JP2007101620A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP2007101620A
JP2007101620A JP2005287928A JP2005287928A JP2007101620A JP 2007101620 A JP2007101620 A JP 2007101620A JP 2005287928 A JP2005287928 A JP 2005287928A JP 2005287928 A JP2005287928 A JP 2005287928A JP 2007101620 A JP2007101620 A JP 2007101620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis direction
magnetic
optical axis
magnetic field
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005287928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4751688B2 (ja
Inventor
Hidekazu Nagaoka
英一 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005287928A priority Critical patent/JP4751688B2/ja
Publication of JP2007101620A publication Critical patent/JP2007101620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4751688B2 publication Critical patent/JP4751688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】リニアモータを搭載したレンズ鏡筒の小型化を図る。
【解決手段】レンズ鏡筒50は、該レンズ群を固定する固定枠5と、該固定枠5に対して光軸方向へ移動可能に設けられた可動枠8と、固定枠5に設けられ光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネット1及び光軸方向と垂直な方向にマグネット1と対向するように配置されたメインヨーク2およびサイドヨーク3と、可動枠8に設けられマグネット1およびメインヨーク2の間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイル4と、可動枠8に設けられた磁気スケール6と、固定枠5に設けられ光軸方向と垂直な方向に磁気スケール6と対向するように配置された磁気センサ7とを備えている。サイドヨーク3は、マグネット1の着磁方向のN極側へ突出する第1磁界調整部11aを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に用いられるレンズ鏡筒に関するものである。
CCDなどの撮像素子を用いて、動画や静止画を記録するビデオカメラやデジタルスチルカメラのレンズ鏡筒では、複数のレンズ群を光軸方向に駆動してズームやフォーカス動作を行っている。このようなレンズ鏡筒の一例として、図16および図17に示すようなビデオカメラなどに用いられるレンズ鏡筒のレンズ構成が知られている。
図16および図17に示すように、レンズ鏡筒は、第1レンズ群17、第2レンズ群18、第3レンズ群19、および第4レンズ群13を光軸15上に一直線に並べた構成となっている。図16および図17においては、光軸方向をX軸方向、光軸方向と垂直な方向をY軸方向としている。具体的には、第1レンズ群17および第3レンズ群19は光軸15の方向に固定されており、第2レンズ群18が光軸方向に移動して、ズーム動作が行われる。すなわち、第2レンズ群18が第1レンズ群17に接近した図16は、撮影画角が最も広角な場合であり、第2レンズ群18が第3レンズ群19に接近した図17は、撮影画角が最も望遠である場合を示している。
またこのレンズ鏡筒は、第4レンズ群13が光軸方向に移動して、フォーカス動作が行われる。すなわち、被写体までの撮像距離の増減と、第2レンズ群18の位置(すなわちズーム倍率)に応じて、第3レンズ群19と撮像素子16間の最適な位置に第4レンズ群13が移動することにより、撮像素子16上に正しく光学像を結像させる。
以上に述べたように、ズーム動作およびフォーカス動作をさせるためにレンズ群を光軸方向へ移動させる必要がある。このようにレンズ群を光軸方向に駆動する手段の一つとして、従来からステッピングモータが多用されている。ステッピングモータは所定のパルス数に対応した角度だけ回転体を回転させ、所定位置に停止可能な構成となっている。しかしステッピングモータでは、駆動制御方式がオープンループであるため停止位置精度が悪く、ヒステリシス特性があると共に、回転数が比較的低い等の問題がある。このため、駆動するレンズ群の移動速度、すなわちズーム速度やフォーカス速度が遅くなり、ユーザーの操作感を著しく損なう。加えて、フォーカス動作を行う第4レンズ群13の移動速度が十分に早くないと、撮影画像がぼけるという問題もある。第2レンズ群18が移動するのに応じて、第4レンズ群13を所定の位置に移動する必要があるため、この問題はズーム速度を早くすればするほど顕著となる。ユーザーのズーム操作感を改善するために第2レンズ群18の移動速度を早くすると、第4レンズ群13が適切な位置に移動するまでのタイムラグが大きくなり、ズーム動作中に画像がぼけるという問題が発生する。
そこでレンズ群の移動応答性を高めるために、レンズの駆動装置としてボイスコイル型のリニアモータが用いられている(例えば、特許文献1〜3参照。)。図18〜図20を用いて、リニアモータを用いたレンズ鏡筒について説明する。図18はレンズ鏡筒の斜視図、図19はレンズ鏡筒を撮像素子側から見た平面概略図、図20はレンズ鏡筒を横から見た側面概略図である。いずれの図においても、リニアモータを構成する部分のみを描いている。また図20においては、可動枠8が最も撮像素子16に近づいた状態を描いている。図18〜20においては、光軸方向をX軸方向、マグネットの着磁方向をY軸方向、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸方向としている。
第3レンズ群19は、3群枠29に接着または熱カシメにより固定されており、3群枠29を固定枠5に取り付けることにより、第3レンズ群19が光軸15上に正しく位置決めされる。3群枠29は光軸方向には移動しない。
マグネット1は、コの字形をしたメインヨーク2に取り付けられている。メインヨーク2は、圧入用突起12により固定枠5に固定されている。メインヨーク2の一部は第4レンズ群13を搭載した可動枠8に接着固定したコイル4を貫通している。またメインヨーク2の開放端はサイドヨーク3により閉じられており、メインヨーク2およびサイドヨーク3により磁気回路が構成されている。そして、コイル4に流す電流を増減することにより、コイル4に光軸方向への適切な駆動力を発生させ、第4レンズ群13を光軸方向に移動させる構成となっている。図示しない制御回路は磁気センサ7の出力を読み取り、コイル4に流す電流を増減することにより、第4レンズ群13の光軸方向の位置を高精度に制御することが可能となる。
磁気センサ7は磁気スケール6の発するX軸方向の磁界の変化を検出するため、磁気センサ7へ流入する外乱磁場の影響を抑える必要がある。このため従来のレンズ鏡筒では、磁気センサ7がメインヨーク2から発生する磁束の影響を受けないように、光軸方向の磁束分布の中心付近に配置されている。例えば、図20に示すようにマグネット1の中心と磁気センサ7の中心とをマグネット1の着磁方向へほぼ一直線上に配置する場合がある。なお、磁気センサ7の中心は、図20の位置に限らず、磁束分布の中心付近に配置されていればよい(例えば、特許文献4を参照。)。
一方、デジタルスチルカメラが爆発的に普及しているため、撮像素子16の画素数が急激に増加し、より高い光学性能、すなわちより解像度の高いレンズ鏡筒が求められてきている。このような要求に対して、図16、図17に示した光学系を改良設計して対応しようとすると、レンズ鏡筒が大型化すると共に、高価な硝材が必要になってコストアップにつながる。なぜなら、図16、図17に示したレンズ構成では、第1レンズ群17と第3レンズ群19とが固定位置にあり、ズーム動作が第2レンズ群18の移動のみによって行われるためである。
そこで、第1レンズ群17、第2レンズ群18および第3レンズ群19が協調動作することによって、ズーム動作を行うレンズ鏡筒が提案されている。図21、図22にこのようなレンズ鏡筒のレンズ構成例を示す。
図21は、第1レンズ群が撮像素子16に最も近づき(X軸方向負側へ移動し)、第3レンズ群19が第2レンズ群18から最も離れたレンズの配置、すなわち撮影画角が最も広角な場合を示している。また図22は、第1レンズ群が撮像素子16から最も離れた位置に移動し(X軸方向正側へ移動し)、第3レンズ群19が第2レンズ群18に最も接近したレンズの配置、すなわち撮影画角が最も望遠である場合を示している。図21、22から明らかなように、このレンズ鏡筒では第1、第2および第3レンズ群が協調動作することによりズーム動作が行われる。したがって、レンズ鏡筒を大型化することなく、より高い光学性能のレンズ鏡筒を提供できる。
特開平11−150972号公報 特開平11−215795号公報 特開2000−241694号公報 特開2000−266984号公報
図21、図22に示すレンズ鏡筒のフォーカス動作については、図16、図17のレンズ鏡筒と同様に、第4レンズ群13が光軸方向に移動することにより行われる。図16、図17のレンズ鏡筒では、第3レンズ群19が固定であったため、第4レンズ群13の光軸方向移動量20は比較的小さい。これに対して図21、図22のレンズ鏡筒では、第3レンズ群19がズーム動作によって移動するため、第4レンズ群13の光軸方向移動量20は図16、図17に示すレンズ鏡筒に比べて2〜4倍大きくなる。すなわち、図21、図22のレンズ鏡筒では、従来構成の図16、図17のレンズ鏡筒に比べて第4レンズ群13を高速で動作させる必要がある。したがって、図21、図22のレンズ鏡筒においても、高速動作が可能なリニアモータが用いられている。
しかし、図18〜図20に示した従来の構成のリニアモータをそのまま利用できるように設計を行うと、図23に示すようにマグネット1およびメインヨーク2の光軸方向の長さを延長する必要がある。そうすると、図23から明らかなように、可動枠8が撮像素子16に最も近づいた時、磁気スケール6が光軸方向(図23のX軸方向)の撮像素子16側に大きく突き出るため、固定枠5の一部に突出部21を設けなければならない。この結果、図21、図22のレンズ構成を採用してレンズ鏡筒の大型化を回避するつもりが、逆に突出部21が突き出た分だけレンズ鏡筒の軸方向寸法が大きくなってしまう。
本発明の課題は、リニアモータを搭載したレンズ鏡筒の小型化を図ることにある。
請求項1に記載のレンズ鏡筒は、撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、固定部材と、レンズが固定され固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向にマグネットと対向するように配置されたヨークと、移動部材に設けられマグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、移動部材に設けられた磁気スケールと、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向に磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備えている。ヨークは、ヨーク本体と、ヨーク本体からマグネットの着磁方向のN極側へ突出する第1磁界調整部とを有している。
このレンズ鏡筒では、ヨークがマグネットの着磁方向のN極側へ突出する第1磁界調整部を有しているため、マグネットおよびヨークから磁気センサ側へ流出する磁束の一部が第1磁界調整部に引き寄せられる。すなわち、磁気センサ側の磁束の中心を光軸方向第1磁界調整部側へ移動させることができる。この結果、磁気センサを従来よりも光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができ、磁気スケールも同様に光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができる。これにより、磁気スケールが移動部材から光軸方向第1磁界調整部と反対側へ突出するのを防止することができ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
請求項2に記載のレンズ鏡筒は、請求項1において、第1磁界調整部がヨーク本体から光軸方向と垂直な方向であってマグネットの着磁方向と垂直な方向へさらに突出している。
このレンズ鏡筒では、第1磁界調整部がマグネットの着磁方向と垂直な方向へも突出しているため、第1磁界調整部の光軸方向と垂直な面の面積が大きくなる。この面積が大きくなるにしたがって、磁束の中心を光軸方向へ移動させる効果も大きくなる。したがって、このレンズ鏡筒では、マグネットおよびヨークから磁気センサ側へ流出する磁束の一部が第1磁界調整部により引き寄せられ、磁気センサをより光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができる。
請求項3に記載のレンズ鏡筒は、請求項1または2において、第1磁界調整部が少なくとも1つの板状の部材である。第1磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と同一である。
このレンズ鏡筒では、第1磁界調整部の板厚方向が光軸方向と同一であるため、光軸方向と垂直な面の面積を大きくとることができる。これにより、磁束の中心をより確実に光軸方向第1磁界調整部側へ移動させることができる。
請求項4に記載のレンズ鏡筒は、撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、固定部材と、レンズが固定され固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向にマグネットと対向するように配置されたヨークと、移動部材に設けられマグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、移動部材に設けられた磁気スケールと、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向に磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備えている。ヨークは、ヨーク本体と、ヨーク本体から光軸方向と垂直な方向であってマグネットの着磁方向と垂直な方向の少なくとも一方へ突出する第1磁界調整部とを有している。第1磁界調整部は、少なくとも1つの板状の部材である。第1磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と同一である。
このレンズ鏡筒では、ヨークが第1磁界調整部を有しているため、マグネットおよびヨークから磁気センサ側へ流出する磁束の一部が第1磁界調整部に引き寄せられる。すなわち、磁気センサ側の磁束の中心を光軸方向第1磁界調整部側へ移動させることができる。そして、第1磁界調整部の板厚方向が光軸方向と同一であるため、光軸方向と垂直な面の面積を大きくとることができる。この結果、磁気センサを従来よりも光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができ、磁気スケールも同様に光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができる。これにより、磁気スケールが移動部材から光軸方向第1磁界調整部と反対側へ突出するのを防止することができ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
請求項5に記載のレンズ鏡筒は、請求項1から4のいずれかにおいて、磁気センサがマグネットに対して第1磁界調整部の突出する方向に配置されている。
このレンズ鏡筒では、磁束の中心が光軸方向へ大きく移動する範囲に磁気センサを配置することができる。すなわち、第1磁界調整部の効果を最大限に生かすことができる。これにより、磁気センサをより光軸方向第1磁界調整部側へ配置することができる。
請求項6に記載のレンズ鏡筒は、請求項1から5のいずれかにおいて、第1磁界調整部がヨーク本体の光軸方向の端部に配置されている。
このレンズ鏡筒では、第1磁界調整部がヨーク本体の光軸方向の端部に配置されているため、磁束の中心を確実に光軸方向へ移動させることができる。
請求項7に記載のレンズ鏡筒は、請求項1から6のいずれかにおいて、ヨーク本体からマグネットの着磁方向のS極側へ突出する第2磁気調整部をさらに有している。
このレンズ鏡筒では、ヨークが第2磁気調整部をさらに有しているため、磁束の中心を光軸方向へ移動させることができる。この場合、磁束の中心の移動量は、第1および第2磁界調整部による移動量の総和にほぼ等しくなる。
請求項8に記載のレンズ鏡筒は、撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、固定部材と、レンズが固定され固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向にマグネットと対向するように配置されたヨークと、移動部材に設けられマグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、移動部材に設けられた磁気スケールと、固定部材に設けられ光軸方向と垂直な方向に磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備えている。ヨークは、ヨーク本体と、ヨーク本体からマグネットの着磁方向のS極側へ突出する第2磁界調整部とを有している。
このレンズ鏡筒では、第2磁界調整部により磁束の中心を光軸方向第2磁界調整部と反対側へ移動させることができる。この結果、従来よりも磁気センサおよび磁気スケールを光軸方向第2磁界調整部側と反対側へ配置することができる。これにより、磁気スケールが移動部材から光軸方向へ突出するのを防止することができ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
請求項9に記載のレンズ鏡筒は、請求項8において、第2磁界調整部がヨーク本体の光軸方向の端部に配置されている。
このレンズ鏡筒では、第2磁界調整部がヨーク本体の光軸方向の端部に配置されているため、磁束の中心を確実に光軸方向へ移動させることができる。
請求項10に記載のレンズ鏡筒は、請求項7から9のいずれかにおいて、第2磁界調整部が少なくとも1つの板状の部材である。第2磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と垂直である。
このレンズ鏡筒では、第2磁界調整部の板厚方向が光軸方向と垂直であるため、光軸方向と垂直な面の面積を大きくとることができる。これにより、磁束の中心をより確実に光軸方向第1磁界調整部側へ移動させることができる。また、ヨーク本体からマグネットの着磁方向へ突出する部分の寸法が小さいため、周辺部材との干渉を防止することができる。
本発明に係るレンズ鏡筒では、磁性体が第1および第2磁気調整部を有しているため、着磁方向磁気センサ側の磁界の中心を軸方向へ移動させることができ、磁気センサおよび磁気スケールの配置を軸方向へ移動させることができる。これにより、磁気スケールが移動部材から軸方向へ突出するのを防止することができ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1実施形態
図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態としてのレンズ鏡筒50について説明する。図1に本発明の第1実施形態としてのレンズ鏡筒50の側面概略図、図2に本発明の第2実施形態としてのレンズ鏡筒50の平面概略図、図3にリニアモータ60を構成する主要部品の概略斜視図、図4にメインヨーク2の幅方向(Z軸方向)中央におけるXY平面内での磁場解析結果の可視化図を示す。図1〜4においては、光軸方向をX軸方向、マグネット1の着磁方向をY軸方向、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸方向としている。またX軸、Y軸およびZ軸は、図中矢印の方向を正側、逆の方向を負側としている。マグネット1の着磁方向のN極側はY軸方向正側となり、S極側はY軸方向負側となる。なお図1〜図4において、図12〜図23に示すレンズ鏡筒50と同じ構成については同じ符号を用いている。
図1〜図3に示すように、レンズ鏡筒50は、固定枠5(固定部材)と、可動枠8(移動部材)と、マグネット1と、メインヨーク2(磁性体)と、サイドヨーク3(磁性体)と、コイル4と、磁気スケール6と、磁気センサ7とを備えている。
固定枠5は、光軸方向の一方が開放された箱形の部材であり、各部材を内部に収容している。可動枠8は、第4レンズ群13が固定された部材であり、固定枠5に対して光軸方向へ移動可能に設けられている。具体的には、可動枠8は、軸受部10a、10bを有しており、固定枠5に設けられ軸受部10a、10bを貫通する2本のガイドポール9a、9bにより光軸方向に移動可能に支持されている。
マグネット1、メインヨーク2およびサイドヨーク3は、磁気回路を構成するためのものであり、固定枠5に取り付けられている。具体的には、メインヨーク2はコの字形状を有した磁性材料であり、Z軸方向に突出した1対の圧入用突起12により固定枠5の内部に固定されている。メインヨーク2の内部には、マグネット1が吸着または接着剤等により固定されている。マグネット1は、Y軸方向に着磁されており、メインヨーク2の一部とY軸方向に対向して配置されている。サイドヨーク3は、メインヨーク2の開放端に固定されている。コイル4は可動枠8に対して接着剤により固定されており、メインヨーク2の一部がコイル4をX軸方向に貫通している。コイル4は、マグネット1およびメインヨーク2の間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されている。また、コイル4とマグネット1およびメインヨーク2とは、X軸方向に移動可能となっている。
さらに図1に示すように、サイドヨーク3はY軸方向磁気センサ7側(Y軸方向正側)へ突出する第1磁界調整部11aを有している。第1磁界調整部11aは、メインヨーク2のY軸方向正側の端面(上面)からさらにY軸方向正側へ延びる板状の部材である。第1磁界調整部11aの板厚方向は、X軸方向と同一である。すなわち、第1磁界調整部11aのX軸方向と垂直な面が広い。本実施形態においては、第1磁界調整部11aは従来のサイドヨークをY軸方向正側へ延長して形成されている。第1磁界調整部11aは、メインヨーク2およびサイドヨーク3のZ軸方向の幅と同一の幅を有しているが、たとえばメインヨーク2およびサイドヨーク3の幅よりも大きい幅を有していてもよい。
磁気スケール6および磁気センサ7は、可動枠8のX軸方向の変位を検出するためのものである。具体的には、磁気スケール6はX軸方向に延びるように可動枠8に対して接着剤等により固定されている。磁気センサ7は、磁気スケール6と着磁方向に対向するように固定枠5に固定されている。磁気スケール6の磁気センサ7と対向する側の面には、図1のX軸方向に沿って所定のピッチでS極とN極とが交互に着磁されており、磁気センサ7はこのX軸方向の磁界の変化を検出する。
一般に、磁気スケール6の着磁ピッチは200〜300μm程度と極めて狭く、磁気センサ7が検出すべき磁界の変化も極めて小さい。このため、微小な磁界の変化を精度よく検出するために、磁気センサ7としては磁界の変化により抵抗値が変化する特性を持つNiFeやNiCo等の強磁性薄膜を材料としたMR素子(磁性薄膜磁気抵抗素子)が用いられる。MR素子は、わずかな磁界の変化を検出できるとともに、磁気スケール6の出力が正弦波場に得られるため、磁気スケール6の移動範囲が長くなっても、同一精度で位置検出を行うことができる。
磁気センサ7により磁気スケール6のX軸方向の磁界の変化を検出できれば、磁気スケール6と一体になって移動する可動枠8および第4レンズ群13のX軸方向の位置を検出することができる。そして、磁気センサ7の出力に基づいて図示しない制御手段によりコイル4に流す電流を増減することで、第4レンズ群13のX軸方向の位置を高精度に制御することが可能となる。
しかし、このような高精度の制御を可能とするためには、磁気センサ7へ飛び込む外乱磁場の影響を抑える必要がある。外乱磁場の影響を抑えるためには、磁気センサ7を磁気中心位置(ヨークから飛び出す磁束のX軸方向分布の中心位置)に配置する必要がある。ここでは、本発明のレンズ鏡筒50における磁気中心位置について説明する。
図4にメインヨーク2の幅方向(Z軸方向)中央におけるXY平面内での磁場解析結果の可視化図を示す。図4において、多数表示している矢印は磁束の方向を示している。また、磁束のX軸方向成分Bxの分布状態を曲線14、14a、14bとして示している。曲線14は、X軸方向成分Bxがゼロとなる位置、すなわち、磁気中心位置を示している。曲線14aは磁気センサ7が許容できる外部磁界Bxの正の許容限度に相当する位置を示し、曲線14bは負の許容限度に相当する位置を示している。
矢印の向きと曲線14、14a、14bの状態を従来例の図25と比較すると、メインヨーク2の上面から飛び出た磁束が、第1磁界調整部11aの方向に引き寄せられていることがわかる。これは、サイドヨーク3がメインヨーク2の上面よりもY軸方向正側に突き出す第1磁界調整部11aを有しているためであり、また第1磁界調整部11aのX軸方向に垂直な面が広いためである。すなわち、第1磁界調整部11aによって、メインヨーク2から磁気センサ7に向かう磁束の分布状態を図4のX軸方向、すなわちX軸方向に非対称にすることができる。この場合、磁気センサ7の配置をX軸方向の第1磁界調整部11a側(正側)へ移動させることができる。この結果、磁気センサ7を可動枠8に対してX軸方向の第1磁界調整部11a側へ配置することができる。
さらに、図4の曲線14aと曲線14bのX軸方向の間隔は、従来例(図25)のそれと比べて大幅に広がっていることがわかる。これは、マグネット1から磁気センサ7に向かう方向に第1磁界調整部11aを突き出しているので、磁気センサ7の比較的近傍で、メインヨーク2の上面から飛び出た磁束が第1磁界調整部11aに引き寄せられた結果、磁気中心位置近傍における光軸方向の磁束の変化量が小さくなったためである。磁気センサ7は、許容限度を示す曲線14aと曲線14bとのX軸方向間であれば、任意の位置に設けることができる。したがって、図4に示すように磁気センサ7を磁気中心位置を示す曲線14よりさらにX軸方向正側にずらして配置できる。この結果、図1に示すようにマグネット1に対する磁気スケール6の位置もX軸方向へ移動させることができるため、磁気スケール6がX軸方向負側に突き出ることはなく、固定枠5の一部に図19に示すような突出部21を設ける必要もない。以上より、第1磁界調整部11aを設けることにより、レンズ鏡筒50の光軸方向の寸法を短縮することができ、レンズ鏡筒50の小型化を図ることができる。
さらに、第1磁界調整部11aはサイドヨーク3をマグネット1から磁気センサ7に向かう方向に延長すればよいため、部品点数が増えることもなく、組立工数が増えることもない。加えて、サイドヨーク3を製造する際に用いる材料としては、比較的安価な鉄板(SECC材、SPCC材)などが用いられるので、部品コストもほとんど変わらずに、上記のような効果を得ることができる。
なお、磁気中心位置(曲線14)のずれ量や磁束の変化量(曲線14aと曲線14bの間隔)は、第1磁界調整部11aのY軸方向への突き出し量を変えることによって調整することができるため、レンズ鏡筒の構成に応じた設計が可能である。また、サイドヨーク3にY軸方向負側に突き出た第1磁界調整部11aを設けた場合には、磁気中心はX軸方向負側にずれることになる。また、第1実施形態においては第1磁界調整部11aをサイドヨーク3の一部に設けたが、メインヨーク2に一体的に設けてもよいし、別部品を追加してもよい。この場合には、第1磁界調整部11aのX軸方向の位置に応じて磁気中心位置や磁束の変化量が変わるので、第1磁界調整部11aの寸法等を調整することによりレンズ鏡筒の構成に応じた設計が可能である。
また図5(A)および(B)に示すように、第1磁界調整部11aの幅は、ヨーク幅に合致させる必要はなく、この幅を増減することによっても、磁気中心位置のずれ量や磁束の変化量を調整できる。第1磁界調整部11aのY軸方向正側への突き出し量が同じであれば、第1磁界調整部11aの幅が広くなるほど、磁気中心をさらにX軸方向正側にずらすことができる。また、Y軸方向に見て磁気センサ7に近い位置における第1磁界調整部11aの面積を増減させると、磁気中心位置のずれ量や磁束の変化量により大きくなる。図5(A)および(B)のように第1磁界調整部11aのZ軸方向の幅をメインヨーク2の幅より広くする場合でも、できるだけY軸方向正側の面積を増加させるほうがよい。したがって、第1磁界調整部11aの幅がY軸方向正側に向かって徐々に広がる形状を採用しても、好ましい結果が得られる。
このような第1磁界調整部11aの形状および面積と、磁気中心位置や磁束変化量との関係は、有限要素法などの磁場解析やガウスメータと呼ばれる市販の磁力測定器を用いて簡単に評価できる。図6にガウスメータによるメインヨーク2の幅方向(Z軸方向)中央におけるX軸方向磁束成分Bxの測定結果を示す。▲マーク31は図19、図24に示した従来例についての実測結果であり、●マーク32は図1〜図3に示した第1実施形態のレンズ鏡筒50における実測結果である。また、点線33は図25の磁場解析結果、実線34は図4の磁場解析結果を表示したものである。
図6に示すように、実測結果と磁場解析結果とは非常によく一致していることがわかる。図6における実線34のX切片が第1実施形態としての磁気中心位置であり、図6の左側、すなわちX軸方向正側にずれていることがわかる。また、実線34の傾きは点線33の傾きよりも小さくなっており、X軸方向磁束成分Bxの変化量が小さくなっていることもわかる。このように、市販の磁力測定器を用いるだけでX軸方向磁束成分Bxの分布状態は測定できるので、第1磁界調整部11aの形状を変えて、磁気中心位置や磁束変化量を最適な状態にすることができる。
また、本実施形態の変形例として、図7から図9に示すような場合も考えられる。図7に本発明の第1実施形態の変形例としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図、図8に本発明の第1実施形態の変形例としてのレンズ鏡筒を撮像素子側から見た平面概略図、図9に本発明の第1実施形態の変形例としてのリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図をそれぞれ示す。
この変形例では、図7から図9に示すように、マグネット1と、メインヨーク2(磁性体)と、サイドヨーク3(磁性体)と、コイル4とが光軸(X軸)回りに90度回転した状態で配置されている。この場合、サイドヨーク3にメインヨーク2の側面よりもY軸方向正側に突出した第1磁界調整部11aを設けることにより、マグネット1およびメインヨーク2から磁気センサ7に向かう磁束の分布状態をX軸方向に非対称にすることができる。この結果、図7に示すように、磁気センサ7の配置をX軸方向の第1磁界調整部11a側(正側)へ移動させることができる。これにより、磁気センサ7を可動枠8に対してX軸方向の第1磁界調整部11a側へ配置することができる。
以上に述べたように、第1磁界調整部11aの主たる働きは、マグネット1から飛び出す磁束を光軸方向に引き寄せることにある。そして、X軸に直角な面(すなわち光軸方向およびリニアモータ60の駆動方向に直角な面)の面積が広い方が、より磁束を引き寄せる効果が高くなる。すなわち、第1磁界調整部11aの形状は、光軸方向と垂直な方向(より具体的にはマグネット1の着磁方向のN極側、およびマグネット1の着磁方向と垂直な方向)へ突出すること、そして第1磁界調整部11aの板厚方向と光軸方向とが同一であることがポイントとなる。したがって、例えば図10(A)に示すようにマグネット1の着磁方向のN極側および着磁方向と垂直な方向へ突出している場合や、あるいは図10(B)に示すようにマグネット1の着磁方向のN極側へは突出していないがマグネット1の着磁方向と垂直な方向の一方へ突出している場合等であっても、同様の効果を得ることができる。また、第1磁界調整部11aがマグネットの着磁方向と垂直な方向の一方ではなく両方へ突出している場合は、一方の場合に比べて磁束を引き寄せる効果がより高くなる。さらに、図3、図5、図9および図10に示す第1磁界調整部11aを組み合わせることで、磁束の中心を引き寄せる効果をより高めることができる。
2.第2実施形態
図11、図12および図13を用いて、本発明の第2実施形態としてのレンズ鏡筒50について説明する。図11に第2実施形態としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図、図12にリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図、図13にメインヨーク2の幅方向(Z軸方向)中央におけるXY平面内での磁場解析結果の可視化図を示す。以下の第2実施形態の説明では、第1実施形態と同一構成については同じ符号を用いるとともにその説明を省略する。
図11、図12に示すように、第2実施形態におけるレンズ鏡筒50は、サイドヨーク3が従来例と同じ形状である。そしてメインヨーク2は、下面に第2磁界調整部11bを有している。第2磁界調整部11bは、メインヨーク2からマグネット1の着磁方向のS極側、すなわちY軸方向負側に突出したX軸方向に延びる板状の部材である。第2磁界調整部11bの板厚方向は、Y軸方向を向いており光軸方向と垂直である。第2磁界調整部11bにより、メインヨーク2の下面へ流入する磁束の分布状態は図13に示すようにX軸方向負側へ偏る。このように、メインヨーク2の下面において磁気中心位置がY軸方向負側へ移動するため、その反作用によりメインヨーク2の上面から磁気センサ7に向かう磁束の磁気中心位置もY軸方向正側へ移動する。すなわち、第1磁界調整部11aに代えて第2磁界調整部11bを設けても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2磁界調整部11bはX軸方向へ延びる板状の部材であり、第2磁界調整部11bの板厚方向が光軸方向と垂直であるため、メインヨーク2からY軸方向へ突出する部分の寸法が小さく、周辺部材との干渉を防止することができる。
なお、第2磁界調整部11bは、メインヨーク2と一体的に製造しても良いし、別部品として製作した後、メインヨーク2に取り付けても良い。別部品とする場合の第2磁界調整部11bは、メインヨーク2やサイドヨーク3と同一材料とすればよく、鉄板(SECC材、SPCC材)などの材料を使えば製造コストは比較的安価に抑えることができる。また、メインヨーク2やサイドヨーク3とは異なる材料としてもよく、透磁率の高いパーマロイ(鉄ニッケル合金)や、飽和磁束密度の高い電磁軟鉄やパーメンジュールなどを用いれば、第2磁界調整部11bの占める面積を小さくできる。
また、第2磁界調整部11bは、メインヨーク2にマグネット1を固定した後、マグネット1の磁力によりメインヨーク2に吸着させて固定する。その後、メインヨーク2を圧入用突起12を使って固定枠5に固定すれば、図11に示すように外部磁界調整部11を固定枠5が囲む構造になっているため、接着剤等により固定する必要がない。なお、接着剤などにより第2磁界調整部11bをメインヨーク2もしくは固定枠5に固定してもよい。
3.第3実施形態
図14、図15を用いて、本発明の第3実施形態としてのレンズ鏡筒50について説明する。図14に第3実施形態としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図、図15にメインヨーク2の幅方向(Z軸方向)中央におけるXY平面内での磁場解析結果の可視化図を示す。以下の第3実施形態の説明では、第1及び第2実施形態と同一構成については同じ符号を用いるとともにその説明を省略する。
第3実施形態のレンズ鏡筒50は、第1磁界調整部11aおよび第2磁界調整部11bの両方を有している。第1磁界調整部11aおよび第2磁界調整部11bを設けることにより、各々を単独で設けた場合に比べて、磁気中心位置をより大きく移動させることができる。これは、図15の磁束分布の状態から明らかである。
ここで、前述の特許文献3においてもヨークの一部を突出させることで磁気中心位置を移動させる点が記載されている。そこで本発明に係るレンズ鏡筒と特許文献3に記載のレンズ鏡筒とを比較する。
まず特許文献3の突起36aはヨーク36からZ軸方向へ突出しているのに対して、レンズ鏡筒50の第1磁界調整部11aおよび第2磁界調整部11bはY軸方向へ突出している。すなわち、両突起は突出している方向が全く異なっている。また、特許文献3の突起36aに比べて少なくとも第1磁界調整部11aは磁気中心位置を移動させる効果は大きいと考えられる。なぜなら、図4と図13とを比較してもわかるように、Y軸方向磁気センサ側に配置されている第1磁界調整部11aの方がその反対側に配置されている第2磁界調整部11bに比べて磁気中心位置を移動させる効果が大きいためである。これは、突出している方向と突起の配置が関係している。そしてさらに、本実施形態から明らかなように、第1磁界調整部11aおよび第2磁界調整部11bを両方設けることで、それぞれを単独で設けた場合に比べて磁気中心位置をより大きく移動させることができる。以上より、特許文献3に記載のレンズ鏡筒に比べて、本発明に係るレンズ鏡筒は突起が突出している方向およびその配置が全く異なるとともに、磁気中心位置をより大きく移動させるという有利な効果を有しているといえる。
これにより、図14に示すようにマグネット1に対する磁気スケール6の位置も光軸方向にさらに大きく移動させることができるため、磁気スケール6がX軸方向負側に突き出ることはない。そして逆に、固定枠5の一部に凹部23を設けることができるため、レンズ鏡筒50の軸方向寸法をさらに短縮することができ、レンズ鏡筒50をさらに小型化することができる。
本発明にかかるレンズ鏡筒は、ヨークに第1磁界調整部や第2磁界調整部を設けるだけで、磁気中心位置をマグネットの中心からずらすことができ、磁気スケールが光軸方向に突出する量を減らすことができる。これにより、レンズ鏡筒の光軸方向の寸法を短縮することができる。すなわち、本発明に係るレンズ鏡筒はビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の光学機器全般において有用である。
本発明の第1実施形態としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 本発明の第1実施形態としてのレンズ鏡筒を撮像素子側から見た平面概略図。 本発明の第1実施形態としてのリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 本発明の第1実施形態としてのレンズ鏡筒における磁場解析結果の可視化図。 本発明の第1実施形態としての他の適用例を示すリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 本発明の第1実施形態としての光軸方向磁束成分の実測結果と磁場解析結果の比較図。 本発明の第1実施形態の変形例としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 本発明の第1実施形態の変形例としてのレンズ鏡筒を撮像素子側から見た平面概略図。 本発明の第1実施形態の変形例としてのリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 本発明の第1実施形態の変形例としてのリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 本発明の第2実施形態としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 本発明の第2実施形態としてのリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 本発明の第2実施形態としてのレンズ鏡筒における磁場解析結果の可視化図。 本発明の第3実施形態としてのレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 本発明の第3実施形態としてのレンズ鏡筒における磁場解析結果の可視化図。 従来のレンズ鏡筒のレンズ構成を示す側面概略図。 従来のレンズ鏡筒のレンズ構成を示す側面概略図。 従来のレンズ鏡筒のリニアモータ周辺部の分解斜視図。 従来のレンズ鏡筒を撮像素子側から見た平面概略図。 従来のレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 従来のレンズ鏡筒のレンズ構成を示す側面概略図。 従来のレンズ鏡筒のレンズ構成を示す側面概略図。 従来のレンズ鏡筒を横から見た側面概略図。 従来のリニアモータを構成する主要部品の概略斜視図。 従来のレンズ鏡筒における磁場解析結果の可視化図。
符号の説明
1 マグネット
2 メインヨーク
3 サイドヨーク
4 コイル
5 固定枠
6 磁気スケール
7 磁気センサ
8 可動枠
11a 第1磁界調整部
11b 第2磁界調整部
13 第4レンズ群
50 レンズ鏡筒

Claims (10)

  1. 撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、
    固定部材と、
    前記レンズが固定され、前記固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記マグネットと対向するように配置されたヨークと、
    前記移動部材に設けられ、前記マグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、
    前記移動部材に設けられた磁気スケールと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備え、
    前記ヨークは、ヨーク本体と、前記ヨーク本体から前記マグネットの着磁方向のN極側へ突出する第1磁界調整部とを有している、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1磁界調整部は、前記ヨーク本体から光軸方向と垂直な方向であって前記マグネットの着磁方向と垂直な方向の少なくとも一方へさらに突出している、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1磁界調整部は、少なくとも1つの板状の部材であり、
    前記第1磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と同一である、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、
    固定部材と、
    前記レンズが固定され、前記固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記マグネットと対向するように配置されたヨークと、
    前記移動部材に設けられ、前記マグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、
    前記移動部材に設けられた磁気スケールと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備え、
    前記ヨークは、ヨーク本体と、前記ヨーク本体から光軸方向と垂直な方向であって前記マグネットの着磁方向と垂直な方向の少なくとも一方へ突出する第1磁界調整部とを有し、
    前記第1磁界調整部は、少なくとも1つの板状の部材であり、
    前記第1磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と同一である、
    レンズ鏡筒。
  5. 前記磁気センサは、前記マグネットに対して前記第1磁界調整部の突出する方向に配置されている、
    請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第1磁界調整部は、前記ヨーク本体の光軸方向の端部に配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記ヨークは、前記ヨーク本体から前記マグネットの着磁方向のS極側へ突出する第2磁気調整部をさらに有している、
    請求項1から6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 撮像光学系の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのレンズと、
    固定部材と、
    前記レンズが固定され、前記固定部材に対して光軸方向へ移動可能に設けられた移動部材と、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に着磁されたマグネットと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記マグネットと対向するように配置されたヨークと、
    前記移動部材に設けられ、前記マグネットおよびヨークの間に発生する磁束と垂直な方向に電流が流れるように配置されたコイルと、
    前記移動部材に設けられた磁気スケールと、
    前記固定部材に設けられ、光軸方向と垂直な方向に前記磁気スケールと対向するように配置された磁気センサとを備え、
    前記ヨークは、ヨーク本体と、前記ヨーク本体から前記マグネットの着磁方向のS極側へ突出する第2磁界調整部とを有している、
    レンズ鏡筒。
  9. 前記第2磁界調整部は、前記ヨーク本体の光軸方向の端部に配置されている、
    請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第2磁界調整部は、少なくとも1つの板状の部材であり、
    前記第2磁界調整部の板厚方向は、光軸方向と垂直である、
    請求項7から9のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
JP2005287928A 2005-09-30 2005-09-30 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP4751688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287928A JP4751688B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287928A JP4751688B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007101620A true JP2007101620A (ja) 2007-04-19
JP4751688B2 JP4751688B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38028654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005287928A Expired - Fee Related JP4751688B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4751688B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075674A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2011113063A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Fujifilm Corp レンズ装置
JP2019086656A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 キヤノン株式会社 駆動装置、並びにそれを備える光学機器及びレンズ鏡筒

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10225083A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd リニアアクチュエータとこれを用いた光学機器
JP2000147350A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Sony Corp レンズ駆動装置
JP2000227614A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ鏡筒
JP2000241694A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ鏡筒

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10225083A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd リニアアクチュエータとこれを用いた光学機器
JP2000147350A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Sony Corp レンズ駆動装置
JP2000227614A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ鏡筒
JP2000241694A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ鏡筒

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075674A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2011113063A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Fujifilm Corp レンズ装置
JP2019086656A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 キヤノン株式会社 駆動装置、並びにそれを備える光学機器及びレンズ鏡筒
JP7009167B2 (ja) 2017-11-07 2022-01-25 キヤノン株式会社 駆動装置、並びにそれを備える光学機器及びレンズ鏡筒

Also Published As

Publication number Publication date
JP4751688B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456444B1 (en) Lens barrel
JP5308457B2 (ja) 補正レンズ駆動用ボイスコイルモータ、手振れ補正装置、交換レンズ及び光学機器
JP4899712B2 (ja) レンズ鏡筒
US8159746B2 (en) Optical apparatus with image stabilizing and movable lenses and actuators for shifting and/or moving the lenses
KR101438233B1 (ko) 위치 검출 장치 및 광학 기기
JP5731871B2 (ja) 位置検出装置及びそれを用いたアクチュエータ
JPH10225083A (ja) リニアアクチュエータとこれを用いた光学機器
JP2012027051A (ja) 駆動装置及び撮像装置
JP5614005B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2017058523A (ja) 位置検出装置
US20170059880A1 (en) Actuator and lens barrel using same
JP6235450B2 (ja) 手振れ補正ユニット
JP4751688B2 (ja) レンズ鏡筒
JP3893701B2 (ja) リニアアクチュエータとこれを用いたレンズ鏡筒
KR20040050849A (ko) 렌즈 구동장치 및 촬상장치
US20220210300A1 (en) Camera module and mobile device including the same
JP2000227614A (ja) レンズ鏡筒
JPH11289743A (ja) リニアアクチュエータとこれを用いたレンズ駆動装置及びレンズ鏡筒
JP2013109248A (ja) 防振アクチュエータ
CN107561820B (zh) 致动器以及具备该致动器的透镜单元、摄像机
JP3489470B2 (ja) レンズ鏡筒
JP3693059B2 (ja) レンズ鏡筒
JP6513928B2 (ja) 位置検出装置
JPH11149030A (ja) レンズ駆動装置、およびレンズ鏡筒
JP2016157031A (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4751688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees