JP2010105575A - 折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ねじれに強い、折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体を提供する。
【解決手段】フレーム構造体は、一対の側部フレーム1と、前方フレーム2と、後方フレーム3と、を含む。一対の側部フレーム1の各々は、互いに枢着された一対の上方水平フレーム部分4と、上方水平フレーム部分4の外端から下方に延びる前方および後方直立フレーム部分5,6と、互いに枢着された一対の中間高さ水平フレーム部分7とを備える。前方フレーム2および後方フレーム3の各々は、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構10を備えている。一対のX型リンク機構10におけるロッド11の内端11aどうしは互いに枢着されている。ロッド11の外端のうち下端11bは、隣接する直立フレーム部分5,6の下部に枢着されている。上端11cは、隣接する中間高さ水平フレーム部分7に枢着されている。
【選択図】図1
【解決手段】フレーム構造体は、一対の側部フレーム1と、前方フレーム2と、後方フレーム3と、を含む。一対の側部フレーム1の各々は、互いに枢着された一対の上方水平フレーム部分4と、上方水平フレーム部分4の外端から下方に延びる前方および後方直立フレーム部分5,6と、互いに枢着された一対の中間高さ水平フレーム部分7とを備える。前方フレーム2および後方フレーム3の各々は、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構10を備えている。一対のX型リンク機構10におけるロッド11の内端11aどうしは互いに枢着されている。ロッド11の外端のうち下端11bは、隣接する直立フレーム部分5,6の下部に枢着されている。上端11cは、隣接する中間高さ水平フレーム部分7に枢着されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、前後方向および左右方向に折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体に関する。
本発明に関する手操作移動車には、介護用車椅子、ベビーカー、老人用歩行器、ショッピングカート、ペット運搬用カート、その他の、手で操作して動かすことのできる車輪付き乗物および車輪付き運搬手段が含まれる。
また、本発明の技術は、車輪を有しない、折り畳み椅子や折り畳みベッドなどの家具、およびその他の構造物にも応用することができる。
前後方向および左右方向に折り畳み可能な椅子であって、その支持構造体が、前後左右のそれぞれの面に配置されて互いに連接された4つのX型リンク機構からなるものは知られている(米国特許第3,136,272号)。また、同様の支持構造体に車輪を取り付け、手押し車椅子にしたものも知られている(日本国特許第3875094号)。X型リンク機構は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着された一対のロッドから構成される。
しかしながら、X型リンク機構を支持構造体の4面に用いた場合、その支持構造体は「ねじれ」に弱い構造となる。特に人間を乗せて移動する乗物の場合、安全上の面から、「ねじれ」に対して強い構造が強く望まれる。
そこで本発明の目的は、ねじれに強い、折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体を提供することにある。
本発明によれば、
前後方向および左右方向に折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体であって、
一対の側部フレームと、前方フレームと、後方フレームと、を含み、
前記一対の側部フレームの各々は、一対の上方水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着された一対の上方水平フレーム部分と、該一対の上方水平フレーム部分のそれぞれの外端から下方に延びる前方および後方直立フレーム部分と、一対の中間高さ水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着され且つそれぞれの外端を前記前方および後方直立フレーム部分の中間高さ部分に枢着された一対の中間高さ水平フレーム部分と、を備えており、
前記前方フレームおよび後方フレームの各々は、一対のX型リンク機構にして、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構を備えており、
前記一対のX型リンク機構の各々は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着されている一対のロッドを備えており、
前記一対のX型リンク機構のうちの一方における前記一対のロッドの内端は、前記一対のX型リンク機構のうちの他方における前記一対のロッドの内端にそれぞれ枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち下端は、隣接する前記直立フレーム部分の下部に枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち上端は、隣接する前記中間高さ水平フレーム部分に枢着されており、
フレーム構造体を前後方向および左右方向に折り畳む際、前記一対の上方水平フレーム部分の前記内端と、前記一対の中間高さ水平フレーム部分の前記内端と、前記X型リンク機構における前記上端とがそれぞれ上方に移動可能となされており、
前記前方および後方直立フレーム部分のそれぞれの下部は車輪を取り付け可能となされている、
折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体が提供される。
前後方向および左右方向に折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体であって、
一対の側部フレームと、前方フレームと、後方フレームと、を含み、
前記一対の側部フレームの各々は、一対の上方水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着された一対の上方水平フレーム部分と、該一対の上方水平フレーム部分のそれぞれの外端から下方に延びる前方および後方直立フレーム部分と、一対の中間高さ水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着され且つそれぞれの外端を前記前方および後方直立フレーム部分の中間高さ部分に枢着された一対の中間高さ水平フレーム部分と、を備えており、
前記前方フレームおよび後方フレームの各々は、一対のX型リンク機構にして、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構を備えており、
前記一対のX型リンク機構の各々は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着されている一対のロッドを備えており、
前記一対のX型リンク機構のうちの一方における前記一対のロッドの内端は、前記一対のX型リンク機構のうちの他方における前記一対のロッドの内端にそれぞれ枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち下端は、隣接する前記直立フレーム部分の下部に枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち上端は、隣接する前記中間高さ水平フレーム部分に枢着されており、
フレーム構造体を前後方向および左右方向に折り畳む際、前記一対の上方水平フレーム部分の前記内端と、前記一対の中間高さ水平フレーム部分の前記内端と、前記X型リンク機構における前記上端とがそれぞれ上方に移動可能となされており、
前記前方および後方直立フレーム部分のそれぞれの下部は車輪を取り付け可能となされている、
折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体が提供される。
フレーム構造体は、フレーム構造体の前部および後部の少なくとも一方にて前記一対の側部フレームにそれぞれ取り付けられて上方に延びる一対の直立要素をさらに含んでもよい。
フレーム構造体の前部および後部の一方における前記一対の直立要素の各々は、上方に延びるハンドル部分を有することができる。
フレーム構造体は、前記一対の直立要素間に設けられた、左右方向に折り畳み可能なフレームをさらに含んでもよい。
前記一対の直立要素間に設けられた前記折り畳み可能なフレームが、一対のX型リンク機構にして、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構を備えており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着されている一対のロッドを備えており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構のうちの一方における前記一対のロッドの内端は、前記直立要素間の一対のX型リンク機構のうちの他方における前記一対のロッドの内端にそれぞれ枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々における前記一対のロッドの外端のうち上端は、隣接する前記直立要素に枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々における前記一対のロッドの外端のうち下端は、隣接する前記側部フレームに一端を枢着された第1のリンクの他端に枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構が左右方向に折り畳まれる際、前記第1のリンクの前記他端が下方に移動可能となされているものとすることができる。
前記一対の直立要素の各々の下端が、隣接する前記側部フレームに枢着されており;前記一対の直立要素の各々と、これに隣接する前記側部フレームの上部との間に配置された第2および第3のリンクにして、互いに対向する内端どうしを枢着された第2および第3のリンクをさらに含み;該第2のリンクの外端は、これに隣接する前記直立要素に枢着されており、前記第3のリンクの外端は、これに隣接する前記側部フレームに枢着されており;第4のリンクにして、前記第2および第3のリンクの前記内端に一端を枢着され、下方に延び、他端を前記第1のリンクの前記他端に枢着された第4のリンクをさらに含み;フレーム構造体が前後方向に折り畳まれる際、前記第1のリンクの前記他端と前記第2および第3のリンクの前記内端とが下方に移動し、前記一対の直立要素が該一対の直立要素の前記下端における枢軸の回りを内方へと傾動するようになされているものとすることができる。
本発明のフレーム構造体の前方フレームおよび後方フレームに用いられている一対のX型リンク機構は、従来の単一のX型リンク機構に比べ、半分の高さしか必要としない。かかるコンパクトな構造は、「ねじれ」に対して強度上有利である。
また、一対の側部フレームの各々は、はしご型フレーム(H型フレーム)の構造を有しているが、かかる構造は、従来の単一のX型リンク機構に比べて「ねじれ」に対する強度が格段に高い。
一対のX型リンク機構は、従来の単一のX型リンク機構に比べ、折り畳み時のリンク端の上下方向移動距離も半分である。本発明においては、X型リンク機構の一対のロッドの外端のうち上端は、折り畳み時に上方へ枢動する側部フレームのフレーム部分に枢着されている。したがって、折り畳み時に従来の半分の距離しか移動しないX型リンク機構のロッド上端の動きは、側部フレームのフレーム部分枢動によって十分に吸収することができる。
フレーム構造体の前部および後部の少なくとも一方に設けた一対の直立要素間に、左右方向に折り畳み可能なフレームをさらに設けることにより、フレーム構造体上に人が座るときの背もたれ構造を提供することができる。座る人の向き如何により、背もたれ構造を設ける位置は、フレーム構造体の前部および後部のうちから一方を選択される。
一対の直立要素間に設ける折り畳み可能なフレームは、前方および後方フレームと同様に一対のX型リンク機構を備えるものとすることにより、高さが低く、ロッド端の移動量が小さく、十分な強度を有する構造となる。
本発明のフレーム構造体を手押し車に適用する場合、一つの直立要素の各々が、上方に延びるハンドル部分を有することにより、手押し車を操作しやすくなる。
フレーム構造体を
一対の直立要素と一対の側部フレームとの間に設けたリンク機構と、一対の直立要素間に設けた折り畳み可能な一対のX型リンク機構とを組み合わせ、折り畳み時に一対の直立要素が内方へ傾動するように構成することにより、さらにコンパクトな大きさで収納することができる。
フレーム構造体を
一対の直立要素と一対の側部フレームとの間に設けたリンク機構と、一対の直立要素間に設けた折り畳み可能な一対のX型リンク機構とを組み合わせ、折り畳み時に一対の直立要素が内方へ傾動するように構成することにより、さらにコンパクトな大きさで収納することができる。
図1は、本発明の一実施形態による手押し車用のフレーム構造体を展開した状態で示す斜示図である。同様に、図2は側面図、図3は背面図である。フレーム構造体は、一対の側部フレーム1と、前方フレーム2と、後方フレーム3とを含む。各々の側部フレーム1は、一対の上方水平フレーム部分4と、前方直立フレーム部分5と、後方直立フレーム部分6と、一対の中間高さ水平フレーム部分7とを備える。
一対の上方水平フレーム部分4は、互いに対向する内端4aどうしを枢着されている。前方直立フレーム部分5および後方直立フレーム部分6は、一対の上方水平フレーム部分4の外端4bに対して連続的に接続し、これら外端4bから下方に延びている。なお、本願で用いる「直立」の語は、厳密に「垂直」であることに限定されず、図示実施態様に見られるように、垂直位置から傾斜した状態も含まれる。
一対の中間高さ水平フレーム部分7は、互いに対向する内端7aどうしを枢着されている。一対の中間高さ水平フレーム部分7の外端7bは、隣接する前方直立フレーム部分5および後方直立フレーム部分6の中間高さ部分5a,6aに枢着されている。
このように側部フレーム1は、はしご型フレーム(H型フレーム)の構造を有している。
一方、前方フレーム2および後方フレーム3の各々は、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構10を備えている。各々のX型リンク機構10は、中間部にて互いに枢着された一対のロッド11を備えている。
各X型リンク機構10のロッド11の内端11aは、隣接するX型リンク型機構10のロッド11の内端11aにそれぞれ枢着されている。
各X型リンク機構10のロッド11の外端のうち下端11bは、隣接する直立フレーム部分5、6の下部5b、6bに枢着されている。一方、ロッド11の外端のうち上端11cは、隣接する中間高さ水平フレーム部分7の中間部に枢着されている。
ここで、前方フレーム2および後方フレーム3の各々が、全体として内方に傾斜していることに注目されたい。この傾斜により、前方フレーム2および後方フレーム3は、座面の高さ位置を画定する中間高さ水平フレーム部分7よりも常に下方の位置を占めることが可能となり、且つ、多岐にわたる方向から加わる外力、特に「ねじれ」に強い性質をフレーム構造体に与える。
前方直立フレーム部分5の下部5bおよび後方直立フレーム部分6の下部6bは、それぞれ車輪12を取り付け可能となされている。
本発明のフレーム構造体は、一対の側部フレーム1と、前方フレーム2と、後方フレーム3とを備えることにより、一つの完成した基本形態となる。この基本形態をもとに多くのバリエーション、すなわち、介護用車椅子、ベビーカー、老人用歩行器、ショッピングカート、ペット運搬用カートなどのためのフレーム構造体を得ることができる。
図示実施形態の手押し車用フレーム構造体は、後部にて一対の側部フレーム1にそれぞれ取り付けられて上方に延びる一対の直立要素13をさらに備える。直立要素13の下端13aは、後方直立フレーム部分6の中間高さ部分6aに枢着されている。さらに直立要素13は、互いの内端14a、15aどうしを枢着されたリンク14および15を介して、後方直立フレーム部分6の上部に取り付けられている。リンク14の外端14bは、隣接する直立要素13に枢着されており、リンク15の外端15bは、隣接する後方直立フレーム部分6の上部に枢着されている。
直立要素13の上端13bには開口が設けられ、この開口内にはハンドル部分16が入れ子式に取り付けられている。止めねじ17を操作することにより、ハンドル部分16の上端16aを所望の高さとなるように調節することができる。直立要素13が、上方に延びるハンドル部分16を有することにより、手押し車を操作しやすくなる。
直立要素13の上端13bには開口が設けられ、この開口内にはハンドル部分16が入れ子式に取り付けられている。止めねじ17を操作することにより、ハンドル部分16の上端16aを所望の高さとなるように調節することができる。直立要素13が、上方に延びるハンドル部分16を有することにより、手押し車を操作しやすくなる。
一対の直立要素13間には、左右方向に折り畳み可能なフレーム18を設けることができる。図示実施形態においては、このフレーム18は、前方フレーム2および後方フレーム3におけるX型フレーム機構10と同様の構成を有する一対のX型フレーム機構19を備えている。しかしながら、左右方向に折り畳み可能なフレーム18を構成するにあたり、他の構造を利用してもよい。また、フレーム18の代わりに、一対の直立要素13間に張られた布のような可撓性部材を利用してもよい。かかる可撓性部材またはフレーム18は、フレーム構造体が介護用車椅子用として用いられる場合、車椅子に前向きに座る人の背もたれを構成することができる。座面は、例えば左右の中間高さ水平フレーム部分7間に張られた布のような可撓性部材によって提供することができる。
各X型リンク機構19のロッド20の内端20aは、隣接するX型リンク型機構19のロッド20の内端20aにそれぞれ枢着されている。一方、ロッド20の外端のうち上端20bは、隣接する直立要素13の上端13bに枢着されている。ロッド20の外端のうち下端20cは、内端21aを隣接する後方直立フレーム部分6の中間高さ部分6aに枢着されたリンク21の外端21bに枢着されている。
リンク14および15の内端14aおよび15aには、リンク22の上端22aが枢着されている。リンク22は上端22aから下方に延び、下端22bはリンク21の外端21bに枢着されている。
介護される者が、介護する者に対面するように、すなわち後方を向いて座る場合、フレーム構造体の後部における折り畳み可能なフレーム18は邪魔になるため省略される。その代わり、フレーム構造体の前部にて、一対の直立要素13と同様の一対の直立要素を設け、その間に左右方向に折り畳み可能なフレーム18と同様なフレームまたは可撓性部材を設け、介護される者の背もたれとすることができる。
本発明によるフレーム構造体を、乳幼児、動物または荷物を運ぶための運搬車用として適用する場合、フレーム構造体は、後部における折り畳み可能なフレーム18に加えて、前部にも同様のフレームを設けるようにしてもよい。これらのフレームは、一対の側部フレーム1と協働して、安全な「囲い」を形成する。
本発明によるフレーム構造体は、前後方向および左右方向に折り畳まれるとき、リンクどうしが干渉することなく、巧みにその動きを吸収することができる。図4は、フレーム構造体を中途まで折り畳んだ状態の背面図、図5は同じくフレーム構造体を中途まで折り畳んだときの側部フレーム1の断片拡大図である。図6は、本発明のフレーム構造体を前後方向および左右方向に完全に折り畳んだ状態を示す斜示図である。側部フレーム1が前後方向に折り畳まれるとき、一対の上方水平フレーム部分4の内端4aおよび一対の中間高さ水平フレーム部分7の内端7aは上方へ移動する。このときの中間高さ水平フレーム部分7の上方への枢動に伴い、中間高さ水平フレーム部分7に枢着されたX型リンク機構10のロッド11の端11cが上方へ移動することを許容される。これにより、一対のX型リンク機構10を備える前方フレーム2および後方フレーム3は左右方向に折り畳まれることができる。
また、フレーム構造体の後部において一対の直立要素13間に設けられるフレーム18に関して言えば、フレーム18が左右方向に折り畳まれるときに、リンク21が内端21aを軸に枢動して外端21bを降下せしめることにより、外端21bに枢着されたX型フレーム機構19のロッド21の下端21bの降下が許容される
さらに、このとき、下端22bをリンク21の外端21bに枢着されたリンク22の下方への動きに伴い、リンク14および15の内端14aおよび15aが下方へ移動し、それによって、リンク14の外端14bが枢着された直立要素13が、その下端13aを枢軸中心として内方へ傾動する。この傾動により、折り畳まれたフレーム構造体の前後方向の寸法は、より小さなものとなる。
さらに、このとき、下端22bをリンク21の外端21bに枢着されたリンク22の下方への動きに伴い、リンク14および15の内端14aおよび15aが下方へ移動し、それによって、リンク14の外端14bが枢着された直立要素13が、その下端13aを枢軸中心として内方へ傾動する。この傾動により、折り畳まれたフレーム構造体の前後方向の寸法は、より小さなものとなる。
前述したように、本発明のフレーム構造体は、一対の側部フレーム1と、前方フレーム2と、後方フレーム3とを備えることにより、一つの完成した基本形態となる。この基本形態をもとに、車輪を必要としない折り畳み椅子、折り畳みベッド、その他の家具や構造物を作ることができる。
例えば折り畳み椅子用のフレーム構造体を構成する場合、上記の基本形態をそのまま適用することができる。あるいは、基本形態に直立要素13およびフレーム18を加えて、 背もたれ付きの折り畳み椅子のフレーム構造体とすることができる。
あるいは、上記基本形態を前後方向に複数連結し、折り畳みベッド用のフレーム構造体とすることができる。この場合、車輪を付けるようにしてもよい。
あるいは、上記基本形態を前後方向に複数連結し、折り畳みベッド用のフレーム構造体とすることができる。この場合、車輪を付けるようにしてもよい。
その他、基本形態をそのまま適用して、折り畳み可能な載置台、作業台、机などのためのフレーム構造体を提供することができる。
1 側部フレーム、2 前方フレーム、3 後方フレーム、4 上方水平フレーム部分、4a 上方水平フレーム部分の内端、4b 上方水平フレーム部分の外端、5 前方直立フレーム部分、5a 前方直立フレーム部分の中間高さ部分、5b 前方直立フレーム部分の下部、6 後方直立フレーム部分、6a 後方直立フレーム部分の中間高さ部分、6b 後方直立フレーム部分の下部、7 中間高さ水平フレーム部分、7a 中間高さ水平フレーム部分の内端、7b 中間高さ水平フレーム部分の外端、10 X型リンク機構、11 ロッド、11a ロッドの内端、11b ロッドの下端、11c ロッドの上端、12 車輪、13 直立要素、13a 直立要素の下端、13b 直立要素の上端、14 リンク(第2のリンク)、14a リンク14の内端、14b リンク14の外端、15 リンク(第3のリンク)、15a リンク15の内端、15b リンク15の外端、16 ハンドル部分、16a ハンドル部分の上端、17 止めねじ、18 フレーム、19 フレーム18のX型リンク機構、20 ロッド、20a ロッド20の内端、20b ロッド20の上端、20c ロッド20の下端、21 リンク(第1のリンク)、21a リンク21の内端、21b リンク21の外端、22 リンク(第4のリンク)、22a リンク22の上端、22b リンク22の下端。
Claims (6)
- 前後方向および左右方向に折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体であって、
一対の側部フレームと、前方フレームと、後方フレームと、を含み、
前記一対の側部フレームの各々は、一対の上方水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着された一対の上方水平フレーム部分と、該一対の上方水平フレーム部分のそれぞれの外端から下方に延びる前方および後方直立フレーム部分と、一対の中間高さ水平フレーム部分にして、互いに対向する内端どうしを枢着され且つそれぞれの外端を前記前方および後方直立フレーム部分の中間高さ部分に枢着された一対の中間高さ水平フレーム部分と、を備えており、
前記前方フレームおよび後方フレームの各々は、一対のX型リンク機構にして、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構を備えており、
前記一対のX型リンク機構の各々は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着されている一対のロッドを備えており、
前記一対のX型リンク機構のうちの一方における前記一対のロッドの内端は、前記一対のX型リンク機構のうちの他方における前記一対のロッドの内端にそれぞれ枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち下端は、隣接する前記直立フレーム部分の下部に枢着されており、
前記一対のX型リンク機構のそれぞれにおける前記一対のロッドの外端のうち上端は、隣接する前記中間高さ水平フレーム部分に枢着されており、
フレーム構造体を前後方向および左右方向に折り畳む際、前記一対の上方水平フレーム部分の前記内端と、前記一対の中間高さ水平フレーム部分の前記内端と、前記X型リンク機構における前記上端とがそれぞれ上方に移動可能となされており、
前記前方および後方直立フレーム部分のそれぞれの下部は車輪を取り付け可能となされている、
折り畳み可能な手操作移動車用のフレーム構造体。 - 請求項1に記載のフレーム構造体において、
フレーム構造体の前部および後部の少なくとも一方にて前記一対の側部フレームにそれぞれ取り付けられて上方に延びる一対の直立要素をさらに含む、フレーム構造体。 - 請求項2に記載のフレーム構造体において、
フレーム構造体の前部および後部の一方における前記一対の直立要素の各々が、上方に延びるハンドル部分を有する、フレーム構造体。 - 請求項2または3に記載のフレーム構造体において、
前記一対の直立要素間に設けられた、左右方向に折り畳み可能なフレームをさらに含む、フレーム構造体。 - 請求項4に記載のフレーム構造体において:
前記一対の直立要素間に設けられた前記折り畳み可能なフレームが、一対のX型リンク機構にして、横方向に沿って互いに連結されている一対のX型リンク機構を備えており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々は、一対のロッドにして、その中間部にて互いに枢着されている一対のロッドを備えており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構のうちの一方における前記一対のロッドの内端は、前記直立要素間の一対のX型リンク機構のうちの他方における前記一対のロッドの内端にそれぞれ枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々における前記一対のロッドの外端のうち上端は、隣接する前記直立要素に枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構の各々における前記一対のロッドの外端のうち下端は、隣接する前記側部フレームに一端を枢着された第1のリンクの他端に枢着されており;前記直立要素間の一対のX型リンク機構が左右方向に折り畳まれる際、前記第1のリンクの前記他端が下方に移動可能となされている;フレーム構造体。 - 請求項5に記載のフレーム構造体において:
前記一対の直立要素の各々の下端が、隣接する前記側部フレームに枢着されており;前記一対の直立要素の各々と、これに隣接する前記側部フレームの上部との間に配置された第2および第3のリンクにして、互いに対向する内端どうしを枢着された第2および第3のリンクをさらに含み;該第2のリンクの外端は、これに隣接する前記直立要素に枢着されており、前記第3のリンクの外端は、これに隣接する前記側部フレームに枢着されており;第4のリンクにして、前記第2および第3のリンクの前記内端に一端を枢着され、下方に延び、他端を前記第1のリンクの前記他端に枢着された第4のリンクをさらに含み;フレーム構造体が前後方向に折り畳まれる際、前記第1のリンクの前記他端と前記第2および第3のリンクの前記内端とが下方に移動し、前記一対の直立要素が該一対の直立要素の前記下端における枢軸の回りを内方へと傾動するようになされている;フレーム構造体。
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2008
- 2008-10-31 JP JP2008280816A patent/JP2010105575A/ja active Pending
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