JP2007100943A - 携帯機器及び携帯機器の水平回転機構 - Google Patents

携帯機器及び携帯機器の水平回転機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができる携帯機器及び携帯機器の水平回転機構を提供する。
【解決手段】 第1筐体に設けられた第1垂直軸と、第2筐体に設けられた第2垂直軸と、第1垂直軸に一端部が回転可能に設けられていると共に第2垂直軸に他端部が回転可能に設けられ、第1筐体と第2筐体とを回転可能に連結する回転部材と、閉成状態又は開成状態のとき、第1筐体及び第2筐体が第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に回転可能であり、閉成状態又は開成状態以外の状態のとき、第1筐体及び第2筐体が第1垂直軸及び第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸として回転することを防止する回転規制手段とを備えたことにより、前記課題を解決した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、第1筐体と第2筐体とを互いに開閉させる際に用いられて好適な携帯機器及び携帯機器の水平回転機構に関するものである。
携帯機器の一種である携帯電話機において、キーボード部やマイク部等を上面に設けた送話部としての第1筐体と、ディスプレイ部やスピーカー部等を上面に設けた受話部としての第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体とが重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体の上面に対して平行な平面方向に略180°回転させて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、水平回転機構付きのものが知られている。このような携帯電話機の水平回転機構としては、下記する特許文献1に記載されたものが公知である。
特開2002−111238号公報
この特許文献1に記載されたものは、第1筐体と第2筐体とは、それら前端部近傍に第1筐体の上面や第2筐体の下面に対して垂直に設けられた1つのヒンジユニットによって連結されて、それら面に対して平行な平面方向に第1筐体と第2筐体とを互いに180°回転することができるという構成のものであった。このように、第1筐体と第2筐体とが1つのヒンジユニットによって互いに180°回転可能に連結されているために、開成状態での第1筐体に対する第2筐体の位置は1つに限定されるので、例えば、第2筐体に設けられているディスプレイ部を縦長のみしか利用することができず、携帯電話機の機能を十分に発揮することができないことがあった。すなわち、近年の携帯電話機は、通話機能の他にインターネット等の通信回線を利用した機能やゲーム機能等の多種多様な機能を備えたものが市場に出回っている。このような携帯電話機では、ディスプレイ部を縦長にのみしか利用できないと、機能を十分に発揮することができないことがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができる携帯機器及び携帯機器の水平回転機構を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器は、第1筐体と第2筐体とからなり、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体で覆う閉成状態と、前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成するように構成したものであって、前記第1筐体と前記第2筐体との間に、両者を第1垂直軸又は第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させる水平回転機構を設け、もって、前記一方の筐体の上面を前記他方の筐体によって覆う閉成状態である第1位置と、この第1位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第1開成状態である第2位置と、前記第1位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第2開成状態である第3位置とを形成するように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、閉塞状態である第1位置の第1筐体及び第2筐体を第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて一方の筐体の上面を露出させる第1開成状態である第2位置と、第1位置の第1筐体及び第2筐体を第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて一方の筐体の上面を露出させる第2開成状態である第3位置とを形成するように構成したので、第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができ、汎用性に優れたものとなる。
本発明に係る携帯機器において、前記第2位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成することが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記第3位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成することが好ましい。
また、前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器の水平回転機構は、第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で互いに平面方向に回転させて、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体の下面で覆う閉成状態と前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成するようにした水平回転機構であって、前記一方の筐体の上面及び前記他方の筐体の下面のいずれか一方の面に設けられた第1垂直軸と、前記一方の筐体の上面及び前記他方の筐体の下面のいずれか他方の面に設けられた第2垂直軸と、前記第1垂直軸に一端部が回転可能に設けられていると共に前記第2垂直軸に他端部が回転可能に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結する回転部材と、前記閉成状態又は前記開成状態のとき、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に回転可能であり、前記閉成状態又は前記開成状態以外の状態のとき、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸として回転することを防止する回転規制手段とを備え、少なくとも前記閉成状態の第1筐体及び第2筐体が前記第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、前記閉成状態の第1筐体及び第2筐体が前記第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、例えば、第1筐体に設けられた第1垂直軸と第2筐体に設けられた第2垂直軸とに両端部がそれぞれ回転可能に回転部材が設けられ、この回転部材によって第1筐体及び第2筐体が互いに回転可能に連結されて、少なくとも閉成状態の第1筐体及び第2筐体が第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、閉成状態の第1筐体及び第2筐体が第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるので、第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができ、汎用性に優れたものとなる。
本発明に係る携帯機器の水平回転機構において、前記閉成状態の前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に互いに回転してから前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸に互いに回転して第3開成状態となるように構成し、前記第1筐体及び前記第2筐体を、前記閉成状態又は前記第1開成状態〜前記第3開成状態の4つの各状態にそれぞれロックするロック手段を備えることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の水平回転機構において、前記ロック手段が、前記一方の面及び前記回転部材のいずれか一方に設けられた球面状の第1ロック凹部と、この第1ロック凹部と前記閉成状態、前記第1開成状態又は前記第3開成状態のときに係合し、前記一方の面及び前記回転部材のいずれか他方に設けられた第1ボールと、前記他方の面及び前記回転部材のいずれか一方に設けられた球面状の第2ロック凹部と、この第2ロック凹部と前記閉成状態、前記第2開成状態又は前記第3開成状態のときに係合し、前記他方の面及び前記回転部材のいずれか他方に設けられた第2ボールとを備えることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器の水平回転機構において、前記回転規制手段が、前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸に設けられる第1カムと、前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸に設けられる第2カムと、前記回転部材に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記閉成状態又は前記開成状態から前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸として回転するとき、この一方の軸とは異なる他方の軸に設けられた前記第1カム又は前記第2カムと係合して前記他方の軸を軸としての前記第1筐体及び前記第2筐体の回転を防止し、かつ、前記一方の軸を軸として回転した前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸が前記閉成状態又は前記開成状態となったとき、前記他方の軸に設けられた前記第1カム又は前記第2カムとの係合が解除し得る状態になるストッパ部材とを備えることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の水平回転機構において、前記第1カムが、周面の一部に第1カム凹部を有する円形状に形成され、前記第2カムが、周面の一部に第2カム凹部を有する円形状に形成され、前記ストッパ部材が、一端部が前記第1カム凹部に挿入されて係合したとき他端部が前記第2カム凹部に近接すると共に、他端部が前記第2カム凹部に挿入されて係合したとき一端部が前記第2カム凹部に近接する移動可能に前記回転部材に設けられ、前記閉成状態又は前記開成状態のとき、このストッパ部材の一端部が前記第1カム凹部に係合されているか又は他端部が前記第2カム凹部に係合され、このストッパ部材の端部が係合されている前記第1カム凹部又は前記第2カム凹部が回転すると、この前記第1カム凹部又は前記第2カム凹部から前記ストッパ部材の端部が離脱すると共に、このストッパ部材の残りの端部が前記第2カム凹部又は前記第1カム凹部に係合されるように前記ストッパ部材が移動することが好ましい。
以上説明したように本発明に係る携帯機器及び携帯機器の水平回転機構によれば、閉成状態である第1位置の第1筐体及び第2筐体が第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、閉成状態の第1筐体及び第2筐体が第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるので、第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができ、汎用性に優れたものである。
以下、本発明に係る携帯機器及び携帯機器の水平回転機構を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明に係る水平回転機構を備えた携帯機器の一例を示す図である。図3〜図5は本発明に係る水平回転機構の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器は、図1、図2及び図4に示すように、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた状態で互いに平面方向に回転させて、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体例えば第1筐体11の上面を第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体例えば第2筐体12の下面で覆う閉成状態(図1(a)及び図4(a)参照。)と第1筐体11の上面を露出させる開成状態(図1(b)〜図1(d)及び図4(b)〜図4(d)参照。)とを形成するものである。なお、第1筐体11及び第2筐体12は、図4において想像線で記載してある。
この本発明に係る携帯機器は、第1筐体11と第2筐体12との間に、両者を第1垂直軸又は第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させる水平回転機構1を設け、もって、第1筐体11の上面を第2筐体12によって覆う閉成状態である第1位置と、この第1位置の第1筐体11及び第2筐体12を第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて第1筐体11の上面を露出させる第1開成状態である第2位置と、第1位置の第1筐体11及び第2筐体12を第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて第1筐体11の上面を露出させる第2開成状態である第3位置とを形成するように構成したことに特徴がある。また、本発明に係る携帯機器は、第2位置の第1筐体11及び第2筐体12を第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて第1筐体11の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成することが好ましく、又、第2位置の第1筐体11及び第2筐体12を第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて第1筐体11の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成することが好ましい。
携帯機器としては、特に限定されず、例えば、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機、携帯電話機、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯情報端末機、電卓等が挙げられ、特にポケットコンピュータ、携帯ゲーム機が好ましいものとして挙げられる。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いに回転させるものであれば特に限定されない。また、本実施の形態では、携帯機器として携帯電話機10について説明するが、これに限定されるものではない。
第1筐体11は、携帯電話機10の送話部を構成するものであり、例えば、キーボード部(図示せず)やマイク部(図示せず)等を上面に有している。第1筐体11は、細長の略矩形状に形成されている。第1筐体11は、例えば、厚さ方向に2つに分割された第1リア筐体11aと第1フロント筐体11bとからなることが好ましい。これら第1リア筐体11aと第1フロント筐体11bとは、例えばネジ19a止めされて第1筐体11が組み付けられる(図2参照。)。第1フロント筐体11bの上面、つまり、第1筐体11の上面の左側端部の略中央部には、キーベース部材2を取り付けるためのキーベース部材取付凹部13が設けられており、このキーベース部材取付凹部13にキーベース部材2を取りつけ、第1フロント筐体11bの下面側から例えばネジ17等を用いてキーベース部材2を第1フロント筐体11bに着脱可能に固定できるようになっている。
第2筐体12は、同じく携帯電話機10の受話部を構成するものであり、例えば、LCDなどのディスプレイ部12d、スピーカー部(図示せず)、カメラ部(図示せず)等を上面に有している。第2筐体12は、第1筐体11と略同じ細長の略矩形状に形成されている。第2筐体12は、例えば、厚さ方向に2つに分割された第2リア筐体12aと第2フロント筐体12bとからなることが好ましい。これら第2リア筐体12aと第2フロント筐体12bとは、例えばネジ19b止めされて第2筐体12が組み付けられる(図2参照。)。第2リア筐体12aの下面(つまり、第2筐体12の下面)の略中央部には、図2及び図7に示すように、LCDベース部材3を取り付けるためのLCD部材取付凹部14が設けられており、このLCD部材取付凹部14にLCDベース部材3を取り付け、第2リア筐体12aの上面側から例えばネジ18等を用いてLCDベース部材3を第2リア筐体12aに着脱可能に固定できるようになっている。また、第2リア筐体12aの下面の略中央部から左側端部には、回転部材6が収容されると共に第1筐体11及び第2筐体12が互いに回転するときに回転部材6の移動を許容する収容凹部15が設けられている。
これらの第1筐体11と第2筐体12とが図1、図2及び図4に示すように互いに重ね合わされた閉成状態から例えば第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向に互いに回転し得るように第1筐体11と第2筐体12とが水平回転機構1を介して連結されて携帯電話機10が構成されている。すなわち、この携帯電話機10は、第1筐体11の上面に第2筐体12が互いに重ね合わされてキーボード部等を閉塞すると共に、第1筐体11に対して第2筐体12が回転してキーボード部等を露出させることができるようになっている。
本発明に係る携帯機器の水平回転機構1は、図2〜図6に示すように、第1筐体11の上面及び第2筐体12の下面のいずれか一方の面、例えば、第1筐体11の上面に設けられた第1垂直軸と、第1筐体11の上面及び第2筐体12の下面のいずれか他方の面、例えば、第2筐体12の下面に設けられた第2垂直軸と、第1垂直軸に一端部が回転可能に設けられていると共に第2垂直軸に他端部が回転可能に設けられ、第1筐体11と第2筐体12とを回転可能に連結する回転部材6と、閉成状態又は開成状態のとき、第1筐体11及び第2筐体12が第1垂直軸及び第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に回転可能であり、閉成状態又は開成状態以外の状態のとき、第1筐体11及び第2筐体12が第1垂直軸及び第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸として回転することを防止する回転規制手段7とを備え、少なくとも閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12が第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12が第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるように構成したことに特徴がある。この本発明に係る携帯機器の水平回転機構1は、第1筐体11及び第2筐体12を閉成状態又は開成状態にロックするロック手段8を備えていることが好ましい。
第1垂直軸は、回転部材6の一端部を回転可能に支持するものであり、例えば、メインシャフト4等が用いられる。このメインシャフト4が第1筐体11に固定されたキーベース部材2に取り付けられる。このキーベース部材2は、図2〜図5及び図8に示すように、例えば、略矩形平板状に形成された基部2aを有している。基部2aの四隅近傍には、キーベース部材2を取り付けるためのネジ17を挿通させる貫通孔2cがそれぞれ設けられている。基部2aの上端部は、上面側に折り返されて可動部材の回転範囲を略0°〜180°に規制するストッパ部21として形成されている。このストッパ部21を構成する折曲部2bと基部2aとには、例えば、ネジ27を挿通させる貫通孔2dがそれぞれ設けられている。これら折曲部2bと基部2aとの間にスペーサ25を設けて、例えば、ネジ27により第1フロント筐体11bに固定されるようになっている。このように、折曲部2bと基部2aとの間にスペーサ25を設けることにより、折曲部2bと基部2aとからなるストッパ部21を第1フロント筐体11bに強固に固定することができる。この基部2aの略中央部は、上方に円形平板状に突出し、この突出面が回転部材6が回転可能に摺接する第1摺動部22として形成されている。この第1摺動部22の中央部には、メインシャフト4を取り付けるためのメインシャフト取付孔23が同軸上に設けられている。メインシャフト取付孔23は、円形の対向する側部を平行に切り欠いた略長円状に形成されている。
メインシャフト4は、図11に示すように、例えば、円板状の基部4aの一方の面に、同軸上に3段の円環部が設けられて形成されている。これら円環部は、先端部から順次第1円環部4b、第2円環部4c及び第3円環部4dとして形成されている。第1円環部4bは、メインシャフト取付孔23に例えば圧入されて取り付けられる箇所であり、メインシャフト取付孔23と略同じ形状、すなわち、円形の対向する側部を平行に切り欠いた略長円状に形成されている。第2円環部4cは、第1円環部4bより大径で形成されており、この第2円環部4cに回転部材6が回転可能に支持されるようになっている。第3円環部4dは、第2円環部4cより大径で形成されている。
第2垂直軸は、回転部材6の他端部を回転可能に支持するものであり、例えば、LCDシャフト5等が用いられる。このLCDシャフト5が第2筐体の下面に固定されたLCDベース部材3に取り付けられる。このLCDベース部材3は、図2〜図5及び図9に示すように、例えば、略矩形平板状に形成されている。LCDベース部材3の厚さは、例えば、後述する第2ボール84の径より半分以下の寸法で形成されていることが好ましい。LCDベース部材3の四隅近傍には、LCDベース部材3を取り付けるためのネジ18を挿通させる貫通孔3cがそれぞれ設けられている。また、LCDベース部材3の左下隅の側部近傍には、規制凹部31が設けられている。LCDベース部材3の略中央部は、略円形平板状に下方に突出し、この下方の突出面が回転部材6の他端部が回転可能に摺接する第2摺動部32として形成されている。この第2摺動部32の反対側は、シャフト収容凹部33として形成されている。第2摺動部32の中央部には、LCDシャフト5を回転可能に取り付けるための円形状のLCDシャフト取付孔34が同軸上に設けられている。
LCDシャフト5は、シャフト収容凹部33と第2筐体12とで挟持されてシャフト収容凹部33内に回転可能に収容される。LCDシャフト5は、例えば、円板状の基部5aの一方の面に同軸上に2段の円柱部が設けられて形成されている。これら円柱部は、先端部から第1円柱部5bと第2円柱部5cとして形成されている。基部5aの径は、第2摺動部32より小径で、かつLCDシャフト取付孔34より大径の寸法で形成されている。第2円柱部5cは、LCDシャフト取付孔34の径より若干小さな寸法の径で形成されている。第1円柱部5bは、第2円柱部5cの径より小さな寸法の径で形成されている。LCDシャフト5は、第1円柱部5bがLCDシャフト取付孔34を貫通して第2円柱部5cがLCDシャフト取付孔34に挿通された状態でシャフト収容凹部33内に収容されて取り付けられている。すなわち、LCDシャフト5は、第1円柱部5bが第2摺動部32から突出すると共に、第2円柱部5cの外周がLCDシャフト取付孔34に接して回転可能にシャフト収容凹部33内に収容されて取り付けられている。
回転部材6は、図2〜図5及び図10に示すように、両端部が略半円状に形成された略長円平板状に形成されている。回転部材6の厚さは、後述する第1ボール82の径より半分以下の寸法で形成されていることが好ましい。回転部材6の周縁部は、全体的に上方に略90°折り曲げられて壁部6aとして形成されている。この壁部6aの上端部の一部には、上方に突出する回転規制突部61が設けられている。この回転規制突部61は、LCDシャフト5に対するLCDベース部材3の回転範囲を略0°〜90°に規制するためのものである。すなわち、閉成状態又は第1開成状態のとき、図5(a)、(c)及び(d)に示すように、LCDベース部材3の一部が回転規制突部61に当接してLCDベース部材3がLCDシャフト5に対して反時計回りの回転が防止されると共に、このLCDベース部材3がLCDシャフト5に対して時計回りに略90°回転すると、LCDベース部材3の規制凹部31に回転規制突部61が当接して、LCDベース部材3のLCDシャフト5に対する回転範囲、すなわち、第2筐体12が第1筐体11に対してLCDシャフト5を軸に回転する回転範囲が0°〜90°の範囲に規制されるようになっている。
回転部材6は、一端部が第1摺動部22と対向する位置に位置されると共に他端部が第2摺動部32と対向する位置に位置される寸法の長さで形成されている。回転部材6の略中央部には、その長手方向に延びる長円状のガイド孔62が設けられている。回転部材6の一端部には、回転孔63が同軸上に設けられている。この回転孔63は、例えば、第2円環部4cの径より若干大きな寸法の径で形成されている。メインシャフト4の第1円環部4bが回転部材6の回転孔63を貫通してキーベース部材2のメインシャフト取付孔23に取り付けられると共に、第2円柱部5cの外周に回転部材6の回転孔63が位置されるようにメインシャフト4が回転部材6を介してキーベース部材2に取り付けられている。これにより、回転部材6は、メインシャフト4を軸に壁部6aがストッパ部21に当接する略0°〜180°の範囲で回転し得るように構成されている。すなわち、第2筐体12が第1筐体11に対してメインシャフト4を軸に回転する回転範囲が略0°〜180°の範囲に規制されるようになっている。
回転部材6の他端部の略中央部は、上方に円形平板状に突出し、この突出面がLCD部材の第2摺動部32と対向する第3摺動部65として形成されている。第3摺動部65の径は、第2摺動部32の径より若干小さな寸法で形成されていることが好ましい。この第3摺動部65の中央部には、取付孔66が同軸上に設けられている。この取付孔66は、LCDシャフト5の第1円柱部5bの径と略同じ寸法の径で形成されている。この取付孔66に第2摺動部32から突出する第1円柱部5bを圧入することにより、LCDシャフト5が回転部材6の他端部に取り付けられる。すなわち、回転部材6は、LCDシャフト5を軸に回転可能に第2筐体12に取り付けられるようになっている。これにより、第1筐体11と第2筐体12とは回転部材6を介してメインシャフト4及びLCDシャフト5を軸に互いに回転し得るようになっている。
すなわち、第1筐体11の上面が第2筐体12で覆われた状態が閉成状態である(図1(a)、及び図4(a)参照。)。この閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4を軸に互いに180°回転して第1筐体11の上面のキーボード部等が露出した状態が第1開成状態である(図1(c)及び図4(c)参照。)。また、閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12がLCDシャフト5を軸に互いに90°回転して第1筐体11の上面のキーボード部等が露出した状態が第2開成状態である(図1(b)及び図4(b)参照。)。また、閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4及びLCDシャフト5のいずれか一方のシャフトを軸に回転してからメインシャフト4及びLCDシャフト5のいずれか他方のシャフトを軸に回転した状態が第3開成状態である(図1(d)及び図4(d)参照。)。具体的には、閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12をまずメインシャフト4を軸に互いに180°回転させて第1開成状態にし、次に、この第1開成状態のLCDシャフト5を軸に第1筐体11及び第2筐体12を互いに90°回転させた状態が第3開成状態となる。また、閉成状態の第1筐体11及び第2筐体12をまずLCDシャフト5を軸に互いに90°回転させて第2開成状態にし、次に、この第2開成状態の第1筐体11及び第2筐体12をメインシャフト4を軸に互いに180°回転させた状態が第3開成状態となる。
回転規制手段7は、閉成状態又は開成状態のとき、第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4及びLCDシャフト5のいずれか一方のシャフトを軸に回転可能であり、閉成状態又は開成状態から第1筐体11及び第2筐体12が回転して閉成状態又は開成状態以外の状態のとき、その回転に寄与していないシャフトを軸として第1筐体11及び第2筐体12が回転することを防止するものである。回転規制手段7は、図3〜図6に示すように、例えば、第1カムと、第2カムと、これらの第1カム又は第2カムに係合するストッパ部材71とからなる。
第1カムは、特に限定されず、例えば、メインシャフト4の基部4aを第1カム72として利用することが好ましい。この第1カム72(メインシャフト4の基部4a)の周縁部の対向する2箇所であって第1筐体11の幅方向と平行な直線上に位置する2箇所には、湾曲状に凹んだ第1カム凹部73がそれぞれ設けられている。また、第2カムは、特に限定されず、例えば、LCDベース部材3の第2摺動部32を第2カム74として利用することが好ましい。この第2カム74(第2摺動部32)の周縁部の2箇所には、湾曲状に凹んだ第2カム凹部75がそれぞれ設けられている。これら第2カム凹部75の一方は、閉成状態のとき、メインシャフト4側の周縁部に設けられて第2カム閉凹部75aとして形成され、他方が第2カム閉凹部75aから上部方向にその周方向に90°間隔をあけた位置に穿設された第2カム開凹部75bとして形成されている。
ストッパ部材71は、例えば、回転部材6に移動可能に設けられているものである。ストッパ部材71は、図3〜図6及び図12に示すように、例えば、略細長矩形平板状の基部71aの両側部71bを略90°折り曲げた略コ字状に形成されている。この両側部71bの内表面間の長さは、ガイド孔62の幅の長さより長い寸法で形成されていることが好ましい。ストッパ部材71の基部71aには、その長手方向に並んで2つの取付孔71cが設けられている。これら取付孔71cにストッパピン76がそれぞれ取り付けられている。なお、図6はストッパ部材と第1カムの第1カム凹部及び第2カムの第2カム凹部との関係が分かりやすいように記載したものであり、その他の部材は省略してある。
ストッパピン76は、図2及び図6に示すように、円柱状の摺動部76aと、この摺動部76aの一端部に同軸上に設けられたストッパ片76bと、摺動部76aの他端部に同軸上に設けられた挿入部76cとからなる。摺動部76aは、ガイド孔62の幅の長さより若干短い寸法の径で形成されていることが好ましい。挿入部76cは、例えば、ストッパ部材71の取付孔71cに圧入されて取り付けられるようにその取付孔71cの径と略同じ径で形成されている。ストッパ片76bは、ガイド孔62の幅の長さより長い寸法で形成されている。ストッパ片76bの一部は、摺動部76aの周面に接する接線方向に沿って切り欠かれた切欠部76dが設けられている。このストッパピン76を2つストッパ片76bの切欠部76dを接触させた状態で回転部材6の下面からガイド孔62に挿入し、各ストッパピン76の挿入部76cをストッパ部材71の取付孔71cに取り付けることにより、ストッパピン76の摺動部76aがガイド孔62に当接して摺動部76aがガイド孔62を移動し得る範囲でストッパ部材71が移動するようになっている。
ストッパ部材71の基部71aの両端部には、第1カム凹部73及び第2カム凹部75に係合する略半円状の係合凸部(第1カム凹部側が第1係合凸部77といい、第2カム凹部側が第2係合凸部78という。)がそれぞれ設けられている。ストッパ部材71の基部71aの長さは、第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合したときには、第2係合凸部78が第2カム凹部75に近接して係合しないと共に、第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合したときには、第1係合凸部77が第1カム凹部73に近接して係合しない寸法で形成されていることが好ましい。
これにより、閉成状態又は開成状態のとき、ストッパ部材71の両端部が第1カム凹部73と第2カム凹部75と対向しているので、ストッパ部材71は第1カム凹部73及び第2カム凹部75のいずれにも係合可能である。その結果、閉成状態又は開成状態のときには、第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4及びLCDシャフト5のどちらか一方のシャフト例えばメインシャフト4を軸に回転可能になっている。また、閉成状態又は開成状態から第1筐体11及び第2筐体12が一方のシャフト例えばメインシャフト4を軸に回転して閉成状態又は開成状態以外の状態のときには、例えば、第1カム凹部73にストッパ部材71の第1係合凸部77が係合していると、メインシャフト4を軸に回転部材6が回転して第1係合凸部77が第1カム凹部73から離脱して係合が解除すると共に、第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合するので、他方のシャフトであるLCDシャフト5を軸に第1筐体11及び第2筐体12の回転が防止されるようになっている。
ロック手段8は、図3に示すように、第1筐体11及び第2筐体12を閉成状態及び第1開成状態〜第3開成状態の4つの各状態(すなわち、第1位置〜第4位置の4つの各位置)にそれぞれロック状態に保持するものである。ロック手段8としては、特に限定されず、例えば、第1筐体11の上面及び回転部材6のいずれか一方例えば第1筐体11の上面に取り付けられたキーベース部材2に設けられた球面状の第1ロック凹部81と、この第1ロック凹部81と閉成状態、第1開成状態又は第3開成状態のときに係合し、第1筐体11の上面及び回転部材6のいずれか一方例えば回転部材6に設けられた第1ボール82と、第2筐体12の下面及び回転部材6のいずれか一方例えば回転部材6に設けられた球面状の第2ロック凹部83と、この第2ロック凹部83と閉成状態、第2開成状態又は第3開成状態のときに係合し、第2筐体12の下面及び回転部材6のいずれか他方例えば第2筐体12の下面に取り付けたLCDベース部材3に設けられた第2ボール84とを備えて構成されている。
第1ロック凹部81は、例えば、キーベース部材2の第1摺動部22の上面の周縁部近傍の180°間隔の2箇所であって第1筐体11の高さ方向(長手方向)に対して平行な直線上位置される2箇所に設けられている。これらの第1ロック凹部81は、球面状、例えば、半球より面積が小さな球面状、すなわち、断面の円弧が劣弧である球面状にそれぞれ形成されている。第1ボール82は、第1ロック凹部81の径と同じか若干小さな寸法の径で形成されていることが好ましい。第1ボール82は、閉成状態のときに、2つの第1ロック凹部81と対向する回転部材6の2箇所に転動可能に設けられている。すなわち、その回転部材6の2箇所には、ボール収容孔85がそれぞれ設けられている。これらボール収容孔85は、第1ボール82の径より若干大きな寸法の径で形成されていることが好ましい。この回転部材6とメインシャフト4の基部との間には、第1ボール82をキーベース部材2側に付勢する第1ワッシャー86が設けられている。
第1ワッシャー86は、第1ボール82をキーベース部材2側に付勢する一種の付勢部材である。第1ワッシャー86は、メインシャフト4の基部4aの径と略同じ寸法の径の円形状に形成されている。第1ワッシャー86の周縁部には、メインシャフト4の基部4aと同様に第1カム凹部73より深い凹部86aが180°間隔で2箇所設けられている。また、第1ワッシャー86の中央部には、メインシャフト4の第2円環部4cの軸回りに装着されるための取付孔86bが同軸上に設けられている。この取付孔86bの径は、第2円環部4cの径より若干大きな径で形成されていることが好ましい。また、第1ワッシャー86の凹部86a、86a間の両方であって第1ボール82が接する箇所より内側には、円弧状の変形孔86cが同軸上に設けられている。
これにより、例えば、閉成状態、第1開成状態又は第3開成状態のときには、2つの第1ボール82は、第1ロック凹部81に入り込んでいるために、第1筐体11及び第2筐体12はロック状態に保持されるようになっている。また、閉成状態又は開成状態からメインシャフト4を軸に回転させると、第1ボール82が第1ロック凹部81から脱してキーベース部材2の第1摺動部22上を摺動又は転動して、開成状態又は閉成状態になると、第1ロック凹部81に入り込むので、第1筐体11及び第2筐体12はロック状態に保持されるようになっている。このように、第1ボール82が第1ロック凹部81から脱してキーベース部材2の第1摺動部22上を摺動又は転動するとき、第1ワッシャー86に変形孔86cが設けられているので、第1ワッシャー86は全体的に変形することなく一部分が変形するので、第1ワッシャー86の耐久性が向上する。
第2ロック凹部83は、例えば、回転部材6の第3摺動部65の上面の周縁部近傍の90°間隔の4箇所であって第2筐体の高さ方向(長手方向)に対して平行な直線上の2箇所とその幅方向に対して平行な直線上の2箇所の計4箇所に設けられている。これらの第2ロック凹部83は、球面状、例えば、半球より面積が小さな球面状、すなわち、断面の円弧が劣弧である球面状にそれぞれ形成されている。第2ボール84は、第2ロック凹部83の径と同じか若干小さな寸法の径で形成されていることが好ましい。第2ボール84は、閉成状態のときに、2つの第2ロック凹部83と対向するLCDベース部材3の第2摺動部32の2箇所に転動可能に設けられている。すなわち、その第2摺動部32の2箇所には、ボール収容孔87がそれぞれ設けられている。これらボール収容孔87は、第2ボール84の径より若干大きな寸法の径で形成されていることが好ましい。この第2摺動部32とLCDシャフト5の基部5aとの間には、第2ボール84を回転部材6の第3摺動部65側に付勢する第2ワッシャー88が設けられている。
第2ワッシャー88は、第2ボール84を回転部材6側に付勢する一種の付勢部材である。第2ワッシャー88は、シャフト収容凹部33の径と略同じ寸法の径の円形状に形成されている。第2ワッシャー88の周縁部には、シャフト収容凹部33と同様に第2カム凹部75より深い凹部88aが90°間隔で3箇所に設けられている。また、第2ワッシャー88の中央部には、LCDシャフト5の第2円柱部5cの軸回りに装着されるための取付孔88bが同軸上に設けられている。この取付孔88bの径は、第2円柱部5cの径より若干大きな径で形成されていることが好ましい。また、第2ワッシャー88の凹部88a、88a間の両方であって第2ボール84が接する箇所より内側には、円弧状の変形孔88cが同軸上に設けられている。
これにより、例えば、閉成状態、第2開成状態又は第3開成状態のときには、2つの第2ボール84は、第2ロック凹部83に入り込んでいるために、第1筐体11及び第2筐体12はロック状態に保持されるようになっている。また、閉成状態又は開成状態からLCDシャフト5を軸に回転させると、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して回転部材6の第3摺動部65上を摺動又は転動して、開成状態又は閉成状態になると、第2ロック凹部83に入り込むので、第1筐体11及び第2筐体12はロック状態に保持されるようになっている。このように、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して回転部材6の第3摺動部65上を摺動又は転動するとき、第2ワッシャー88に変形孔88cが設けられているので、第2ワッシャー88は全体的に変形することなく一部分が変形するので、第2ワッシャー88の耐久性が向上する。
次に本発明に係る携帯電話機10及び水平回転機構1の作用を説明する。
携帯電話機10が使用されていない閉成状態では、図1(a)及び図4(a)に示すように、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合っている。このとき、第1ワッシャー86の付勢力によって第1ボール82が第1ロック凹部81に付勢されていると共に、第2ワッシャー88の付勢力によって第2ボール84が第2ロック凹部83に付勢されているので、第1筐体11と第2筐体12とが閉成状態にロック状態で保持されている。なお、この閉成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
この閉成状態のとき、例えば、ストッパ部材71の第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合している場合には、LCDシャフト5を軸に第1筐体11及び第2筐体12が回転可能である。また、このとき、ストッパ部材71の第2係合凸部78が第2カム凹部75と対向しているために、ストッパ部材71の第1係合凸部77が第1カム凹部73から離脱可能であるので、メインシャフト4を軸として第1筐体11及び第2筐体12を回転させることが可能である。よって、第1筐体11及び第2筐体12は、閉成状態のとき、LCDシャフト5及びメインシャフト4のいずれか一方のシャフトを軸に回転することが可能である。なお、開成状態においてもストッパ部材71の第1係合凸部77が第1カム凹部73と対向していると共に、その第2係合凸部78が第2カム凹部75と対向しているので、第1筐体11及び第2筐体12は、LCDシャフト5及びメインシャフト4のいずれか一方のシャフトを軸に回転することが可能である。
この携帯電話機10で操作等を行うには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12をメインシャフト4を軸に回転するように時計回りの水平方向に力を作用させる。すると、第2筐体12は、第1筐体11に対してメインシャフト4を軸に回転すると共に、第1ボール82が第1ロック凹部81から脱して第1摺動部22上を摺動又は転動する。また、回転部材6もストッパ部材71と共にメインシャフト4を軸に回転して、ストッパ部材71の第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合している場合には(図6(a)参照。)、第1係合凸部77が第1カム凹部73から離脱すると共に、ストッパ部材71が第1係合凸部77から第2係合凸部78方向に移動して第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合し(図6(b)参照。)、この係合が行われている状態のまま第1係合凸部77がメインシャフト4の周面を摺動又は近接した状態で移動する。第2筐体12が第1筐体11に対して略90°回転した状態が中立状態であり、このときの水平回転機構1は図5(c)に示すようになっている。
そして、第2筐体12が第1筐体11に対して略180°回転すると、回転部材6の壁部6aがキーベース部材2のストッパ部21に当接してその回転が止まると共に第1ボール82が第1ロック凹部81に入り込んでロック状態に保持される。この状態が図1(c)及び図4(c)に示すように、第1開成状態である。これにより、第1筐体11の上面に設けたキーボード部が露出するので、キーボード操作が可能となり、携帯電話機10を用いて操作等を行える。なお、この開成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
また、閉成状態から例えば第1筐体11を固定した状態で第2筐体12をLCDシャフト5を軸に回転するように時計回りの水平方向に力を作用させる。すると、第2筐体12は、第1筐体11に対してLCDシャフト5を軸に回転すると共に、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して第3摺動部65上を摺動又は転動する。また、回転部材6もストッパ部材71と共にLCDシャフト5を軸に回転して、ストッパ部材71の第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合している場合には(図6(b)参照。)、第2係合凸部78が第2カム凹部75から離脱すると共に、ストッパ部材71が第2係合凸部78から第1係合凸部77方向に移動して第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合し(図6(a)参照。)、この係合が行われている状態のまま第2係合凸部78が第2摺動部32の周面を摺動又は近接した状態で移動する。そして、第2筐体12が第1筐体11に対して略90°回転すると、LCDベース部材3の規制凹部31に回転規制突部61が当接してその回転が止まると共に第2ボール84が第2ロック凹部83に入り込んでロック状態に保持される。この状態が図1(b)及び図4(b)に示すように、第2開成状態である。これにより、第1筐体11の上面に設けたキーボード部が露出するので、キーボード操作が可能となり、携帯電話機10を用いて操作等を行える。なお、この開成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
また、閉成状態から第1筐体11を第2筐体12に対してメインシャフト4を軸に回転させて第1開成状態にした後に、例えば第1筐体11を固定した状態で第2筐体12をLCDシャフト5を軸に回転するように時計回りの水平方向に力を作用させる。すると、第2筐体12は、第1筐体11に対してLCDシャフト5を軸に回転すると共に、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して第3摺動部65上を摺動又は転動する。そして、第2筐体12が第1筐体11に対して略90°回転すると、LCDベース部材3の規制凹部31に回転規制突部61が当接してその回転が止まると共に第2ボール84が第2ロック凹部83に入り込んでロック状態に保持される。この状態が図1(d)及び図4(d)に示すように、第3開成状態である。これにより、第1筐体11の上面に設けたキーボード部が露出するので、キーボード操作が可能となり、携帯電話機10を用いて操作等を行える。なお、この開成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。また、閉成状態から第2状態にLCDシャフト5を軸に第1筐体11及び第2筐体12を互いに回転させてから第1筐体11及び第2筐体12をメインシャフト4を軸に互いに回転させて第3開成状態にするようにしてもよい。
このように、第1筐体11に対する第2筐体12の開成位置を3つの位置で位置決めできるので、汎用性に優れたものとなる。その結果、携帯電話機10におてい、インターネット等の通信回線を利用した機能やゲーム機能を利用する場合には、第1筐体11の上面に設けるキーの配列等を3つの開成状態に応じて操作し得るように配置することができ、機能を十分に利用することが可能となる。
開成状態から第2筐体12を第1筐体11に対して元の位置(閉成状態)に戻すには、例えば、第1開成状態の場合、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12にメインシャフト4を軸に反時計回りに回転するように力を作用させる。すると、第2筐体12は、第1筐体11に対してメインシャフト4を軸に回転すると共に、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して第1摺動部22上を摺動又は転動する。また、回転部材6もストッパ部材71と共にメインシャフト4を軸に回転して、ストッパ部材71の第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合している場合には、第1係合凸部77が第1カム凹部73から離脱すると共に、ストッパ部材71が第1係合凸部77から第2係合凸部78方向に移動して第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合し、この係合が行われている状態のまま第1係合凸部77がメインシャフト4の周面を摺動又は近接した状態で移動する。そして、第2筐体12が第1筐体11に対して略180°回転すると、回転部材6の壁部6aがキーベース部材2のストッパ部21に当接してその回転が止まると共に第1ボール82が第1ロック凹部81に入り込んで第1筐体11及び第2筐体12が閉成状態にロック状態で保持される。
また、第2開成状態の場合は、第1筐体11及び第2筐体12をLCDシャフト5を軸に反時計回りに回転させる。すると、第2ボール84が第2ロック凹部83から脱して第3摺動部65上を摺動又は転動する。また、回転部材6もストッパ部材71と共にLCDシャフト5を軸に回転して、ストッパ部材71の第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合している場合には、第2係合凸部78が第2カム凹部75から離脱すると共に、ストッパ部材71が第2係合凸部78から第1係合凸部77方向に移動して第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合し、この係合が行われている状態のまま第2係合凸部78が第2摺動部32の周面を摺動又は近接した状態で移動する。そして、略90°回転すると、LCDベース部材3が回転規制突部61に当接してその回転が止まると共に第2ボール84が第2ロック凹部83に入り込んで第1筐体11及び第2筐体12が閉成状態にロック状態で保持される。
また、第3開成状態の場合は、第1筐体11及び第2筐体12をメインシャフト4又はLCDシャフト5を軸に反時計回りに回転させて第1開成状態又は第2開成状態にする。そして、第1筐体11及び第2筐体12をLCDシャフト5又はメインシャフト4を軸に反時計回りに回転させることにより、第1筐体11及び第2筐体12を閉成状態にロック状態で保持することができる。
したがって、本発明に係る携帯電話機10及び水平回転機構1は、第1開成状態、第2開成状態及び第3開成状態の3つの開成状態に位置決めすることができるので、機能を十分に利用することができ汎用性に優れたものとなる。
また、回転規制手段7を設けたので、第1筐体11及び第2筐体12の開閉操作をスムーズに行えることになる。すなわち、閉成状態又は開成状態では、図4〜図6に示すように、ストッパ部材71の第1係合凸部77と第1カム凹部73が対向していると共に、第2係合凸部78と第2カム凹部75が対向しているので、第1筐体11及び第2筐体12は、メインシャフト4及びLCDシャフト5のいずれか一方のシャフトを軸に回転することができる。この状態からメインシャフト4又はLCDシャフト5を軸に第1筐体11及び第2筐体12が回転するとき、第2係合凸部78が第2カム凹部75に入り込んで係合しているか、又は第1係合凸部77が第1カム凹部73に入り込んで係合している。このとき、メインシャフト4を軸に回転している場合には、第1係合凸部77がメインシャフト4の基部の周面に摺動又は近接して移動するので、第2係合凸部78が第2カム凹部75から離脱してその係合が解除されることがない。また、LCDシャフト5を軸に回転している場合には、第2係合凸部78が第2摺動部32の周面に摺動又は近接して移動するので、第1係合凸部77が第1カム凹部73から離脱してその係合が解除されることがない。このように第1筐体11及び第2筐体12が回転しているとき、その回転に寄与していないシャフトを軸に第1筐体11及び第2筐体12が回転することがないので、第1筐体11及び第2筐体12の開閉操作をスムーズに行える。その結果、開閉操作を容易に行えることになる。
また、ロック手段8を設けたので、第1筐体11及び第2筐体12を回転させて閉成状態又は開成状態になるときに、クリック感が発生して動作感が感じやすい。すなわち、第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4を軸に回転しているときには、第1ボール82は、第1摺動部22上を摺動又は転動していると共に、第1ワッシャー86によって第1摺動部22側に付勢されている。このため、第1筐体11及び第2筐体12がメインシャフト4を軸に回転して閉成状態又は開成状態になると、第1ボール82が第1ロック凹部81に入り込んで係合するために、クリック感が発生して動作感が感じやすい。また、第1筐体11及び第2筐体12がLCDシャフト5を軸に回転しているときには、第2ボール84は、第3摺動部65上を摺動又は転動していると共に、第2ワッシャー88によって第3摺動部65側に付勢されている。このため、第1筐体11及び第2筐体12がLCDシャフト5を軸に回転して閉成状態又は開成状態になると、第2ボール84が第2ロック凹部83に入り込んで係合するために、クリック感が発生して動作感が感じやすい。よって、第1筐体11及び第2筐体12を回転させて閉成状態又は開成状態になるときに、クリック感が発生して動作感が感じやすいので、動作感が良好となる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器及び水平回転機構は、少なくとも閉成状態の第1筐体及び第2筐体が第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、閉成状態の第1筐体及び第2筐体が第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるために、第1筐体と第2筐体とを複数の開成状態に位置決めすることができるので、機能を十分に利用することができ汎用性に優れたものであることから、携帯機器の中でも特にポケットコンピュータ、携帯ゲーム機に用いるものとして好適なものである。
本発明に係る水平回転機構を備えた携帯機器の一例を示す斜視図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は第1開成状態を示す図、(c)は第2開成状態を示す図、(d)は第3開成状態を示す図である。 図1(c)の本発明に係る水平回転機構を備えた携帯機器の分解斜視図である。 本発明に係る水平回転機構の要部を示す分解斜視図である。 図1における本発明に係る水平回転機構の要部を示す図である。 本発明に係る水平回転機構の要部を示す平面図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は第1開成状態を示す図、(c)は中立状態を示す図、(d)は第2開成状態を示す図、(e)は第3開成状態を示す図である。 本発明に係る回転規制手段の一例を示す平面図である。 本発明に係る第2リア筐体の一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 本発明に係る第1ベース部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係る第2ベース部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係る回転部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係る第1シャフト部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るストッパ部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るストッパピンの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 水平回転機構
2 キーベース部材
3 LCDベース部材
4 メインシャフト(第1垂直軸)
5 LCDシャフト(第2垂直軸)
6 回転部材
7 回転規制手段
8 ロック手段
10 携帯電話機
11 第1筐体
12 第2筐体
71 ストッパ部材
72 第1カム
73 第1カム凹部
74 第2カム
75 第2カム凹部
77 第1係合凸部
78 第2係合凸部
81 第1ロック凹部
82 第1ボール
83 第2ロック凹部
84 第2ボール

Claims (8)

  1. 第1筐体と第2筐体とからなり、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体で覆う閉成状態と、前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成するように構成したものであって、
    前記第1筐体と前記第2筐体との間に、両者を第1垂直軸又は第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させる水平回転機構を設け、もって、前記一方の筐体の上面を前記他方の筐体によって覆う閉成状態である第1位置と、この第1位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第1開成状態である第2位置と、前記第1位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第2開成状態である第3位置とを形成するように構成したことを特徴とする、携帯機器。
  2. 前記第2位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第2垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記第3位置の前記第1筐体及び前記第2筐体を前記第1垂直軸を軸に互いに平面方向に回転させて前記一方の筐体の上面を露出させる第3開成状態である第4位置を形成するように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯機器。
  4. 第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で互いに平面方向に回転させて、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体の下面で覆う閉成状態と、前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成するようにした水平回転機構であって、
    前記一方の筐体の上面及び前記他方の筐体の下面のいずれか一方の面に設けられた第1垂直軸と、前記一方の筐体の上面及び前記他方の筐体の下面のいずれか他方の面に設けられた第2垂直軸と、前記第1垂直軸に一端部が回転可能に設けられていると共に前記第2垂直軸に他端部が回転可能に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結する回転部材と、前記閉成状態又は前記開成状態のとき、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に回転可能であり、前記閉成状態又は前記開成状態以外の状態のとき、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸として回転することを防止する回転規制手段とを備え、
    少なくとも前記閉成状態の前記第1筐体及び第2筐体が前記第1垂直軸を軸に互いに回転して第1開成状態となると共に、前記閉成状態の前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第2垂直軸を軸に互いに回転して第2開成状態となるように構成したことを特徴とする、携帯機器の水平回転機構。
  5. 前記閉成状態の前記第1筐体及び前記第2筐体が前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸に互いに回転してから前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸を軸に互いに回転して第3開成状態となるように構成し、前記第1筐体及び前記第2筐体を、前記閉成状態又は前記第1開成状態〜前記第3開成状態の4つの各状態にそれぞれロックするロック手段を備えたことを特徴とする、請求項4に記載の携帯機器の水平回転機構。
  6. 前記ロック手段が、前記一方の面及び前記回転部材のいずれか一方に設けられた球面状の第1ロック凹部と、この第1ロック凹部と前記閉成状態、前記第1開成状態又は前記第3開成状態のときに係合し、前記一方の面及び前記回転部材のいずれか他方に設けられた第1ボールと、前記他方の面及び前記回転部材のいずれか一方に設けられた球面状の第2ロック凹部と、この第2ロック凹部と前記閉成状態、前記第2開成状態又は前記第3開成状態のときに係合し、前記他方の面及び前記回転部材のいずれか他方に設けられた第2ボールとを備えたことを特徴とする、請求項5に記載の携帯機器の水平回転機構。
  7. 前記回転規制手段が、前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸に設けられる第1カムと、前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか他方の軸に設けられる第2カムと、前記回転部材に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体が前記閉成状態又は前記開成状態から前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸のいずれか一方の軸を軸として回転するとき、この一方の軸とは異なる他方の軸に設けられた前記第1カム又は前記第2カムと係合して前記他方の軸を軸としての前記第1筐体及び前記第2筐体の回転を防止し、かつ、前記一方の軸を軸として回転した前記第1垂直軸及び前記第2垂直軸が前記閉成状態又は前記開成状態となったとき、前記他方の軸に設けられた前記第1カム又は前記第2カムとの係合が解除し得る状態になるストッパ部材とを備えたことを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の携帯機器の水平回転機構。
  8. 前記第1カムが、周面の一部に第1カム凹部を有する円形状に形成され、
    前記第2カムが、周面の一部に第2カム凹部を有する円形状に形成され、
    前記ストッパ部材が、一端部が前記第1カム凹部に挿入されて係合したとき他端部が前記第2カム凹部に近接すると共に、他端部が前記第2カム凹部に挿入されて係合したとき一端部が前記第2カム凹部に近接する移動可能に前記回転部材に設けられ、
    前記閉成状態又は前記開成状態のとき、このストッパ部材の一端部が前記第1カム凹部に係合されているか又は他端部が前記第2カム凹部に係合され、このストッパ部材の端部が係合されている前記第1カム凹部又は前記第2カム凹部が回転すると、この前記第1カム凹部又は前記第2カム凹部から前記ストッパ部材の端部が離脱すると共に、このストッパ部材の残りの端部が前記第2カム凹部又は前記第1カム凹部に係合されるように前記ストッパ部材が移動することを特徴とする、請求項7に記載の携帯機器の水平回転機構。
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