JP2007092492A

JP2007092492A - 杭構造の共同溝

Info

Publication number: JP2007092492A
Application number: JP2005310445A
Authority: JP
Inventors: Jiro Kihara; 二郎木原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-09-27
Filing date: 2005-09-27
Publication date: 2007-04-12

Abstract

【課題】共同溝の整備において、移設をせずにすむか、もしくは、容易に移設できる共同溝の構造の提供。
【解決手段】仮設の杭８を共同溝の柱とする。仮設構造物が工事目的の構造物になることにより、工期を短縮し、工事費の低下を図られる。道路を掘削して共同溝を造るとき、既設のライフラインの位置を避けて、複数本の杭を立て、共同溝を支え、杭による柱に棚９を設けるか、糸を張り、電線やライフラインを前記共同溝内に張る。この柱の上には道路交通に耐える床板４が設置され、床板には管理用の蓋を設置する孔が空けてある。共同溝の側面は、土また砂また砕石に固化剤を混ぜたものを羽を付けるようにつけられた側壁により保護される。共同溝の底面の保護も前記側面と同様に固化剤を混ぜたもので固められる。
【選択図】図２

Description

２以上のライフラインを収容して、道路の下に設ける共同溝に関するものである。共同溝の構造で杭を柱とすることに特徴がある。

共同溝は道路の下に設置され、２以上のライフライン（水道管、下水道管、ガス管、電線等）を収容保護している。共同溝は電線を地中化する必要性の高い道路から設置されており、近年は、道路幅が狭くなるに従い、電線を収容することに特化した電線共同溝が設置されている。

電線の地中化の変わらぬ課題は、工期を短縮し工事費を低下させることである。それで、従来の共同溝より小型の電線共同溝が設置されるようになった。

電線共同溝でも既設のライフライン（水道管、下水道管、ガス管）の移設が生じやすい。この移設が、工期を長くし工事費を高くする大きな原因の一つであるので、移設をせずにすむか、もしくは、容易に移設できる共同溝の構造を課題とした。

杭を柱とする共同溝の構造を考えた。

前記杭は共同溝の柱となる前にはライフラインの移設や新設を行うときの仮設構造物の構造の柱となることに特徴がある。

従来の共同溝の工事は、仮設構造物を組み立て、それから共同溝を設置し、仮設構造物を撤去するという工事の流れであったが、本発明では、仮設構造物が工事目的の構造物になることにより、工期を短縮し、工事費の低下を図ることに特徴がある。

本発明の共同溝は、道路を掘削して地下空間をつくり、既設のライフラインの位置を避けて、複数本の柱を立て、前記共同溝の地下空間を支える。

前記柱に棚を設けるか、糸を張り、電線やライフラインを前記共同溝の地下空間に張る。

前記柱の上には道路交通に耐える床板が設置され、床板には管理用の蓋を設置する孔が空けてある。

道路掘削により生じた前記共同溝の側面は、土また砂また砕石に固化剤を混ぜたものを羽を付けるようにつけられた側壁により側面の崩壊が起きないように保護される。

前記共同溝の底面の保護も前記側面と同様に固化剤を混ぜたもので固められる。

以上、説明したように、本発明の共同溝の構造を用いれば、工程が少なくてすむので、工期が短縮し工事費が低下する。

既存のライフラインの移設が難しい狭い道路において、共同溝を管路部と特殊部（管路の接続や分岐を行う地中箱）に分けて整備するときに、共同溝の特殊部の構造に本発明の共同溝は適している。

図１は、本発明の共同溝特殊部を設置する前の電柱１や道路下にある既設のライフラインのガス管２と水道管３の位置を示しており、歩道のない狭い道路の一部を表す断面図である。

図２は、図１の状態のときに本発明の共同溝特殊部を設置した状態を表している断面図である。セメント土７は、土砂にセメントを混ぜたものである。

図３は、図１の状態のときに電線管６を共同溝の電線管路部として埋設した状態の断面図を表している。

図４は、図２の状態のときに電線管を分岐したときの状態を表している。本発明の共同溝特殊部の側壁をセメント土７で形成するのは、杭を打ち込み、電線管６を分岐させてから側壁を形成しやすくするためでもあるが、前記側壁が形成された後でも、容易に任意の箇所で分岐孔を造りやすくするためである。

本発明の共同溝特殊部は、杭を最初に打ち込んで骨組みを造り、ライフラインの管路を配管し、側壁を形成することにより、従来よりも工程を簡素にしている。

歩道のない狭い道路の一部を表す断面図である。本発明の共同溝特殊部を表している断面図である。共同溝の電線管路部を表している断面図である。本発明の共同溝特殊部の杭８と杭８との間を通って電線管６が分岐していることを表している図面である。

符号の説明

１…電柱、２…ガス管、３…水道管、４…床板、６…マンホール蓋、６…電線管、７…セメント土、８…杭、９…棚、

Claims

杭を柱とする構造を持つ共同溝であり、この杭は共同溝の柱となる前に、ライフラインの移設や新設を行うときの仮設構造物の柱となることを特徴とする共同溝。
前記共同溝は、道路を掘削して地下空間に造られるが、既設のライフラインの位置を避けて、複数本の前記杭を立てることを特徴とする共同溝。
前記柱に棚を設け、電線やライフラインを前記共同溝内に張ることを特徴とする共同溝。
前記柱に糸を張り、電線やライフラインを前記共同溝内に張ることを特徴とする共同溝。
前記道路掘削により生じた前記共同溝の側面は、土また砂また砕石に固化剤を混ぜたものを羽を付けるように付けられた側壁により側面の崩壊が起きないように保護されることを特徴とする共同溝。
前記側面の保護と同様に、土また砂また砕石に固化剤を混ぜたものにより前記底面が保護されることを特徴とする共同溝。