JP2007098797A - 画像記録方法、画像記録装置及び画像記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主走査方向に対して傾斜させた万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行ったときに、ジャギーの発生を抑える。
【解決手段】 画像記録用としてC、M、Y、Kの各色に分解したデータに対して、ライン基調が万線方向Mとなる閾値マトリックス70を用いてハーフトーン処理を行い、得られる画像72のドットDに対して、位置が階段状に変化しているドットD5、D7、D8を特定ドットDsに設定すると共に、ドットD9、D10を特定ドットに設定する。また、設定した特定ドットに対する吐出滴量を少なくすることにより、ジャギーが目立つのを抑えた画像72Aを記録用紙に記録することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インク液滴を吐出して画像記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置などの画像記録装置に係り、詳細には、画像データに応じた画像記録方法、画像記録装置及び画像が記録された画像記録媒体に関する。
記録用紙などの画像記録媒体(以下、記録用紙とする)に、デジタル画像データ(以下、画像データとする)に応じた画像を記録する画像記録装置には、電子写真プロセスを適用するものに加え、インク液滴を吐出するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)などがある。
インクジェット記録装置では、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、(シアン)及びK(ブラック)のインク液を用いることにより、フルカラーの画像記録が可能となっており、また、多価金属等を含み、色材を凝集させる性質を有する処理液を反応液とし、反応液をインク液によるドットに重ねて着弾させることにより、インクの滲みを防ぐようにしたものがある。
また、インクジェット記録装置では、記録用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に沿った全域に、複数のノズルを二次元状に緊密に配列した記録ヘッドを用い、記録ヘッドを主走査方向に移動することなく、記録ヘッドの液滴吐出ノズルからインク液滴を吐出して、記録紙に着弾させることにより画像を記録する提案がなされている。
ところで、インクジェット記録装置では、液滴吐出ノズルごとに、吐出特性にばらつきが生じていることがあり、この液滴吐出ノズルごとのばらつきは、記録用紙上へのインク液の着弾位置や吐出滴量を微妙に異ならせ、ドット位置やドット径のばらつきを生じさせる。
これにより、記録用紙の搬送方向と直交する方向に沿って多数のノズルが配置された記録ヘッドからインク液滴を吐出させて画像記録を行うとき、何れか1列分のノズルから吐出されたインク液滴の着弾位置が、記録用紙の搬送方向に沿ってズレると、記録用紙の搬送方向に隣接する一方の列のドットと重なりあって黒筋を生じさせ、他方の列との間に白筋を生じさせてしまうことがある。このような筋状の濃淡は、バンディング又はストリークスと呼ばれ、記録用紙に形成される画像の画質低下を生じさせてしまうことがある。
一方、インクジェット記録装置などの画像記録装置には、高階調の画像を、低階調でしか記録できないものがあり、このときには、擬似的に中間調を再現するためにハーフトーン処理(量子化処理)が行われ、量子化されたデータに基づいた画像記録(ドット形成)が行われる。
高階調の画像データを低階調の画像データに変換するハーフトーン処理には、誤差拡散や、ディザスクリーン、万線スクリーンを用いる方法があり、校正用としては、実際の刷版を用いた印刷結果の網点に近い万線スクリーンを用いたハーフトーンが好まれることから、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理の提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
特許文献1〜特許文献3に記載されるごとき万線スクリーンを用いたハーフトーン処理をインクジェット記録装置に適用する場合、万線スクリーンのライン基調である万線方向(ドットが出易い方向)をバンディングの方向と直交する方向とすることにより、バンディングを目立ちにくくすることが可能となる。
しかし、バンディングには、液滴吐出ノズルごとの吐出特性に起因するインク液滴の着弾位置のズレ以外に、装置の機械的揺らぎに起因する着弾位置のズレによるものがあり、このようなバンディングに対しては、ライン基調である万線方向をバンディング方向に対して45度等の傾きを持たせることにより目立ちにくくすることができる。
一方、電子写真プロセスを適用した画像記録装置では、RET(Resolution Enhancement Technology)を適用することによりドット位置をずらすことができ、これにより、ジャギーの無い滑らかな線を形成することが可能となる。
しかしながら、記録用紙の幅方向に沿ってノズルを緊密に配置した記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置では、ドット位置をずらすことは難しいという問題がある。
特開2004−80065号公報 特開2004−15674号公報 特開2004−166163号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行うときに、ジャギーを抑えて高品質の画像を形成可能とする画像記録方法、画像記録装置及び、画像が記録された画像記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像記録方法は、多階調画像の画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換し、前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出し、検出した前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定し、設定した前記特定ドットに対してドット径を拡大又は縮小するように変更して、設定した前記ドット径で前記特定ドットを画像記録媒体に形成することにより前記画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する、ことを特徴とする。
この発明には、所謂万線スクリーンを用いたハーフトーン処理により、ライン基調を主走査方向又は副走査方向に対して、例えば45度などの所定角度で傾斜して、基本的に略同じドット径のドットで画像を記録することにより、バンディング等による画像品質の低下を抑えた高品質の画像記録が可能となるようにしている。
また、本発明では、曲線を構成する画素や曲線部を有する領域の輪郭部分の画素、主走査方向又は副走査方向に対して角度を持った直線、すなわち、斜線を構成する画素や斜線部を有する領域の輪郭部分の画素等のジャギーが目立ち易い画素を、スムージング対象とする特定画素として検出し、この特定画素の輪郭部分を形成するドットを特定ドットし、特定ドットのドット径を縮小又は拡大することにより、ドット位置の階段状の変化が目立てしまうのを抑える。
これにより、ジャギー目立つのを抑えた高品質の画像形成が可能となる。
このような本発明は、色材を含むインク液滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録する、所謂インクジェット記録方式による画像記録に適用することができ、このときには、特定ドットに対して、吐出滴量を少なく設定することにより、ドット径を小さくすることができ、また、インク液中の色材を凝縮可能とする反応液を用いて、画像記録媒体に吐出したインク液滴に、反応液を重ねて吐出するときに、特定ドットに対する反応液を吐出滴量を少なく設定して、画像記録媒体に形成する前記特定ドットのドット径を広げることができる。
また、本発明の画像記録方法は、多階調画像の画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換し、前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出し、検出した前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定し、設定した前記特定ドットに対してインク液滴を吐出するときの滴速度を変更し、前記インク液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを画像記録媒体に対して相対的に走査移動させながら前記滴速度に基づいて前記特定ドットを画像記録媒体に形成することにより前記画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する、ことを特徴とする。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドから吐出するインク液滴を、画像記録媒体に着弾させることによりドットを形成する。このときに、特定ドットが隣接するドットに接近するように、インク液滴を吐出するときの滴速度を変更する。
すなわち、液滴吐出ヘッドを走査方向へ相対移動させながら画像記録を行うときに、特定ドットの滴速度を変更することにより、特定ドットを隣接するドットに接近した位置に着弾させる。
これにより、ジャギーが目立つのを抑えた高品質の画像記録が可能となる。
このとき、特定ドットの前記滴速度を、該当特定ドットの位置を隣接する非特定ドットの位置に接近するように設定することが好ましい。
このような本発明が適用される画像記録装置は、画像データに応じた画像を画像記録媒体に記録する画像記録装置であって、多階調画像の前記画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換する変換処理手段と、前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記特定ドットに対してドット径を拡大又は縮小するように変更するドット径変更手段と、前記変更手段によって変更されたドット径に基づいて前記ドットを前記画像記録媒体に記録することにより前記画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する画像記録手段と、を含むものであれば良い。
このような画像記録装置としては、前記画像記録手段が、色材を含むインク液滴を前記画像記録媒体へ吐出して形成するドットによって画像を記録するインクジェット記録方式を適用することができる。
また、画像記録装置は、前記ドット径変更手段が、前記特定ドットに対する前記インク液滴の吐出滴量を少なく設定し、前記画像記録手段が設定された前記吐出滴量に基づいてインク液滴を吐出するものであって良く、前記画像記録手段に、前記インク液中の前記色材を凝縮する反応液を前記ドットに重ねて吐出する反応液吐出手段を含むときに、前記ドット径変更手段が、前記特定ドットに対する前記反応液の吐出滴量を少なく設定するものであっても良い。
また、本発明が適用される画像記録装置は、液滴吐出ヘッドから画像データに応じてインク液滴を吐出して、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、多階調画像の前記画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換する変換処理手段と、前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記特定ドットに対して前記インク液滴を吐出するときの滴速度を変更する滴速度変更手段と、前記インク液滴を前記画像記録媒体へ向けて吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドと前記画像記録媒体を前記走査方向に相対移動する走査移動手段と、前記走査移動手段によって前記画像記録媒体に対して相対移動される前記液滴吐出ヘッドから、前記滴速度変更手段の設定に基づいて前記インク液滴を吐出する駆動手段と、を含むものであっても良く、このときには、前記滴速度変更手段が、前記特定ドットの位置を隣接する非特定ドットの位置に接近するように滴速度を設定することが好ましい。
また、本発明の画像記録装置は、前記液滴吐出ヘッドに設けられて所定の駆動波形の電圧が印加されることにより前記インク液滴を吐出させるアクチュエータを含むときに、前記駆動手段が、前記アクチュエータに印加する電圧変化の異なる複数の前記駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、前記滴速度変更手段の設定に応じて前記駆動波形発生手段によって発生される複数の前記駆動波形から前記アクチュエータに印加する駆動波形を選択する選択手段と、を含むことができる。
このときにも、前記設定手段が、前記特定画素内で階段状に変化する位置のドットを前記特定ドットとして設定するものであれば良い。
このような本発明が適用されて画像が記録された画像記録媒体は、ドット配列によって階調表現された画素による画像が記録された画像記録媒体であって、前記画素のライン基調が、幅方向又は長さ方向に対して所定角度で傾斜され、特定画素の一部のドットが、ドット径を拡大又は縮小された特定ドットとして記録されていることを特徴とし、前記ドットがインク液滴によって記録されているか、反応液によって前記インク液滴の色材が凝縮されるときに、前記特定ドットに対する前記反応液の量が抑えられて記録されている。
また、本発明によって画像が記録された画像記録媒体は、インク液滴によって形成されるドット配列によって階調表現された画素による画像が記録された画像記録媒体であって、前記画素のライン基調が、幅方向又は長さ方向に対して所定角度で傾斜され、特定画素の一部のドットが、隣接するドットに接近ないし重ねられて記録されている。
本発明によれば、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行うときに、ジャギーを抑えた高品質の画像記録が可能となるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の本実施の形態に、画像記録装置として適用したインクジェット記録装置10の概略構成を示している。
インクジェット記録装置10には、筐体12内の下部に給紙トレイ14が設けられている。この給紙トレイ14には、画像記録媒体の一例とする記録用紙16が積層されて収容されるようになっており、給紙トレイ14に収容された記録用紙16は、ピックアップロール18によって最上層から1枚ずつ取り出される。
なお、以下では、画像記録媒体として記録用紙16を例に説明するが、本発明はこれに限らず、画像記録装置で画像記録が可能な任意の画像記録媒体を適用することができる。
給紙トレイ14から取り出された記録用紙16は、複数の搬送ローラ対20によって筐体12内に形成された給紙用の搬送路22に沿って搬送される。
筐体12内には、給紙トレイ14の上方に、駆動ロール24と従動ロール26に張架された無端の搬送ベルト28が配置されている。この搬送ベルト28は、駆動ロール24の回転駆動によって周回移動されるようになっている。
また、この搬送ベルト28の上方には、液滴吐出ヘッドとする記録ヘッドアレイ30が配設されている。記録ヘッドアレイ30は、駆動ロール24と従動ロール26の間の搬送ベルト28の平坦部分に対向されており、記録ヘッドアレイ30の対向領域が、記録ヘッドアレイ30からインク液滴が吐出される吐出領域となっている。
搬送路22を搬送された記録用紙16は、搬送ベルト28に保持されて、吐出領域へ向けて搬送される。記録ヘッドアレイ30は、この記録用紙16が吐出領域を通過するタイミングで、画像情報に応じてインク液滴を吐出し、吐出したインク液滴を記録用紙16に付着させることにより、記録用紙16に画像情報に応じた画像記録を行なう。
また、インクジェット記録装置10では、記録用紙16を、搬送ベルト28で保持した状態で周回させることで、吐出領域内を複数回通過させ、所謂マルチパスによる画像記録が可能となっている。
なお、搬送ベルト28を設けず、例えば円筒状あるいは円柱状に形成された搬送ロールの外周に、記録用紙16を吸着するなどして保持して回転させることにより、記録用紙16を吐出領域に対向させる構成としたものであっても良く、このときには、吐出領域を、搬送ローラの周面に沿って湾曲させるなどして、記録ヘッドアレイと記録用紙16の間隔が、吐出領域内で略均一になるようにすれば良い。
本実施の形態に適用したインクジェット記録装置10の記録ヘッドアレイ30は、有効な画像記録領域(インク液滴の吐出領域)が記録用紙16の搬送方向と直交する方向の長さである幅以上となる長尺とされており、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び、ブラック(K)の4色に対応した4つのインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドとする)32(32Y、32M、32C、32K)が、搬送方向に沿って配列されている。
記録ヘッドアレイ30は、記録用紙16の幅よりも長尺となっており、各色の記録ヘッド32は、記録用紙16の幅方向に沿ってインク滴を吐出するノズルが緊密に配列されて、記録用紙16の幅方向に沿った全域に向けてインク液滴が吐出可能となっている。
なお、記録ヘッド32は、例えばノズルを4列などの複数列として、各列のノズルが記録用紙16の搬送方向に沿って重ならないように二次元的に配列することにより、記録用紙16の幅方向に対してノズルが緊密に配列されるようにしている。また、本発明が適用される液滴吐出ヘッドの構成は、これに限るものではなく、任意の構成を適用することができる。
記録ヘッド32は、図示しない液滴イジェクタのアクチュエータが画像データに応じて駆動されることにより、液滴イジェクタのそれぞれのノズルからインク液滴が吐出され、このインク液滴が記録用紙16に着弾することによりドット状に付着される。このとき、記録ヘッド32(32Y、32M、32C、32K)ごとに、画像データに応じてインク液滴を吐出する各アクチュエータの駆動タイミング等が制御される。
これにより、インクジェット記録装置10では、フルカラーの画像記録が可能となっている。なお、記録ヘッド32においてインク液滴を吐出する構成は、サーマル方式、圧電方式など公知の構成を適用することができる。
記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に沿って不動とされているが、必要に応じて移動可能な構成であっても良く、これにより、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像記録を行ったり、液滴吐出の不具合を記録結果に現れることがないようにすることができる。なお、記録ヘッドアレイ30としては、これに限らず、記録用紙16の幅方向を主走査方向として、主走査方向へ移動されるものであっても良い。
筐体12内には、Y、M、C及びKのインク液が貯留されるインクタンク34(34Y、34M、34C、34K)が設けられ、記録ヘッド32のそれぞれには、インクタンク34に対応するリザーバタンク(図示省略)が設けられている。インクタンク34内のインク液は、リザーバタンク内のインク液が、記録ヘッド32のそれぞれから記録用紙16へ向けて吐出されるのに応じて、図示しないインク供給パイプを介してリザーバタンク内に補充される。
また、記録ヘッドアレイ30の近傍には、4つの記録ヘッド32(32Y、32M、32C、32K)のそれぞれに対応する4つのメンテナンスユニット36(36Y、36M、36C、36K)が配置されている。このメンテナンスユニット36を用いて記録ヘッド32のメンテナンスを行うときには、メンテナンスユニット36を搬送ベルト28と記録ヘッドアレイ30の間に形成される隙間へ移動し、メンテナンスユニット36のそれぞれを、記録ヘッド32のノズル面(搬送ベルト28側の面)に対向させる。
この状態で、メンテナンスユニット36がバキューム、ダミージェット、ワイピング、キャッピング等の所定のメンテナンス動作を行う。なお、メンテナンスユニット36は、2つずつの2組に分けられて、記録ヘッドアレイ30を挟んで記録用紙16の搬送方向上流側と下流側に配置されている。
インクジェット記録装置10には、記録ヘッドアレイ30の搬送路22側に、搬送ベルト28に対向して帯電ロール38が設けられている。帯電ロール38は、従動ロール26との間で搬送ベルト28と共に記録用紙16を挟みつつ従動して、記録用紙16を搬送ベルト28へ押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動される。
この帯電ロール38は、図示しない電源から所定電圧の電力が供給されることにより、接地された従動ロール26との間で電位差が生じ、この電位差によって記録用紙16に電荷を与えることにより、記録用紙16を搬送ベルト28へ静電吸着させるようにしている。なお、インクジェット記録装置10には、帯電ロール38よりも記録用紙16の搬送方向上流側に図示しないレジロールが設けられており、このレジロールによって搬送ベルト28と帯電ロール38の間に送り込む記録用紙16の位置合わせが行われるようになっている。
記録ヘッドアレイ30より、記録用紙16の搬送方向下流側には、剥離プレート40が設けられており、画像記録された記録用紙16は、この剥離プレート40によって搬送ベルト28から剥離される。なお、剥離プレート40の下方側には、駆動ロール24との間で搬送ベルト28を挟持するクリーニングロール(図示省略)が配置されており、記録用紙16が剥離された搬送ベルト28の表面が、クリーニングロールによってクリーニングされるようにしている。
筐体12の上部には、排紙トレイ42が設けられ、剥離プレート40の用紙搬送方向下流側には、記録用紙16を排紙トレイ42へ向けて搬送する排紙搬送路44が形成されている。
排紙搬送路44は、複数の搬送ローラ対46を備えており、剥離プレート40によって搬送ベルト28から剥離された記録用紙16は、搬送ローラ対46によって搬送されて、排紙トレイ42上に排出されて集積される。
また、給紙トレイ14と搬送ベルト28の間には、複数の搬送ローラ対48によって反転搬送路50が形成されている。
一方の面に画像記録がなされて排紙搬送路44へ送り込まれた記録用紙16が、この反転搬送路50へ送り込まれることにより、反転されて給紙用の搬送路22へ送り込まれる。これにより、インクジェット記録装置10では、記録用紙16の両面への画像記録が可能となっている。
このように構成されているインクジェット記録装置10では、画像データが入力されることにより、給紙トレイ14に収容されて装填されている記録用紙16が、搬送路22に沿って従動ロール26と帯電ロール38の間へ向けて搬送される。この記録用紙16が従動ロール26と帯電ロール38の間へ送り込まれることにより、搬送ベルト28と共に従動ロール26と帯電ロール38によって挟持され、搬送ベルト28へ押し付けられることにより搬送ベルト28に保持される。
搬送ベルト28に保持された記録用紙16は、搬送ベルト28の周回移動によって記録ヘッドアレイ30の記録ヘッド32に対向する吐出領域を通過するときに、記録ヘッド32から画像データに応じてインク液滴が吐出されることにより、画像データに基づいた画像記録がなされる。
ここで、1パスのみで画像記録がなされるときには、剥離プレート40によって搬送ベルト28から記録用紙16が剥離され、剥離された記録用紙16を排紙搬送路44に沿って搬送して、排紙トレイ42へ排出する。
また、マルチパスで画像記録を行うときには、搬送ベルト28を周回移動することにより、記録用紙16を、複数回吐出領域を通過させて画像記録が行われ、画像記録が終了すると記録用紙16を搬送ベルト28から剥離し、排紙トレイ42へ排出する。
一方、図2には、インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示している。インクジェット記録装置10の制御系は、制御部60、色変換部62、画像処理部64、記録データ生成部66、及び画像記録部68が含まれて構成されている。なお、色変換部62、画像処理部64、記録データ生成部66は、例えば、画像データをインクジェット記録装置10へ出力するパーソナルコンピュータやワークステーションなどの画像処理装置に設けてられていても良い。
制御部60は、色変換部62、画像処理部64、記録データ生成部66及び画像記録部68を統括的に制御することにより、画像データに応じた画像を記録用紙16に形成する。
ここで、色変換部62は、画像データが入力されることにより、入力された画像データに対して、例えば、記録用紙16やインク液の特性に応じた色補正、濃度補正を行うと共に、入力された画像データが、RGBデータであると、CMYKデータに変換する。このような色変換部62での処理は、予め設定されている変換用及び補正用のテーブル(LUT:Look up Table)を用いて行う一般的構成を適用することができる。
画像処理部64は、所謂ハーフトーン処理を実行する。すなわち、256階調などの比較的高階調の画像データから、画像記録部68で記録可能な階調数の画像データに変換する。この処理は、Y、M、C、Kの各色ごとに行われる。
一般的インクジェット方式の画像記録装置では、記録可能な階調数が2〜8階調程度であるが、本実施の形態に適用したインクジェット記録装置10では、一例として、画像記録を行うときに、Y、M、C、Kのそれぞれに対して、2階調、すなわち、吐出するインク液滴の量(吐出滴量)が1種類(通常量とする)の場合を基本としている。
また、インクジェット記録装置10では、インク液を吐出するときに、吐出滴量が、通常量と、これより少ない少量の2段階に切り替えられる。なお、この吐出滴量の切り替えは、滴径変調などの公知の方法を適用することができる。
画像処理部64では、Y、M、C、Kのそれぞれの画像データに対して2値化処理を行うようになっており、記録データ生成部66は、画像処理部64で2値化された画像データを、画像記録部68で解読可能なデータ構造に変換し、変換したデータを記録順序で画像記録部68へ出力する。なお、記録データ作成部66では、記録ヘッド32のノズル配列にマッピングさせた吐出タイミング及びデータ配列を考慮して画像記録部68へ出力する記録用のデータを作成する。
画像記録部68では、記録データ生成部66で作成されたデータに基づいて、記録ヘッド32の各ノズル(液滴吐出ノズル)からインク液滴を吐出する。このとき、データに応じて各ノズルからのインク液滴の吐出と、記録用紙16の搬送を同期させることにより、画像データに応じた画像が記録用紙16に記録されるようにしている。
ところで、画像処理部64では、万線スクリーンを用いたスクリーン処理を行う。すなわち、階調数n(nは自然数)の画像データについて、予め定めた閾値マトリックスの各閾値と対応させ、注目画素と注目画素に対応した閾値とを比較する。
ここで、n階調の画像データの各画素値は、0〜(n−1)の値を取り得る。2値化の場合は、注目画素の画素値が、閾値より大きいときには、その画素の画素値を、各画素が取り得る画素値の最大値である「n−1」に量子化し、注目画素の画素値が閾値以下であるときには、各画素が取り得る画素値の最小値である「0」に量子化する。
万線スクリーンとしては、例えば、図3(A)に示されるように、4×4の閾値が設定された閾値マトリックス70を用いることができる。この閾値マトリックス70は、n=16の場合に適用される万線スクリーンの一例であり、ライン基調である万線方向Mが、水平方向(図3の紙面左右方向)に対して左斜め45度の方向としたものである。なお、ここでは、一例としてライン基調の方向を左斜め45度としているが、ライン基調の方向は、これに限らず右斜め45度であっても良く、また、主走査方向又は副走査方向に対して、この角度に近似する所定範囲の角度であればよい。
このような閾値マトリックス70を用いることにより、万線方向(矢印M方向)に沿った位置の閾値が小さくなるように設定される。また、この閾値マトリックス70を用いた量子化を行うことにより、万線方向Mに沿った位置の画素が「n−1」に量子化され易くなり、ドットが出易くなる。
例えば、画像データの全画素の画素値が、16階調(n=16)で中間の濃度である「8」の場合に、閾値マトリックス70を用いて量子化を行うと、図3(B)に示すように、万線方向Mに沿ってドットDが出現するドット配列となる。
一般に、コンピュータなどの画像処理装置上で処理される画像データは、0〜255の256階調となっており、このような画像データに対しては、例えば、画像データをまず16階調に量子化する。このときには、256階調の画像データを16で割って小数点以下を切り捨てるなどすることにより、16階調に量子化する。
この後に、閾値マトリックス70を用いて、2値化する。なお、256階調から16階調への量子化は、これに限らず、任意の手法で量子化が可能とであり、また、閾値マトリックス70の各閾値を16倍したり、閾値マトリックスとして16×16の大きなマトリックスを用いるなどの各種の手法で対応することが可能である。
一方、単に万線スクリーンを用いたスクリーン処理を行った場合、図3(B)に示されるように、ドット位置が階段状になる所謂ジャギーが目立つことになる。
ここから、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理(以下、万線スクリーン処理とする)によって2値化した画像データに対して、スムージング対象の画素(特定画素)を検出する。このスムージング対象の画素とは、そのままでは、記録用紙16に形成したときにジャギーが目立ちやすくなる画素であり、曲線を構成する画素、曲線部を有する領域の輪郭部分の画素、主走査方向又は副走査方向に対して角度を持った直線すなわち斜線を形成する画素や斜線部を有する領域の輪郭部分の画素などであり、スムージング対象の画素は、例えば、パターンマッチングや特徴抽出処理等の公知の手法を用いて検出するものであってよい。
記録データ生成部66では、抽出した特定画素を形成するドットから、吐出滴量を少なくする特定ドットを設定する。すなわち、通常のドットDよりも少ない吐出滴量で形成する特定ドットDsを設定する。
図3(B)には、特定画素の一例とする画素72のドット配列を示している。なお、図3(B)では、ドットD1〜D8によって形成される画像72を示している。
ここで、例えば、図3(B)に示される万線スクリーン処理されて複数のドットDによって形成される画素(特定画素)から特定ドットDsを抽出するときには、例えば、ドットD5とドットD8、ドットD7とドットD8などのように、輪郭部を形成するドットDの中で、階段状に変化する位置のドットDを抽出し、特定ドットDsに設定する。また、ドットD6などのように突出したドットDも、特定ドットDsに設定する。
この後に、設定した特定ドットDsを、小滴で形成するように設定する。
これにより、図3(C)に示されるように、ドットD5、D6、D7、D8から設定した特定ドットDs5、Ds6、Ds7、Ds8として形成される。
また、図3(B)に示されるように、ドットD2とドットD3、D6の間や、ドットD1、D6とドットD4などのように、輪郭部を形成するドットDの間で、一方に広い階段状の変化があるときには、変化の角部となる位置に、新たに特定ドットDsを設定する。なお、ここでは、ドットD2とドットD3、D6の間に特定ドットDs(Ds9)を設定し、ドットD1、D6とドットD4の間に、特定ドットDs(Ds10)を設定している。
これにより、図3(C)に示されるように、画像72に基づいた画像72Aには、ドットD2とドットD3、D6の間に特定ドットDs9が形成され、ドットD1、D6とドットD4の間に、特定ドットDs10が形成される。
画像記録部68では、この特定ドットDs(ここでは、特定ドットDs5、Ds6、Ds7、Ds8、Ds9、Ds10)が設定されると、特定ドットDsが小滴で形成されるようにしている。
すなわち、インクジェット記録装置10では、特定ドットDsを記録用紙16に記録するときに、記録ヘッド32のノズルから吐出するインク液滴の吐出滴量を通常よりも少なくし、特定ドットDsのドット径が、通常のドットDよりも小さくなるようにしている。
これにより、記録用紙16に万線スクリーンによるハーフトーン処理が施されて記録される特定画素である画素72Aは、輪郭のジャギーが目立ち難く、記録用紙16には、この画素72Aによって滑らかな画像が形成される。
このように構成されているインクジェット記録装置10では、画像データが入力されることにより、まず、色変換部62で、入力された画像データに対する変換処理(RGB−CMYK変換)、色補正処理等を施し、色変換及び色補正が終了した画像データが画像処理部64へ入力される。
図4には、画像処理部64及び記録データ生成部66での画像データに対する処理の流れを示しており、画像データは、画像処理部64に入力されることにより、所定の画像処理が施される(ステップ100)。
一方、インクジェット記録装置10では、C、M、Y、Kの各色のインク液を用いて画像を形成するようにしており、ここから、ステップ102では、画像データを、Y、M、C、Kの各色成分のデータに分割(分版)する。
この後、ステップ104では、各色成分のデータに対して、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を実行する。このハーフトーン処理は、例えば、1画素を4×4ドットで形成するときに、図3(A)に示される閾値マトリックス70を用いて、各画素の階調に応じたドットDを設定する。
万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を終了すると、ステップ106では、各色成分のデータのそれぞれに対して、スムージング処理を行う画素の検出を行い、該当画素を検出すると、ステップ108で肯定判定してステップ110へ移行する。
このステップ110では、該当画素に対して特定ドットDsを設定し、ステップ112では、設定された特定ドットDsに対するインク液滴の吐出滴量が、通常よりも少ない量となるように設定する。
これを繰り返すことにより、各色について、記録用紙16に印字する時のデータが生成される。
ステップ114では、Y、M、C、Kの全ての色のデータに対する処理が終了したか否かを確認し、Y、M、C、Kの全ての色に対する印字用のデータが生成されると、ステップ114で肯定判定してステップ116へ移行し、生成したデータを画像記録部68へ出力して、記録用紙16への画像記録処理を実行する。これにより、記録用紙16に、画像データに応じた画像が形成される。
このようにして記録用紙16に記録された画像は、幅方向(副走査方向)に対して、約45度に傾斜された万線スクリーンを用いたハーフトーン処理が行われていることにより、主走査方向は勿論、副走査方向に沿ったバンディングによる濃度ムラが現れてしまうのを抑えることができる。
また、特定画像に対して、特定ドットDsが設定され、設定された特定ドットDsが小滴で形成されることにより、ジャギーが目立ってしまうのを抑えることができる。
これにより、記録用紙16には、画像データに応じた画像が高品質で記録される。
なお、以上説明した第1の実施の形態では、特定ドットDsとして設定したドットDのドット径を小さくしたが、これに限らず、例えば、吐出滴量が多くなるようにしてドット径を大きくするようにしても良い。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図5には、第2の実施の形態に画像記録装置として適用したインクジェット記録装置10Aの概略構成を示している。
このインクジェット記録装置10Aには、記録ヘッドアレイ30に換えて、記録ヘッドアレイ30Aが設けられている。この記録ヘッドアレイ30Aには、Y、M、C、Kの各色の記録ヘッド32Y、32M、32C、32Kに加え、反応液を吐出する記録ヘッド32Hが設けられている。
また、筐体12内には、インクタンク34Y、34M、34C、34Kに加え、反応液タンク34Hが設けられており、この反応液タンク34Hから、記録ヘッド32Hへ反応液が補給されるようになっている。
さらに、メンテナンスユニット34として、記録ヘッド32Hに対応するメンテナンスユニット36Hが設けられている。
すなわち、第2の実施の形態に適用したインクジェット記録装置10Aでは、インク液滴とともに、反応液を記録用紙16へ吐出するようになっている。
この反応液は、多価金属等を含む無色又は淡色の液体(インク液)であり、Y、M、C、Kの各色のインク液中の色素を凝縮させる。この反応液を、記録用紙16に付着したインク液滴に重ねて滴下(吐出)することにより、記録用紙16に、ドットの滲みが少ない高品質の画像記録が可能となるようにしている。
なお、反応液を吐出する記録ヘッド32Hは、記録ヘッド32Y、32M、32C、32Kと同等の構成を適用することができる。
一方、インクジェット記録装置10Aに用いる記録データ生成部66では、Y、M、C、Kのデータと共に、反応液の吐出用のデータを生成するようになっており、画像記録部68では、このデータに基づいて記録用紙16へ反応液を吐出するようになっている。
このとき、インクジェット記録装置10Aでは、Y、M、C、Kの各色を2階調とし、反応液については、インク液滴の吐出滴量に応じた量の通常量と、この通常量より少ない少量を加えた3階調としている。なお、反応液の通常量は、通常量のインク液滴に重ねたときに、インク液の滲みを的確に抑える量としており、反応液の少量は、インク液の滲みを抑えることができるが、滲みを的確に抑える量に満たないために、インク液の滲みが生じる量となっている。また、反応液の吐出滴量の切り替えは、滴径変調を適用して行うことができる。
インクジェット記録装置10Aでは、画像データに対して、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行って生成したデータに基づいて、反応液の吐出データを生成し、生成した吐出データに基づいて滴径変調を行いながら反応液を吐出することにより、ドットの滲みを抑えながら、ジャギー防止を図るようにしている。
ここで、第2の実施の形態の作用として反応液を吐出するためのデータ(吐出データ)の生成を含めた処理を説明する。
図6には、画像データに基づいたY、M、C、Kの各色のデータ及び反応液の吐出データを生成して画像記録を行うときの処理の流れを示している。このフローチャートでは、まず、画像処理から万線スクリーン処理を行う(ステップ100〜ステップ104)。
この後、ステップ120では、各色に対する反応液の吐出データの初期化を行う。なお、反応液を3階調とするときには、吐出データを、1ドットに対して2ビットのデータ値が必要となり、ここでは、通常量、少量、無しを「2」、「1」、「0」として表すものとし、初期化されることにより各ドットに対するデータ値が「0」となる。
吐出データを初期化すると、ステップ106へ移行し、最初の色(Y、M、C、Kの何れか)に対して、スムージング対象とする特定画素72の検出を行い、特定画素72を検出すると、ステップ108で肯定判定してステップ122に移行する。
このステップ122では、反応液の量を減らすべきドットを特定ドットDrに設定する。ここでは、段階状に変化しているドットDを、反応液の量に対する特定ドットDrとして設定する。
例えば、図7(B)に示される画素72を特定画素として検出したときには、図7(C)に示されるように、階段状となっているドットD5、D7、D8を特定ドットDrとして設定する。また、大きく階段状に変化しているドットD2とドットD3、D6の間及び、ドットD4とドットD1、D6の間では、ドットD6を特定ドットDrに設定すると共に、階段状の変化を埋めるようにドットD9、ドットD10を、特定ドットDrとして設定する。
このようにして、特定ドットDrが設定されると、ステップ124では、ドットDに対する反応液の吐出滴量となるデータを設定する。
このデータの設定は、通常のドットDに対しては、データ値を「2」に設定するが、特定ドットDrに設定されているドットDに対しては、データ値を「1」に設定する。
すなわち、図7(C)に示される画像72では、ドットD1〜D4に対応する反応液のデータ値を「2」に設定し、特定ドットDrに設定されているドットD5、〜D10に対応する反応液のデータ値を「1」に設定する。
これにより、特定ドットDrとして設定されたドットDに対しては、反応液の吐出滴量を減らす吐出データが得られる。
このようにして、全ての色に対する吐出データが設定され、ステップ114で肯定判定されると、ステップ126へ移行する。このステップ126では、各色の吐出データから、ドットDごとの論理和を取ることにより、実際に記録ヘッド32Hから吐出する反応液の吐出データを生成する。
すなわち、同じ位置のドットDに対して、各色の吐出データの何れか1つでもデータ値が「1」又は「2」であるときには、該当ドットに対応する反応液の吐出データのデータ値を、その値である「1」又は「2」に設定する。
そのとき、何れか一つの色のデータ値が「2」であるとき、他の色の何れかのデータ値が「1」であれば、該当ドットに対応する反応液の吐出データのデータ値を「1」に設定する。言い換えれば、任意のドットに対して、何れかの色で特定ドットDrと設定されたときには、該当ドットDに対応する反応液の吐出滴量を減らすように反応液の吐出データを生成する。
反応液の吐出データを生成すると、この吐出データおよびY、M、C、Kの各色のデータに基づいて、記録用紙16への画像記録を行う(ステップ116)。
このようにして記録用紙16に画像記録を行うことにより、図7(B)に示される画像72は、図7(D)に示される画像72Bとして記録される。この画像72Bでは、特定ドットDrに設定されていないドットD(D1〜D4)は、反応液によって滲みが防止されているのに対して、特定ドットDrに設定されているドットD5〜D10は、インク液の滲みが生じて、大径のドットDaとなっている。
これにより、記録用紙16に記録される画像は、万線スクリーン処理されていることにより、主走査方向及び副走査方向に沿ったバンディングが抑えられている。また、特定画像に対して、特定ドットDrを設定し、設定した特定ドットDrに対応する反応液の量を少なくして、滲みが生じやすくすることにより、ジャギーが目立ってしまうのを抑えることができる。
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第3の実施の形態において、前記した第1又は第2の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図8には、第3の実施の形態に画像記録装置として適用したインクジェット記録装置200の概観の概略を示している。このインクジェット記録装置200には、記録ヘッドアレイ202が搭載されたキャリッジ204、キャリッジ204を主走査方向である記録用紙16の幅方向(矢印W方向)へ移動する主走査機構206及び、記録用紙16を副走査方向(矢印L方向)へ搬送する副走査機構208を含んで構成されている。
この記録ヘッドアレイ202には、Y、M、C、Kの各色の記録ヘッド210(図9参照)が設けられている。記録ヘッド210には、記録用紙16に対向する面に多数のノズルが緊密に配列されており、インクジェット記録装置200では、記録用紙16の副走査方向への搬送及び、キャリッジ204の主走査方向への移動に同期して、インク液滴を吐出することにより、記録用紙16に画像記録を行なう。
なお、Y、M、C、Kの各色の記録ヘッド210の基本的構成は同じであり、ここでは、色を特定せずに一つの記録ヘッド210に対する説明を行う。
記録ヘッド210には、それぞれにノズルが形成された液滴イジェクタが設けられている。図9に示されるように、液滴イジェクタのそれぞれには、アクチュエータとしてピエゾ素子などを用いた圧電素子212が設けられている。
記録ヘッド210では、圧電素子212に所定の駆動電圧が印加されることにより、圧力発生室の隔壁の一部を形成する振動板が振動され、圧力発生室が拡縮され、これにより、圧力発生室内に圧力波が発生し、この圧力波の作用によりインク液が、液滴吐してノズル部から吐出される。なお、ここでは、圧電方式のアクチュエータを用いて説明するが、これに限らず、サーマル方式のアクチュエータ等を用いるものであっても良い。
一方、インクジェット記録装置200に設けられる画像記録制御部214は、CPU216、ROM218、RAM220及び各種のインターフェイス222を含んでおり、インターフェイス222を介して、各種のデバイスが接続されている。これにより、インクジェット記録装置200では、前記したインクジェット記録装置10の制御部60、色変換部62、画像処理部64、記録データ生成部66及び画像記録部68(何れも図2参照)と同等の機能が得られるようになっている。
また、画像記録制御部214には、画像データ送信回路224と共に、複数の駆動信号発生回路226が設けられている。なお、ここでは、一例として3つの駆動信号発生回路226A、226B、226Cを設けている。
記録ヘッド210のそれぞれには、画像データ受信回路228と共に、圧電素子210のそれぞれに対して、駆動信号選択回路230が設けられており、駆動信号選択回路230に、画像データ受信回路228で受信した圧電素子210(ノズル)ごとの吐出データと、駆動信号発生回路226のそれぞれから出力される駆動信号が入力されるようになっている。
画像記録制御部214は、入力された画像データに対して、色変換処理、色補正処理、画像処理を施すと、C、M、Y、Kの各色ごとに万線スクリーン処理(万線スクリーンを用いたハーフトーン処理)等を行って、各色のインク液滴の吐出用のデータを生成すると、この吐出用のデータを、画像データ送信回路224から記録ヘッド210の画像データ受信回路228へ出力する。
画像データ受信回路228は、受信した吐出用のデータを、圧電素子212ごとの駆動信号選択回路230へ出力する。これにより、駆動信号選択回路230では、入力されたデータに基づいて選択した駆動信号を、圧電素子212へ印加する。
圧電素子212は、印加された駆動信号に応じて駆動して、記録用紙16へインク液滴を吐出する。これにより、記録用紙16に、画像データに応じた画像が形成される。
図10に示されるように、駆動信号発生回路226A〜226Cは、異なる駆動信号として所定の電圧波形の信号を発生するようになっている。なお、ここでは、駆動信号発生回路226A、226B、226Cの発生する駆動信号を駆動信号232A、232B、232Cとしている。
駆動信号232A〜232Cは、所定のバイアスで電圧から、一旦電圧を降下させる電圧降下プロセス234A、降下された電圧(低電圧)に維持する低電圧維持プロセス234B、低電圧から電圧を上昇させる電圧上昇プロセス234C、上昇された電圧(高電圧)に維持する高電圧維持プロセス234D及び、高電圧のバイアス電圧に戻す電圧復元プロセス234Eにより構成されている。
圧電素子210は、駆動波形232A〜232Cの何れかが印加されると、電圧降下プロセス234A及び低電圧維持プロセス234Bにおいて、一旦、圧力発生室の容積を増加させるように振動板を振動(変形)させる。この後、電圧上昇プロセス234C及び高電圧維持プロセス234Dにおいて、圧力発生室の容積を減少させるように振動板を変形する。これにより、圧力発生室内に音響波が生じ、ノズルからインク液滴が吐出される。
ここで、駆動波形232A〜232Cの間では、電圧上昇プロセス234Cでの傾き(電圧の上昇率)が異なるように発生される。圧電素子212は、この電圧上昇プロセス234Cの傾きが急になるほど吐出されるインク液滴の滴速度が早くなるように振動板を変形させる。
したがって、駆動信号発生回路226Bで発生する駆動信号232Bを基準とすると、駆動信号発生回路226Aで発生された駆動信号232Aが圧電素子212へ印加されることにより滴速度が早くなり、駆動信号発生回路226Cで発生された駆動信号232Cが圧電素子212へ印加されることにより滴速度が遅くなる。
また、図11(A)〜図11(C)に示されるように、駆動信号232A〜232Cは、各レベルでの電圧は同じとなっており、また、互いに同期して出力される。
インクジェット記録装置200では、記録ヘッド210(記録ヘッドアレイ202)を主走査方向(図8の矢印W方向)へ相対移動しながらインク液滴を吐出するため、吐出するインク液滴の滴速度が異なることにより、記録用紙16上へのインク液滴の着弾位置に、主走査方向に沿ったズレが生じる。
これにより、図11(E)に示されるように、駆動波形234Bが用いられるときに、1ドット分の印字領域内の中央部にドットDcが記録される。これに対して、駆動波形234Aを用いたときには、印字領域の中央部よりも主走査方向(矢印W方向)の上流側に偏った位置にドットDdが記録され、駆動波形234Cを用いたときには、印字領域の中央部よりも主走査方向の下流側に偏った位置にドットDeが記録される。
インクジェット記録装置200では、画像データに対して、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行って生成したデータに基づいて、滴速度を含めたインク液滴の吐出用のデータを生成し、生成したデータに基づいて圧電素子212の駆動を行うことによりドット位置を調整して、ジャギーを抑えるようにしている。
ここで、第3の実施の形態の作用として滴速度を含めたデータ生成処理を説明する。
図12には、画像データに基づいたY、M、C、Kの各色のデータ及び反応液の吐出データを生成して画像記録を行うときの処理の流れを示している。このフローチャートでは、まず、画像処理から万線スクリーン処理を行う(ステップ100〜ステップ104)。このときにおいても、図13(A)に示される閾値マトリックス70を適用することができる。
この後、滴速度の設定、すなわち、駆動波形234A〜234Cの選択を含めたデータ生成を行う。駆動波形234は、3段階に設定されており、これにより、1ドットに対して2ビットのデータ値が必要となり、ここでは、駆動波形234A、駆動波形234B、駆動波形234C、無しを「3」、「2」、「1」、「0」として表すものとする。
これにより、図11(D)及び図11(C)に示されるように、データ値が「3」であるときにはドットDdが形成され、データ値が「2」、「1」であるときには、それぞれドットDc、ドットDeが形成される。
一方、図12のフローチャートでは、万線スクリーン処理を終了すると、ステップ106へ移行し、Y、M、C、Kのそれぞれに対して順に、スムージング対象とする特定画素72の検出を行い、特定画素72を検出すると、ステップ108で肯定判定してステップ130に移行する。
このステップ130では、滴速度を変更すべき特定ドットDvを設定する。すなわち、スムージング処理を行うときの滴速度に対する特定ドットDvの設定を行う。
この特定ドットDvとしては、段階状に変化している位置のドットD又は、階段状の変化を抑える位置のドットDを設定する。
例えば、図13(B)に示される画素72を特定画素として検出したときには、図7(C)に示されるように、階段状となっているドットD5、D7、D8を滴速度に対する特定ドットDvとして設定する。また、大きく階段状に変化しているドットD2とドットD3、D6の間及び、ドットD4とドットD1、D6の間では、ドットD6を滴速度に対する特定ドットDvに設定すると共に、階段状の変化を埋めるようにドットD9、ドットD10を、特定ドットDvとして設定する。
このようにして、特定ドットDvが設定されると、ステップ132では、ドットDに対する滴速度を含めたデータを設定する。
このデータの設定は、通常のドットDに対しては、データ値を、滴速度が基準速度に対応する「2」に設定する。
一方、特定ドットDvに対しては、記録用紙16へ吐出したインク液滴のドット位置が主走査方向に隣接するドットDに接近するように設定する。すなわち、図13(C)に示すドットD5、D7、D8では、主走査方向の下流側にドットDが隣接し、滴速度を遅くすることによりこのドットDに接近する位置に着弾するので、データ値を「1」に設定する。
また、ドットD6、D9、D10では、主走査方向の上流側にドットDが隣接し、滴速度を速くすることによりこのドットDに接近する位置に着弾するので、データ値を「3」に設定する。
全ての色について、特定画素を検出し、検出した特定画素内のドットDの滴速度を含めた吐出用のデータを生成すると、ステップ114で肯定判定されて、このY、M、C、Kの各色のデータに基づいて、記録用紙16への画像記録を行う(ステップ116)。
このようにして記録用紙16に画像記録を行うことにより、図13(B)に示される画像72は、図13(D)に示される画像72Cとして記録用紙16に記録される。この画像72Cでは、特定ドットDvに設定されたドットD5〜D10に対応するドットDv5〜Dv10が、隣接するドットDに一部が重なるように記録されているので、段差が抑えられる。
これにより、記録用紙16に記録される画像は、万線スクリーン処理されていることにより、主走査方向及び副走査方向に沿ったバンディングが抑えられている。また、特定画像に対して、特定ドットDvを設定し、設定した特定ドットDvのそれぞれに対して記録位置が、ジャギーを抑えるように調整されているので、ジャギーが目立ってしまうのが抑えられる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、第1及び第2の実施の形態は、記録用紙16の幅方向(主走査方向)に沿った全域にノズルが対向する記録ヘッド32を用いたが、これに換えて、第3の実施の形態のように主走査方向へ移動される記録ヘッド210を用いるようにしてもよい。
また、第1の実施の形態では、特定ドット(特定ドットDs)に対してドット径を小さくし、第2の実施の形態では、特定ドット(特定ドットDr)に対する反応液の量を少なくし、されらに、第3の実施の形態では特定ドット(特定ドットDv)に対して滴速度を変更するようにしたが、本発明はこれらを組み合わせるようにしたものであっても良い。
例えば、特定ドットに対して、滴速度を変更すると共に、反応液の量を少なくするようにしても良く、また、ドット径を小さくすると共に、滴速度を変更するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、万線スクリーンを用いたハーフトーン処理を行うときに、4×4サイズの閾値マトリックス70を適用したが、閾値マトリックスのサイズは、これに限るものではなく、4×4サイズ以上、例えば、16×16サイズなどの任意のサイズの閾値マトリックスを用いることができる。
また、本実施の形態では、万線方向Mを、水平方向及び垂直方向に対して約45°に傾斜させて説明したが、万線方向Mはこれに限るものではなく、水平方向及び垂直方向のそれぞれに対して傾斜されたものであれば、任意の方向(任意の傾斜角度)を適用することができる。
また、本実施の形態では、ドット径を小さくして画像記録を行うときに、インク液を吐出して記録用紙16に画像を記録するインクジェット記録装置10を例に説明したが、このときには、これに限らず、電子写真プロセスを適用し、トナーによるドットを記録用紙16に形成して画像を記録する画像記録装置などの任意の構成の画像記録装置に適用することができる。
第1の実施の形態に画像記録装置として適用したインクジェット記録装置の概略構成図である。 インクジェット記録装置の制御系の概略を示す機能ブロック図である。 (A)は万線スクリーン処理に用いる閾値マトリックスの一例を示す概略図、(B)は万線スクリーン処理された画像の一例を示す概略図、(C)は第1の実施の形態で(B)の画像を記録用紙に記録したときの概略図である。 第1の実施の形態に係る画像記録処理の概略を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。 第2の実施の形態に係る画像記録処理の概略を示す流れ図である。 (A)は万線スクリーン処理に用いる閾値マトリックスの一例を示す概略図、(B)は万線スクリーン処理された画像の一例を示す概略図、(C)は(B)の画像上での特定ドットの設定を示す概略図、(D)は第2の実施の形態で(B)の画像を記録用紙に記録したときの概略図である。 第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略概観図である。 第3の実施の形態に係る制御部の一例を示す概略構成図である。 滴速度の設定に用いる駆動波形の概略を示す線図である。 (A)から(C)は滴速度に応じた駆動波形を示すタイミングチャート、(D)は滴速度を含めたデータを示す概略図、(E)は(D)のデータに基づいて記録されるドットを示す概略図である。 第3の実施の形態に係る画像記録処理の概略を示す流れ図である。 (A)は万線スクリーン処理に用いる閾値マトリックスの一例を示す概略図、(B)は万線スクリーン処理された画像の一例を示す概略図、(C)は(B)の画像上での特定ドットの設定を示す概略図、(D)は第3の実施の形態で(B)の画像を記録用紙に記録したときの概略図である。
符号の説明
10、10A、200 インクジェット記録装置(画像記録装)
16 記録用紙(画像記録媒体)
30、202 記録ヘッドアレイ
32、210 記録ヘッド
60 制御部
62 色変換部
64 画像処理部
66 記録データ生成部
68 画像記録部
70 閾値マトリックス
72 画像
72A、72B、72C 画像
212 圧電素子(アクチュエータ)
214 画像記録制御部
226(226A〜226C) 駆動信号発生回路
230 駆動信号選択回路
232A〜232C 駆動信号
D ドット
Ds、Dr、Dv 特定ドット

Claims (14)

  1. 多階調画像の画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換し、
    前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出し、
    検出した前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定し、
    設定した前記特定ドットに対してドット径を拡大又は縮小するように変更して、
    設定した前記ドット径で前記特定ドットを画像記録媒体に形成することにより画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する、
    ことを特徴とする画像記録方法。
  2. 多階調画像の画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換し、
    前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出し、
    検出した前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定し、
    設定した前記特定ドットに対してインク液滴を吐出するときの滴速度を変更し、
    前記インク液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを画像記録媒体に対して相対的に走査移動させながら前記滴速度に基づいて前記特定ドットを画像記録媒体に形成することにより前記画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する、
    ことを特徴とする画像記録方法。
  3. 画像データに応じた画像を画像記録媒体に記録する画像記録装置であって、
    多階調画像の前記画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換する変換処理手段と、
    前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された前記特定ドットに対してドット径を拡大又は縮小するように変更するドット径変更手段と、
    前記変更手段によって変更されたドット径に基づいて前記ドットを前記画像記録媒体に記録することにより前記画像データに基づいた画像を画像記録媒体に記録する画像記録手段と、
    を含むことを特徴とする画像記録装置。
  4. 前記画像記録手段が、色材を含むインク液滴を前記画像記録媒体へ吐出して形成するドットによって画像を記録することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記ドット径変更手段が、前記特定ドットに対する前記インク液滴の吐出滴量を少なく設定し、前記画像記録手段が設定された前記吐出滴量に基づいてインク液滴を吐出することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記画像記録手段に、前記インク液中の前記色材を凝縮する反応液を前記ドットに重ねて吐出する反応液吐出手段を含むときに、
    前記ドット径変更手段が、前記特定ドットに対する前記反応液の吐出滴量を少なく設定することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 液滴吐出ヘッドから画像データに応じてインク液滴を吐出して、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、
    多階調画像の前記画像データを、ライン基調が主走査方向又は副走査方向に対して所定の角度に傾斜された閾値マトリックスを用いてハーフトーン処理を行って、2値あるいは多値のデータに変換する変換処理手段と、
    前記変換されたデータに基づいてスムージング処理の対象とすべき特定画素を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記特定画素を形成するドットの一部を特定ドットとして設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された前記特定ドットに対して前記インク液滴を吐出するときの滴速度を変更する滴速度変更手段と、
    前記インク液滴を前記画像記録媒体へ向けて吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドと前記画像記録媒体を前記走査方向に相対移動する走査移動手段と、
    前記走査移動手段によって前記画像記録媒体に対して相対移動される前記液滴吐出ヘッドから、前記滴速度変更手段の設定に基づいて前記インク液滴を吐出する駆動手段と、
    を含むことを特徴とする画像記録装置。
  8. 前記滴速度変更手段が、前記特定ドットの位置を隣接する非特定ドットの位置に接近するように滴速度を設定することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記液滴吐出ヘッドに設けられて所定の駆動波形の電圧が印加されることにより前記インク液滴を吐出させるアクチュエータを含むときに、
    前記駆動手段が、
    前記アクチュエータに印加する電圧変化の異なる複数の前記駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、
    前記滴速度変更手段の設定に応じて前記駆動波形発生手段によって発生される複数の前記駆動波形から前記アクチュエータに印加する駆動波形を選択する選択手段と、
    を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記設定手段が、前記特定画素内で階段状に変化する位置のドットを前記特定ドットとして設定することを特徴とする請求項3から請求項9の何れか1項に記載の画像記録装置。
  11. ドット配列によって階調表現された画素による画像が記録された画像記録媒体であって、前記画素のライン基調が、幅方向又は長さ方向に対して所定角度で傾斜され、特定画素の一部のドットが、ドット径を拡大又は縮小された特定ドットとして記録されていることを特徴とする画像記録媒体。
  12. 前記ドットがインク液滴によって記録されていることを特徴とする請求項11に記載の画像記録媒体。
  13. 反応液によって前記インク液滴の色材が凝縮されるときに、前記特定ドットに対する前記反応液の量が抑えられていることを特徴とする請求項12に記載の画像記録媒体。
  14. インク液滴によって形成されるドット配列によって階調表現された画素による画像が記録された画像記録媒体であって、
    前記画素のライン基調が、幅方向又は長さ方向に対して所定角度で傾斜され、特定画素の一部のドットが、隣接するドットに接近ないし重ねられて記録されていることを特徴とする画像記録媒体。
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