JP2007098994A - ベビーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の性能が向上させられるとともに、折り畳み状態における寸法が小型化されたベビーカーを提供する。
【解決手段】ベビーカー10は、連結杆30と、連結杆に連結されたアームレスト60と、アームレストと連結された前脚12および後脚14と、前脚および連結杆に連結された側部フレーム40と、連結杆および側部フレームに連結された手押し杆20と、を備えている。連結杆とアームレストとの回動中心である第1軸aおよびアームレストと後脚との回動中心である第2軸bの間の長さAと、第2軸および前脚と側部フレームとの回動中心である第3軸cの間の長さBと、および、第3軸および側部フレームと連結杆との回動中心である第4軸dの間の長さDが以下の式を満たす。
A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5
【選択図】図1

Description

本発明は、折り畳み可能なベビーカーに係り、とりわけ、各構成部材の回動軸間の長さ比が調整され、これにより、大型化することなく、優れた操縦性、走行安定性、安全性、および居住性を有するベビーカーに関する。
乳幼児を屋外に連れ出す場合に用いられるベビーカーが種々提案され、実用に供されている。このようなベビーカーには、小型化され軽量であることを前提として、安定して走行することができること(走行安定性)、操縦しやすいこと(操縦性)、乳幼児を安定して安全に乗せることができること(安全性)、および乗り心地が良いこと(居住性)等も求められている。
また、今日用いられているベビーカーのほとんどは、乳幼児を乗せる状態である展開状態から収納に適した折り畳み状態へ折り畳むことができるようになっている。このようなベビーカーには、さらに、折り畳み状態における寸法を小型化することができること、および容易に折り畳むことができること(折り畳み操作性)が求められる。
折り畳み可能なベビーカーにおいては、各構成部材が回動自在に連結され、これにより、折り畳むことができるようになっている。したがって、各構成部材の回動軸間の長さ比は、折り畳み操作を可能にすることを条件として決定され、この範囲において、上述したベビーカーの小型化、並びに、操縦性、走行安定性、安全性、および居住性の向上は制約を受けている。
今般、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、各構成部材の回動軸間の長さ比を調整することにより、ベビーカーに求められている各種性能を現状よりもさらに向上させることができる余地があるとの知見を得た。
したがって、本発明は、このような知見に基づくものであり、各構成部材の回動軸間の長さ比を適正化することにより、操縦性、走行安定性、安全性、および居住性が向上させられるとともに、折り畳み状態における寸法が小型化されたベビーカーを提供することを目的とする。
本発明による第1のベビーカーは、連結杆と、連結杆の上方部分に回動自在に連結されたアームレストと、アームレストと回動自在に連結された前脚および後脚と、前脚の中間部分と連結杆の下方部分とにそれぞれ回動自在に連結された側部フレームと、連結杆と側部フレームとの回動中心を中心として連結杆および側部フレームに回動自在に連結された手押し杆であって、後方に延び上がる背面押し位置から前方に延び上がる対面押し位置まで回動する手押し杆と、を備え、手押し杆が背面押し位置に配置された状態で展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能なベビーカーであって、連結杆とアームレストとの回動中心を第1軸とし、アームレストと後脚との回動中心を第2軸とし、前脚と側部フレームとの回動中心を第3軸と、側部フレームと連結杆との回動中心を第4軸とし、第1軸と第2軸との間の長さをA、第2軸と第3軸との間の長さをB、第3軸と第4軸との間の長さをC、および第4軸と第1軸との間の長さをDとすると、少数第2位を四捨五入することを条件に
A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5
を満たすことを特徴とする。このような本発明による第1のベビーカーによれば、各回動軸間長さを調整することにより、ベビーカーを大型化させたり、部品点数を増加させたりすることなく、操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させることができ、また、折り畳み状態における寸法を小型化することもできる。
本発明による第1のベビーカーにおいては、展開状態において、第1軸と第4軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、第2軸と第3軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において54°以上64°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカーによれば、前脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、連結杆の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ居住性を向上させることができる。そしてこの場合、展開状態において、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることがさらに好ましい。このようなベビーカーによれば、後脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。
あるいは、本発明による第1のベビーカーが、後脚の中間部分に回動自在に連結されるとともに、連結杆の下方部分に第4軸を中心として回動自在に連結されたブラケットをさらに備え、後脚とブラケットとの回動中心を第5軸とし、第2軸と第5軸との間の長さをE、および第4軸と第5軸との間の長さをFとすると、少数第2を四捨五入することを条件に
A:B:C:D:E:F=1.5:1.6:1.7:1.5:1.9:1.0
を満たすようになっていることも好ましい。このようなベビーカーによれば、第5軸の位置が適正化されており、折り畳み操作性を向上させることができる。そしてこの場合、展開状態において、連結杆がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることがさらに好ましい。このようなベビーカーによれば、後脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、連結杆の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ居住性を向上させることができる。さらに、連結杆と後脚との相対角度が決定されることにともって前脚の接地面に対する角度も決定されるが、この前脚の接地面に対する角度も適正化されており、これにより、とりわけ走行安定性を向上させることができる。
また、本発明による第1のベビーカーにおいて、背面押し位置にある手押し杆は連結杆と略平行に延び、展開状態において、背面押し位置にある手押し杆が、ベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなし、対面押し位置にある手押し杆は、ベビーカーの置かれる面に対し側面視において45°以上55°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカーによれば、背面押し位置にある手押し杆および連結杆の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ居住性を向上させることができる。
本発明による第2のベビーカーは、手押し杆と、手押し杆の中間部分に回動自在に連結されたアームレストと、アームレストに回動自在に連結された前脚および後脚と、前脚の中間部分と手押し杆の下方部分とにそれぞれ回動自在に連結された側部フレームと、を備え、展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能なベビーカーであって、手押し杆とアームレストとの回動中心を第1軸とし、アームレストと後脚との回動中心を第2軸とし、前脚と側部フレームとの回動中心を第3軸とし、側部フレームと手押し杆との回動中心を第4軸とし、第1軸と第2軸との間の長さをA、第2軸と第3軸との間の長さをB、第3軸と第4軸との間の長さをC、および第4軸と第1軸との間の長さをDとすると、少数第2位を四捨五入することを条件に
A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5
を満たすことを特徴とする。このような本発明による第2のベビーカーによれば、各回動軸間長さを調整することにより、ベビーカーを大型化させたり、部品点数を増加させたりすることなく、操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させることができ、また、折り畳み状態における寸法を小型化することもできる。
本発明による第2のベビーカーの展開状態においては、第1軸と第4軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、第2軸と第3軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において54°以上64°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカーによれば、前脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、手押し杆の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ居住性を向上させることができる。そしてこの場合、展開状態において、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることがさらに好ましい。このようなベビーカーによれば、後脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。
あるいは、本発明による第2のベビーカーが、後脚の中間部分に回動自在に連結されるとともに、手押し杆の下方部分に第4軸を中心として回動自在に連結されたブラケットをさらに備え、後脚とブラケットとの回動中心を第5軸とし、第2軸と第5軸との間の長さをE、および第4軸と第5軸との間の長さをFとすると、少数第2を四捨五入することを条件に
A:B:C:D:E:F=1.5:1.6:1.7:1.5:1.9:1.0
を満たすようになっていることが好ましい。このようなベビーカーによれば、第5軸の位置が適正化されており、折り畳み操作性を向上させることができる。そしてこの場合、展開状態において、手押し杆がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることがさらに好ましい。このようなベビーカーによれば、後脚の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、手押し杆の接地面に対する角度が適正化されているので、とりわけ居住性を向上させることができる。さらに、手押し杆と後脚との相対角度が決定されることにともって前脚の接地面に対する角度も決定されるが、この前脚の接地面に対する角度も適正化されており、これにより、とりわけ走行安定性を向上させることができる。
本発明によれば、各構成部材の回動軸間の長さ比が適正化され、ベビーカーを大型化させることなく、ベビーカーの操縦性、走行安定性、安全性、および居住性を向上させることができる。また同時に、折り畳み状態におけるベビーカーの寸法を小型化することができる。
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は本発明によるベビーカーの一実施の形態を示す図である。このうち、図1は本発明によるベビーカーの一実施の形態の概略構成を示す斜視図であり、図2はベビーカーの概略構成を示す側面図であって手押し杆が背面押し位置にある状態を示しており、図3はベビーカーの概略構成を示す側面図であって手押し杆が対面押し位置にある状態を示しており、図4はベビーカーを示す側面図であってベビーカーの折り畳み状態を示しており、図5はベビーカーの構成を示す線図である。
なお、本明細書中において、「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、手押し杆20が背面押し位置に配置され展開状態にあるベビーカー10の「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。さらに詳しくは、ベビーカー10の「前後方向」とは図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向であり、図1における紙面の左下側がベビーカー10の前側である。一方、ベビーカー10の「上下方向」とは前後方向に直交する方向であって、図1における紙面の上下方向である。また、本実施の形態におけるベビーカー10は、図1乃至図4に示すように、前後方向に沿った幅方向中心線を中心として略対称な構成となっている。
図1乃至図3に示すように、ベビーカー10は、一対のアームレアスト60,60と、アームレスト60の後方部分と各々の上方部分とを第1の軸a(以下、第1軸aと呼ぶ)を中心として回動自在に連結された一対の連結杆30,30と、アームレスト60と各々の上端部分とを第2の軸b(以下、第2軸bと呼ぶ)を中心として回動自在に連結された一対の後脚14,14であって、各々が車輪16,16を回動自在に保持する一対の後脚14,14と、アームレスト60と各々の上端部分とを前記第2軸bを中心として回動自在に連結された一対の前脚12,12であって、各々が車輪16,16を回動自在に保持する一対の前脚12,12と、前脚12の中間部分と連結杆30の下方部分とをそれぞれ接続する一対の側部フレーム40,40であって、前脚12と連結杆30とにそれぞれ回動自在に連結された一対の側部フレーム40,40と、略U字状に延びる手押し杆20であって、一対の連結杆30,30の下方部分と略U字の両端部分とを連結された手押し杆20と、を備えている。側部フレーム40は、前脚12に対し第3の軸c(以下、第3軸cと呼ぶ)を中心として回動自在となっており、連結杆30に対し第4の軸d(以下、第4軸dと呼ぶ)を中心として回動自在となっている。そして、この第4軸dを中心として手押し杆20は連結杆30および側部フレーム40に対して回動自在となっており、図2に示す背面押し位置および図3に示す対面押し位置に配置され得るようになっている。
また、図1乃至図3に示すように、ベビーカー10は、後脚14の中間部分と連結杆30の下方部分とを接続するブラケット38をさらに備えている。ブラケット38は、後脚14に対し第5の軸e(以下、第5軸eと呼ぶ)を中心として回動自在になっており、また、上述した第4軸dを中心として連結杆30並びに側部フレーム40および手押し杆20に対して回動自在となっている。なお、各構成部材の回動軸間の長さ比(距離比)については、後述する。
図1に示すように、一対の前脚12,12間には、これらを接続するフットレスト44と前側上部連結ステー42とが設けられている。このうち前側上部連結ステー42は、図示されているように、側部フレーム40と前脚12との回動シャフトとして機能し、上述した第3軸cを規定している。
また、図1に示すように、側部フレーム40の後端部分に、略U字状からなる背当て支持枠46が側部フレーム40に対して揺動自在に設けられている。そして、側部フレーム40、前側上部連結ステー42、および背当て支持枠46にはベースシート48が張設されている。また、背当て支持枠46の後方側には、一対の連結杆間に固定されたリクライニング調節部材56が設けられており、このリクライニング調節部材56の長さを調節することにより背当て支持枠46のリクライニング角度を調節することができるようになっている。
ところで、図3によく示されているように、各連結杆30の下方部分には、展開状態においてブラケット38の端部と係合しその展開状態を維持するロック部材32が、連結杆30の長手方向に沿って摺動自在に設けられている。図1および図3に示されているように、各ロック部材32は外方に突出する作動板34を有している。一方、手押し杆20の下方部分には、図1に示すように、ロック部材32の作動板34に係合するロック解除杆24を有したロック解除部材22が設けられている。ロック解除部材22は、手押し杆20の略中心部分に設けられた遠隔操作装置28を操作することによって手押し杆20に沿って上方に摺動するようになっている。ロック解除部材22が引き上げられると、ロック解除杆24が作動板34に係合してロック部材32が上方に引き上げられ、ロック部材32とブラケット38との係合が解除されるようになる。
また、図1乃至図3に示すように、手押し杆20の中間部分には、遠隔操作装置28を操作することによって手押し杆20に対して摺動する係止部材26が設けられている。一方、図2および図3に示すように、各アームレスト60には、係止部材26と係合して手押し杆20の第4軸dを中心とした回動を規制する一対の係止突起61a,61bが設けられている。後方に設けられた係止突起61b(図3)と係止部材26とが係合し互いに係止されることにより、図2に示すように、手押し杆20が背面押し状態に固定され、この場合、手押し杆20は連結杆30と略平行に延び上がる。一方、前方に設けられた係止突起61a(図2)と係止部材26とが係合し互いに係止されることにより、図3に示すように、手押し杆20が対面押し状態に固定され、この場合、手押し杆20は後脚14と略平行に延び上がる。
次に、このような構成からなるベビーカー10を折り畳む際の作用について説明する。
まず、手押し杆20が対面押し位置にあれば、折り畳み操作に先立って、遠隔操作装置28を操作して係止部材26を摺動させ、手押し杆20を対面押し位置(図3)から背面押し位置(図2)に移動させておく。
そして、手押し杆20が背面押し位置に配置された状態において、まず、遠隔操作装置28を操作してロック解除部材22を介しロック部材32を摺動させることにより、ブラケット38とロック部材32との係合を解除する。次に、ブラケット38を図2において第5軸eを中心として時計回り方向に回動させる。この場合、まず、第1軸aと第5軸eと第4軸dとが側面視において一直線上に配置されるまで手押し杆20をいったん後上方に引き上げ、その後、下方に押し下げる。このような操作中、側面視において第1軸a乃至第4軸dによって区画される四角形は、手押し杆20の引き上げ操作に伴って一方の対角線に沿った方向(図2における左下と右上とを結ぶ方向であって、手押し杆20と前脚12とが離間する方向)に延び、その後、手押し杆20の引き下げ操作にともなって他方の対角線に沿った方向(図2における左上と右下とを結ぶ方向であって、手押し杆20と前脚12とが接近する方向)に延びるようになる。この操作により、図4に示すように、側面視において手押し杆20と前脚12とが略平行に配置されるとともに、手押し杆20の配置位置が下げられる。このようにしてベビーカー10が折り畳まれ、前後方向および上下方向にコンパクトな大きさとなる。
次に、主に図5(a)および(b)を参照し、各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比(距離比)について、この長さ比を決定するにあたって主に考慮すべき寸法等とともに説明する。
展開状態におけるベビーカー10の操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させるには、ベビーカー10の展開状態における、車輪16の中心と手押し杆20の端部との間の側面視における前後方向に沿った長さL1a,L1b、車輪16の中心と手押し杆20の端部との間の側面視における上下方向に沿った長さL2a,L2b、車輪16の中心と第3軸cとの間の側面視における上下方向に沿った長さL3、および第3軸cと第2軸bとの間の側面視における上下方向に沿った長さL4を適正化することが有効である(図5(a))。このうち、車輪16の中心と手押し杆20の端部との側面視における前後方向に沿った長さL1a,L1b、および車輪16の中心と手押し杆20の端部との側面視における上下方向に沿った長さL2a,L2bについては、手押し杆20が背面押し位置にある場合および対面押し位置にある場合をそれぞれ別個に適正化しなければならない。また、側面視における後脚14のベビーカーの置かれる面(以下、接地面とも呼ぶ)Pに対してなす角度A1a、側面視における前脚12の接地面Pに対してなす角度A1b、および側面視における手押し杆20の接地面Pに対してなす角度A2a,A2bを適正化することによって、展開状態におけるベビーカー10の操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)をさらに向上させることができる。
車輪16の中心と手押し杆20の端部との間の側面視における前後方向に沿った長さL1a,L1bについては、これらの長さL1a,L1bが短すぎる場合、ベビーカー10を操縦する者の足が車輪16に接触する等し、操縦性が悪化する。逆に、この長さL1a,L1bが長すぎる場合、操縦する者の力が手押し杆20を通じて思い通りに車輪16に伝達されなくなり操縦性が悪化し、また、操縦中に前方側の車輪16(背面押しの場合には前輪、対面押しの場合には後輪)が浮き上がってしまう虞もある。したがって、この長さL1a,L1bが長すぎる場合には、操縦性および走行安定性が悪化してしまう。
車輪16の中心と手押し杆20の端部との間の側面視における上下方向に沿った長さL2a,L2bについては、短すぎる場合および長すぎる場合のいずれにおいても操縦性が悪化してしまう。
なお、これらの長さL1a,L1b,L2a,L2bを適正化するには、手押し杆20の接地面Pに対する角度A2a,A2bおよび手押し杆20の長さ、並びに、脚12,14の接地面Pに対する角度および脚12,14の長さを、相互に与え合う影響を考慮しながら調整しなければならない。
ところで、本実施の形態においてもそうであるように、通常、背面押し状態にある手押し杆20は、側面視において連結杆30と重なるように配置され、連結杆30と略平行に延びる。これは、ロック解除部材22の手押し杆20に沿った移動によりロック部材32を連結杆30に沿って移動させ、ブラケット38とロック部材22との係合を解除することが一般的に用いられていることに対応している。このため、背面押し位置における手押し杆20の接地面Pに対する角度A2aは、連結杆30の接地面Pに対する角度と略一致するようになっており、背面押し位置にある手押し杆20の接地面Pに対する角度A2aの調整は連結杆30の接地面Pに対する角度を調整することを伴うものである。
また、乳幼児を座らせる座面の前方側は、側部フレーム40または前脚12によって支持される。そして、部品点数の増加を防止するため、加えて、直接支持することにより安定性を向上させるため、本実施の形態で説明したベビーカー10がそうであるように、第3軸cを規定する側部フレーム40と前脚12との回動シャフト(前側上部連結ステー42)によって直接支持されることがとりわけ好ましいとされている。したがって、第3軸cと車輪16の中心との間の側面視における上下方向に沿った長さL3は、車輪中心からの座面の高さに相当し、第3軸cと第2軸bとの間の側面視における上下方向に沿った長さL4は、座面とアームレスト60との離間長さに相当する。
このため、車輪16の中心と第3軸cとの間の側面視における上下方向に沿った長さL3が短すぎる場合、乳幼児が足を折り曲げて座らなければならなくなるので、座り心地(居住性)は悪化する。逆に、この長さL3が長すぎると、ベビーカー10への乗り降りに支障を来すとともに座り心地(居住性)が悪化し、さらには安全性を害する虞すらある。
また、第3軸cと第2軸bとの間の側面視における上下方向に沿った長さL4が長すぎると、ベビーカー10に乗った乳幼児から見てアームレスト60の高さが高く、乳幼児に圧迫感を与えるといった点において乗り心地(居住性)が悪化する。また、この長さL4が短すぎると、ベビーカー10に乗った乳幼児から見てアームレスト60の高さが低くなり、居住性が悪化するだけでなく安全性を害する虞すらある。
なお、これらの長さL3,L4を適正化するためには、第2軸bおよび第3軸cの上下方向における位置を調整しなければならない。
さらに、側面視における後脚14および前脚12がそれぞれ接地面Pに対してなす角度A1a,A1bについては、これらの角度A1a,A1bが大きすぎると、脚12,14が接地面Pからの立ち上がりがきつくなりベビーカー10の走行が安定しなくなる(走行安定性が悪化する)。逆に、これらの角度A1a,A1bが小さすぎると、前後方向に沿ったベビーカー10の長さが長くなり展開状態におけるベビーカー10の寸法が大型化することに加え、小回りができなくなるといった点で操縦性が悪化する。
さらに、側面視における手押し杆20および連結杆30の接地面Pに対してなす角度A2a,A2bについては、これらの角度A2a,A2bが大きすぎると、とりわけ背面押し状態において、ベビーカーに乗った乳幼児の幅方向における両側方に手押し杆20が延び上がり乳幼児に圧迫感を与えることになり、この点において乗り心地(居住性)が悪化する。また、上述したように、この角度A2a,A2bが大きすぎたり小さすぎたりすると、上述した長さL1a,L1b,L2a,L2b等を適切に調整することができなくなる。
以上にように各長さL1a,L1b,L2a,L2b,L3,L4や各角度A1a,A1b,A2a,A2bを適正化することにより、ベビーカーの所望の性能を向上させることができる。また、例えば、上述したように角度A2a,A2bが長さL1a,L1b,L2a,L2bに影響を及ぼすように、各長さL1a,L1b,L2a,L2b,L3,L4や各角度A1a,A1b,A2a,A2bは互いに影響を及ぼし合う。これは、各構成部材が折り畳みを可能にするために各回動軸a,b,c,d,eを介して回動自在に連結されているからであり、各長さL1a,L1b,L2a,L2b,L3,L4や各角度A1a,A1b,A2a,A2bを同時に適正化するには、各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比を適正化することが必要になる。
また、折り畳み式のベビーカー10においては、折り畳んだ際の寸法を小型化することが特に重要と考えられている。このため、図5(b)に示す折り畳み状態における車輪16の中心と手押し杆20の端部との間の側面視における上下方向に沿った長さL5が小さくなることが好ましい。そして、この長さL5は、第1乃至4軸a,b,c,dによって囲まれる四角形が図5(b)において左上と右下とを結ぶ方向に沿って細長く変形し得る場合に、小さくすることができる。また、この場合、側面視において前脚12と連結杆30および手押し杆20とが前後方向に沿って近接配置され、ベビーカー10を折り畳んだ際における前後方向に沿った寸法を小型化することもできる。すなわち、第1乃至4軸a,b,c,dによって囲まれる四角形がどのように変形するかによって、折り畳んだ際におけるベビーカー10の寸法を小型化することもできるのである。
そこで、本願発明者は、各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比を種々変更してみたところ、第1軸aと第2軸bとの間の長さA、第2軸bと第3軸cとの間の長さB、第3軸cと第4軸dとの間の長さC、および第4軸dと第1軸aとの間の長さDが、以下の式(1)を満たす場合に、折り畳み状態におけるベビーカー10の寸法を小型化することができるとともに、上記各長さL1a,L1b,L2a,L2b,L3,L4,L5および各角度A1a,A1b,A2a,A2bを同時に適正化することができるとの知見を得た。すなわち、各回動軸a,b,c,d間の長さ比が以下の式(1)を満たす場合、ベビーカー10を大型化させたり部品点数を増加させたりすることなく、折り畳み時におけるベビーカー10の寸法を小型化させることができるとともに、ベビーカー10の操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させることができるとの知見を得た。なお、各回動軸a,b,c,d間の長さ比を算出する場合、少数第2位を四捨五入し少数第1位までの比で判断すればよい。
A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5 ・・・式(1)
また、式(1)を満たすように構成されたベビーカー10において、背面押し位置にある手押し杆20および連結杆30が接地面Pに対してなす角度A2aが側面視において53°以上63°以下(より好ましくは56°以上60°以下)となり、前脚12が接地面Pに対してなす角度A1bが側面視において54°以上64°以下(より好ましくは57°以上61°以下)となるよう、展開状態を設定することが非常に好ましいとの知見を得た。この場合、前脚12の接地面Pに対する角度A1bが適正化され、とりわけ走行安定性を向上させることができるとともに、背面押し位置にある手押し杆20および連結杆30の接地面Pに対する角度A1bが適正化され、とりわけ居住性を向上させることができる。また、展開状態における前脚12と連結杆30との相対角度が特定されるため、展開状態における第1乃至4軸a,b,c,dによって囲まれる四角形の形状が決定される。そして、この条件において、第3軸cの軸線に沿って延びる前側上部連結ステー42上に配置される座面とアームレスト60との間隔(長さL4に相当)を適正化し、とりわけ安全性を向上させると同時に、座面の高さ(長さL3に相当)を適正化し、とりわけ安全性および居住性を向上させることができる。
さらに、上述した条件に加え、展開状態における側面視において、後脚14が接地面Pに対してなす角度が56°以上66°以下(より好ましくは59°以上63°以下)となるようにすることが好ましい。この場合、上述した作用効果に合わせて、さらに、後脚14の接地面Pに対する角度A1aを適正化し、とりわけ走行安定性を向上させることができる。そして、この条件において、前脚12、後脚14、および手押し杆20等の側面視における長さを調整することにより、長さL3,L4を含め他の考慮すべき長さL1a,L2a,L5も同時に適正化することができる。
なお、アームレスト60の前方側に取り付けられる係止突起61aの前後方向における位置を調整することにより、対面押し位置にある手押し杆20の接地面Pに対する角度A2bだけを調整することができる。式(1)を満たすベビーカー10において、対面押し位置にある手押し杆20の接地面Pに対する角度が45°以上55°以下(より好ましくは48°以上52°以下)となるように調整した場合、他の考慮すべき長さ、とりわけ、長さL1a,L2aの適正化を害することなく、長さL1b,L2bを適正化することができた。すなわち、対面押し位置にある手押し杆20の高さおよび走行方向に沿った前脚12に対する手押し杆20の突出長さを適正化することができ、これにより、手押し杆20が対面押し位置にある場合におけるベビーカー10の操縦性を向上させることもできる。
ところで上述したように、ベビーカー10を折り畳む際には、第1軸aと第4軸dと第5軸eとが一直線上に配置されるまで手押し杆20をいったん引き上げ、その後、手押し杆20を押し下げ、これにより、第5軸eを中心としてブラケット38を時計回り方向に回動させる。したがって、第4軸dと第5軸eとの間の側面視における長さを長くすると手押し杆20の引き上げ量が大きくなるので、折り畳み操作性を悪化させることになる。したがって、第1乃至4軸a,b,c,d間の長さ比とともに、第1乃至4軸a,b,c,dに対する第5軸eの位置を調整することによって、所望の性能をもたらされたベビーカー10の折り畳み操作性をも向上させることができる。
本願発明者が第1乃至5軸a,b,c,d,e間の長さ比を種々変更して実験を行ったところ、第1軸aと第2軸bとの間の長さA、第2軸bと第3軸cとの間の長さB、第3軸cと第4軸dとの間の長さC、第4軸dと第1軸aとの間の長さD、第2軸bと第5軸eとの間の長さE、および第4軸dと第5軸eとの間の長さFが以下の式(2)を満たす場合に、ベビーカーの上記各長さL1a,L1b,L2a,L2b,L3,L4,L5および各角度A1a,A1b,A2a,A2bを同時に適正化するとともに、優れた折り畳み操作性をベビーカー10にもたらすことができるとの知見を得た。すなわち、各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比が以下の式(2)を満たす場合、ベビーカー10を大型化させたり部品点数を増加させたりすることなく、折り畳み時におけるベビーカー10の寸法を小型化させることができ、また、ベビーカーの操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させることができるとともに、さらに、優れた折り畳み操作性をベビーカーにもたらすことができるとの知見を得た。なお、各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比を算出する場合、少数第2位を四捨五入し少数第1位までの比で判断すればよい。
A:B:C:D:E:F=1.5:1.6:1.7:1.5:1.9:1.0
・・・式(2)
また、式(2)を満たすように構成されたベビーカー10において、背面押し位置にある手押し杆20および連結杆30が接地面Pに対し側面視において53°以上63°以下(より好ましくは56°以上60°以下)の角度A2aをなすとともに、後脚14が接地面Pに対し側面視において56°以上66°以下(より好ましくは59°以上63°以下)の角度A1aをなすように展開状態を設定することが非常に好ましいとの知見を得た。
この場合、後脚14の接地面Pに対する角度A1aが適正化され、とりわけ走行安定性を向上させることができるとともに、背面押し位置にある手押し杆20および連結杆30の接地面Pに対する角度A2aが適正化され、とりわけ居住性を向上させることができる。また、展開状態における後脚14と連結杆30との相対角度が特定されるため、展開状態において第1軸a、第2軸b、第5軸e、および第4軸dによって囲まれる四角形の形状が決定され、これにともない、展開状態において第1乃至4軸a,b,c,dによって囲まれる四角形の形状も決定される。これにより、前脚12が接地面Pに対してなす角度A1bも特定されることになるが、この特定された前脚12の接地面Pに対する角度A1bは、走行安定性を向上させるよう適正化されたものとなる。そして、前脚12、後脚14、および手押し杆20等の側面視における長さ等を調整することにより、他の考慮すべき長さや角度を同時に適正化することができる。
以上のように本実施の形態によれば、第1軸aと第2軸bとの間の長さA、第2軸bと第3軸cとの間の長さB、第3軸cと第4軸dとの間の長さC、および第4軸dと第1軸aとの間の長さDが、少数第2位を四捨五入することを条件に上述した式(1)を満たすようになっている。このように構成されたベビーカー10によれば、ベビーカー10を大型化させたり、部品点数を増加させたりすることなく、操縦性、安全性、走行安定性、および居住性(乗り心地)を向上させることができ、また、折り畳み状態における寸法を小型化することもできる。
また、このような本実施の形態におけるベビーカー10においては、展開状態にある場合、背面折り位置にある手押し杆20および連結杆30が接地面Pに対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、前脚12が接地面Pに対し側面視において54°以上64°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカー10によれば、前脚12の接地面Pに対する角度A1bが適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、手押し杆20および連結杆30の接地面Pに対する角度A2aが適正化されているので、圧迫感が低減され、とりわけ居住性を向上させることができる。さらに、このような構成においては、第3軸cの軸線に沿って延びる前側上部連結ステー42上に座面が配置されている場合、前脚12の長さを調整することにより座面の高さを適正化することができ、これにより、とりわけ安全性および居住性を向上させることができる。加えて、展開状態における座面とアームレスト60との間隔を適正化することもでき、これにより、とりわけ安全性を向上させることができる。さらに加えて、手押し杆20の長さを適正化することによって、操縦性をさらに向上させることもできる。
さらに、このような本実施の形態におけるベビーカー10においては、展開状態にある場合に、後脚14がベビーカー10の置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカー10によれば、後脚14の接地面Pに対する角度A1aが適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。さらに、このような構成において、接地面Pに対し適正化された角度A2aをなす手押し杆20および後脚14の長さを調整することにより、走行方向に沿った後脚14に対する手押し杆20の突出長さを適正化することができ、これにより、操縦性をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態におけるベビーカー10においては、第1軸aと第2軸bとの間の長さA、第2軸bと第3軸cとの間の長さB、第3軸cと第4軸dとの間の長さC、第4軸dと第1軸aとの間の長さDが、第2軸bと第5軸eとの間の長さE、および第4軸dと第5軸eとの間の長さFが少数第2位を四捨五入することを条件に上述した式(2)を満たすようになっている。このように構成されたベビーカー10によれば、第5軸eの位置が適正化されており、折り畳み操作性を向上させることができる。
また、このような本実施の形態によるベビーカー10においては、展開状態にある場合、背面位置にある手押し杆20および連結杆30がベビーカー10の置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、後脚14がベビーカー10の置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすようになっていることが好ましい。このようなベビーカー10によれば、後脚14の接地面Pに対する角度が適正化されているので、とりわけ走行安定性を向上させることができる。また、背面位置にある手押し杆20および連結杆30の接地面Pに対する角度A2aが適正化されているので、圧迫感が低減され、とりわけ居住性を向上させることができる。さらに、後脚14と連結杆30との相対角度が決定されることにともなって、上述した各回動軸a,b,c,d,e間の長さ比とによって、前脚12の接地面Pに対する角度A1bが決定されるが、この決定された角度A1bもとりわけ走行安定性を向上させることができるよう適正化去れている。さらに、このような構成においては、第3軸cの軸線に沿って延びる前側上部連結ステー42上に座面を配置した場合、前脚12の長さを調整することにより座面の高さを適正化することができ、これにより、とりわけ安全性および居住性を向上させることができる。加えて、展開状態における座面とアームレストとの間隔を適正化することもでき、これにより、とりわけ安全性を向上させることができる。さらに加えて、手押し杆20および後脚14の長さを調整することにより、手押し杆20の高さおよび走行方向に沿った後脚14に対する手押し杆20の突出長さを適正化することができ、これにより、とりわけ操縦性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。以下、変形例の一例について説明する。
例えば、上述した実施の形態において、前脚12とアームレスト60との回動軸が、後脚14とアームレスト60との回動軸(第2軸b)と一致する例を示したが、これに限られない。前脚12とアームレスト60との回動軸が、後脚14とアームレスト60との回動軸(第2軸b)の近傍であって、これよりも前後方向に沿って若干前方に配置されるようにしてもよい。前脚12とアームレスト60との回動軸が第2軸bの近傍に配置されていれば、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述した実施の形態において、手押し杆20が背面押し位置と対面押し位置との間を回動自在である、所謂、両対面式ベビーカーの回動軸a,b,c,d,e間の長さ比および手押し杆20等の接地面Pに対する角度を適正化する例を示したが、これに限られない。例えば、図6および図7に示すように、手押し杆20が対面押し位置へ回動することができないベビーカー10に対し、上述した回動軸間の長さ比および手押し杆20等の接地面Pに対する角度を適用してもよい。この場合、ベビーカー10を大型化させたり、部品点数を増加させたりすることなく、図6および図7に示すベビーカー10の操縦性、安全性、走行安定性、居住性(乗り心地)、および折り畳み操作性を向上させることができ、また、折り畳み状態における寸法を小型化することもできる。
なお、図6および図7に示すベビーカー10においては、上述した連結杆30が削除され、連結杆30が設けられていた位置に、ブラケット38と係合するロック部材32が下方部分に設けられた手押し杆20が配置されている。そして、手押し杆20に設けられた遠隔操作装置28を操作することによって、このロック部材32が手押し杆20に沿って上方に移動し、ロック部材32とブラケット38との係合が解除されるようになっている。その他の部分は、図1乃至図5を用いて上述した実施の形態と略同一であり、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
以下、一実施例により本発明をより具体的に説明する。
上述した式(1)および式(2)を満たすよう各回動軸間の長さ設定して図1乃至図4に示すベビーカーを作製した。得られたベビーカーの図5(a)および(b)に示す各部分の長さおよび角度の測定値を以下に示す。
A(第1軸と第2軸との間の長さ)=199.0mm
B(第2軸と第3軸との間の長さ)=210.6mm
C(第3軸と第4軸との間の長さ)=223.4mm
D(第4軸と第1軸との間の長さ)=192.4mm
E(第2軸と第5軸との間の長さ)=248.7mm
F(第4軸と第5軸との間の長さ)=131.0mm
L1a=190.5mm
L1b=90.0mm
L2a=924.1mm
L2b=865.1mm
L3=263.4mm
L4=168.9mm
A1a=60.8°
A1b=59.1°
A2a=58.0°
A2b=49.7°
作製されたベビーカーは、折り畳み状態において非常に小型化されるとともに、優れた操縦性、安全性、走行安定性、居住性(乗り心地)、および折り畳み操作性を有していた。
本発明による折り畳み式ベビーカーの一実施の形態を示す斜視図。 ベビーカーの概略構成を示す側面図であって手押し杆が背面押し位置にある状態を示す図。 ベビーカーの概略構成を示す側面図であって手押し杆が対面押し位置にある状態を示す図。 ベビーカーを示す側面図であってベビーカーの折り畳み状態を示す図。 ベビーカーの構成を示す線図。 ベビーカーの変形例を示す斜視図。 ベビーカーの変形例を示す側面図であってベビーカーの折り畳み状態を示す図。
符号の説明
10 ベビーカー
12 前脚
14 後脚
20 手押し杆
30 連結杆
38 ブラケット
40 側部フレーム
a 第1軸
b 第2軸
c 第3軸
d 第4軸
e 第5軸
P ベビーカーの置かれる面(接地面)

Claims (11)

  1. 連結杆と、
    連結杆の上方部分に回動自在に連結されたアームレストと、
    アームレストと回動自在に連結された前脚および後脚と、
    前脚の中間部分と連結杆の下方部分とにそれぞれ回動自在に連結された側部フレームと、
    連結杆と側部フレームとの回動中心を中心として連結杆および側部フレームに回動自在に連結された手押し杆であって、後方に延び上がる背面押し位置から前方に延び上がる対面押し位置まで回動する手押し杆と、を備え、手押し杆が背面押し位置に配置された状態で展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能なベビーカーであって、
    連結杆とアームレストとの回動中心を第1軸とし、アームレストと後脚との回動中心を第2軸とし、前脚と側部フレームとの回動中心を第3軸と、側部フレームと連結杆との回動中心を第4軸とし、
    第1軸と第2軸との間の長さをA、
    第2軸と第3軸との間の長さをB、
    第3軸と第4軸との間の長さをC、および
    第4軸と第1軸との間の長さをDとすると、
    少数第2位を四捨五入することを条件に
    A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5
    を満たすことを特徴とするベビーカー。
  2. 展開状態において、
    第1軸と第4軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、第2軸と第3軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において54°以上64°以下の角度をなすことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
  3. 展開状態において、
    後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすことを特徴とする請求項2に記載のベビーカー。
  4. 後脚の中間部分に回動自在に連結されるとともに、連結杆の下方部分に第4軸を中心として回動自在に連結されたブラケットをさらに備え、
    後脚とブラケットとの回動中心を第5軸とし、
    第2軸と第5軸との間の長さをE、および第4軸と第5軸との間の長さをFとすると、
    少数第2を四捨五入することを条件に
    A:B:C:D:E:F=1.5:1.6:1.7:1.5:1.9:1.0
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
  5. 展開状態において、
    連結杆がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすことを特徴とする請求項4に記載のベビーカー。
  6. 背面押し位置にある手押し杆は連結杆と略平行に延び、
    展開状態において、背面押し位置にある手押し杆は、ベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなし、対面押し位置にある手押し杆は、ベビーカーの置かれる面に対し側面視において45°以上55°以下の角度をなすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のベビーカー。
  7. 手押し杆と、
    手押し杆の中間部分に回動自在に連結されたアームレストと、
    アームレストに回動自在に連結された前脚および後脚と、
    前脚の中間部分と手押し杆の下方部分とにそれぞれ回動自在に連結された側部フレームと、を備え、展開状態から折り畳み状態へ折り畳み可能なベビーカーであって、
    手押し杆とアームレストとの回動中心を第1軸とし、アームレストと後脚との回動中心を第2軸とし、前脚と側部フレームとの回動中心を第3軸とし、側部フレームと手押し杆との回動中心を第4軸とし、
    第1軸と第2軸との間の長さをA、
    第2軸と第3軸との間の長さをB、
    第3軸と第4軸との間の長さをC、および
    第4軸と第1軸との間の長さをDとすると、
    少数第2位を四捨五入することを条件に
    A:B:C:D=1.5:1.6:1.7:1.5
    を満たすことを特徴とするベビーカー。
  8. 展開状態において、
    第1軸と第4軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、第2軸と第3軸とを結ぶ直線がベビーカーの置かれる面に対し側面視において54°以上64°以下の角度をなすことを特徴とする請求項7に記載のベビーカー。
  9. 展開状態において、
    後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすことを特徴とする請求項8に記載のベビーカー。
  10. 後脚の中間部分に回動自在に連結されるとともに、手押し杆の下方部分に第4軸を中心として回動自在に連結されたブラケットをさらに備え、
    後脚とブラケットとの回動中心を第5軸とし、
    第2軸と第5軸との間の長さをE、および第4軸と第5軸との間の長さをFとすると、
    少数第2を四捨五入することを条件に
    A:B:C:D:E:F=1.5:1.6:1.7:1.5:1.9:1.0
    を満たすことを特徴とする請求項7に記載のベビーカー。
  11. 展開状態において、
    手押し杆がベビーカーの置かれる面に対し側面視において53°以上63°以下の角度をなすとともに、後脚がベビーカーの置かれる面に対し側面視において56°以上66°以下の角度をなすことを特徴とする請求項10に記載のベビーカー。
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