JP5004060B2

JP5004060B2 - ペットボトル用ラベル分離装置

Info

Publication number: JP5004060B2
Application number: JP2009110896A
Authority: JP
Inventors: 恵男和田
Original assignee: SANWA INDUSTRY CO., LTD.
Current assignee: SANWA INDUSTRY CO., LTD.
Priority date: 2009-04-30
Filing date: 2009-04-30
Publication date: 2012-08-22
Anticipated expiration: 2029-04-30
Also published as: JP2010260197A

Description

本発明は、使用済みペットボトルを処分する前に、ペットボトル本体からラベルを分離できるようにしたもので、特に、多量の使用済みペットボトルを能率良く処理できるように工夫したペットボトル用ラベル分離装置に関するものである。

従来、この種のペットボトル用ラベル分離装置にあっては種々のものが開示されており、例えば、特許文献１にあるような使用済みペットボトルのラベル除去装置が発明されている。これは、使用済みペットボトルを投入するための装入口と、装入口から長手方向に隔設されて分離したペットボトルと除去ラベルとを排出するための排出口と、を有する筒状のケーシングと、ケーシングの内部に長手方向に沿って配置されて投入されたペットボトルを装入口から排出口に送る螺旋体と、ケーシングの内壁において周囲方向に長手方向沿って取着され、且つ互いに間隔を設けて螺旋体の外周部に接近して配置した長尺の複数の固定条材と、ケーシングの装入口と排出口との間の中間部において内壁に、螺旋体の外周部に接近して取着された中間当止部材と、から成り、回転駆動された螺旋体が、ケーシングの装入口から内部に投入された使用済みペットボトルを排出口に向かって送る過程で中間当止部材に当たって反転させ、ペットボトルに巻かれたラベルを剥ぎ取るようにしたものである。

特許第３５８１３３７号公報

ところで、前述の如きに使用済みペットボトルのラベル除去装置にあっては、ケーシング内を移動するペットボトルは、その姿勢が大きく変化し難く、ラベルを確実に剥ぎ取るには、螺旋体をかなり長く設定しなければならない難点があった。そのため、能率が悪く、全体的な処理速度も遅くなる問題点があった。ひいては、多量のペットボトルを、正確に、簡単に、且つ迅速に処理するのには不向きであった。しかも、装置自体が大きくなる難点もあった。

そこで、本発明は、ケーシング内の多量のペットボトルの姿勢を常に大きく変化させることができるように形成して、ペットボトル夫々のラベルがこれを剥ぎ取る先鋭部に数多く接触する機会を増やすようにすると共に、あらゆる向きで先鋭部に接触して剥ぎ取られるようにし、ひいては、ラベルとペットボトル本体とを、確実に、簡単に、迅速に分離して、多量の使用済みペットボトルを能率良く処理できるようにし、しかも、構成が簡素で、取扱い易く、メンテナンスも容易で、比較的コンパクトとなるペットボトル用ラベル分離装置を提供できるようにすべく創出されたものである。

しかして、前述の如き課題を達成できるようにすべく、請求項１記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａにあっては、使用済みペットボトルを処分する前に、ペットボトル本体からラベルを分離できるようにしたペットボトル用ラベル分離装置であって、その筒芯方向が略横向きとなるように配される中空円柱状のケーシング１０と、このケーシング１０に内装されると共に、ケーシング１０の中心部分で回転する内側回転体２０と、ケーシング１０に内装されると共に、ケーシング１０の周壁内表面近傍部分を移動するように回転する外側回転体３０とを備え、ケーシング１０の筒芯方向一端がわ上部には、使用済みペットボトルの投入口１４が形成され、ケーシング１０の筒芯方向他端がわ下部には、分離されたペットボトル本体とラベルが排出される排出口１５が形成され、内側回転体２０は、ケーシング１０の両端部分を貫通して回転自在に支持される回転軸２１と、この回転軸２１に固定される複数の剥ぎ取り用羽根体２２とからなり、剥ぎ取り用羽根体２２には、その接触によってラベルを剥ぎ取り可能となるような多数の先鋭部２６を設け、外側回転体３０は、内側回転体２０の回転軸２１の両端寄り部分に夫々回動自在に装着される一対のボス体３１と、この一対のボス体３１に取付アーム３３を介して固定される螺旋帯板状のリボンスクリュー３５とを有し、リボンスクリュー３５は、その回転によってケーシング１０内の多数のペットボトルを投入口１４がわから排出口１５がわに向って漸次送れるように形成され、リボンスクリュー３５に固定した複数の押上突片３７によって、ケーシング１０内下部のペットボトルを、ケーシング１０の周壁内表面に沿って押し上げると共に、内側回転体２０の上に落下せしめられるように形成する手段を採用した。

また、請求項２記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａにあっては、外側回転体３０の回転向きに対して、内側回転体２０の回転向きを逆にすると共に、内側回転体２０を外側回転体３０より高速に回転せしめるように形成する手段を採用した。

更に、請求項３記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａにあっては、ケーシング１０の排出口１５に、ラベル分別機構Ｂの分別用ケーシング４０を接続し、排出口１５から排出されたペットボトル本体とラベルに送風機５０からのエアーを吹付けられるよう形成し、ラベルをラベル用排出口４２から排出すると共に、ペットボトル本体をペットボトル本体用排出口４１から排出できるように形成する手段を採用した。

従って、請求項１記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａによれば、ケーシング１０内の多量の使用済みペットボトルは、外側回転体３０によってその姿勢を常に大きく変化させられるようになり、内側回転体２０の複数の剥ぎ取り用羽根体２２にペットボトル夫々のラベルがあらゆる向きで接触して、剥ぎ取り用羽根体２２に触れてラベルが剥ぎ取られる機会が増えるようになる。ひいては、ラベルとペットボトル本体とを、確実に、簡単に、迅速に分離できるようになり、多量の使用済みペットボトルを能率良く処理できるようになる。
加えて、剥ぎ取り用羽根体２２には、その接触によってラベルを剥ぎ取り可能となるような多数の先鋭部２６を設けてあるので、多数の先鋭部２６に、ペットボトル夫々のラベルが数多く接触する機会や接触する部分が増えるようになると共に、あらゆる向きで多数の先鋭部２６に接触してラベルが確実に剥ぎ取られるようになる。
このとき、ペットボトルが剥ぎ取り用羽根体２２の先鋭部２６に擦られるように接触することで、剥ぎ取り用羽根体２２の先鋭部２６によってラベルが簡単に剥ぎ取られるようになると共に、ペットボトル本体の一部も破れるようになる。すなわち、ペットボトル本体内の残留飲料や洗浄水等を確実に排出できるようになると共に、後に行われるペットボトル本体の切断処理も行い易いものとなる。
しかも、構成が簡素で、取扱い易く、メンテナンスも容易で、比較的コンパクトとなり、量産に適し、経済的なペットボトル用ラベル分離装置Ａとなる。

特に、外側回転体３０と内側回転体２０とを夫々別個に回転させることができるようになり、ケーシング１０内の多量の使用済みペットボトルの動きを確実に且つ簡単にコントロールできるようになると共に、ラベルの剥ぎ取り能力も確実に且つ簡単にコントロールできるようになる。すなわち、外側回転体３０の回転速度によって、ケーシング１０内の多数の使用済みペットボトルが、投入口１４がわから排出口１５がわに移動する速度を調節でき、内側回転体２０の回転速度によって、ケーシング１０内の多数の使用済みペットボトルが、内側回転体２０の複数の剥ぎ取り用羽根体２２の多数の先鋭部２６に接触して擦られる機会の増減を調節できるようになり、多数の使用済みペットボトルのラベルの分離作業が能率良く行えるようになると共に、処理能力の高いペットボトル用ラベル分離装置Ａとなる。
そして、リボンスクリュー３５に固定した複数の押上突片３７によって、ケーシング１０内下部のペットボトルを、ケーシング１０の周壁内表面に沿って押し上げると共に、内側回転体２０の上に落下せしめられるように形成したので、ケーシング１０内の多数のペットボトルは、満遍なく且つ頻繁に内側回転体２０の剥ぎ取り用羽根体２２の先鋭部２６に接触するようになり、ラベルとペットボトル本体とを、確実に、簡単に、迅速に分離でき、多量の使用済みペットボトルをより能率良く処理できるようになる。

また、請求項２記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａによれば、外側回転体３０の回転向きに対して、内側回転体２０の回転向きを逆にすると共に、内側回転体２０を外側回転体３０より高速に回転せしめるように形成したので、ケーシング１０内の多数の使用済みペットボトルが、内側回転体２０の複数の剥ぎ取り用羽根体２２の多数の先鋭部２６に接触して擦られる機会が格段に増えるようになり、多数の使用済みペットボトルのラベルの分離作業がより能率良く行えるようになると共に、ラベルの分離処理能力がより高いものとなる。すなわち、使用済みペットボトルのラベルを、より確実に、簡単に、迅速に剥ぎ取ることができるようになる。

更に、請求項３記載のペットボトル用ラベル分離装置Ａによれば、ケーシング１０の排出口１５に、ラベル分別機構Ｂの分別用ケーシング４０を接続し、排出口１５から排出されたペットボトル本体とラベルに送風機５０からのエアーを吹付けられるよう形成し、ラベルをラベル用排出口４２から排出すると共に、ペットボトル本体をペットボトル本体用排出口４１から排出できるように形成したので、比重の小さい剥ぎ取られたラベルのみを送風機５０からのエアーによってラベル用排出口４２から排出できるようになり、ラベルに比べて比重の大きいペットボトル本体は、エアーに影響されることなくペットボトル本体用排出口４１から排出できるようになる。すなわち、剥ぎ取られたラベルとペットボトル本体とを、確実に且つ迅速に分別できるようになる。しかも、構成が簡素で、取扱い易く、メンテナンスし易く、量産に適し、経済的なラベル分別機構Ｂとなる。

本発明のラベル分離装置を例示する一部切欠正面図である。本発明のラベル分離装置を例示する一部切欠平面図である。本発明のラベル分離装置を例示する側面図である。本発明のラベル分離装置を例示する一部切欠部分側面図である。本発明のラベル分離装置の回転軸部分を例示する一部省略断面図である。本発明のラベル分離装置の剥ぎ取り用羽根体部分及び外側回転体の一部を例示する一部切欠側面図である。本発明のラベル分離装置の剥ぎ取り用羽根体部分を例示する正面図である。本発明のラベル分離装置の他の剥ぎ取り用羽根体部分を例示する側面図である。本発明のラベル分離装置の他の剥ぎ取り用羽根体部分を例示する正面図である。本発明の他のラベル分離装置を例示する正面図である。

以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
本発明は、使用済みペットボトルを処分する前に、ペットボトル本体からラベルを分離できるようにしたペットボトル用ラベル分離装置Ａに係るもので、特に、大量の使用済みペットボトルを能率良く処理できるようにしたものである。

そして、このペットボトル用ラベル分離装置Ａは、その筒芯方向が略横向きとなるように配される中空円柱状のケーシング１０と、このケーシング１０に内装されると共に、ケーシング１０の中心部分で回転する内側回転体２０と、ケーシング１０に内装されると共に、ケーシング１０の周壁内表面近傍部分を移動するように回転する外側回転体３０とを備えたものである。
更に、ケーシング１０の筒芯方向一端がわ上部には、使用済みペットボトルの投入口１４が形成され、ケーシング１０の筒芯方向他端がわ下部には、分離されたペットボトル本体とラベルが排出される排出口１５が形成されている。
また、内側回転体２０は、ケーシング１０の両端部分を貫通して回転自在に支持される回転軸２１と、この回転軸２１に固定される複数の剥ぎ取り用羽根体２２とからなり、剥ぎ取り用羽根体２２には、その接触によってラベルを剥ぎ取り可能となるような多数の先鋭部２６を設けてある。
更に、外側回転体３０は、内側回転体２０の回転軸２１の両端寄り部分に夫々回動自在に装着される一対のボス体３１と、この一対のボス体３１に取付アーム３３を介して固定される螺旋帯板状のリボンスクリュー３５とを有している。
そして、リボンスクリュー３５は、その回転によってケーシング１０内の多数のペットボトルを投入口１４がわから排出口１５がわに向って漸次送れるように形成されている。
しかも、リボンスクリュー３５に固定した複数の押上突片３７によって、ケーシング１０内下部のペットボトルを、ケーシング１０の周壁内表面に沿って押し上げると共に、内側回転体２０の上に落下せしめられるように形成されている。
すなわち、ケーシング１０内に投入された多数の使用済みペットボトルは、外側回転体３０の回転によって、ケーシング１０の周壁内表面に沿って押し上げられてから、内側回転体２０の上に落下せしめられる動作を繰り返しながら、投入口１４がわから排出口１５がわに向って漸次送れるようになり、回転する内側回転体２０の剥ぎ取り用羽根体２２に接触することで、ラベルが剥ぎ取られてペットボトル本体から分離するように構成されたものである。

また、内側回転体２０は、外側回転体３０の回転向きに対して逆向きに回転させると共に、外側回転体３０より高速に回転せしめるように形成する。すなわち、使用済みペットボトルのラベルを、より確実に、簡単に、迅速に剥ぎ取ることができるように構成されている。

更に、ケーシング１０の排出口１５には、ラベル分別機構Ｂの分別用ケーシング４０が接続され、排出口１５から排出されたペットボトル本体とラベルに送風機５０からのエアーを吹付けられるよう形成し、ラベルをラベル用排出口４２から排出すると共に、ペットボトル本体をペットボトル本体用排出口４１から排出できるように形成してある。すなわち、剥ぎ取られたラベルとペットボトル本体とを、簡素な構成で確実に且つ迅速に分別できるように構成されている。

図中１は、ペットボトル用ラベル分離装置Ａを載置させる架台で、この架台１は、例えば、適宜型材等を利用して組立てられている。
しかも、この架台１は、内側回転体２０の回転軸２１を回動自在に支持する一対の軸受２や、内側回転体２０を回転せしめるモーター３や、外側回転体３０を回転せしめるモーター４や、ケーシング１０や、ラベル分別機構Ｂ等が安定的に支持できるように形成されている。

前記ケーシング１０は、例えば、適宜金属材等によって構成されており、円筒状を呈する周胴筒１１と、この周胴筒１１の一端部分に接続される一方の端面板１２と、周胴筒１１の他端部分に接続される他方の端面板１３とからなり、その筒芯方向が略横向きとなるように架台１に支持されている。尚、ケーシング１０は、上下に分離可能となるように、或いは、上方部分が下部分に対して揺動可能となるように形成しても良く、内側回転体２０や外側回転体３０のメンテナンスや、ペットボトル用ラベル分離装置Ａの組立や、メンテナンスや、修理や、消耗部品の交換等が簡単に行えるように形成してあっても良い。
そして、ケーシング１０の一端がわ上部には、使用済みペットボトルがスムーズに投入できるような投入口１４が周胴筒１１と端面板１２に跨るように形成され、ケーシング１０の他端がわ下部には、分離されたペットボトル本体とラベルがスムーズに排出できるような排出口１５が端面板１３に形成されている。
更に、ケーシング１０の投入口１４部分には、適宜ホッパー１６が接続され、多量のペットボトルをケーシング１０内に投入し易くなるように形成してある。
尚、ケーシング１０は、図１に示すように、その筒芯が水平方向に合致するように配置しても良いし、或いは、図１０に示すように他端がわが僅かに上方に位置するように傾斜させた状態に配置しても良い。すなわち、多数のペットボトルのケーシング１０内での滞留時間が延びるようにすると共に、その分ケーシング１０（内側回転体２０や外側回転体３０も含む）を短く形成することができるようになる。

前記内側回転体２０は、例えば、ケーシング１０の中心部分で回転するように内装されている。そして、ケーシング１０の一対の端面板１２、１３中央部分を貫通すると共に、軸受２を介して架台１に回転自在に支持される回転軸２１と、この回転軸２１の中央部分に所定間隔で取付けられる複数の剥ぎ取り用羽根体２２とからなっている。

前記回転軸２１は、例えば、適宜金属材によって形成され、軸受２等で回転自在に支持される両端部分が丸軸状を呈し、剥ぎ取り用羽根体２２が回転不能となるように取付けられる中央部分が角軸状を呈している。しかも、回転軸２１の他端部分には、モーター３によって駆動回転力が伝達されるスプロケット５が固定されている。

前記剥ぎ取り用羽根体２２は、例えば、回転軸２１の中央部分に取外し可能に装着される一対の取付片２３と、一対の取付片２３夫々に固定（例えば、溶着）される適数の羽根片２４、２５とで構成されている。

前記取付片２３は、例えば、適宜金属帯板材の中央部分をＶ字状に窪ませた形状を呈し、これを二つ用意して回転軸２１の角軸部分を挟むと共に、ボルト・ナット等を介して取外し可能に固定できるよう形成されたものである。尚、Ｖ字溝部分が回転軸２１の角軸部分に合致することで、回転軸２１に対する剥ぎ取り用羽根体２２の回動を不能とすると共に、回転軸２１の軸周りに於いて、剥ぎ取り用羽根体２２の取付角度を９０度（或いは、１８０度）宛正確に且つ簡単に変更できるように構成されている。

前記羽根片２４は、例えば、適宜金属板材によって形成され、帯板をその表面方向で弧状に曲げたような形状の羽根構成片２４ａと、この羽根構成片２４ａの湾曲している後端縁に横断面Ｔ字状となるように固着される羽根構成片２４ｂとからなっている（図６、図７参照）。
ところで、羽根構成片２４ａは、その基端がわに比べて先端がわが内側回転体２０の回転向きに於いて後退している位置に配されるように構成されている。すなわち、羽根構成片２４ａに接触したペットボトルは、ケーシング１０内の外周側にスムーズに送られるように形成されている。
更に、羽根構成片２４ａの湾曲している前端縁部分には、連続する山形状の先鋭部２６が形成され、羽根構成片２４ｂの左右側端縁部分には、連続する山形状の先鋭部２６が形成されている。尚、この先鋭部２６は、ラベルに接触することによりラベルを剥ぎ取るように（ペットボトル本体の一部を破けるようにしてあっても良い。）形成されたものが採用される。ところで、羽根構成片２４ａの湾曲している前端縁部分に、連続する山形状の先鋭部２６が形成してあることで、使用済みペットボトルを先鋭部２６がスムーズに擦れるようになり、ラベルをよりスムーズに剥ぎ取るようになる。

前記羽根片２５は、例えば、適宜金属板材によって形成され、帯板状の羽根構成片２５ａと、この羽根構成片２５ａの表裏面中央に配されて横断面十字状となるように固着される一対の羽根構成片２５ｂとからなっている（図８、図９参照）。
更に、羽根構成片２５ａの左右側端縁部分には、連続する山形状の先鋭部２６が形成され、羽根構成片２５ｂの先端縁部分には、連続する山形状の先鋭部２６が形成されている。尚、この先鋭部２６は、ラベルに接触することによりラベルを剥ぎ取れるように形成されたものが採用される。

前記外側回転体３０は、例えば、内側回転体２０の回転軸２１の両端寄り部分に夫々回動自在に装着される一対のボス体３１と、この一対のボス体３１に取付アーム３３を介して固定される螺旋帯板状のリボンスクリュー３５と、リボンスクリュー３５に固定される多数の押上突片３７とで構成されている。

そして、前記一対のボス体３１は、例えば、適宜金属材によって構成され、その内部にはベアリング３２が内装されており、回転軸２１に対してよりスムーズに回動できるように形成されている。しかも、一方のボス体３１には、モーター４によって駆動回転力が伝達されるスプロケット６が固定されている。

前記取付アーム３３は、例えば、適宜金属材によって構成され、一対のボス体３１とリボンスクリュー３５とをより安定的に連結できるように構成されたものが利用される。

前記リボンスクリュー３５は、例えば、長尺な金属帯板材を周胴筒１１の内周表面に沿うような螺旋状に構成されており、その回転によってケーシング１０内の多数のペットボトルを投入口１４がわから排出口１５がわに向って漸次送れるよう形成したものが採用される。しかも、このリボンスクリュー３５の内周側端縁部分には、連続する山形状の先鋭部３６が形成されている。尚、この先鋭部３６は、ラベルに接触することによりラベルを剥ぎ取れるように形成されたものが採用される。

前記押上突片３７は、例えば、適宜金属板材によって形成されており、リボンスクリュー３５の表面の適宜位置に複数固着（例えば、溶接）されており、リボンスクリュー３５が回転したときに、ケーシング１０内下部のペットボトルを、ケーシング１０の周壁内表面に沿って押し上げると共に、内側回転体２０の上に落下せしめられるように構成されている。しかも、この押上突片３７の先端縁部分には、連続する山形状の先鋭部３８が形成されている。尚、この先鋭部３８は、ラベルに接触することによりラベルを剥ぎ取れるように形成されたものが採用される。

前記ラベル分別機構Ｂは、ケーシング１０の排出口１５に接続される分別用ケーシング４０と、排出口１５から排出されたペットボトル本体とラベルにエアーを吹付けられるようにした送風機５０とからなり、エアー吹出口５１からの斜め上方へのエアーの噴出しによって、比重の小さいラベルはエアーの流れに乗って上部のラベル用排出口４２から排出され、ラベルより比重の大きいペットボトル本体は下部のペットボトル本体用排出口４１から排出できるように構成されている。

ところで、ペットボトル用ラベル分離装置Ａの具体的構成、形状、寸法、架台１の具体的構成、形状、寸法、材質、軸受２の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、モーター３、４の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、スプロケット５、６の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、ケーシング１０の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、周胴筒１１の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、端面板１２、１３の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、投入口１４の具体的構成、形状、寸法、配設位置、排出口１５の具体的構成、形状、寸法、配設位置、ホッパー１６の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、内側回転体２０の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、回転軸２１の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、剥ぎ取り用羽根体２２の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付片２３の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、羽根片２４、２５の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、羽根構成片２４ａ、２４ｂ、２５ａ、２５ｂの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、先鋭部２６の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、外側回転体３０の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ボス体３１の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ベアリング３２の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付アーム３３の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、リボンスクリュー３５の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、先鋭部３６の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、押上突片３７の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、先鋭部３８の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、ラベル分別機構Ｂの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、分別用ケーシング４０の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ペットボトル本体用排出口４１の具体的構成、形状、寸法、配設位置、ラベル用排出口４２の具体的構成、形状、寸法、配設位置、送風機５０の具体的構成、形状、寸法、配設位置、エアー吹出口５１の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置等は図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。

しかして、本発明のペットボトル用ラベル分離装置Ａは、ケーシング１０内の多量の使用済みペットボトルの姿勢を常に大きく変化させるようになり、ペットボトル夫々のラベルがあらゆる向きで内側回転体２０の複数の剥ぎ取り用羽根体２２の多数の先鋭部２６に接触し、先鋭部２６で擦られることでラベルが剥ぎ取られ、ラベルとペットボトル本体とが、確実に、簡単に、迅速に分離でき、多量の使用済みペットボトルを能率良く処理できるものとなる。
尚、外側回転体３０の回転向きに対して、内側回転体２０の回転向きを逆にしたり、内側回転体２０を外側回転体３０より高速に回転させることで、ラベルをより剥ぎ取り易くすることもできる。

Ａペットボトル用ラベル分離装置
１架台
２軸受
３モーター
４モーター
５スプロケット
６スプロケット
１０ケーシング
１１周胴筒
１２端面板
１３端面板
１４投入口
１５排出口
１６ホッパー
２０内側回転体
２１回転軸
２２剥ぎ取り用羽根体
２３取付片
２４羽根片
２４ａ羽根構成片
２４ｂ羽根構成片
２５羽根片
２５ａ羽根構成片
２５ｂ羽根構成片
２６先鋭部
３０外側回転体
３１ボス体
３２ベアリング
３３取付アーム
３５リボンスクリュー
３６先鋭部
３７押上突片
３８先鋭部
Ｂラベル分別機構
４０分別用ケーシング
４１ペットボトル本体用排出口
４２ラベル用排出口
５０送風機
５１エアー吹出口

Claims

使用済みペットボトルを処分する前に、ペットボトル本体からラベルを分離できるようにしたペットボトル用ラベル分離装置であって、その筒芯方向が略横向きとなるように配される中空円柱状のケーシングと、このケーシングに内装されると共に、ケーシングの中心部分で回転する内側回転体と、ケーシングに内装されると共に、ケーシングの周壁内表面近傍部分を移動するように回転する外側回転体とを備え、ケーシングの筒芯方向一端がわ上部には、使用済みペットボトルの投入口が形成され、ケーシングの筒芯方向他端がわ下部には、分離されたペットボトル本体とラベルが排出される排出口が形成され、内側回転体は、ケーシングの両端部分を貫通して回転自在に支持される回転軸と、この回転軸に固定される複数の剥ぎ取り用羽根体とからなり、剥ぎ取り用羽根体には、その接触によってラベルを剥ぎ取り可能となるような多数の先鋭部を設け、外側回転体は、内側回転体の回転軸の両端寄り部分に夫々回動自在に装着される一対のボス体と、この一対のボス体に取付アームを介して固定される螺旋帯板状のリボンスクリューとを有し、リボンスクリューは、その回転によってケーシング内の多数のペットボトルを投入口がわから排出口がわに向って漸次送れるように形成され、リボンスクリューに固定した複数の押上突片によって、ケーシング内下部のペットボトルを、ケーシングの周壁内表面に沿って押し上げると共に、内側回転体の上に落下せしめられるように形成したことを特徴とするペットボトル用ラベル分離装置。
外側回転体の回転向きに対して、内側回転体の回転向きを逆にすると共に、内側回転体を外側回転体より高速に回転せしめるように形成したことを特徴とする請求項１記載のペットボトル用ラベル分離装置。
ケーシングの排出口に、ラベル分別機構の分別用ケーシングを接続し、排出口から排出されたペットボトル本体とラベルに送風機からのエアーを吹付けられるよう形成し、ラベルをラベル用排出口から排出すると共に、ペットボトル本体をペットボトル本体用排出口から排出できるように形成したことを特徴とする請求項１または請求項２記載のペットボトル用ラベル分離装置。