JP2007104030A - データ処理装置、その方法、およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、その方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、オーディオ(Audio)の音飛びや映像出力の乱れを回避することができるデータ処理装置、その方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】データ処理装置100は、出音処理部、出音部131,132から音声が出力されていない状態では、映像と音声との高精度な同期をとって上記音声の出力を開始し、出音処理部、出音部131,132から音声が出力されている状態において、演算回路125による表示遅延時間が変化した場合には、この変化直前の表示遅延時間をもって音声の出力を継続し、音声出力が一時停止後に出力再開するときは、演算回路125による最新の表示遅延時間で映像と音声との高精度な同期をとり直す。
【選択図】図5

Description

本発明はデータ処理装置、その方法およびプログラムに関し、たとえば、MPEG2(Moving Picture Experts Group Layer 2)方式等に基づいてエンコードされた圧縮映像データおよび圧縮音声データをデコードすることにより映像および音声を出力するデコード装置に適用して好適なものである。
圧縮映像データおよび圧縮音声データは、たとえばDVD・Blu-Ray Discなどの記録媒体や、デジタル放送、インターネットなどあらゆるデジタルメディアから取得可能なものを対象とする。
近年、この種のデコード装置として、デジタル放送受信機が普及し始めている。このようなデジタル放送受信機は、たとえばユーザによりチャンネル切換操作が行われると、図1に示すような処理手順RT1Xに従って、映像および音声を出力するように構成されている。
デジタル放送受信機は、図1に示すように、ユーザによりチャンネル切換操作が行われるとステップSP1に移り、NIT(Network Information Table)を受信する。このNITには、伝送路に関する物理的な情報(この場合、衛星の軌道、偏波、トランスポンダごとの周波数等)が示されている。
これにより、デジタル放送受信機は、このNITに基づいてチャンネル切換操作により要求された要求チャンネルに対応するトランスポンダを選択することができ、この結果この要求チャンネルに対応するトランスポートストリームを受信することができる。
次いで、デジタル放送受信機はステップSP2の処理に移り、PAT(Program Association Table)を受信する。
そして、このデジタル放送受信機はステップSP3の処理に移り、このPATに基づいて要求チャンネルに対応するPMT(Program Map Table)を受信する。
続いて、デジタル放送受信機はステップSP4の処理に移り、受信したPMTに基づいて要求チャンネルに対応するPID(Program Identification)を認識する。この場合このPIDは、要求チャンネルに対応する圧縮映像データや圧縮音声データやPCR(Program Clock Reference)データ等が含まれているパケットを識別するための識別情報に相当する。
このデジタル放送受信機は、受信しているトランスポートストリームの中から、認識したPIDに対応するパケットを分離することにより、この要求チャンネルに対応する圧縮映像データや圧縮音声データやPCRデータ等をストリームとして得ることができる。
因みに、以上に説明したステップSP1〜SP4までの処理は、分離処理(DEMUX処理)として広く知られているものである(特許文献1参照)。
ところで、このようにして得られたストリーム中のPCRデータには、圧縮映像データや圧縮音声データをエンコードしたエンコード装置側の基準時刻が示されている。
したがって、デジタル放送受信機は次のステップSP5の処理に移ると、このデジタル放送受信機において計時される基準時刻(STC(System Time Clock))を、PCRデータに示されている時刻に合わせる。
これにより、このデジタル放送受信機において計時される基準時刻を、エンコード装置側の時刻と同期させることができる。
また、このストリームにおいては、図2に示すように、たとえば1フレーム分に相当する圧縮映像データ「Dpic(0)」、「Dpic(1)」、……ごとに、その映像を表示すべき時刻を示した表示時刻情報(PTS(Presentation Time Stamp))が対応付けられている。
同様にして、このストリームにおいては、たとえば1フレーム分に相当する圧縮音声データ「Dframe(0)」、「Dframe(1)」、……ごとに、その音声を出力すべき時刻を示した出音時刻情報(PTS)が対応付けられている。
このように、このデジタル放送受信機は、たとえば、計時している基準時刻が圧縮映像データ「Dpic(0)」に対応付けられている表示時刻情報「pts(0)」と一致したときステップSP6の処理に移り、圧縮映像データ「Dpic(0)」をデコードした結果得られた映像データに基づく映像「Vpic(0)」を、表示部に表示する。
また、このデジタル放送受信機は、計時している基準時刻が圧縮音声データ「Dframe(0)」に対応付けられている出音時刻情報「pts(0)」と一致したときステップSP7の処理に移り、当該圧縮音声データ「Dframe(0)」をデコードした結果得られた音声データに基づく音声「Sframe(0)」を、スピーカ等を介して出力する。
このようにしてこのデジタル放送受信機は、映像「Vpic(0)」、……を表示する映像表示タイミングと、この映像「Vpic(0)」、……に対応する音声「Sframe(0)」、……を出力する出音タイミングとをある程度一致させることができる。
一方、動画像がデジタル化されて記録されている記録媒体としてのディスクを再生するデータ再生装置として、図3に示すような、可変レート対応のデータ再生装置が提案されている(特許文献2参照)。
このデータ再生装置において、光ディスク1に記録されているデータは、ピックアップ2より再生される。ピックアップ2は、光ディスク1にレーザ光を照射し、その反射光から光ディスク1に記録されているデータを再生する。
そして、ピックアップ2が出力する再生信号は復調回路3に入力されて復調される。復調回路3により復調されたデータは、セクタ検出回路4を介してECC回路5に入力され、誤りの検出、訂正が行われる。
なお、セクタ検出回路4において、セクタナンバ(光ディスク1のセクタに割り当てられたアドレス)が正常に検出されなかった場合、トラックジャンプ判定回路18にセクタナンバ異常信号が出力される。
ECC回路5は、訂正不能のデータが生じた場合、トラックジャンプ判定回路18にエラー発生信号を出力する。誤りの訂正が行われたデータは、ECC回路5からリングバッファメモリ7に供給されて記憶される。
リングバッファ制御回路6は、セクタ検出回路4の出力から各セクタ毎のアドレスを読み取り、そのアドレスに対応するリングバッファメモリ7上の書き込みアドレス(書き込みポイント(WP))を指定する。またリングバッファ制御回路6は、後段の多重化データ分離回路8からのコードリクエスト信号に基づき、リングバッファメモリ7に書き込まれたデータの読み出しアドレス(再生ポイント(RP))を指定し、その再生ポイント(RP)からデータを読み出し、多重化データ分離回路8に供給する。
多重化データ分離回路8のヘッダ分離回路9は、リングバッファメモリ7から供給されたデータからパックヘッダおよびパケットヘッダを分離して分離回路制御回路11に供給する。
分離回路制御回路11は、ヘッダ分離回路9から供給されたパケットヘッダのストリームid(stream id )情報に従い、スイッチング回路10の入力端子Gと出力端子(被切換端子)H1、H2を順次接続状態にして、時分割多重されたデータを正しく分離し、対応するコードバッファ13、15に供給する。
ビデオコードバッファ13は、内部のコードバッファの残量により、多重化データ分離回路8に対してコードリクエスト信号を発生する。そして、受け取ったデータを記憶する。またビデオデコーダ14からのコードリクエスト信号を受付け、内部のデータを出力する。ビデオデコーダ14は供給されたデータからビデオ信号を再生し、出力端子から出力する。
オーディオコードバッファ15は内部のコードバッファの残量により、多重化データ分離回路8に対してコードリクエスト信号を発生する。そして、受け取ったデータを記憶する。またオーディオデコーダ16からのコードリクエスト信号を受付け、内部のデータを出力する。オーディオデコーダ16は供給されたデータからオーディオ信号を再生し、出力端子から出力する。
このように、ビデオデコーダ14はビデオコードバッファ13にデータを要求し、ビデオコードバッファ13は多重化データ分離回路8に要求を出し、多重化データ分離回路8はリングバッファ制御回路6に対して要求を出す。
このときには、データがリングバッファメモリ7から、今度は要求とは逆向きに流れていく。
ところで、たとえば単純な画面に関するデータ処理が続き、ビデオデコーダ14の単位時間当たりのデータ消費量が少なくなると、リングバッファメモリ7からの読み出しも少なくなる。この場合、リングバッファメモリ7の記憶データ量が多くなり、オーバーフローするおそれがある。
このため、トラックジャンプ判定回路18は、書き込みポイント(WP)および再生ポイント(RP)によりリングバッファメモリ7が現在記憶しているデータ量を算出(検出)し、そのデータがあらかじめ設定された所定の基準値を越えた場合に、リングバッファメモリ7がオーバーフローするおそれがあると判断して、トラツキングサーボ回路17にトラックジャンプ指令を出力する。
また、トラックジャンプ判定回路18は、セクタ検出回路4からのセクタナンバ異常信号またはECC回路5からのエラー発生信号を検出した場合、書き込みアドレス(WP)と読み出しアドレス(RP)からリングバッファメモリ7内に残存しているデータ量を求めるとともに、現在のトラック位置から光ディスク1が1回転する間に(光ディスク101の1回転待ちの間に)、リングバッファメモリ7から多重化データ分離回路8への読み出しを保証するのに必要なデータ量を求める。
リングバッファメモリ7の残存データ量が大きい場合、リングバッファメモリ7から最高の転送レートでデータが読み出されてもリングバッファメモリ7にはアンダーフローが生じないため、トラックジャンプ判定回路18は、エラー発生位置をピックアップ2で再度再生することによりエラー回復が可能であると判断して、トラツキングサーボ回路17にトラックジャンプ指令を出力する。
トラックジャンプ判定回路18によりトラックジャンプ指令が出力されると、トラツキングサーボ回路17は、たとえば図4に示すようにピックアップ2による再生位置を、位置Aから1トラック内周の位置Bにジャンプさせる。
そして、リングバッファ制御回路6において、その再生位置が光ディスク1が再び1回転して位置Bから位置Aに到来するまでの間、すなわちセクタ検出回路4から得られるセクタナンバがトラックジャンプ時のセクタナンバになるまでの間、新たなデータのリングバッファメモリ7への書き込みが禁止され、必要に応じてリングバッファメモリ7に既に記憶されているデータが、多重化データ分離回路8に転送される。
また、トラックジャンプ後、セクタ検出回路4から得られるセクタナンバが、トラックジャンプ時のセクタナンバと一致しても、リングバッファメモリ7に記憶されているデータ量が所定の基準値を越えている場合、すなわちリングバッファメモリ7がオーバーフローする可能性がある場合には、リングバッファメモリ7へのデータの書き込みは再開されず、再びトラックジャンプが行われる。
このようにしてこのデータ再生装置においては、リングバッファメモリ107を持つことにより可変レート対応ができ、さらにエラーに対してリトライ(再試行)を行うことができる。
ところで、上述したデータ再生装置において、ISO11172 (MPEG1)またはISO13818 (MPEG2)に準拠するように、可変レートで圧縮されたビデオデータ、オーディオデータおよび字幕データが多重化されたデータを、ビデオデータ、オーディオデータ、字幕データの同期をとって再生し、同期ずれを修正し、エラー発生時に対応し、サーチ動作や一時停止動作やこま送り動作の機能を実現できれば、データ再生装置としての有用性を格段的に向上し得ると考えられる。
以上の点を考慮して、特許文献3に、可変レートで圧縮されたビデオデータ、オーディオデータおよび字幕データが多重化されたデータを高精度に同期をとって再生すると共に種々の機能を実現するデータ再生装置およびデータ記録媒体が提案されている。
特開2003−274304号公報 特開平6−124168号公報 特開2004−362775号公報
ところで、上述したデジタル放送受信機は、実際上、表示部に映像を表示する際に用いる走査線の垂直方向動作について同期を取るための垂直同期信号を生成し、これに同期させるようにして映像「Vpic(0)」、……を順次表示するように構成されている。
したがって、図2に示したような場合、たとえば音声「Sframe(0)」については、その音声「Sframe(0)」を出力すべき出音時刻「pts(0)」に出力できるのにもかかわらず、この音声「Sframe(0)」に対応する映像「Vpic(0)」については、その映像「Vpic(0)」を表示すべき表示時刻「pts(0)」に垂直同期信号が生成されていないのでこの映像「Vpic(0)」を表示することができず、これ以降の垂直同期信号が生成されたときにこの映像「Vpic(0)」を表示することになる。
この結果、上述したデジタル放送受信機においては、音声「Sframe(0)」、……の出音タイミングとこの音声「Sframe(0)」、……に対応する映像「Vpic(0)」、……の映像表示タイミングとの間に最大±1/2フレームの差が出てしまうので、映像表示タイミングと出音タイミングとを精度良く一致させているとは言い難い。
この問題を回避する手法としては、映像「Vpic(0)」、……を表示させる前に、デジタル放送受信機において生成されている垂直同期信号を表示時刻情報に合わせるように調節することも考えられるが、このような調節をした場合には垂直同期信号に乱れが生じ、これにより表示される映像「Vpic(0)」、……にショックが入ってしまうので、この手法を適用するのは好ましくない。
また、映像表示タイミングと出音タイミングとを高精度に一致させることができたとしても、実際上、上述したデジタル放送受信機は、PID切替やビデオシーケンス(Video sequence:水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って表示遅延時間(dt)が変化すると音声(オーディオ;Audio)が音飛びするか、高精度の映像と音声(AV;Audio、Video)同期を保てないままとなるかのどちらかであった。
また、特許文献3に開示されたデータ再生装置において、この問題を回避する手法としては、映像「Vpic(0)」、……を表示させる前に、生成されている垂直同期信号を表示時刻情報に合わせるように調節しているため、垂直同期信号に乱れが生じ、これにより表示される映像「Vpic(0)」、……にいわゆるショックが入ってしまっていた。
本発明の目的は、表示遅延時間(dt)が変化したとしても、高精度AV同期を保ちながら、オーディオ(Audio)の音飛びや映像出力の乱れを回避することができるデータ処理装置、その方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点のデータ処理装置は、映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示手段と、上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で上記表示手段に供給する供給手段と、上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示手段により当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出手段と、音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出手段で算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力可能な出音手段と、上記出音手段における上記音声の出力状態に応じて、上記出音手段の音声の出音タイミングを制御する制御手段とを有する。
好適には、上記制御手段は、上記出音手段から音声が出力されていない状態では、上記映像と上記音声との同期をとって上記音声の出力を開始する。
好適には、上記制御手段は、上記出音手段から音声が出力されている状態において、上記算出手段による表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続する。
好適には、上記制御手段は、上記出音手段の音声出力が一時停止後に出力再開するときは、上記算出手段による最新の上記表示遅延時間で上記映像と音声との同期をとり直す。
好適には、上記音声データに含まれる出音時刻情報と上記算出手段による上記表示遅延時間に基づいて上記出音タイミングを上記映像表示タイミングと一致させる同期調整手段を有する。
好適には、少なくとも、上記表示遅延時間と上記同期調整手段の調整された出音タイミング情報に基づいて、上記映像と上記音声の同期ずれを検出可能し、検出したずれ量に応じて同期ずれを修正する同期検出修正手段を有する。
本発明の第2の観点のデータ処理方法は、映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示ステップと、上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で供給する供給ステップと、上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示ステップにより当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出ステップと、音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出ステップで算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力する出音ステップと、上記出音ステップにおける上記音声の出力状態に応じて、上記出音ステップの出音タイミングを制御する制御ステップとを有する。
本発明の第3の観点のプログラムは、映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示ステップと、上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で供給する供給ステップと、上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示ステップにより当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出ステップと、音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出ステップで算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力する出音ステップと、上記出音ステップにおける上記音声の出力状態に応じて、上記出音ステップの出音タイミングを制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラムである。
本発明によれば、PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、Audioの音飛びや映像出力の乱れを回避することができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。
図6は、図5のデータ処理装置の基本的な映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。
また、図7、図5のデータ処理装置の表示遅延時間の更新にかかわる映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。
本実施形態のデータ処理装置100は、たとえばデジタル放送受信機、蓄積データの再生装置に適用可能である。
データ処理装置100は、図5に示すように、デジタルチューナ101、蓄積メディア102、ストリームバッファ103、分離処理部(DEMUX処理部)104、源発振クロック生成部109、基準時刻(STC(System Time Clock))カウンタ部110、映像ESバッファ111、字幕ESバッファ112、音声ESバッファ113、表示時刻情報抽出部114、映像デコーダ部115、出字時刻情報抽出部116、字幕デコーダ部117、出音時刻情報抽出部118、音声デコーダ部119、第1比較回路120、第2比較回路121、第3比較回路122、水平垂直同期信号生成回路123、第1ラッチ回路124、第1演算回路125、加算器126、同期信号発生回路127、表示遅延時間管理部128、表示処理部129、表示部130、出音処理部131、出音部132、第2ラッチ回路133、第2演算回路134、第3演算回路135、同期ずれ検出部136、および同期ずれ修正部137を、有している。
また、本実施形態のDEMUX処理部104は、NIT取得部105、PAT取得部106、PMT取得部107、およびフィルタ部108を有する。
そして、フィルタ部108は、PCR(Program Clock Reference)フィルタ108A、映像フィルタ108B、字幕フィルタ108C、および音声フィルタ108Dを、含んで構成されている。
データ処理装置100において、デジタルチューナ101により、アンテナ等を介して受信したテレビ放送波から得られる入力ストリームが、DEMUX処理部104内のNIT取得部105に供給される。
NIT取得部105は、デジタルチューナ101により供給された入力ストリームからNIT(Network Information Table)を取得する。
これにより、デジタルチューナ101は、取得したNITに基づいてユーザのチャンネル切換操作により要求された要求チャンネルに対応するトランスポンダを選択することができ、その結果、この要求チャンネルに対応するトランスポートストリームを受信することができる。
この後、DEMUX処理部104内に設けられたPAT取得部106は、PAT(Program Association Table)を取得する。
次いで、DEMUX処理部104内に設けられたPMT取得部107は、PAT取得部106により取得されたPATに基づいて、ユーザのチャンネル切換操作により要求された要求チャンネルに対応するPMT(Program Map Table)を取得する。
そして、PMT取得部107は、取得したPMTに基づいて、要求チャンネルに対応するPID(Program Identification)を認識し、認識したPIDをフィルタ部108内のPCRフィルタ108A、映像フィルタ108B、字幕フィルタ108Cおよび音声フィルタ108Dのそれぞれに設定する。
また、蓄積メディア(DISKなど)102からは、その蓄積データをストリームバッファ103に入れ、ストリームバッファ103のストリームがDEMUX処理部104に供給される。
DEMUX処理部104のフィルタ部108におけるPCRフィルタ108A、映像フィルタ108B、字幕フィルタ108Cおよび音声フィルタ108Dは、それぞれに設定されたPIDに基づいて、受信されているトランスポートストリームから、要求チャンネルに対応するPCRデータ、圧縮映像データ、字幕データおよび圧縮音声データが含まれているPCR、映像パケット、音声パケットおよび字幕パケットを抽出することができる。
抽出された各データはSTCカウンタ部110、映像ESバッファ111、字幕ESバッファ112、および音声ESバッファ113にそれぞれ供給される。
源発振クロック生成部109は、PCRフィルタ108Aにより抽出されたPCRパケット中のPCRデータを基準信号として、STCカウンタ部110から出力される信号を位相同期させるような負帰還制御を行う。
これにより、源発振クロック生成部109は、エンコーダ装置側の基準クロック信号に同期した動作クロック信号S101を生成することができ、得られた動作クロック信号S101を水平垂直同期信号発生回路123、同期信号発生回路127、およびSTCカウンタ部110に対して供給する。
水平垂直同期信号発生回路123は、源発振クロック生成部109から供給される動作クロック信号S101に基づいて、走査線の垂直方向動作について同期を取るための垂直同期信号S102と、走査線の水平方向動作について同期を取るための水平同期信号S103とを生成する。
そして、水平垂直同期信号発生回路123は、生成した垂直同期信号S102を第1ラッチ回路124と表示処理部129に対して供給する。
また、水平垂直同期信号発生回路123は、源発振クロック生成部109から供給される動作クロック信号S101と、生成した垂直同期信号S102および水平同期信号S103とを、表示処理部129に対して供給する。
すなわち、水平垂直同期信号発生回路123は、供給手段の一部として機能する。
これにより、表示処理部129は、供給される動作クロック信号S101、垂直同期信号S102、および水平同期信号S103に従って、映像デコーダ部115から供給されるデジタル映像信号S104と字幕デコーダ部117から供給される字幕信号S110を、後段の表示部130に対して供給する。
その結果、デジタル映像信号S104と字幕信号S110に基づく映像が表示部130に表示される。
同期信号発生回路127は、源発振クロック生成部109から供給される動作クロック信号S101に基づいてオーディオフレーム(Audio Frame)出力同期信号S105を生成する。
そして、同期信号発生回路127は、生成した同期信号S105と源発振クロック生成部109から供給される動作クロック信号S101とを、出音処理部131に対して供給する。
このようにして、出音処理部131は、供給される動作クロック信号S101およびオーディオフレーム(Audio Frame)出力同期信号S105に従って、音声デコーダ部119から供給されるデジタル音声信号S106を、後段の出音部132に対して供給する。
その結果、デジタル音声信号S106に基づく音声が出音部132を介して出力される。
また、同期信号発生回路127は、生成したオーディオフレーム(Audio Frame)出力同期信号S105を第2ラッチ回路133に供給する。
一方、STCカウンタ部110は、源発振クロック生成部109からの動作クロック信号S101に基づいて、デジタルチューナ101および蓄積メディア102からのストリームにおける基準時刻(STC(System Time Clock))を計時する。
STCカウンタ部110は、PCRフィルタ108AからPCRパケットが供給されると、計時している基準時刻を、供給されたPCRパケット中のPCRデータに示されている時刻に合わせる。
これにより、このデジタルチューナ101および蓄積メディア102からのストリームにおいて計時される基準時刻を、エンコード装置側の時刻と同期させることができる。
そして、STCカウンタ部110は、計時している基準時刻を示した基準時刻情報I101を、源発振クロック生成部109、第1ラッチ回路124、第2ラッチ回路133、第1比較回路120、第2比較回路121、および第3比較回路122に対して供給する。
表示時刻情報抽出部114は、映像ESバッファ111から、1フレームごとの圧縮映像データに対応付けられている表示時刻情報(PTS(Presentation Time Stamp))I102を抽出し、これを第1比較回路120、第1演算回路125、および第2演算回路134に対して供給する。
第1比較回路120は、STCカウンタ部110から順次供給される基準時刻情報I101と、表示時刻情報抽出部114から供給される表示時刻情報I102とを比較する。
そして、第1比較回路120は、たとえば図6に示すように、基準時刻情報I101において示される基準時刻が、表示時刻情報I102において示されるたとえば表示時刻「PTSV(0)」と一致したとき、デコード処理を開始させるためのデコード処理開始命令信号S107を、映像デコーダ部115に対して供給する。
映像デコーダ部115は、第1比較回路120からデコード処理開始命令信号S107が供給されると、映像ESバッファ111から得られる、対応する1フレーム分の圧縮映像データ「Dpic(0)」をデコード処理することによりデジタル映像信号S104を生成し、これを表示処理部129に対して供給する。
しかしながらこの場合、表示処理部129は、図6に示す基準時刻「PTSV(0)」において、水平垂直同期信号発生回路123から垂直同期信号S102が供給されていないので、これ以降の垂直同期信号S102が供給された時刻「vt(n)」に、映像デコーダ部115から供給された1フレーム分のデジタル映像信号S104を表示部130に供給する。
これにより、このデジタル映像信号S104に基づく映像「Vpic(0)」を表示するタイミングが、この映像「Vpic(0)」を表示すべき表示時刻「PTSV(0)」よりも、所定時間dt(0)だけ遅れることになる(以下、この所定時間を表示遅延時間と呼ぶ)。
ビデオのフレームレートや水平垂直画素数が変化した場合には必要に応じて垂直同期信号の周期設定を変更することがある。このような事象の発生に伴いビデオの表示遅延時間は変化するため、以下ビデオの表示遅延時間のことをdt[最新値]と呼ぶこととする。
一方、オーディオの出力遅延時間の調整に使用される表示遅延時間のことをdtと呼ぶこととする。
ところで、本実施の形態の第1ラッチ回路124は、予め、水平垂直同期信号発生回路123から垂直同期信号S102が供給されたたとえばタイミングT1で、STCカウンタ部110から供給された基準時刻「vt(n-1)」を示す基準時刻情報I101をラッチしている。
これにより、第1ラッチ回路124から演算回路125に対しては、基準時刻「vt(n-1)」が示された基準時刻情報I101が供給されている。
そして、第1演算回路125は、表示時刻情報抽出部114から表示時刻「PTSV(0)」が示された表示時刻情報I102が供給された際、次式、を計算することにより表示遅延時間dt[最新値]を算出する。
(数1)
dt[最新値] = Vt - (PTSV - STC[vt]) mod Vt ・・・式(1)
因みにこの式(1)を具体的に説明すると、圧縮映像データ「Dpic(0)」に基づく映像「Vpic(0)」を表示すべき表示時刻「PTSV(0)」を入手後、後で図11のフローチャートに関連付けて説明するように、その後に垂直同期信号S102が供給されたときのSTC時刻「STC[vt]」を引き算した後、その結果を垂直同期信号S102の周期時間Vtで割り算する。そしてこの割り算した結果生じた余りを、垂直同期信号S102の周期時間Vtから引き算することにより、表示遅延時間dt[最新値]を算出する。
第1演算回路125は、このように算出した表示遅延時間dt[最新値]を示す表示遅延時間情報I103を、表示遅延時間管理部128に供給する。
表示遅延時間管理部128は、供給された表示遅延時間dt[最新値]を保持する。
この第1演算回路125や表示遅延時間管理部128等が算出手段の一部として機能する。
表示遅延時間管理部128は、後で説明する図12のフローチャートにあるように、ステップSP301またはSP303の条件を満たしているタイミングで表示遅延時間dtを更新する。SP301またはSP303の条件判定に必要となる情報は、音声デコーダ部119からの音声同期ずれ検出情報I108により与えられる。
表示遅延時間管理部128は、加算器126に対して、表示遅延時間dtを示す情報I105を供給する。
この一方で、出音時刻情報抽出部118は、音声ESバッファ113から、1フレームごとの圧縮音声データに対応付けられている出音時刻情報(PTS)I104を抽出し、これを第3演算回路135、加算器126に対して供給する。
加算器126は、出音時刻情報抽出部118から供給された出音時刻情報I104が示すたとえば出音時刻「PTSA(0)」に対して、表示遅延時間管理部128から供給された表示遅延時間情報I105が示す表示遅延時間dtを加算し、その加算結果「vt(n)」を示した修正出音時刻情報I106を第2比較回路121に対して供給する。
第2比較回路121は、STCカウンタ部110から順次供給される基準時刻情報I101と、加算器126から供給される修正出音時刻情報I106とを比較する。
そして、第2比較回路121は、基準時刻情報I101において示される基準時刻が、修正出音時刻情報I106において示される出音時刻「vt(n)」と一致したとき、デコード処理を開始させるためのデコード処理開始命令信号S108を、音声デコーダ部119に対して供給する。
なお、本実施形態において、加算器126や第2比較回路121等により同期調整手段が構成される。
音声デコーダ部119は、第2比較回路121からデコード処理開始命令信号S108が供給されると、これに応じて音声ESバッファ113から得られる、対応する1フレーム分の圧縮音声データ「Dframe(0)」をデコード処理することによりデジタル音声信号S106を生成し、これを出音処理部131を介して出音部132に供給する。
これにより、圧縮音声データ「Dframe(0)」に基づく音声「Sframe(0)」が、時刻「PTSA(0)」から表示遅延時間dtだけ遅れた時刻「vt(n)」に出力される。
出字時刻情報抽出部116は、字幕ESバッファ112から、圧縮映像データに対応付けられている出字時刻情報(PTS(Presentation Time Stamp))I107を抽出し、これを第3比較回路122および第1演算回路125に対して供給する。
第3比較回路122は、STCカウンタ部110から順次供給される基準時刻情報I101と、出字時刻情報抽出部116から供給される出字時刻情報I107とを比較する。
そして、第3比較回路122は、当該基準時刻情報I101において示される基準時刻が、出字時刻情報I107において示される出字時刻と一致したとき、デコード処理を開始させるためのデコード処理開始命令信号S109を、字幕デコーダ部117に対して供給する。
字幕デコーダ部117は、第3比較回路122からデコード処理開始命令信号S109が供給されると、字幕ESバッファ113から得られる、圧縮字幕データをデコード処理することにより字幕信号S110を生成し、これを表示処理部129に対して供給する。
このように、この例で示したデータ処理装置100は、図6に示すように、映像「Vpic(0)」が表示される映像表示タイミングと、この映像「Vpic(0)」に対応する音声「Sframe(0)」が出音される出音タイミングとを、高精度に一致させることができる。
またこの後もこの例でデータ処理装置100は、同じようにして、出音時刻情報抽出部118から供給される出音時刻情報I104が示す出音時刻に対して、表示遅延時間管理部128から供給される表示遅延時間情報I105が示す表示遅延時間dtを加算し続ける。
これによりこれ以降も、映像「Vpic(1)」、……が表示される映像表示タイミングと、それ対応する音声「Sframe(1)」、……が出音される出音タイミングとを、高精度に一致させることができる。
<比較例1>
これに対して、たとえば特許文献3に開示された蓄積データの再生装置では、図8に示すように、映像「Vpic(0)」、……を表示させる前に、生成されている垂直同期信号を表示時刻情報に合わせるように調節しているため、垂直同期信号に乱れが生じ、これにより表示される映像「Vpic(0)」、……にショックが入ってしまっていた。
具体的には、蓄積データの再生装置においては、図7においてタイミングT2で、生成されている垂直同期信号を表示時刻情報PTSV(0)に合わせるように調節する。そのため、垂直同期信号(VSYNC)に乱れが生じ、その直後に表示される映像Vpic(0)にショックが入る。
<比較例2>
また、本発明の実施形態に係る構成を採用していないデジタル放送受信機では、PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って高精度AV同期を保障する遅延値(dt)が変化するとAudioが音飛びするか、高精度AV同期を保てないままとなる。
具体的には、図9に示すように、PID切替やVideo sequenceの切替りなどで、図中の表示時間遅延dt(0)とdt(1)のように表示時間遅延が変化する。その場合、dt(0)< dt(1)であれば、Sframe(0)の出力が終わっても、次のSframe(1)の出力時刻がPTSA(1)+dt(1)であるため、まだ出力時刻とならない。したがって、音飛びが発生する。
また、dt(0) > dt(1)であれば、Sframe(0)の出力が終わらないうちに、Sframe(1)の出力時刻となってしまうため、同期ずれとなる。
本発明の実施形態に係るデータ処理装置100は、以上の点を考慮して構成されており、前述した図6に示すように、PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って高精度AV同期を保障する遅延値(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、Audioの音飛びや映像出力の乱れを回避しうる。
具体的には、図6および図7に示すように、表示遅延時間の最新値が、dt(0)からdt(1)に変化するように、変化しても、Sframe(1)の出力時に使用する表示遅延時間dtを、Sframe(0)時のdtと同じものにすることで、Audioの音飛びや映像出力の乱れを回避することができる。
以下に、本実施形態に係るデータ処理装置100における、状態遷移、表示遅延時間dtの更新処理、および同期ずれ検出処理につい図10〜図14のフローチャートに関連付けて、順を追って説明する。
まず、状態遷移について説明する。
図10は、本実施形態に係るデータ処理装置の状態遷移について説明するためのフローチャートである。
データ処理装置100においては、ステップSP101では初期設定状態、ステップSP102では停止状態をとり、ステップST103において、放送受信視聴であるか蓄積メディア再生であるかの判別を行う。
そして、たとえば放送受信視聴であれば、ステップSP104のように視聴準備状態となる。
その後、放送受信によりステップSP105においてNITを取得し、ステップSP106においてPATを取得し、ステップSP110においてPMTを取得し、各PIDを取得する。
次いで、ステップSP115において、このPMTに基づいて認識したPIDを用いて、トランスポートストリームからPCRパケット、映像パケットおよび音声パケットを分離する。
そして、ステップSP116にて、分離した各ESのデコードを開始する。次にステップSP117において、STCカウンタ部110により計時している基準時刻を、ステップSP111またはステップSP113で選択済みの同期基準に基づいて、基準時計(STC)を設定する。
さらに続くステップSP118において、垂直同期信号S102が供給されたたとえば図6のタイミングT1で、STCカウンタ部110から供給された基準時刻情報I101(「vt(n-1)」)を、第1ラッチ回路124にラッチさせる。
そしてステップSP119に移り、たとえば最初にデコードする圧縮映像データ「Dpic(0)」の表示時刻情報I102(「PTSV(0)」)を、表示時刻情報抽出部114によって所定時間内に抽出できたか否かを判定する。
このステップSP119において肯定結果が得られると、このことは、圧縮映像データ「Dpic(0)」に対応する表示時刻情報I102(「PTSV(0)」)を抽出できたことを意味しており、次のステップSP121に進む。
そして、ステップSP121において、抽出した表示時刻情報I102(「PTSV(0)」)と第1ラッチ回路124によりラッチした基準時刻情報I101(「vt(n-1)」)とを用いて上述の式(1)を第1演算回路125に演算させることにより、表示遅延時間dt[最新値]を算出する。
次に、ステップSP122に移り、表示する映像「Vpic(0)」の表示遅延時間dt[最新値]を予め得ることができる。
これにより、ステップSP124において、この映像「Vpic(0)」に対応する音声「Sframe(0)」を、かかる表示遅延時間dtだけ遅らせて出力することができる。
また、映像と字幕に関しては、ステップSP123・ステップSP125により、表示時刻がSTCに一致した以後のVSyncが供給された時に表示を開始する。
また、ステップSP119において否定結果が得られた場合、このことは、圧縮映像データ「Dpic(0)」に対応する表示時刻情報I102(「PTSV(0)」)が欠落していた等の理由により、表示時刻情報I102(「PTSV(0)」)が抽出できなかったことを意味しており、このときは、表示遅延時間dt[最新値]を算出するステップSP121ではなくステップSP120に進む。
そして、このステップSP120において、表示遅延時間dt[最新値]の値をたとえば「0」に設定し、続くステップSP123、SP124およびSP125に進む。
ステップSP126において、視聴・再生定常状態に移ると、同期ずれの検出と修正を行う。
詳細は、後で図13および図14のフローチャートに関連付けて説明する。
また、表示時刻情報(PTSV)毎に、後で図11に関連付けて説明するように、表示遅延時間dt[最新値]を算出する。さらに、図12に関連付けて説明するように、表示遅延時間dtの更新も随時実施している。
蓄積メディア再生の場合、たとえばユーザ入力や外部インターフェースからの指令によって、再生定常状態からステップSP127のサーチ状態、ステップSP128の一時停止状態、ステップSP129のコマ送り状態へと遷移する。
ステップSP127におけるサーチ状態は、ビデオデータのうち、一定間隔ごとに出現するIピクチャデータのみを再生し、IピクチャとIピクチャの間のPピクチャやBピクチャを再生しないでスキップすることにより、蓄積メディア102に記録されたビデオデータを通常の再生にかかる時間よりも短い時間で再生する動作である。
ステップSP128において、一時停止状態に移行すると、音声デコーダ部はデコードを一時停止する。
また、映像デコーダ部115と字幕デコーダ部117は水平垂直同期信号発生回路123からの垂直同期信号S102を待ち、垂直同期信号の検出後、映像デコーダ部115と字幕デコーダ部117はデコードを一時停止し、最後にデコードした画面を表示し続ける。
STCカウンタ部110はSTCの自動カウンタアップを中止する。
ステップSP129において、コマ送り状態に移行すると、映像デコーダ部115は1フレーム分だけデコードを実施する。
すなわち、水平垂直同期信号発生回路123からの垂直同期信号S102を待ち、次の垂直同期信号S102で映像デコーダ部115が1フレーム分だけデコードを実施し、その次の垂直同期信号S102でデコードを一時停止する。
次に、STCを、1フレーム分だけ進める。すなわち、STCカウンタ部110のSTCに1フレームの表示時間を加えて、その値を再びSTCカウンタ部110にセットする。上記の処理をコマ送りの解除が行われるまで繰り返す。
ステップSP127のサーチ状態、ステップSP128の一時停止状態、ステップ129のコマ送り状態の何れかの状態から、再生状態へ復帰する場合または停止する場合は、ステップSP130にて現在表示している映像の表示時刻を現在時刻として、表示時刻情報を抽出済みとする。
そして、本実施形態のデータ処理装置100においては、同期ずれ検出方式、および、同期ずれ修正方式に次のような制御方式を含んで構成されている。
オーディオ(Audio)が出力されていない状態では高精度AV同期を取ってAudioを出力開始する。
Audioが出力されている状態でVideoSequence(フレームレート、水平垂直画素数)切り替わりなどに伴う表示遅延時間(dt[最新値])が変化してもAudio出力は変化前の表示遅延時間(dt)で継続する。
Audioがアンダーフロー(Underflow)やPTS ギャップ、再生モード遷移などでAudio一時停止後の出力再開する時に最新の表示遅延時間(dt[最新値])で同期を取り直す。
これにより高精度にAV同期を行いながら、PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、Audioの音飛びや映像出力の乱れを回避できる。
次に、表示遅延時間dt[最新値]の算出処理について説明する。
図11は、本実施形態に係るデータ処理装置100の表示遅延時間dt[最新値]の算出について説明するためのフローチャートである。
まずステップSP201にて、映像デコーダ部115は映像のフレームレートまたは水平垂直画素数に変化があったか否かを判定する。変化があった場合は、ステップSP202に移行する。
ステップSP202では、必要に応じて垂直同期信号の周期設定を行う。すなわち、映像デコーダ部115からの垂直同期信号設定情報I109により、水平垂直同期信号発生回路123は、周期設定を変更する。その後、ステップSP203へ移行する。
ステップSP203において、垂直同期信号の周期時間Vtを算出する。
ステップSP204に移り、表示時刻情報抽出部114から表示時刻PTSVが示された表示時刻情報I102が演算回路125に送られる。
一方、第1ラッチ回路124は、予め、水平垂直同期信号発生回路123から垂直同期信号S102が供給されたタイミングで、STCカウンタ部110から供給された基準時刻を示す基準時刻情報I101(STC[vt])をラッチしている。これによりこの第1ラッチ回路124から演算回路125に対しては、基準時刻が示された基準時刻情報I101が供給されている(ステップSP205、SP206)。
dt[最新値]を算出に必要となる情報が揃ったため、ステップSP207で式(1)の計算を行うことにより、dt[最新値]を算出する。
ステップSP208にて、演算回路125からdt[最新値]の情報I103が送られ、表示遅延時間管理部126は、dt[最新値]を保存する。
次に、オーディオの出力遅延時間dtの更新処理について説明する。
図12は、本実施形態に係るデータ処理装置のオーディオの出力遅延時間dtの更新処理について説明するためのフローチャートである。
ステップSP301またはステップSP303の判定で、判定結果が肯定であれば、出力遅延時間dtをステップSP302またはステップSP304にてdt[最新値]に更新する。
ステップSP301またはステップSP303の条件判定に必要となる情報は、音声デコーダ部119からの音声同期ずれ検出情報I108により与えられる。
また、判定結果が否定であれば、出力遅延時間dtは変化しない。
また、図7のタイムチャートにおいては、ステップSP303の条件であるAudioのGap・無音が発生した場合に出力遅延時間dtを更新する状況を示している。
次に、ビデオ(Video)およびオーディオ(Audio)の同期ずれ検出・修正について説明する。
映像デコーダ部115および音声デコーダ部119が両方ともデコード状態にある時、リップシンクと呼ばれる表示画像と出力音声の同期ずれを検出し、修正する手段が必要となる。
まず、ビデオ(Video)の同期ずれ検出・修正について説明する。
図13は、本実施形態に係るデータ処理装置におけるビデオ(Video)の同期ずれ検出・修正について説明するためのフローチャートである。
ステップSP401において、表示時刻情報抽出部114で次の垂直同期信号S102で出力されるPTSVを得たか否かを判定する。
結果が肯定であれば、ステップSP402へ移行する。
ステップSP402では、演算回路125が、表示時刻情報抽出部114より新たなPTSVを得る。
第1ラッチ回路124にて、垂直同期信号S102が供給されたタイミングで、STCカウンタ部110から供給された基準時刻を示す基準時刻情報I101(STC[vt])をラッチする(ステップSP403、SP404)。
ステップSP405に移り、第4比較回路120がPTSV−STC[vt]の計算を行い、その結果を同期ずれ検出部136に送る。また、演算回路125は、算出したdt[最新値]を同期ずれ検出部136に送る。
ステップSP406においては、同期ずれ検出部136にてPTSV−STC[vt]の計算結果と表示遅延時間dt[最新値]の和が0となることを確認する。すなわち、Videoの同期ずれがないことを確認する。
肯定結果であれば、ステップSP408へ移行する。否定結果であれば、ステップSP407へ移行する。
ステップSP408とステップSP409において、ずれ検出方式とずれ修正方式を確認する。少なくともどちらかが否定結果であれば、ずれ検出またはずれ修正を行わない。どちらも肯定結果であれば、ステップSP410へ移行する。
ステップSP410においは、同期ずれ検出部136にてVideoとAudio間で同期ずれが生じているか否かを確認する。ずれがなければ、何もしない。同期ずれが生じていれば、同期ずれ検出信号S111を同期ずれ修正部137に送出する。
ステップSP411において、同期ずれ修正部137は、同期ずれ量を計算する。
(PTSV−STC[vt])−(PTSA−STC[at])が(dt - dt[最新値])より大きい場合は、VideoがAudioに比べ、進んでいるため、一時停止指令を映像デコーダ部115に送る(ステップSP413)。
また、(PTSV−STC[vt])−(PTSA−STC[at])が(dt - dt[最新値])よりも小さい場合は、VideoがAuidoに比べ、遅れているため、映像デコーダ部115に読み飛ばし指令を送る(ステップSP414)。
ステップSP406の判定結果が否定であれば、PTSV−STC[vt]とdt[最新値]の差分値に対する絶対値と一定値Tnとを比較する(ステップSP407)。
差分値の絶対値がTn未満であれば、ずれを調べた後(ステップSP412)、ずれ修正を実施する(ステップSP413、SP414)。
ステップSP407の判定結果が否定である、すなわち、差分値の絶対値が一定値Tn以上であれば、深刻な同期ずれが生じたと判断して、バッファをクリアし、警告表示を行った後に、停止状態へ移行する(ステップSP415、SP416)。
次に、オーディオ(Audio)の同期ずれ検出・修正について説明する。
図14は、本実施形態に係るデータ処理装置におけるオーディオ(Audio)の同期ずれ検出・修正について説明するためのフローチャートである。
ステップSP501において、出音時刻情報抽出部118で次のオーディオフレーム(Audio Frame)出力同期信号S105で出力されるPTSAを得たか否かを判定する。結果が肯定であれば、ステップSP502へ移行する。
ステップSP502においては、第3演算回路135が、出音時刻情報抽出部118より新たなPTSAを得る。
第2ラッチ回路133において、同期信号発生回路127からAudio Frame出力同期信号S105が供給されたタイミングで、STCカウンタ部110から供給された基準時刻を示す基準時刻情報I101(STC[at])をラッチする(ステップSP403、SP404)。
ステップSP505において、第3演算回路135がPTSA−STC[at]の計算を行い、その結果を同期ずれ検出部136に送る。また、表示遅延時間管理部128は、dtを同期ずれ検出部136に送る。
ステップSP506においては、同期ずれ検出部136にてPTSA−STC[at]の計算結果と表示遅延時間dtの和が0となることを確認する。すなわち、Audioの同期ずれがないことを確認する。
肯定結果であれば、ステップSP508へ移行する。否定結果であれば、ステップSP507へ移行する。
ステップSP508とステップSP509において、ずれ検出方式とずれ修正方式を確認する。少なくともどちらかが否定結果であれば、ずれ検出またはずれ修正を行わない。どちらも肯定結果であれば、ステップSP510へ移行する。
ステップSP510においては、同期ずれ検出部136にてVideoとAudio間で同期ずれが生じているか否かを確認する。ずれが無ければ、何もしない。同期ずれが生じていれば、同期ずれ検出信号S111を同期ずれ修正部137に送出する。
ステップSP511において、同期ずれ修正部137は、同期ずれ量を計算する。
(PTSA−STC[at])−(PTSV−STC[vt])が(dt[最新値] dt)より大きい場合は、AudioがVideoに比べ、進んでいるため、一時停止指令を音声デコーダ部119に送る(ステップSP513)。
また、(PTSA−STC[at])−(PTSV−STC[vt])が(dt[最新値] dt)よりも小さい場合は、AudioがVideoに比べ、遅れているため、音声デコーダ部119に読み飛ばし指令を送る(ステップSP514)。
ステップSP506の判定結果が否定であれば、PTSA−STC[at]とdtの差分値に対する絶対値と一定値Tnと比較する(ステップSP507)。
差分値の絶対値がTn未満であれば、ずれを調べた後(ステップSP512)、ずれ修正を実施する(ステップSP513、SP514)。
ステップSP507の判定結果が否定である、すなわち、差分値の絶対値が一定値Tn以上であれば、深刻な同期ずれが生じたと判断して、バッファをクリアし、警告表示を行った後に、停止状態へ移行する(ステップSP515、SP516)。
以上説明したように、本実施形態のデータ処理装置100は、出音処理部、出音部131,132から音声が出力されていない状態では、映像と音声との同期をとって上記音声の出力を開始し、出音処理部、出音部131,132から音声が出力されている状態において、演算回路125による表示遅延時間が変化した場合には、この変化直前の表示遅延時間をもって音声の出力を継続し、音声出力が一時停止後に出力再開するときは、演算回路125による最新の表示遅延時間で映像と音声との同期をとり直すように構成したことから、以下の効果を得ることができる。
表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、オーディオ(Audio)の音飛びや映像出力の乱れを回避することができる。
また、たとえば、MPEG方式等に基づいてエンコードされた圧縮映像データおよび圧縮音声データをデコードすることにより映像および音声を出力するようになされたデコード装置に利用することができる。
ここでいうデコード装置には放送の受信視聴装置や蓄積メディア(DVD、Blu-ray Disk、HDDなど)の再生装置などが含まれ、本発明はこれらに対しても利用できる。
そして、これらの装置において次のような効果が得られる。
1)高精度AV同期を保障できる。
2)PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保てる。
3)PID切替やVideo sequence(水平垂直画素数、フレームレート、PTSのグリッド)の切替りなどに伴って表示遅延時間(dt)が変化しても、高精度AV同期を保ちながら、Audioの音飛びや映像出力の乱れを回避しうる。
4)表示部130・出音部132が、記録機またはエンコーダに接続されていた場合(たとえば、HDDレコーダー、DVDレコーダー等の再圧縮・符号化するシステムの場合)、記録される画音のずれが無くなる。
デジタル放送受信機の一般的な栄上音声出力処理手順を示すフローチャートである。 映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。 データ再生装置の構成例を示す図である。 図3のデータ再生装置のトラックジャンプの様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。 図5のデータ処理装置の基本的な映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。 図5のデータ処理装置の表示遅延時間の更新にかかわる映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。 本実施形態に対する比較例として示す図であって、特許文献3に開示された蓄積データの再生装置の映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。 本実施形態に対する比較例として示す図であって、本実施形態の構成を有していない場合のデジタル放送受信機の映像表示タイミングと出音タイミングを示すタイムチャートである。 本実施形態に係るデータ処理装置の状態遷移について説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係るデータ処理装置100の表示遅延時間dt[最新値]の算出について説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係るデータ処理装置の表示遅延時間dtの更新処理について説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係るデータ処理装置におけるビデオ(Video)の同期ずれ検出・修正について説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係るデータ処理装置におけるオーディオ(Audio)の同期ずれ検出・修正について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100・・・データ処理装置、101・・・デジタルチューナ、102・・・蓄積メディア、103・・・ストリームバッファ、104・・・分離処理部(DEMUX処理部)、105・・・NIT取得部、106・・・PAT取得部、107・・・PMT取得部、108・・・フィルタ部、108A・・・PCRフィルタ、108B・・・映像フィルタ、108C・・・字幕フィルタ、108D・・・音声フィルタ、105・・・源発振クロック生成部、110・・・STCカウンタ部、111・・・映像ESバッファ、112・・・字幕ESバッファ、113・・・音声ESバッファ、114・・・表示時刻情報抽出部、115・・・映像デコーダ部、116・・・出字時刻情報抽出部、117・・・字幕デコーダ部、118・・・出音時刻情報抽出部、119・・・音声デコーダ部、120・・・第1比較回路、121・・・第2比較回路、122・・・第3比較回路、123・・・水平垂直同期信号生成回路、124・・・第1ラッチ回路、125・・・第1演算回路、126・・・加算器、127・・・同期信号発生回路、128・・・表示遅延時間管理部、129・・・表示処理部、130・・・表示部、131・・・出音処理部、132・・・出音部、133・・・第2ラッチ回路、134・・・第2演算回路、135・・・第3演算回路、136・・・同期ずれ検出部、137・・・同期ずれ修正部。

Claims (14)

  1. 映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示手段と、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で上記表示手段に供給する供給手段と、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示手段により当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出手段と、
    音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出手段で算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力可能な出音手段と、
    上記出音手段における上記音声の出力状態に応じて、上記出音手段の音声の出音タイミングを制御する制御手段と
    を有するデータ処理装置。
  2. 上記制御手段は、上記出音手段から音声が出力されていない状態では、上記映像と上記音声との同期をとって上記音声の出力を開始する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 上記制御手段は、上記出音手段から音声が出力されている状態において、上記算出手段による表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 上記制御手段は、上記出音手段の音声出力が一時停止後に出力再開するときは、上記算出手段による最新の上記表示遅延時間で上記映像と音声との同期をとり直す
    請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 上記制御手段は、
    上記出音手段から音声が出力されていない状態では、上記映像と上記音声との同期をとって上記音声の出力を開始し、
    上記出音手段から音声が出力されている状態において、上記算出手段による表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  6. 上記制御手段は、
    上記出音手段から音声が出力されている状態において、上記算出手段による表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続し、
    上記出音手段の音声出力が一時停止後に出力再開するときは、上記算出手段による最新の上記表示遅延時間で上記映像と音声との同期をとり直す
    請求項1記載のデータ処理装置。
  7. 上記制御手段は、
    上記出音手段から音声が出力されていない状態では、上記映像と上記音声との同期をとって上記音声の出力を開始し、
    上記出音手段から音声が出力されている状態において、上記算出手段による表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続し、
    上記出音手段の音声出力が一時停止後に出力再開するときは、上記算出手段による最新の上記表示遅延時間で上記映像と音声との同期をとり直す
    請求項1記載のデータ処理装置。
  8. 上記音声データに含まれる出音時刻情報と上記算出手段による上記表示遅延時間に基づいて上記出音タイミングを上記映像表示タイミングと一致させる同期調整手段を有する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  9. 少なくとも、上記表示遅延時間と上記同期調整手段の調整された出音タイミング情報に基づいて、上記映像と上記音声の同期ずれを検出可能し、検出したずれ量に応じて同期ずれを修正する同期検出修正手段を有する
    請求項5記載のデータ処理装置。
  10. 映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示ステップと、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で供給する供給ステップと、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示ステップにより当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出ステップと、
    音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出ステップで算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力する出音ステップと、
    上記出音ステップにおける上記音声の出力状態に応じて、上記出音ステップの出音タイミングを制御する制御ステップと
    を有するデータ処理方法。
  11. 上記制御ステップにおいて、上記出音ステップで音声が出力されていない状態では、上記映像と上記音声との同期をとって上記音声の出力を開始する
    請求項10記載のデータ処理方法。
  12. 上記制御ステップにおいて、上記出音ステップで音声が出力されている状態において、上記算出ステップによる表示遅延時間が変化した場合には、当該変化直前の表示遅延時間をもって当該音声の出力を継続する
    請求項10記載のデータ処理方法。
  13. 上記制御ステップにおいて、上記出音ステップの音声出力が一時停止後に出力再開するときは、上記算出ステップによる最新の上記表示遅延時間で上記映像と音声との同期をとり直す
    請求項10記載のデータ処理方法。
  14. 映像表示タイミング信号が供給されたとき、映像データに基づく映像を表示する表示ステップと、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき表示時刻以後、映像を表示させるタイミングを示す上記映像表示タイミング信号を所定の周期で供給する供給ステップと、
    上記映像データに基づく映像を表示すべき上記表示時刻から上記表示ステップにより当該映像が表示されるまでの表示遅延時間を算出する算出ステップと、
    音声データに基づく音声を出力すべき出音時刻から上記算出ステップで算出した表示遅延時間が経過したとき、上記音声データに基づく音声を出力する出音ステップと、
    上記出音ステップにおける上記音声の出力状態に応じて、上記出音ステップの出音タイミングを制御する制御ステップと
    をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
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