JP4906156B2 - ラベル剥がし装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用済みとなって廃棄する樹脂製ボトルからラベルを剥がすラベル剥がし装置に関する。
近年、様々な液体状の商品が樹脂製ボトルに充填されて販売されている。一般に広く使われている樹脂製ボトルは、ポリエチレンテレフタレート樹脂を原料とするいわゆるペットボトルである。
液体状の商品が樹脂製ボトルに充填されて市場に流通する段階では、商品名等を印刷したラベルが樹脂製ボトルに装着されている。このラベルには、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられている。したがって、樹脂製ボトルの原料となる樹脂と、ラベルの原料になる樹脂とは、互いに異なる種類の樹脂である。
使用済みの樹脂製ボトルは廃棄される。廃棄される樹脂製ボトルは分別回収され、資源として再利用される。
廃棄された樹脂製ボトルを効率よく再資源化するためには、異なる種類の樹脂を互いに分別することが好ましい。このため、廃棄された樹脂製ボトルを溶融処理する工程の前に、ラベルを樹脂製ボトルから剥がす工程が必要になる。
廃棄された樹脂製ボトルからラベルを手作業で剥がしていたのでは作業効率を高めることができない。そこで、樹脂製ボトルからラベルを剥がす作業の効率化を図る装置が提唱されている。例えば、樹脂製ボトルの一本宛を把持しながらラベルを剥がす装置がある(特許文献1参照)。
特開平10−249857号公報
しかし、樹脂製ボトルの一本宛を把持しつつラベルを剥がしていたのでは、作業効率の向上には限度がある。近年、廃棄される樹脂製ボトルの量が増加しつつあり、上記したラベルを剥がす装置では、多量の樹脂製ボトルからラベルを効率よく剥がすことができない。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、連続的に、効率よく、人手を必要せずに、樹脂製ボトルからラベルを剥がすラベル剥がし装置を提供することである。
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係るラベル剥がし装置は、樹脂製ボトルからラベルを剥がすラベル剥がし装置であって、ケーシングと、当該ケーシング内に配置された回転軸と、当該回転軸の外周に巻回された螺旋状のスクリュー羽根と、当該回転軸を回転させる駆動源と、を有し、前記ケーシングは、その内周面上に、前記回転軸に向かって配置された第1の突起体を有し、前記スクリュー羽根の谷部分において、前記回転軸の外周面上に、前記ケーシングの内周面に向かって配置された第2の突起体を有し、前記ケーシングは、前記回転軸の一端側に、樹脂製ボトルの投入口を有し、前記回転軸の他端側に、樹脂製ボトル及びこの樹脂製ボトルから剥がしたラベルの排出口を有し、前記第1の突起体の頂端部と、前記第2の突起体の頂端部と、の間には、距離があいており、当該距離が、樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さく、前記第1の突起体と、前記回転軸と共に回転する前記第2の突起体と、は、互いに干渉せず、前記第1の突起体の頂端部と、前記スクリュー羽根の外縁と、の間には、距離があいており、当該距離が、樹脂製ボトルのネックリングの外径よりも小さく、前記第1の突起体と、前記回転軸と共に回転する前記スクリュー羽根と、は、互いに干渉しない。
スクリュー羽根が回転軸の外周面上に巻回されて螺旋状をなしており、螺旋のピッチごとにスクリュー羽根の間に谷部分が形成されており、この谷部分が回転軸の一端側から他端側まで螺旋状をなして連続している。
投入口から投入された樹脂製ボトルは、スクリュー羽根の谷部分に入る。そして、回転するスクリュー羽根の排出口側の面が、谷部分に入った樹脂製ボトルを排出口側に向けて押す。この押される力によって、樹脂製ボトルは谷部分に沿って排出口側へ移動する。
スクリュー羽根に押された樹脂製ボトルは、第1の突起体と第2の突起体とが配置された区間に達する。第1の突起体はケーシングの内周面側に配置されており、第2の突起体は回転軸の外周面上のスクリュー羽根の谷部分に配置されているので、樹脂製ボトルは、第1の突起体と第2の突起体との間に挟まれる。
第1の突起体の頂端部と第2の突起体の頂端部との間にあいている距離は、樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さいので、樹脂製ボトルは第1の突起体と第2の突起体との間に挟まれて押し潰される。
第1の突起体の頂端部が、押し潰された樹脂製ボトルのケーシング側の部分に当たる。押し潰された樹脂製ボトルのケーシング側の部分は、第1の突起体から回転軸の回転方向とは反対向きの力を受ける。第2の突起体の頂端部が、押し潰された樹脂製ボトルの回転軸側の部分に当たる。押し潰された樹脂製ボトルの回転軸側の部分は、第2の突起体から回転軸の回転方向の向きの力を受ける。
押し潰された樹脂製ボトルは、第1の突起体から受ける力と、第2の突起体から受ける力と、スクリュー羽根に押される力とを受けて、スクリュー羽根の谷部分に沿って排出口側へ徐々に移動する。
第1の突起体の頂端部と第2の突起体の頂端部とが樹脂製ボトルに当たる際、第1の突起体の頂端部と第2の突起体の頂端部は樹脂製ボトルに装着されているラベルにも当たる。ラベルは、第1の突起体から回転軸の回転方向とは反対向きの力を受け、第2の突起体から回転軸の回転方向の向きの力を受ける。これらの力によってラベルは引き裂かれ、樹脂製ボトルから剥がされる。樹脂製ボトルから剥がされたラベルは、スクリュー羽根の排出口側の面によって排出口側へ押され、スクリュー羽根の谷部分に沿って排出口側へ徐々に移動する。
押し潰された樹脂製ボトルと樹脂製ボトルから剥がされたラベルとは、排出口まで移動し、排出口から排出される。
樹脂製ボトルのネックリングは樹脂製ボトルの胴部よりも強度があり変形しにくい。このため、樹脂製ボトルを押し潰すと、樹脂製ボトルの胴部は大きく変形するが、ネックリングはほとんど変形しない。また、第1の突起体の頂端部とスクリュー羽根の外縁との間にあいている距離は、樹脂製ボトルのネックリングの外径よりも小さい。このため、押し潰された樹脂製ボトルが、第1の突起体の頂端部とスクリュー羽根の外縁との間に入って挟まれてしまうことはなく、押し潰された樹脂製ボトルはいつもスクリュー羽根の谷部分の中にある。
ラベル剥がし装置におけるスクリュー羽根の役割は、樹脂製ボトルや剥がされたラベルを排出口側へ押すだけであり、スクリュー羽根が樹脂製ボトルに装着されているラベルを引き裂くことはない。
押し潰された樹脂製ボトルが第1の突起体と第2の突起体との間に挟まれ、両方の突起体から力を受けつつ排出口側へ移動していく際、押し潰された樹脂製ボトルは、回転や反転や裏返りをすることがない。すなわち、押し潰された樹脂製ボトルは、向きや姿勢をほとんど変えることなく、投入口側から排出口側へ移動する。
例えば、樹脂製ボトルが投入口側で押し潰され、底面が回転軸側を向く姿勢をとった場合、樹脂製ボトルが排出口側へ移動するまでの間、底面は回転軸側を向いたままである。また、例えば、樹脂製ボトルが投入口側で押し潰され、キャップ側が排出口側を向く姿勢をとった場合、樹脂製ボトルが排出口側へ移動するまでの間、キャップ側は回転軸側を向いたままである。
このため、押し潰された樹脂製ボトルにおいて、第1の突起体が当たる箇所はいつも同じ範囲内にあり、また、第2の突起体が当たる箇所はいつも同じ範囲内にあり、ラベルの一定範囲内の箇所に第1の突起体と第2の突起体からの力が働く。この結果、ラベルは非常に引き裂かれやすくなる。
請求項2の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1に記載のラベル剥がし装置であって、前記スクリュー羽根の谷部分において、前記スクリュー羽根の前記投入口側の面と前排出口側の面とが対向し、これらの対向する面同士の間に、前記第2の突起体が連続して形成されており、複数の前記第2の突起体が、前記回転軸の周方向に互いに距離をあけ、かつ、前記谷部分に沿って前記投入口側から前記排出口側まで配置されている。
スクリュー羽根の谷部分の両側の面同士の間に、第2の突起体が連続して形成されている。このため、樹脂製ボトルが、スクリュー羽根に押されて第2の突起体が形成されている区間に来ると、樹脂製ボトルは必ず第2の突起体に当たる。回転軸が回転し、樹脂製ボトルの回転軸側の部分と回転軸との間に、第2の突起体がもぐり込むように進入し、この第2の突起体の上に樹脂製ボトルが乗り上げる。
回転軸は回転を続け、樹脂製ボトルはスクリュー羽根の面に押され続け、樹脂製ボトルはスクリュー羽根の谷部分に沿って排出口側へ移動し続けようとする。この結果、樹脂製ボトルの回転軸側の部分と回転軸との間に、樹脂製ボトルが乗り上げている第2の突起体に隣接する第2の突起体が、もぐりこむように進入する。この進入してきた隣接する第2の突起体の上に、樹脂製ボトルは乗り上げる。すなわち、樹脂製ボトルは互いに隣接する第2の突起体の上を排出口側へ移動する。このとき、第1の突起体が樹脂製ボトルをケーシング側から押さえつけており、第2の突起体は樹脂製ボトルと回転軸との間にもぐりこみやすい。
このようにして、樹脂製ボトルは、投入口側から前記排出口側まで配置された第2の突起体の上に順番に乗り上げ、隣接する第2の突起体を順番に乗り越え、スクリュー羽根の谷部分に沿って排出口側へ移動していく。
請求項3の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項2に記載のラベル剥がし装置であって、隣接する前記第2の突起体同士の間の距離が、樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さい。
隣接する第2の突起体同士の間の距離が樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さいので、樹脂製ボトルの胴部が、隣接する第2の突起体同士の間の凹部の中に完全に嵌り込んで動けなくなってしまうことはない。第2の突起体が形成されている区間においては、樹脂製ボトルの胴部の一部は、常にいずれかの第2の突起体の上に乗り上げた状態になっており、樹脂製ボトルは第1の突起体と第2の突起体の両方から力を受ける。
請求項4の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置であって、前記第1の突起体が、前記ケーシングの内周面上に植設された複数本のボルトである。
ケーシングの内周面から第1の突起体の頂端部までの高さの調節は、第1の突起体をなすボルトを回すことによって行うことができる。ケーシングの内周面から第1の突起体の頂端部までの高さのメンテナンスが容易である。
また、ボルトの先端が樹脂製ボトルに装着したラベルに当たるので、ラベルが引き裂かれやすい。
請求項5の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置であって、前記第1の突起体が、前記ケーシングの内周面上に配置された板状体であり、当該板状体が、前記投入口側から前記排出口側に向かって連続しており、複数の前記板状体が、前記ケーシングの周方向に互いに距離をあけて配置されている。
第1の突起体がケーシングの内周面上に配置された細長い板状体であるので、第1の突起体を構成する部品の数を減らすことができ、メンテナンス等が容易化される。
請求項6の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項5に記載のラベル剥がし装置であって、前記ケーシングの内周面上に突出する前記板状体の高さが調節可能である。
第1の突起体をなす板状体の頂端部が磨耗したら、ケーシングの内周面から第1の突起体の頂端部までの高さを調節する。
請求項7の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置であって、前記スクリュー羽根の外縁に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVである。
スクリュー羽根の外縁にいわゆる硬化肉盛りが形成されているので、スクリュー羽根の外縁は耐摩耗性を有する。この結果、スクリュー羽根の外縁の磨耗が防止され、スクリュー羽根に対して行うメンテナンスの頻度が低減される。
発明者の経験によれば、スクリュー羽根の外縁の硬化肉盛りのビッカース硬さが700HV未満であると、スクリュー羽根の外縁の磨耗の進行が早く、硬化肉盛りの効果が非常に小さくなってしまう。また、スクリュー羽根の外縁の硬化肉盛りのビッカース硬さが950HVを超えると、硬化肉盛りにおいて割れが生じやすくなってしまう。したがって、スクリュー羽根の外縁の硬化肉盛りにおけるビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
硬化肉盛りをスクリュー羽根の外縁に形成する代わりに、耐磨耗性を有する金属等によってスクリュー羽根の外縁を覆うことも可能である。この場合、スクリュー羽根の外縁を覆う耐磨耗性を有する金属等のビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
請求項8の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置であって、前記第1の突起体の頂端部に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVである。
第1の突起体の頂端部にいわゆる硬化肉盛りが形成されているので、第1の突起体の頂端部は耐摩耗性を有する。この結果、第1の突起体の頂端部の磨耗が防止され、第1の突起体に対して行うメンテナンスの頻度が低減される。
発明者の経験によれば、第1の突起体の頂端部の硬化肉盛りのビッカース硬さが700HV未満であると、第1の突起体の頂端部の磨耗の進行が早く、硬化肉盛りの効果が非常に小さくなってしまう。また、第1の突起体の頂端部の硬化肉盛りのビッカース硬さが950HVを超えると、硬化肉盛りにおいて割れが生じやすくなってしまう。したがって、第1の突起体の頂端部の硬化肉盛りにおけるビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
硬化肉盛りを第1の突起体の頂端部に形成する代わりに、耐磨耗性を有する金属等によって第1の突起体の頂端部を覆うことも可能である。この場合、第1の突起体の頂端部を覆う耐磨耗性を有する金属等のビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
請求項9の発明に係るラベル剥がし装置は、請求項1から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置であって、前記第2の突起体の頂端部に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVである。
第2の突起体の頂端部にいわゆる硬化肉盛りが形成されているので、第2の突起体の頂端部は耐摩耗性を有する。この結果、第2の突起体の頂端部の磨耗が防止され、第2の突起体に対して行うメンテナンスの頻度が低減される。
発明者の経験によれば、第2の突起体の頂端部の硬化肉盛りのビッカース硬さが700HV未満であると、第2の突起体の頂端部の磨耗の進行が早く、硬化肉盛りの効果が非常に小さくなってしまう。また、第2の突起体の頂端部の硬化肉盛りのビッカース硬さが950HVを超えると、硬化肉盛りにおいて割れが生じやすくなってしまう。したがって、第2の突起体の頂端部の硬化肉盛りにおけるビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
硬化肉盛りを第2の突起体の頂端部に形成する代わりに、耐磨耗性を有する金属等によって第2の突起体の頂端部を覆うことも可能である。この場合、第2の突起体の頂端部を覆う耐磨耗性を有する金属等のビッカース硬さは、700〜950HVであることが好ましい。
上記のようなラベル剥がし装置であるので、連続的に、効率よく、人手を必要せずに、樹脂製ボトルからラベルを剥がすことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1〜図9を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係るラベル剥がし装置の上面図、図2は本発明に係るラベル剥がし装置の側面図、図3は本発明に係るラベル剥がし装置の投入口側端面図、図4は図1のIV−IV線における本体の断面図、図5は図1のV−V線における本体の断面図、図6は図1のVI−VI線断面図、図7は図5の一部分拡大図、図8はペットボトルの外観図、図9はケーシング内における押し潰されたペットボトルの動きの説明図である。
まず、樹脂製容器であるペットボトル90について説明する。図8に示すように、ペットボトル90は、円筒形の胴部92とキャップ96とを有する。胴部92の一端側が底面93によって塞がれ、胴部92の他端側に口首部94が形成されている。口首部94の胴部92側部分に、円環状のネックリング95が形成されている。ネックリング95の肉厚は胴部92の肉厚よりも厚く、ネックリング95は胴部92よりも強度を有し、変形しにくい。ネックリング95よりも先端側の口首部94には雄螺子がきられている。キャップ96の内側には雌螺子がきられており、キャップ96が口首部94に螺合している。
ペットボトル90の胴部92の周囲には、ポリスチレン樹脂製のラベル98が装着されている。ペットボトル90の全長はLB1、胴部92の外径はLB2、ネックリング95の外径はLB3、キャップ96の外径はLB4である。
図1〜図3に示すように、ラベル剥がし装置1は、本体2とモータ72とを有する。本体2とモータ72とは基台80上に設置されている。
図1及び図4に示すように、本体2は、ケーシング4、回転軸20、スクリュー羽根26を有する。
図1〜図3、図5及び図6に示すように、ケーシング4は細長い円筒形をなし、その長手方向を水平にして基台80上に横置きされている。ケーシング4は、上側ケーシング4Uと下側ケーシング4Lとからなり、長手方向に沿って上下に2分割可能に構成されている。下側ケーシング4Lの両端が脚84によって基台80上に支承されている。
図1〜図3に示すように、下側ケーシング4Lの一方の側(図2における左側)の端部には、排出口16をなすホッパが下方に向かって開口している。排出口16と反対側(図2における右側)の上側ケーシング4Uの端部には、投入口18をなす通路が上方に向かって開口している。投入口18の回転軸20の軸方向の開口幅は、後述するスクリュー羽根26の螺旋のピッチの長さL2以上の大きさとなっている。また、排出口16の回転軸20の軸方向の開口幅も、螺旋のピッチの長さL2よりも大きい。
ケーシング4内には回転軸20が収納されている。ケーシング4の両端の軸受け70A、70Bが、回転軸20の芯21の両端を支承している。軸受け70Aがケーシング4の投入口18側端に位置し、軸受け70Bがケーシング4の排出口16側端に位置している。回転軸20の芯21の両端がケーシング4の外に突出している。芯21の突出した軸受け70A側端部には、プーリ74Aが装着されている。モータ72のシャフトの先端に装着されたプーリ74Bと、プーリ74Aとの間には、チェーン76が架け渡されており、モータ72によって回転軸20が回転可能に構成されている。
ケーシング4の内周面6と回転軸20の外周面22との間の距離はL1である(図7を参照)。
図4に示すように、ケーシング4内において、回転軸20の外周面22上には、螺旋状のスクリュー羽根26が形成されている。スクリュー羽根26の螺旋は右螺子の向きとなっており、螺旋のピッチの長さはL2である。
回転軸20の外周面22からスクリュー羽根26の外縁28までの距離はL3である。(図7を参照)。
スクリュー羽根26は2枚の面30A、30Bを有し、面30Aが軸受け70A側(すなわち、投入口18側)を向き、面30Bが軸受け70B側(すなわち、排出口16側)を向いている。スクリュー羽根26の螺旋のピッチごとに、スクリュー羽根26の間に谷部分32が形成される。谷部分32に両側において、面30A、30Bが対向している。谷部分32は、回転軸20の軸受け70A側から軸受け70B側に向かって螺旋状をなして連続している。
図1及び図4に示すように、ケーシング4内において、スクリュー羽根26の一端は、回転軸20の軸受け70A側端まで達している。すなわち、投入口18の開口部分の直下に見える回転軸20の外周面22A上においては、この外周面22Aの軸受け70B側端(すなわち、排出口16側端)から軸受け70A側端まで、スクリュー羽根26がある(図1を参照)。また、外周面22Aと下側ケーシング4Lの内周面との間の隙間が、空間S1を形成している。
ケーシング4内において、スクリュー羽根26の他端は、排出口16の開口部分の直上まで達しているが、回転軸20の軸受け70B側端までは達してはいない。すなわち、排出口16の開口部分の直上に見える回転軸20の外周面22B上においては、この外周面22Bのうちの軸受け70A側寄り(すなわち、投入口18側寄り)の一部分にスクリュー羽根26がある(図4を参照)。
図4に示すように、ケーシング4内において、回転軸20の軸受け70B側端部分の外周面22上には、戻し羽根36が形成されている。戻し羽根36は、スクリュー羽根26と同じ螺旋状の羽根であり、ピッチの長さはL2であるが、その螺旋が左螺子の向きである。
戻し羽根36は2枚の面38A、38Bを有し、面38Aが軸受け70A側を向き、面38Bが軸受け70B側を向いている。
ケーシング4内において、戻し羽根36の一端は、回転軸20の軸受け70B側端まで達している。戻し羽根36の他端は、排出口16の開口部分の直上に達しており、排出口16の開口部分の直上に見える回転軸20の外周面22B上においては、この外周面22Bのうちの軸受け70B側寄りの一部分に戻し羽根36がある。
図4に示すように、回転軸20の外周面22のうち、外周面22Aと外周面22Bとの間に位置する部分が、外周面22Cをなす。外周面22C上の谷部分32において、谷部分32の両側で対向する面30Aと面30Bとの間に、第2の突起体50をなす丸棒が設置されている。第2の突起体50の長手方向は、回転軸20の軸方向と平行であり、第2の突起体50の長手方向が外周面22Cに接している。第2の突起体50の長手方向の一端が面30Aに接続され、他端が面30Bに接続されている。すなわち、対向する面30Aと面30Bとの間で第2の突起体50が連続して形成されている。
図7に示すように、第2の突起体50をなす丸棒の外径はL4である。回転軸20の軸方向に垂直な断面において、回転軸20の外周面22Cから第2の突起体50の頂端部52までの距離はL4である。
図4、図5及び図7に示すように、谷部分32において、複数本の第2の突起体50が、回転軸20の周方向に距離をあけて配置されており、第2の突起体50は谷部分32に沿って投入口18側から排出口16側へ向かって並んでいる。隣接する第2の突起体50同士の距離はL5である(図7を参照)。
ケーシング4の内周面6のうち、回転軸20の外周面22Cと対向する部分が内周面6Aをなす。この内周面6Aと外周面22Cとの間に挟まれた空間が区間S2を形成している。
図1、図2、図4〜図7に示すように、内周面6A上には複数本のボルト44が第1の突起体40として植設されている。各ボルト44はケーシング4を貫通しており、各ボルト44の頭部がケーシング4の外周面8上に突出し、各ボルト44の脚部が内周面6A上に突出している。内周面6Aから第1の突起体40の頂端部42までの距離はL6である(図7を参照)。距離L6は、各ボルト44を回転させることによって、その大きさを調節可能に構成されている。
これまで述べたペットボトル90の全長LB1、胴部92の外径LB2、ネックリング95の外径LB3、キャップ96の外径LB4、ケーシング4の内周面6と回転軸20の外周面22との間の距離L1、スクリュー羽根26の螺旋のピッチの長さL2、回転軸20の外周面22からスクリュー羽根26の外縁28までの距離L3、回転軸20の外周面22Cから第2の突起体50の頂端部52までの距離L4、隣接する第2の突起体50同士の距離L5、ケーシング4の内周面6Aから第1の突起体40の頂端部42までの距離L6は、次式(1)〜(8)を満たしている(図4、図7及び図8を参照)。
LB1>LB2>LB3>LB4 ・・・(1)
LB2>L1 ・・・(2)
L2>LB1 ・・・(3)
L3>L4 ・・・(4)
LB2>L5 ・・・(5)
LB3>L1−L3−L6 ・・・(6)
LB2>L1−L4−L6 ・・・(7)
LB3>L4 ・・・(8)
なお、L2とLB1は、次式(9)を満足していればより好ましい。
L2>2LB1 ・・・(9)
図1及び図4に示すように、基台80において、ケーシング4の下方部分には穴82が形成されており、作業員が基台80の下側から穴82を介して下側ケーシング4Lの外周面8Lにアクセス可能に構成されている。
次に、作用について説明する。
まず、作業員は、廃棄物として回収された空のペットボトル90を搬入する。
次いで、作業員は、モータ72を動かし、回転軸20を回転させる。回転軸20とともに、スクリュー羽根26及び戻し羽根36が回転する。回転軸20の回転方向は、ラベル剥がし装置1を投入口18側から見て、時計回りの方向(すなわち、図3における時計回りの方向)である。
第1の突起体40の頂端部42と第2の突起体50の頂端部52との間には、L1−L4−L6の距離があいている。また、第1の突起体40の頂端部42とスクリュー羽根26の外縁28との間には、L1−L3−L6の距離があいている。したがって、回転軸20が回転しても、第1の突起体40と第2の突起体50とが干渉することはなく、第1の突起体40とスクリュー羽根26とが干渉することもない。
回転軸20が回転したら、作業員はペットボトル90を投入口18に投入する。投入口18に投入するペットボトル90は、ラベル98が装着されたままであってよい。また、キャップ96は、ペットボトル90の口首部94から取り外しておいてもよいし、口首部94に螺合したままであってもよい。さらに、ペットボトル90は、押し潰されていないもとの形状のままであってもよいし、押し潰された形状であってもてよい。
ペットボトル90は、投入口18からケーシング4内に落下する。前述の式(3)に示したように、スクリュー羽根26のピッチL2はペットボトル90の全長LB1よりも大きいので、ケーシング4内に落下したペットボトル90が、スクリュー羽根26の外縁28の上に落ちたとしても、すぐに、スクリュー羽根26の両側にある谷部分32のいずれか一方の中に入ってしまう。谷部分32に入ったペットボトル90は外周面22A上にのる。
回転する回転軸20の外周面22Aが、ペットボトル90を空間S1に引きずり込もうとする。前述の式(2)に示したように、外周面22Aとケーシング4の内周面6との距離L1は、ペットボトル90の胴部92の外径LB2よりも小さいので、空間S1に引き込まれたペットボトル90の胴部92は押し潰される。また、スクリュー羽根26の面30Bがペットボトル90に当たり、面30Bがペットボトル90を排出口16側に向かって押す。面30Bに押されたペットボトル90は、谷部分32に沿って排出口16側に向かって移動する。
谷部分32に沿って移動するペットボトル90は、区間S2に入る。区間S2に入ったペットボトル90は、まず、最も投入口18側に近い第2の突起体50Aに当たる(図4及び図6を参照)。そして、面30Bに押されて第2の突起体50Aの頂端部52の上に乗り上げる。また、投入口18側に位置する第1の突起体40Aの頂端部42が、ペットボトル90に当たる。
ペットボトル90には、第2の突起体50Aから回転軸20の回転方向の力が働き、第1の突起体40Aから回転軸20の回転方向と逆向きの力が働く。前述の式(7)に示したように、第2の突起体50Aの頂端部52から第1の突起体40Aの頂端部42までの距離は、L1−L4−L6であり、この距離はペットボトル90の胴部92の外径LB2よりも小さい。したがって、ペットボトル90の胴部92は、第1の突起体40Aと第2の突起体50Aとの間に挟まれ、押し潰される。
押し潰されたペットボトル90は、スクリュー羽根26の面30Bから排出口16側に押されると同時に、第2の突起体50Aから回転軸20の回転方向に押される。そして、回転軸20の回転により、第2の突起体50Aに隣接する第2の突起体50Bが、ペットボトル90と回転軸20の外周面22Cとの間にもぐりこむように進入する。ペットボトル90は進入してきた第2の突起体50Bの上に乗り上げ、第2の突起体50Aから第2の突起体50Bの上へ移動する。
このようにして、ペットボトル90は、隣接する第2の突起体50の上に順番に乗り上げ、隣接する第2の突起体50を順番に乗りこえ、谷部分32に沿って排出口16側へ向かって徐々に移動する(図9を参照)。
なお、図9において、実線で示されたペットボトル90は、回転軸20の回転により、一点鎖線で示したペットボトル90の位置に移動する。そして、一点鎖線で示したペットボトル90は、回転軸20の回転により、二点鎖線で示したペットボトル90の位置に移動する。
前述の式(5)に示したように、隣接する第2の突起体50同士の間の距離L5は、ペットボトル90の胴部92の外径LB2よりも小さい。また、前述の式(8)に示したように、回転軸20の外周面22Cから第2の突起体50の頂端部52までの距離L4は、ペットボトル90のネックリング95の外径LB3よりも小さい。このため、隣接する第2の突起体50同士の間の凹部の中にペットボトル90が嵌まり込んでしまうことはなく、ペットボトル90がこの凹部の中に嵌って動けなくなることもない。区間S2の谷部分32にあるペットボトル90は、その一部分が必ず第2の突起体50の上に乗り上げた状態になっており、第1の突起体40と第2の突起体50とが必ずペットボトル90に当たる。
ペットボトル90が区間S2を排出口16側へ向かって移動する間、外周面22Cと内周面6Aとの間において、ペットボトル90の向きや姿勢はほとんど変化しない。
例えば、図9に示すように、ペットボトル90が、区間S2において、その底面93を回転軸20の外周面22C側に向けて押し潰されている場合、ペットボトル90は底面93を外周面22C側に向けた姿勢を維持しながら排出口16側へ向かって移動する。また、例えば、ペットボトル90が、区間S2において、その口首部94を排出口16側に向けて押し潰されている場合、ペットボトル90は口首部94を排出口16側に向けた姿勢を維持しながら排出口16側へ向かって移動する。
すなわち、ペットボトル90が区間S2を排出口16側へ向かって移動する間、ペットボトル90は反転や回転や裏返りをすることがない。
ペットボトル90が区間S2を排出口16側へ向かって移動する間、ペットボトル90の胴部92に装着されたラベル98は、第1の突起体40と第2の突起体50の両方から力を受ける。前述したように、この区間S2において、ペットボトル90は裏返ったりしないので、押し潰されたペットボトル90の同じ面が常に第1の突起体40又は第2の突起体50に当たる。ラベル98は、第1の突起体40と第2の突起体50の両方から受ける力によって引き裂かれ、ペットボトル90の胴部92から剥がされる。
ペットボトル90から剥がされたラベル98と、ラベル98を剥がされたペットボトル90とは、一緒に区間S2を排出口16側へ向かって谷部分32に沿って移動し、排出口16の直上に達し、排出口16に落下し、排出口16からラベル剥がし装置1の外へ排出される。
排出口16の直上に達したラベル98やペットボトル90が、排出口16に落下せずにそのまま回転軸20の軸受け70B側端まで移動しようとすると、戻し羽根36の面38Aに当たることになる。戻し羽根36の螺旋は左螺子の向きであり、スクリュー羽根26の螺旋と逆向きであるので、戻し羽根36の面38Aに当たったラベル98やペットボトル90は、排出口16に向かって押し戻され、排出口16に落下して排出される。
前述の式(6)に示したように、スクリュー羽根26の外縁28から第1の突起体40の頂端部42までの距離は、L1−L3−L6であり、ペットボトル90のネックリング95の外径LB3よりも小さい。また、ペットボトル90のネックリング95は胴部92よりはるかに強度が大きく、区間S2においてペットボトル90の胴部92が押し潰されて大きく変形しても、ネックリング95はほとんど変形しない。このため、区間S2において、押し潰されたペットボトル90がスクリュー羽根26の外縁28と第1の突起体40の頂端部42との間に入って挟まれることはない。
区間S2において、スクリュー羽根26はペットボトル90を排出口16側に向けて押すだけであり、スクリュー羽根26がラベル98を引き裂くことはない。
長期間にわたってラベル剥がし装置1を運転し続けると、第1の突起体40の頂端部42が磨耗し、ケーシング4の内周面6Aから第1の突起体40の頂端部42までの距離L6が小さくなってくる。距離L6が小さくなってきたら、適宜、第1の突起体40をなすボルト44を回し、距離L6を適切な大きさに維持する。
なお、ケーシング4の内周面6A上における第1の突起体40の配置パターンは、第1の突起体40の頂端部42が区間S2を移動するペットボトル90にまんべんなく当たる配置パターンであればよい。この条件を満足していれば、内周面6A上に第1の突起体40を規則的に配置してもよいし、不規則的に配置してもよい。第1の突起体40の配置パターンを選択する際は、ペットボトル90の全長LB1、胴部92の外径LB2、胴部92に装着されたラベル98の位置等を考慮し、第1の突起体40の頂端部42が必ずラベル98に当たるようにする。
本実施の形態において、第1の突起体40は複数本のボルト44であるとしたが、替わりに、図10〜図13の変形例に示す構成とすることも可能である。
この変形例に係るラベル剥がし装置1の構成は、第1の突起体40の構成を除いて、他は本実施の形態で説明したものと同様である。本実施の形態と同じ構成のものについては、同じ符号を付する。
図10〜図12に示すように、ケーシング4の内周面6A上に、回転軸20の軸方向に連続して伸びる複数本のスリット10が形成されている。これらのスリット10は、ケーシング4の周方向に等間隔で距離をあけて並んでいる。隣接するスリット10同士の間隔は、ペットボトル90の胴部92の外径LB2に応じて定めればよい。例えば、隣接するスリット10同士の間隔をLB2よりも小さな距離とし、後述する板状体46同士の間にペットボトル90が嵌ってしまうことを防止することができる。
図11及び図12に示すように、ケーシング4の外周面8上において、各スリット10の開口部の縁には、立ち上がり部11が形成されている。立ち上がり部11は、ケーシング4の外側に向かって立ち上がっており、回転軸20の軸方向に連続している。立ち上がり部11の排出口16側部分と投入口18側部分とにはそれぞれボルト穴12が形成されている。
各スリット10内には、それぞれ、第1の突起体40をなす板状体46が装着されている。図13に示すように、板状体46は、回転軸20の軸方向に連続して伸びる細長い板である。板状体46は長手方向に連続する2本の縁47A、47Bを有し、縁47A側部分がケーシング4の内周面6A上に突出し、縁47B側部分がケーシング4の外周面8上に突出している。
板状体46の排出口16側端部分と投入口18側端部分とには、それぞれ、ボルト穴12に対応する穴48が形成されている。穴48は、板状体46の幅方向にのびる細長い穴であり、板状体46の厚さ方向に貫通している。
ボルト穴12と穴48に挿通されたボルト86が、板状体46をスリット10内に固定している。
ケーシング4の内周面6A上に突出する板状体46の縁47Aが、第1の突起体40の頂端部42をなす。そして、ケーシング4の内周面6Aから板状体46の縁47Aまでの距離がL6となっている。
他の構成は、本実施の形態と同様である。
本実施の形態と同様に、ペットボトル90はスクリュー羽根26の面30Bに押されて区間S2に入る。区間S2に入ったペットボトル90は、まず、第2の突起体50Aに当たり、面30Bに押されて第2の突起体50Aの上に乗り上げる。また、板状体46の縁47Aの投入口18側端が、ペットボトル90に当たる。
ペットボトル90は、第2の突起体50Aから回転軸20の回転方向の力を受け、板状体46から回転軸20の回転方向と逆向きの力を受け、ペットボトル90の胴部92は、第2の突起体50Aと板状体46との間に挟まれ、押し潰される。
そして、押し潰されたペットボトル90は、スクリュー羽根26の面30Bに押され、第2の突起体50Aから回転軸20の回転方向に押され、板状体46から回転軸20の回転方向と逆向きに押され、第2の突起体50Aに隣接する第2の突起体50Bの上に移動していく。
ペットボトル90が区間S2を排出口16側へ向かって谷部分32に沿って移動する間、ペットボトル90の胴部92に装着されたラベル98は、板状体46と第2の突起体50の両方から力を受ける。ラベル98は、板状体46と第2の突起体50の両方から受ける力によって引き裂かれ、ペットボトル90の胴部92から剥がされる。
長期間にわたってラベル剥がし装置1を運転し続けると、板状体46の縁47Aが磨耗し、距離L6が小さくなってくる。距離L6が小さくなってきたら、ボルト86を緩めて、スリット10内に板状体46を押し込み、距離L6を適切な大きさに維持する。距離L6の調整が終わったら、再びボルト86を締め付ける。
第1の突起体40を板状体46にすることによって、第1の突起体40を形成する部品の数を少なくすることができ、距離L6を調整するときの作業の煩雑さが解消される。
また、本実施の形態、或いは、上記の変形例において、スクリュー羽根26の外縁28に硬化肉盛りを形成することが可能である。外縁28の硬化肉盛りのビッカース硬さは700〜950HVであることが好ましい。
さらに、本実施の形態、或いは、上記の変形例において、第1の突起体40の頂端部42に硬化肉盛りを形成することが可能である。頂端部42の硬化肉盛りのビッカース硬さは700〜950HVであることが好ましい。
また、本実施の形態、或いは、上記の変形例において、第2の突起体50の頂端部52に硬化肉盛りを形成することが可能である。頂端部52の硬化肉盛りのビッカース硬さは700〜950HVであることが好ましい。
本発明に係るラベル剥がし装置の上面図である。 本発明に係るラベル剥がし装置の側面図である。 本発明に係るラベル剥がし装置の投入口側端面図である。 図1のIV−IV線における本体の断面図である。 図1のV−V線における本体の断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。 図5の一部分拡大図である。 ペットボトルの外観図である。 ケーシング内における押し潰されたペットボトルの動きの説明図である。 変形例に係るラベル剥がし装置のケーシング内の説明図である。 変形例に係るラベル剥がし装置の本体の断面図である。 ケーシングのスリットと立ち上がり部の説明図である。 板状体の外観図である。
符号の説明
1 ラベル剥がし装置
2 本体
4 ケーシング
4U 上側ケーシング
4L 下側ケーシング
6、6A ケーシングの内周面
8 ケーシングの外周面
8L 下側ケーシングの外周面
10 ケーシングのスリット
11 ケーシングのスリットの縁の立ち上がり部
12 ケーシングのスリットの縁の立ち上がり部のボルト穴
16 排出口
18 投入口
20 回転軸
21 回転軸の芯
22、22A、22B、22C 回転軸の外周面
26 スクリュー羽根
28 スクリュー羽根の外縁
30A、30B スクリュー羽根の面
32 スクリュー羽根の谷部分
36 戻し羽根
38A、38B 戻し羽根の面
40、40A 第1の突起体
42 第1の突起体の頂端部
44、86 ボルト
46 板状体
47A、47B 板状体の長手方向の縁
48 板状体の穴
50、50A 第2の突起体
52 第2の突起体の頂端部
70A、70B 軸受け
72 モータ
74A、74B プーリ
76 チェーン
80 基台
82 基台の穴
84 脚
90 ペットボトル
92 胴部
93 底面
94 口首部
95 ネックリング
96 キャップ
98 ラベル
S1 回転軸の外周面と下側ケーシングの内周面との間の空間
S2 回転軸の外周面とケーシングの内周面との間に挟まれた区間
L1 ケーシングの内周面と回転軸の外周面との間の距離
L2 スクリュー羽根の螺旋のピッチの長さ
L3 回転軸の外周面からスクリュー羽根の外縁までの距離
L4 回転軸の外周面から第2の突起体の頂端部までの距離
L5 隣接する第2の突起体同士の距離
L6 ケーシングの内周面から第1の突起体の頂端部までの距離
LB1 ペットボトルの全長
LB2 ペットボトルの胴部の外径
LB3 ペットボトルのネックリングの外径
LB4 ペットボトルのキャップの外径

Claims (9)

  1. 樹脂製ボトルからラベルを剥がすラベル剥がし装置であって、
    ケーシングと、当該ケーシング内に配置された回転軸と、当該回転軸の外周に巻回された螺旋状のスクリュー羽根と、当該回転軸を回転させる駆動源と、を有し、
    前記ケーシングは、その内周面上に、前記回転軸に向かって配置された第1の突起体を有し、
    前記スクリュー羽根の谷部分において、前記回転軸の外周面上に、前記ケーシングの内周面に向かって配置された第2の突起体を有し、
    前記ケーシングは、前記回転軸の一端側に、樹脂製ボトルの投入口を有し、前記回転軸の他端側に、樹脂製ボトル及びこの樹脂製ボトルから剥がしたラベルの排出口を有し、
    前記第1の突起体の頂端部と、前記第2の突起体の頂端部と、の間には、距離があいており、当該距離が、樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さく、前記第1の突起体と、前記回転軸と共に回転する前記第2の突起体と、は、互いに干渉せず、
    前記第1の突起体の頂端部と、前記スクリュー羽根の外縁と、の間には、距離があいており、当該距離が、樹脂製ボトルのネックリングの外径よりも小さく、前記第1の突起体と、前記回転軸と共に回転する前記スクリュー羽根と、は、互いに干渉しないことを特徴とするラベル剥がし装置。
  2. 前記谷部分において、前記スクリュー羽根の前記投入口側の面と前記排出口側の面とが対向し、これらの対向する面同士の間に、前記第2の突起体が連続して形成されており、
    複数の前記第2の突起体が、前記回転軸の周方向に互いに距離をあけ、かつ、前記谷部分に沿って前記投入口側から前記排出口側まで配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル剥がし装置。
  3. 隣接する前記第2の突起体同士の間の距離が、樹脂製ボトルの胴部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のラベル剥がし装置。
  4. 前記第1の突起体が、前記ケーシングの内周面上に植設された複数本のボルトであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置。
  5. 前記第1の突起体が、前記ケーシングの内周面上に配置された板状体であり、当該板状体が、前記投入口側から前記排出口側に向かって連続しており、
    複数の前記板状体が、前記ケーシングの周方向に互いに距離をあけて配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置。
  6. 前記ケーシングの内周面上に突出する前記板状体の高さが調節可能であることを特徴とする請求項5に記載のラベル剥がし装置。
  7. 前記スクリュー羽根の外縁に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVであることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置。
  8. 前記第1の突起体の頂端部に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVであることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置。
  9. 前記第2の突起体の頂端部に、硬化肉盛りが形成されており、当該硬化肉盛りのビッカース硬さが700〜950HVであることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載のラベル剥がし装置。
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