局の位置情報にバージョン情報を付加して発信してもよい。たとえば移動局が密集した状況では多数の移動局が同一の時間帯に位置情報信号の発信を行う場合も生じやすい。すると,図6(A)に示したように通信トラフィック量が増大することになる。本変形例では,移動局ごとに,位置情報にバージョン情報を付加する時間帯をずらすことにより,追加的なデータ通信の量を削減することができる,図6(B)で示したように,通信トラフィック量を一定量に抑えることが可能となる。
図10は,図9で示した実施の形態における,位置情報信号にバージョン情報を付加する場合の場合分けを行う例を説明する図である。本実施の形態に示す手順は,図8のステップS10−1,R10−1のさらに前段階に実行される手順である。すなわち,移動局Aは,自局のバージョン情報を位置情報に付加した信号を発信する(ステップS10−1)前に,次の手順を経る。まず,移動局Bが自局の位置情報信号を発信し(ステップR01),移動局Aはこの信号を受信する(ステップS01)。そして,移動局Aは移動局Bの位置情報に基づき,移動局Bが一定の距離範囲内に位置するかどうかを判断し,一定の距離範囲内に位置する場合(ステップS01−2のYES)には,自局のバージョン情報を位置情報に付加した信号を発信する(ステップS10−1)。すると,一定の距離範囲内に位置する移動局Bは移動局Aのバージョン情報をより確実に受信できる(ステップR10―1)ので,自局のバージョンとの比較が可能になる(図4のステップR40以降)。
かかる実施の形態によれば,図8(A)で説明したように,移動局Bが,自局の位置情報を送信した時点から,移動局Aからの位置情報及びバージョン情報の信号を受信するまでの間に移動した場合であっても,移動局Aからの信号をより確実に受信することができる。さらに,別の実施の形態では,距離範囲の代わりに,移動局Bの発する電波の電界強度を基準としてもよい。図8(B)において説明したように,移動局Bが移動した場合であっても,移動局Aからの信号をより確実に受信することができる。
図11は,図9で説明した実施の形態における変形例の手順を説明するフローチャート図である。移動局Aが位置情報にバージョン情報を付加する場合の条件の一を示している。この実施の形態では,まず移動局Bが先に自局の位置情報にバージョン情報を付加した信号を発信している(ステップR01−1)。これを移動局Aが受信し(S01−1),自局のバージョンと比較する。そして,移動局Aのバージョンの方が新しければ(ステップS01−3のYES),移動局Bの側が移動局Aのバージョン情報を取得しダウンロード要求をすべきであるので,移動局Aは,自局の位置情報にバージョン情報を付加した信号を発信し(ステップS10−1),これを移動局Bは受信する(ステップR10−1)。反対に,移動局Aのバージョンが古い場合は他局に通知する必要がないため,位置情報には付加しない。
かかる実施の形態によれば,他局より古いバージョンを保有しており,わざわざ他局へバージョン情報信号を送信する必要のない場合には位置情報にバージョン情報を付加しない。そうすることにより,無駄な送受信データが増大し,通信トラフィック量の増加を招くことを回避できる。
図12は,別の実施の形態における,受信側移動局のダウンロード要求手段の手順を説明するフローチャート図である。本図のフローチャートは,図4のステップS50〜S60,ステップR50〜R70に対応している。ただし,他の移動局からの位置情報信号発信を利用し,ダウンロード要求信号を送信する場合の場合分けをすることを特徴としている。FC−A5は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B5は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。
まず,移動局Aが発信する移動局Aの位置情報信号(ステップS10)を移動局Bが受信し(ステップR10−1),移動局Aの位置情報を取得する。そして,バージョン確認手順(図4ステップR20〜R40,S20〜S30)を経た後,移動局Aが所定の距離範囲,例えば半径1キロメートル以内に存在している場合に(ステップR40−2のYES),移動局Bはダウンロード要求信号を送信する(ステップR−50)。移動局Aが当該信号を受信し(ステップS50),応答することにより修正プログラムN−PRGの送信を行う(ステップS60)。移動局Bはこれを受信することにより(ステップR60),修正プログラムN−PRGを取得し,記憶部14に格納することができる。
かかる実施の形態によれば,図8(A)で説明したように,移動局Bが,移動局Aの位置情報信号を受信した時点から,移動局Aからの修正プログラム受信を完了するまでの間に移動局Aが移動した場合であっても,移動局Aからの通信が途絶することなく,より確実にプログラムを受信することができる。さらに,別の実施の形態では,距離範囲の代わりに,移動局Aの発する電波の電界強度を基準としてもよい。図8(B)において説明したように,移動局Aが移動した場合であっても,移動局Aからより確実にプログラムを受信することができる。
図13は,別の実施の形態における,受信側移動局の修正プログラム受信手段の手順を説明するフローチャート図である。FC−A5は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。右側のフローチャートFC−B5は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。本図のフローチャートは,図4のステップS50〜S60,R50〜R60に対応している。ただし,移動局Aからは修正プログラムに位置情報信号が付加されて送信され(ステップS60−1),移動局Bがこれを受信する(ステップR60−1)ことを特徴としている。
移動局Bは,修正プログラムN−PRGを記憶部14に書き込みながら,移動局Aの位置情報に基づき,自局との距離を計算する。修正プログラムN−PRGの送信が完了する前に,移動局Aが移動して所定の距離範囲を逸脱した場合には(ステップR60−2のNO),ダウンロードを中止する。
すなわち,移動局Aからの修正プログラム受信を完了する前に移動局Aが移動しても,移動局Aが移動局Bの通信可能範囲に位置しており,移動局Aからの通信が途絶することがないような距離を予め基準として設定しておく。そして,移動局Aがかかる範囲を逸脱した場合には,ダウンロード完了前に移動局Bの通信可能範囲外に出てしまう可能性が高いものとして,ダウンロードを中止する。よって,ダウンロードの失敗を未然に防ぐことができる。
また,別の実施の形態では,移動局Aは位置情報に加えて,図2には不図示の車速パルス検知器により得られる自局の速度情報とジャイロセンサーにより得られる方位情報を付加してもよい。これにより,移動局Bは,移動局Aと自局との相対的な位置関係,相対速度,及び移動局Aの移動の方位を取得できる。よって,移動局Bの通信可能範囲から移動局Aが逸脱するような方位と速度で移動しているかを判断できる。同範囲をダウンロード完了前に移動局Aが逸脱してしまうことが予見される方位と速度を示した場合には,ダウンロードを中止する。
さらには,移動局Aから受信する電波の電界強度が所定の閾値を下回った場合は,移動局Aが移動局Bの通信可能範囲の中心から遠ざかりつつあるので,ダウンロード完了前に同範囲を逸脱してしまうことを避けるために,ダウンロードを中止してもよい。
以上の実施の形態によっても,ダウンロードの失敗を未然に回避でき,通信の無駄を省くことができる。
図14は,別の実施の形態における,ダウンロードが完了した場合において,受信側移動局の既存の制御プログラムO−PRGを修正プログラムN−PRGで書き換える際の手順を説明するフローチャート図である。フローチャートFC−A6は,既に修正プログラムN−PRGを保有する「移動局A」の手順を表している。フローチャートFC−B6は,修正プログラムN−PRGを未だダウンロードしていない「移動局B」の手順を表している。本図のフローチャートは,図4のステップR60〜R70,S60に対応する。
図14(A)は,移動局Aからは修正プログラムにバージョンアップ日時の信号が付加されて送信され(ステップS60−3),移動局Bがこれを受信する(ステップR60−3)ことを特徴としている。移動局Bは,付加されたバージョンアップ日時の情報に基づき,当該日時が到来するまで修正プログラムを記憶部14に保存しておき,到来したら(ステップR60−4のYES)既存の制御プログラムO−PRGを書き換える(ステップR70)。この実施形態によれば,通信プロトコルの変更などに伴い一斉に移動局の制御プログラムを変更する必要がある場合に,ダウンロードは移動局間で順次行うことにより事前に完了させておき,書き換えを移動局が同時に行うことが可能である。
なお,変形例としては,所定の日時の到来の代わりに,基地局が一斉にバージョンアップ開始の指示の信号を発信し,これを受信することによりダウンロード済みの修正プログラムN−PRGで既存の制御プログラムを書き換えてもよい。
図14(B)は,移動局Aからは修正プログラムと,修正プログラムに適合する無線機のバージョン情報の信号が付加されて送信され(ステップS60−5),移動局Bがこれを受信する(ステップR60−5)ことを特徴としている。移動局Bは,修正プログラムN−PRGを記憶部14に書き込み,同じく記憶部14に格納された自局の無線機のバージョンが付加された情報に適合するかを判断する。そして,適合する場合に(ステップR60−6のYES),既存の制御プログラムO−PRGを書き換える(ステップR70)。この実施形態によれば,修正プログラムと無線機の不整合による動作不良を防ぐことができる。
以上のとおり,本発明によれば,無線通信システムにおいて,基地局から移動局へ修正プログラムをダウンロードする場合に,移動局同士で修正プログラムを送受信することにより,基地局の通信エリア外の移動局へも修正プログラムを送信できるばかりでなく,基地局への通信が集中しトラフィックが増大するという事態を回避することができる。
本実施の形態の概念を説明する図である。 本実施の形態における無線通信システムの構成例を説明する図である。 本実施の形態における,基地局と移動局でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。 本実施の形態における,移動局間でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。 別の実施の形態における,移動局間でのプログラムのダウンロード手順の全体を説明するフローチャート図である。 別の実施の形態における,移動局が時間をずらしてバージョン情報要求信号を発信する場合の通信トラフィック量を説明する図である。 別の実施の形態における,移動局のバージョン確認手段の手順を詳述するフローチャート図である。 移動局Aと移動局Bとの位置関係を,距離範囲及び電界強度の観点から説明する図である。 別の実施の形態における,位置情報発信手段について説明する図である。 図9で示した実施の形態における,位置情報信号にバージョン情報を付加する場合の場合分けを行う例を説明する図である。 図9で説明した実施の形態における変形例の手順を説明するフローチャート図である。 別の実施の形態における,受信側移動局のダウンロード要求手段の手順を説明するフローチャート図である。 別の実施の形態における,受信側移動局の修正プログラム受信手段の手順を説明するフローチャート図である。 別の実施の形態における,ダウンロードが完了した場合において,受信側移動局の既存の制御プログラムO−PRGを修正プログラムN−PRGで書き換える際の手順を説明するフローチャート図である。
符号の説明
B1: 基地局
MA: 移動局
FC−B:移動局Bの手順を表すフローチャート図
M30: バージョン情報信号受信手順
AR: 移動局Aの通信可能範囲

Claims (17)

  1. 基地局または他の移動局と通信を行う通信手段と制御プログラムが格納された記憶部とを有する複数の移動局と,前記制御プログラムの修正制御プログラムが格納された記憶部と前記移動局と通信を行う通信手段とを有する基地局とを有する移動体通信システムにおいて,
    前記移動局は,前記基地局または他の移動局から制御プログラムのバージョン情報を取得するバージョン情報取得手段と,
    取得したバージョン情報より自局の制御プログラムのバージョンが古いか否かを確認するバージョン確認手段と,
    自局制御プログラムのバージョンが古いときは,基地局または他の移動局に対し制御プログラムの送信を要求するダウンロード要求手段と,
    制御プログラムの送信要求に応答した基地局または他の移動局から当該局が有する制御プログラムを受信し,自局の制御プログラムを当該受信した制御プログラムに変更するダウンロード手段と,
    他の移動局に自局の制御プログラムのバージョン情報を送信するバージョン情報送信手段と,
    他の移動局からの要求に応答して自局の制御プログラムを送信するプログラム送信手段を有し,
    前記基地局から修正制御プログラムを取得した第1の移動局は,前記修正制御プログラムを取得していない第2の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信し,
    さらに他の移動局から前記修正制御プログラムを取得した第3の移動局は,前記修正制御プログラムを有していない第4の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信する,移動体通信システム。
  2. 請求項1において,
    前記バージョン情報取得手段は,他の移動局へバージョン情報要求信号を送信することにより,他の移動局からバージョン情報を取得する,移動体通信システム。
  3. 請求項1において,
    前記バージョン情報取得手段は,他の移動局へバージョン情報要求信号を送信することなく,基地局または他の移動局が送信する制御プログラムのバージョン情報信号を受信することにより制御プログラムのバージョン情報を取得する,移動体通信システム。
  4. 請求項2において,
    前記バージョン情報取得手段は,移動局ごとに時間をずらして他の移動局へバージョン情報要求信号を送信する,移動体通信システム。
  5. 請求項2において,
    前記移動局は,自局の位置情報を定期的に発信する位置情報発信手段をさらに有し,
    前記バージョン情報取得手段は,他の移動局が発信する当該局の前記位置情報信号を受信し,所定の基準距離範囲内に他の移動局が存在する場合に,当該他の移動局にバージョン情報要求信号を送信する,移動体通信システム。
  6. 請求項2において,
    前記移動局は,自局の位置情報を定期的に発信する位置情報発信手段をさらに有し,
    前記バージョン情報取得手段は,他の移動局が発信する当該局の前記位置情報信号を受信し,電界強度が所定の閾値以上の場合に,他の移動局にバージョン情報要求信号を送信する,移動体通信システム。
  7. 請求項3において,
    前記移動局は,自局の位置情報を定期的に発信する位置情報発信手段をさらに有し,
    前記バージョン情報送信手段は,前記位置情報発信手段により発信する自局の位置情報信号に自局のバージョン情報信号を付加して発信する,移動体通信システム。
  8. 請求項7において,
    前記バージョン情報送信手段は,移動局ごとに時間をずらして自局のバージョン情報信号を前記位置情報信号に付加して発信する,移動体通信システム
  9. 請求項7において,
    前記バージョン情報送信手段は,他の移動局が発信する当該局の位置情報信号を受信し,所定の基準距離範囲内に他の移動局が存在する場合に,自局のバージョン情報信号を前記位置情報信号に付加して発信する,移動体通信システム。
  10. 請求項7において,
    前記バージョン情報送信手段は,他の移動局が発信する当該局の位置情報信号を受信し,電界強度が所定の閾値以上の場合に,自局のバージョン情報信号を前記位置情報信号に付加して発信する,移動体通信システム。
  11. 請求項7において,
    前記バージョン情報送信手段は,他の移動局が発信する当該局の位置情報およびバージョン情報の信号を受信し,当該他の移動局のバージョンが自局のバージョンと同じかもしくは古い場合に,自局のバージョン情報信号を前記位置情報信号に付加して発信する,移動体通信システム。
  12. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて,
    前記移動局は,自局の位置情報を定期的に発信する位置情報発信手段をさらに有し,
    前記ダウンロード要求手段は,他の移動局が発信する当該局の位置情報信号またはバージョン情報信号を受信し,所定の基準距離範囲内に他の移動局が存在する場合に,当該他の移動局に制御プログラムの送信要求を行う,移動体通信システム。
  13. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて,
    前記移動局は,自局の位置情報を定期的に発信する位置情報発信手段をさらに有し,
    前記ダウンロード要求手段は,他の移動局が発信する当該局の位置情報信号またはバージョン情報信号を受信し,電界強度が所定の閾値以上の場合に,当該他の移動局に制御プログラムの送信要求を行う,移動体通信システム。
  14. 請求項1において,
    前記ダウンロード手段は,前記基地局からのバージョンアップ指示信号の受信または所定のバージョンアップ時を経過した時に,自局が保有する制御プログラムを前記修正プログラムに変更する,移動体通信システム。
  15. 請求項1において,
    前記移動局は,前記制御プログラムの送信時にはさらに自局の移動状況に関する情報を付加した信号を送信し,
    前記ダウンロード手段は,他の移動局の前記移動状況に関する情報に基づき,当該他の移動局と自局の相対的な位置関係が所定の基準範囲から外れた場合には,前記修正プログラムの受信を中止する,移動体通信システム。
  16. 請求項1において,
    前記ダウンロード手段は,前記修正プログラムを受信しつつ,電界強度が所定の基準を下回る場合には,前記修正プログラムの受信を中止する,移動体通信システム。
  17. 制御プログラムの修正制御プログラムが格納された記憶部および移動局と通信を行う通信手段を有する基地局もしくは他の移動局と通信を行う通信手段ならびに制御プログラムが格納された記憶部を有する移動局において,
    前記基地局または他の移動局から制御プログラムのバージョン情報を取得するバージョン情報取得手段と,
    取得したバージョン情報より自局の制御プログラムのバージョンが古いか否かを確認するバージョン確認手段と,
    自局制御プログラムのバージョンが古いときは,基地局または他の移動局に対し制御プログラムの送信を要求するダウンロード要求手段と,
    制御プログラムの送信要求に応答した基地局または他の移動局から,当該局が有する制御プログラムを受信し,自局の制御プログラムを当該受信した制御プログラムに変更するダウンロード手段と,
    他の移動局に自局の制御プログラムのバージョン情報を送信するバージョン情報送信手段と,
    他の移動局からの要求に応答して自局の制御プログラムを送信するプログラム送信手段を有し,
    前記基地局から修正制御プログラムを取得した場合は,前記修正制御プログラムを取得していない別の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信し,
    さらに他の移動局から前記修正制御プログラムを取得した場合は,前記修正制御プログラムを有していない他の移動局からの要求に応答して修正制御プログラムを送信する,移動局。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010219930A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Mitsubishi Electric Corp 無線通信端末および無線通信方式切り替え方法
JP2011146975A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Nintendo Co Ltd 携帯端末プログラム、携帯端末装置およびシステム
JP2012029252A (ja) * 2010-07-28 2012-02-09 Fujitsu Telecom Networks Ltd 通信装置及びそのアップグレード方法

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