JP2007098415A - 電気銅板の接合方法 - Google Patents

電気銅板の接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007098415A
JP2007098415A JP2005289148A JP2005289148A JP2007098415A JP 2007098415 A JP2007098415 A JP 2007098415A JP 2005289148 A JP2005289148 A JP 2005289148A JP 2005289148 A JP2005289148 A JP 2005289148A JP 2007098415 A JP2007098415 A JP 2007098415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
copper plate
plates
joining
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005289148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4606296B2 (ja
Inventor
Shinji Aoshima
伸二 青島
Hironari Yamada
宏也 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko Kinzoku KK
Original Assignee
Nikko Kinzoku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikko Kinzoku KK filed Critical Nikko Kinzoku KK
Priority to JP2005289148A priority Critical patent/JP4606296B2/ja
Publication of JP2007098415A publication Critical patent/JP2007098415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4606296B2 publication Critical patent/JP4606296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】2枚重ね電気銅板の接合力をより向上させ、2枚重ね電気銅板の接合が外れないようにした電気銅板の接合方法を提供する。
【解決手段】電気銅板1a、1bを上下に2枚重ね接合された2枚の電気銅板1Dの突起部1Aの凸状頂部を、所定距離だけ下方へと押圧して平面状に圧潰する。
【選択図】図6

Description

本発明は、銅の電解精製や電解採取において得られた電着銅板(電気銅板)を2枚重ね合わせて接合するための接合方法に関するものである。
従来、銅の電解精製や電解採取においては、銅製の陰極、即ち、銅種板に銅を電着させ、銅の精製を行っている。こうして得られた陰極銅(電気銅)は、その後、精銅反射炉で溶融し、不純物の除去、酸素含有量の調節を行ない、適当な型に鋳込んで、棹銅、型銅などとされる。
上記従来方法にて使用される銅種板は、平面性に劣り、得られた電気銅は、品質の点で問題がある。
そこで、近年、電気銅生産方法は、従来の銅種板を使用する方法から、パーマネントカソード法と呼ばれる、種板として、SUS(ステンレススチール)板を使用する方法へと移行している。
つまり、パーマネントカソード法では、図1に示すように、電気銅板1は、厚さ3mm程度のSUS板2の両面に、厚さTが6〜9mm程度になるまで電着される。得られた電気銅板1は、SUS板2の両面から剥ぎ取り機にて分離される。
このようなパーマネントカソード法で使用される、種板としてのSUS板2は丈夫で繰り返し使用可能であり、しかも、平面性が極めて良く、高品質の電気銅が得られるといった利点を有している。
上述のように、電気銅は、その後、棹銅、型銅などに鋳込むために、精銅反射炉へと搬送される。
しかしながら、既存の精銅反射炉に対する電気銅搬送設備などは、従来の電気銅を基準として設計されており、つまり、電気銅1枚の重量は150kgであるとして設計されている。
これに対して、パーマネントカソード法で得られる1枚の電気銅板は、その重量が70kg程度である。
つまり、既存の精銅反射炉にてパーマネントカソード法で得られた電気銅板を使用する場合には、その付帯設備、例えばマテハン設備を現状の2倍稼動することが必要とされる。従って、既存の設備ではタイムサイクルの制約上、パーマネントカソード法で生産された電気銅板は、受け入れられないという問題が発生する。
そこで、本発明者らは、特許文献1に記載されるように、電気銅板を2枚重ね合わせ、2枚重ね合わせた電気銅板を、ポンチとダイスの間に配置し、ポンチを、2枚重ね合わせた電気銅板に押圧して、ダイス内へと押入し、2枚の電気銅板を同時に変形させて互いにかしめる電気銅板の接合方法を提案した。
特開2003−170232号公報
しかしながら、更に、本発明者らが研究実験を行った結果、次のことが分かった。
つまり、上記接合方法によれば、2枚の電気銅板を同時に変形させ、そのときに形成される各電気銅板の破断面での摩擦によって2枚の電気銅板が接合されている。
しかし、電気銅板の板厚のバラツキ、電気銅板の表面の凹凸により、かしめが不十分の部分が発生し、単にポンチとダイスにより切断した状態での破断面による摩擦では、2枚の電気銅板の接合が外れてしまうことがあった。
また、電気銅板は、反射炉に装入する前に、予熱炉にて予熱し、その後、反射炉へと装入される。予熱炉は、トンネル式で、コンベアーに並べられた電気銅板をLPガスで上面より加熱している。このとき、かしめによる接合力が弱いと、2枚の電気銅板の上側の電気銅板がより加熱され、炉内部で接合が外れてしまうことがあった。
このようなことが起これば、予熱炉内のコンベアーが蛇行したり、反射炉に装入した際に2枚の電気銅板がばらけて溶湯の表面に浮かんで、沈んで行かないといった現象が生じた。
そこで、本発明の目的は、上記従来の電気銅板の接合方法が有する問題点を解決せんとするものであり、2枚重ね電気銅板の接合力をより向上させ、2枚重ね電気銅板の接合が外れないようにした電気銅板の接合方法を提供することである。
上記目的は本発明に係る電気銅板の接合方法にて達成される。要約すれば、本発明は、電気銅板を2枚重ね合わせて互いに接合するための接合方法であって、
前記電気銅板を上下に2枚重ね合わせること、
前記2枚重ね合わせた電気銅板を、下側に配置したポンチと、前記ポンチと対向して上側に配置されたダイスとの間に配置すること、
前記ポンチにより、前記2枚重ね合わせた電気銅板を下側の電気銅板側から上側の電気銅板側へと上方に押圧して、前記ポンチを前記ダイス内へと押入し、前記2枚の電気銅板を同時に凸状に変形させて突起部を形成して、互いにかしめること、
前記突起部の凸状頂部を、所定距離だけ下方へと押圧して平面状に圧潰すること、
を特徴とする電気銅板の接合方法である。
本発明の一実施態様によれば、前記電気銅板は、パーマネントカソード法にて得られた矩形状の電着銅板であり、2枚重ね合わせた電気銅板の、少なくとも4隅の近傍にてかしめる。
本発明の他の実施態様によれば、前記2枚重ね合わせ電気銅板に形成される前記突起部は、一つの群をなす2枚重ね合わせ電気銅板と、他の群をなす2枚重ね合わせ電気銅板とにて互いに異なり、前記一つの群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板の突起部は、電気銅板の対角線に沿って形成され、前記他の群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板の突起部は、前記一つの群の2枚重ね接合電気銅板の突起部に対して直交し、且つ、重なる位置に形成され、前記一つの群の2枚重ね接合電気銅板と前記他の群の2枚重ね接合電気銅板とを積み重ねたとき、互いに前記両2枚重ね接合電気銅板の突起部が嵌り合わない。
本発明の他の態様によれば、前記ポンチは、矩形断面形状とされる軸部と、この軸部の先端から山形に突出した押圧部と、を有し、前記山形押圧部の尖端は、湾曲形状とされ、前記ダイスは、前記ポンチの断面形状に対応した矩形状の穴を有する。
本発明の他の態様によれば、前記2枚の電気銅板は略同じ厚さとされ、前記突起部の上側電気銅板表面より上方への突出量は、前記電気銅板の厚さの略2倍とされる。
本発明の他の態様によれば、前記突起部の凸状頂部は、前記突起部の上側電気銅板表面より上方への突出量の略半分だけ下方へと押圧して平面状に圧潰する。
本発明によれば、2枚重ね電気銅板の接合力が向上し、ハンドリング中、予熱炉による加熱時などにおいて、2枚重ね電気銅板の接合が外れることがない。
以下、本発明に係る電気銅板の接合方法を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図2(A)、(B)に、本発明に係る電気銅板の接合方法を実施するための接合設備の概略構成を示す。
上述のように、図1にて、パーマネントカソード法にてSUS板に電着された電気銅板1は、剥ぎ取り設備の剥ぎ取り機にてSUS板2から剥ぎ取られる。次いで、この電気銅板1は、図2(A)、(B)に示すように、2枚重ねにて、搬送コンベア100により、接合設備10へと搬送される。接合設備10は、整列ステーション20、第1のプレスステーション30及び第2のプレスステーション40を備えている。
電気銅板1は、SUS板面に密着していた面と、その反対側の面とを有し、その表面の性状、特に表面粗さが異なっている。しかしながら、本発明の接合方法を実施するに際して、電気銅板1の2枚重ねを行なう場合には、どのような面の組合せでも、即ち、粗面同士、粗面と平滑面、或いは平滑面同士、などいずれの面組合せでも良い。つまり、作業者は、2枚の電気銅板1を重ね合わせるに際してさほどの注意力を要求されるものでもない。
搬送コンベア100にて整列ステーション20へと搬送された2枚重ねの電気銅板1(1a、1b)は、タイミングを取って搬送経路内へと突出したストッパ手段21にて先端合わせが行なわれ、側面整列手段22にて側面が整列される。ストッパ手段21及び側面整列手段22は、油圧シリンダなどの駆動手段(図示せず)にて駆動される。
整列が終了した2枚重ねの電気銅板1a、1bは、ストッパ手段21が搬送経路から下方へと引っ込むことにより、再度、搬送コンベア100にて搬送され、第1のプレスステーション30へと移送される。
第1のプレスステーション30には、プレス機(図示せず)にて作動される第1のかしめ装置31が配置されている。第1のかしめ装置31は、2枚重ねの電気銅板1a、1bを、本実施例では電気銅板1a、1bの4隅近傍に設定された4箇所のプレス箇所にてかしめ加工を行なう。かしめ加工については、図3〜図5を参照して後で詳しく説明する。
第1のかしめ加工により、一体とされた2枚重ね接合電気銅板1Dは、更に、搬送コンベア100にて第2のプレスステーション40へと移送される。
第2のプレスステーション40には、プレス機(図示せず)にて作動される第2のかしめ装置41が配置されている。第2のかしめ装置41は、第1のかしめ加工により、一体とされた2枚重ね接合電気銅板1Dの、プレスされた突起部の頭(凸状頂部)を平面状に再プレス(圧潰)することにより、接合力を更に強化する。第2のかしめ加工については、図6を参照して後で詳しく説明する。
第2かしめ加工により、より強力に一体とされた2枚重ね接合電気銅板1Eは、搬送コンベア100にて出荷位置へと搬送される。
このようにして、一体とされた2枚重ね接合電気銅板1Eは、吸引板での運搬方式において、運搬時に落下せずに運搬が可能であること、予熱炉においても接合が外れることはなく、又、既存の精銅反射炉においても好適に使用し得ることが分かった。
次に、図3、図4、図5を参照して、本発明に従って実施される2枚重ねの電気銅板1(1a、1b)の第1のかしめ加工について説明する。
先ず、図3を参照して、第1のかしめ加工に使用される第1のかしめ装置31について説明する。
本実施例にて、第1のかしめ装置31は、フローティングダイセットとされ、下方にポンチ32が配置され、上方にダイス33を備えている。ポンチ32は固定基台(図示せず)に取り付けられており、ダイス33はプレス機シリンダー(図示せず)に取り付けられている。
本実施例によると、ダイス33は、上下動自在とされたシリンダーヘッドにより下降し、上下方向に移動自在とされたポンチ基台50を押し下げる。この際、図示しない固定基台にセットされたポンチ32は、ポンチ基台50に形成されたガイド穴52に支持されており、ポンチ基台50が下方に移動することによってダイス33へと押入される。これにより、電気銅板1a、1bに対するかしめを行う。
ポンチ32の頂部32aは、通常は、ポンチ基台50の上面51より下方に位置している。電気銅板1a、1bのかしめ作業に際しては、ポンチ基台50の上面51に、2枚重ねされた電気銅板1a、1bが移送され、所定位置に位置決めされる。また、ポンチ基台50には、ばね穴53が形成され、押圧ばね54が配置される。この押圧ばね54は、ポンチ基台50を所定の付勢力にてダイス33側に押し付け、基台上面に載置された電気銅板1a、1bをダイス33との間に安定して保持する作用を成す。第1かしめ装置31による第1かしめ加工の手順については、図4を参照して後述する。
2枚重ね合わせ電気銅板1a、1bのかしめ加工に使用されるポンチ32は、矩形断面形状とされる軸部34と、この軸部34の長手方向中央部先端から山形に突出した押圧部32aと、を有する。山形押圧部32aの尖端は、半径Rにて湾曲形状とされる。
本実施例では、ポンチ32は、幅W1が40mm、幅W2が34mm、山形押圧部32aの突出高さHが14mmであり、山形押圧部32aの頂部の開き角度θは90度とされる。また、押圧部32aの尖端半径Rはほぼ10mmとした。
一方、ダイス33は、ポンチ32の断面形状に対応した形状の穴36を有し、本実施例では、w1×w2=40×34mmの矩形状の穴36が形成され、ダイス33の厚さtは30mmとした。又、ダイス33の穴36内には、ばね37にてポンチ側へと付勢された押圧部材38が配置された。
本実施例では、ポンチ32、ダイス33とも、炭素工具鋼を使用して作製した。
次に、本発明に従った第1のかしめ加工について説明する。
本実施例によれば、図4(A)に示すように、下側に配置したポンチ32と、上側に配置したダイス33とを対向配置し、ポンチ基台50の上に2枚重ねの電気銅板1a、1bを載置する。本実施例にて、各電気銅板1a、1bは、厚さが9mmとされた。
次いで、図4(B)に示すように、上方のダイス33を下降させ、ポンチ基台50を押し下げる。ポンチ基台50とダイス33との間に所定のばね力でもって2枚重ね電気銅板1a、1bを保持する。
次いで、図4(C)に示すように、ポンチ32はポンチ基台50が下方へと下げられることによりポンチ32は銅板1a、1bへと食い込む。押圧速度(ダイス33の下昇速度)3〜6cm/秒にて、1つのポンチ当たり60〜75トンの押圧力Pを加える。
本発明によれば、下側の電気銅板1aが上側の電気銅板1bを確実に突き破るように、ダイス33の下方へのストロークを大きくする。
本実施例では、ポンチ32は、上側電気銅板1b表面よりの突出量、即ち、電気銅板1a、1bのかしめ量E1=19mmにて2枚重ね電気銅板1a、1bを押圧した。
通常、このかしめ量E1は、電気銅板1の厚さTに対して2倍程度が好ましい。これ以上では、ポンチ32とダイス33の間で電気銅板1が切断され、押圧された電気銅板突起部1Aと電気銅板本体が切り離されることにより、2枚の電気銅板を1a、1bを接合することができない、といった問題が発生する。又、かしめ量E1が、電気銅板1a、1bの厚さTの2倍より小さいと、充分なかしめ量が得られないことが分かった。
このようなかしめ加工が、2枚重ね合わされた、一辺の幅Wが1m、厚さTが6〜9mmの電気銅板1a、1bの隅部に4箇所施された。本実施例では、上述のように、電気銅板1a、1bの厚さTは9mmであった。
上述のようにしてかしめられた、2枚重ね接合電気銅板1Dのかしめ部、即ち、突起部1A(図4(C))を観察した結果、図5(A)、(B)に示すように、平面形状が長方形とされる突起部1A(11a、11b)の長辺側の側面部1a(斜線部)で、下側の電気銅板1aの凸部11aが上側の電気銅板1bの凹部12bに引っ掛るようにして2枚の電気銅板1a、1bが接合されていることが分かった。この接合部1aは、溶着でなく、接合面積による引っ掛かりで接合されていた。
このように、ポンチ32及びダイス33は、本実施例のように、その形状が長方形であることが好ましく、できるだけ接合面積を大きくとることが必要である。本発明者らの実験では、ポンチ32及びダイス33が丸型形状とされる場合は、突起部1Aが切れ易く、接合が悪いことが分かった。
尚、長方形状の突起部1Aは、図2に示すように、長方形状が電気銅板1の辺に沿った配置にて形成することもできるが、後述するように、電気銅板1の対角線に沿って形成することもできる(図7参照)。
更に、本発明によれば、第1かしめ加工が施された2枚の電気銅板1Dは、第2のかしめ加工が施される。
次に、図6(A)、(B)を参照して、本実施例による接合された2枚重ねの電気銅板1Dの第2のかしめ加工について説明する。
先ず、図6(A)を参照して、第2のかしめ加工に使用される第2のかしめ装置41について説明する。
本実施例にて、第2のかしめ装置41は、固定の下金型42と、移動自在の上金型43とを有している。上金型43は、プレス機(図示せず)に取り付けられている。
本実施例によると、接合された2枚重ねの電気銅板1Dの第2のかしめ作業に際しては、下金型42の上面44に接合された電気銅板1Dが移送され、所定位置に位置決めされる。
本実施例では、下金型42及び上金型43は、炭素工具鋼を使用して作製した。
次に、本発明に従った第2のかしめ加工について説明する。
本実施例によれば、図6(A)に示すように、下金型42及び上金型43を対向配置し、下金型42の上に接合電気銅板1Dを載置する。
次いで、図6(B)に示すように、上方の上金型43を下金型42の方へと下降させ、押圧速度(上金型42の下降速度)3〜6cm/秒にて、60〜75トンの押圧力Pを加える。
これによって、第1かしめ加工によって接合された電気銅板1Dの突起1Aの頭を平面状に再プレス、即ち、圧潰する。これにより、上面が平面状にプレスされた突起1Bを有し、接合力が更に強化された電気銅板1Eが形成される。
斯かる本発明によれば、第1かしめ加工により一度塑性変形した突起1Aが、第2かしめ加工により再プレスされることで、図6(C)に示すように、矢印方向へ更に塑性変形を起こす。このために、第1かしめ加工により形成された2枚の電気銅板1Dの突起1Aにおける破断面は、より密となり、その摩擦力が増大する。即ち、上面が平面状にプレスされた突起1Bを有した電気銅板1Eは、その接合力が更に強化される。
第2かしめ加工における上金型43のストローク、即ち、突起1Aの変形量(圧潰量)E2は、第1かしめ加工における変形量(突出量)E1の約1/2(50%)が適当である。これ以上変形させた場合は、下側の電気銅板1aと上側の電気銅板1bのかみ合わせ部分が少なくなり、接合が外れやすくなる。また、変形量E2が変形量E1の約30%に至らない場合には、第2かしめ加工による効果が不十分である。
このようにして接合された2枚重ね電気銅板1Eの接合力は、従来に比し大幅に向上し、ハンドリング中、及び、予熱炉による加熱時などにおいて、接合された電気銅板の接合が外れることはなかった。
実施例2
図7を参照して、本発明の他の実施例を説明する。
本実施例では、実施例1における第1のかしめ加工が、一つの群をなす2枚重ね電気銅板と、他の群をなす2枚重ね電気銅板とに対して、2種類の互いに異なる形状の突起部1Aa、1Abが形成される。
次いで、このように2種類の異なる形状の突起部1Aa、1Abがそれぞれ形成された二つの群の2枚重ね接合電気銅板に対して、実施例1における第2のかしめ加工が施される。つまり、本実施例によると、電気銅板に形成される突起部は、一つの群をなす2枚重ね合わせ電気銅板と、他の群をなす2枚重ね合わせ電気銅板とにて互いに異なる。
本実施例では、一つの群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板1a、1bの突起部1Aaは、電気銅板1a、1bの対角線に沿って形成され、他の群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板1a、1bの突起部1Abは、前記一つの群の2枚重ね接合電気銅板の突起部1Aaに対して直交し、且つ、重なる位置に形成される。
従って、一つの群の2枚重ね接合電気銅板と他の群の2枚重ね接合電気銅板とを積み重ねたとき、互いに両2枚重ね接合電気銅板の突起部1Aa、1Abが嵌り合うことはない。
図7を参照して更に説明すると、第1の群の2枚重ね電気銅板に対する第1のかしめ加工は、実施例1と同様に、搬送コンベア100にて整列ステーション20へと搬送された2枚重ねの電気銅板1a、1bに対して行われる。
つまり、実施例1の場合と同様に、第1の群の2枚重ね電気銅板1(1a、1b)は、タイミングを取って搬送経路内へと突出したストッパ手段21にて先端合わせが行なわれ、側面整列手段22にて側面が整列される。ストッパ手段21及び側面整列手段22は、油圧シリンダなどの駆動手段(図示せず)にて駆動される。
整列が終了した2枚重ねの電気銅板1a、1bは、ストッパ手段21が搬送経路から下方へと引っ込むことにより、再度、搬送コンベア100にて搬送され、第1のプレスステーション30aへと移送される。
プレスステーション30aには、実施例1で説明したと同様のプレス機(図示せず)にて作動されるかしめ装置31が配置されている。かしめ装置31は、2枚重ねの電気銅板1a、1bを、本実施例では電気銅板1a、1bの4隅近傍に設定された4箇所のプレス箇所にて第1の種類のかしめ加工を行なう。
この時、本実施例によれば、2枚重ね合わせ電気銅板1a、1bの4隅位置に形成されたかしめ加工後の突起部1Aaの配置形状が、矩形状とされる2枚重ねの電気銅板1a、1bの対角線に沿って整列するように形成される。本実施例では、突起部1Aaの形状は長方形とされ、その長手方向が矩形状電気銅板1a、1bの対角線上に整列された。
かしめ加工により、一体とされた2枚重ね接合電気銅板1Daは、搬送コンベア100にて次の第2のプレスステーション30bに搬送されるがここではかしめは行なわれない。
一方、第2の群の2枚重ね電気銅板に対する第2の種類の第1のかしめ加工は、先の第1の群の2枚重ね電気銅板に対すると同様に、搬送コンベア100にて整列ステーション20へと搬送された2枚重ねの電気銅板1a、1bに対して行われる。
つまり、この第2の群の2枚重ね電気銅板は、搬送コンベア100にて次のプレスステーション30aに搬送されるがここではかしめは行なわれない。
第1種類のかしめを行なわれなかった第2の群の電気銅板1a、1bは、第2種類のかしめ加工のための第2のプレスステーション30bへと搬送される。
第2のプレスステーション30bには、かしめ加工態様が異なるように配置された第1のプレスステーション30aのかしめ装置31と同様のかしめ装置31が設置されている。
かしめ装置31により、第2の種類のかしめ加工が、第2の群の電気銅板1a、1bに対して先に説明した上記第1の種類のかしめ加工と同様にして行われる。
第2の群の2枚重ねの電気銅板1a、1bに対する第2の種類のかしめ加工は、電気銅板の4隅位置に形成された突起1Abの形状が、矩形状とされる2枚重ねの電気銅板1a、1bの対角線に直交するように形成される。又、かしめ加工位置は、第1の群の2枚重ね電気銅板に対する第1の種類のかしめ加工位置と重なる位置とされる。
次に、第3のプレスステーション40へと搬送されてきた上記第1、第2種類のかしめ加工が施された電気銅板1Da、1Dbに対して、それぞれ、実施例1で説明したと同様の第2のかしめ加工が施される。
第3のプレスステーション40には、本実施例においても、固定の下金型42と、移動自在の上金型43とを有した実施例1と同様の第2のかしめ装置41が配置されている。
これによって、第1かしめ加工によって第1及び第2種類のかしめ加工が施された第1群及び第2群の電気銅板1Da、1Dbのそれぞれの突起1Aa、1Abの頭を平面に再プレスする。これにより、第1群及び第2群の電気銅板1Da、1Dbは、それぞれ、上面が平面状にプレスされた突起1Ba、1Bbを有し、接合力が更に強化された電気銅板1Ea、1Ebが形成される。なお、図7のプレスステーション40には、第1群の電気銅板1Daがプレスされた状態を示しており、第2群の電気銅板1Dbがプレスされた状態は一点鎖線にて示されている。
パーマネントカソード法にて生産される電気銅板を示す斜視図である。 本発明の電気銅板の接合方法を実施するための接合設備を示し、図2(A)は平面図、図2(B)は側面図である。 本発明にて使用されるポンチとダイスとの関係を説明する図であり、図3(A)は正面縦断面図、図3(B)は側面縦断面図である。 本発明の電気銅板の接合方法を説明するための工程図である。 図5(A)は、電気銅板の接合箇所の詳細を示す側面図であり、図5(B)は、かしめ加工後の2枚重ね接合電気銅板の突起部の外観を示す斜視図である。 本発明の電気銅板の接合方法を説明するための工程図である。 本発明の電気銅板の他の実施例に従った接合方法を実施するための接合設備を示し、図7(A)は平面図、図7(B)は側面図である。
符号の説明
1 電気銅板
1(1a、1b) 2枚重ね電気銅板
2 SUS板
10 接合設備
20 整列ステーション
30(30a、30b) プレスステーション
40 プレスステーション
31 かしめ装置
32 ポンチ
33 ダイス
34 ポンチ軸部
35 ポンチ押圧部
36 ダイス穴
41 かしめ装置
42 下金型
43 上金型

Claims (6)

  1. 電気銅板を2枚重ね合わせて互いに接合するための接合方法であって、
    前記電気銅板を上下に2枚重ね合わせること、
    前記2枚重ね合わせた電気銅板を、下側に配置したポンチと、前記ポンチと対向して上側に配置されたダイスとの間に配置すること、
    前記ポンチにより、前記2枚重ね合わせた電気銅板を下側の電気銅板側から上側の電気銅板側へと上方に押圧して、前記ポンチを前記ダイス内へと押入し、前記2枚の電気銅板を同時に凸状に変形させて突起部を形成して、互いにかしめること、
    前記突起部の凸状頂部を、所定距離だけ下方へと押圧して平面状に圧潰すること、
    を特徴とする電気銅板の接合方法。
  2. 前記電気銅板は、パーマネントカソード法にて得られた矩形状の電着銅板であり、2枚重ね合わせた電気銅板の、少なくとも4隅の近傍にてかしめることを特徴とする請求項1の電気銅板の接合方法。
  3. 前記2枚重ね合わせ電気銅板に形成される前記突起部は、一つの群をなす2枚重ね合わせ電気銅板と、他の群をなす2枚重ね合わせ電気銅板とにて互いに異なり、
    前記一つの群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板の突起部は、電気銅板の対角線に沿って形成され、前記他の群の互いに接合された2枚重ね接合電気銅板の突起部は、前記一つの群の2枚重ね接合電気銅板の突起部に対して直交し、且つ、重なる位置に形成され、
    前記一つの群の2枚重ね接合電気銅板と前記他の群の2枚重ね接合電気銅板とを積み重ねたとき、互いに前記両2枚重ね接合電気銅板の突起部が嵌り合わないことを特徴とする請求項1又は2の電気銅板の接合方法。
  4. 前記ポンチは、矩形断面形状とされる軸部と、この軸部の先端から山形に突出した押圧部と、を有し、前記山形押圧部の尖端は、湾曲形状とされ、前記ダイスは、前記ポンチの断面形状に対応した矩形状の穴を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の電気銅板の接合方法。
  5. 前記2枚の電気銅板は略同じ厚さとされ、前記突起部の上側電気銅板表面より上方への突出量は、前記電気銅板の厚さの略2倍とされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の電気銅板の接合方法。
  6. 前記突起部の凸状頂部は、前記突起部の上側電気銅板表面より上方への突出量の略半分だけ下方へと押圧して平面状に圧潰することを特徴とする請求項5の電気銅板の接合方法。
JP2005289148A 2005-09-30 2005-09-30 電気銅板の接合方法 Active JP4606296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005289148A JP4606296B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 電気銅板の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005289148A JP4606296B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 電気銅板の接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007098415A true JP2007098415A (ja) 2007-04-19
JP4606296B2 JP4606296B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=38025868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005289148A Active JP4606296B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 電気銅板の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4606296B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108526378A (zh) * 2018-03-06 2018-09-14 深圳市凯中精密技术股份有限公司 用于组装连接器五金件的铆接工装及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6449328U (ja) * 1987-09-22 1989-03-27
JPH06122033A (ja) * 1992-10-14 1994-05-06 Sango Co Ltd 丸棒の平行部分を同時に潰し加工する方法とそれに使うプレス型
JP2003170232A (ja) * 2001-09-27 2003-06-17 Nippon Mining & Metals Co Ltd 電気銅板の接合方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6449328U (ja) * 1987-09-22 1989-03-27
JPH06122033A (ja) * 1992-10-14 1994-05-06 Sango Co Ltd 丸棒の平行部分を同時に潰し加工する方法とそれに使うプレス型
JP2003170232A (ja) * 2001-09-27 2003-06-17 Nippon Mining & Metals Co Ltd 電気銅板の接合方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108526378A (zh) * 2018-03-06 2018-09-14 深圳市凯中精密技术股份有限公司 用于组装连接器五金件的铆接工装及方法
CN108526378B (zh) * 2018-03-06 2024-03-12 深圳市凯中精密技术股份有限公司 用于组装连接器五金件的铆接工装及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4606296B2 (ja) 2011-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4606296B2 (ja) 電気銅板の接合方法
CN101590564A (zh) 一种新型铜带及铝带的焊接工艺
CN110138156A (zh) 一种利用废片自扣方式制造散片电机铁芯方法
CN107041083B (zh) 一种阴阳铜芯板的铆合方法
JP4009141B2 (ja) 電気銅板の接合方法
KR20220008773A (ko) 전극 커팅장치 및 커팅방법, 그를 포함하는 전극 제조설비
CN101685924B (zh) 连接器用外壳
CN110076442A (zh) 铜板软连接件摩擦焊的加工工艺及工装
US20090040002A1 (en) Iron Core, Mold and Method of Forming and Laminating the Same
JP2008307554A (ja) カッター装置
CN116618539A (zh) 一种全自动联模冲压设备及方法
CN106599791A (zh) 一种生物识别模组安装结构及其安装方法
JP2019166562A (ja) 接合体の製造方法
JP2013099776A (ja) 冷間圧接工法および冷間圧接装置
JP2007190571A (ja) 打ち抜き廃片の再活用プレス方法及びその設備
JP2002028743A (ja) 車体パネル用ブランク材の製造方法及び同製造装置
US20060231534A1 (en) Method of laser welding coated members
JP2003245717A (ja) パイプ体製造方法及びパイプ体
CN102947491B (zh) 用于将剥离金属沉积片固定到一起的方法和装置
CN101837510B (zh) 封板的感应焊接组件
KR100783162B1 (ko) 편겹침 탭터미널의 성형장치 및 방법
JP2003251474A (ja) アルミニウム合金製プレス成形用ブランク材の製造方法
CN213104071U (zh) 用于改善产品冲裁塌角的级进模具
KR102431812B1 (ko) 저항요소 용접용 리벳 결합장치
JPH1133645A (ja) 金属板のトランスファプレス結合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4606296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250