JP2007097334A - サーボ制御装置 - Google Patents

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清太郎 大田
Atsushi Hagiwara
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Abstract

【課題】 トルク指令にフィルタ処理を行っても位置指令増分値の払い出し完了時の位置偏差をさらに小さくすることができるサーボ制御装置を提供する。
【解決手段】 速度フィードフォワード演算器8、速度演算器11、電流制御器13、タイミング発生器12、位置偏差演算器9、速度偏差演算器10、位置制御部5、速度制御部6、トルク指令フィルタ7を有し、位置制御部5、または速度制御部6のどちらか一方、または両方に積分演算器を有し、タイミング発生器12から生成されるタイミング信号が出力された時に、位置制御部5、または速度制御部6が有する積分器とトルク指令フィルタ7の出力を修正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い指令追従精度を必要とする工作機、半導体製造装置、実装機などを駆動するサーボ制御装置に関する。
従来のサーボ制御装置は高速位置決めを行うためにさまざまな方法を用いている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来のサーボ制御装置の構成を示す図である。図5において、1はサーボモータ、2は検出器、103はサーボドライバ、4は位置指令発生器である。サーボドライバ103は、位置偏差演算器105、位置偏差比例器106、位置偏差積分器107、速度フィードフォワード演算器108、速度演算器110、速度偏差演算器111、速度偏差比例器112、速度偏差積分器113、電流指令演算器114、電流制御器115、及びタイミング発生器117を有している。図5において位置偏差比例器106におけるKppは位置比例ゲイン、位置偏差積分器107におけるKpiは位置積分ゲイン、速度フィードフォワード演算器108におけるKffは速度フィードフォワードゲイン、速度偏差比例器112におけるKvpは速度比例ゲイン、速度偏差積分器113におけるKviは速度積分ゲイン、sはラプラス演算子である。
図5において、位置指令発生器4から位置指令θが一定周期毎にサーボドライバ103に入力されて演算処理され、サーボモータ1に対する入力電流を制御するように構成されている。サーボドライバ103は位置指令θに一致するようにサーボモータ1に駆動電流を供給して位置制御を行っている。サーボモータ1には回転角を検出するための検出器2が設けられている。検出器2から出力された位置信号θは、一定周期毎にサーボドライバ103に入力される。
サーボドライバ103では、以下の手順でサーボモータ1を駆動する。まず、タイミング発生器117は、現在の位置指令をθ(n)、前回取り込んだ位置指令をθ(n−1)とすると、Δθ=θ(n)−θ(n−1)なる移動指令Δθを生成し、この移動指令Δθが0でない値から0となるときにタイミング信号を出力する。
位置指令発生器4はモータ1の位置指令θを生成する。速度フィードフォワード演算器108は位置指令θを入力し、速度フィードフォワード信号ωffを生成する。位置偏差演算器105は位置指令θと検出器2から出力されるモータ位置θを入力し、位置偏差θを生成する。位置偏差比例器106は位置偏差θを入力して比例演算を行う。位置偏差積分器107は位置偏差θを入力して積分演算を行う。速度演算器110は検出器2の出力であるモータ位置θを入力しモータ速度ωを生成する。速度偏差演算器111は速度フィードフォワード信号ωffと位置偏差比例器106の出力と位置積分演算器107の出力と速度演算器の出力ωを入力し、速度偏差ωを生成する。
速度偏差比例器112は速度偏差ωを入力して比例演算を行い、速度偏差積分器113は速度偏差ωを入力して積分演算を行う。そして、速度偏差比例器112の出力と速度偏差積分器113の出力とを加算して電流指令Iを生成する。電流制御器115は電流指令Iを入力して電流制御を行い、モータ1に駆動電流を供給してモータ1を駆動する。
タイミング信号が出力されていない場合、位置指令が入力されてから電流指令が生成されるまでの演算式は式(1)となる。
ωff=kff×(θ(n)−θ(n−1))/Ts
Σθ(n)=Σθ(n−1)+kpi×(θ−θ)
ω=Σθ(n)+kpp×(θ−θ)+ωff (1)
Σω(n)=Σω(n−1)+kvi×(ω−ω)
=Σω(n)+Kvp×(ω−ω)
ここで、kffは速度フィードフォワードゲイン、Tsはサンプリング時間、Σθ(n)は現在の位置偏差積分器107の出力、Σθ(n−1)は位置偏差積分器107の出力の前回値、kpiは位置積分ゲイン、kppは位置比例ゲイン、ωは速度指令、Σω(n)は速度偏差積分器113の出力、Σω(n−1)は速度偏差積分器113の出力の前回値、kviは速度積分ゲイン、kvpは速度比例ゲインである。
そして、タイミング信号が出力されている場合、位置指令が入力されてから電流指令が生成されるまでの演算式は式(2)となる。
ωff=kff×(θ(n)−θ(n−1))/Ts
Σθ(n)=k3×Σθ(n−1)
ω=Σθ(n)+kpp×(θ−θ)+ωff (2)
Σω(n)=k3×Σω(n−1)
=Σω(n)+Kvp×(ω−ω)
ここで、k3はタイミング信号が出力された時に位置偏差積分器107、及び速度偏差積分器113に乗じる0以上1未満で設定する設定係数である。
サーボドライバ103は、以上のステップでサーボモータ1を駆動するための演算処理を行うために、移動指令Δθが0になった後の位置偏差のオーバーシュート発生が防止され、サーボモータの整定時間を短縮することが可能である。
特開2003−23785(第6−10頁、図1)
従来のサーボ制御装置は、タイミング発生器において位置指令増分値が零となる時にタイミング信号を出力し、該信号により位置制御部または速度制御部の積分器の値を零または小さくした値を出力することで指令払い出し後の位置偏差を小さくしていた。
しかしながら、サーボモータを駆動するために演算するトルク指令にはフィルタ処理を行うのが現実的である。トルク指令にフィルタ処理を行うと従来のサーボ制御装置では、フィルタ処理の遅れの影響で位置指令増分値の払い出し完了時に小さいながらも位置偏差が出るという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、タイミング信号が出力された時に位置制御部または速度制御部の積分器の値を零とするだけではなくトルク指令フィルタにより演算されるトルク指令フィルタ出力の前回値を零とすることで、トルク指令にフィルタ処理を行っても位置指令増分値の払い出し完了時の位置偏差をさらに小さくすることができるサーボ制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、位置の検出器を結合したモータの位置出力を位置指令に追従させるサーボ制御装置であって、前記位置指令から速度フィードフォワード信号を生成する速度フィードフォワード演算器と、前記位置指令からタイミング信号を生成するタイミング発生器と、前記位置指令と前記検出器の出力であるモータ位置と前記タイミング信号から速度指令を生成する位置制御部と、前記位置出力から前記モータの速度を演算する速度演算器と、前記速度指令と前記速度フィードフォワード信号と前記モータ速度と前記タイミング信号からトルク指令を生成する速度制御部と、前記トルク指令と前記タイミング信号から前記トルク指令をフィルタ処理するトルク指令フィルタと、前記トルク指令フィルタの出力から駆動電流を生成する電流制御器と、を有するサーボ制御装置において、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方に積分演算器を有し、前記タイミング発生器は、前記位置指令からタイミング信号を生成し、該タイミング信号が出力されたときに、前記位置制御部または速度制御部が有する前記積分演算器の積分値を減少させ、同時に前記トルク指令フィルタ内部で演算される前記トルク指令フィルタ出力の前回値を減少させるタイミング発生器であることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のサーボ制御装置であって、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値に0以上1未満の設定されたゲインを乗じて積分演算を行い、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値に0以上1未満の設定されたゲインを乗じて演算を行うことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のサーボ制御装置であって、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値を零とし、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値を零とすることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のサーボ制御装置であって、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値をフィルタ手段により徐々に減少させ、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値をフィルタ手段により徐々に減少させることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項2乃至4記載のサーボ制御装置であって、前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値の絶対値出力が設定された閾値1より小さく、かつ閾値1よりも小さく設定された閾値2以上であり、かつ前記位置指令の出力が完了する近傍のみ前記タイミング信号を出力することを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項2乃至4記載のサーボ制御装置であって、前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値が零でない値から零となる時に前記タイミング信号を出力するものである。
請求項7記載の発明は、請求項2乃至4記載のサーボ制御装置であって、前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値の出力が完了する時刻からkサンプリング(kは自然数)前の時刻から設定された時間だけ前記タイミング信号を出力するものである。
請求項8記載の発明は、位置の検出器を結合したモータの位置出力を位置指令に追従させるサーボ制御装置であって、前記位置指令から速度フィードフォワード信号を生成する速度フィードフォワード演算器と、前記位置指令からタイミング信号を生成するタイミング発生器と、前記位置指令と前記検出器の出力であるモータ位置と前記タイミング信号から速度指令を生成する位置制御部と、前記位置出力から前記モータの速度を演算する速度演算器と、前記速度指令と前記速度フィードフォワード信号と前記モータ速度と前記タイミング信号からトルク指令を生成する速度制御部と、前記トルク指令と前記タイミング信号から前記トルク指令をフィルタ処理するトルク指令フィルタと、前記トルク指令フィルタの出力から駆動電流を生成する電流制御器と、を有するサーボ制御装置において、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方に積分演算器を有し、前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値が零でない値から零となる時に前記タイミング信号を出力し、該タイミング信号が出力されたときに、前記位置制御部または速度制御部が有する前記積分演算器の積分値を零とし、同時に前記トルク指令フィルタ内部で演算される前記トルク指令フィルタ出力の前回値を零とし、さらに前記トルク指令フィルタの出力を零とするタイミング発生器であることを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、請求項1または8記載のサーボ制御装置であって、前記サーボ制御装置は、前記モータに作用する外乱を推定し、打ち消す外乱オブザーバを付加したものである。
請求項1ないし8記載の発明によると、トルク指令にフィルタ処理を行っても位置指令出力完了時の位置偏差を小さくすることができる。
請求項9記載の発明によると、トルク指令にフィルタ処理を行っても、重力外乱が加わったような制御対象であっても位置指令出力完了時の位置偏差を小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のサーボ制御装置の構成を示す図である。図1において、1はモータ、2は検出器、3はサーボ制御装置、4は位置指令発生器、5は位置制御部、6は速度制御部、7はトルク指令フィルタ、8は速度フィードフォワード演算器、9は位置偏差演算器、10は速度偏差演算器、11は速度演算器、12はタイミング発生器、13は電流制御器である。図1において位置制御部5、及び速度制御部6は比例演算器を有していて、位置制御部5、及び速度制御部6はどちらか一方または両方に積分演算器を有している。図2は位置制御部5の構成を示す図である。位置制御部5は比例演算器21、積分演算器22、加算器23を有している。しかしながら、速度制御器6が積分演算器を有している場合には、積分演算器22を有さなくてもよい。図3は速度制御部6の構成を示す図である。図3は比例演算器31、積分演算器32、加算器33を有している。しかしながら、位置制御器5が積分演算器を有している場合には、積分演算器32を有さなくてもよい。
本発明が特許文献1と異なっている部分は、サーボ制御装置3がトルク指令フィルタ7を有していて、タイミング発生器12から出力されるタイミング信号によりトルク指令フィルタ7の出力を変更するという部分である。
図1を用いて本発明のサーボ制御装置の動作を説明する。位置指令発生器4から出力された位置指令θは位置偏差演算器9、速度フィードフォワード演算器8、タイミング発生器12に入力される。速度フィードフォワード演算器8は位置指令θを入力し、速度フィードフォワード信号VFFを生成する。速度フィードフォワード信号VFFは、位置指令θを微分処理した信号である。例えば、式(3)により演算することができる。
FF=(θ(n)−θ(n−1))/Ts (3)
ここでθ(n)は今回の位置指令、θ(n−1)は1サンプリング前の位置指令、Tsはサンプリング時間とする。
位置偏差演算器9は、位置指令θと検出器2の出力である位置出力θとの偏差を演算し、位置偏差θを生成する。
タイミング発生器12は、位置指令θを入力し、Δθ=θ(n)−θ(n−1)なる位置指令増分値Δθが設定した閾値1よりも小さく、かつΔθが閾値1よりも小さい設定した閾値2以上であって、位置指令θの出力が完了する近傍である時にタイミング信号を生成する。従って、タイミング発生器12は位置指令増分値Δθが0よりも大きい値から位置指令増分値Δθが0となる時にタイミング信号を生成しても良い。
位置制御部5は、比例演算器21にて位置偏差θと位置比例ゲインとの乗算演算を行う。また、積分演算器22にて位置偏差θを入力し位置積分ゲインを乗じて積分演算を行う。ここで、タイミング信号が出力されていない時は、式(4)により積分演算を行う。
θ=θ(n−1)+Kpi×Ts×θ (4)
ここで、θは積分演算結果、θ(n−1)は前回の積分演算結果、Kpiは位置積分ゲイン、Tsはサンプリング時間である。また、タイミング信号が出力されている場合は、式(5)により積分演算を行う。
θ=Kpi2×θ(n−1)+Kpi×Ts×θ (5)
ここで、Kpi2はタイミング信号が出力されている場合にθ(n−1)に乗じるゲインであり、0≦Kpi2<1を満たすゲインである。また、θ(n−1)を0として演算してもよく、その場合はθ=Kpi×Ts×θとなる。
そして、比例演算器21の出力と積分演算器22の出力とを加算器23により加算し、これを速度指令Vrefとして出力する。速度制御部6が積分演算器を有する場合は、位置制御部5の積分演算器22を有さなくてもよい。その場合は、加算器23も不要であり、比例演算器21の出力を速度指令Vrefとする。
速度演算器11は、検出器2から生成されるモータ位置θからモータの速度出力ωを生成する。そして、速度フィードフォワード演算器8の出力である速度フィードフォワード信号VFFと、位置制御部5の出力である速度指令Vrefと、速度演算器11の出力である速度出力ωと、を速度偏差演算器10で演算し、速度偏差ωを生成する。具体的にはω=VFF+Vref−ωである。
速度制御部6は、比例演算器31にて位置偏差ωと速度比例ゲインとの乗算演算を行う。また、積分演算器32にて速度偏差ωを入力し速度積分ゲインを乗じて積分演算を行う。ここで、タイミング信号が出力されていない時は、式(6)により積分演算を行う。
ω=ω(n−1)+Kvi×Ts×ω (6)
ここで、ωは積分演算結果、ω(n−1)は前回の積分演算結果、Kviは速度積分ゲイン、Tsはサンプリング時間である。また、タイミング信号が出力された場合は、式(7)により積分演算を行う。
ω=Kvi2×ω(n−1)+Kvi×Ts×ω (7)
ここで、Kvi2はタイミング信号が出力されている場合にω(n−1)に乗じるゲインであり、0≦Kvi2<1を満たすゲインである。また、ω(n−1)を0として演算してもよく、その場合はω=Kvi×Ts×ωとなる。
そして、比例演算器31の出力と積分演算器32の出力とを加算器33により加算し、これをトルク指令Trefとして出力する。位置制御部5が積分演算器を有する場合は、速度制御部6の積分演算器32を有さなくてもよい。その場合は加算器33も不要であり、比例演算器31の出力をトルク指令Trefとする。
トルク指令フィルタ7はタイミング信号が出力されていない場合、速度制御器6の出力であるトルク指令Trefをフィルタ処理し、出力する。トルク指令フィルタ7でのフィルタ処理演算はトルク指令Trefをフィルタリングするフィルタであればどのようなものでもよい。例えば、式(8)によりフィルタ処理を行う。
fil=1/(Kf×Ts+1)×Tfil(n−1)
+Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Tref (8)
ここで、Tfilはトルク指令フィルタ7の出力、Tfil(n−1)はトルク指令フィルタ7の出力の前回値、Kfはトルク指令フィルタゲイン、Tsはサンプリング時間である。タイミング信号が出力されている場合は、式(9)によりフィルタ処理を行う。
fil=Kf2/(Kf×Ts+1)×Tfil(n−1)
+Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Tref (9)
ここで、Kf2はタイミング信号が出力されている場合にTfil(n−1)に乗じるゲインであり、0≦Kf2<1を満たすゲインである。また、Tfil(n−1)を0として演算してもよく、その場合はTfil=Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Trefとなる。
電流制御器13は、トルク指令フィルタ7の出力であるTfilを入力して電流制御演算を行い、電流指令をモータ1に駆動電流供給し、モータ1の制御を行う。
本実施形態のサーボ制御装置におけるタイミング発生器12は、サーボ制御装置3の内部で位置指令θが既知である場合には実施例1に示した方法とは異なるタイミング発生器12であってもよい。具体的には、タイミング発生器12は、位置指令θを入力し、Δθ(n+k)=θ(n+k)−θ(n+k−1)なるkサンプリング未来の位置指令増分値Δθ(n+k)が設定した閾値1よりも小さく、かつΔθ(n+k)が閾値1よりも小さい設定した閾値2以上であって、位置指令θの出力が完了する近傍である時にタイミング信号を生成する。従って、タイミング発生器12は位置指令増分値Δθ(n+k)が0よりも大きい値から位置指令増分値Δθ(n+k)が0となる時にタイミング信号を生成しても良い。
本実施形態のサーボ制御装置における位置制御部5、速度制御部6のいずれかもしくは両方が有する積分演算器、及びトルク指令フィルタ7は、実施例1に示した積分演算器、及びトルク指令フィルタとは異なるものであっても良い。
積分演算器22は位置偏差θを入力し位置積分ゲインを乗じて積分演算を行う。ここで、タイミング信号が出力されていない時は、式(4)により積分演算を行う。
θ=θ(n−1)+Kpi×Ts×θ (4)
ここで、θは積分演算結果、θ(n−1)は前回の積分演算結果、Kpiは位置積分ゲイン、Tsはサンプリング時間である。また、タイミング信号が出力されている場合は、式(5)により積分演算を行う。
θ=Kpi2×θ(n−1)+Kpi×Ts×θ (5)
ここで、Kvi2はタイミング信号が出力されている場合にω(n−1)に乗じるゲインであり、Kvi2はタイミング信号が出力されている間フィルタ手段によって1から0へ徐々に小さくなるゲインとする。
積分演算器32は速度偏差ωを入力し速度積分ゲインを乗じて積分演算を行う。ここで、タイミング信号が出力されていない時は、式(6)により積分演算を行う。
ω=ω(n−1)+Kvi×Ts×ω (6)
ここで、ωは積分演算結果、ω(n−1)は前回の積分演算結果、Kviは速度積分ゲイン、Tsはサンプリング時間である。また、タイミング信号が出力された場合は、式(7)により積分演算を行う。
ω=Kvi2×ω(n−1)+Kvi×Ts×ω (7)
ここで、Kvi2はタイミング信号が出力されている場合にω(n−1)に乗じるゲインであり、Kvi2はタイミング信号が出力されている間フィルタ手段によって1から0へ徐々に小さくなるゲインとする。
トルク指令フィルタ7はタイミング信号が出力されていない場合、速度制御器6の出力であるトルク指令Trefをフィルタ処理し、出力する。トルク指令フィルタ7でのフィルタ処理演算はトルク指令Trefをフィルタリングするフィルタであればどのようなものでもよい。例えば、式(8)によりフィルタ処理を行う。
fil=1/(Kf×Ts+1)×Tfil(n−1)
+Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Tref (8)
ここで、Tfilはトルク指令フィルタ7の出力、Tfil(n−1)はトルク指令フィルタ7の出力の前回値、Kfはトルク指令フィルタゲイン、Tsはサンプリング時間である。タイミング信号が出力されている場合は、式(9)によりフィルタ処理を行う。
fil=Kf2/(Kf×Ts+1)×Tfil(n−1)
+Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Tref (9)
ここで、Kf2はタイミング信号が出力されている場合にTfil(n−1)に乗じるゲインであり、Kf2はタイミング信号が出力されている間フィルタ手段によって1から0へ徐々に小さくなるゲインとする。
本実施形態のサーボ制御装置におけるトルク指令フィルタ7は、実施例1に示したトルク指令フィルタとは異なるものであっても良い。
具体的には、トルク指令フィルタ7はタイミング信号が出力されていない場合、速度制御器6の出力であるトルク指令Trefをフィルタ処理し、出力する。トルク指令フィルタ7でのフィルタ処理演算はトルク指令Trefをフィルタリングするフィルタであればどのようなものでもよい。例えば、式(8)によりフィルタ処理を行う。
fil=1/(Kf×Ts+1)×Tfil(n−1)
+Kf×Ts/(Kf×Ts+1)×Tref (8)
ここで、Tfilはトルク指令フィルタ7の出力、Tfil(n−1)はトルク指令フィルタ7の出力の前回値、Kfはトルク指令フィルタゲイン、Tsはサンプリング時間である。タイミング信号が出力されている場合は、Tfil=0とする。
本実施形態のサーボ制御装置におけるタイミング発生器は、位置指令増分値Δθが0でない値から位置指令増分値Δθが0となる時にタイミング信号を生成する。
本実施形態のサーボ制御装置における位置制御部5が有する積分演算器22は、タイミング信号が出力されていない場合は、
θ=θ(n−1)+Kpi×Ts×θ (4)
なる演算により、積分演算を行う。タイミング信号が出力された場合は、積分演算器22の出力θは積分演算器22の出力の前回値であるθ(n−1)を0とし、θ=Kpi×Ts×θとする。
また、速度制御部6が有する積分演算器32は、タイミング信号が出力されていない場合は、
ω=ω(n−1)+Kvi×Ts×ω (6)
なる演算により積分演算を行う。タイミング信号が出力された場合は、積分演算器32の出力ωは積分演算器32の出力の前回値であるω(n−1)を0とし、ω=Kvi×Ts×ωとする。
なお、本実施形態のサーボ制御装置においても、位置制御器5、及び速度制御器6は、いずれか、もしくは両方に積分演算器を有するものである。
図4は本実施形態におけるサーボ制御装置の第5の実施例の構成を示すブロック図である。図4は図1に示した実施例1におけるサーボ制御装置に外乱オブザーバ14、及び差分器15を付加した構成となっている。外乱オブザーバ14は、モータ1の速度信号ωと、トルク指令フィルタ7の出力Tfilを入力し外乱推定値d^を推定する。外乱推定値d^はトルク指令フィルタ7の出力Tfilと差分器15にて差分演算を行う。
本発明の第1ないし4実施例を示すサーボ制御装置の構成を示す図 本発明の第1ないし4実施例の位置制御部の構成を示す図 本発明の第1ないし4実施例の速度制御部の構成を示す図 本発明の第5実施例を示すサーボ制御装置の構成を示す図 従来のサーボ制御装置の構成を示す図
符号の説明
1 モータ
2 検出器
3 サーボ制御装置
4 位置指令発生器
5 位置制御部
6 速度制御部
7 トルク指令フィルタ
8 速度フィーフォワード演算器
9 位置偏差演算器
10 速度偏差演算器
11 速度演算器
12 タイミング発生器
13 電流制御器
14 外乱オブザーバ
15 差分器
21 比例演算器
22 積分演算器
23 加算器
31 比例演算器
32 積分演算器
33 加算器
103 サーボ制御装置
105 位置偏差演算器
106 位置偏差比例器
107 位置偏差積分器
108 速度フィードフォワード演算器
110 速度演算器
111 速度偏差演算器
112 速度偏差比例器
113 速度偏差積分器
115 電流制御器
117 タイミング発生器

Claims (9)

  1. 位置の検出器を結合したモータの位置出力を位置指令に追従させるサーボ制御装置であって、前記位置指令から速度フィードフォワード信号を生成する速度フィードフォワード演算器と、前記位置指令からタイミング信号を生成するタイミング発生器と、前記位置指令と前記検出器の出力であるモータ位置と前記タイミング信号から速度指令を生成する位置制御部と、前記位置出力から前記モータの速度を演算する速度演算器と、前記速度指令と前記速度フィードフォワード信号と前記モータ速度と前記タイミング信号からトルク指令を生成する速度制御部と、前記トルク指令と前記タイミング信号から前記トルク指令をフィルタ処理するトルク指令フィルタと、前記トルク指令フィルタの出力から駆動電流を生成する電流制御器と、を有するサーボ制御装置において、
    前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方に積分演算器を有し、前記タイミング発生器は、前記位置指令からタイミング信号を生成し、該タイミング信号が出力されたときに、前記位置制御部または速度制御部が有する前記積分演算器の積分値を減少させ、同時に前記トルク指令フィルタ内部で演算される前記トルク指令フィルタ出力の前回値を減少させるタイミング発生器であることを特徴とするサーボ制御装置。
  2. 前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値に0以上1未満の設定されたゲインを乗じて積分演算を行い、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値に0以上1未満の設定されたゲインを乗じて演算を行うことを特徴とする請求項1記載のサーボ制御装置。
  3. 前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値を零とし、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値を零とすることを特徴とする請求項1記載のサーボ制御装置。
  4. 前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方が有する積分演算器は、前記タイミング発生器がタイミング信号を出力したときに前記積分演算器の積分値をフィルタ手段により徐々に減少させ、前記トルク指令フィルタは、前記タイミング信号が出力されたときに前記トルク指令フィルタ内部で演算される前回値をフィルタ手段により徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のサーボ制御装置。
  5. 前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値の絶対値出力が設定された閾値1より小さく、かつ閾値1よりも小さく設定された閾値2以上であり、かつ前記位置指令の出力が完了する近傍のみ前記タイミング信号を出力することを特徴とする請求項2乃至4記載のサーボ制御装置。
  6. 前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値が零でない値から零となる時に前記タイミング信号を出力することを特徴とする請求項2乃至4記載のサーボ制御装置。
  7. 前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値の出力が完了する時刻からkサンプリング(kは自然数)前の時刻から設定された時間だけ前記タイミング信号を出力することを特徴とする請求項2乃至4記載のサーボ制御装置。
  8. 位置の検出器を結合したモータの位置出力を位置指令に追従させるサーボ制御装置であって、前記位置指令から速度フィードフォワード信号を生成する速度フィードフォワード演算器と、前記位置指令からタイミング信号を生成するタイミング発生器と、前記位置指令と前記検出器の出力であるモータ位置と前記タイミング信号から速度指令を生成する位置制御部と、前記位置出力から前記モータの速度を演算する速度演算器と、前記速度指令と前記速度フィードフォワード信号と前記モータ速度と前記タイミング信号からトルク指令を生成する速度制御部と、前記トルク指令と前記タイミング信号から前記トルク指令をフィルタ処理するトルク指令フィルタと、前記トルク指令フィルタの出力から駆動電流を生成する電流制御器と、を有するサーボ制御装置において、前記位置制御部または前記速度制御部の少なくとも一方に積分演算器を有し、前記タイミング発生器は、前記位置指令のサンプリング毎の増分値である位置指令増分値が零でない値から零となる時に前記タイミング信号を出力し、該タイミング信号が出力されたときに、前記位置制御部または速度制御部が有する前記積分演算器の積分値を零とし、同時に前記トルク指令フィルタ内部で演算される前記トルク指令フィルタ出力の前回値を零とし、さらに前記トルク指令フィルタの出力を零とするタイミング発生器であることを特徴とするサーボ制御装置。
  9. 前記サーボ制御装置は、前記モータに作用する外乱を推定し、打ち消す外乱オブザーバを付加したことを特徴とする請求項1または8記載のサーボ制御装置。
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