JP2007101949A - 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構 - Google Patents

画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2007101949A
JP2007101949A JP2005292579A JP2005292579A JP2007101949A JP 2007101949 A JP2007101949 A JP 2007101949A JP 2005292579 A JP2005292579 A JP 2005292579A JP 2005292579 A JP2005292579 A JP 2005292579A JP 2007101949 A JP2007101949 A JP 2007101949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyance
image forming
forming apparatus
developer
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005292579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4857696B2 (ja
Inventor
Tomoyoshi Chihara
朋義 千原
Kiyoshi Chatani
清志 茶谷
Shinya Makiura
伸哉 牧浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005292579A priority Critical patent/JP4857696B2/ja
Publication of JP2007101949A publication Critical patent/JP2007101949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857696B2 publication Critical patent/JP4857696B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】 装置の小型化及びクリーナ、現像器のレイアウトの自由度という要請を満たしながら、現像剤の戻し効率を高め、かつ、地汚れ等の画質欠陥を有効に回避する。
【解決手段】 クリーナ3と現像器2との間に現像剤戻し機構4を備えた態様において、現像剤戻し機構4には、横方向搬送路5a及び縦方向搬送路5bが含まれる戻し搬送路5と、横方向搬送路5aに沿って往復移動可能な横方向搬送部材7a及びこの横方向搬送部材7aに連動して縦方向搬送路5bに沿って移動可能な縦方向搬送部材7bを有し、これらの搬送部材7にて現像剤が強制的に移動させられる強制搬送機構6とを備え、強制搬送機構6が、各搬送部材7が対応する搬送路5の現像剤搬送面5cに対して接離する状態を持ち、少なくとも現像剤搬送面5cに対して横方向搬送部材7aが接触する条件では現像剤搬送面5cに対して縦方向搬送部材7bを少なくとも一時非接触配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に係り、特に、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化すると共にこの粉体現像剤を再利用することを企図した態様の画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構に関するものである。
従来、電子写真方式を適用した複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、例えば、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像剤を用いた現像器によって現像して、感光体ドラム上にトナー像を形成し、この感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録媒体上に転写・定着することにより、画像を形成するように構成されている。感光体ドラムのトナー像を記録媒体上に転写した後に感光体ドラムに残存したトナーはクリーナにて除去されて回収される。
最近では、クリーナにて回収されたトナー(回収トナー)を現像器に戻して再利用するように構成されているリクレーム型の画像形成装置があり、回収トナーを現像器に戻すための構造として種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1における電子写真装置は、クリーニング装置(クリーナ)に残トナー用排出口を設け、クリーニング装置の残トナー用排出口よりも低い位置となるように現像装置(現像器)に残トナー回収口を設け、クリーニング装置の残トナー排出口と現像装置の残トナー回収口との間に搬送経路(搬送路)を設けており、残トナーをクリーニング装置から搬送経路内で自然落下させて現像装置に戻している。
特開平10−186991号公報(発明の詳細な説明、図4)
しかしながら、回収トナーは感光体ドラムに付着する前の状態よりも凝集して流れにくくなっていることから、特許文献1による自然落下方式では、回収トナーが通過するための空間を大きくして搬送経路内で回収トナーが詰まらないようにする必要がある。搬送経路は、感光体ドラムよりも軸方向外側に設けられるため、搬送経路の横断面積を大きくすると、感光体ドラムよりも軸方向に突出する部分が長くなり、結果的に装置全体が大型化する。
また、自然落下方式では、クリーニング装置と現像装置との位置関係に制約を設けなければならないため、レイアウトの自由度がなく、また、現像装置の不適切な位置に回収トナーを戻すと、例えば現像装置内において回収トナーの撹拌不良や帯電不十分のために、帯電不良による地汚れ(用紙等の記録材にトナーがかぶったり汚れたりする現象)等の画質欠陥が生じ易い。
更に、回収トナーが現像装置に戻される量にばらつきがあり、比較的少量の回収トナーが現像装置に戻されたり大量の回収トナーが戻されたりする場合があり得る。少量のときには問題が生じないが、例えば記録材のジャム時など一度に大量の回収トナーが現像装置に戻されると、現像装置内において回収トナーの撹拌不良や帯電不十分のために、帯電不良による地汚れ等の画質欠陥が生じ易い。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、装置の小型化及びクリーナ、現像器のレイアウトの自由度という要請を満たしながら、現像剤の戻し効率を高め、かつ、地汚れ等の画質欠陥のない画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構を提供するものである。
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する画像形成装置において、像担持体1上の静電潜像を現像剤にて可視像化する現像器2と、像担持体1上に残留した現像剤を除去して回収するクリーナ3と、クリーナ3で回収された現像剤を現像器2に向けて戻す現像剤戻し機構4とを備え、現像剤戻し機構4には、クリーナ3と現像器2とを連通し、少なくとも横方向に延びる横方向搬送路5a及びこの横方向搬送路5aに対し屈曲配置されて略鉛直方向に延びる縦方向搬送路5bが含まれる戻し搬送路5と、この戻し搬送路5の横方向搬送路5aに沿って往復移動可能な横方向搬送部材7a及びこの横方向搬送部材7aに連動して前記縦方向搬送路5bに沿って移動可能な縦方向搬送部材7bを有し、これらの搬送部材7(7a,7b)にて現像剤が搬送方向下流側に強制的に移動させられる強制搬送機構6とを備え、強制搬送機構6が、各搬送部材7(7a,7b)が対応する戻し搬送路5(5a,5b)の現像剤搬送面5cに対して接離する状態を持ち、少なくとも横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対して横方向搬送部材7aが接触する条件では縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに対して縦方向搬送部材7bを少なくとも一時非接触配置することを特徴とする。
尚、図1(b)は(a)のうち現像剤戻し機構4の概要を示す説明図である。
このような技術的手段において、本件は現像剤戻し機構4を備えた現像剤リクレーム型を対象とする。
ここで、現像器2としては二成分現像方式のみならず一成分現像方式をも含む。また、現像器2とクリーナ3とのレイアウトは任意であるが、本願の適用し易さからすれば、現像器2に対しクリーナ3を上方に配置するのが好ましく、この場合、自然落下による現像剤の戻し動作を効果的に使用することができる。更に、像担持体1、現像器2、クリーナ3及び現像剤戻し機構4が一体化されたプロセスカートリッジであってもよい。
また、戻し搬送路5は横方向搬送路5aと縦方向搬送路5bとを含んでいればよく、そのレイアウトについては任意であるが、現像剤の搬送効率の点から横方向搬送路5aを上流側に位置させた態様であることが好ましい。
そして、横方向搬送路5aは横方向に延びる成分を備えたものであれば全て含むが、斜め下方に向けて配置することが好ましい。このように斜め下方に延びる傾斜部を設ければ、現像剤が傾斜部に沿って縦方向搬送路5b側へ移動し易く、現像剤の搬送効率が上昇する。
一方、縦方向搬送路5bは略鉛直方向に延びる態様であるから、縦方向搬送路5bでは原則的には自然落下による戻し動作が可能である。
また、強制搬送機構6は戻し搬送路5のうち横方向搬送路5aに沿って往復動する横方向搬送部材7aの他に、この横方向搬送部材7aに連動して縦方向搬送路5bに沿って移動可能な縦方向搬送部材7bを有していればよい。
このとき、横方向搬送部材7a往動時の移動軌跡としては、搬送効率の点から直線軌跡を含むことが好ましいが、直線軌跡を含まずに楕円状軌跡でもよい。
更に、各搬送部材7(7a,7b)は対応する戻し搬送路5(5a,5b)の現像剤搬送面5cに対して接触すると共に、離間(非接触)することが必要である。これは、常時接触又は非接触であると、現像剤がせき止められたり、現像剤の堆積現象が起こり、現像剤の搬送性が損なわれることを考慮したものである。
ここで、‘現像剤搬送面5c’は横方向搬送路5a又は縦方向搬送路5bで現像剤が搬送される面を指し、戻し搬送路5の内壁面は勿論であるが、内壁面上に現像剤が固着堆積した面をも含む。つまり、各搬送部材7(7a,7b)は戻し搬送路5の内壁面に直接接触する態様が好ましいが、必ずしも接触しない態様をも対象とする。
更にまた、‘少なくとも横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対して横方向搬送部材7aが接触する条件では縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに対して縦方向搬送部材7bを少なくとも一時非接触配置する’という要件は、現像剤の搬送性を確保する上で必要なものである。例えば横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対して横方向搬送部材7aが接触する場合は、通常現像剤が搬送されている状況を想定しているが、例えば下流側に縦方向搬送路5bが存在する態様にて縦方向搬送部材7bが現像剤搬送面5cに対して常時接触したままであると、現像剤の搬送を不必要にせき止めてしまう虞れがある。尚、上流側に縦方向搬送路5bが存在する態様であっても、縦方向搬送部材7bが現像剤搬送面5cに対して常時接触したままであると、その分、現像剤の自然落下が損なわれる懸念があり、横方向搬送路5aへの現像剤の搬送量が不足しがちになる虞れがある。
また、搬送部材7の代表的態様としては、少なくとも横方向搬送部材7aは対応する横方向搬送路5aの現像剤搬送面5c側に向かって突出する突出部8aを備えたものが挙げられる。この突出部8aは現像剤を掻き落とすように作用する。ここで、突出部8aの数については単数でも複数でもよく、また、形状については羽根部材などが挙げられる。
更に、搬送部材7の代表的態様としては、横方向搬送部材7aは横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対向した部位に定量搬送可能に区画された区画部8bを備えている。この態様によれば、区画部8bにて区画された領域により現像剤が定量搬送される。
また、搬送部材7が突出部8a又は区画部8bを有している態様において、クリーナ3と戻し搬送路5との連通口近傍に位置する突出部8a又は区画部8bについては背抜き構造にすることが好ましい。このような背抜き構造を採用することで、大量の現像剤が連通口から排出されたとしても、突出部8a、区画部8b間に現像剤が詰まる事態を回避することができる。
また、各搬送部材7は別々に設けられていてもよいが、製造性を考慮すると、例えば樹脂成型品として、横方向搬送部材7aと縦方向搬送部材7bとを一体的に形成することが好ましい。
更に、強制搬送機構6の横方向搬送部材7aの代表的動作例としては、現像剤搬送方向下流側へ向かう往動時には横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに沿って接触移動すると共に、現像剤搬送方向上流側に向かう復動時には往動時の移動軌跡と異なる移動軌跡にて前記現像剤搬送面5cに対して非接触移動するものが好ましい。
つまり、横方向搬送部材7a往動時には横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに沿って接触移動すればよく、これにより、現像剤搬送面5c上の現像剤を強制的に移動させることが可能である。一方、横方向搬送部材7a復動時には往動時の移動軌跡に対し横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cから離間した側に位置する移動軌跡にて横方向搬送部材7aを移動させるものであればよく、これにより、横方向搬送路5aの現像剤搬送面5c上の現像剤に対し接触、非接触は問わない。但し、非接触移動すれば、現像剤の逆流を有効に回避することが可能である。
また、強制搬送機構6への駆動力伝達方式としては、横方向搬送部材7aの現像剤搬送方向上流側に駆動力が入力可能な駆動入力部8cを有するものが挙げられる。
ここで、駆動入力部8cへの代表的な駆動入力態様としては、駆動入力部8cに回転軌跡状の駆動力を入力するものがある。この場合、回転軌跡状の駆動力がクランク軸や偏心軸などで簡単に形成可能であるため、最も利用し易い点で好ましい。そして、駆動効率という点からすれば、クリーナ3の現像剤排出オーガー等の回転力を利用することが好ましい。
更に、駆動入力部8cとしては、駆動入力部8cに回転軌跡状の駆動力を鉛直方向に扁平な楕円軌跡に変換するようにしてもよい。この種の駆動変換は例えば上下方向に延びる長孔付リンク部材などを用いれば可能であり、これにより、駆動入力部8cの上下位置変動幅を小さく抑え、搬送部材7による現像剤の搬送動作を効率的に行うことができる。
また、強制搬送機構6の好ましい態様としては、横方向搬送部材7a往動時に横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに沿って搬送部材7を直線運動させるものが挙げられる。本態様によれば、往動時に搬送部材7を直線運動させると、その分、現像剤の搬送性を良好に保つことが可能である。
更に、強制搬送機構6の好ましい態様としては、縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cの一部に沿って縦方向搬送部材7bを直線運動させるものが挙げられる。この場合、縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに付着する現像剤を掻き取ることが可能である。
また、強制搬送機構6には各種の挙動規制部9を設けることが好ましい。
例えば横方向搬送部材7aの往復動作の途中にて縦方向搬送部材7bに振り子動作が与えられる挙動規制部9を有し、縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに振り子動作状態の縦方向搬送部材7bを衝合させるものが挙げられる。この‘挙動規制部9’としては、例えば横方向搬送部材7aの下流側に横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対向する突出部8aを設け、横方向搬送部材7a往動時に現像剤搬送面5cと突出部8aとの接触状態を解除するようにすればよい。
更に、別の態様としては、横方向搬送部材7aが現像剤搬送方向下流側に向かう往動時に、縦方向搬送部材7bが縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cから離間する方向に移動させられる挙動規制部9を有するものが挙げられる。この‘挙動規制部9’としては、例えば横方向搬送部材7aに横方向搬送路5aの現像剤搬送面5cに対向する複数の突出部8aを設け、横方向搬送部材7aの下流側に向かって突出部8aの長さを徐々に長く設定すればよい。
更にまた、別の態様としては、横方向搬送部材7a往復動作の途中にて縦方向搬送部材7bが縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに対して接触し且つ下方に移動させられる挙動規制部9を有すものが挙げられる。この‘挙動規制部9’としては、縦方向搬送部材7bが縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに接触後に下方に移動するものであればよい。
また、別の態様としては、横方向搬送部材7aが現像剤搬送方向上流側に向かう復動時の少なくとも一時期にて各搬送部材7が対応する戻し搬送路5の現像剤搬送面5cと非接触配置させられる挙動規制部9を有するものが挙げられる。この‘挙動規制部9’としては、各搬送部材7がいずれも対応する戻し搬送路5の現像剤搬送面5cと非接触配置される構造であれば適宜選定して差し支えない。このように、両搬送部材7が対応する戻し搬送路5の現像剤搬送面5cに対して非接触配置されると、搬送部材7と現像剤搬送面5cとの間に間隙を確保することができ、現像剤の逆流を有効に防止することが可能である。
更に、別の態様としては、縦方向搬送部材7bの下端部が縦方向搬送路5bの下端部より下方に突出するまで下降する態様において、縦方向搬送部材7bの下端部が縦方向搬送路5bの下端部より下方に突出した条件下では縦方向搬送部材7bの下端部が縦方向搬送路5bの直下領域内に配置させられる挙動規制部9を有するものが挙げられる。この ‘挙動規制部9’としては、例えば縦方向搬送部材7bに縦方向搬送路5bの現像剤搬送面5cに対向する複数の突出部8aを設け、再下端に位置する突出部8aを他の突出部87aより短い長さに設定するようにすればよい。本態様は、縦方向搬送路5b下端部と縦方向搬送部材7b下端部との干渉を防止する上で有効である。
また、別の態様としては、横方向搬送部材7aと横方向搬送路5aの内壁面との間に設けられて横方向搬送部材7a及び縦方向搬送部材7bの挙動が規制される挙動規制部9を有するものが挙げられる。本態様は挙動規制部9の設置箇所の一例を特定したものであり、例えば縦方向搬送部材7bの現像剤搬送面5cとの接触後に下方に移動する挙動規制や、各搬送部材7を現像剤搬送面5cからいずれも非接触配置する挙動規制を簡単に構築することができる。
この種の挙動規制部9の代表的態様としては、横方向搬送部材7a及び横方向搬送路5aの内壁面の一方に案内壁部を設けると共に他方には案内壁部に係合する案内係合部を設けるものが挙げられる。
また、この種の挙動規制部9はクリーナ3と戻し搬送路5との連通口の上方に配設されていることが好ましい。この種の挙動規制部9の設置箇所がクリーナ3から排出される現像剤の連通口の上方であるから、現像剤をこすり合わせて塊ができることを有効に防止することができる。
更に、本発明は、上述した画像形成装置に限らず、上述した現像剤戻し機構4そのものをも対象とする。
本発明によれば、横方向搬送路と縦方向搬送路との組合せにより、戻し搬送路を構成するようにしたので、戻し搬送路のレイアウトの自由度が増大する。このため、従前のように、レイアウトの制約により、不適切な位置から現像器に現像剤を戻すと、帯電不良に伴う画質欠陥等が生じ易いが、これを回避することができる。
また、本発明によれば、各搬送部材の接離動作を工夫することにより、横方向搬送路、縦方向搬送路での現像剤の搬送性を確保することができる。このため、戻り搬送路内での現像剤の詰まりを回避することができるほか、現像剤の戻し量を定量的に調整する(現像剤のレベリング効果)ことが可能である。このため、現像剤の戻し搬送効率を高めることができると共に、現像器に一度に多量の現像剤が戻ると、地汚れなどの画質欠陥が生ずる懸念があるが、これを確実に回避することができる。
更に、本発明に係る現像剤戻し機構によれば、小型で且つ信頼性の高いリクレーム型の画像形成装置を簡単に構築することができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。ここでは、装置内部をフロント側(手前側)から眺めた状態を示している。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成装置本体10と、原稿を読み取る原稿読取り装置11と、原稿読取り装置11の読取り位置まで原稿を搬送する自動原稿送り装置12とを備えている。画像形成装置本体10では、原稿読取り装置11から出力される画像データや、図示しないPC等から出力される画像データを用いて、画像形成ユニット13によりトナー像を形成し、このトナー像を用紙(記録材)に転写した後に定着して、プリント画像を出力している。
この画像形成ユニット13は、トナー像を担持するための感光体ドラム14と、帯電された感光体ドラム14を露光する画像書込装置(ROS)15と、ROS15により露光されて形成された感光体ドラム14上の静電潜像を現像する現像器16と、現像器16により現像され感光体ドラム14上に担持されたトナー像を用紙に転写する転写ローラ17と、転写ローラ17により転写されたトナー像を用紙に定着させる定着器18と、感光体ドラム14に残存したトナーを除去回収するクリーナ20とを備えている。現像器16で使用されるトナーは、トナーボックス19から現像器16に供給される。また、本実施の形態では、用紙へのトナー像の転写後に感光体ドラム14上に残存した残留トナーをクリーナ20により除去回収し、除去回収されたこの残留トナーを再度、現像器16に供給するように構成されている。
また、画像形成装置本体10は、一連の用紙搬送系を備えており、画像形成装置本体10の下側には、用紙を収容する用紙収容カセット21,22,23,24を内装している。これら用紙収容カセット21,22,23,24には、用紙を供給する用紙供給機構25,26,27,28が備えられている。これら用紙供給機構25,26,27,28は、ピックアップローラ29と用紙さばきローラ30とをそれぞれ有し、これにより用紙収容カセット21,22,23,24から取り出した用紙を用紙搬送路31に向けて送り出している。
この用紙搬送路31には、用紙さばきローラ30の近傍に設けられた搬送ローラ32と、画像形成装置本体10の排出部近傍で用紙の搬送方向を切り換えるゲート33,34と、ゲート33,34の間に設けられた搬送ローラ35と、フェースダウン(記録面を下にした状態)で排出トレイ36に排出する排出ローラ37と、フェースアップ(記録面を上にした状態)でフェースアップトレイ38に排出するフェースアップロール39とが設けられている。また、用紙に対して両面記録する場合に、片面に記録した用紙を転写部(感光体ドラム14と転写ローラ17との当接部)に反転して送るための用紙反転用搬送路40が設けられている。また、画像形成装置本体10の側面には、例えばこれら4段の用紙収容カセット21〜24に収容されていないサイズや種類のシートを供給するための開閉自在の手差しトレイ41が設けられている。更に、画像形成装置本体10は、用紙搬送及び画像形成等に関して装置の全体を制御する制御部42を備えている。
画像形成装置本体10は、後処理装置50に接続されている。後処理装置50は、後処理用搬送路51から排出される用紙を束ねた用紙束をステープル綴じするステープラ52と、ステープル綴じされた用紙束を受ける昇降可能なスタッカートレイ53とを有する。なお、ステープラ52は、一箇所綴じもしくは複数箇所綴じを任意に選択できるようになっている。
ここで、画像形成装置本体10における画像形成プロセスについて説明する。
画像形成ユニット13の感光体ドラム14では、図示しない帯電器によって表面が帯電された後、入力される画像データに基づいてROS15により露光され、静電潜像が形成される。一方、現像器16では、トナーボックス19からトナーが供給され、現像器16内部で現像剤が撹拌される。感光体ドラム14上に形成される静電潜像は、現像器16の例えば現像ロールを介して現像され、感光体ドラム14上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、転写ローラ17が感光体ドラム14に当接する転写部にて用紙に転写され、定着器18にて加熱定着されて出力される。一方、転写後に感光体ドラム14上に残るトナー(残留トナー)は、クリーナ20により感光体ドラム14上から剥ぎ取られて回収される。
図3は画像形成ユニット13の構成をリア側から見た矢視図であり、図4は図3をIV方向から見た矢視図である。
同図において、クリーナ20は、現像後の段階で感光体ドラム14に当接して残存トナーを除去するための図示しないブレードと、このブレードで除去したトナーをイン側(図3の右手前側)に収集するように回転するクリーナオーガー61と、クリーナオーガー61の一端部に設けられてクリーナオーガー61を回転させるための駆動系の一部を構成する円形状の駆動部品62と、クリーナオーガー61の下流端に設けられたオーガー排出口(図示せず)とを有する。なお、オーガー排出口は、クリーナオーガー61の回転軸回りにリング形状に形成されており、また、感光体ドラム14の現像領域よりも軸方向外側に位置している。
また、現像器16は、クリーナ20の下方に位置する現像器本体64と、現像器本体64の上部に設けられてクリーナ20からのリクレームトナーが供給されるリクレームトナー供給口65と、現像器本体64の上部に設けられてトナーボックス19からの新トナーが供給される新トナー供給口(図示せず)と、現像器本体64内に供給されたトナーを既存の現像剤と共に撹拌搬送する撹拌搬送オーガー67,68と、感光体ドラム14側に配置されたトナー担持体としての現像ロール69等とを有する。リクレームトナー供給口65は、現像ロール69に近い側の撹拌搬送オーガー67寄りに設けられ、図示外の新トナー供給口は、現像ロール69に遠い側の撹拌搬送オーガー68寄りに設けられている。
そして、クリーナ20のオーガー排出口と現像器16のリクレームトナー供給口65との間にはトナー戻し機構70が設けられている。
このトナー戻し機構70は、クリーナ20のオーガー排出口と現像器16のリクレームトナー供給口65との間をダクト部材71にて連通接続し、このダクト部材71内にクリーナ20で回収したトナーを現像器16へ搬送するための戻し搬送路(リクレームトナー搬送路)72を形成し、戻し搬送路72内に強制搬送機構80(図5,図6参照)を配設したものである。
ここで、戻し搬送路72について詳述すると、戻し搬送路72は、図3乃至図5に示すように、クリーナ20のオーガー排出口の位置から斜め下方に向けて例えばトナー安息角以下で傾斜している横方向搬送路72aと、現像器16のリクレームトナー供給口65から略鉛直方向(縦方向)に延びる縦方向搬送路72bとを滑らかな屈曲部72cを介して連通させたもので、横方向搬送路72aの下面及び当該下面に連なる縦方向搬送路72bの一側面をトナー搬送面72dとしたものである。
また、強制搬送機構80は、図3乃至図6に示すように、戻し搬送路72に沿って移動する搬送部材81を有する。この搬送部材81は、戻し搬送路72のうち横方向搬送路72aに沿って往復動する横方向搬送部材81aと、この横方向搬送部材81aのトナー搬送方向下流側にて略鉛直方向に延びて一体的に形成され且つ縦方向搬送路72b内に配置される縦方向搬送部材81bとで構成されている。
ここで、搬送部材81(横方向搬送部材81a,縦方向搬送部材81b)の形状について説明すると、以下の通りである。
先ず、横方向搬送部材81aは例えばPP,ABS,POM等の樹脂材料にて成形されており、横方向搬送路72aのトナー搬送方向に沿って延びる板状基材82を有し、この板状基材82のトナー搬送方向上流端には円形状の係止孔84を有する駆動入力部としての係止リング83を設け、更に、板状基材82の下側には横方向搬送路72aのトナー搬送面72d側に突出する複数の羽根部材85(本例では85〜85)を所定ピッチ間隔にて配列し、各羽根部材85間に所定の区画領域のバケット86を確保したものである。
特に、本実施の形態では、羽根部材85の先端部は鋭利な突起851として構成されており、これにより、横方向搬送部材81aの重量でトナー搬送面72dに滞留するトナーに突き刺さり、トナーの掻き取り効果を向上させることができる。
また、横方向搬送部材81aについては、係止リング83の周囲にも放射状に延びる複数の補助羽根部材87が適宜間隔に配列されている。そしてまた、羽根部材85の全部若しくは一部(本例では85〜85)は板状基材82の上側にも突出しており、板状基材82に直交配置された案内リブ88と交差結合されている。尚、トナー搬送方向上流側に位置する羽根部材85(本例では85)の背面側は切欠89にて背抜きされている。
また、縦方向搬送部材81bは横方向搬送部材81aに対して鈍角をもって一体的に成形されており、下端部が現像器16のリクレームトナー供給口65内まで延びる長尺な板状基材91を有し、この板状基材91の一側には縦方向搬送路72bのトナー搬送面72d側に突出する複数の羽根部材92(本例では92〜92)を適宜間隔にて配列したものである。尚、93は板状基材91と羽根部材92との間に直交配置される補強リブである。また、当該羽根部材92にも鋭利な突起を設けることにより、トナーの掻き取り効果を向上させるようにしてもよい。
更に、本実施の形態では、横方向搬送部材81aの係止リング83がクリーナオーガー61を回転駆動する駆動部品62に取り付けられている。この取付けは、駆動部品62の回転軸に偏心する位置において偏心ピン63を係止リング83の係止孔84に係合させ、横方向搬送部材81aの係止リング83を偏心ピン63を介して略円形軌跡若しくは上下方向に扁平な楕円軌跡にて回動させるようにしたものである。このとき、駆動部品62に対する横方向搬送部材81aの取付け位置が回転軸とは偏心しているため、横方向搬送部材81aの係止リング83が駆動部品62に対して所謂カム接続されている状態にある。
更にまた、本実施の形態では、搬送部材81の挙動を規制するために各種の挙動規制部が以下のように工夫されている。
(1) 横方向搬送部材81aの羽根部材85:
図5に示すように、羽根部材85(85〜85)の突出寸法をh〜hとした場合、羽根部材85(85〜85)のうちトナー搬送方向下流側に位置するものの突出寸法が上流側のものに比べて長くなるように設定されている。つまり、h<h<hになっている。
(2) 縦方向搬送部材81bの羽根部材92:
図5に示すように、羽根部材92(92〜92)の突出寸法をh、最下端に位置する羽根部材92(92)の突出寸法をhとする場合、h<hの関係を満たすように設定されている。
(3) 横方向搬送路72aと横方向搬送部材81aとの間の案内機構100:
この案内機構100は、横方向搬送路72aのトナー搬送方向上流側に位置する上面にて断面円弧状に突出する案内凸部101(案内壁部に相当)を有し、これを横方向搬送部材81aの案内リブ88(案内係合部に相当)に当接させ、横方向搬送部材81aの復動時における横方向搬送部材81aの姿勢に変化を与えるようにしたものである。
更に、この案内機構100は、横方向搬送部材81aの案内リブ88のトナー搬送方向上流側に前記案内凸部101が嵌合する案内凹部102を設け、両者が嵌合した状態で戻し搬送路72のトナー搬送面72dに対し横方向搬送部材81a、縦方向搬送部材81bを離間配置するようにしたものである。
更にまた、本実施の形態において、案内機構100である案内凸部101はクリーナ20のオーガー排出口の上方に配置されており、この案内凸部101がオーガー排出口からのトナーの排出動作に支障をきたさないように配慮されている。
次に、トナー戻し機構70の作動について説明する。図4、図7〜図13はトナー戻し機構70の動きを順に段階的に示した説明図である。
今、駆動部品62が回転し、その偏心ピン63が図4に示す位置にあると仮定する。
このとき、案内機構100の案内凸部101が横方向搬送部材81aの案内凹部102に嵌合した状態にあるため、横方向搬送部材81a及び縦方向搬送部材81bは対応する搬送路72a,72bのトナー搬送面72dからいずれも離間配置されている。
このとき、クリーナ20のオーガー排出口から多量のトナーが排出されたとしても、トナーの排出動作に案内機構100が障害になることはないばかりか、横方向搬送部材81a上に多量のトナーが排出されたとしても、切欠89状に背抜きされているため、横方向搬送部材81aと横方向搬送路72aとの間でトナーが詰まるという事態は有効に回避されている。
この後、駆動部品62が回転し、その偏心ピン63が図7に示す位置に移動したとすると、この偏心ピン63の動きに伴って横方向搬送部材81aの係止リング83位置が下降するため、これに伴って、横方向搬送部材81aが下方に移動する
このとき、横方向搬送部材81aの移動に伴って、横方向搬送部材81aの案内凹部102から案内機構100の案内凸部101が離脱し、両者の嵌合状態が解消される。この状態において、搬送部材81は案内凸部101との接触ポイントを支点として重量バランスにより傾動し、この結果、縦方向搬送部材81bの羽根部材92が縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dに接触する。
この後、偏心ピン63が更に回転して図8に示す位置に至ると、横方向搬送部材81aの下方移動に連動して縦方向搬送部材81bが下方に移動し、これに伴って、縦方向搬送部材81bの羽根部材92がトナー搬送面72dに沿って下方に直線移動する。このため、縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dにトナーが付着していたとしても、縦方向搬送部材81bにより効果的に掻き取られる。
また、図7及び図8に示すように、偏心ピン63の回転移動に伴って、横方向搬送部材81aの補助羽根部材87が横方向搬送路72aの上流側内壁面に沿って接触移動するため、横方向搬送路72aの上流側内壁面に付着していたトナーは有効に掻き落とされる。
更に、偏心ピン63が図9に示す位置まで回転すると、横方向搬送部材81aの羽根部材85が横方向搬送路72aのトナー搬送面72dに接触し、偏心ピン63が図10に示す位置まで回転していくと、横方向搬送部材81aの羽根部材85がトナー搬送面72dに沿って直線移動する。この結果、羽根部材85はトナー搬送面72d上のトナーをトナー搬送面72dに沿って搬送する。
特に、本実施の形態では、クリーナ20で回収したトナーを現像器16に横方向搬送部材81aのバケット86の容積ごとに順に搬送されるので、現像器16への供給量のばらつきを少なくすることができる。すなわち、現像器16へのトナー供給量をほぼ一定にすることができ、一度に多数のトナーが現像器16に供給されることを防止できる。このため、現像器16内におけるトナー撹拌不良によるかぶりや汚れ等を防止することができる。
一方、縦方向搬送部材81bの羽根部材92は縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dから離れ始める。特に、横方向搬送部材81aの羽根部材85の突出寸法は下流側に向かって順次長く設定されているため、この羽根部材85がトナー搬送面72dに接触配置された場合には横方向搬送部材81aの傾斜姿勢が僅かに持ち上がることになり、これに伴って、縦方向搬送部材81bの羽根部材92は縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dから離間した状態を保つ。このため、横方向搬送部材81aにて搬送されたトナーが横方向搬送路72aから縦方向搬送路72bに到達したとすると、当該トナーは縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dに沿って自然落下を妨げられることなく、確保された搬送空間を通じて下方へ移動する。
次いで、偏心ピン63が図11に示す位置に回転すると、横方向搬送部材81aの下流側に位置する羽根部材85(85)が横方向搬送路72aのトナー搬送面72dから外れる。すると、搬送部材81は羽根部材85を支点として重量バランスにより傾動し、縦方向搬送部材81bが振り子のように縦方向搬送路72bのトナー搬送面72d側に移動して衝合する。このとき、縦方向搬送部材81bのうち下から二番目に位置する羽根部材92(92)が縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dに当接し、縦方向搬送部材81bの姿勢が規制される。
この後、偏心ピン63が図12に示す位置まで回転すると、これに伴って、横方向搬送部材81aが上方に移動し、これに連動して縦方向搬送部材81bが上昇する。このとき、縦方向搬送部材81bは、下側に位置する羽根部材92(92)がトナー搬送面72dに接触していることから、上側に位置する羽根部材92(92〜92)とトナー搬送面72dとの間に間隙を保持した状態で上昇する。
更に、この状態において、図5に示すように、縦方向搬送部材81bの最下端に位置する羽根部材92の突出寸法hは他の羽根部材92(92〜92)の突出寸法hより短く設定されていることから、縦方向搬送部材81bの下端部が縦方向搬送路72bの下端開口より下方に突出していたとしても、当該縦方向搬送部材81bの下端部付近(例えば羽根部材92も含む)は縦方向搬送路72bの下端開口の直下領域内に配置されることになる。このため、縦方向搬送部材81bが上昇し、縦方向搬送部材81bの下端部が縦方向搬送路72b内に上昇したとしても、羽根部材92が縦方向搬送路72bの下端開口縁(具体的にはダクト部材71の下端開口縁)に引っかかる虞れはない。
更に、偏心ピン63が図13に示す位置まで回転すると、横方向搬送部材81aの案内リブ88が案内機構100の断面円弧状の案内凸部101に当接し、これに伴って、横方向搬送部材81aの姿勢が調整され始め、これに連動して縦方向搬送部材81bの姿勢も調整され始める。
しかる後、偏心ピン63が更に回転し、再び図4に示す位置まで到達すると、案内機構100の案内凸部101が横方向搬送部材81aの案内凹部102に嵌合し、搬送部材81の姿勢が所定の基準姿勢(本例では各搬送部材81a,81bの羽根部材85,92が各搬送路72a,72bのトナー搬送面72dから離間した姿勢)に調整される。
以後図4、図7〜図13に示す動作過程が繰り返される。
このような動作過程により、横方向搬送部材81aはトナー搬送方向に沿って直線的な動きを行い、かつ、反トナー搬送方向についてはトナー搬送面72dをなぞらない動きを行っているため、横方向搬送路72a内でのトナーの搬送性は良好に保たれる。
また、縦方向搬送部材81bも縦方向搬送路72bのトナー搬送面72dに対して接離動作可能であり、トナー搬送面72d接触時には直線的に移動すると共に、横方向搬送部材81aによるトナーの搬送動作が行われている間にはトナー搬送面72dから離間するようにしているため、トナー搬送面72dに付着したトナーは有効に掻き落とされ、しかも、横方向搬送路72aから縦方向搬送路72bへのトナーの自然落下を妨げることもない。よって、縦方向搬送路72b内でのトナーの搬送性も良好に保たれる。
このように、本実施の形態にあっては、横方向搬送路72a及び縦方向搬送路72bでのトナー搬送性はいずれも良好に保たれる。
◎変形形態
本実施の形態では、戻し搬送路72の横方向搬送路72aを斜め下方にトナー安息角以下に傾斜させているが、これに限られず、横方向搬送路72aを、例えば水平方向に延びる部分や上方に傾斜する部分等に置き換えることができる。また、本実施の形態では、戻し搬送路72の上流側で強制的搬送をし、下流側で自然落下による搬送をしているが、上流側で自然落下による搬送をし、下流側で強制的搬送をするように構成してもよく、その他に、曲がり部を途中に有する戻し搬送路72の全区間を強制的搬送としてもよい。必要に応じて戻し搬送路72に屈曲部を複数設けてもよい。
更に、本実施の形態では、戻し搬送路72や搬送部材81等を感光体ドラム14の軸方向一端部側にのみ設けているが、クリーナオーガー61により軸方向両側にそれぞれトナーが回収される構成の場合には、各端部にそれぞれ設けることも可能である。
また、本実施の形態では、戻し搬送路72内で搬送部材81が往動時に直線運動するように構成されているが、これ以外の搬送運動、例えば扁平楕円運動等による搬送を行うように構成することもあり得る。また、搬送部材81の駆動源としてクリーナオーガー61の駆動系を利用しているが、別途駆動源を設けるようにしてもよい。
(a)は本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明図、(b)は本発明に係る現像剤戻し機構の概要を示す説明図である。 本発明が適用される画像形成装置の実施の形態の全体構成を示した説明図である。 画像形成ユニットの構成をリア側から見た矢視図である。 本実施の形態に係る現像剤戻し機構を図3中IV方向から見た矢視図(現像剤戻し機構の動作過程(1)を示す説明図)である。 本実施の形態に係る現像剤戻し機構の構成を戻し搬送路と搬送部材とに分離して示した説明図である。 本実施の形態で用いられる搬送部材の詳細を示す斜視図である。 現像剤戻し機構の動作過程(2)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(3)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(4)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(5)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(6)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(7)を示す説明図である。 現像剤戻し機構の動作過程(8)を示す説明図である。
符号の説明
1…像担持体,2…現像器,3…クリーナ,4…現像剤戻し機構,5…戻し搬送路,5a…横方向搬送路,5b…縦方向搬送路,5c…現像剤搬送面,6…強制搬送機構,7…搬送部材,7a…横方向搬送部材,7b…縦方向搬送部材,8a…突出部,8b…区画部,8c…駆動入力部,9…挙動規制部

Claims (22)

  1. 粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する画像形成装置において、
    像担持体上の静電潜像を現像剤にて可視像化する現像器と、
    像担持体上に残留した現像剤を除去して回収するクリーナと、
    クリーナで回収された現像剤を現像器に向けて戻す現像剤戻し機構とを備え、
    現像剤戻し機構は、クリーナと現像器とを連通し、少なくとも横方向に延びる横方向搬送路及びこの横方向搬送路に対し屈曲配置されて略鉛直方向に延びる縦方向搬送路が含まれる戻し搬送路と、
    この戻し搬送路の横方向搬送路に沿って往復移動可能な横方向搬送部材及びこの横方向搬送部材に連動して前記縦方向搬送路に沿って移動可能な縦方向搬送部材を有し、これらの搬送部材にて現像剤が搬送方向下流側に強制的に移動させられる強制搬送機構とを具備し、
    強制搬送機構は、各搬送部材が対応する搬送路の現像剤搬送面に対して接離する状態を持ち、少なくとも横方向搬送路の現像剤搬送面に対して横方向搬送部材が接触する条件では縦方向搬送路の現像剤搬送面に対して縦方向搬送部材を少なくとも一時非接触配置することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    戻し搬送路の横方向搬送路は少なくとも一部に斜め下方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    戻し搬送路の縦方向搬送路は横方向搬送路の下流側に設けられることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構の少なくとも横方向搬送部材は対応する搬送路の現像搬送面側に向かって突出する突出部を備えたものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制移動機構の搬送部材は横方向搬送路の現像剤搬送面に対向した部位に定量搬送可能に区画された区画部を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4又は5記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構の搬送部材は突出部又は区画部を有し、クリーナと戻し搬送路との連通口近傍に位置する突出部又は区画部については背抜き構造にしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材に縦方向搬送部材を一体的に形成したものを含むことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構の横方向搬送部材は、現像剤搬送方向下流側へ向かう往動時には横方向搬送路の現像剤搬送面に沿って接触移動すると共に、現像剤搬送方向上流側に向かう復動時には往動時の移動軌跡と異なる移動軌跡にて前記現像剤搬送面に対して非接触移動することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材の現像剤搬送方向上流側に駆動力が入力可能な駆動入力部を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、少なくとも横方向搬送部材往動時に横方向搬送路の現像剤搬送面に沿って横方向搬送部材を直線運動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、縦方向搬送路の現像剤搬送面の一部に沿って縦方向搬送部材を直線運動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材の往復動作の途中にて縦方向搬送部材に振り子動作が与えられる挙動規制部を有し、縦方向搬送路の現像剤搬送面に振り子動作状態の縦方向搬送部材を衝合させることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材が現像剤搬送方向下流側に向かう往動時に、縦方向搬送部材が縦方向搬送路の現像剤搬送面から離間する方向に移動させられる挙動規制部を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材の往復動作の途中にて縦方向搬送部材が縦方向搬送路の現像剤搬送面に対して接触し且つ下方に移動させられる挙動規制部を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材が現像剤搬送方向上流側に向かう復動時の少なくとも一時期にて各搬送部材が対応する搬送路の現像剤搬送面と非接触配置させられる挙動規制部を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1記載のうち縦方向搬送部材の下端部が縦方向搬送路の下端部より下方に突出するまで下降する態様の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、縦方向搬送部材の下端部が縦方向搬送路の下端部より下方に突出した条件下では縦方向搬送部材の下端部が縦方向搬送路の直下領域内に配置させられる挙動規制部を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構は、横方向搬送部材と横方向搬送路の内壁面との間に設けられて横方向搬送部材及び縦方向搬送部材の挙動が規制される挙動規制部を有することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項17記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構の挙動規制部は、横方向搬送部材及び横方向搬送路の内壁面の一方に案内壁部を設けると共に他方には案内壁部に係合する案内係合部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項17記載の画像形成装置において、
    強制搬送機構の挙動規制部は、クリーナと戻し搬送路との連通口の上方に配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1記載の画像形成装置において、
    クリーナは現像器の上方に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項1記載の画像形成装置において、
    像担持体、現像器、クリーナ及び現像剤戻し機構が一体化されたプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項1ないし21いずれかに記載の画像形成装置で用いられる現像剤戻し機構。
JP2005292579A 2005-10-05 2005-10-05 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構 Expired - Fee Related JP4857696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005292579A JP4857696B2 (ja) 2005-10-05 2005-10-05 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005292579A JP4857696B2 (ja) 2005-10-05 2005-10-05 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007101949A true JP2007101949A (ja) 2007-04-19
JP4857696B2 JP4857696B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38028949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005292579A Expired - Fee Related JP4857696B2 (ja) 2005-10-05 2005-10-05 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857696B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109793A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 粉体搬送装置、画像形成装置
JP2016095407A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2016095404A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2017015747A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 ブラザー工業株式会社 現像剤収容ユニットおよび画像形成装置
US9952533B2 (en) * 2016-03-25 2018-04-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Powder transporting device including regulated powder transport member and powder processing apparatus using the same

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07325521A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Sanyo Electric Co Ltd クリーニング装置
JPH10301460A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JP2000155513A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Ricoh Co Ltd 電子写真式画像形成装置
JP2000330440A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001201942A (ja) * 2000-01-14 2001-07-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2002311712A (ja) * 2001-04-16 2002-10-25 Ricoh Co Ltd トナー搬送装置及びそのトナー搬送装置を有する画像形成装置
JP2005257857A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2005266108A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd トナー補給装置及び画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07325521A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Sanyo Electric Co Ltd クリーニング装置
JPH10301460A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JP2000155513A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Ricoh Co Ltd 電子写真式画像形成装置
JP2000330440A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001201942A (ja) * 2000-01-14 2001-07-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2002311712A (ja) * 2001-04-16 2002-10-25 Ricoh Co Ltd トナー搬送装置及びそのトナー搬送装置を有する画像形成装置
JP2005257857A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2005266108A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd トナー補給装置及び画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109793A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 粉体搬送装置、画像形成装置
JP2016095407A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2016095404A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2017015747A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 ブラザー工業株式会社 現像剤収容ユニットおよび画像形成装置
US9952533B2 (en) * 2016-03-25 2018-04-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Powder transporting device including regulated powder transport member and powder processing apparatus using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4857696B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4682970B2 (ja) 現像装置
JP3884974B2 (ja) トナー補給容器
JP4892330B2 (ja) 現像装置
JP3534104B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられるプロセスカートリッジ、現像装置
CN100514219C (zh) 显影装置和图像形成装置
JP4715263B2 (ja) クリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2008175956A (ja) 粉体搬送装置、トナー搬送装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008064803A (ja) 現像器および画像形成装置
JP2006276490A (ja) 現像装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2008129152A (ja) 現像装置
JP2005352042A (ja) 現像装置及び該現像装置を用いる画像形成装置
CN107229209B (zh) 废调色剂回收装置和具有该废调色剂回收装置的图像形成装置
JP3705364B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられるプロセスカートリッジ、現像装置
JP4857696B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられる現像剤戻し機構
JP4655741B2 (ja) 画像形成装置
JP3931961B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられるプロセスカートリッジ、現像装置
US8989634B2 (en) Developer case that suppresses clogging due to developer, developer replenishment unit having the same, and image forming apparatus having the same
JP6728805B2 (ja) 清掃器および画像形成装置
JP2008134381A (ja) 回収装置及び画像形成装置
JP4720094B2 (ja) 画像形成装置
JP4742640B2 (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4952853B2 (ja) クリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP6525241B2 (ja) トナー補給装置及びこれを備える画像形成装置
JP2017173719A (ja) 粉体搬送装置及びこれを用いた粉体処理装置
JP4730035B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4857696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370