JP2002176643A - 映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式 - Google Patents
映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像・音声復号化装置における復号化処理に
おいて、映像と音声の同期再生を完全に一致させること
のできる同期再生方式の実現。 【解決手段】 映像信号・音声信号を伝送するシステム
において、受信側に、伝送路から入力されたＴＳまたは
ＰＳをＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーデ
ィオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上記
ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するＰＴＳを抽出
可能なＭＰＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・
デコーダと、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴ
Ｓホールド部と、表示制御器のフレーム同期信号で、ホ
ールドされた上記ＰＴＳをＳＴＣにロード可能な受信側
カウンタを有する映像・音声復号処理における映像・音
声の同期再生方式である。
おいて、映像と音声の同期再生を完全に一致させること
のできる同期再生方式の実現。 【解決手段】 映像信号・音声信号を伝送するシステム
において、受信側に、伝送路から入力されたＴＳまたは
ＰＳをＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーデ
ィオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上記
ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するＰＴＳを抽出
可能なＭＰＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・
デコーダと、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴ
Ｓホールド部と、表示制御器のフレーム同期信号で、ホ
ールドされた上記ＰＴＳをＳＴＣにロード可能な受信側
カウンタを有する映像・音声復号処理における映像・音
声の同期再生方式である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像・音声信号を
伝送するシステムにおいて、受信装置での映像・音声復
号処理の際の映像・音声の同期再生をより正確にする方
式に関するものである。
伝送するシステムにおいて、受信装置での映像・音声復
号処理の際の映像・音声の同期再生をより正確にする方
式に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】映像・音声信号を圧縮・符号化し伝送す
る方式として、国際規格のＭＰＥＧ−２(Moving Pictur
es Experts Group)がある。図７に、一般的なＭＰＥＧ
−２を用いた映像・音声信号伝送システムの一例を示
す。 この例では伝送路２に送信部１、受信部３がそれ
ぞれ接続されている。送信部１は、入力された映像信号
及び音声信号を、それぞれＭＰＥＧビデオ・エンコーダ
１−１及びＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ１−２によ
り、ＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーディ
オ・ストリームに符号化する。送信側と受信側のシステ
ム・クロック(符号化、復号化のための基準クロック)の
同期をとるため使用されるプログラム・クロック・リフ
ァレンス(ＰＣＲ)、またはシステム・クロック・リファ
レンス(ＳＣＲ)と呼ばれる時刻基準を示す信号を、送信
側のシステム・クロックで動作する送信側カウンタ１−
３の出力であるシステム・タイム・クロック(ＳＴＣ)の
値を所定間隔でサンプリングし、マルチプレクサ１−４
により、トランスポート・ストリーム(ＴＳ)またはプロ
グラム・ストリーム(ＰＳ)として多重化し、伝送路２に
出力する。受信部３は、伝送路２から入力されたＴＳ又
はＰＳをデマルチプレクサ３−１によりＭＰＥＧビデオ
・ストリーム及びＭＰＥＧオーディオ・ストリームに分
離し、それぞれ、ＭＰＥＧビデオ・デコーダ３−２、お
よびＭＰＥＧオーディオ・デコーダ３−３により、映像
信号及び音声信号に復号化し出力する。
る方式として、国際規格のＭＰＥＧ−２(Moving Pictur
es Experts Group)がある。図７に、一般的なＭＰＥＧ
−２を用いた映像・音声信号伝送システムの一例を示
す。 この例では伝送路２に送信部１、受信部３がそれ
ぞれ接続されている。送信部１は、入力された映像信号
及び音声信号を、それぞれＭＰＥＧビデオ・エンコーダ
１−１及びＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ１−２によ
り、ＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーディ
オ・ストリームに符号化する。送信側と受信側のシステ
ム・クロック(符号化、復号化のための基準クロック)の
同期をとるため使用されるプログラム・クロック・リフ
ァレンス(ＰＣＲ)、またはシステム・クロック・リファ
レンス(ＳＣＲ)と呼ばれる時刻基準を示す信号を、送信
側のシステム・クロックで動作する送信側カウンタ１−
３の出力であるシステム・タイム・クロック(ＳＴＣ)の
値を所定間隔でサンプリングし、マルチプレクサ１−４
により、トランスポート・ストリーム(ＴＳ)またはプロ
グラム・ストリーム(ＰＳ)として多重化し、伝送路２に
出力する。受信部３は、伝送路２から入力されたＴＳ又
はＰＳをデマルチプレクサ３−１によりＭＰＥＧビデオ
・ストリーム及びＭＰＥＧオーディオ・ストリームに分
離し、それぞれ、ＭＰＥＧビデオ・デコーダ３−２、お
よびＭＰＥＧオーディオ・デコーダ３−３により、映像
信号及び音声信号に復号化し出力する。
【０００３】更に、デマルチプレクサ３−１がＴＳ又は
ＰＳから抽出したＰＣＲ又はＳＣＲの値と、受信側シス
テム・クロックで動作する受信側カウンタ３−４の出力
であるＳＴＣの、ＰＣＲ又はＳＣＲ到着時の値との差分
が一定になるように、差分器３−５、ローパスフィルタ
３−６、増幅器３−７、周波数発振器３−８及び受信側
カウンタ３−４からなるＰＬＬ回路を制御する。 ＰＣ
Ｒ又はＳＣＲの値と、ＰＣＲ又はＳＣＲ到着時のＳＴＣ
の値との差分が一定になることにより、受信側カウンタ
１−３と送信側カウンタ３−４とが同じ周波数で動作す
ることになり、送信側と受信側のシステム・クロックが
同期する。ＭＰＥＧ−２では、映像と音声を同期して再
生するための手段として、プレゼンテーション・タイム
・スタンプ(ＰＴＳ)、デコーディング・タイム・スタン
プ（ＤＴＳ)を使用した方法が規定されている。 この
タイム・スタンプは、映像、音声それぞれ、ビデオ・ア
クセス・ユニット(ＶＡＵ)、オーディオ・アクセス・ユ
ニット(ＡＡＵ）毎に付加されており、受信側で映像・
音声を出力する際、前述の受信側システム・クロックと
比較することにより、映像・音声の同期を取るために使
用される。ここで、１ＶＡＵの時間間隔は、映像の１フ
レームと同じ時間で、１ＡＡＵの時間間隔は、オーディ
オの符号化方式により異なる時間となる。
ＰＳから抽出したＰＣＲ又はＳＣＲの値と、受信側シス
テム・クロックで動作する受信側カウンタ３−４の出力
であるＳＴＣの、ＰＣＲ又はＳＣＲ到着時の値との差分
が一定になるように、差分器３−５、ローパスフィルタ
３−６、増幅器３−７、周波数発振器３−８及び受信側
カウンタ３−４からなるＰＬＬ回路を制御する。 ＰＣ
Ｒ又はＳＣＲの値と、ＰＣＲ又はＳＣＲ到着時のＳＴＣ
の値との差分が一定になることにより、受信側カウンタ
１−３と送信側カウンタ３−４とが同じ周波数で動作す
ることになり、送信側と受信側のシステム・クロックが
同期する。ＭＰＥＧ−２では、映像と音声を同期して再
生するための手段として、プレゼンテーション・タイム
・スタンプ(ＰＴＳ)、デコーディング・タイム・スタン
プ（ＤＴＳ)を使用した方法が規定されている。 この
タイム・スタンプは、映像、音声それぞれ、ビデオ・ア
クセス・ユニット(ＶＡＵ)、オーディオ・アクセス・ユ
ニット(ＡＡＵ）毎に付加されており、受信側で映像・
音声を出力する際、前述の受信側システム・クロックと
比較することにより、映像・音声の同期を取るために使
用される。ここで、１ＶＡＵの時間間隔は、映像の１フ
レームと同じ時間で、１ＡＡＵの時間間隔は、オーディ
オの符号化方式により異なる時間となる。
【０００４】次に、映像と音声を同期して出力する方法
を図８〜図１１を用いて説明する。なお、ここでは説明
を簡単にするため、タイム・スタンプは、画像・音声の
出力するタイミングであるＰＴＳのみを用いて説明す
る。図８に送信部の映像・音声復号化装置におけるＰＴ
Ｓ付加処理部のブロック図を、図９にその動作を説明す
るための図を示す。ＭＰＥＧビデオ・エンコーダ１−１
で入力された映像１フレームＶin1の符号化が完了する
と、ビデオ・パケット化部１−3-1は、その時点の受信
側カウンタ１−４のＳＴＣの値ＳＴＣv1に、復号化処理
を考慮したαを加算してＰＴＳv1を計算し、それをＭＰ
ＥＧビデオ・ストリームＶＡＵ１に付加する。同様に、
ＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ１−２で、入力された
音声１ブロックＡin1の符号化が完了すると、オーディ
オ・パケット化部１−3-2は、その時点の受信側カウン
タのＳＴＣの値ＳＴＣa1に、復号化処理を考慮したβを
加算して、ＰＴＳa1を計算し、それを、ＭＰＥＧオーデ
ィオ・ストリームＡＡＵ１に付加する。以降のＰＴＳの
演算は、１つ前のＰＴＳに、ビデオなら１フレーム分の
時間、オーディオなら１ブロック分の時間を加算して計
算する。図９の例では、Ｖin1とＡin1の入力開始時間が
一致しているため、ＰＴＳv1とＰＴＳa1の値は等しくな
る。
を図８〜図１１を用いて説明する。なお、ここでは説明
を簡単にするため、タイム・スタンプは、画像・音声の
出力するタイミングであるＰＴＳのみを用いて説明す
る。図８に送信部の映像・音声復号化装置におけるＰＴ
Ｓ付加処理部のブロック図を、図９にその動作を説明す
るための図を示す。ＭＰＥＧビデオ・エンコーダ１−１
で入力された映像１フレームＶin1の符号化が完了する
と、ビデオ・パケット化部１−3-1は、その時点の受信
側カウンタ１−４のＳＴＣの値ＳＴＣv1に、復号化処理
を考慮したαを加算してＰＴＳv1を計算し、それをＭＰ
ＥＧビデオ・ストリームＶＡＵ１に付加する。同様に、
ＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ１−２で、入力された
音声１ブロックＡin1の符号化が完了すると、オーディ
オ・パケット化部１−3-2は、その時点の受信側カウン
タのＳＴＣの値ＳＴＣa1に、復号化処理を考慮したβを
加算して、ＰＴＳa1を計算し、それを、ＭＰＥＧオーデ
ィオ・ストリームＡＡＵ１に付加する。以降のＰＴＳの
演算は、１つ前のＰＴＳに、ビデオなら１フレーム分の
時間、オーディオなら１ブロック分の時間を加算して計
算する。図９の例では、Ｖin1とＡin1の入力開始時間が
一致しているため、ＰＴＳv1とＰＴＳa1の値は等しくな
る。
【０００５】図１０に、従来の受信部の映像・音声復号
化装置における、同期再生処理部のブロック図を、図１
１にその動作を説明するための図を示す。ＭＰＥＧビデ
オ・デコーダ３−２は、デマルチプレクサ３−１から入
力されたＭＰＥＧビデオ・ストリームＶＡＵ１に付加さ
れているＰＴＳv1を抽出し、復号化処理が完了した映像
を出力する時に、ＰＴＳv1と受信側カウンタ３−４のＳ
ＴＣの値ＳＴＣv1とが等しくなった時点で、映像信号Ｖ
out1を出力しようとする。同様に、ＭＰＥＧオーディオ
・デコーダ３−３は、デマルチプレクサ３−１から入力
されたＭＰＥＧオーディオ・ストリームＡＡＵ１に付加
されているＰＴＳa1を抽出し、復号化処理が完了した音
声を出力する時に、ＰＴＳa1と受信側カウンタ３-４の
ＳＴＣの値ＳＴＶa1とが等しくなった時点で、音声信号
Ａout1を出力する。図１１の例では、ＰＴＳv1とＰＴＳ
a1の値が等しい場合で、ビデオ・デコーダの出力タイミ
ングとオーディオ・デコーダの出力が一致する。
化装置における、同期再生処理部のブロック図を、図１
１にその動作を説明するための図を示す。ＭＰＥＧビデ
オ・デコーダ３−２は、デマルチプレクサ３−１から入
力されたＭＰＥＧビデオ・ストリームＶＡＵ１に付加さ
れているＰＴＳv1を抽出し、復号化処理が完了した映像
を出力する時に、ＰＴＳv1と受信側カウンタ３−４のＳ
ＴＣの値ＳＴＣv1とが等しくなった時点で、映像信号Ｖ
out1を出力しようとする。同様に、ＭＰＥＧオーディオ
・デコーダ３−３は、デマルチプレクサ３−１から入力
されたＭＰＥＧオーディオ・ストリームＡＡＵ１に付加
されているＰＴＳa1を抽出し、復号化処理が完了した音
声を出力する時に、ＰＴＳa1と受信側カウンタ３-４の
ＳＴＣの値ＳＴＶa1とが等しくなった時点で、音声信号
Ａout1を出力する。図１１の例では、ＰＴＳv1とＰＴＳ
a1の値が等しい場合で、ビデオ・デコーダの出力タイミ
ングとオーディオ・デコーダの出力が一致する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】映像出力は、一般に、
図１０に示すように、表示制御器３−９から、ＭＰＥＧ
ビデオ・デコーダ３−２にフレーム同期信号を送ること
により、表示制御器３−９に同期して行われる。ここ
で、図１１に示すように、ＭＰＥＧビデオ・デコーダ３
-２の出力タイミングと表示制御器３−９の出力Ｖout1
の間で、最大１フレームの遅延Ｄが発生してしまう。
１フレームの時間は、約３０〜４０ｍ sec程度である
が、従来の方法でＭＰＥＧの符号化・復号化処理を複数
回行うと、映像の遅延は音声に対して、大幅に大きくな
ってしまう。本発明はこれらの欠点を除去し、復号化処
理において、映像と音声の同期再生を完全に一致させる
ことのできる同期再生方式の実現を目的とする。
図１０に示すように、表示制御器３−９から、ＭＰＥＧ
ビデオ・デコーダ３−２にフレーム同期信号を送ること
により、表示制御器３−９に同期して行われる。ここ
で、図１１に示すように、ＭＰＥＧビデオ・デコーダ３
-２の出力タイミングと表示制御器３−９の出力Ｖout1
の間で、最大１フレームの遅延Ｄが発生してしまう。
１フレームの時間は、約３０〜４０ｍ sec程度である
が、従来の方法でＭＰＥＧの符号化・復号化処理を複数
回行うと、映像の遅延は音声に対して、大幅に大きくな
ってしまう。本発明はこれらの欠点を除去し、復号化処
理において、映像と音声の同期再生を完全に一致させる
ことのできる同期再生方式の実現を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、映像信号・音声信号を伝送するシステムに
おいて、受信側に、伝送路から入力されたトランスポー
ト・ストリーム(ＴＳ)またはプログラム・ストリーム
(ＰＳ)をＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上
記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するプレゼンテ
ーション・タイム・スタンプ(ＰＴＳ)を抽出可能なＭＰ
ＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ス
トリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダ
と、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホール
ド部と、表示制御器のフレーム同期信号で、ホールドさ
れた上記ＰＴＳをシステム・タイム・クロック(ＳＴＣ)
にロード可能な受信側カウンタを有する映像・音声復号
処理における映像・音声の同期再生方式である。また、
映像信号・音声信号を伝送するシステムにおいて、受信
側に、伝送路から入力されたＴＳまたはＰＳをＭＰＥＧ
ビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーディオ・ストリー
ムに分離するデマルチプレクサと、上記ＭＰＥＧビデオ
・ストリームを復号化するＰＴＳを抽出可能なＭＰＥＧ
ビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ストリ
ームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダと、抽
出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホールド部
と、表示制御器のフレーム同期信号でＳＴＣをホールド
するＳＴＣホールド部と、上記ＰＴＳとＳＴＣとの差分
をとる減算器と、復号された音声信号出力を遅延させる
遅延器を有する映像・音声復号処理における映像・音声
の同期再生方式である。また、映像信号・音声信号を伝
送するシステムにおいて、受信側に、伝送路から入力さ
れたＴＳまたはＰＳをＭＰＥＧビデオ・ストリーム及び
ＭＰＥＧオーディオ・ストリームに分離するデマルチプ
レクサと、上記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化す
るＭＰＥＧビデオ・ストリームの出力タイミングが検出
可能なＭＰＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・
デコーダと、上記ＭＰＥＧビデオ・デコーダの出力タイ
ミングでフレーム同期信号をリセットする表示制御器
と、受信側ＳＴＣを発生する受信側カウンタを有する映
像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式で
ある。
成するため、映像信号・音声信号を伝送するシステムに
おいて、受信側に、伝送路から入力されたトランスポー
ト・ストリーム(ＴＳ)またはプログラム・ストリーム
(ＰＳ)をＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上
記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するプレゼンテ
ーション・タイム・スタンプ(ＰＴＳ)を抽出可能なＭＰ
ＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ス
トリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダ
と、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホール
ド部と、表示制御器のフレーム同期信号で、ホールドさ
れた上記ＰＴＳをシステム・タイム・クロック(ＳＴＣ)
にロード可能な受信側カウンタを有する映像・音声復号
処理における映像・音声の同期再生方式である。また、
映像信号・音声信号を伝送するシステムにおいて、受信
側に、伝送路から入力されたＴＳまたはＰＳをＭＰＥＧ
ビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオーディオ・ストリー
ムに分離するデマルチプレクサと、上記ＭＰＥＧビデオ
・ストリームを復号化するＰＴＳを抽出可能なＭＰＥＧ
ビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ストリ
ームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダと、抽
出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホールド部
と、表示制御器のフレーム同期信号でＳＴＣをホールド
するＳＴＣホールド部と、上記ＰＴＳとＳＴＣとの差分
をとる減算器と、復号された音声信号出力を遅延させる
遅延器を有する映像・音声復号処理における映像・音声
の同期再生方式である。また、映像信号・音声信号を伝
送するシステムにおいて、受信側に、伝送路から入力さ
れたＴＳまたはＰＳをＭＰＥＧビデオ・ストリーム及び
ＭＰＥＧオーディオ・ストリームに分離するデマルチプ
レクサと、上記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化す
るＭＰＥＧビデオ・ストリームの出力タイミングが検出
可能なＭＰＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・
デコーダと、上記ＭＰＥＧビデオ・デコーダの出力タイ
ミングでフレーム同期信号をリセットする表示制御器
と、受信側ＳＴＣを発生する受信側カウンタを有する映
像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式で
ある。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の実施例を図
１、図２を用いて説明する。ＭＰＥＧビデオ・デコーダ
３−１０に入力された、ＭＰＥＧビデオ・ストリームＶ
ＡＵ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であるとき、ＳＴＣが
ＰＴＳv1と等しくなるタイミングＳＴＣv1で映像を出力
したいのだが、表示制御器３−９のフレーム同期信号が
ＰＴＳv1に対してＤだけ遅れているとする。ここで、ビ
デオ・デコーダ３−１０の出力タイミング直後のフレー
ム同期信号において、ＰＴＳv1の値を受信側カウンタ３
−１２にロードしてやれば、ＳＴＣとＰＴＳv1とが等し
くなる。ここで、ＳＴＣは、元の値よりＤだけ遅れるこ
とにより、音声のオーディオの出力タイミングもＤだけ
遅れる。 図２の例では、ＰＴＳv1とＰＴＳa1の値が等
しい場合で、上記処理を行うことにより、映像出力Ｖou
t1と音声出力Aout1の出力開始タイミングが一致するよ
うになる。
１、図２を用いて説明する。ＭＰＥＧビデオ・デコーダ
３−１０に入力された、ＭＰＥＧビデオ・ストリームＶ
ＡＵ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であるとき、ＳＴＣが
ＰＴＳv1と等しくなるタイミングＳＴＣv1で映像を出力
したいのだが、表示制御器３−９のフレーム同期信号が
ＰＴＳv1に対してＤだけ遅れているとする。ここで、ビ
デオ・デコーダ３−１０の出力タイミング直後のフレー
ム同期信号において、ＰＴＳv1の値を受信側カウンタ３
−１２にロードしてやれば、ＳＴＣとＰＴＳv1とが等し
くなる。ここで、ＳＴＣは、元の値よりＤだけ遅れるこ
とにより、音声のオーディオの出力タイミングもＤだけ
遅れる。 図２の例では、ＰＴＳv1とＰＴＳa1の値が等
しい場合で、上記処理を行うことにより、映像出力Ｖou
t1と音声出力Aout1の出力開始タイミングが一致するよ
うになる。
【０００９】次に、本発明の第２の実施例を、図３、図
４を用いて詳細に説明する。ＭＰＥＧビデオ・デコーダ
３−１３に入力されたＭＰＥＧビデオ・ストリームＶＡ
Ｕ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であるとき、ＳＴＣがＰ
ＴＳv1と等しくなるタイミングで映像を出力したいのだ
が、表示制御器のフレーム同期タイミングがＰＴＳv1に
対してＤだけ遅れているとする。このＤの値は、ＰＴＳ
ホールド部３−１４により保持されたＰＴＳv1と、ＳＴ
Ｃホールド部３−１５により表示制御器３−９のフレー
ム同期信号で保持されたＳＴＣの値ＳＴＣv1を、差分器
３−１６でＳＴＣv1−ＰＴＳv1を計算することで求める
ことができる。この値を遅延器３−１７に設定すること
で、音声の出力をＤだけ遅らせることができ、映像出力
Ｖout1と音声出力Ａout1の出力開始タイミングが一致す
るようになる。次に、本発明の第３の実施例について、
図５、図６を用いて詳細に説明する。ＭＰＥＧビデオ・
デコーダ３−１８に入力されたＭＰＥＧビデオ・ストリ
ームＶＡＵ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であり、ＳＴＣ
がビデオ・デコーダの出力タイミングＰＴＳv1と等しく
なったとき、表示制御器３−１９のフレーム同期信号を
リセットすると、即座に映像が出力されるので、映像出
力Ｖout1と音声出力Ａout1の出力開始タイミングが一致
するようになる。
４を用いて詳細に説明する。ＭＰＥＧビデオ・デコーダ
３−１３に入力されたＭＰＥＧビデオ・ストリームＶＡ
Ｕ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であるとき、ＳＴＣがＰ
ＴＳv1と等しくなるタイミングで映像を出力したいのだ
が、表示制御器のフレーム同期タイミングがＰＴＳv1に
対してＤだけ遅れているとする。このＤの値は、ＰＴＳ
ホールド部３−１４により保持されたＰＴＳv1と、ＳＴ
Ｃホールド部３−１５により表示制御器３−９のフレー
ム同期信号で保持されたＳＴＣの値ＳＴＣv1を、差分器
３−１６でＳＴＣv1−ＰＴＳv1を計算することで求める
ことができる。この値を遅延器３−１７に設定すること
で、音声の出力をＤだけ遅らせることができ、映像出力
Ｖout1と音声出力Ａout1の出力開始タイミングが一致す
るようになる。次に、本発明の第３の実施例について、
図５、図６を用いて詳細に説明する。ＭＰＥＧビデオ・
デコーダ３−１８に入力されたＭＰＥＧビデオ・ストリ
ームＶＡＵ１に対するＰＴＳがＰＴＳv1であり、ＳＴＣ
がビデオ・デコーダの出力タイミングＰＴＳv1と等しく
なったとき、表示制御器３−１９のフレーム同期信号を
リセットすると、即座に映像が出力されるので、映像出
力Ｖout1と音声出力Ａout1の出力開始タイミングが一致
するようになる。
【００１０】
【発明の効果】本発明により、外部の表示制御器からＭ
ＰＥＧビデオ復号器に同期信号を送るような映像・音声
復号装置において、映像と音声の出力が完全に同期する
ようになる。 また、複数回の符号化・復号化処理を行
っても、映像と音声の同期がずれることはなくなる。
ＰＥＧビデオ復号器に同期信号を送るような映像・音声
復号装置において、映像と音声の出力が完全に同期する
ようになる。 また、複数回の符号化・復号化処理を行
っても、映像と音声の同期がずれることはなくなる。
【図１】本発明の第１の実施例に基づく映像・音声復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図２】図１の映像・音声復号化装置の動作を説明する
ための図
ための図
【図３】本発明の第２の実施例に基づく映像・音声復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図４】図３の映像・音声復号化装置の動作を説明する
ための図
ための図
【図５】本発明の第３の実施例に基づく映像・音声復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図６】図５の映像・音声復号化装置の動作を説明する
ための図
ための図
【図７】一般的なＭＰＥＧ−２による画像・音声信号伝
送システムのブロック図
送システムのブロック図
【図８】映像・音声符号化装置におけるＰＴＳ付加処理
部のブロック図
部のブロック図
【図９】図８の動作を説明するための図
【図１０】従来の映像・音声復号化装置における同期再
生処理部のブロック図
生処理部のブロック図
【図１１】図１０の動作を説明するための図
１：送信部、１−１：ＭＰＥＧビデオ・エンコーダ、１
−２：ＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ、１−３：送信
側カウンタ、１−４：マルチプレクサ、２：伝送路、
３：受信部、３−１：デマルチプレクサ、３−２，３−
１０，３−１３，３−１８：ＭＰＥＧビデオ・デコー
ダ、３−３：ＭＰＥＧオーディオ・デコーダ、３−４，
３−１２：受信側カウンタ、３−５：差分器、３−６：
ロー・パス・フィルタ、３−７：増幅器、３−８：周波
数発振器、３−９：表示制御器、３−１１，３−１４：
ＰＴＳホールド部、３−１５：ＳＴＣホールド部、３−
１６：減算器、３−１７：遅延器、３−１９：表示制御
器。
−２：ＭＰＥＧオーディオ・エンコーダ、１−３：送信
側カウンタ、１−４：マルチプレクサ、２：伝送路、
３：受信部、３−１：デマルチプレクサ、３−２，３−
１０，３−１３，３−１８：ＭＰＥＧビデオ・デコー
ダ、３−３：ＭＰＥＧオーディオ・デコーダ、３−４，
３−１２：受信側カウンタ、３−５：差分器、３−６：
ロー・パス・フィルタ、３−７：増幅器、３−８：周波
数発振器、３−９：表示制御器、３−１１，３−１４：
ＰＴＳホールド部、３−１５：ＳＴＣホールド部、３−
１６：減算器、３−１７：遅延器、３−１９：表示制御
器。
Claims (3)
- 【請求項１】 映像信号・音声信号を伝送するシステム
において、受信側に、伝送路から入力されたトランスポ
ート・ストリーム(ＴＳ)またはプログラム・ストリーム
(ＰＳ)をＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上
記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するプレゼンテ
ーション・タイム・スタンプ(ＰＴＳ)を抽出可能なＭＰ
ＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ス
トリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダ
と、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホール
ド部と、表示制御器のフレーム同期信号で、ホールドさ
れた上記ＰＴＳをシステム・タイム・クロック(ＳＴＣ)
にロード可能な受信側カウンタを有することを特徴とす
る映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方
式。 - 【請求項２】 映像信号・音声信号を伝送するシステム
において、受信側に、伝送路から入力されたトランスポ
ート・ストリーム(ＴＳ)またはプログラム・ストリーム
(ＰＳ)をＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上
記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するプレゼンテ
ーション・タイム・スタンプ(ＰＴＳ)を抽出可能なＭＰ
ＥＧビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・ス
トリームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダ
と、抽出された上記ＰＴＳをホールドするＰＴＳホール
ド部と、表示制御器のフレーム同期信号でシステム・タ
イム・クロック(ＳＴＣ)をホールドするＳＴＣホールド
部と、上記ＰＴＳとＳＴＣとの差分をとる減算器と、復
号された音声信号出力を遅延させる遅延器を有すること
を特徴とする映像・音声復号処理における映像・音声の
同期再生方式。 - 【請求項３】 映像信号・音声信号を伝送するシステム
において、受信側に、伝送路から入力されたトランスポ
ート・ストリーム(ＴＳ)またはプログラム・ストリーム
(ＰＳ)をＭＰＥＧビデオ・ストリーム及びＭＰＥＧオー
ディオ・ストリームに分離するデマルチプレクサと、上
記ＭＰＥＧビデオ・ストリームを復号化するＭＰＥＧビ
デオ・ストリームの出力タイミングが検出可能なＭＰＥ
Ｇビデオ・デコーダと、上記ＭＰＥＧオーディオ・スト
リームを復号化するＭＰＥＧオーディオ・デコーダと、
上記ＭＰＥＧビデオ・デコーダの出力タイミングでフレ
ーム同期信号をリセットする表示制御器と、受信側シス
テム・タイム・クロック(ＳＴＣ)を発生する受信側カウ
ンタを有することを特徴とする映像・音声復号処理にお
ける映像・音声の同期再生方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000372026A JP2002176643A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000372026A JP2002176643A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002176643A true JP2002176643A (ja) | 2002-06-21 |
| JP2002176643A5 JP2002176643A5 (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=18841637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000372026A Pending JP2002176643A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 映像・音声復号処理における映像・音声の同期再生方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002176643A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-12-06 JP JP2000372026A patent/JP2002176643A/ja active Pending
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