JP2007099021A - 作業車輌 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで合理的なレイアウトでもって、副変速装置のみでの3段以上の多段化を可能とすることができる作業車輌を提供する。
【解決手段】エンジンからの動力が主変速装置10の前後方向に向けて平行に配置された主軸12及び伝動軸13にそれぞれ配置された複数のギヤ12a〜12d,13a〜13d伝動経路を変更することで主軸12の回転を複数段に変速して伝動軸13に伝達され、主クラッチ20を介してこの伝動軸13からの動力が副変速装置30の前後方向に向けて平行に配置された副変速軸31及び伝動軸32にそれぞれ配置された複数のギヤ31a〜31d,32a〜32dの伝動経路を3速段以上に変更することで副変速軸31の回転を複数段に変速して伝動軸32に伝達され、この伝動軸32からの動力が前後方向に向けて配置された前後進軸41に回転自在に支持された前進用ギヤスリーブ45及び後進用ギヤスリーブ46のいずれか一方の回転によって前後進軸41に伝達される。
【選択図】図2

Description

本発明は、トラクタ等の作業車輌に係り、特に、エンジンからの動力を主変速装置、主クラッチ、副変速装置及び前後進切換え装置を介して駆動車軸に伝達してなる作業車輌に関する。
従来から、トラクタ等の作業車輌にあっては、複雑な作業に応じた走行速度(変速域)を得るため、普通自動車等の一般車輌に比べて変速機の段数を多数段とした作業車輌が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示の作業車輌に用いられている動力伝達機構は、主クラッチを介してミッションケースに伝達されたエンジン出力は、カウンター軸を介して走行系とPTO系に分岐されている。
そして、走行系には、4段の変速を行う主変速機構と、多板式の変速用油圧クラッチと、前後進切換え機構と、小さい伝動比で高低2段の変速を行う高低変速機構と、大きい伝動比で高低2段の変速を行う副変速機構と、超減速機構とが直列に配備されており、これら各変速機構で変速された動力が後部デフ機構を介して後輪に伝達される。
この際、前後進切換え機構と高低変速機構とは同軸に配置されている。また、前後進切換え機構は変速用油圧クラッチから離れた車体後方側、高低変速機構は変速用油圧クラッチに接近した車体前方側に配置されている。
特許3583021号公報
ところで、上記の如く構成された作業車輌としてのトラクタにおいて、主変速機構から変速油圧クラッチを経由した伝導経路は、例えば、前後進切換え機構が前進に切り換えられると、変速用油圧クラッチからの動力が高低変速機構に伝達された後、この高低変速機構で変速された動力が副変速機構によってさらに変速される。
従って、前進若しくは後進への切換え後の伝導経路は、異なる3軸の各2段の切換えによって伝達経路を切換える構成であり、各機構の軸やギヤの配置が複雑化するという問題が生じていた。
また、主変速機構による4段の変速、高低変速装置変速機構による2段の変速、副変速機構による2段の変速といったように16段の変速を実現するために3階の変速を行うことから、所望の変速域とするための変速比の設定が非常に面倒であるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、コンパクトで合理的なレイアウトでもって、副変速装置のみでの3段以上の多段化を可能とすることができる作業車輌を提供することを目的とする。
請求項1に記載の作業車輌は、エンジンからの動力を主変速装置(10)、主クラッチ(20)、副変速装置(30)及び前後進切換え装置(40)を介して駆動車軸(5)に伝達してなる作業車輌(1)において、前記主変速装置(10)は、前後方向に向けて平行に配置された主軸(12)及び伝動軸(13)にそれぞれ配置された複数のギヤ(12a〜12d)(13a〜13d)を有すると共に、これら複数のギヤの伝動経路を変更することにより、前記主軸(12)の回転を複数段に変速して前記伝動軸(13)に伝達し、前記副変速装置(30)は、前後方向に向けて平行に配置された副変速軸(31)及び伝動軸(32)にそれぞれ配置された複数のギヤ(31a〜31d)(32a〜32d)を有すると共に、これら複数のギヤの伝動経路を変更することにより、前記副変速軸の回転を少なくとも3速段以上に変速して前記伝動軸に伝達し、前記前後進切換え装置(40)は、前後方向に向けて配置された前後進軸(41)に回転自在に支持された前進用ギヤスリーブ(45)及び後進用ギヤスリーブ(42,42a)を有し、これら前進用又は後進用ギヤスリーブのいずれか一方の回転を前記前後進軸(41)に伝達し、伝動経路の上流側から下流側に向けて順次、前記主変速装置(10)、前記主クラッチ(20)、前記副変速装置(30)、前記前後進切換え装置(40)を直列的に配置して多段の走行変速装置を構成してなる、ことを特徴とする。
請求項2に記載の作業車輌は、前記主変速装置(10)の前記伝動軸(13)と前記副変速装置(30)の前記副変速軸(31)との間に前記主クラッチ(20)を介在し、前記副変速装置の前記伝動軸(13)と、前記前後進軸(41)と同軸上の後進用ギヤスリーブ(42,42a)と、後進用アイドル軸(43)とを、前記主クラッチ(20)と前後方向にオーバラップするように配置し、前記副変速装置(30)の前記伝動軸(32)に固定されたギヤ(35)からの回転を、前記後進用アイドル軸(43)のギヤ(43a)を介して前記後進用ギヤスリーブ(42,42a)に伝達してなる、ことを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより、特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、副変速装置の副変速軸及び伝動軸並びに前後進軸を前後方向に平行に配置したコンパクトで合理的なレイアウトでもって、副変速装置を3速段以上の多段化が可能となり、直列的に配置された主変速装置及び前後進切換え装置と相俟って、多数段の走行変速装置を得ることができる。
特に、前後進切換え装置が、主変速装置及び副変速装置と直列的に配置されるので、後進においても、前進と同じに多数段の走行変速を得ることができる。
請求項2に係る本発明によると、副変速装置の伝動軸、前後進軸と同軸上の後進用ギヤスリーブ、後進用アイドル軸を、主クラッチと前後方向にオーバラップするように配置したので、後進用の各ギヤのための専用の前後方向スペースを省くことができ、変速装置(トランスミッション)の前後方向長さの短縮化が可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係る作業車輌をトラクタに適用し、図面を参照して説明する。
図1は本発明の作業車輌の一実施形態に係るトラクタの側面図である。
図1に示すように、作業車輌としてのトラクタ1は、その車輌前部2の内部にエンジン(図示せず)が搭載され、このエンジンからの出力がミッションケース3の内部に配置された変速装置(トランスミッション)を経由して後輪4の駆動車軸5に伝達される。
図2は、上述したミッションケース3内に配置された変速装置の配置説明図である。
図2において、10はエンジンからの動力が出力軸6に設けられた出力ギヤ7を介して動力伝達される主変速装置、20は主変速装置10と副変速装置30との間に介装された主クラッチ、40は副変速装置30に隣接する前後進切換え装置、50は前後進切換え装置からの動力を駆動車軸5に設けられた車軸ギヤ8に動力伝達する超低速装置である。
主変速装置10は、出力ギヤ7と噛合う伝達ギヤ11を先端寄りに設けた主軸12と、この主軸12と前後方向に向けて平行に配置された伝動軸13とを備えている。
主軸12には、伝導比の異なる4つの主変速駆動側のギヤ12a,12b,12c,12dが設けられている。尚、このギヤ12a,12b,12c,12dは主軸12と別体でも良い(例えば、ギヤ12a,12b,12c)し、主軸12と一体でも良い(例えば、ギヤ12d)。
伝動軸13には、主変速駆動側のギヤ12a,12b,12c,12dと噛合う主変速従動側のギヤ13a,13b,13c,13dを備えている。また、伝動軸13には、ギヤ13aとギヤ13bとの間及びギヤ13cとギヤ13dとの間に常時噛合い式(シンクロメッシュ)方式のシフト部材14,15が介装されている。
シフト部材14は、ギヤ13aとギヤ13bとの間に設けられ、ギヤ12aとギヤ13aとギヤ13bとの噛合いを選択するために用いられる。また、シフト部材15は、ギヤ13cとギヤ13dとの間に設けられ、ギヤ13cとギヤ13dとの噛合いを選択するために用いられる。
これにより、例えば、ギヤ12aとギヤ13aとがシフト部材14によって噛合っている状態(連動状態)にあるときには、ギヤ12bとギヤ13bとの噛合い(連動状態)は解除されている。これと同時に、シフト部材15はニュートラルの状態にあり、ギヤ12cとギヤ13c及びギヤ12dとギヤ13dとの噛合い(連動状態)も解除されている。
主クラッチ20は、主変速装置10の伝動軸13の後端と副変速装置30の副変速軸31の先端との間に設けられ、例えば、油圧クラッチを構成している。これにより、オイルの供給により伝動軸13の駆動力を副変速軸31に伝導する入り状態となる。また、オイルのドレインにより伝動軸13の駆動力を副変速軸31に伝導しない切り状態となる。
副変速装置30は、副変速軸31と前後方向に向けて平行に配置された伝動軸32を備えている。
副変速軸31は、主変速側の伝動軸13と同軸上に配置され、伝導比の異なる4つの主変速駆動側のギヤ31a,31b,31c,31dが設けられている。また、副変速軸31には、ギヤ31aとギヤ31bとの間及びギヤ31cとギヤ31dとの間にシンクロメッシュ方式のシフト部材33,34が介装されている。
伝動軸32は、主変速側の主軸12と同軸上に配置され、主変速駆動側のギヤ31a,31b,31c,31dと噛合う副変速従動側のギヤ32a,32b,32c,32dを備えている。また、伝動軸32の先端寄りには、後進用の伝達ギヤ35が設けられている。
シフト部材33は、ギヤ31aとギヤ31bとの間に設けられ、ギヤ31aとギヤ31bとの噛合いを選択するために用いられる。また、シフト部材34は、ギヤ31cとギヤ31dとの間に設けられ、ギヤ31cとギヤ31dとの噛合いを選択するために用いられる。
これにより、例えば、ギヤ31aとギヤ32aとがシフト部材33によって噛合っている状態(連動状態)にあるときには、ギヤ31bとギヤ32bとの噛合い(連動状態)は解除されている。これと同時に、シフト部材34はニュートラルの状態にあり、ギヤ31cとギヤ32c及びギヤ31dとギヤ32dとの噛合い(連動状態)も解除されている。
前後進切換え装置40は、シンクロメッシュ方式のシフト部材46と、伝動軸32と前後方向に向けて平行な前後進軸41と、この前後進軸41の先端に同軸上に連結された後進軸(後進用ギヤスリーブ)42と、後進軸42と前後方向で平行な後進用アイドル軸43とを備えている。尚、この実施の形態では、前後進軸41の後端には連動軸44が連結されているが、この連動軸44は前後進軸41と一体でも良い。
前後進軸41には、前進用ギヤスリーブ45と、上記後進軸42と一体の後進用ギヤスリーブ42aとが回転自在に設けられている。また、前進用ギヤスリーブ45には、副変速装置30の伝動軸32のギヤ32bと噛合う前進用のギヤ45aが設けられている。これにより、シフト部材46が、前進用ギヤスリーブ45と噛合っているときには、伝動軸32の回転がギヤ32b,45aを介して直接前後進軸41に伝導されて前進方向の回転をする。
後進軸42には、後進用のギヤ42bが設けられている。尚、このギヤ42bは後進軸42と一体に形成しても良い。また、ギヤ42bは、後進用アイドル軸43に設けられて伝達ギヤ35と噛合う後進用アイドルギヤ43aと噛合っている。これにより、シフト部材46が後進用ギヤスリーブ42aと噛合っているときには、伝動軸32の回転が、ギヤ35,43a,42bを介して前後進軸41に伝導されて後進方向の回転をする。
連動軸44には、2つのギヤ44aとギヤ44bとが設けられている。
超低速装置50は、連動軸44に隣接して前後方向に平行な切換軸51とファイナル軸52とを備えている。
切換軸51は、伝動軸32と同軸上に設けられ、ギヤ44aと噛合うギヤ51aと、ギヤ44bと噛合う超低速用のギヤユニット53と、ギヤ51aとギヤユニット53との間に介装されたシフト部材54と、伝導ギヤ55とを備えている。
ファイナル軸52は、伝導ギヤ55と噛合うギヤ52aと、ギヤユニット53と噛合う超低速ギヤ53bと、駆動車軸5に設けられた車軸ギヤ8と噛合うディファレンシャルギヤ56とを備えている。
シフト部材54は、ギヤ51aとギヤユニット53との間に設けられ、ギヤ51aとギヤユニット53との噛合いを選択するために用いられる。
これにより、例えば、ギヤ44aとギヤ51aとがシフト部材54によって噛合っている状態(連動状態)にあるときには、ギヤ44bとギヤユニット53との噛合い(連動状態)は解除されている。
シフト部材54によってギヤ44aとギヤ51aとが噛合っている状態(連動状態)にあるときには、連動軸44の動力は、ギヤ44a、ギヤ51a、ギヤ55、ギヤ52a、ディファレンシャルギヤ56を経由して車軸ギヤ8に伝達される。
これに対し、シフト部材54によってギヤ44bとギヤユニット53とが噛合っている状態(連動状態)にあるときには、連動軸44の動力は、ギヤ44b、ギヤユニット53のギヤ53b、超低速ギヤ52b、ギヤ53a,ギヤ55、ギヤ52a、ディファレンシャルギヤ56を経由して車軸ギヤ8に伝達される。
図3は、このような主変速装置10、主クラッチ20、副変速装置30の各油圧制御例を示す油圧回路図である。
図3において、61は逆止弁、62は油温センサ、63はフィルタ、64は比例圧力制御ソレノイドバルブ、65はフィルタ、66は油圧センサ、67はフィルタ、68はシャトル弁、69は中継チェックバルブである。
逆止弁61はオイル供給源(図示せず)から供給されたオイルの逆流を防止するものである。
油温センサ62は供給されるオイルの温度を検出し、油圧センサ66は供給されるオイルの圧力を検出する。これら各検出結果は図示を略する制御回路へと出力され、油温や油圧等が制御される。
後述する変速作動中においては、主クラッチ20を切り状態とする必要があることから、この変速作動中においては比例圧力制御ソレノイドバルブ64は図示を略する制御回路によりOFF状態とされ、フィルタ67及びシャトル弁68を経由した主クラッチ20へのオイルの供給が停止される。
また、図3において、71,72はシフト部材33の位置を変位させる油圧アクチュエータ73の制御用ソレノイドバルブである。油圧アクチュエータ73は、ピン74によってその伸縮位置が3位置で位置決めされる。尚、75はピン74のチェックバルブである。
ここで、制御用ソレノイドバルブ71からオイルが油圧アクチュエータ73に供給されると油圧アクチュエータ73が伸張し、制御用ソレノイドバルブ72からオイルが油圧アクチュエータ73に供給されると油圧アクチュエータ73が収縮する。これにより、例えば、油圧アクチュエータ73が伸張位置にあるときにはシフト部材33はギヤ31bとギヤ32bとを噛合わせ、油圧アクチュエータ73が収縮位置にあるときにはシフト部材33はギヤ31aとギヤ32aとを噛合わせ、油圧アクチュエータ73が中間位置にあるときにはシフト部材33はニュートラル状態となる。
また、図3において、81,82はシフト部材34の位置を変位させる油圧アクチュエータ83の制御用ソレノイドバルブである。油圧アクチュエータ83は、ピン84によってその伸縮位置が3位置で位置決めされる。尚、85はピン84のチェックバルブである。
ここで、制御用ソレノイドバルブ81からオイルが油圧アクチュエータ83に供給されると油圧アクチュエータ83が伸張し、制御用ソレノイドバルブ82からオイルが油圧アクチュエータ83に供給されると油圧アクチュエータ83が収縮する。これにより、例えば、油圧アクチュエータ83が伸張位置にあるときにはシフト部材34はギヤ31dとギヤ32dとを噛合わせ、油圧アクチュエータ83が収縮位置にあるときにはシフト部材34はギヤ31cとギヤ32cとを噛合わせ、油圧アクチュエータ83が中間位置にあるときにはシフト部材34はニュートラル状態となる。
また、図3において、91,92はシフト部材14の位置を変位させる油圧アクチュエータ93の制御用ソレノイドバルブである。油圧アクチュエータ93は、ピン94によってその伸縮位置が位置決めされる。尚、95はピン94のチェックバルブである。
ここで、制御用ソレノイドバルブ91からオイルが油圧アクチュエータ93に供給されると油圧アクチュエータ93が伸張し、制御用ソレノイドバルブ92からオイルが油圧アクチュエータ93に供給されると油圧アクチュエータ93が収縮する。これにより、例えば、油圧アクチュエータ93が伸張位置にあるときにはシフト部材14はギヤ12bとギヤ13bとを噛合わせ、油圧アクチュエータ93が収縮位置にあるときにはシフト部材14はギヤ12aとギヤ13aとを噛合わせ、油圧アクチュエータ93が中間位置にあるときにはシフト部材14はニュートラル状態となる。
さらに、図3において、101,102はシフト部材15の位置を変位させる油圧アクチュエータ103の制御用ソレノイドバルブである。油圧アクチュエータ103は、ピン104によってその伸縮位置が3位置で位置決めされる。尚、105はピン104のチェックバルブである。
ここで、制御用ソレノイドバルブ101からオイルが油圧アクチュエータ103に供給されると油圧アクチュエータ103が伸張し、制御用ソレノイドバルブ102からオイルが油圧アクチュエータ103に供給されると油圧アクチュエータ103が収縮する。これにより、例えば、油圧アクチュエータ103が伸張位置にあるときにはシフト部材15はギヤ12dとギヤ13dとを噛合わせ、油圧アクチュエータ103が収縮位置にあるときにはシフト部材15はギヤ12cとギヤ13cとを噛合わせ、油圧アクチュエータ103が中間位置にあるときにはシフト部材15はニュートラル状態となる。
図4は、本実施の形態に係わるトラクタ1の油圧制御回路のブロック図である。
図4に示すように、シャトル弁68並びに制御用ソレノイドバルブ71、71,81,82,91,92,101,102は、油圧作動の制御手段であるマイコン110を有するマイコンユニット111の出力側にドライバ112を介して接続されている。
マイコンユニット110は、その入力側に変速時のシフトアップとシフトダウンの指示を検出するシフトアップスイッチ113とシフトダウンスイッチ114とが接続されている。尚、このマイコンユニット110の入力側には、油温センサ62と油圧センサ63とが接続されている。
一方、マイコンユニット110のROM115には、作業者が操作する変速操作レバー(変速操作手段)116で指定する所定変速指令に基づいて、その変速比を呼び出すための変速比テーブルが格納されている。
これにより、作業者は、変速操作レバー116により所定の変速指令を出力すると、その前記変速指令に基づいて変速比テーブルの変速比が指定され、その変速比に対応した主変速装置の変速段及び副変速装置の変速段への作動信号がドライバ112に出力される。
図5は、本実施の形態に係わるトラクタ1の前進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。
図5に示すように、主変速装置10、副変速装置30、超低速装置50の各ギヤの組み合わせにより、主変速装置10の4段、副変速装置30の4段、超低速装置50の経由の有無による2段の変速(計32段)を実現することができる。
図6は、本実施の形態に係わるトラクタ1の後進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。
図6に示すように、主変速装置10、副変速装置30、超低速装置50の各ギヤの組み合わせにより、主変速装置10の4段、副変速装置30の4段、超低速装置50の経由の有無による2段の変速(計32段)を実現することができる。
尚、これら図5及び図6の図表において、本実施の形態では、主変速装置10のギヤ12aとギヤ13aとの噛み合わせを第1段、ギヤ12bとギヤ13bとの噛み合わせを第2段、主変速装置10のギヤ12cとギヤ13cとの噛み合わせを第3段、ギヤ12dとギヤ13dとの噛み合わせを第4段としている。
また、副変速装置30のギヤ31dとギヤ32dとの噛み合わせを第1段、ギヤ31cとギヤ32cとの噛み合わせを第2段、主変速装置10のギヤ31bとギヤ32bとの噛み合わせを第3段、ギヤ31aとギヤ32aとの噛み合わせを第4段としている。
図7は、本実施の形態に係わるトラクタ1の前後進時における各ギヤの組み合わせによる速度の一例の図表である。
図7に示すように、図5及び図6で示したギヤの組み合わせによって規定された各段数に対応した速度にてトラクタ1の走行が可能となり、より細かく作業に適した速度での走行が可能となる。
図8乃至図10は、本発明の作業車輌の他の実施の形態を示し、上記実施の形態で示した副変速装置30を3段としたものである。
図8は、上述したミッションケース3内に配置された変速装置の配置説明図である。
図8において、10は主変速装置、20は主クラッチ、30は副変速装置、40は前後進切換え装置、50は超低速装置である。尚、主変速装置10、主クラッチ20、超低速装置50は上記実施の形態と同一であり、その他上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
副変速装置30は、副変速軸31と前後方向に向けて平行に配置された伝動軸32を備えている。
副変速軸31は、主変速側の伝動軸13と同軸上に配置され、伝導比の異なる3つの主変速駆動側のギヤ31a,31c,31dが設けられている。また、副変速軸31には、ギヤ31aに隣接してシンクロメッシュ方式のシフト部材33が設けられ、ギヤ31cとギヤ31dとの間にシンクロメッシュ方式のシフト部材34が介装されている。
伝動軸32は、主変速側の主軸12と同軸上に配置され、主変速駆動側のギヤ31a,31c,31dと噛合う副変速従動側のギヤ32a,32c,32dを備えている。また、ギヤ32cとギヤ32dとの間にはギヤ32eが設けられている。さらに、伝動軸32の先端寄りには、後進用の伝達ギヤ35が設けられている。
シフト部材33は、ギヤ31aとギヤ32aとの噛合いを入切するために用いられる。また、シフト部材34は、ギヤ31cとギヤ31dとの間に設けられ、ギヤ31cとギヤ32cとの噛合い及びギヤ31dとギヤ32dとの噛合いを選択するために用いられる。
これにより、例えば、ギヤ31aとギヤ32aとがシフト部材33によって噛合っている状態(連動状態)にあるときには、シフト部材34はニュートラルの状態にあり、ギヤ31cとギヤ32c及びギヤ31dとギヤ32dとの噛合い(連動状態)は解除されている。
前後進切換え装置40の前後進軸41には、多段ギヤ41aが設けられている。この多段ギヤ41aは、副変速装置30のギヤ32dと噛み合うと共に副変速装置30のギヤ32eと噛合い、ギヤ32dからの入力を減速して伝動軸32に減速回転を伝導するものである。
尚、この実施の形態においては、図3に示した油圧アクチュエータ73は、制御用ソレノイドバルブ71からオイルが供給されて油圧アクチュエータ73が伸張した際には、シフト部材33はギヤ31aとギヤ32aとを噛合わせを解除する(ニュートラル状態)。
図9は、本実施の形態に係わるトラクタ1の前後進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。
図9に示すように、主変速装置10、副変速装置30、超低速装置50の各ギヤの組み合わせにより、主変速装置10の4段、副変速装置30の3段、超低速装置50の経由の有無による2段の変速を組み合わせて計22段の変速を実現することができる。
図10は、本実施の形態に係わるトラクタ1の前後進時における各ギヤの組み合わせによる速度(変速比基準)の一例の図表である。
図10に示すように、図9で示したギヤの組み合わせによって規定された各段数に対応した速度にてトラクタ1の走行が可能となり、より細かく作業に適した速度での走行が可能となる。
このように、本発明の実施の形態に係わる作業車輌としてのトラクタ1にあっては、副変速装置30の副変速軸31及び伝動軸32並びに前後進軸41を前後方向に平行に配置したコンパクトで合理的なレイアウトでもって、副変速装置30の3速段以上の多段化が可能となり、直列的に配置された主変速装置10及び前後進切換え装置40と相俟って、多数段の走行変速装置を得ることができる。
この際、特に前後進切換え装置40が、主変速装置10及び副変速装置30と直列的に配置されるので、後進時においても、前進時と同じに多数段の走行変速を得ることができる。
また、副変速装置30の伝動軸32、前後進軸41と同軸上の後進用ギヤスリーブ46、後進用アイドル軸43を、主クラッチ20と前後方向にオーバラップするように配置したので、後進用の各ギヤ35,42a,43aのための専用の前後方向スペースを省くことができ、変速装置(トランスミッション)の前後方向長さの短縮化が可能となる。
ところで、上記実施の形態では、作業車輌としてトラクタ1に適用した例を開示したが、その他の農作業機や工事車輌等に適用することが可能であることは勿論である。
本発明の作業車輌の一実施形態に係るトラクタの側面図である。 本発明の作業車輌の一実施形態に係るミッションケース内に配置された変速装置の配置説明図である。 本発明の作業車輌の一実施形態に係る主変速装置、主クラッチ、副変速装置の各油圧制御例を示す油圧回路図である。 本発明の作業車輌の一実施形態に係る油圧制御回路のブロック図である。 本発明の作業車輌の一実施形態に係るトラクタの前進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。 本発明の作業車輌の一実施形態に係るトラクタの後進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。 本実施の形態に係わる作業車輌の前後進時における各ギヤの組み合わせによる速度の一例の図表である。 本発明の作業車輌の他の実施形態に係るミッションケース内に配置された変速装置の配置説明図である。 本発明の作業車輌の他の実施形態に係るトラクタの前後進時における各ギヤの組み合わせを一覧とした図表である。 本発明の作業車輌の他の実施の形態に係わる作業車輌の前後進時における各ギヤの組み合わせによる速度(変速比基準)の一例の図表である。
符号の説明
1 トラクタ(作業車輌)
5 駆動車軸
10 主変速装置
12 主軸
12a ギヤ
12b ギヤ
12c ギヤ
12d ギヤ
13 伝動軸
13a ギヤ
13b ギヤ
13c ギヤ
13d ギヤ
14 シフト部材
15 シフト部材
20 主クラッチ
30 副変速装置
31 副変速軸
31a ギヤ
31b ギヤ
31c ギヤ
31d ギヤ
32 伝動軸
32a ギヤ
32b ギヤ
32c ギヤ
32d ギヤ
33 シフト部材
34 シフト部材
35 伝達ギヤ
40 前後進切換え装置
41 前後進軸
42 後進軸
42a 後進用ギヤスリーブ
43 後進用アイドル軸
45 前進用ギヤスリーブ

Claims (2)

  1. エンジンからの動力を主変速装置、主クラッチ、副変速装置及び前後進切換え装置を介して駆動車軸に伝達してなる作業車輌において、
    前記主変速装置は、前後方向に向けて平行に配置された主軸及び伝動軸にそれぞれ配置された複数のギヤを有すると共に、これら複数のギヤの伝動経路を変更することにより、前記主軸の回転を複数段に変速して前記伝動軸に伝達し、
    前記副変速装置は、前後方向に向けて平行に配置された副変速軸及び伝動軸にそれぞれ配置された複数のギヤを有すると共に、これら複数のギヤの伝動経路を変更することにより、前記副変速軸の回転を少なくとも3速段以上に変速して前記伝動軸に伝達し、
    前記前後進切換え装置は、前後方向に向けて配置された前後進軸に回転自在に支持された前進用ギヤスリーブ及び後進用ギヤスリーブを有し、これら前進用又は後進用ギヤスリーブのいずれか一方の回転を前記前後進軸に伝達し、
    伝動経路の上流側から下流側に向けて順次、前記主変速装置、前記主クラッチ、前記副変速装置、前記前後進切換え装置を直列的に配置して多段の走行変速装置を構成してなる、
    ことを特徴とする作業車輌。
  2. 前記主変速装置の前記伝動軸と前記副変速装置の前記副変速軸との間に前記主クラッチを介在し、
    前記副変速装置の前記伝動軸と、前記前後進軸と同軸上の後進用ギヤスリーブと、後進用アイドル軸とを、前記主クラッチと前後方向にオーバラップするように配置し、前記副変速装置の前記伝動軸に固定されたギヤからの回転を、前記後進用アイドル軸のギヤを介して前記後進用ギヤスリーブに伝達してなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の作業車輌。
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