JP2007098382A - 回転霧化静電塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転霧化頭14に静電高電圧を印加して、被塗装物に対して静電塗装を行う回転霧化静電塗装装置1であって、回転霧化頭14を回転駆動するサーボモータ13と、前記サーボモータ13と該サーボモータ13の電源24との間に介装される絶縁トランス19と、回転霧化頭14に静電高圧を印加する高圧発生器20とを備える。
【選択図】図1
Description
さらに、カートリッジ式の塗装機では、例えば、特許文献1に記載される塗装機のごとく、カートリッジから回転霧化頭への塗料の供給を、サーボモータの駆動力を用いて行うように構成したものがある。
また、回転駆動中に回転数の変動が生じるため、塗装品質が安定しないという問題もある。
即ち、請求項1記載の如く、回転霧化頭に静電高電圧を印加して、被塗装物に対して静電塗装を行う回転霧化静電塗装装置であって、回転霧化頭を回転駆動する電動モータと、前記電動モータと該電動モータの電源との間に介装される絶縁トランスと、回転霧化頭に静電高圧を印加する高圧発生器とを備える。
これにより、エアモータを用いた場合に比べて、回転霧化頭の回転数制御を行う際の応答性や、回転数の安定性が良好になり、塗装機による塗装品質を向上させることができる。
この場合、電動モータと該電動モータの電源との間には、絶縁トランスを介装しているため、回転霧化頭へ印加される静電高電圧が、該回転霧化頭と電気的に接続される電動モータに印加されたとしても、その高電圧が塗装機の外部へ漏れ出すことがない。従って、高電圧が印加される電動モータを塗装機に用いることが可能となっている。
これにより、エアモータを用いた場合に比べて、回転霧化頭の回転数制御を行う際の応答性や、回転数の安定性が良好になり、塗装機による塗装品質を向上させることができる。
この場合、回転霧化頭と電動モータとが電気的に絶縁されることとなり、該回転霧化頭に印加されている静電高電圧が、電動モータを通じて該電動モータの電源へリークすることはなく、該電源に負担をかけることがない。
これにより、電動モータを用いて回転霧化頭を回転駆動する際にも、塗料を噴霧する際に必要となる回転霧化頭の回転数を容易に得ることが可能となる。
これにより、増速機と電動モータとが絶縁体により絶縁されていることにより、該電動モータを用いて回転霧化頭を回転駆動する際に、電源に負担をかけることなく、回転霧化頭の必要な回転数を容易に得ることが可能となる。
これにより、塗装の途中で回転霧化頭の回転速度を応答性良く変化させることができ、多様な塗装パターンに対応することが可能となる。
カートリッジ16に充填される塗料としては、例えば、水系塗料(水性塗料)が用いられている。
そして、該ピストンを前記押し出し用媒体にて摺動させることにより、シリンダ内に充填された塗料をシリンダから押し出し、塗料供給管17を通じて回転霧化頭14へ供給するように構成している。
この帯電塗料粒子は、高電圧に印加された回転霧化頭14とアース体である被塗装物との間に形成される静電界に沿って飛行し、被塗装物に塗着することとなる。
また、増速機15における前段遊星歯車機構21側の入力軸15aには前記サーボモータ13の出力軸13aが接続されており、後段遊星歯車機構22側に接続される出力軸15bには前記回転霧化頭14が接続されている。
このように、サーボモータ13からの回転駆動力を増速機15にて増速することで、サーボモータ13を用いて回転霧化頭14を回転駆動する際にも、塗料を噴霧する際に必要となる3万回転程度の回転霧化頭14の回転数を容易に得ることが可能となっている。
しかし、サーボモータ13と該サーボモータ13の電源24とを接続するリード線26の途中部には、ハウジング12内に収納される絶縁トランス19が介装されているため、回転霧化頭14へ印加される静電高電圧が、サーボモータ13を通じて塗装機1の外部へ漏れ出すことはなく、高電圧が印加される状態にあるサーボモータ13を塗装機1に用いることが可能となっている。
このように、絶縁トランス19の入力側(電源24側)と出力側(サーボモータ13側)とは電気的に分離されているため、サーボモータ13に高電圧が印加されていたとしても、その高電圧が電源24側へ漏れ出すことがない。
このように、起動から塗料の噴霧が可能な状態となるまでの時間を大幅に短縮することができる。
すなわち、図3に示す塗装機10は回転霧化静電塗装装置に構成されており、ハウジング12の一側(図3における左側)に塗料噴出口となる回転霧化頭14を回転自在に取り付け、ハウジング12の他側(図3における右側)に、塗料が充填されたカートリッジ16を着脱可能に装着して構成されている。
サーボモータ13からの回転駆動力は、前記増速機15を介して回転霧化頭14へ伝達されている。
なお、サーボモータ13には、リード線26を通じて電源24が供給されており、増速機15は、前述の塗装機1の場合と同様の構成となっている。
この帯電塗料粒子は、高電圧に印加された回転霧化頭14とアース体である被塗装物との間に形成される静電界に沿って飛行し、被塗装物に塗着する。
さらに、カートリッジ16におけるサーボモータ13との接続部16aは、樹脂等の電気的絶縁体にて構成されており、該サーボモータ13とカートリッジ16とは電気的に絶縁されている。
従って、回転霧化頭14および増速機15に印加されている静電高電圧が、サーボモータ13を通じて電源24へリークすることはなく、該電源24に負担をかけることがない。
さらに、増速機15とサーボモータ13とがスペーサ18により絶縁されていることにより、該サーボモータ13を用いて回転霧化頭14を回転駆動する際に、電源24に負担をかけることなく、回転霧化頭14の必要な回転数を容易に得ることが可能となっている。
これに対して、本例の塗装機10においては、サーボモータ13と回転霧化頭14との間に絶縁体にて構成されるスペーサ18を介装して、該回転霧化頭14からの高電圧がサーボモータ13を通じて電源24に印加されないようにしているため、前記塗装機1の場合のように絶縁トランス19を設ける必要がなく、塗装機10を前記塗装機1に対して軽量、小型化することが可能となっている。
13 サーボモータ
14 回転霧化頭
15 増速機
16 カートリッジ
18 スペーサ(絶縁体)
19 絶縁トランス
20 高圧発生器
Claims (5)
- 回転霧化頭に静電高電圧を印加して、被塗装物に対して静電塗装を行う回転霧化静電塗装装置であって、
回転霧化頭を回転駆動する電動モータと、
前記電動モータと該電動モータの電源との間に介装される絶縁トランスと、
回転霧化頭に静電高圧を印加する高圧発生器とを備える、
ことを特徴とする回転霧化静電塗装装置。 - 回転霧化頭に静電高電圧を印加して、被塗装物に対して静電塗装を行う回転霧化静電塗装装置であって、
回転霧化頭を回転駆動する電動モータと、
回転霧化頭に静電高圧を印加する高圧発生器とを備え、
前記回転霧化頭と電動モータとの間に絶縁体を介装した、
ことを特徴とする回転霧化静電塗装装置。 - 前記回転霧化静電塗装装置は、さらに、
前記電動モータからの出力回転を増速して回転霧化頭に伝達する増速機を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転霧化静電塗装装置。 - 前記回転霧化静電塗装装置は、さらに、
前記電動モータからの出力回転を増速して回転霧化頭に伝達する増速機を備え、
前記絶縁体は、前記電動モータと増速機との間に介装される、
ことを特徴とする請求項2に記載の回転霧化静電塗装装置。 - 前記電動モータは、サーボモータであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の回転霧化静電塗装装置。
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