JP2007099497A - ベルトクリーナ - Google Patents

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Toshiki Kitamura
俊樹 北村
Masamichi Ogami
正通 大神
Yasuki Saguchi
耕樹 佐口
Akinori Ogami
晃仙 大上
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Abstract

【課題】長期に亘って付着物の除去をすることが可能なベルトクリーナを提供する。
【解決手段】リターンベルト2の上側に対して、先端部にハンマー10を支持してリターンベルト2の長手方向に延びる梃子部材9と、その梃子部材9を上下方向へ回動可能に当該梃子部材9の長手方向途中位置を支持する支点12部と、上記リターンベルト2の移動に伴い回転する回転体7と、上記回転体7と一体に形成されて回転体7の回転軸に対して放射状に延びる1又は2以上の羽根部8と、を備える。上記各羽根部8は、回転体7の回転に伴い、上記梃子部におけるハンマー10とは反対側の尾端部9bに対し上側から当接可能に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ベルトコンベアに使用されるベルトクリーナに関する。
従来のベルトクリーナは、例えば特許文献1に記載のように、リターンベルトの下面に板状のスクレーパを摺接させるものであり、リターンベルト下面に付着している付着物を上記スクレーパで掻き落とす。
また、特許文献2に記載のベルトクリーナは、リターンベルトの下方に対し、ベルト幅方向に回転軸を向けた回転ローラの外周に周方向に沿って所定間隔毎に柱状体を突設させ、その柱状体を順番にリターンベルトの下面に接触させて回転させることで、リターンベルトの下面に付着している付着物を除去するものである。
また、特許文献3のように、上記回転ローラの外周にロープ状物を巻き付けて上記柱状体の代わりにしたものもある。
実開昭53-37189号公報 実開昭52-35076号公報 実開昭55-7871号公報
しかし、上記従来技術では、いずれもベルトに与える衝撃が小さいためベルトに付着している付着物除去の効果が小さい。
すなわち、特許文献1の構成では、付着除去能を上げるには、ベルトへのスクレーパの押しつけを強くする必要があるが、押し付けを強くするにも限界があり、十分に付着除去を行うことが出来ない。
また、特許文献2の構成では、付着物除去のための振動が不足し、また、柱状体がリターンベルトに当接しているときにだけ回転力が発生する構造であるため、回転ローラの回転が停止する場合がある。
また、いずれの構成でも、付着物が付着しているリターンベルトの下面側に当接するものであるので、付着物による目詰まりを起こしやすい構成である。特に、特許文献3の構成では、ロープ状物間の凹部部分に付着物が付着して1本のロールのようになってしまい、付着物除去の長期効果を望むことが出来ず、短期間での保守が要求される。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、長期に亘って付着物の除去をすることが可能なベルトクリーナを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、リターンベルトの上側に配置されて、ベルトの移動に伴いリターンベルトの上面を間欠的に叩いて当該リターンベルトに衝撃を与える衝撃付与装置を備えることを特徴とするベルトクリーナを提供するものである。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記衝撃付与装置は、リターンベルトの上方に配置されて下端部にローラが付いたハンマーと、上記ハンマーをリターンベルトの移動に伴い間欠的に持ち上げて落下させる間欠運動機構とを備えることを特徴とするものである。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した構成に対し、上記間欠運動機構は、ハンマーを支持してリターンベルトの長手方向に延びる梃子部材と、その梃子部材を上下方向へ回動可能に当該梃子部材の長手方向途中位置を支持する支点部と、上記リターンベルトの移動に伴い回転する回転体と、上記回転体と一体に形成されて回転体の回転軸に対して放射状に延びる1又は2以上の羽根部と、を備え、上記羽根部は、回転体の回転に伴い、上記梃子部におけるハンマーから離れた遠位端部に対し上側から当接可能に配置されることを特徴とするものである。
本発明によれば、付着物の付着していないリターンベルトの上面側から衝撃を付与して付着物を落下させるので、付着物がベルトクリーナに付着することが防止されると共に、所定以上の衝撃及びそれによる振動をリターンベルトに与えやすくなる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係るベルトクリーナの配置位置を示す概要構成図である。
ベルトコンベアBは、上行きのベルト1によってコークスなどのバラ荷4を搬送し、プーリ3によってベルトが反転する際に搬送してきた荷を降ろし、下行きのリターンベルト22となる。リターンベルト2表面には付着粉などの付着物5が付着しており、そのままでは、リターンベルト2の移動に伴い、付着物5が広範囲に色々な箇所で落下してしまい、その清掃が大変である。このため、一定の位置、特にできるだけ帰りの上流側の位置に、リターンベルト2から付着物を除去するためのベルトクリーナ6を備える。
そして、本実施形態のベルトクリーナ6は、図1に示すように、リターンベルト2の上側に配置されている。
その構成について説明すると、ベルトクリーナ6は、図2及び図3に示すように、リターンベルト2の上側に対し、リターンベルト2によって回転する回転体7と、回転体7に設けられた複数の羽根部8と、回転体7の回転に伴い羽根部8によって間欠的に先端部が上方に跳ね上がる梃子部材9と、梃子部材9の先端部に設けられたハンマー10とから構成される。
上記回転体7は、ベルト2の幅方向に延びる回転軸(不図示)に回転自在に支持された左右一対の回転板7aと、その回転板7aの中心部間を連結する連結棒7bとを備える。なお、上記回転板7aは、不図示の回転軸を介してベルトコンベアBの架台に支持されている。
上記一対の回転板7aはそれぞれ、リターンベルト2上面の左右端部部分に当接し、リターンベルト2の移動に伴い上記回転軸周りに回転する。
また、上記連結棒7bの中央部には、放射状に延びる複数の羽根部8を備え、回転板7aの回転に伴い、回転軸の軸線周りに回転する。
上記梃子部材9は、羽根部8の位置からリターンベルト2の上流側に向けて延び、その先端部9aに上記ハンマー10が設けられている。梃子部材9の尾端部9bは、上記回転する羽根部8が上側から当接可能な位置に配置されている。さらに、当該梃子部材9は、尾端部9b側の位置が支点12として回転可能に支持されていて、尾端部9bが下降すると前端部が上方に移動する。支点12は、ベルトコンベアの架台に支持されている。
上記ハンマー10は、上記梃子部材9の先端部から下方(梃子部材9と直交する方向)に延びる支柱部10aと、その支柱部10aの先端部に回転自在に取り付けられたローラ10bとから構成される。
ここで、上記回転体7、羽根部8、及び梃子部材9が間欠運動機構を構成する。
なお、図1のように、上記ハンマー10位置におけるリターンベルト2の下方にホッパー13が配置され、落下してくる付着粉を受ける。
次に、上記構成のベルトクリーナ6の動作や作用・効果について説明する。
リターンベルト2が移動すると、その移動によって回転体7が回転し、複数の羽根部8が、図3において時計回りに回転し、間欠的に、梃子部材9の尾端部9bを下方に押し下げる。尾端部9bが押し下げられると、梃子部材9の先端部9aつまりハンマー10は上方に持ち上げられ、続いて、尾端部9bが羽根部8から離れることで、尾端部9bが上方に跳ね上がり、ハンマー10は落下してリターンベルト2を叩く。この叩く際の衝撃力及びその振動によって、リターンベルト2の下面に付着していた付着粉などの付着物5がホッパー13内に落下する。上記動作がリターンベルト2の移動速度に応じた間隔で連続的に発生して効果的に付着物5の除去が行われる。
また、ハンマー10の先端部をローラ10bにしてあるので、ハンマー10の先端部でリターンベルト2の上面を擦ることが回避されて、ハンマー10を重くなどしても、必要以上にベルト裏面に疵を付けることが回避される。
また、ベルトの移動を利用してハンマー10を間欠的に上昇させて落下させているので、新たな動力源を設ける必要もない。
このとき、本実施形態では、付着物5が付着しているリターンベルト2の下面側(表面側)ではなく、上面側(裏面側)にベルトクリーナ6を構成する回転体7などを設けてあるので、付着物5がベルトクリーナ6に付着することによる悪影響を抑えることが出来る。例えば、回転体7と接触するベルト表面には付着物5が無いので、付着物5によるスリップが無いか小さく、また、付着物5が回転軸に付着することによる回転への悪影響もない。また、ベルトクリーナ6に付着した付着物5を除去するメンテナンスも不要である。
ここで、上記実施形態では、リターンベルト2に対して回転体7を回転可能に押し付けて該リターンベルト2によって回転体7を回転させているが、これに限定されない。例えば、上行きベルト1の下側に当接する第2の回転体を設け、該第2の回転体の回転を上記回転体7に伝達して回転させても良いし、プーリ3の回転をベルトなどで上記回転体7に伝達して回転させても良い。
また、上記実施形態では、羽根部8、梃子部材9、及びハンマー10の組を、リターンベルト2の幅方向中央部に1組だけ設けたが、ベルト幅方向に沿って複数組設けたりしても良い。
また、上記実施形態では、回転体7に対し連結棒7bを介して羽根部8を連結しているが、回転体7に直接、羽根部8を連結しても良い。
本発明に基づく実施形態に係るベルトクリーナの配置位置を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る回転体と羽根部との関係を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係るベルトクリーナを示す図である。
符号の説明
2 リターンベルト
4 バラ荷
5 付着物
6 ベルトクリーナ
7 回転体
7a 回転板
7b 連結棒
8 羽根部
9 梃子部材
10 ハンマー
10b ローラ
12 支点
13 ホッパー

Claims (3)

  1. リターンベルトの上側に配置されて、ベルトの移動に伴いリターンベルトの上面を間欠的に叩いて当該リターンベルトに衝撃を与える衝撃付与装置を備えることを特徴とするベルトクリーナ。
  2. 上記衝撃付与装置は、
    リターンベルトの上方に配置されて下端部にローラが付いたハンマーと、
    上記ハンマーをリターンベルトの移動に伴い間欠的に持ち上げて落下させる間欠運動機構とを備えることを特徴とする請求項1に記載したベルトクリーナ
  3. 上記間欠運動機構は、
    ハンマーを支持してリターンベルトの長手方向に延びる梃子部材と、
    その梃子部材を上下方向へ回動可能に当該梃子部材の長手方向途中位置を支持する支点部と、
    上記リターンベルトの移動に伴い回転する回転体と、
    上記回転体と一体に形成されて回転体の回転軸に対して放射状に延びる1又は2以上の羽根部と、を備え、上記羽根部は、回転体の回転に伴い、上記梃子部におけるハンマーから離れた遠位端部に対し上側から当接可能に配置されることを特徴とする請求項2に記載したベルトクリーナ。
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