JP2007096237A - Si含有膜及びその製造方法等 - Google Patents

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Abstract

【課題】後処理を施さなくとも比誘電率が低いSi含有膜の製造方法を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)
Figure 2007096237

で表されるトリシロキサン化合物1molに対し、0〜5molの量論比の不活性ガスとをチャンバー内に供給し、プラズマ励起化学気相成長法によりSi含有膜を成膜する。
【選択図】図1

Description

本発明はSi含有膜等に関し、特にロジックULSIにおける多層配線技術において用いられる低誘電率層間絶縁膜等に関するものである。殊にプラズマ重合により得られるSi含有膜およびその用途等に関するものである。
電子産業の集積回路分野の製造技術において、高集積化かつ高速化の要求が高まっている。シリコンULSI、殊にロジックULSIにおいては、MOSFETの微細化による性能よりも、それらをつなぐ配線の性能が課題となっている。すなわち、多層配線化に伴う配線遅延の問題を解決する為に配線抵抗の低減と配線間および層間容量の低減が求められている。
これらのことから、現在、集積回路の大部分に使用されているアルミニウム配線に変えて、より電気抵抗が低く、マイグレーション耐性のある銅配線の導入が必須となっており、スパッタリングまたは化学蒸着(以下、CVDと略記)法によるシード形成後、銅メッキを行うプロセスが実用化されつつある。
低誘電率層間絶縁膜材料としては、さまざまな提案がある。従来技術としては、無機系では、二酸化珪素(SiO)、窒化珪素、燐珪酸ガラス、有機系では、ポリイミドが用いられてきたが、最近では、より均一な層間絶縁膜を得る目的で予めテトラエトキシシランモノマーを加水分解、すなわち、重縮合させてSiOを得、Spin on Glass(無機SOG)と呼ぶ塗布材として用いる提案や、有機アルコシキシランモノマーを重縮合させて得たポリシロキサンを有機SOGとして用いる提案がある。
また、絶縁膜形成方法として絶縁膜ポリマー溶液をスピンコート法等で塗布、成膜を行う塗布型のものと主にプラズマ励起化学気相成長法(PECVD:Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)装置中でプラズマ重合させて成膜するCVD法の二つ方法がある。
PECVD法の提案としては、例えば、特許文献1において、トリメチルシランと酸素とからPECVD法により酸化トリメチルシラン薄膜を形成する方法が、また、特許文献2では、メチル、エチル、n−プロピル等の直鎖状アルキル、ビニルフェニル等のアルキニル及びアリール基を有するアルコキシシランからPECVD法により、酸化アルキルシラン薄膜を形成する方法が提案されている。これら従来のPECVD法材料で形成された絶縁膜は、バリアメタル、配線材料である銅配線材料との密着性が良好な反面、膜の均一性が課題となったり、成膜速度、比誘電率が不十分な場合があった。
環状シロキサンを用いたPECVDの提案としては、例えば、特許文献3において、
テトラメチルシクロテトラシロキサンを用いた方法が、特許文献4では、テトラアルキルシクロテトラシロキサン、テトラアミノシクロテトラシロキサン、オクタアルキルシクロテトラシロキサン、オクタアミノシクロテトラシロキサンを用いた方法が提案されている。
これらの方法では、原料化合物として環状シロキサンを用い、生成薄膜中にその環状構造を維持しつつ、生成薄膜中に空孔を形成させ、比誘電率を低下させることを意図している。しかしながら、本発明者の知見によれば、これらの置換環状シロキサンを用いPECVD成膜した場合、2.7未満の比誘電率を有する薄膜は得られない。これは、その環状シロキサン化合物原料は、プラズマ中で容易に環状構造が破壊され、鎖状構造となり、多孔化に寄与しないためと考えられる。
また、特許文献5では、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリビニルシクロトリシロキサンの六員環状シロキサンの提案があり、特許文献6では、ビスベンゾシクロブテン置換ジシロキンサン化合物と八員環状シロキサンの1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロトリシロキサンをプラズマ雰囲気下で共重合させる提案がある。しかしながら、本発明者の知見によれば、これらの提案にあるビニル、メチルが置換した環状シロキサンを用いる方法では、2.5未満の比誘電率を有する薄膜は、得られない。
特許文献7および特許文献8では、多孔化剤を用いたPECVD法低誘電率薄膜の成膜方法が提案されている。前者では、トリエトキシシランとジエトキシメチルシランと多孔化剤のα−テルピネンをPECVD装置チャンバー内に供給し、PECVD成膜した後、
400℃以上の温度でアニール処理し、薄膜中のα−テルピネン由来の成分を揮発させることで多孔化を行い、低誘電率化を行う方法を提案している。後者では、シクロ−1,3,5,7−テトラシリレン−2,6−ジオキシ−4,8−ジメチレンと多孔化剤のビニルフリルエーテルと酸化剤の亜酸化窒素をPECVD装置チャンバー内に供給し、PECVD成膜した後、400℃以上の温度でアニール処理し、薄膜中のビニルフリルエーテル由来の成分を揮発させることで多孔化を行い、低誘電率化を行う方法を提案している。これらの方法は、多孔化による低誘電率化は、期待できるものの、一度形成されてしまった薄膜中から後処理により、多孔化剤由来成分を薄膜外に除去することから、薄膜のマトリックスが破壊されたり、膜内部での組成が不均一となり、剛性やヤング率等の機械的強度が低下したり、形成された孔が連続した開放系の孔となり、膜中への金属成分の拡散を防げない等の問題を有している。
一方、塗布型の提案としては、膜の均一性は良好であるものの、塗布、溶媒除去、熱処置の三工程が必要であり、CVD材料より経済的に不利であり、また、バリアメタル、配線材料である銅配線材料との密着性や、微細化している基板構造への塗布液の均一な塗布自体が課題となる場合が多い。
また、塗布型材料においては、比誘電率が2.5以下、更には、2.0以下のUltra Low−k材を実現する為に多孔質材料とする方法が提案されている。有機系もしくは無機系材料のマトリックスに容易に熱分解する有機成分微粒子を分散させ、熱処理し多孔化する方法、珪素と酸素をガス中蒸発させて形成したSiO超微粒子を蒸着させ、SiO超微粒子薄膜を形成させる方法等がある。
しかしながら、これら多孔質化の方法は、低誘電率化には有効であるものの、機械的強度が低下し、化学的機械的研磨(CMP)が困難となったり、水分の吸収による誘電率の上昇と配線腐食を引き起こす場合があった。
従って、市場は、低誘電率、十分な機械的強度、バリアメタルとの密着性、銅拡散防止、耐プラズマアッシング性、耐吸湿性等の全て要求性能を満たすバランスの良い材料を更に求めており、これらの要求性能をある程度バランスよく満たす方法として、有機シラン系材料において、シランに対する有機置換基の炭素比率を上昇させることによって、有機ポリマーと無機ポリマーの中間的特徴を有する材料が提案されている。
例えば、特許文献9では、アダマンチル基を有するシリコン化合物を酸性水溶液共存下、ゾル−ゲル法により加水分解重縮合した塗布溶液を用い、多孔質化せずに比誘電率が2.4以下の層間絶縁膜を得る方法を提案している。しかしながら、この材料は、塗布型の材料であり、依然、上述したような塗布型による成膜方法の課題を抱えている。
特開2002−110670号公報 特開平11−288931号公報 特許2067801号公報 (米国特許 5120680) 特開平5−279856号公報 WO 03/019645 A1 特開2004−47873号公報 特開2005−19980号公報 特開2001−298023号公報 特開2000−302791号公報
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定の構造を有する環状シロキサン化合物を用い、特定の条件下で成膜することにより、後処理を施さなくとも比誘電率が低いSi含有膜を提供することにある。
本発明者は、特定の置換基構造を有するシクロトリシロキサン化合物を用い、その濃度を制御してPECVDにより成膜された薄膜が絶縁膜、殊に半導体デバイス用の低誘電率層間絶縁膜材料として好適であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)
Figure 2007096237
(式中、Rは、炭素数1〜6の炭化水素基又は水素原子であり、R及びRは、炭素数1〜3の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜3の炭化水素基または水素原子である。)で表されるトリシロキサン化合物と、当該トリシロキサン化合物1molに対し、0〜5molの量論比の不活性ガスとをチャンバー内に供給し、プラズマ励起化学気相成長法により成膜することを特徴とする、Si含有膜の製造方法である。また本発明は、上述の方法により得られることを特徴とするSi含有膜である。さらに本発明は、上述のSi含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線照射処理することを特徴とする、Si含有膜の製法である。また本発明は、そのような製法によって得られることを特徴とする、Si含有膜である。さらに本発明はそれらのSi含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする、半導体デバイスである。以下、本発明の詳細について説明する。
上記一般式(1)で表される化合物のRは、炭素数1〜6の炭化水素基又は水素原子であり、R及びRは、炭素数1〜3の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜3の炭化水素基または水素原子である。その中でも、好ましくは、上記一般式(1)においてRが水素原子、メチル基、エチル基、またはビニル基であり、R及びRがメチル基であり、Rが水素原子またはメチル基である。
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、
2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン、
2,2,4,4,6,6−ヘキサイソプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリn−プロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリ(1−プロペニル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリ(2−プロペニル)シクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリtert.−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロブテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリイソブテニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリtert.−アミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリn−ヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリ(2−エチルヘキシル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロヘキセニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリシクロヘキサジエニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,2,4,4,6,6−ヘキサsec−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−プロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリ(1−プロペニル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリ(2−プロペニル)シクロトリシロキサン、
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリtert.−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロブテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリイソブテニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリtert.−アミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリn−ヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリ(2−エチルヘキシル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキセニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリsec−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキサジエニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−プロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリ(1−プロペニル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリ(2−プロペニル)シクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,2,4,4,6,6−ヘキサtert.−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロブテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリイソブテニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリtert.−アミルチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリn−ヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリ(2−エチルヘキシル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキセニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリシクロヘキサジエニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリエチニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−プロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロプロピルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリ(1−プロペニ)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリ(2−プロペニル)シクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリイソブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリsec.−ブチルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリtert.−ブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロブチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロブテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリイソブテニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−ペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリイソアミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリネオペンチルシクロトリシロキサン、2,2,4,4,6,6−ヘキサtert.−アミルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンテニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロペンタジエニルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリn−ヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリ(2−エチルヘキシル)シクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロヘキシルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロヘキセニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−アミル−2,4,6−トリシクロヘキサジエニルシクロトリシロキサン、
2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1−エチル−1−メチルプロピル)−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン等があげられる。
また2,4,6−トリ1−(1,1−ジn−プロピルブチル)−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1,1−ジn−プロピルブチル)−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリ1−(1,1−ジn−プロピルブチル)−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン等を挙げることができる。
中でも特に好ましい具体例としては、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリtert.−ブチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサンである。更にこのましくは、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサン等である。
本発明において、成膜する際の一般式(1)で表される化合物のチャンバー内への気化供給量は特に限定されないが、例えば0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。また不活性ガスの供給量は、一般式(1)で表される化合物1molに対し、0〜5molの不活性ガスを供給することが必要であり、不活性ガスは少ない方が好ましい。本発明による量論比で一般式(1)で表される化合物と不活性ガスとを供給しPECVD成膜した場合、比誘電率(k値)が2.6以下の値を有する薄膜を形成することができる。特に一般式(1)の化合物1molに対し、不活性ガス0〜1molで供給した場合、薄膜の剛性、ヤング率等の機械的強度が著しく向上する場合があるので、特に好ましいものである。
本発明の一般式(1)で示されるシロキサン化合物は、PECVDにより成膜され、低誘電率薄膜を形成することができる。このときのPECVDの種類及び用いる装置は、特に限定されるものではないが、例えばこのPECVDは半導体製造分野、液晶ディスプレイ製造分野等の当該技術分野で一般的に用いられるものが使用される。
PECVD装置のプラズマ発生方法については、特に限定されず、当該技術で使用されている誘導結合型プラズマ、容量結合型プラズマ、ECRプラズマ等を用いることができる。好ましくは、誘導結合型プラズマ、容量結合型プラズマである。また、プラズマ発生源としては、平行平板型、アンテナ型等の種々のものが使用でき、PECVD装置のチャンバーに供給する不活性ガスとしては、当該技術分野で使用されるヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオン、キセノン等が使用できる。
PECVD装置の一例として、図1に平行平板容量結合型PECVD装置を示す。図1に示す平行平板容量結合型PECVD装置1は、PECVD装置チャンバー内にシャワーヘッド上部電極と基板の温度制御が可能な下部電極、上記一般式(1)をチャンバーに気化供給する気化器装置と高周波電源とマッチング回路から成るプラズマ発生装置、
真空ポンプから成る排気系から成る。
具体的には、このPECVD装置1は、PECVDチャンバー2、一般式(1)の化合物をチャンバー内に均一に供給する為のシャワーヘッドを有する上部電極3、Si基板等の薄膜形成用基板5を設置する為の温度制御装置8を有する下部電極4、一般式(1)の化合物を気化させるための気化装置9〜15、プラズマ発生源であるマッチング回路6とRF電源7、チャンバー内の未反応物及び副生物を排気する為の排気装置16から成る。17,18は、アースである。
プラズマ発生源であるマッチング回路6とRF電源7は、上部電極3に接続され、放電によりプラズマを発生させる。RF電源7の規格については、特に限定されないが、当該技術分野で使用される電力が1W〜2000W、好ましくは10W〜1000W、周波数が50kHz〜2.5GHz、好ましくは100kHz〜100MHz、特に好ましくは200kHz〜50MHzのRF電源を用いることができる。
基板温度の制御は特に限定されるものでは無いが、−90〜1,000℃、好ましくは0℃〜500℃の範囲である。
気化装置は、常温常圧で液体である一般式(1)の化合物13を充填し、ディップ配管と上記不活性ガスにより加圧する配管15を備えている容器12、液体である一般式(1)の化合物13の流量を制御する液体流量制御装置10、液体である一般式(1)の化合物13を気化させる気化器9、上記不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管14とその流量を制御する気体流量制御装置11からなる。本気化装置は、気化器9からシャワーヘッドを備えた上部電極3に配管接続されている。
またPECVD装置の一例として、図2に誘導結合型リモートPECVD装置を示す。図2に示す誘導結合型リモートPECVD装置19は、PECVD装置チャンバー上部の石英の周りにコイル状に巻かれたプラズマ発生部、温度制御が可能な基板設置部、上記一般式(1)で表される化合物をチャンバーに気化供給する気化器装置と高周波電源とマッチング回路から成るプラズマ発生装置、真空ポンプから成る排気系から成る。
具体的には、このPECVD装置19は、PECVDチャンバー20、プラズマ発生部であるコイル21と石英管22、Si基板等の薄膜形成用基板24を設置する為のヒーター部23と温度制御装置27、一般式(1)の化合物を気化させるための気化装置28〜35、プラズマ発生源であるマッチング回路25とRF電源26、チャンバー内の未反応物及び副生物を排気する為の排気装置36から成る。37は、アースである。
プラズマ発生部である石英周りのコイルは、マッチング回路25に接続され、石英管中にRF電流によるアンテナ電流磁界で放電させ、プラズマを発生させる。RF電源26の規格については特に限定されないが、当該技術分野で使用される電力が1W〜2000W、好ましくは10W〜1000W、周波数が50kHz〜2.5GHz、好ましくは100kHz〜100MHz、特に好ましくは200kHz〜50MHzのRF電源を用いることができる。
基板温度の制御は特に限定されるものでは無いが、−90〜1,000℃、好ましくは0℃〜500℃の範囲である。
気化装置は、常温常圧で液体である一般式(1)の化合物33を充填し、ディップ配管と上記不活性ガスにより加圧する配管35を備えている容器32、液体である一般式(1)の化合物33の流量を制御する液体流量制御装置29、液体である一般式(1)の化合物33を気化させる気化器28、上記不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管34とその流量を制御する気体流量制御装置30と不活性ガスとガス化した一般式(1)の化合物33をチャンバー内に均一に供給する為のシャワーヘッド31から成る。
一般式(1)で表される化合物は、上記で例示したPECVD装置等を用いてガス化され、必要に応じて不活性ガスと共にチャンバー内に供給され、PECVDにより、成膜される。この際のチャンバー内の圧力は特に限定されるものではないが、0.1Pa〜10000Pa、好ましくは1Pa〜5000Paである。
このようにしてSi含有膜が得られるが、この膜は比誘電率が低く、条件次第では2.6以下のものが得られるため、低誘電率膜として使用することができる。またこの膜はトリシロキサン構造を有するものが好ましく、そのトリシロキサン構造は、一般式(1)で示される環状シロキサン化合物中のトリシロキサン構造が残存したものであってもよく、またプラズマにより新たに生成されたものであってもよい。その結果トリシロキサン構造を有する膜は、主たる細孔径が1nm以下の多孔性の膜となり、さらにその孔が連続しておらず、膜中への金属の拡散が無く、かつ高い機械的物性と高い伝熱性を有することから、半導体デバイス用低誘電率材料(Low−k材)として殊に好適な薄膜となる。
またこのような膜を、さらに熱処理、紫外線照射処理、または電子線処理することすることにより、更に多孔化した、または機械的強度が向上した薄膜を得ることができる。このような処理で得られた薄膜も本発明の範囲内にあり、低誘電率材料として好適なものである。
本発明によるSi含有膜は、いずれも低誘電率材料として好適なものであり、これらを絶縁膜として半導体デバイスに用いることができる。特に多層配線を用いたULSIの製造に好適である。
本発明によれば、以下の顕著な効果が奏される。即ち、一般式(1)で示される特定の置換基構造を有するシクロトリシロキサンを、特定の条件下でPECVDにより成膜することにより、後処理を行わなくとも誘電率の低い、かつ機械的強度の高い膜を得ることができ、これは半導体デバイス層間絶縁膜等として使用することができる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。なお膜厚測定は、堀場製作所社製 干渉式膜厚測定装置を用いた。また、比誘電率(k値)の測定は、Four Dimensions Inc.社製水銀プローバを用いて測定し、剛性及びヤング率は、Hysitron Inc.社製ナノインデンテータを用いて測定した。
実施例1
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いて2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。成膜条件は、気化させた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの流量100sccm、不活性ガスのヘリウムの流量500sccm、チャンバー内圧80Pa、基板温度150℃、RF電源電力100W、RF電源周波数13.56MHzの条件で1分間成膜した。結果は、膜厚97.6nm、比誘電率(k値)2.49の値であった。
実施例2
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから200Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚133.5nm、比誘電率(k値)2.56の値であった。
実施例3
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから400Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚201.8nm、比誘電率(k値)2.62の値であった。
実施例4
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、RF電源の電力を100Wから500Wに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚220.7nm、比誘電率(k値)2.61の値であった。
実施例5
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、不活性ガスのヘリウム流量を500sccmから200sccmに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚86.8nm、比誘電率(k値)2.36の値であった。
実施例6
容量系結合型PECVD装置を用いた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜
実施例1において、不活性ガスのヘリウム流量を500sccmから100sccmに変えたこと以外は、実施例1と同様に2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。結果は、膜厚86.4nm、比誘電率(k値)2.26の値であった。
実施例7
図2に示した誘導結合型リモートPECVD装置を用いて2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをシリコン基板上に成膜した。
成膜条件は、不活性ガスのヘリウムを供給せず、気化させた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンをチャンバー内圧が10Paとなるように供給し続け、基板温度150℃、RF電源電力50W、RF電源周波数13.56MHzの条件で20分間成膜した。結果は、膜厚960nm、比誘電率(k値)2.19の値であった。機械的特性については、剛性4.51GPa、ヤング率36.8GPaであった。
実施例8
実施例7と同様にして得られた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜サンプルを真空下、200℃、10分間アニールを施した。比誘電率(k値)は、2.19であり、機械的特性については、剛性4.71GPa、ヤング率36.0GPaであった。
実施例9
実施例7と同様にして得られた2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの成膜サンプルを真空下、400℃、10分間アニールを施した。比誘電率(k値)は、2.24であり、機械的特性については、剛性4.51GPa、ヤング率34.1GPaであった。
実施例10
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にして2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚2116nm、比誘電率(k値)2.42の値であった。機械的特性については、剛性4.40GPa、ヤング率31.5GPaであった。低誘電率かつ高機械的強度を有する薄膜であった。
比較例1
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、ヘキサメチルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にしてヘキサメチルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚977nm、比誘電率(k値)2.96の値であった。機械的特性については、剛性2.57GPa、ヤング率18.2GPaであった。
比較例2
実施例7において2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンに変えて、2,4,6−トリビニル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンとしたこと以外は、実施例7と同様にして2,4,6−トリビニル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサンの薄膜を得た。結果は、膜厚1201nm、比誘電率(k値)2.69の値であった。機械的特性については、剛性1.55Pa、ヤング率14.1GPaであった。
平行平板容量結合型PECVD装置を示す図である。 誘導結合型リモートPECVD装置を示す図である。
符号の説明
1.PECVD装置
2.PECVDチャンバー
3.上部電極
4.下部電極
5.薄膜形成用基板
6.マッチング回路
7.RF電源
8.温度制御装置
9.気化器
10.液体流量制御装置
11.気体流量制御装置
12.容器
13.一般式(1)で表される化合物
14.配管
15.配管
16.排気装置
17.アース
18.アース
19.PECVD装置
20.PECVDチャンバー
21.コイル
22.石英管
23.ヒーター部
24.薄膜形成用基板
25.マッチング回路
26.RF電源
27.温度制御装置
28.気化器
29.液体流量制御装置
30.気体流量制御装置
31.シャワーヘッド
32.容器
33.一般式(1)で表される化合物
34.配管
35.配管
36.排気装置
37.アース

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2007096237
    (式中、Rは、炭素数1〜6の炭化水素基又は水素原子であり、R及びRは、炭素数1〜3の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜3の炭化水素基または水素原子である。)で表されるトリシロキサン化合物と、当該トリシロキサン化合物1molに対し、0〜5molの量論比の不活性ガスとをチャンバー内に供給し、プラズマ励起化学気相成長法により成膜することを特徴とする、Si含有膜の製造方法。
  2. 一般式(1)において、Rが水素原子、メチル基、エチル基、またはビニル基であり、R及びRがメチル基であり、Rが水素原子、またはメチル基であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 一般式(1)で表されるトリシロキサン化合物が、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、または2,4,6−トリイソプロピル−2,4,6−トリエチルシクロトリシロキサンであることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 不活性ガスを供給せず、一般式(1)で表される化合物のみをチャンバー内に供給し成膜することを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の方法。
  5. プラズマ励起化学気相成長法装置が、誘導結合型プラズマ励起化学気相成長法装置又は容量結合型プラズマ励起化学気相成長法装置であることを特徴とする、請求項1〜4いずれかに記載の方法。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の方法により得られることを特徴とするSi含有膜。
  7. 請求項6に記載のSi含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線照射処理することを特徴とする、Si含有膜の製法。
  8. 請求項7に記載の製法によって得られることを特徴とする、Si含有膜。
  9. 請求項6又は8に記載のSi含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする、半導体デバイス。
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