JP2007100811A - 管用継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接続すべき管が継手本体の装着孔内に所定の取付位置まで挿入されたことを容易に確認することができる管用継手を提供する。
【解決手段】装着孔9の内部には、指標部材6を装着孔9の軸線方向へ移動可能に設ける。指標部材6の脚部6bの後端部は、継手本体1の装着孔9が開口する端面4aから外部に突出させる。指標部材6は、装着孔9内に挿入される樹脂管Pに係合させることにより、樹脂管Pと一緒に移動させる。樹脂管Pが所定の取付位置まで挿入されると、指標部材6の脚部6bの後端面6gが端面4aとほぼ同一平面上に位置する。
【選択図】図3
【解決手段】装着孔9の内部には、指標部材6を装着孔9の軸線方向へ移動可能に設ける。指標部材6の脚部6bの後端部は、継手本体1の装着孔9が開口する端面4aから外部に突出させる。指標部材6は、装着孔9内に挿入される樹脂管Pに係合させることにより、樹脂管Pと一緒に移動させる。樹脂管Pが所定の取付位置まで挿入されると、指標部材6の脚部6bの後端面6gが端面4aとほぼ同一平面上に位置する。
【選択図】図3
Description
この発明は、例えば水道管等の配管と樹脂製の管とを接続するための管用継手に関する。
従来のこの種の継手は、筒状をなす継手本体と、この継手本体の内部に設けられた係合部材とを備えている。継手本体の上流側端部には、水道管等の配管が螺合固定される。一方、継手本体の内部の下流側の端部には、配管に接続すべき管としての樹脂管が挿入される。係合部材は、所定の取付位置まで挿入され樹脂管に係合し、継手本体から下流側へ抜けることを阻止する。この結果、樹脂管が継手を介して配管に接続される。
ところで、樹脂管を継手本体に挿入する場合には、樹脂管を所定の取付位置まで正しく挿入する必要がある。そこで、下記特許文献1に記載の継手においては、継手本体の周壁部にその外周面から内周面まで貫通する貫通孔を形成するとともに、この貫通孔に指標部材を移動可能に挿入している。指標部材は、樹脂管が挿入される前は、外側の端面が継手本体の外周面とほぼ一致するように位置している。しかるに、樹脂管が取付位置まで挿入されると、樹脂管によって外側に押圧移動させられる。その結果、指標部材の外側の端部が継手本体の外周面から突出する。これを目視、あるいは手で触れることにより、樹脂管が取付位置まで正しく挿入されていることを確認することができる。
上記特許文献1に記載のものにおいては、樹脂管が継手本体の一端側から挿入されるのに対し、指標部材が継手本体の外周面から突出するようになっている。つまり、指標部材が樹脂管の挿入箇所と異なる箇所に配置されている。このため、継手本体が配置された環境によっては指標部材を目視したり手で触れたりすることが困難であることがあった。また、指標部材は、樹脂管が所定の取付位置まで挿入されると、所定の量だけ突出するが、指標部材の突出量が所定の量であるか否かを正確に確認することは非常に困難である。このため、指標部材が所定量だけ突出していないにも拘わらず、所定量だけ突出しているものと誤認し、その結果樹脂管が所定の取付位置まで挿入されないおそれがあった。
この発明は、上記の問題を解決するために、筒状をなし、内部の一端部が装着孔とされた継手本体と、上記装着孔の内部に設けられ、上記装着孔にその開口部から上記継手本体の他端側へ所定の取付位置まで挿入された管に係合して、上記管が上記取付位置から上記継手本体の一端側へ移動するのを阻止する係合部材とを備えた管用継手において、上記装着孔の内部には、上記管に係合することにより、上記管の上記取付位置までの挿入に伴って上記継手本体の一端側から他端側へ向かって所定の初期位置から所定の確認位置まで移動させられる指標部材が設けられ、この指標部材が上記初期位置に位置しているときには、上記指標部材の外側の端部が上記装着孔が開口する上記継手本体の端面から外部に突出し、上記指標部材が上記確認位置に位置しているときには、上記指標部材の外側の端面が上記装着孔が開口する上記継手本体の端面とほぼ同一平面上に位置していることを特徴としている。
この場合、上記指標部材の少なくとも内側の端部が筒状に形成されて上記装着孔と同芯に配置され、上記装着孔の内部には、上記指標部材から上記管の挿入方向前方に向かって突出した一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材が設けられ、上記指標部材の内周面の内側の端部には、上記管の先端面に突き当たることにより、上記指標部材を上記管の上記装着孔への挿入に伴って上記初期位置から上記確認位置まで移動させる係合突出部が環状に形成され、この係合突出部の内周面には、上記管の挿入方向後方に向かって縮径し、上記指標部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成されていることが望ましい。
また、上記装着孔の内部には、一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周面に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材、及びこのシール部材より上記管の挿入方向後方側に配置され、上記管の先端面に突き当たることにより、上記管の上記筒部材に対する外挿に伴って移動するリング状の押圧部材が設けられ、この押圧部材の内周面には、上記管の挿入方向後方へ向かって縮径し、上記押圧部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成され、上記指標部材の内側の端部には、上記管の挿入方向後方側を向く当接面が形成され、この当接面が上記管の挿入方向前方側を向く上記押圧部材の端面に突き当たることにより、上記指標部材が上記管により上記押圧部材を介して上記初期位置から上記確認位置まで移動させられることが望ましい。特に、上記指標部材を上記管の挿入方向後方側へ付勢する付勢手段をさらに備え、上記装着孔の内部には、上記指標部材を上記付勢手段の付勢力に抗して上記初期位置に停止させるストッパ部が設けられていることが望ましい。
この場合、上記指標部材の少なくとも内側の端部が筒状に形成されて上記装着孔と同芯に配置され、上記装着孔の内部には、上記指標部材から上記管の挿入方向前方に向かって突出した一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材が設けられ、上記指標部材の内周面の内側の端部には、上記管の先端面に突き当たることにより、上記指標部材を上記管の上記装着孔への挿入に伴って上記初期位置から上記確認位置まで移動させる係合突出部が環状に形成され、この係合突出部の内周面には、上記管の挿入方向後方に向かって縮径し、上記指標部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成されていることが望ましい。
また、上記装着孔の内部には、一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周面に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材、及びこのシール部材より上記管の挿入方向後方側に配置され、上記管の先端面に突き当たることにより、上記管の上記筒部材に対する外挿に伴って移動するリング状の押圧部材が設けられ、この押圧部材の内周面には、上記管の挿入方向後方へ向かって縮径し、上記押圧部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成され、上記指標部材の内側の端部には、上記管の挿入方向後方側を向く当接面が形成され、この当接面が上記管の挿入方向前方側を向く上記押圧部材の端面に突き当たることにより、上記指標部材が上記管により上記押圧部材を介して上記初期位置から上記確認位置まで移動させられることが望ましい。特に、上記指標部材を上記管の挿入方向後方側へ付勢する付勢手段をさらに備え、上記装着孔の内部には、上記指標部材を上記付勢手段の付勢力に抗して上記初期位置に停止させるストッパ部が設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、指標部材の外側の端部は、管が挿入される装着孔が開口する継手本体の端面から突出しており、管と指標部材の外側の端部とは、継手本体の同一の端面から挿脱される。管が挿脱される端面は、継手の配置環境に拘わらず、目視することができる。したがって、指標部材の外側の端部も目視し、あるいは手で触れることができる。よって、管が装着孔に所定の取付位置まで挿入されたことを確認することができる。また、管が所定の取付位置まで挿入されているか否かは、指標部材の後端面が継手本体の下流側の端面とほぼ同一平面上に位置しているか否かによって確認することができる。これは、指標部材の後端面の位置を継手本体の下流側の端面の位置と比較することで行うことができ、指標部材の突出量の確認よりも容易に、かつ確実に行うことができる。したがって、管が取付位置まで挿入されていないにも拘わらず、挿入されているものと誤認するような事態を未然に防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の管用継手Aは、水道水管等の配管(図示せず)に樹脂管(管)Pを接続するためのものであり、継手本体1、係合部材5、及び指標部材6を備えている。
図1〜図3は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の管用継手Aは、水道水管等の配管(図示せず)に樹脂管(管)Pを接続するためのものであり、継手本体1、係合部材5、及び指標部材6を備えている。
継手本体1は、本体部2、筒部材3及びナット4を有している。本体部2は、筒状をなしており、その外周面の上流側(図1において左側)の端部には、テーパ雄ねじ部2aが形成されている。このテーパ雄ねじ部2aには、配管が螺合固定される。また、本体部2の内部のうちの上流側端部が小径孔部2bになっている。この小径孔部2bには、テーパ雄ねじ部2aに螺合固定された配管から供給される水道水等の流体が流入する。本体部2の内部のうちの下流側端部は、通路孔2bより大径の大径孔部2cになっている。この大径孔部2cと小径孔部2bとの間には、下流側を向く基準面2dが環状に形成されている。なお、テーパねじ部2a、小径孔部2b及び大径孔部2cは、互いに同芯に配置されている。
筒部材3は、円筒状をなしており、大径孔部2cの内部にそれと同芯に配置されている。筒部材3の内側(上流側)の端部は、小径孔部2bの下流側の端部に螺合固定されている。したがって、筒部材3の内部には、小径孔部2bから流体が流入する。これから明らかなように、筒部材3の内部と小径孔部2bとにより、流体が流れる通路7が構成されている。筒部材3の外側の端部は、本体部2から外部に突出している。なお、筒部材3は、本体部2と一体に形成してもよい。
筒部材3には、樹脂管Pが筒部材3の外側の端部から外挿される。この場合、筒部材3に樹脂管Pをほとんど抵抗なく外挿することができるよう、筒部材3の外径は樹脂管Pの内径と同等か僅かに小径になっている。筒部材3に外挿された樹脂管Pには、配管から供給される流体が通路7を通って流入する。筒部材3の外周面と樹脂管Pの内周面との間は、シール部材8によって密封されている。シール部材8は、ゴム等の弾性材からなるものであり、例えばOリングが用いられる。シール部材8は、筒部材3の外周面に形成された環状溝3aに装着されている。この場合、シール部材8は、その外周部を環状溝3aから突出させた状態で環状溝3aに装着されており、筒部材3に樹脂管Pが外挿されると環状溝3aから突出した分だけ弾性的に圧縮変形される。したがって、シール部材8は、それ自体の弾性力によって筒部材3の外周面(環状溝3aの底面)及び樹脂管Pの内周面に押圧接触し、それによって筒部材3と樹脂管Pとの間を密封している。
ナット4は、リング状をなしており、大径孔部2cの下流側の開口部に螺合固定されている。ナット4の内部と大径孔部2cとによって装着孔9が構成されている。したがって、この実施の形態の管用継手Aにおいては、ナット4の下流側を向く端面4aが、装着孔9が開口する継手本体1の端面になっている。端面4aは、本体部2の下流側の端面2eに対して若干上流側に位置している。端面4aは、端面2eに対して同一平面上に位置させてもよく、端面2eから下流側へ突出させてもよい。
大径孔部2cの内周面には、上記係合部材5が二つ設けられている。係合部材5は、一つだけ、あるいは三つ以上設けてもよい。係合部材5は、周知のように、筒部材3に外挿された(装着孔9に挿入された)樹脂管Pの抜け止めをするためのものであり、鋼等の金属製の薄い板材によって構成されている。係合部材5は、互いに一体に形成された外側部5aと内側部5bを有している。外側部5aは、軸線を大径孔部2cの軸線(装着孔9の軸線)とほぼ一致させて配置されており、その外径は大径孔部2cの内径より僅かに小径になっている。したがって、係合部材5は、その径方向へ僅かに移動可能である。内側部5bは、樹脂管Pの挿入方向前方へ向かって縮径するよう、テーパ状に形成されている。しかも、内側部5bには、その内周面から径方向外側に向かって延びる多数のスリット5cが形成されている。これにより、内側部5bが弾性的に拡縮径可能になっている。内側部5bが拡縮径していない自然状態になっているときの内側部5bの内径は、樹脂管Pの外径より所定の寸法だけ小径に設定されている。
係合部材5は、樹脂管Pの挿入方向においてシール部材8とナット4との間に配置されている。係合部材5は、大径孔部2cの内周面に形成された環状をなす固定面2fにスペーサ10を介して突き当たることにより、樹脂管Pの挿入方向前方への移動が阻止されている。その一方、係合部材5は、ナット4に突き当たることにより、樹脂管Pの挿入方向後方への移動が阻止されている。ナット4と固定面2fとの間の距離は、係合部材5の径方向への移動を可能にするために、二組の係合部材5とスペーサ10の合計厚さより大きくなっているが、その差は極めて微小である。したがって、係合部材5は、その軸線方向(樹脂管Pの挿脱方向)へは実質的に移動不能になっている。
指標部材6は、筒部6aと脚部6bとを有している。筒部6aは、円筒状をなしており、大径孔部2cに摺動可能に嵌合されている。筒部6aの内径は、樹脂管Pの外径より若干大径になっている。したがって、指標部材6と筒部材3との間に形成される環状の空間には、樹脂管Pを挿入することが可能である。筒部6aの上流側(樹脂管Pの挿入方向前方側)の端部には、径方向内側に向かって突出する係合突出部6cが形成されている。この係合突出部6cの内周面には、下流側(樹脂管Pの挿入方向後方側)へ向かって縮径する押圧面6dが形成されている。この押圧面6dが下流側のシール部材8に突き当たることにより、指標部材6の上流側への移動が阻止されている。このときの指標部材6の位置が初期位置である。指標部材6は、所定の大きさ以上の力で上流側へ押すと、押圧面6dによってシール部材8を押し潰しながら上流側へ移動する。指標部材6の上流側の端面6eが本体部2の基準面2dに突き当たると、それ以上上流側へ移動することができなくなる。このときの指標部材6の位置が確認位置である。指標部材6は、その下流側の端面6fがスペーサ10及び係合部材5を介してナット4に突き当たることにより、大径孔部2cから下流側への移動が阻止されている。したがって、指標部材6は、初期位置から上流側へは所定の大きさ以上の力を作用させることによって移動させることが可能であるが、下流側へは実質的に移動不能になっている。
指標部材6の脚部6bは、複数(この実施の形態では四つ)設けられているが、一つだけ設けてもよい。各脚部6bは、筒部6aの下流側の端面6fに一体に形成されており、筒部6aからその軸線に沿って下流側に延びている。しかも、各脚部6bは、指標部材6が初期位置に位置しているときには、スペーサ10、係合部材5及びナット4を貫通し、ナット4の下流側の端面4a(装着孔9が開口する継手本体1の端面)から下流側に向かって突出している。各脚部6bは、指標部材6が上流側へ移動すると、それに伴って継手本体1の内部側へ移動する。そして、指標部材6が確認位置に達すると、脚部6bの下流側の先端面6gが端面4aとほぼ同一平面上に位置するようになっている。
上記構成の継手Aを用いて配管に樹脂管Pを接続する場合には、継手本体1のテーパ雄ねじ部2aに配管を螺合固定する一方、継手本体1に樹脂管Pを接続する。これにより、樹脂管Pが継手Aを介して配管に接続される。
継手本体1に樹脂管Pを接続するに際しては、樹脂管Pを筒部材3にその下流側の端部から所定の取付位置まで外挿すればよい。なお、樹脂管Pは、筒部材3に外挿することにより、それと同時に装着孔9に挿入される。樹脂管Pは、挿入途中において係合部材5の内側部5bに突き当たるが、内側部5bを拡径させつつ係合部材5を通過する。ここで、内側部5bがテーパ状に形成されている上、係合部材5がその径方向へ移動可能であるので、テーパ面の調心作用により、内側部5bの軸線と樹脂管Pの軸線とが自動的に一致させられる。内側部5bの軸線と樹脂管Pの軸線とが一致していると、両軸線が僅かでもずれている場合に比して、樹脂管Pを小さな力で係合部材5を通過させることができる。
樹脂管Pを筒部材3にさらに外挿すると、その先端面が初期位置に位置している指標部材6の係合突出部6cの下流側を向く面6hに突き当たる。その状態において、樹脂管Pを所定の大きさ以上の力で押すと、指標部材6が樹脂管Pと一緒に移動し、押圧面6dがシール部材8を押し潰す。したがって、樹脂管Pは、指標部材6と共にシール部材8,8を容易に乗り越えることができ、筒部材3にさらに外挿される。その後、指標部材6の端面6eが基準面2dに突き当たり、その結果樹脂管Pの先端面が指標部材6の係合突出部6cを介して基準面2dに突き当たる。したがって、樹脂管Pはそれ以上筒部材3に外挿することができなくなって停止する。このときの樹脂管Pの位置が取付位置である。取付位置に位置している樹脂管Pを筒部材3から引き抜こうとすると、係合部材5の内側部5bの内周部が樹脂管Pの外周面に食い込み、樹脂管Pの取付位置から下流側への移動を阻止する。したがって、樹脂管Pは取付位置において継手本体1に接続される。
樹脂管Pを取付位置まで挿入すると、それに伴って指標部材6が初期位置から確認位置まで移動する結果、ナット4の端面4aから突出していた指標部材6の脚部6bが継手本体1の内部側へ移動し、脚部6bの先端面6gが端面4aと同一平面上に位置する。これにより、樹脂管Pが取付位置まで挿入されたことを確認することができる。しかも、脚部6bは、樹脂管Pが挿入される装着孔9が開口する端面4aから外部に突出しているから、脚部6bの先端面6gが端面4aと同一平面上に位置していることを確実に、かつ容易に目視、あるいは手で触れることができる。それによって、樹脂管Pが取付位置まで挿入されたことを確認することができる。
図4は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の管用継手Bにおいては、ナット4が省かれており、係合部材5及びスペーサ10がCリング等の止め輪(ストッパ部)11によって抜け止めされている。しかも、ナット4が省かれているので、本体部2の大径孔部2cがそのまま装着孔9になっており、本体部2の下流側の端面2eが、装着孔9が開口する継手本体1の端面になっている。
また、この継手Bにおいては、指標部材6と基準面2dとの間にコイルばね(付勢手段)12が設けられている。このコイルばね12によって指標部材6が下流側に向かって付勢され、指標部材6の係合突出部6cの内径がシール部材8の自然状態での外径より大径に設定され、さらに指標部材6と別体である押圧部材13が筒部材3にその軸線方向へ移動可能に外挿され、この押圧部材13に指標部材6の押圧面6dに代わる押圧面13aが形成されるという構成が採用されることにより、樹脂管Pを筒部材3に対し取付位置まで確実に外挿することができるようになっている。
すなわち、上記の継手Aにおいて、指標部材6の脚部6bに上流側への外力が作用し、その外力によって係合突出部6cがシール部材8を越えるまで指標部材6が上流側へ移動させられてしまった場合には、指標部材6を初期位置に戻そうとすると、係合突出部6cの下流側を向く面6hがシール部材8に突き当たるため、指標部材6を初期位置まで戻すことができなくなってしまう。指標部材6が初期位置に戻らないと、樹脂管Pを筒部材3に外挿したとき、押圧面6dによってシール部材8を押し潰すことができないため、樹脂管Pがシール部材8を乗り越えることができず、樹脂管Pを取付位置まで外挿することができなくなってしまう。
これに対し、この継手Bでは、指標部材6の係合突出部6cの内径がシール部材8の外径より大径であるから、係合突出部6cがシール部材8を越えて上流側へ移動したとしても、コイルばね12によって初期位置まで戻される。初期位置に戻された指標部材6は、筒部6aの下流側の端面が、スペーサ10及び係合部材5を介して止め輪11に突き当たることによって初期位置に維持される。指標部材6が外力によって移動させられるとき、押圧部材13が指標部材6と別体に形成されているので、押圧部材13は指標部材6と一緒に移動することがなく、上流側のシール部材8と下流側の係合部材5との間に位置している。なお、押圧部材13が係合部材5の内側を通って筒部材3から抜け出るのを防止するために、押圧部材13の外径は係合部材5の内径より若干大径になっている。
この継手Bに樹脂管Pを接続する場合、樹脂管Pを筒部材3に外挿すると、樹脂管Pの先端面が押圧部材13に突き当たり、押圧部材13が指標部材6の係合突出部6cの下流側を向く面(当接面)6hに突き当たる。したがって、指標部材6及び押圧部材13は、樹脂管Pの筒部材3への外挿に伴って上流側へ移動する。このとき、押圧部材13の押圧面13aがシール部材8を押し潰すので、樹脂管Pは、シール部材8をスムースに乗り越えることができる。樹脂管Pは、取付位置に達すると指標部材6及び押圧部材13を介して基準面2dに突き当たる。上記以外の構成及び作用は、前述した継手Aと同様である。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、樹脂管Pを配管に接続しているが、金属製の管等の他の管を接続することも可能である。
また、上記の実施の形態においては、配管を上流側とし、樹脂管Pを下流側としているが、筒部材3に外挿される樹脂管Pを上流側とし、配管を下流側としてもよい。
例えば、上記の実施の形態においては、樹脂管Pを配管に接続しているが、金属製の管等の他の管を接続することも可能である。
また、上記の実施の形態においては、配管を上流側とし、樹脂管Pを下流側としているが、筒部材3に外挿される樹脂管Pを上流側とし、配管を下流側としてもよい。
A 管用継手
B 管容継手
P 樹脂管(管)
1 継手本体
3 筒部材
2e 端面(装着孔が開口する端面)
4a 端面(装着孔が開口する端面)
5 係合部材
6 指標部材
6c 係合突出部
6d 押圧面
6h 当接面
8 シール部材
9 装着孔
11 止め輪(ストッパ部)
13 押圧部材
13a 押圧面
B 管容継手
P 樹脂管(管)
1 継手本体
3 筒部材
2e 端面(装着孔が開口する端面)
4a 端面(装着孔が開口する端面)
5 係合部材
6 指標部材
6c 係合突出部
6d 押圧面
6h 当接面
8 シール部材
9 装着孔
11 止め輪(ストッパ部)
13 押圧部材
13a 押圧面
Claims (4)
- 筒状をなし、内部の一端部が装着孔とされた継手本体と、上記装着孔の内部に設けられ、上記装着孔にその開口部から上記継手本体の他端側へ所定の取付位置まで挿入された管に係合して、上記管が上記取付位置から上記継手本体の一端側へ移動するのを阻止する係合部材とを備えた管用継手において、
上記装着孔の内部には、上記管に係合することにより、上記管の上記取付位置までの挿入に伴って上記継手本体の一端側から他端側へ向かって所定の初期位置から所定の確認位置まで移動させられる指標部材が設けられ、この指標部材が上記初期位置に位置しているときには、上記指標部材の外側の端部が上記装着孔が開口する上記継手本体の端面から外部に突出し、上記指標部材が上記確認位置に位置しているときには、上記指標部材の外側の端面が上記装着孔が開口する上記継手本体の端面とほぼ同一平面上に位置していることを特徴とする管用継手。 - 上記指標部材の少なくとも内側の端部が筒状に形成されて上記装着孔と同芯に配置され、上記装着孔の内部には、上記指標部材から上記管の挿入方向前方に向かって突出した一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材が設けられ、上記指標部材の内周面の内側の端部には、上記管の先端面に突き当たることにより、上記指標部材を上記管の上記装着孔への挿入に伴って上記初期位置から上記確認位置まで移動させる係合突出部が環状に形成され、この係合突出部の内周面には、上記管の挿入方向後方に向かって縮径し、上記指標部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管用継手。
- 上記装着孔の内部には、一端部が上記継手本体の内部の他端部と連通し、かつ外周面に上記管が外挿される筒部材が設けられ、この筒部材の外周面には、それ自体の弾性によって上記筒部材の外周面と上記管の内周面とに押圧接触することにより、上記筒部材の外周面と上記管の内周面との間を封止するリング状のシール部材、及びこのシール部材より上記管の挿入方向後方側に配置され、上記管の先端面に突き当たることにより、上記管の上記筒部材に対する外挿に伴って移動するリング状の押圧部材が設けられ、この押圧部材の内周面には、上記管の挿入方向後方へ向かって縮径し、上記押圧部材の移動に伴って上記シール部材を押し潰す押圧面が環状に形成され、上記指標部材の内側の端部には、上記管の挿入方向後方側を向く当接面が形成され、この当接面が上記管の挿入方向前方側を向く上記押圧部材の端面に突き当たることにより、上記指標部材が上記管により上記押圧部材を介して上記初期位置から上記確認位置まで移動させられることを特徴とする請求項1に記載の管用継手。
- 上記指標部材を上記管の挿入方向後方側へ付勢する付勢手段をさらに備え、上記装着孔の内部には、上記指標部材を上記付勢手段の付勢力に抗して上記初期位置に停止させるストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の管用継手。
Priority Applications (1)
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JP2005290677A JP2007100811A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | 管用継手 |
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JP2005290677A JP2007100811A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | 管用継手 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023510018A (ja) * | 2020-01-16 | 2023-03-10 | パーカー ハネフィン・エメア・エスアーエールエル | 接続管理手段を有する接続デバイス |
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2005
- 2005-10-04 JP JP2005290677A patent/JP2007100811A/ja active Pending
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