JP2007091270A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、開封時の収容物の飛び出しや飛散を防止することができる開封性を改善したパウチ容器を提供することを目的とする。
【解決手段】可撓性を有するシートを袋状に形成してなる収容部と、開封時に前記収容部の一部を収容部本体から切り離して前記収容部の一部を開口させて該収容部に内外に連通した注出口を作出するための切除部とを有するパウチ容器において、前記収容部と開封時に作出される前記注出口との間に、該収容部をなす表裏一対の前記シートを互いに接着してなる接着部を設けることによって、前記注出口に向かって流れる収容物の流動を制限し得る流動制限部を形成してなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、流動性物質、特に液状乃至はゲル状物質を収容するためのパウチ容器に関する。
液状やゲル状等の流動性物質を封入してなるパウチ容器とも呼ばれる小袋状の容器は、日常、様々な目的で使用されている。その代表的な一例として、液状乃至ゲル状の調味料を封入するためのパウチ容器がある。この液状乃至ゲル状の調味料用のパウチ容器(65)は、一般に、合成樹脂製の可撓性シート(66)を袋状に形成し、その内部に液状乃至ゲル状の調味料を収容して密閉してなり、使用の際には、該パウチ容器(65)の周縁から収容部(67)の一部を切除して該パウチ容器(65)を開口させ、収容物を注出することができるように構成されている。このようなパウチ容器(65)においては、従来より、開封の容易性を向上させる目的で、袋状のパウチ容器(65)をなす表裏一対の可撓性シート(66)を互いに接着してなるパウチ容器(65)の周縁部(68)に予め切込みやミシン目状の所謂ハーフカットと呼ばれる開封補助機構を設けたものがあった(図16参照)。また、開封性を向上させ、注出量や注出方向を規定しやすくする目的で、袋状の収容部(69)が収容物の大部分を収容する主収容部(70)と、この主収容部(70)に連通して形成される収容物の一部を収容する副収容部(19)とを形成し、該副収容部(19)が、開封用の切除部(71)を切除した際に、パウチ容器(18)本体に作出される開口部と主収容部(70)との間に介在して収容物を流出させるための流出路の役割を果たすように構成されたものがあった(図17参照)。
しかし、液状乃至ゲル状の調味料をパウチ容器に封入する場合、酸化等による封入物の変質や品質低下を防止するためにパウチ容器内は真空状に、そして収容物が容器一杯に充填されてパックされているのが普通であり、また密閉時に対する高温下においては収容物が膨張して内圧が高まった状態となっているため、特に比較的低粘性の収容物の場合には開封の際に、開封動作の反動や収容部に対する負荷等によって収容物が手や指に付着したり、周囲に飛散したりすることがあるという問題がある。このことは、相当な注意を払って開封作業を行なった場合であっても同様である。
本発明は上記問題に鑑み、開封時の収容物の飛び出しや飛散を防止することができる開封性を改善したパウチ容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、可撓性を有するシートを袋状に形成してなる収容部と、開封時に前記収容部の一部を収容部本体から切り離して前記収容部の一部を開口させて該収容部に内外に連通した注出口を作出するための切除部とを有するパウチ容器において、前記収容部と開封時に作出される前記注出口との間に、該収容部をなす表裏一対の前記シートを互いに接着してなる接着部を設けることによって、前記注出口に向かって流れる収容物の流動を制限し得る流動制限部を形成してなることを特徴とする。
また、前記流動制限部が、収容部の周縁部から離間して設けられる接着部を含んで構成されることを特徴とする。
更に、収容部が、収容物の大部分を収容する主収容部と、この主収容部に連通して形成される収容物の一部を収容する副収容部とからなり、注出口が前記副収容部の一部を切除することによって作出され、その際、該副収容部が収容部内に収容された収容物を流出させるための流出路の役割を果たすように構成されることを特徴とする。
また、流動制限部が前記主収容部領域内に在設される接着部を含んで構成されることを特徴とし、更に、流動制限部が、前記主収容部に連通して形成される前記副収容部の該主収容部に対する付け根位置周辺に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする。また、流動制限部が複数設けられる接着部を含んで構成されることを特徴とする。また、流動制限部が、直線状或いは曲線状等の線状又は、所定の平面形状に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする。更に、流動制限部が複数併設される接着部と、各接着部間及び該接着部と周縁部との間に形成される収容物が流動し得る間隙状の流通路とを含み、それぞれの流通路を流通した収容物が、副収容部に対して合流して流通するように構成されることを特徴とし、また個々の流通路の幅が、流出路をなす副収容部の幅よりも小さいことを特徴とする。また、接着部の接着が、加熱処理によるものであることを特徴とする。
また、収容部の周縁部上に、切除部をパウチ容器本体から切除して、収容部の内外を連通させ、収容物を注出するための注出口となる開口を作出し易くするための開封補助機構を設けてなることを特徴とし、この開封補助機構が、連続的又は断続的或いはこれらの組み合わせからなる切れ目であることを特徴とし、更に前記切れ目が、周縁部をなすシートの表裏に貫通してなることを特徴とする。
また、パウチ容器の平面形状が、ほぼ平行な二辺を有し、この二辺に連結される上下一対の前記平面形状の縁をなす辺の形状が、互いにほぼ合同であることを特徴とし、更に、前記平面形状が、略平行四辺形であることを特徴とし、更に前記平行四辺形が、鋭角な一対の内角を有する略平行四辺形であることを特徴とする。また、パウチ容器の鋭角な角部が、切除部をなすように構成されることを特徴とする。
また、シートが、合成樹脂を主成分としてなることを特徴とする。
更に、パウチ容器の開封補助機構が、副収容部が形成されている周縁部の適当な中腹部位から前記副収容部の手前位置にかけて該副収容部を横断する方向に切り込んでなる切り込みを含んで、舌状をなすように切り込まれた切り込み部が、該副収容部が設けられている周縁部に形成されてなること特徴とする。
以上のように、収容部領域内に該収容部をなす表裏一対の可撓性シートを互いに接着してなる接着部を含む流動制限部を形成することによって、該流動制限部周辺のシートの過度な膨張を抑制すると共に適当な量まで容積を小さくすることができる。また、本発明によれば、切除部周辺の容積を適当に小さくおさえることができるようになると共に、切除部を切除して収容部の一部を開口させた際には、接着部と前記周縁部との間に形成される間隙状の流通路を通じ、収容部内に収容された収容物を流通させて前記開口から注出することができる。この注出の際、開口部と流動制限部の間の容積は、該流動制限部の存在によって過大に膨張することが防止され、これによって収容物の過度な飛出しが抑制される。また、開口部と収容部との間に、適当な幅或いはサイズの流通路が形成されるように流動制限部を介在させたことによって、該流動制限部及び該流通路が収容物の流通を妨げる抵抗として作用し、開口部に対する過度な加圧が抑制され、収容物の飛散が抑制される。
更に、流出路の役割を果たす副収容部を併設した場合には、開封時において注出方向や注出量をある程度制御することができる。また、周縁部に容易に開封することができるように意図した開封補助機構を併設することによって、開封作業をスムーズに行えるようになり、開封時における収容物の不意な飛出しや飛散を防止することのできる。
また従来、液状乃至ゲル状の調味料を収容してなるパウチ容器は、廉価であるため高コスト化を招くような容器の改善方法を採用することはできないという問題があったが、上記説明の如くの構成のパウチ容器によれば、従来の製造工程及び製造ラインを用いることができる上、使用材料の増量等による材料費の増大等といった二次的な問題の招来を防ぐことができる。
つまり、本発明によれば、高コスト化を招くことなく、廉価で、開封時における収容物の飛出しや飛散を防止することができる開封性を改善したパウチ容器を提供することができるという効果がある。
この発明の好ましい実施の形態を以下に詳細に説明する。当該発明のパウチ容器は、可撓性のシートを袋状に形成し、その内部に収容物を収容するための収容部が設けられてなる。この収容部の周縁の一部又は全部には、該収容部をなす表裏一対の前記シートの周縁どうしを互いに接着してなる有限の幅を有する周縁部が形成される。この周縁部には、容易に切除し得るように構成された切除部をなす領域があって、該切除部をパウチ容器本体から切り離すことで、該パウチ容器が開口して収容部の内外が該開口を介して連通するように構成される。そして、前記切除部の近傍における収容部領域内には、該収容部をなす表裏一対の前記シートを互いに接着してなる接着部を含んで構成される流動制限部が形成される。
前記シートは、可撓性があって、収容部に収容した収容物を適当な期間に渡って殆ど品質を低下させることなく保存し得るものであれば特に限定されるものではないが、例えばPEやPP或いはPA、PET等の如くの汎用性の高い適当な合成樹脂を用いれば、密閉性以外にも例えば価格や成形上好ましい。また、パウチ容器の用途や収容物の性質によっては、異なる合成樹脂を積層して形成された積層シートを用いてもよく、或いはアルミニウムのような金属層を有するシートであってもよい。また、シートをなす素材やシートの厚さを適宜選択若しくは調整して、所望の強度のパウチ容器を得ることができるが、この際、シートの粘りが余り強くなり過ぎないようにし、シートが柔らか過ぎず、適度な硬性を有するものとすれば、開封時に切除部を容易に切除することができるように構成することもできる。
シートを袋状にして収容部を形成するには、収容部の表裏のシートを、二枚のシートを互いに重ねてその周縁を互いに接着することで形成してもよく、また1枚のシートを所定の箇所で折り曲げて二つ折りにし、互いに重ね合わせられた周縁部どうしを互いに接着して袋状に形成してもよく、或いは予め筒状に形成された筒状のシートの上端及び下端の開口部をそれぞれ接着して閉塞することによって袋状に形成してもよい。このようにして、収容部の周縁には、シートどうしが互いに接着されてなるほぼシート2枚分の厚さと所定の幅を有する周縁部が形成される。
周縁部は、パウチ容器の一部を切り取って収容部内に収容された収容物を取り出すことができるように、収容物の内外を連通させるための注出口となる開口を作出させるための切除部領域を有するように構成される。つまり、注出口は収容部の一部が切除されて開口することによって作出される。従って、周縁部に接する収容部の一部を通路状に狭めた領域(以下、この領域を副収容部という)を、収容物の大部分を収容するための領域(以下、この領域を主収容部という)に連通させて形成し、開封時には切除部を切除することで、前記副収容部の一部が切り取られて開口して注出口が作出されるように構成するれば、開封性を向上させつつ注出性を向上させることができる。すなわち好ましくは、収容部は、収容物の大部分を収容する主収容部と、前記切除部を切除した際に、パウチ容器本体に作出される注出口と主収容部との間に介在して収容物を流出させるための流出路の役割を果たすように形成される副収容部の2つの領域から構成される。また、切除部の切除のしやすさを向上させる目的で、周縁部の所定の箇所には、開封補助機構を設けることが好ましい。
流動制限部は、収容部領域内に該収容部をなす表裏一対の前記シートを互いに接着してなる接着部を含んで構成されるものであって、表裏のシートを互いに接着することで、その接着箇所周辺の収容部領域の容積が過大化することを防止すると共に、接着箇所周辺を流動する収容物に対して該接着箇所やその周辺のシート内面が抵抗として作用して、過度な圧力が加わったとしても過大な流量とならないよう注出口に向かって流れる収容物の流動を制限するように構成される。また、流動制限部は、切除部を切除することによって作出される注出口と、収容部との間の収容物の経路上に設けられるが、好ましくは、収容部を上述の如く、主収容部と副収容部から構成し、流動制限部を該主収容部と該副収容部との境界領域に配設する。このように構成することで、比較的狭小なシート面積であっても主収容部を比較的大容量の収容物を収容し得る容積に構成することができ、且つ開封時に注出口が作出される副収容部を膨張させても比較的狭小な容積に抑えることができ、また主収容部から副収容部に流れ込む収容物の流動を制限することができる。つまり、収容部に対して外部から圧力が多少加わっている状態であっても、副収容部の容積は比較的狭小に制限されるため、副収容部内に留まっている収容物の量は少なめに制限され、且つ主収容部から副収容部内へ流入してくる収容物の流入量も少なめに制限されると共に、主収容部に対する外部からの圧力による注出口に対する圧力は、流動制限部のために低減されてかかるため結果として、開封時における収容物の飛散や飛出しが抑制される。
以下に、当該発明の一実施例を、図1乃至図6を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施例のパウチ容器(1)の正面図である。図2乃至図5は、図1に示したパウチ容器(1)のA−A’断面、B−B’断面、C−C’断面、D−D’断面をそれぞれ模式的に示した図であって、図6は図1に示したパウチ容器(1)の切除部(2)を切除して該パウチ容器(1)を開口させた状態を示すものである。
本例のパウチ容器(1)は、平面長方形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(3)を互いに重ね合わせて、その周縁を熱融着させてシート(3)の周回上に渡って周縁に沿った有限の幅を有する周縁部(4)を形成し、表裏一対のシート(3)を密閉状態の袋状に形成してその内部に液状乃至ゲル状等の流動性を有する収容物を適当な期間に渡って殆ど品質を低下させることなく収容し得るように構成された収容部(5)が設けられている。
図1乃至図5に示すように、収容部(5)は、当該パウチ容器(1)の外形と略相似形で収容物の大部分を収容し得るように構成された主収容部(5a)と、この主収容部(5a)に連通しつつ、該主収容部(5a)の一角部から外方に向けて細長く延在して収容物の一部が流入し得るように設けられた副収容部(5b)との2つの収容領域から構成されている。
また、図1に示すように、副収容部(5b)の主収容部(5a)に対する付け根位置に相当する収容部(5)領域内には、収容部(5)をなす表裏一対のシート(3)の前記付け根位置部分を平面略三角形状に、互いに接着してなる接着部(6)を形成することによって収容物の流動を制限するように構成される流動制限部(7)が設けられている。この流動制限部(7)は、図3に示すように、副収容部(5b)の付け根位置周辺の周縁部(4)と、この周辺部から離間して収容部(5)領域内に設けられる平面略三角形状に表裏のシート(3)を互いに接着してなる接着部(6)と、これら該周縁部(4)と該接着部(6)との間に間隙状に作出される流通路(8)とから構成され、収容物の流通方向に対して垂直方向の流通路(8)の最大化された状態の全断面積が、副収容部(5b)における前記方向の断面積或いは副収容部(5b)の一部を切除することによって作出される注出口(9)の該方向における断面積以下になるように構成される。
このような構成を採ることによって、図2に示すように、副収容部(5b)においては図4や図5に示す主収容部(5a)のような大きな容積膨張が生じず、副収容部(5b)の容積が過大化することが防止され、また収容物の流動に対して前記流通路(8)が抵抗として作用して、その流量が制限されるようになっている。また、個々の流通路(8)を比較的狭細にして、これを複数併設することによって、副収容部(5b)や注出口(9)の過度な膨張を防止しつつも外部から収容部(5)にかかる圧力を分散させて注出口(9)にかかる圧力を分散しつつ、単位時間当りの注出量を少なくなり過ぎないように構成することができる。
本例のパウチ容器(1)を開封する際には、図1に示すように、該パウチ容器(1)を開封し易くするために、副収容部(5b)が設けられた部位のパウチ容器(1)の角部の周辺部に、表裏に貫通させて周縁部(4)の幅方向の中腹部位まで切り込んで設けられた切り込み部から、図6に示すように切除部(2)をパウチ容器(1)本体から引き裂いて副収容部(5b)の先端部を開口させて注出口(9)を作出し、収容部(5)の内外を連通させる。このとき、副収容部(5b)内には微量にしか収容物がなく、また接着部(6)があたかも従来のパウチ容器(1)を開封する際に該パウチ容器(1)本体の開口させる部位周辺を指で摘んで抑えているかのように作用するので、開封の際には、パウチ容器(1)本体側を抑える指も切除部(2)側を押さえる指も、どちらもそれぞれの周縁部(4)を持てばよく、収容部(5)に余分な圧力をかけずに済み、収容物の飛び出しを抑制することができる。また、仮に開封の際に収容部(5)領域に多少の圧力がかかってしまったとしても、流動制限部(7)によって圧力が分散され、流量が制限されるため収容物の飛散が抑制される。また、パウチ容器(1)開封後の注出時においては、従来の注出時と同様に収容部(5)に外部から圧力を加えて、収容物を注出口(9)から注出させる。このとき、複数の流通路(8)の前記全断面積が注出口(9)の全断面積以下になるように構成されていることによって、単位時間当りの流量を適当に確保しつつも注出の勢いを抑制することができ、収容物が過剰な勢いで飛び出すことを抑制することができる。
以下に、別の実施例を、図を参照しながら詳細に説明する。尚、説明済の構成に関する説明は省略する。
図7に示すパウチ容器(10)は、平面長方形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(11)を互いに重ね合わせて、その周縁を接着して周縁部(12)を形成し、表裏一対のシート(11)を袋状にしてその内部に収容部(13)が設けられている。この収容部(13)は、当該パウチ容器(10)の外形にほぼ沿った平面形状に形成され、収容物の大部分を収容し得るように構成された主収容部(13a)と、この主収容部(13a)に連通しつつ、該主収容部(13a)の一片隅から外方に向けて細長く延在して収容物の一部が流入し得るように設けられた副収容部(13b)との2つの収容領域から構成されている。そして、前記副収容部(13b)が設けられた部位の前記周縁部(12)の所定の箇所には、切り込み部(14)が設けられ、開封時において楽に切除部(15)を引き裂いて開封できるようになっている。
また、開封時に作出される開口部よりもパウチ容器(10)本体側における収容部(13)領域内となる副収容部(13b)の主収容部(13a)に対する付け根位置には、収容部(13)をなす表裏一対のシート(11)を互いに接着してなる接着部(16)を含んで構成される流動制限部(17)が設けられている。この流動制限部(17)は、前記副収容部(13b)の付け根位置において、その幅を狭めるように該副収容部(13b)の付け根の両端部それぞれから該副収容部(13b)の幅方向の中腹に向かって延在するように、収容部(13)をなす表裏一対のシート(11)を接着して接着部(16)を形成し、これら接着部(16)の先端どうしの間に、収容物を流動させ得る適当な幅の間隙状の流通路(20)を設け、主収容部(13a)内に収容された収容物の副収容部(13b)に対する流入量を制限し得るように構成されている。
つまり、本例のパウチ容器(10)は、図17に示した従来例のパウチ容器(18)の構成に対し、その副収容部(19)の付け根位置に、該副収容部(19)の付け根位置の幅を狭めるように、収容部(13)をなす表裏一対のシート(11)を互いに接着してなる流動制限部(17)を形成したような構成となっている。このように、従来、所定の収容物を収容するために用いられていた図17に示した如くのパウチ容器(18)に対し、その副収容部(19)の所定箇所の幅を狭めるように接着部(16)を設けて流動制限部(17)を形成した場合、前記接着部(16)を設けたことによって、主収容部(13a)の容積膨張に伴って副収容部(13b)の容積が過度に膨張するということが防止される。このため、副収容部(13b)の容積を小さめに保つことができ、開封時に収容物が飛び出したり、飛散したりすることを防止することができるようになっている。また、流動制限部(17)を形成したことによって、外部から主収容部(13a)に圧力を加えた場合において、流動制限部(17)を設けてないものに比べて接着部(16)や流通路(20)が収容物の流動に対して抵抗となって作用し、その流動を制限することができる。
尚、流動制限部(17)の構成要素である副収容部(13b)の幅より狭めに設けられた流通路(20)を、副収容部(13b)の代替物とした場合には、その一部を切除して開口させた際の開口部の面積が比較的狭くなってしまい、収容物の注出形態が細くなり過ぎたり、勢いが強くなり過ぎたり、注出量が少な過ぎたりするという問題が生じる畏れがある。また、流通路(20)の長さを直線的に延長して長く採ることによって適当な抵抗を得て注出の勢いを減少させ、適当な注出量が得られるように構成できたとしても、無駄にシート面積を大きくしなければならなくなるという問題も生じ得る。これに対して、上述のように副収容部(13b)の所定箇所を狭めるようにして流動制限部(17)を形成した場合には、主収容部(13a)から副収容部(13b)に流入する収容物が、流動制限部(17)でその流動形態が細められ、外部からの圧力によって比較的大きく加速されたとしても、接着部(16)間に間隙状に形成された流通路(20)の長さによる抵抗と、その後の注出口となる開口までの流出路としての役割を果たす副収容部(13b)による抵抗とによって、適度な注出状態を得ることができる。尚、本実施例においては流動制限部(17)をなす接着部(16)が、周縁部(12)に連接して延在するように設けられているが、接着部(16)は周縁部(12)から離間させて設けることもできる。以下にその幾つかの実施例を示す。
図8に示すパウチ容器(21)は、平面長方形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(22)を互いに重ね合わせて、その周縁を接着して周縁部(23)を形成し、表裏一対のシート(22)を袋状にしてその内部に収容部(24)が設けられている。この周縁部(23)の一角部の所定の箇所には、切り込み部(25)が設けられ、開封時には楽に切除部(26)を引き裂いて開封できるようになっている。この開封される部位の周辺には、開封時に作出される開口部よりもパウチ容器(21)本体側における収容部(24)領域内に、収容部(24)をなす表裏一対のシート(22)を互いに接着してなる接着部(27)を含んで構成される流動制限部(28)が設けられている。この流動制限部(28)は、切り込み部(25)が設けられた部位近くの周縁部(23)及び該周縁部(23)と垂直な上辺をなす周縁部(23)とからなる角部に、それぞれの周縁部(23)から若干離間させて平面円形状の接着部(27)を1つ設け、該接着部(27)と前記周縁部(23)間に収容物が流通し得る2つの間隙状の流通路(29)を設けることによって構成され、前記切除部(26)を切除して作出される前記開口部と、収容物の大部分を収容する収容部(24)との間に介在するように配設されている。
上述のように、切除部(26)を切除して作出される開口部付近に収容部(24)内に収容された収容物が、該開口に向かって適当な抵抗を受けつつ流動し得る流通路(29)を確保すると共に、該開口部付近の容積が過度に膨張することを防止するように接着部(27)を設けることで、前述の如くの効果を得ることができる。尚、本例においては接着部(27)の数量を1つとしているが、この数量は上記の如くの効果が得られる構成であれば複数であってもよく、特に限定されるものではい。その例を実施例4に示す。
以下に、本発明の一変形例を、図9を参照しながら詳細に説明する。図9に示すように本例における流動制限部(30)は、切り込み部(31)が設けられた部位近くの周縁部(32)及び該周縁部(32)と垂直な上辺をなす周縁部(32)とからなる角部の周辺に、それぞれの周縁部(32)から若干離間させて平面円形状の接着部(33)を多数設け、該接着部(33)と前記周縁部(32)間及び各接着部(33)間に収容物が流通し得る複数のルートの間隙状の流通路(34)を設けることによって構成され、切除部(35)を切除して作出される開口部と収容物の大部分を収容する収容部(36)との間に介在するように配設されている。ただし、各接着部(33)の大きさや形状、配設位置或いは接着部(33)の数量や流通路(34)の幅や長さは、収容物の粘性や収容部(36)内の内圧によって適宜の構成とすることが望ましい。
また、開封性の向上や製造上の合理化も合わせて注出性の向上を図るならば、実施例5に示すような構成とすることもできる。
以下に、本発明の一実施例を、図10及び図12を参照しながら詳細に説明する。図10に示すように、本実施例におけるパウチ容器(37)は、平面略平行四辺形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(38)を互いに重ね合わせて、その周縁を接着して周縁部(39)を形成し、表裏一対の前記シート(38)を袋状にしてその内部に収容部(40)が設けられている。
この周縁部(39)の鋭角な一角部の所定の箇所には、前記周縁部(39)の表裏に貫通した該周縁部(39)の一端から該周縁部(39)の幅方向の中腹位置にかけて切り込んでなる切り込み部(41)が1つ設けられ、開封時には楽に切除部(42)を引き裂いて開封できるようになっている。尚、切り込み部(41)を鋭角な角部に設けたことによって、切除部(42)を切除する際の引き裂距離を、長方形の角部に設けられた切除部(42)に比較して、より短距離化することができ、開封作業の負担を低減化することができるようになっている。
前記収容部(40)は、当該パウチ容器(37)の外形と略相似形で収容物の大部分を収容し得るように構成された主収容部(40a)と、この主収容部(40a)に連通しつつ、該主収容部(40a)の前記鋭角な一角部相当位置から外方に向けて細長く延在して収容物の一部が流入し得るように設けられた副収容部(40b)との2つの収容領域から構成されている。
そして、前記主収容部(40a)と副収容部(40b)の境界領域の主収容部(40a)領域内には、収容部(40)をなす表裏一対のシート(38)を互いに接着してなる接着部(43)が複数併設されて構成される流動制限部(44)が設けられている。この流動制限部(44)は、注出口を中心とするような放射状に隣接配設される平面略直線形状に形成される複数の接着部(43)と、これら各接着部(43)間及び外側の接着部(43)と周縁部(39)との間それぞれに収容物が流動し得るように形成される流通路(45)とを含んで構成されている。また、それらの流通路(45)個々の幅は、副収容部(40b)の幅よりも狭くなるように形成されている。そして、それら個々の流通路(45)の副収容部(40b)側の先端は、副収容部(40b)の主収容部(40a)に対する付け根位置に向かって互いに合流するように構成されている。
また、本実施例のようにパウチ容器(37)を平面略平行四辺形に構成することによって、当該パウチ容器(37)製造時においては、図11に示すように該パウチ容器(37)を直列若しくは並列に連接させて製造することができ、この場合、従来の長方形のパウチ容器(37)を製造するのとほぼ同等な合理性をもって製造することができる。つまり、本発明によれば、従来の製造工程及び製造コストを殆ど変えることなく従来相当の合理性をもって、開封性を向上させたパウチ容器(37)を得ることができる。
また、更に開封性を向上させたり、使用後のパウチ容器(37)内に残存する収容物の残存量の低減化を図る目的で、図12に示すように、副収容部(40b)の両サイドの周縁部(39)にそれぞれ切り込み部(41)を設け、何れの側からでも切除部が切除し得るようにし、収容部(40)内における各隅部は尖った箇所が無くなるように円みをもたせて構成することもできる。勿論、何れか一方又は両方の切り込み部(41)は、周縁部(39)の表裏に完全に貫通していないものであってもよく、或いはミシン目状の所謂ハーフカットであってもよい。
以下に、一変形の実施例を、図13を参照しながら詳細に説明する。図13に示すように、本実施例におけるパウチ容器(46)は、平面略平行四辺形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(47)を互いに重ね合わせて、その周縁を接着して周縁部(48)を形成し、表裏一対のシート(47)を袋状にしてその内部に収容部(49)が設けられている。この周縁部(48)の鋭角な一角部の所定の箇所には、切り込み部(50)が設けられ、開封時には楽に切除部(51)を引き裂いて開封できるようになっている。
前記収容部(49)は、切り込み部(50)を形成した前記鋭角な角部周辺の領域を除いて該パウチ容器(46)の外形にほぼ沿って有限の幅の周縁部(48)が形成されて構成されている。そして、前記切り込み部(50)を引き裂いて切除部(51)をパウチ容器(46)本体から切除した際に、流通路(52)の先端部が切除されて開口するように流通路(52)の先端部が、該切り込み部(50)を形成した前記鋭角な角部周辺の領域に配設され、この流通路(52)の先端部と前記収容部(49)とがジグザグに曲がりくねった流通路(52)によって連通するように収容部(49)をなす表裏一対のシート(47)を互いに接着してなる接着部(53)が設けられ、この一連の流通路(52)と該流通路(52)を形成するための前記接着部(53)によって流動制限部(54)が構成されている。
また、この場合には、前記流通路(52)の幅を図17に示した従来のパウチ容器(18)の副収容部(19)の幅とほぼ同等にしたとしても、収容物の性状に合わせて流通路(52)の長さや曲部の曲率や数量を、適宜設定し、上述のように注出口と収容部(49)の間に流動制限部(54)を介在させることによっても他の実施例とほぼ同等な効果を得ることができる。
本実施例においては、他の実施例とは異なる別の形態の開封補助機構を採用したパウチ容器(55)を、図14及び図15を参照しながら説明する。図14に示すように、本実施例のパウチ容器(55)は、平面長方形の互いに合同な2枚の合成樹脂製シート(56)を互いに重ね合わせて、その周縁を接着して周縁部(57)を形成し、表裏一対の前記シート(56)を袋状にしてその内部に収容部(58)が設けられている。この収容部(58)は、当該パウチ容器(55)の外形にほぼ沿った平面形状に形成され、収容物の大部分を収容し得るように構成された主収容部(58a)と、この主収容部(58a)に連通しつつ、該主収容部(58a)の一角部から外方上向きに細長く延在して収容物の一部が流入し得るように設けられた副収容部(58b)との2つの収容領域から構成されている。
注出口は、開封補助機構として形成されるツマミ(59)をつまみつつパウチ容器(55)本体から引き裂いて切除部(60)を切除することによって、副収容部(58b)を開口させることで作出されるようになっている。前記ツマミ(59)は、副収容部(58b)が設けられている周縁部(57)の所定の箇所を舌状に切り込むことによって形成され、この切り込みの一部に、周縁部(57)の適当な中腹部位から前記副収容部(58b)の手前位置にかけて該副収容部(58b)を横断する方向に切り込んでなる切り込み部(61)を含んで構成される。
また、開封時に作出される注出口よりもパウチ容器(55)本体側における収容部(58)領域内となる副収容部(58b)の主収容部(58a)に対する付け根位置には、収容部(58)をなす表裏一対のシート(56)を互いに接着してなる接着部(62)を含んで構成される流動制限部(63)が設けられている。この流動制限部(63)は、主収容部(58a)と副収容部(58b)の境界部位に、周縁部(57)から若干離間させて平面円形状の接着部(62)を1つ設け、該接着部(62)と前記周縁部(57)間に収容物が流通し得る2つの間隙状の流通路(64)を設けることによって構成され、舌状のツマミ(59)を含んで構成される切除部(60)を切除して作出される前記開口部と収容物の大部分を収容する収容部(58)との間に介在するように配設されている。
つまり、本実施例のパウチ容器(55)を開封するときは、舌状のツマミ(59)を、図15に示すように手前に引き出し、その先端を副収容部(58b)の方へ引いて、切除部(60)をパウチ容器(55)本体から引き裂くことによって、副収容部(58b)の先端部を開口させることができるように構成されている。
実施例1のパウチ容器の正面図 同パウチ容器のA−A’断面図 同パウチ容器のB−B’断面図 同パウチ容器のC−C’断面図 同パウチ容器のD−D’断面図 同パウチ容器の切除部を切り離した状態を示す正面図 一変形のパウチ容器の正面図 一変形のパウチ容器の正面図 一変形のパウチ容器の正面図 一変形のパウチ容器の正面図 同パウチ容器を複数連接的に設けている状態を示す正面図 一変形のパウチ容器の正面図 一変形のパウチ容器の正面図 一変形のパウチ容器の正面図 同パウチ容器のツマミを捲った状態の斜視図 従来のパウチ容器 別の従来のパウチ容器
符号の説明
1 パウチ容器
2 切除部
3 シート
4 周縁部
5 収容部
5a 主収容部
5b 副収容部
6 接着部
7 流動制限部
8 流通路
9 注出口
10 パウチ容器
11 シート
12 周縁部
13 収容部
13a 主収容部
13b 副収容部
14 切り込み部
15 切除部
16 接着部
17 流動制限部
18 パウチ容器
19 副収容部
20 流通路
21 パウチ容器
22 シート
23 周縁部
24 収容部
25 切り込み部
26 切除部
27 接着部
28 流動制限部
29 流通路
30 流動制限部
31 切り込み部
32 周縁部
33 接着部
34 流通路
35 切除部
36 収容部
37 パウチ容器
38 シート
39 周縁部
40 収容部
40a 主収容部
40b 副収容部
41 切り込み部
42 切除部
43 接着部
44 流動制限部
45 流通路
46 パウチ容器
47 シート
48 周縁部
49 収容部
50 切り込み部
51 切除部
52 流通路
53 接着部
54 流動制限部
55 パウチ容器
56 シート
57 周縁部
58 収容部
58a 主収容部
58b 副収容部
59 ツマミ
60 切除部
61 切り込み部
62 接着部
63 流動制限部
64 流通路
65 パウチ容器
66 シート
67 収容部
68 周縁部
69 収容部
70 主収容部
71 切除部

Claims (23)

  1. 可撓性を有するシートを袋状にしてなる収容部と、開封時に前記収容部の一部を収容部本体から切り離すことで前記収容部の一部を開口させて、該収容部に内外に連通した注出口を作出するための切除部とを有するパウチ容器において、前記収容部領域内に該収容部をなす表裏一対の前記シートを互いに接着してなる接着部を設け、前記注出口に向かって流れる収容物の流動を制限するための流動制限部を形成してなることを特徴とするパウチ容器。
  2. 流動制限部が、収容部の周縁部から離間して設けられる接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 収容部が、収容物の大部分を収容する主収容部と、この主収容部に連通して形成される収容物の一部を収容する副収容部とからなり、該副収容部が開封時において、前記切除部を切除することによって作出される注出口と、主収容部との間に介在して、収容物を流出させるための流出路の役割を果たすように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のパウチ容器。
  4. 流動制限部が、主収容部領域内に在設される接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載のパウチ容器。
  5. 流動制限部が、主収容部に連通して形成される副収容部の主収容部に対する付け根位置周辺に形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載のパウチ容器。
  6. 流動制限部が、複数の接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のパウチ容器。
  7. 流動制限部が、線状に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のパウチ容器。
  8. 流動制限部が、直線状に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のパウチ容器。
  9. 流動制限部が、曲線状に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のパウチ容器。
  10. 流動制限部が、所定の平面形状に形成される接着部を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のパウチ容器。
  11. 流動制限部が、複数併設される接着部と、各接着部間及び該接着部と周縁部との間に形成される収容物が流動し得る間隙状の流通路とを含み、注出時において、それぞれの流通路を流通した収容物が注出口に対して合流して流通するように構成されることを特徴とする請求項6乃至10の何れかに記載のパウチ容器。
  12. 個々の流通路の幅が、流出路をなす副収容部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項6乃至11の何れかに記載のパウチ容器。
  13. 接着部を形成するための接着が、加熱処理によるものであることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載のパウチ容器。
  14. 切除部をパウチ容器本体から切除して収容部の内外を連通させ、収容物を注出するための注出口となる開口部を作出し易くするための開封補助機構を周縁部上に設けてなることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載のパウチ容器。
  15. 開封補助機構が、切れ目であることを特徴とする請求項14に記載のパウチ容器。
  16. 切れ目が、断続的なものであることを特徴とする請求項15に記載のパウチ容器。
  17. 切れ目が、周縁部をなすシートの表裏に貫通してなることを特徴とする請求項15又は16に記載のパウチ容器。
  18. パウチ容器の平面形状が、ほぼ平行な二辺を有し、この二辺に連結される上下一対の前記平面形状の縁をなすそれぞれの線が、互いにほぼ合同であることを特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載のパウチ容器。
  19. パウチ容器の平面形状が、略平行四辺形であることを特徴とする請求項18に記載のパウチ容器。
  20. パウチ容器の平面形状が、鋭角な一対の内角を有する略平行四辺形であることを特徴とする請求項19に記載のパウチ容器。
  21. パウチ容器の鋭角な角部が、切除部をなすように構成されることを特徴とする請求項20に記載のパウチ容器。
  22. シートが、合成樹脂を主成分としてなることを特徴とする請求項1乃至21の何れかに記載のパウチ容器。
  23. 開封補助機構が、副収容部が形成されている周縁部の適当な中腹部位から前記副収容部の手前位置にかけて該副収容部を横断する方向に切り込んでなる切り込みを含んで、舌状をなすように切り込まれた切り込み部が、該副収容部が設けられている周縁部に形成されてなること特徴とする請求項14に記載のパウチ容器。
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