JP2007096237A - Si含有膜及びその製造方法等 - Google Patents
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Abstract
Description
テトラメチルシクロテトラシロキサンを用いた方法が、特許文献4では、テトラアルキルシクロテトラシロキサン、テトラアミノシクロテトラシロキサン、オクタアルキルシクロテトラシロキサン、オクタアミノシクロテトラシロキサンを用いた方法が提案されている。
400℃以上の温度でアニール処理し、薄膜中のα−テルピネン由来の成分を揮発させることで多孔化を行い、低誘電率化を行う方法を提案している。後者では、シクロ−1,3,5,7−テトラシリレン−2,6−ジオキシ−4,8−ジメチレンと多孔化剤のビニルフリルエーテルと酸化剤の亜酸化窒素をPECVD装置チャンバー内に供給し、PECVD成膜した後、400℃以上の温度でアニール処理し、薄膜中のビニルフリルエーテル由来の成分を揮発させることで多孔化を行い、低誘電率化を行う方法を提案している。これらの方法は、多孔化による低誘電率化は、期待できるものの、一度形成されてしまった薄膜中から後処理により、多孔化剤由来成分を薄膜外に除去することから、薄膜のマトリックスが破壊されたり、膜内部での組成が不均一となり、剛性やヤング率等の機械的強度が低下したり、形成された孔が連続した開放系の孔となり、膜中への金属成分の拡散を防げない等の問題を有している。
2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン、
2,2,4,4,6,6−ヘキサイソプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリn−プロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリ(1−プロペニル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリ(2−プロペニル)シクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリtert.−アミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリtert.−アミルチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,2,4,4,6,6−ヘキサtert.−アミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン等があげられる。
真空ポンプから成る排気系から成る。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いて2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。成膜条件は、気化させた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの流量100sccm、不活性ガスのヘリウムの流量500sccm、チャンバー内圧80Pa、基板温度150℃、RF電源電力100W、RF電源周波数13.56MHzの条件で1分間成膜した。結果は、膜厚97.6nm、比誘電率(k値)2.49の値であった。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから200Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚133.5nm、比誘電率(k値)2.56の値であった。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから400Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚201.8nm、比誘電率(k値)2.62の値であった。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから500Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚220.7nm、比誘電率(k値)2.61の値であった。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、不活性ガスのヘリウム流量を500sccmから200sccmに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚86.8nm、比誘電率(k値)2.36の値であった。
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、不活性ガスのヘリウム流量を500sccmから100sccmに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚86.4nm、比誘電率(k値)2.26の値であった。
図2に示した誘導結合型リモートPECVD装置を用いて2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。
実施例7と同様にして得られた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜サンプルを真空下、200℃、10分間アニールを施した。比誘電率(k値)は、2.19であり、機械的特性については、剛性4.71GPa、ヤング率36.0GPaであった。
実施例7と同様にして得られた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜サンプルを真空下、400℃、10分間アニールを施した。比誘電率(k値)は、2.24であり、機械的特性については、剛性4.51GPa、ヤング率34.1GPaであった。
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にして2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚2116nm、比誘電率(k値)2.42の値であった。機械的特性については、剛性4.40GPa、ヤング率31.5GPaであった。低誘電率かつ高機械的強度を有する薄膜であった。
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、ヘキサメチルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にしてヘキサメチルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚977nm、比誘電率(k値)2.96の値であった。機械的特性については、剛性2.57GPa、ヤング率18.2GPaであった。
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、2,4,6−トリビニル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にして2,4,6−トリビニル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚1201nm、比誘電率(k値)2.69の値であった。機械的特性については、剛性1.55Pa、ヤング率14.1GPaであった。
2.PECVDチャンバー
3.上部電極
4.下部電極
5.薄膜形成用基板
6.マッチング回路
7.RF電源
8.温度制御装置
9.気化器
10.液体流量制御装置
11.気体流量制御装置
12.容器
13.一般式(1)で表される化合物
14.配管
15.配管
16.排気装置
17.アース
18.アース
19.PECVD装置
20.PECVDチャンバー
21.コイル
22.石英管
23.ヒーター部
24.薄膜形成用基板
25.マッチング回路
26.RF電源
27.温度制御装置
28.気化器
29.液体流量制御装置
30.気体流量制御装置
31.シャワーヘッド
32.容器
33.一般式(1)で表される化合物
34.配管
35.配管
36.排気装置
37.アース
Claims (9)
- 一般式(1)において、R1が水素原子、メチル基、エチル基、またはビニル基であり、R2及びR3がメチル基であり、R4が水素原子、またはメチル基であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 一般式(1)で表されるトリシロキサン化合物が、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、または2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサンであることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 不活性ガスを供給せず、一般式(1)で表される化合物のみをチャンバー内に供給し成膜することを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の方法。
- プラズマ励起化学気相成長法装置が、誘導結合型プラズマ励起化学気相成長法装置又は容量結合型プラズマ励起化学気相成長法装置であることを特徴とする、請求項1〜4いずれかに記載の方法。
- 請求項1〜5いずれかに記載の方法により得られることを特徴とするSi含有膜。
- 請求項6に記載のSi含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線照射処理することを特徴とする、Si含有膜の製法。
- 請求項7に記載の製法によって得られることを特徴とする、Si含有膜。
- 請求項6又は8に記載のSi含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする、半導体デバイス。
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